Cisco ASR 1001 ルータの概要
Cisco ASR 1001 ルータはシスコのルータ アグリゲーション サービス ファミリの一部です。Cisco ASR 1001 ルータはコンパクトなルータで、低消費電力、ラックスペースの節約を求めるカスタマーの要求に応えます。Cisco ASR 1001 ルータには、ルート プロセッサ、エンベデッド サービス プロセッサ、SIP が、ハーフハイトの SPA スロットを 1 つ備えたシャーシ内に内蔵されています。
デフォルトでは、Cisco ASR 1001 ルータに 4 GB の DRAM が付属しています。ソフトウェア冗長性を実装するには、最低 8 GB のメモリをルータにインストールする必要があります。
Cisco ASR 1001 ルータでは次のものがサポートされます。
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ESP 帯域幅 2.5(デフォルト)~ 5 Gbps の転送パフォーマンス(任意のソフトウェア オプション)
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ESP メモリ:1 GB DRAM(デフォルト)、1 GB DRAM(最大)
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ルート プロセッサ メモリは 4 GB DRAM(デフォルト)、8 GB DRAM(最大)搭載
-
4 ギガビット イーサネット Small Form-Factor Pluggable(SFP)ポート
Cisco ASR 1002 内蔵ギガビット イーサネット ポート(4x1GE)と互換性のある SFP トランシーバモジュールについては、『Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers SIP and SPA Hardware Installation Guide』の「Modular Optics Compatibility」を参照してください。
-
外部 USB フラッシュ メモリ 1 GB USB フラッシュ メモリのサポート
Cisco ASR 1001 ルータのアーキテクチャ
Cisco ASR 1001 ルータは、小型フォーム ファクタのシャーシのすべての Cisco ASR 1000 シリーズ ルータの機能、サービスとパフォーマンスを提供します。シャーシには、ルート プロセッサ(RP)、SPA の組み込みプロセッサ(SIP)、Forwarding Processor(ESP)および組み込み 4x1 GE SPA のすべての機能を実行する統合された単一のメインボードが含まれます。
SPA インターフェイスは、組み込み 4xGE SPA、1 つのハーフハイト(HH)の SPA ベイおよび 1 台の柔軟な内蔵ドータ カード(IDC)に接続され、追加 SPA インターフェイスを提供します。
Cisco ASR 1001 ルータのハードウェア機能は次のとおりです。
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左から右にゼロ(0)から 6 の番号が付いた 7 台の内蔵冷却ファン。
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1+1 冗長 AC 電源または DC 電源のサポート。
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設置された電源モジュールのカバーの取り外しを防止するカバーのインターロック。
-
1 つのハーフハイト SPA ベイ(ベイ 1 活性挿抜(OIR)対応)が備わっており、標準 SPA インターフェイス コネクタおよびインターフェイス コネクタから構成されるパッシブ ボードを統合。
-
SPA ベイ 2 の工場設定可能な 1 台の内蔵ドータ カードのサポート。SPA ベイ 2 の内蔵ドータ カードは、基本設定の一部で、オプションではありません。
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それぞれの内蔵ドータ カード設定に固有の前面パネルを提供。
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8 GB 内部フラッシュ
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コンソールおよび補助(RJ-45)ポート
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4 GB DRAM(デフォルト)
