この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータの管理情報ベース(MIB)について説明します。内容は次のとおりです。
各 MIB の説明では、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ プラットフォームにおける MIB 実装に関連する制約を示します。表に記載されていないオブジェクトは MIB の定義に従って実装されます。詳細な MIB の説明については、標準 MIB を参照してください。
(注) Cisco IOS ソフトウェア リリースに含まれるすべての MIB が Cisco ASR 1000 シリーズ ルータで完全にサポートされているわけではありません。まったくサポートされない MIB もあります。また、機能する可能性はありますが、ルータでテストされていない MIB もあります。さらに、一部の MIB は廃止予定ですが、ソフトウェアから削除することはできません。MIB がイメージに含まれていても、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ プラットフォームでサポートされているとは限りません。
このリリースに含まれる MIB の詳細については、「MIB のダウンロードおよびコンパイル」を参照してください。
以降の表に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータの Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ イメージにおける次の MIB カテゴリを示します。
• サポート対象かつ検証済みの MIB(Cisco ASR 1000 シリーズ ルータでテスト済み):MIB はイメージに存在し、コードが実装されており、サポートされるすべてのオブジェクトが正常に機能することをシスコが検証済みです( 表 3-1 )。
• サポート対象かつ未検証の MIB(Cisco ASR 1000 シリーズ ルータでテストされていません):MIB はイメージに存在し、コードが実装されていますが、正常に機能することをシスコが検証していません( 表 3-2 )。
• サポート対象外の MIB(Cisco ASR 1000 シリーズ ルータにサポートまたはテストのレベルなし):MIB は、Cisco.com で公開されている場合がありますが、イメージに存在せず、問い合わせることはできません( 表 3-3 )。
MIB のバージョン ストリングは、最後に変更された日時を示します。形式は YYMMDDHHMMZ または YYYYMMDDHHMMZ です。
• YY は年(1900 ~ 1999 の間の年のみ)の最後の 2 桁です。
• Z(ASCII 文字 Z)は、協定世界時(UTC、以前のグリニッジ標準時(GMT))を示します。このデータ型には、日時フィールドの YEAR、MONTH、DAY、HOUR、MINUTE、SECOND、TIMEZONE_HOUR、および TIMEZONE_MINUTE が格納されます。
(注) たとえば、9502192015Z および 199502192015Z は 1995 年 2 月 19 日の 8:15 GMT を表します。1999 年より後の年には、4 桁の形式を使用します。1900 ~ 1999 年には、2 桁または 4 桁の形式を使用できます。
(注) 次の表に、UNKNOWN という語が記載されていることがあります。この語は、MIB に最終変更を示す記録されたタイムスタンプがないことを意味します。
表 3-1 に、次の Cisco IOS リリースでサポートされ、 検証されている MIB を示します。表には、MIB、対応する通知名、および該当する MIB バージョンが示されています。
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catmIntfPvcSegCCOAMFailureTrap catmIntfPvcEndCCOAMFailureTrap catmIntfPvcAISRDIOAMFailureTrap catmIntfPvcSegCCOAMRecoverTrap catmIntfPvcEndCCOAMRecoverTrap catmIntfPvcAISRDIOAMRecoverTrap catmIntfPvcSegAISRDIFailureTrap catmIntfPvcEndAISRDIFailureTrap |
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cbgpPeer2EstablishedNotification cbgpPeer2BackwardTransNotification |
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200302240000Z1 |
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ciscoFlashPartitioningCompletionTrap ciscoFlashMiscOpCompletionTrap |
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clmgmtLicenseUsageCountExceeded clmgmtLicenseUsageCountAboutToExceed clmgmtLicenseSubscriptionExpiryWarning clmgmtLicenseSubscriptionExtExpiryWarning clmgmtLicenseSubscriptionExpired |
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CISCO-OSPF-MIB(draft-ietf-ospf-mib-update-05) |
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CISCO-OSPF-TRAP-MIB(draft-ietf-ospf-mib-update-05) |
