物理端末と仮想端末を実装するための前提条件
適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。このコマンド リファレンスには、各コマンドに必要なタスク ID が含まれます。ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できないと考えられる場合、AAA 管理者に連絡してください。
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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
ライン テンプレートは、物理端末回線および仮想端末回線(VTY)を介した着信および送信転送の標準属性の設定を定義します。VTY プールを使用して、さまざまな仮想端末回線にテンプレートの設定を適用します。
ここでは、Cisco IOS XR ネットワークでの物理端末および仮想端末の実装に必要なタスクについて説明します。
適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。このコマンド リファレンスには、各コマンドに必要なタスク ID が含まれます。ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できないと考えられる場合、AAA 管理者に連絡してください。
物理端末および仮想端末を実装するには、この項の内容を理解しておく必要があります。
Cisco IOS XR ソフトウェアでは次のライン テンプレートが使用できます。
デフォルト ライン テンプレート:物理および仮想端末回線に適用されます。
コンソール ライン テンプレート:コンソール回線に適用されます。
ユーザ定義ライン テンプレート:仮想端末回線の範囲に適用できます。
ライン テンプレートの属性の変更は、ライン テンプレート コンフィギュレーション モードで行います。ライン テンプレート コンフィギュレーション モードに移行するには、XR コンフィギュレーション モード から line コマンドを実行し、変更するテンプレートを指定します。これらのライン テンプレートは、line コマンドを使用して設定できます。
console:コンソール テンプレート
default:デフォルト テンプレート
template:ユーザ定義 テンプレート
line コマンドでテンプレートを指定すると、ルータは指定されたラインの端末属性を設定できるライン テンプレート コンフィギュレーション モードを開始します。次に、コンソールの属性を指定する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# line console
RP/0/RP0/CPU0:router(config-line)#
ライン テンプレート コンフィギュレーション モードで、すべての使用可能なオプションを表示するには、オンライン ヘルプ機能( ? )を使用します。次に、便利なオプションの一部を示します。
absolute-timeout:ライン切断のタイムアウト値を指定します。
escape-character:ラインのエスケープ文字を変更します。
exec-timeout:EXEC タイムアウトを指定します。
length:画面に表示する行数を設定します。
session-limit:許容される発信接続の数を指定します。
session-timeout:入力トラフィックがない場合に接続を切断するインターバルを指定します。
timestamp:各コマンドの前にタイムスタンプを表示します。
width:表示端末の幅を指定します。
コンソール テンプレートの変更およびユーザ定義テンプレートの設定について、次のガイドラインが適用されます。
仮想回線のテンプレートは、 line template-name コマンドでユーザ定義テンプレートを設定し、ライン テンプレート コンフィギュレーションからユーザ定義テンプレートの端末属性を設定し、 vty pool コマンドを使用して複数の仮想端末回線にテンプレートを適用することによって変更します。
(注) |
VTY プールを作成または変更する前に、XR コンフィギュレーション モード で telnet server コマンドを使用して telnet サーバをイネーブルにします。詳細については、『Cisco IOS XR IP Addresses and Services Configuration Guide』および『Cisco IOS XR IP Addresses and Services Command Reference』を参照してください。 |
コンソール ポート用の物理端末回線は、各コンソール ポートが存在するアクティブまたはスタンバイ ルート プロセッサ(RP)上での位置( rack/slot/module の形式で表される)によって識別されます。仮想端末の場合、物理的な位置は適用できません。Cisco IOS XR ソフトウェアは、VTY 接続が確立された順序に従って VTY ID を VTY に割り当てます。
各仮想ラインは、共通のライン テンプレート コンフィギュレーションを使用する接続プールのメンバーです。複数の VTY プールが存在する場合があり、それぞれ、VTY プールに設定されているとおりに、定義された数の VTY が含まれます。Cisco IOS XR ソフトウェアは、デフォルトで次の VTY プールをサポートします。
デフォルトの VTY プール:デフォルトの VTY プールは、5 つの VTY(VTY 0 ~ 4)で構成され、それぞれデフォルト ライン テンプレートを参照します。
デフォルトの障害マネージャ プール:デフォルトの障害マネージャ プールは、6 つの VTY(VTY 100 ~ 105)で構成され、それぞれデフォルト ライン テンプレートを参照します。
デフォルトの VTY プールおよびデフォルトの障害マネージャ プールのほかに、デフォルト テンプレートまたはユーザ定義テンプレートを参照できる、ユーザ定義の VTY プールを設定することもできます。
VTY プールを設定する際は、次のガイドラインに従ってください。
Cisco IOS XR ソフトウェアでの物理および仮想端末の実装方法
ここでは、コンソール ライン テンプレートとデフォルト ライン テンプレートの端末属性を変更する方法について説明します。設定した端末属性によって、指定したテンプレートのテンプレート設定が変更されます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
configure |
|