-
転送パフォーマンス = 2.5G(デフォルト)、5G(ソフトウェア ライセンス)
Cisco ASR 1001 ルータでは、異なる内蔵ドータ カードを搭載できます。シャーシの上部カバーには、共通の基本シャーシを備えた内蔵ドータ カード前面パネルが含まれています。各内蔵ドータ カードにはさまざまな上部カバーがあり、1 つは、発注に内蔵ドータ カードが含まれない場合のカバーです。
Cisco ASR 10001 ルータは、発注可能なさまざまな構成で出荷できます。次の IDC 構成での発注が可能です。
(注) |
これらの IDC の管理に使用できる MIB については、付録 Cisco ASR 1001 ルータの MIB を参照してください。 |
-
IDC-HD80G
IDC-HD80G は、単一の 2.5 インチ SATA HDD/SSD をサポートします(以下の図を参照)。
1 |
HDD Online:LED はディスクの準備ができ、アクセスできることを示します |
7 |
LINK LED:MGMT イーサネット ポートのアクティビティを示します。 |
2 |
HDD Activity:LED はディスクが現在アクセス中であることを示します。 |
8 |
BF:EUSB デバイスのアクティビティを示す内蔵ブートフラッシュ LED |
3 |
HDD Slot:HDD が挿入されるスロット(図はスロットに挿入された HDD を示します) |
9 |
USB LED |
4 |
AUX:RS-232 補助ポート |
10 |
USB ポート:セキュア キー ストレージ、VPN 認証情報ストレージ、またはイメージとコンフィギュレーションのバックアップのバルク フラッシュ ストレージに使用する USB 高速(480 Mbps)ポート この USB ポートは A ポートです。 |
5 |
CON:RS-232 コンソール ポート |
11 |
STAT - ステータス LED |
6 |
MGMT:RJ- 45 10/100/1000 管理イーサネット ポート |
12 |
PWR:電源 LED |
-
IDC-OC3POS
IDC-OC3POS は、OC3 の 2 チャネルをサポートできます(以下の図を参照)。
1 |
C/A:キャリア/アラーム LED |
8 |
LINK LED:MGMT イーサネット ポートのアクティビティを示します。 |
2 |
A/L:アクティブ/ループバック LED |
9 |
BF:EUSB デバイスのアクティビティを示す内蔵ブートフラッシュ LED |
3 |
POS OC3:ポート 0 この POS ポートは Small Form-factor Pluggable(SFP)ポートです。 |
10 |
USB LED |
4 |
POS OC3:ポート 1 この POS ポートは SFP ポートです。 |
11 |
USB ポート:セキュア キー ストレージ、VPN 認証情報ストレージ、またはイメージとコンフィギュレーションのバックアップのバルク フラッシュ ストレージに使用する USB 高速(480 Mbps)ポート この USB ポートは A ポートです。 |
5 |
AUX:RS-232 補助ポート |
12 |
STAT - ステータス LED |
6 |
CON:RS-232 コンソール ポート |
13 |
PWR:電源 LED |
7 |
MGMT:RJ- 45 10/100/1000 管理イーサネット ポート |
— |
— |
-
IDC-4XGE
IDC-4XGE はそれぞれ 1 ギガビットイーサネット接続をサポートする最大 4 個の Small Form-Factor Pluggable(SFP)トランシーバをサポートできます(以下の図を参照)。
1 |
GigabitEthernet:ポート 0 この POS ポートは SFP ポートです。 |
8 |
LINK LED:MGMT イーサネット ポートのアクティビティを示します。 |
2 |
GigabitEthernet:ポート 1 この POS ポートは SFP ポートです。 |
9 |
BF:EUSB デバイスのアクティビティを示す内蔵ブートフラッシュ LED |
3 |
GigabitEthernet:ポート 2 この POS ポートは SFP ポートです。 |
10 |
USB LED |
4 |
GigabitEthernet:ポート 3 この POS ポートは SFP ポートです。 |
11 |
USB ポート:セキュア キー ストレージ、VPN 認証情報ストレージ、またはイメージとコンフィギュレーションのバックアップのバルク フラッシュ ストレージに使用する USB 高速(480 Mbps)ポート この USB ポートは A ポートです。 |
5 |