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rttMonConnectionChangeNotification |
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csbDynamicBlackListAddressType |
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mplsL3VpnVrfRouteMidThreshExceeded mplsL3VpnVrfNumVrfRouteMaxThreshExceeded |
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mplsLdpInitSessionThresholdExceeded |
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mplsNumVrfRouteMidThreshExceeded |
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1.リリース 02.03.02 については、CISCO-ENHANCED-MEMPOOL-MIB のバージョンは 200812050000Z です。 |
表 3-2 に、次の Cisco IOS リリースでサポートされ、 検証されていない Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ イメージにおける MIB、通知名、およびバージョンを示します。
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表 3-3 に、次の Cisco IOS リリースでサポートされていない Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ イメージにおける MIB、通知名、およびバージョンを示します。
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ATM-ACCOUNTING-INFORMATION-MIB には、ATM 接続に適用されるアカウンティング情報を管理するオブジェクトが含まれます。
(注) この MIB は、ASR 1000 シリーズ ルータで検証されていません。
ATM-FORUM-ADDR-REG-MIB には、ATM User-Network Interface(UNI)アドレス、ポートなどの情報を管理するオブジェクトが含まれます。この MIB には、ATM アドレス登録の管理情報も含まれます。
(注) この MIB は、ASR 1000 シリーズ ルータでサポートされていません。
ATM-FORUM-MIB には、ATM オブジェクト定義とオブジェクト ID(OID)が含まれます。
(注) この MIB は、ASR 1000 シリーズ ルータで検証されていません。
ATM-MIB(RFC 1695)には、論理エンティティおよび物理エンティティを管理するための ATM および ATM アダプテーション層 5(AAL5)のオブジェクトが含まれます。また、ATM インターフェイス、仮想リンク、相互接続、および AAL5 のエンティティと接続など、論理エンティティと物理エンティティとの間の関係を管理する機能を提供します。
(注) Cisco IOS Release 15.1(3)S から、ATM-MIB は SPA-2CHT3-CE-ATM でサポートされます。
表 3-4 に、Cisco ASR1000 シリーズ ルータによって ATM-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
(注) ifIndex オブジェクトの ifType は atm(37) タイプにする必要があります。
(注) 「atm .0 subinterface」をシャットダウンすると、ATM メイン インターフェイスのみがシャットダウンされ、他の ATM サブインターフェイスはシャットダウンされません。
(注) ATM モードは、SPA-24CHT1-CE-ATM ではサポートされません。
ATM-SOFT-PVC-MIB には、ATM ソフト相手先固定回線接続の管理対象オブジェクトの ATM フォーラム定義が含まれます。この MIB は、このリリースではサポートされていません。
BGP4-MIB(RFC 1657)は、ボーダー ゲートウェイ プロトコル(BGP)の実装情報へのアクセスを提供します。このMIB は次のものを提供します。
CISCO-802-TAP-MIB には、802 ストリーム(IEEE 802 傍受、レイヤ 2)用のシスコの傍受機能を管理するオブジェクトが含まれます。この MIB は、802 トラフィックを傍受するために CISCO-TAP2-MIB とともに使用されます。
CISCO-AAA-SERVER-MIB には、ルータ内またはルータ外の認証、許可、アカウンティング(AAA)サーバなどの情報を管理するオブジェクトが含まれます。この MIB は次のものを提供します。
• 外部 AAA サーバの ID などの AAA サーバの設定情報
MIB の設定オブジェクトは読み取り専用です。AAA サーバを設定するには、CLI コマンド aaa new-model、aaa authentication ppp、aaa authorization、aaa accounting、および radius-server host を使用します。 表 3-5 に、ルータによって CISCO-AAA-SERVER-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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RADIUS サーバの場合は、これらの属性の値は常に 0 です。TACACS+ サーバだけがゼロ以外の値を持つことができます。 |
