官公庁向け Cisco SD-WAN の概要
セキュリティは、今日のネットワーキング インフラストラクチャの非常に重要な要素です。ネットワーク管理者とセキュリティ担当者は、攻撃や侵害からネットワークを防御することを強く求められています。ハイブリッドクラウドとリモート従業員接続の結果として、ネットワークのセキュリティ境界がなくなりつつあります。
FedRAMP(Federal Risk and Authorization Management Program)は、クラウド サービス プロバイダーを評価、許可、およびモニタリングするための標準的なアプローチを確立する米国政府のプログラムです。
官公庁向け Cisco SD-WAN の中核には暗号化とセキュリティが組み込まれています。
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AWS GovCloud(米国)内に「連邦政府境界」と呼ばれる制限されたスペースを作成します。
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アクセスを、連邦政府の認可を受けたユーザーに制限します。
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すべてのコントローラに対して連邦情報処理標準(FIPS)モードで動作します。
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すべてのデータ接続と制御接続がセキュア ハッシュ アルゴリズム 2(SHA-2)に準拠していることを確認します。
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拡張ユーザーセッション管理を提供します。
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コントローラレベルでリアルタイム監査を実行します。
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自動化されたアクション計画とマイルストーン(POA&M)レポートを提供します。
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特別に許可されていないかぎりすべての HTTP 要求を自動的に拒否する専用の Amazon Virtual Private Cloud(Amazon VPC)をお客様が持つことを可能にします。
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AWS Application Load Balancer(ALB)、AWS Web Application Firewall(WAF)、AWS Shield などの AWS サービスによる保護を保証します。すべての Web サービスは、ALB と WAF の背後にあることで保護されます。また、AWS Shield によって、分散型サービス妨害(DDoS)攻撃から保護されます。
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環境を維持およびモニタリングするシスコのチームである Cisco Federal Operations のために、ローカルユーザーを使用しないロールベースのアクセスを使用します。
官公庁向け Cisco SD-WAN では、毎月、第三者評価機関(3PAO)によるペネトレーションテストを実施します。これに加えて、Qualys が、毎日、ペネトレーションスキャンを実行します。Qualys は、管理 Amazon VPC のコンポーネントです。詳細は、官公庁向け Cisco SD-WAN のコンポーネントのセクションを参照してください。
Cisco SD-WAN の一般的なセキュリティ設定の詳細については、『Security Configuration Guide, Cisco IOS XE Release 17.x』を参照してください。