AUX:RS-232 補助ポート |
12 |
STAT - ステータス LED |
6 |
CON:RS-232 コンソール ポート |
13 |
PWR:電源 LED |
7 |
MGMT:RJ- 45 10/100/1000 管理イーサネット ポート |
— |
— |
- IDC-CHT1/E1
IDC-CHT1/E1 は完全なチャネライズド T1 または E1 インターフェイスのポートを 8 個サポートできます(IDC-CHT1/E1 の Cisco ASR 1001 ルータ を参照)。
1 |
T1/E1 ポート:ポート 0 から 3 これらの T1/E1 ポートは RJ-45 ポートです。 |
7 |
BF:EUSB デバイスのアクティビティを示す内蔵ブートフラッシュ LED |
2 |
T1/E1 ポート:ポート 4 から 7 これらの T1/E1 ポートは RJ-45 ポートです。 |
8 |
USB LED |
3 |
AUX:RS-232 補助ポート |
9 |
USB ポート:セキュア キー ストレージ、VPN 認証情報ストレージ、またはイメージとコンフィギュレーションのバックアップのバルク フラッシュ ストレージに使用する USB 高速(480 Mbps)ポート この USB ポートは A ポートです。 |
4 |
CON:RS-232 コンソール ポート |
10 |
STAT - ステータス LED |
5 |
MGMT:RJ- 45 10/100/1000 管理イーサネット ポート |
11 |
PWR:電源 LED |
6 |
LINK LED:MGMT イーサネット ポートのアクティビティを示します。 |
— |
— |
-
IDC-4XT3
IDC-4XT3 は非チャネライズド DS3(44.736 Mbps)ポートを最大 4 個サポートします(以下の図を参照)。
1 |
C/A:キャリア/アラーム LED |
8 |
LINK LED:MGMT イーサネット ポートのアクティビティを示します。 |
2 |
A/L:アクティブ/ループバック LED |
9 |
BF:EUSB デバイスのアクティビティを示す内蔵ブートフラッシュ LED |
3 |
T3 TX ポート:送信ポート 0 この T3 ポートは 75 Ω インピーダンスの 1.0/2.3 RF コネクタを使用します。 |
10 |
USB LED |
4 |
T3 RX ポート:受信ポート 0 この T3 ポートは 75 Ω インピーダンスの 1.0/2.3 RF コネクタを使用します。 |
11 |
USB ポート:セキュア キー ストレージ、VPN 認証情報ストレージ、またはイメージとコンフィギュレーションのバックアップのバルク フラッシュ ストレージに使用する USB 高速(480 Mbps)ポート この USB ポートは A ポートです。 |
5 |
AUX:RS-232 補助ポート |
12 |
STAT - ステータス LED |
6 |
CON:RS-232 コンソール ポート |
13 |
PWR:電源 LED |
7 |
MGMT:RJ- 45 10/100/1000 管理イーサネット ポート |
— |
— |
次の図は、さまざまな IDC を搭載した Cisco ASR 1001 ルータの前面パネルを示します。以下の図に、Cisco ASR 1001 ルータのすべての設定に共通の LED を示します。
1 |
MAJ LED:メジャー アラーム インジケータ |
6 |
BF:EUSB デバイスのアクティビティを示す内蔵ブートフラッシュ LED |
2 |
CRIT LED:クリティカル アラーム インジケータ |
7 |
MIN LED:マイナー アラーム インジケータ |
3 |
USB ポート:セキュア キー ストレージ、VPN クレデンシャルの格納、またはイメージおよびコンフィギュレーションのバックアップのバルク フラッシュ ストレージに使用する 1 個の USB 高速(480Mbps)ポート |
8 |
STAT - ステータス LED |
4 |
USB LED |
9 |
PWR:電源 LED |
5 |
LINK LED は、MGMT イーサネット ポートのアクティビティを示します。 |
— |
— |
(注) |
IDC の一部となっている SPA の詳細については、http://www.cisco.com/en/US/products/ps6267/products_data_sheets_list.html を参照してください。 |
(注) |
