はじめに
このドキュメントでは、製品の概要、機能、既知の問題と制限事項、互換性情報、VM要件など、Cisco Crosswork Workflow Manager 1.0 に関する情報を提供します。
この製品のドキュメントセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このドキュメントセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブ ランゲージの取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
ここでは、次の内容について説明します。
このドキュメントでは、製品の概要、機能、既知の問題と制限事項、互換性情報、VM要件など、Cisco Crosswork Workflow Manager 1.0 に関する情報を提供します。
Crosswork Workflow Manager アーキテクチャは、Kubernetes コンテナ オーケストレーション システム上で動作するマイクロサービスベースのソリューションです。
CWM 1.0 を使用すると、ネットワーク管理タスクを自動化する独自のワークフローを構築し、そうしたタスクを低リスクで反復可能なものにできます。CWM は、アダプタを使用して既存の外部システムおよびアプリケーションに統合できます。アダプタ SDK を使用して環境に合うようカスタムアダプタを調整するか、次の 2 つの構築済みアダプタソリューションを使用できます。
Cisco Network Services Orchestrator(NSO)用アダプタ、および
REST API をサポートする任意の外部システムで使用できる汎用 Representational State Transfer(REST)アダプタ
このセクションでは、CWM 1.0 で使用可能な機能について説明します。
機能 |
説明 |
---|---|
ワークフロー管理プラットフォーム |
CWM では、イベント履歴ログと、複数のワークフロー実行を実施、再実行、またはキャンセルするオプションを使用して、ワークフローのライフサイクル管理ができます。 |
サーバーレスワークフローと DSL 仕様に基づくワークフロー作成 |
CWM では、サーバーレスワークフロー仕様に基づくワークフロー定義にベンダーに依存しないドメイン固有言語(DSL)を活用します。 |
グラフィカル ユーザ インターフェイス |
CWM には、そのコア機能としてグラフィカル ユーザー インターフェイスがついています。CWM GUI で使用可能な機能:
|
VMware vSphere での OVA ファイルを使用した簡易インストール |
CWM は、vSphere vCenter を使用して OVA イメージを展開することにより、ゲスト仮想マシンとしてインストールされます。 |
ノースバウンド統合と API Postman コレクション用の Swagger 対応 REST API |
CWM API は Swagger を介して公開されます。また、Postman コレクションとしても使用できます。 |
NSO および REST API 用のすぐに使用できるアダプタ |
CWM には 2 つのアダプタが付属しているため、Cisco NSO および REST API が有効になっているシステムとの統合が可能です。 |
カスタムアダプタを構築するための SDK |
アダプタを構築して、外部システムやアプリケーションと統合できます。 |
ワークフローの耐障害性 |
ワークフローはシステム内の障害から回復可能です。 |
LDAP および SAML SSO 認証をサポートするアクセス管理 |
管理者による、GUI を使用したユーザーアクセスと権限の管理を可能にする機能です。CWM によって、ローカル、LDAP、および SAML ユーザーをサポートする単一認証エージェントが有効になります。 |
正常性の管理とログ |
CWM を通じて、Kubernetes コマンドラインツール(kubectl)を介した正常性管理と、Grafana Loki でログを表示するための可用性がもたらされます。 |
サンプルワークフロー |
CWM には、直ちに実行できるようすぐに使用可能なサンプルワークフローが含まれているので、Crosswork Workflow Manager で使用されるワークフロー作成の学習曲線をスピードアップさせます。 |
ここでは、既知の問題と制限事項について説明します。
問題/制限事項 |
説明 |
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サーバーレスワークフローの制限付き機能サポート |
CWM 1.0 では、以下のサーバーレスワークフロー仕様で提供される機能のサブセットをサポートしています。 |
軽微なアクセシビリティの問題 |
キーボード(タブまたはラベル)を使用して UI の要素にアクセスできない、タブシーケンスが UI に表示されるフィールドに従っていない、フォーカスがある項目を簡単に識別できないなどの既知の問題がいくつかあります。 |
ワーカーの作成時に軽微なメモリリークが発生する |
新しいワーカーを作成すると、小さなメモリリークが発生します。この問題は、ほとんどの標準的な使用例でシステムパフォーマンスに影響しません。 |
ここでは、互換性情報について説明します。
ハードウェアおよびソフトウェア |
サポートされるバージョン |
---|---|
プロトコルバッファ(Protobuf) |
v3 |
サーバーレスワークフロー仕様 |
v0.8 |
Swagger |
v2.0 |
VMware vCenter |
vSphere 7.0 |