ここでは、show policy-map interface コマンドおよび show policy-map コマンドの出力例を示します。 これらのコマンドの出力は、ネットワーク上の機能設定の確認およびモニタに使用できます。
次は、show policy-map コマンドの出力例です。 このサンプル出力には、「policy1」というポリシー マップの内容が表示されています。policy 1 では、20 % の CIR に基づくトラフィック ポリシングが設定され、bc および be はミリ秒単位で指定されています。 トラフィック ポリシング設定の一部として、オプションの一致(conform)、超過(exceed)、および違反(violate)アクションが指定されています。
Router# show policy-map policy1
Policy Map policy1
Class class1
police cir percent 20 bc 300 ms pir percent 40 be 400 ms
conform-action transmit
exceed-action drop
violate-action drop
次は、show policy-map interface コマンドのサンプル出力です。 このサンプルには、トラフィック ポリシングがイネーブルにされている、シリアル 2/0 インターフェイスの統計情報が表示されています。 認定バースト(bc)、および超過バースト(be)がミリ秒(ms)で指定されます。
Router# show policy-map interface serial2/0
Serial2/0/0
Service-policy output: policy1 (1050)
Class-map: class1 (match-all) (1051/1)
0 packets, 0 bytes
5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: ip precedence 0 (1052)
police:
cir 20 % bc 300 ms
cir 409500 bps, bc 15360 bytes
pir 40 % be 400 ms
pir 819000 bps, be 40960 bytes
conformed 0 packets, 0 bytes; actions:
transmit
exceeded 0 packets, 0 bytes; actions:
drop
violated 0 packets, 0 bytes; actions:
drop
conformed 0 bps, exceed 0 bps, violate 0 bps
Class-map: class-default (match-any) (1054/0)
0 packets, 0 bytes
5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: any (1055)
0 packets, 0 bytes
5 minute rate 0 bps
この例では、CIR および PIR は、bps で表示され、認定バースト(bc)、および超過バースト(be)の両方が、バイトで表示されます。
CIR、PIR、bc、および be は、以下に説明する式に基づいて計算されます。
CIR 計算用の式
CIR を計算する場合は、次の式を使用します。
指定された CIR パーセンテージ(show policy-map コマンドの出力に示すとおり)X インターフェイスの帯域幅(BW)( show interfaces コマンドの出力に示すとおり)= 合計ビット/秒単位
シリアル インターフェイス 2/0 上で、帯域幅(BW)は 2048 kbps になります。 インターフェイスの帯域幅を確認するには、show interfaces コマンドを使用します。 次に例を示します。
Router# show interfaces serial2/0/0
Serial2/0/0 is administratively down, line protocol is down
Hardware is M4T
MTU 1500 bytes, BW 2048 Kbit, DLY 20000 usec, rely 255/255, load 1/255
次の値が CI の計算に使用されます。
20 % X 2048 kbps = 409600 bps
PIR 計算用の式
PIR を計算する場合は、次の式を使用します。
指定された PIR パーセンテージ(show policy-map コマンドの出力に示すとおり)X インターフェイスの帯域幅(BW)( show interfaces コマンドの出力に示すとおり)= 合計ビット/秒単位
シリアル インターフェイス 2/0/0 上で、帯域幅(BW)は 2048 kbps になります。 インターフェイスの帯域幅を確認するには、show interfaces コマンドを使用します。 次に例を示します。
Router# show interfaces serial2/0
Serial2/0/0 is administratively down, line protocol is down
Hardware is M4T
MTU 1500 bytes, BW 2048 Kbit, DLY 20000 usec, rely 255/255, load 1/255
次の値が PIR の計算に使用されます。
40 % X 2048 kbps = 819200 bps
(注) |
この合計と show policy-map interface コマンドの出力に示される合計との不一致の原因は、丸め計算、または特定のインターフェイス設定に関連する相違である可能性があります。
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認定バースト(bc)計算用の式
bc を計算する場合は、次の式を使用します。
ミリ秒単位の bc(show policy-map コマンドに示すとおり)X ビット/秒単位の CIR = 合計バイト数
次の値が bc の計算に使用されます。
(300 ms X 409600 bps) / 8 = 15360 バイト
超過バースト(be)計算用の式
bc および be を計算する場合は、次の式を使用します。
ミリ秒単位の be(show policy-map コマンドに示すとおり)X ビット/秒単位の PIR = 合計バイト数
次の値が be の計算に使用されます。
400 ms X 819200 bps = 40960 バイト