Cisco ASR 1001 のシャーシに 2 つの FRU があります。これらは DIMMs と eUSB です。シャーシのコンポーネントを保守するには、電源モジュールとシャーシのカバーを取り外す必要があります。手順については、「Cisco ASR 1000 シリーズ ルータからの FRU の取り外しおよび取り付け」の章の「Cisco ASR 1001 ルータ DIMM メモリモジュールの取り外しおよび取り付け」および「Cisco ASR 1001 ルータの eUSB デバイスの取り外しおよび取り付け」セクションを参照してください。 |
Cisco ASR 1001 ルータの前面プレートの共通コンポーネント
Cisco ASR 1001 ルータ RP 前面プレートには ASR 1001 ルータ コンフィギュレーションの各タイプに共通のコンポーネントがあります。上記の図と以下の図に、LED を使用した Cisco ASR1000-RP の前面プレートと、Cisco ASR 1001 ルータのすべてのコンフィギュレーションのコネクタを示します。
1 |
MGMT:RJ- 45 10/100/1000 イーサネット管理ポート x 1 |
3 |
AUX:RS-232 補助ポート x 1 |
2 |
CON:RS-232 コンソール ポート x 1 |
— |
— |
Cisco ASR 1001 シャーシの前面図
以下の図に、Cisco ASR 1001 ルータの前面を示します。
1 |
PWR:電源 LED |
8 |
AUX:RS-232 補助ポート x 1 |
2 |
内蔵ドータ カードの I/O スペース |
9 |
CON:RS-232 コンソール ポート x 1 |
3 |
GE 2/0 および 0/0:内蔵 GE ポートは、業界標準の前面パネルの取り外し可能な SFP 光インターフェイスと SFP 銅線インターフェイスを使用します。 |
10 |
MGMT:RJ- 45 10/100/1000 イーサネット管理ポート x 1 |
4 |
GE 2/1 および 0/1 |
11 |
USB ポート |
5 |
GE 2/2 および 0/2 |
12 |
CRIT LED:クリティカル アラーム インジケータ MAJ LED:メジャー アラーム インジケータ MIN LED:マイナー アラーム インジケータ |
6 |
GE 2/3 および 0/3 |
13 |
STAT - ステータス LED |
7 |
ハーフハイト SPA ベイ 1 x 1 |
— |
シャーシの下部スロットはベイ 0 です |
Cisco ASR 1001 シャーシの背面図
以下の図に、7 台のファンおよび 2 台の AC または DC 電源モジュールを搭載した Cisco ASR 1001 ルータの背面を示します。
7 台の内蔵ファンによって冷気がシャーシに取り入れられ、内部コンポーネントに通気されて、動作温度が許容範囲に保たれます。ファンは、シャーシの背面に設置されています。シャーシの側面には 2 つの穴を持つアース ラグが付いています。個々のファンには、ファン障害状態信号もあります。ファンの速度が定格速度の 50% を下回るとファン障害信号がアサートします。ファンにはゼロ(0)から 6 の番号が左から右に割り当てられています。
2 台の電源モジュール(2 台の AC 電源モジュールまたは 2 台の DC 電源モジュールのいずれか)はルータの背面側で取り扱います。
Cisco ASR 1001 ルータのスロット番号
Cisco ASR 1001 ルータの SPA ベイ番号付け方式は Cisco ASR 1000 SIP カードとは異なります。SPA の順序は次のとおりです:内蔵 GE ポート(SPA 0)、SPA ベイ 1(SPA 1)、I/O ボード(SPA 2)。
内蔵ドータ カードは、必ずしも SPA ではなく、ハードドライブまたは USB などの I/O である場合もあります。ドータ カードが SPA でない場合、SPA ベイ 2 はブランクのままになり、システムに存在しません。
内蔵 GE ポートは論理的に SPA ベイ 0 であり、GE 0/0/x として指定されます。ハーフハイト SPA スロットは論理的に SPA ベイ 1 でありポートは 0/1/x. として指定されます。内蔵ドータ カードのポートは論理的に SPA ベイ 2 にあり、0/2/x. として指定されます。
以下の図に、Cisco ASR 1001 ルータのスロット番号を示します。
1 |
スロット 2 は、柔軟性のある内蔵ドータ カードに接続されている |
3 |
スロット 0 は、メインボードの内蔵 4x1GE SPA に接続されている |
2 |
スロット 1 は、ハーフハイト SPA スロットに接続されている |
— |
— |
Cisco ASR 1001 ルータのコンポーネント
