場所と取り付けの要件
Cisco VG400 Voice Gateway の 3 種類の取り付け手段は次のとおりです。
- ラックマウント
- 壁面取り付け
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ベンチマウント
取り付け場所には次が提供される必要があります。
- シャーシへのアクセス
- 適切な電源へのアクセス
- 適切なアースへのアクセス
- 十分な熱放散およびシャーシ周囲のエアーフロー
この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
ここでは、Cisco VG400 Voice Gateway の設置前に満たす必要がある推奨事項や要件など、設置前の情報について説明します。作業を開始する前に、出荷時の損傷がないかどうか、すべての項目を調べます。損傷が見つかった場合、または音声ゲートウェイの設置や設定に問題がある場合には、製品を購入された代理店に連絡してください。保証、サービス、およびサポート情報は、製品に付属するハードウェア クイック スタート ガイドに記載されています。設置の準備については、次の項を参照してください。
Cisco VG400 Voice Gateway の 3 種類の取り付け手段は次のとおりです。
ベンチマウント
取り付け場所には次が提供される必要があります。
Cisco VG400 Voice Gateway の設置場所(部屋、クローゼット、またはキャビネット)は、適切に冷却されるように、常に十分に換気され、十分な空気循環が行われるようにする必要があります。室温は、0 ~ 40 °C(32 ~ 104 °F)を維持する必要があります。
![]() (注) |
Cisco VG400 Voice Gateway のシャーシは、背面および側面から前面に空気が流れるように設計されています。 |
次の情報は、機器のラック構成を計画するときに役立ちます。
メンテナンスのために、ラックの周囲にスペースを確保してください。
閉鎖型ラックには、適切な通気が必要です。ハードウェアから放熱されるため、ラックに詰め込みすぎないようにしてください。冷気が回るように、閉鎖型ラックにはルーバーが付いた側面とファンが必要です。ラックの下部にある機器による放熱は、上部にある機器の吸気口に流れ込む可能性があります。
オープンラックにシャーシを設置する場合、ラック フレームが吸気口または排気口をふさがないようにしてください。シャーシをスライドに設置する場合、ラックに設置するときにシャーシの位置を確認してください。
Cisco VG400 Voice Gateway が上部に換気ファンを備えた密閉型ラックに設置されている場合は、他の装置から上に流れる熱風によって十分な冷却が妨げられないようにしてください。
スライド レールを使用してシャーシを設置する場合は、ラックまたはキャビネットに配置したときに通気ポートがふさがれるかどうかを確認します。Cisco VG400 Voice Gateway の通気ポートがふさがれないようにします。
隔壁は吸気と排気を分けることに役立ちます。隔壁は、キャビネットから冷気を取り込むことにも役立ちます。隔壁の最適な場所は、ラックのエアーフロー パターンによって異なります。異なる機器配置で実験して、エアーフローをテストできます。
ケーブルの配線用に、シャーシの背面にスペースを確保します。また、将来のアップグレード、保守、トラブルシューティングのためにシャーシにアクセスするニーズを検討してください。
シャーシのアース接続は標準のアース接続プラグを使用する電源コードを通じて提供されます。ただし、シャーシには、アース ラグと特定のハードウェアを使用する信頼性の高いアースも必要です。詳細については、「シャーシのアース接続」の項を参照してください。
設置場所の電源を調べ、クリーンな電力(スパイクやノイズのない電力)が供給されていることを確認してください。必要に応じて、電力調整器を取り付けてください。
AC 電源が搭載された Cisco VG400 Voice Gateway は、100 ~ 240 V の範囲で電力を自動的に選択します。AC バージョンには 6 フィート(1.8 m)の電源コードが含まれます。
電源障害状態に対応するには、無停電電源装置(UPS)が必要です。UPS は、新興市場を含むすべての市場で広く使用可能です(パーソナル コンピュータの UPS の増加のため)。
![]() 警告 |
この警告マークは「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。各警告の最後に記載されているステートメント番号を基に、装置に付属の安全についての警告を参照してください。ステートメント 1071 これらの注意事項を保管しておいてください。 |
![]() 警告 |
この製品は、設置する建物に短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。保護装置の定格が 20 A を超えないことを確認してください。ステートメント 1005 |
使用するケーブル タイプは、使用している Cisco VG400 Voice Gateway に依存します。詳細については、このガイドの「ケーブルの仕様および情報」を参照してください。
Cisco VG400 Voice Gateway で使用されるケーブル タイプは次のとおりです。
GE ケーブル
アナログ音声ケーブル(RJ-11)
設置を計画する際には、米国電子工業会(EIA)による定義に従って距離の制限や潜在的な電磁干渉(EMI)を考慮します。距離制限情報は次の VG ポートに含まれます。
ギガビット イーサネットの最大距離:ギガビット イーサネットの最大セグメント距離は 100 m(330 フィート)です(IEEE 802.3 で指定)。
FXS アナログ音声ポートの最大距離:最大距離は、電話機または端末機器を含む、600 Ω の合計許容ループ抵抗によって決まります。
FXS-E(拡張ループ)のアナログ音声ポートの最大距離:最大距離は、電話機または端末機器を含む、1400 Ω の合計許容ループ抵抗によって決まります。
![]() (注) |