ステップ 2 |
line {console | default } 例:
または
|
指定された回線テンプレートの回線テンプレート コンフィギュレーション モードが開始されます。
|
ステップ 3 |
ライン テンプレート コンフィギュレーション モードでコマンドを使用して、特定のテンプレートの端末属性を設定します。 |
— |
ステップ 4 |
次のいずれかのコマンドを使用します。
例:
または
|
設定変更を保存します。
|
このタスクでは、VTY プールを作成および変更する方法について説明します。
VTY プールを参照するようにデフォルトのライン テンプレートを設定する場合は、ステップ 3 ~ステップ 5(line template および exit コマンド)を省略できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 |
configure |
|||
ステップ 2 |
telnet {ipv4 | ipv6 } server max-servers limit 例:
|
許可できる Telnet サーバの数を指定します。最大で 100 台までの Telnet サーバを許可できます。
|
||
ステップ 3 |
line template template-name 例:
|
ユーザ定義のテンプレートのライン テンプレート コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 4 |
ライン テンプレート コンフィギュレーション モードでコマンドを使用して、特定のライン テンプレートの端末属性設定を設定します。 |
— |
||
ステップ 5 |
exit 例:
|
ライン テンプレート コンフィギュレーション モードを終了し、グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
||
ステップ 6 |
vty-pool {default | pool-name | eem } first-vty last-vty [line-template {default | template-name}] 例:
または
または
|
VTY プールを作成または変更します。
|
||
ステップ 7 |
commit |
このタスクでは、物理回線および端末回線に使用可能な show EXEC コマンドを使用して、端末と端末セッションをモニタする方法について説明します。
(注) |
コマンドは任意の順序で入力できます。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
(任意) show line [aux location node-id | console location node-id | vty number] 例:
|
(任意)
端末回線の端末パラメータを表示します。
|
ステップ 2 |
(任意) show terminal 例:
|
(任意)
現在の端末回線の端末属性設定を表示します。 |
ステップ 3 |
(任意) show users 例:
|
(任意)
ルータのアクティブ回線に関する情報を表示します。 |
この設定例は、コンソール ライン テンプレートの端末属性の設定を変更する方法を示します。
line console
exec-timeout 0 0
escape-character 0x5a
session-limit 10
disconnect-character 0x59
session-timeout 100
transport input telnet
transport output telnet
この設定例では、次の端末属性がコンソール ライン テンプレートに適用されます。
コンソール ライン テンプレートの端末属性がコンソールに適用されたことを確認するには、 show line コマンドを使用します。
RP/0/RP0/CPU0:router:router# show line console location 0/RP0/CPU0
Tue Nov 24 03:10:24.656 UTC
Tty Speed Overruns Acc I/O
*con0/RP0/CPU0 9600 0/0 -/-
Line "con0_RP1_CPU0", Location "0/RP1/CPU0", Type "Console"
Length: 24 lines, Width: 80 columns
Baud rate (TX/RX) is 9600, "No" Parity, 2 stopbits, 8 databits
Template: console
Capabilities: Timestamp Enabled
Allowed transports are telnet.
次の設定例では、デフォルト ライン テンプレートの端末設定を上書きする例を示します。
line default
exec-timeout 0 0
width 512
length 512
次の例では、次の端末属性はデフォルト ライン テンプレートのデフォルト端末属性の設定を上書きします。
この設定例では、VTY 用のユーザ定義ライン テンプレート(この例では test という名前)を設定し、デフォルト VTY プールを参照するようにライン テンプレート テストを設定する方法を示します。
line template test
exec-timeout 100 0
width 100
length 100
exit
vty-pool default 0 4 line-template test
この設定例は、VTY のユーザ定義のライン テンプレート(この例では test2 という名前)を設定し、ユーザ定義の VTY プール(この例では pool1 という名前)を参照するライン テンプレート テストを設定をする方法を示します。
line template test2
exec-timeout 0 0
session-limit 10
session-timeout 100
transport input all
transport output all
exit
vty-pool pool1 5 50 line-template test2
この設定例では、VTY のユーザ定義のライン テンプレート(この例では test3 という名前)を設定し、障害マネージャの VTY プールを参照するライン テンプレート テストを設定する方法を示します。
line template test3
width 110
length 100
session-timeout 100
exit
vty-pool eem 100 106 line-template test3