Cisco ASR 1001 ルータ システムは他の Cisco ASR 1000 シリーズ ルータのアーキテクチャから派生したものです。Cisco ASR 1001 ルータには Cisco ASR1000-RP(ルート proce4ssor)、Cisco ASR1000-SIP(キャリア カード)、および Cisco ASR1000-ESP(フォワーディング プロセッサ)のすべての機能を備えた単一のメイン ボードが含まれます。このメイン ボード アセンブリには、4 個の SFP ポートを提供する内蔵 4x1 GE SPA が含まれます。メイン ボードの Cisco ASR1000-RP セクションでは、すべての従来の管理インターフェイス(イーサネット、コンソール、AUX)およびストレージ インタフェース(USB のみ)を提供します。シスコ ASR1000-SIP のセクションでは、ハーフハイト SPA ベイを 1 つ提供し、柔軟な内蔵ドータ カードをサポートします。Cisco ASR1000-ESP のセクションは、セキュリティ コプロセッサを含む CPP ベースのフォワーディング エンジンを提供します。
Cisco ASR 1001 ルータ、ASR1000-RP1、ASR1000-ESP5 および ASR1000-SIP10 の主要コンポーネントはシャーシに固定されており、電源モジュールと SPA を除いてアップグレード可能ではありません。
Cisco 内蔵 ASR1000-RP1(Cisco ASR 1001 ルータ用)の概要
Cisco ASR 1000 シリーズ ルート プロセッサ(Cisco ASR 1001 ルータ用に組み込み)は中央管理プロセッサであり、ネットワークのオペレーティング システムを実行します。
Cisco 内蔵 ASR1000-RP1 は、イーサネット ネットワーク管理ポート、コンソール、AUX シリアルポートなどの管理インターフェイスをサポートします。この装置には、LED ステータス インジケータ、セキュリティ キーの配信やイメージまたはコンフィギュレーション ファイルのアップデートのためにスマート カードで使用できる 1 個の USB ポートが装備されています。
Cisco 内蔵 ASR 1000-RP1 は、Cisco ASR 1006 ルータおよび Cisco ASR 1004 ルータ用の他の ASR シリーズ ルート プロセッサ 1 とは次の点で異なります。
- SATA ハードドライブがサポートされていない大容量 eUSB デバイス(最大 8GB)上にバルク ファイル ストレージがある。
- 冗長 Cisco ルート プロセッサはサポートされていない。
- ネットワークのクロックが変化する。複数の BITS クロック入力がサポートされていない。
- 4xGE SPA が内蔵されている。この共有ポート アダプタにより 4 つの SFP ベースの GE 接続が可能。
Cisco ルートプロセッサ共通の LED およびインジケータは、「Cisco ASR 1001 ルータアーキテクチャ」セクションの「Cisco ASR 1001 ルートプロセッサに共通の LED」の図に示されています。以下の表では、Cisco ASR 1000 シリーズ ルートプロセッサの LED について説明します。
LED のラベル |
LED |
色 - 状態 |
動作の説明 |
---|---|---|---|
PWR |
電源 |
緑色に点灯 |
すべての電源要件が仕様の範囲内。 |
消灯 |
オフルータはスタンバイ モードです。 |
||
STAT |
システム ステータス |
緑色に点灯 |
シスコ IOSD およびその他の必要なプロセスは正常にロードされ、実行されています。 |
黄色 |
ROMMON が実行中(RP ソフトウェアの永続的な障害を含む)、またはプロセス マネージャによってクリティカルな RP プロセス(IOSD を含む)が稼働していないことが宣言されました。ユーザはリカバリするためにログインできます。 |
||
赤 |
システム障害時または起動時に発生します。 |
||
CRIT |
Critical |
レッドで点灯 |
クリティカル アラーム インジケータとして機能します。LED は、ブート プロセス時にもレッドで点灯します。 |
MAJ |
Major |
レッドで点灯 |
メジャー アラーム インジケータ。 |
MIN |
Minor |
オレンジ |
マイナー アラーム インジケータ。 |
BOOT |
内蔵 eUSB ブートフラッシュ LED |
グリーン |
アクティビティ インジケータ。 |
LINK |
10/100/1000 インターフェイス LED |
グリーンに点灯 |
アクティビティのないリンク。 |
グリーンで点滅 |
MGMT イーサネット ポートのアクティビティ。 |
||
消灯 |
リンクが確立されていません。 |