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CISCO-AAA-SESSION-MIB には、認証、許可、アカウンティング(AAA)プロトコルに基づくアカウンティング セッションに関する情報が含まれます。
CISCO-AAL5-MIB には、アダプテーション層 5(AAL5)仮想チャネル接続(VCC)のパフォーマンス統計情報を管理するオブジェクトが含まれます。この MIB には、RFC 1695 の cAal5VccTable から欠落している、VCC で受信および送信されたパケットやオクテットなどの情報も含まれています。
(注) Cisco IOS Release 15.1(3)S から、CISCO-AAL5-MIB は SPA-2CHT3-CE-ATM でサポートされます。
CISCO-ATM-EXT-MIB には、ATM エンティティの管理に使用される Cisco ATM の拡張機能が含まれます。この MIB は、ATM インターフェイス上の仮想チャネル接続(VCC)に追加の AAL5 パフォーマンス統計情報を提供します。
(注) Cisco IOS Release 15.1(3)S から、CISCO-ATM-EXT-MIB は SPA-2CHT3-CE-ATM でサポートされます。
表 3-6 に、Cisco ASR1000 シリーズ ルータによって CISCO-ATM-EXT-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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(注) CISCO-ATM-EXT-MIB には、1 つのテーブル cAal5VccExtTable だけが含まれています。このテーブルは CISCO-AAL5-MIB の aal5VccTable を強化します。cAal5VccExtTable には、追加の AAL5 パフォーマンス パラメータが含まれます。
CISCO-ATM-PVCTRAP-EXTN-MIB には、ATM-MIB の機能を拡張するオブジェクトが含まれます。この MIB は、CISCO ASR 1000 における相手先固定接続(PVC)に追加の通知およびトラップを提供します。CISCO-ATM-PVCTRAP-EXTN-MIB は CISCO-IETF-ATM2-PVCTRAP-MIB で補完されます。
CISCO-ATM-QOS-MIB には、次の ATM QoS 情報を管理するオブジェクトが含まれます。
(注) Cisco IOS Release 15.1(3)S から、CISCO-ATM-QOS-MIB は SPA-2CHT3-CE-ATM でサポートされます。
表 3-7 に、Cisco ASR1000 シリーズ ルータによって CISCO-ATM-QOS-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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CISCO-ATM2-MIB には、ATM-MIB を補完するオブジェクトが含まれます。
(注) CISCO-ATM2-MIB はルータではサポートされません。
CISCO-ATM-CONN-MIB には、ATM スイッチ接続管理の RFC1695 で定義された VPL/VCL テーブルを拡張するオブジェクトが含まれます。
(注) CISCO-ATM-CONN-MIB はルータではサポートされません。
CISCO-ATM-RM-MIB には、リソース管理機能を提供するオブジェクトが含まれます。この MIB は、シスコ デバイスの標準 ATM MIB を補完します。
(注) この CISCO-ATM-RM-MIB はこのリリースでサポートされていません。
CISCO-ATM-TRAFFIC-MIB には、RFC1695 で定義されたトラフィックの OID と変数の拡張機能を提供するオブジェクトが含まれます。
(注) このリリースでは、CISCO-ATM-TRAFFIC-MIB はサポートされません。
CISCO-BGP4-MIB は、ボーダー ゲートウェイ プロトコル(BGP)の実装に関連する情報へのアクセスを提供します。このMIB は次のものを提供します。
• BGP ピアおよび BGP ピアと交換されたメッセージに関する情報
Cisco IOS Release 15.2(1)S から、CISCO-BGP4-MIB は、IPv4 アドレスに加えて IPv6 アドレスをサポートします。IPv6 ベースのピアをサポートするために、4 個の新しいテーブルが CISCO-BGP4-MIB に追加されました。
• cbgpPeer2AddrFamilyPrefixTable
(注) これらの 4 個のテーブルには、IPv4 と IPv6 の両方のピアをサポートするための柔軟なインデックスがあります。
表 3-8 に、CISCO-BGP4-MIB のテーブルを示します。
CISCO-BGP-POLICY-ACCOUNTING-MIB には、課金目的で使用可能な BGP ポリシーベースのアカウンティング情報(インターフェイスの入力トラフィックなど)が含まれます。MIB は、IP トラフィックを異なるクラスに分類し、各トラフィック クラスに関する統計情報を維持できるようにする BGP ポリシー アカウンティングをサポートします。
MIB には、各入力インターフェイスの各トラフィック タイプのバイト数およびパケット数が含まれます。この情報は、トラフィックが通過するルートに従って顧客に課金するために使用できます。
CISCO-BULK-FILE-MIB には、バルク ファイル転送用の SNMP データのファイルを作成および削除するオブジェクトが含まれます。
表 3-9 に、ルータによって CISCO-BULK-FILE-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
CISCO-CALL-APPLICATION-MIB はネットワーク デバイスのコール アプリケーションを管理します。コール アプリケーションは、データ、音声、ビデオ、およびファクス コールを処理するソフトウェア モジュールです。
