認定トークン バケットは、オーバーフローする前には認定バースト(bc)のサイズまでのバイト数を保持できます。次に説明するように、このトークン バケットは、CIR に適合しているか、または CIR を超過しているかを判断するトークンを保持しています。
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一定時間での平均バイト数により認定トークン バケットがオーバーフローしない場合、トラフィック ストリームは適合しています。この場合、トークン バケット アルゴリズムはトラフィック ストリームを緑色でマーキングします。
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トラフィック ストリームにより認定トークン バケットが最大トークン バケットにオーバーフローした場合、トラフィック ストリームは超過しています。この場合、トークン バケット アルゴリズムはトラフィック ストリームを黄色でマーキングします。トラフィックがポリシング
レートを超過している間は、最大トークン バケットが満たされた状態になります。
最大トークン バケットは、オーバーフローする前にはピーク バースト サイズ(be)までのバイト数を保持できます。このトークン バケットは、パケットが PIR に違反しているかを判断するトークンを保持しています。トラフィック ストリームにより最大トークン
バケットがオーバーフローした場合、トラフィック ストリームは違反しています。この場合、トークン バケット アルゴリズムはトラフィック ストリームを赤色でマーキングします。
たとえば、250 kbps のレートでデータ ストリームが 2 レート ポリサーに着信した場合に、CIR が 100 kbps、PIR が 200 kbps の場合、ポリサーはパケットを次のようにマーキングします。
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100 kbps はレートに適合
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100 kbps はレートを超過
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50 kbps はレートに違反
ルータは認定トークン バケットと最大トークン バケットの両方のトークンを次のように更新します。
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ルータは、パケットがインターフェイスに着信するたびに認定トークン バケットを CIR 値で更新します。認定トークン バケットには、認定バースト(bc)値まで含めることができます。
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ルータは、パケットがインターフェイスに着信するたびに最大トークン バケットを PIR 値で更新します。最大トークン バケットには、ピーク バースト(be)値まで含めることができます。
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着信パケットが CIR に適合した場合、ルータはパケットに対して適合アクションを実行し、そのパケットのバイト数だけ認定トークン バケットと最大トークン バケットの両方をデクリメントします。
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着信パケットが CIR を超過した場合、ルータはパケットに対して confirm アクションを実行し、そのパケットのバイト数だけ認定トークン バケットをデクリメントし、パケットのオーバーフロー バイト数だけ最大トークン バケットをデクリメントします。
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着信パケットが PIR を超過した場合、ルータはパケットに対して違反アクションを実行しますが、最大トークン バケットをデクリメントしません。
「2 つのレートを使用したポリシング機能」を参照してください。