通常、26 AWG ワイヤは 81.6 Ω/Kft と同じで、24 AWG ワイヤは 51.3 Ω/Kft と同じです。 |
電磁波フィールドで長距離の配線を行う場合、磁界と配線の信号との間で干渉が発生することがあります。したがって、端末プラント配線では次の 2 点に注意してください。
プラント配線にアース導体を適切に配置したツイストペア ケーブルを使用すると、無線周波干渉が発生することはほとんどありません。
推奨される間隔を超えるケーブルであるか、建物間を通るケーブルを使用する場合は、落雷またはアース ループの影響を十分に考慮してください。設置場所にこれらの特徴がある場合は、落雷抑制および雷遮蔽の専門家に相談してください。雷またはその他の高エネルギー現象がもたらす電磁パルスは、電子装置を破壊できるだけのエネルギーをシールドなしの導体に容易に結合する可能性があります。
大部分のデータセンターでは、ここで説明した、頻繁には発生しないが壊滅的な状況になる可能性のある問題は、パルス メーターなどの特別な機器を使用しなければ解決できません。適切にアースされて保護された環境を実現し、電力サージの抑制を設置して、このような問題を回避するための準備を行います。
モジュールを除去する場合、所定の場所にモジュールを取り付けるか、開口部のカバー プレートを取り付ける必要があります。すべてのモジュールの開口部は電磁干渉を防ぐために、使用されるか、カバーを取り付ける必要があります。
電磁干渉の防止については、無線周波数干渉(RFI)の専門家に相談してください。
![]() 警告 |
この機器の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030 |
音声ゲートウェイおよびそのコンポーネントの設置およびアップグレードには、次の道具と機器が必要です。
ブラケットをラックまたは壁面に取り付けるために必要な標準のマイナス ドライバ。
ブラケットを音声ゲートウェイに取り付けるためのプラス ドライバ。
24 インチ ラック用取り付けブラケットとネジ(必要な場合)。
ラックへのシャーシの取り付け用の Telco 小ネジ 4 本(ラックに必要なサイズのネジを使用)。
壁面取り付け用のネジとアンカー(必要な場合)。
壁面にシャーシを取り付けるための 8 個の木ネジまたは他の固定器具。
追加のスクリュー スターターを使用すると壁面設置が容易になります。
静電気防止用リスト ストラップ。
さらに、次の外部機器が必要になることもあります。
端末エミュレーション ソフトウェアがあるコンソール端末または PC。
管理アクセス用の端末エミュレーション ソフトウェアを実行している PC。
リモート アクセス用のモデム。
アナログ音声 RJ-11 ケーブル。
イーサネット スイッチ
リモート構成用のモデム。
システムに関連するすべてのアクションを記録するために、サイト ログを維持することを推奨します。設置場所のログ エントリには、次の項目が含まれていることがあります。
インストレーション チェックリストは、Cisco VG400 Voice Gateway を設置するための作業を示します。このチェックリストのコピーを印刷し、各タスクの完了時にエントリにマークを付けます。各 Cisco VG400 Voice Gateway に対して、サイト ログにチェックリストのコピーを含めます。
タスク |
確認者 |
日付 |
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サイト ログに背景説明を記録 |
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環境仕様の確認 |
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設置場所の電源電圧の確認 |
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設置場所の事前の電源チェック完了 |
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必要な道具の用意 |
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追加の機器の用意 |
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Cisco VG の受領 |
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クイック スタート ガイドの受領 |
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適合規格および安全性に関する情報の受領 |
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情報パケット、保証カード、および Cisco.com カードの受領 |
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ソフトウェア バージョンの確認 |
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シャーシのラック、デスクトップ、または壁面取り付け完了 |
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最初の電源投入成功 |
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ASCII 端末とコンソール ポートの接続 |
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モデムのコンソール ポートへの接続(リモート設定の場合) |
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信号の距離制限を確認 |
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起動シーケンス手順完了 |
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初期動作を確認 |