Cisco 内蔵 ASR1000-SIP10 および Cisco ASR 1001 ルータ用 SPA の概要
Cisco 内蔵 ASR1000-SIP10 は Cisco ASR 1001 ルータに組み込まれています。Cisco 内蔵 ASR1000-SIP10 は、最大 3 個の SPA、組み込み 4xGE SPA、1 台のハーフハイトの SPA ベイ、および 1 個の内蔵ドータカード(システム設定可能)の物理的および電気的終端を提供します。
Cisco 内蔵 ASR1000-SIP10 インターフェイスでは、Cisco ASR 1006 ルータや Cisco ASR 1004 ルータと同様、すべての Cisco 内蔵 ASR1000-SIP10 の機能とサービスがサポートされています。ただし、Cisco 内蔵 ASR1000-SIP10 は次の点が異なります。
- Cisco 内蔵 ASR1000-RP1 のベース ボードとして機能する。
- 現場交換可能ユニット(FRU)ではない。OIR(ホットスワップ)をサポートしていない。
(注) |
Cisco ASR 1001 ルータの SPA ベイ 1 の Cisco 内蔵 ASR1000-SIP10 共有ポートアダプタ(SPA)のみをサポートします。 |
Cisco ASR 1001 ルータの内蔵 ASR1000-RP1 は、内蔵 4xGE SPA のための回路としても機能します。表 1 では、組み込み SPA の LED について説明しています。
機能 |
色 |
説明 |
---|---|---|
GE SFP 状態(各ポートごとに 1 つ) |
オレンジ |
ポートがソフトウェアによって有効になっていても、イーサネット リンクに問題があることを示します。 |
グリーン |
ポートがソフトウェアによって有効になり、有効なイーサネット リンクがあることを示します。 |
Cisco ASR 1001 ルータの内蔵ドータ カードの説明
ASR 1001 ルータは固有の LED が搭載された異なる柔軟な内蔵ドータ カードをサポートします。これらの内蔵ドータ カードの 4 つは SPA に基づいており、これらの SPA と同じ外部 I/O ポートを使用します。内蔵ドータ カードの 1 つは他のアプリケーションの単一のハード ディスク ドライブをサポートします。
表 1 では、組み込み SPA の LED について説明します。
機能 |
色 |
説明 |
---|---|---|
ドータ カードのポート ステータス(各ポートに 1 つ) |
オレンジ |
オレンジはポートがソフトウェアによって有効になっていても、ポート接続に問題があることを示します。 |
グリーン |
グリーンはポートがソフトウェアによって有効になり、動作可能であることを示します。 |
Cisco ASR 1001 ルータ用の Cisco ASR1000-ESP の概要
Cisco ASR 1001 ルータは Cisco ASR1000-ESP2.5 および Cisco ASR1000-ESP5(ライセンス付き)内蔵サービス プロセッサをサポートします。
表 1 では、Cisco ASR 1001 の LED について説明します。
No. |
LED のラベル |
LED |
色 |
動作の説明 |
---|---|---|---|---|
1 |
PWR |
電源 |
緑色に点灯 |
すべての電源が動作限度内です。 |
消灯 |
オフルータはスタンバイ モードです。 |
|||
2 |
ACTV |
アクティブ |
グリーン |
内蔵サービス プロセッサがアクティブの場合、グリーンになります。 |
3 |
STAT |
ステータス |
緑 |
コードが正常にダウンロードされ、動作可能です。 |
黄色 |
BOOT ROM が正常にロードされました。 |
|||
赤 |
起動されていません。 |
|||
4 |
STBY |
Standby |
なし |
常にオフです。 |
ソフトウェアによって動作しているパフォーマンス アップグレード ライセンスを適用し、ルータをリロードすることによって、ESP のスループットを 2.5 Gbps から 5 Gbps にアップグレードできます。ESP の現在のスループットレベルを判断するには、show platform hardware throughput level コマンドを実行します。次に、このコマンドの出力例を示します(パフォーマンス アップグレード ライセンス適用前)。
Router# show platform hardware throughput level
The current throughput level is 2500000 kb/s
次に、このコマンドの出力例を示します(パフォーマンス アップグレード ライセンス適用後)。
