この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
ルータは発注内容に従って構成され、すぐに設置して起動できる状態で出荷されます。ネットワーク要件が変わると、コンポーネントを追加または変更してシステムをアップグレードする必要がある場合があります。この章では、ルータ コンポーネントのメンテナンス方法について説明します。
ここでは、ルータのメンテナンス手順について次の内容を説明します。
この章で説明する手順を実行する前に、必ず次のことを行ってください。
• 「安全に関する注意事項」を確認してください。
• 「準拠性および安全に関する情報」で説明されている安全および静電気防止策に関する注意事項をお読みください。
• 作業を始める前に、必要な工具および部品がすべて揃っていることを確認してください。
– ルータに付属の 『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco ASR 9000 Aggregation Services Router 』 。
• ギガビット イーサネット Small Form-Factor Pluggable トランシーバ モジュール(SFP)
• 10 ギガビット イーサネット Small Form-Factor Pluggable トランシーバ モジュール(XFP)
Cisco ASR 9001 ルータの現場交換可能ユニット(FRU)は、電源を入れてシステムが動作している状態で取り外しおよび取り付けを行うことができます。この機能は活性挿抜(OIR)と呼ばれます。この章で説明するメンテナンス作業は、特に明記していない限り、ルータの電源を入れたままで行うことができます。
ルータのすべての電源を切る必要がある場合は、次の手順を実行します。
ステップ 1 電源モジュールに接続されているすべての入力電源の回路ブレーカーをオフにします。
ステップ 2 各電源モジュールの電源 OK インジケータが消灯したことを確認します。
ステップ 3 ファン トレイの STATUS インジケータが消灯したことを確認します。
ファン トレイの取り外しおよび取り付けを行うには、次の手順を実行します。
(注) Cisco IOS XR Release 4.2.1 では、ファン トレイの OIR はサポートされていません。この章では、Cisco ASR 9001 ルータのファン トレイの交換が必要になった場合の、ファン トレイの取り外しおよび取り付けの手順を説明します。
警告 ファン トレイを取り外す前に、ファンが停止していることを確認してください。ファン トレイのラッチを外してからファンが完全に停止するまで 3 ~ 5 秒かかります。ファンが停止する前にファン トレイに触れると、指を損傷することがあります。
ファン トレイをシャーシから取り外すには、次の手順を実行します(図 5-1 を参照)。
ステップ 2 ファン トレイを固定している非脱落型ネジを緩めます。
ステップ 3 ファン トレイ前面パネルのハンドルを使用して、ファン トレイをモジュール ベイから半分ほど引き出します。
ステップ 4 反対の手でファン トレイを支えながら、シャーシからファン トレイを抜き取ります。
警告 ファン トレイの重量は約 2.6 ポンド(1.2 kg)です。ファン トレイは必ず両手で扱ってください。
図 5-1 Cisco ASR 9001 ルータのシャーシのファン トレイの取り外しまたは取り付け
ファン トレイをシャーシに取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 両手でファン トレイを持ち上げ、モジュール ベイに半分ほど差し込みます。
ステップ 2 モジュール ベイの背面にあるバックプレーン コネクタにファン トレイが装着されるまで、ゆっくりとファン トレイをシャーシに押し込みます。
ステップ 3 ファン トレイの非脱落型ネジを 10 +/-1 インチ ポンドのトルクで締めて、ファン トレイをシャーシに固定します。
ステップ 4 ファン トレイ前面の OK ステータス インジケータ(グリーン)が点灯したことを確認します。OK インジケータが点灯しない場合は、「冷却サブシステムのトラブルシューティング」を参照してください。
ここでは、Cisco ASR 9001 ルータで使用する AC および DC 電源システムの取り外しおよび再取り付けの手順について説明します。
Cisco ASR 9001 ルータは、電源モジュールの活性挿抜(OIR)をサポートしています。冗長電源モジュールを交換する場合は、システムに電源が供給された状態で電源モジュールの取り外しおよび取り付けを行うことができ、電気的な事故やシステムの損傷は発生しません。この機能により、電源モジュールを交換する間も、システムはすべてのルーティング情報を保持し、セッションを維持できます。
ただし、冗長性を維持し、適切な冷却を確保し、EMI 適合基準を満たすには、正常に動作する電源モジュールを少なくとも 1 台(完全に設定されたシステムでは 2 台以上)取り付ける必要があります。ルータの稼働中に故障した電源モジュールを取り外す場合は、できるだけ速やかに交換してください。交換用電源モジュールを用意してから、取り外しおよび取り付け作業を開始してください。
AC または DC 電源モジュールをシャーシから取り外すには、次の手順を実行します(図 5-2 を参照)。
ステップ 1 ロック レバーを左方向に引っ張り、シャーシからモジュールをアンロックします。
ステップ 2 反対の手で電源モジュールを支えながら、電源モジュールをベイから抜き取ります。
図 5-2 AC または DC 電源モジュールの取り外しおよび取り付け
AC または DC 電源モジュールを取り付けるには、次の手順を実行します(図 5-2 を参照)。
ステップ 1 バックプレーン コネクタに電源モジュールが装着されるまで、電源モジュールをベイにスライドさせて挿入します。
ステップ 2 シャーシがロック レバーでロックされていることを確認してください。
ステップ 3 電源モジュール前面の電源インジケータがグリーンに点灯していることを確認します。インジケータが点灯しない場合は、「電源サブシステムのトラブルシューティング」を参照してください。
装置ラックからシャーシとそのコンポーネントを取り外すには、次の手順を実行します。
警告 シャーシを装置ラックから取り外す作業は、2 人で行ってください。空のシャーシの重量は、約 24.69 ポンド(11.2 kg)に達することがあります。
ステップ 1 ルータの電源をオフにします(「ルータの電源切断」を参照)。
ステップ 2 電源モジュールの回路ブレーカーをオフにします。
ステップ 3 シャーシの前面にある電源モジュールの電源を取り外します。
ステップ 4 シャーシから補助ボンディングおよびアース接続を取り外します(「補助ボンディングとアース接続」を参照)。
ステップ 5 コンソール ポート、補助ポート、またはいずれかの管理イーサネット ポートに接続されている RP ケーブルを取り外します。
各 RP ケーブルにラベルを付けてから、ケーブルを取り外してください。
ステップ 6 ラインカードのインターフェイス ケーブルを取り外します。
a. シャーシのラック マウント フランジと側面のラック マウント ブラケットをラック ポストに固定しているネジを取り外します。
b. シャーシをラックから慎重に持ち上げて、脇に置いておきます。
交換用シャーシおよびコンポーネントを装置ラックに設置するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 新しいシャーシをラックに設置します(「ルータ シャーシのラックマウント」を参照)。
ステップ 2 すべてのラインカード ケーブルおよびインターフェイス ケーブルを接続します(「ルート プロセッサ ケーブルの接続」を参照)。
ステップ 3 補助ボンディングおよびアース接続がある場合は、シャーシに接続します(「補助ボンディングとアース接続」を参照)。
ステップ 4 シャーシ前面の電源モジュールに電源を接続します。
ステップ 5 ルータの電源を入れるには、「ルータの電源投入」を参照してください。