Router# show platform hardware throughput level
The current throughput level is 5000000 kb/s
ソフトウェアによって動作しているパフォーマンス アップグレード ライセンスについての詳細については、次の URL にある『Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers Release Notes』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/routers/asr1000/release/notes/asr1k_rn_rel_notes.html
Cisco ASR 1001 ルータの電源
Cisco ASR 1001 ルータの電源モジュールでは、次のシスコ電源モジュールがサポートされます。
-
AC 電源モジュールの動作範囲は 85 ~ 264 VAC です。
-
サポートされている –48 VDC 電源入力範囲は -40.5 ~ -72 VDC です。
電源モジュールが +12 V と +5 V を生成し、メイン ボードとファンに分散します。電力制御デバイスを実行するために +5 V が使用されます。また、必要に応じて、動作可能な +5 V を提供します。
電源モジュールには、電源を冷却するためだけに使用される 1 つまたは 2 つのファンが含まれます。各電源モジュールは完全独立型で、独自のファンの速度およびファンの冗長性を制御します。
電源モジュールはシャーシの背面からホット プラグ可能で、システムの動作中にシステム パフォーマンスに何の影響を与えることなく、削除またはインストールできます。Cisco ASR 1001 ルータは、最大 7 台のシャーシが配置された冷却ファンをサポートします。各ファンは、エラー表示の速度測定にアラーム出力を提供します。ファンは現場交換可能ではありませんが、システムは単一のファンの障害時に冷却の要件を満たすことができます。
Cisco ASR 1001 ルータの AC 電源
AC 電源の入力コネクタは IEC コネクタです。コネクタの定格電流は 10 A です。AC 電源は前面プレートの 2 個の非脱落型ネジによってシャーシに固定されています。
以下の図に、Cisco ASR 1001 ルータの AC 電源モジュールを示します。
Cisco ASR 1001 ルータの –48 VDC 電源モジュール
–48 VDC 電源モジュール入力コネクタには、ユーロ スタイルの端子ブロックを使用できます。安全規格およびモジュールの電気要件に適合しています。電源の DC 入力が -43.5 V のしきい値に達すると、DC 電源は常に -40.5 ~ -72 VDC の仕様範囲内で動作します。
–48 VDC 電源の入力コネクタはヨーロッパ型のターミナル ブロックで、プラス、マイナス、およびアースの 3 線構成でケーブルを接続できます。マイナス(-)、プラス(+)、GND の順に接続します。DC 電源は前面プレートの 2 個の非脱落型ネジによってシステム シャーシに固定されています。
以下の図に、Cisco ASR 1001 ルータの -48 VDC 電源モジュールを示します。
出力電圧が下限値を下回るか上限値を上回ると、出力電圧のアラームが発行されます。出力電圧が下限値を上回るか上限値を下回ると、赤色の LED は消えます。
以下の表に –48 VDC 電源の出力電圧のアラーム範囲を示します。
出力 |
最小 |
最大 |
---|---|---|
12V |
10.0 ~ 11.2V |
12.8 ~ 13.8V |
3.3 V |
2.6 ~ 3.0V |
なし |
Cisco ASR 1001 ルータでサポートされている電源コード
以下の表に、Cisco ASR 1001 ルータでサポートされている電源コードを示します。
電源コードの品目番号 |
説明 |
---|---|
15454-M-ACCBL-R2 |
ANSI 220Vac 右側開口部用 AC 電源ケーブル |
CAB-AC-RA |
電源コード、110 V、右方向 |
CAB-ACA-RA |
プラグ、電源コード(豪州)、10 A、右方向 |
CAB-ACC-RA |
電源コード(中国)、右方向 |
CAB-ACE-RA |
電源コード(ヨーロッパ)、右方向 |
CAB-ACI-RA |
電源コード(イタリア)、右方向 |
CAB-ACR-RA |
電源コード(アルゼンチン)、右方向 |
CAB-ACS-RA |
電源コード(スイス)、右方向 |
CAB-ACU-RA |
電源コード(英国)、右方向 |
CAB-IND-RA |
電源コード(インド)、右方向 |
CAB-JPN-RA |
電源コード(日本)、右方向 |