(注) この MIB は、ASR 1000 シリーズ ルータではサポートされません。
CISCO-CBP-TARGET-MIB(共通クラスベースのポリシー)には、QoS などのクラスベースの機能が適用されるターゲットのマッピングを提供するオブジェクトが含まれます。これらの機能は、機能固有の方法またはクラスベースのポリシーの言語(CPL)によってイネーブルにできます。
CISCO-CBP-TARGET-MIB は、クラスベースのポリシー機能固有の MIB 定義からターゲットの特定のタイプに関する知識を抽象化します。
MIB の設定オブジェクトは読み取り専用です。AAA サーバを設定するには、CLI コマンド aaa new-model、aaa authentication ppp、aaa authorization、aaa accounting、および radius-server host を使用します。 表 3-10 に、ルータによって CISCO-CBP-TARGET-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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CISCO-CDP-MIB には、ルータの Cisco Discovery Protocol(CDP)を管理するオブジェクトが含まれます。
表 3-11 に、ルータによって CISCO-CDP-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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CISCO-CEF-MIB には、シスコ エクスプレス フォワーディング(CEF)テクノロジーを管理するオブジェクトが含まれます。CEF は、レイヤ 3 IP スイッチング テクノロジーの主なデータ プレーン転送パスです。CISCO-CEF-MIB は CEF 動作データをモニタし、CEF でエラーが見つかると SNMP を介して通知を送信します。
表 3-12 に、ルータによって CISCO-CEF-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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(注) シスコ エクスプレス フォワーディング(CEF)は、着信インターフェイスから発信インターフェイスにパケットを転送するためにルータが使用する高速スイッチング メカニズムです。
CISCO-CLASS-BASED-QOS-MIB は、モジュラ Quality of Service コマンドライン インターフェイス(モジュラ QoS CLI)をサポートするシスコ プラットフォームに、Quality of Service(QoS)の設定情報および統計情報への読み取りアクセスだけを提供します。
CISCO-CLASS-BASED-QOS-MIB テーブル内の移動方法を理解するには、さまざまな QoS オブジェクト間の関係を理解することが重要です。QoS オブジェクトの構成要素は次のとおりです。
• match ステートメント:分類の目的でパケットを識別する特定の一致基準。
• クラス マップ:さまざまなカテゴリにパケットを分類するために使用する 1 つまたは複数の match ステートメントが含まれているユーザ定義のトラフィック クラス。
• 機能アクション:QoS 機能。機能には、ポリシング、トラフィック シェーピング、キューイング、ランダム検出、およびパケット マーキングが含まれます。トラフィックの分類後、各トラフィック クラスにアクションを適用します。
• ポリシー マップ:ユーザ定義のクラス マップに QoS 機能のアクションを関連付けるユーザ定義のポリシー。
• サービス ポリシー:インターフェイスに付加されたポリシー マップ。
MIB は、次のインデックスを使用して QoS 機能を識別し、その機能のインスタンスを区別します。
• cbQosObjectsIndex:ルータの各 QoS 機能を識別します。
• cbQoSConfigIndex:QoS 設定のタイプを識別します。このインデックスは、同一の設定を持つ QoS オブジェクトで共有されます。
• cbQosPolicyIndex:サービス ポリシーを一意に識別します。
• 設定インスタンス:すべてのクラス マップ、ポリシー マップ、match ステートメント、および機能アクションの設定パラメータが含まれます。同一のインスタンスが複数ある場合があります。同じ QoS 機能の複数のインスタンスは、cbQosConfigIndex で識別される 1 つの設定オブジェクトを共有します。
• 実行時統計情報インスタンス:任意の設定済み QoS ポリシーが適用される前後のトラフィック クラスによるサマリーおよびレートが含まれます。また、詳細な機能固有の統計情報を使用ポリシー マップ機能の選択に使用できます。それぞれに一意の実行時インスタンスがあります。QoS 機能の複数のインスタンスに個別の統計情報オブジェクトがあります。QoS オブジェクトの実行時インスタンスそれぞれに、一致する設定を持つ複数のオブジェクトを区別する一意の識別子(cbQosObjectsIndex)が割り当てられます。
(注) ポリシング、シェーピング、キューイング、および WRED 機能は SPA-1CHOC3-CE-ATM ではサポートされません。
(注) SNMP は bandwidth remaining ratio 設定をサポートしません。帯域幅は kbps で表示されます。
(注) クラスがアクションなしで定義され、ポリシーマップにマッピングされると、このクラスおよび class-default は cbQosCMStatsTable で表されるポスト ポリシーおよびドロップ カウンタの不正な値を返すことがあります。
(注) MPLS EXP ビット設定マーキングは、SPA-1CHOC3-CE-ATM でのみサポートされます。
(注) Cisco IOS Release 15.1(3)S から、CISCO-CLASS-BASED-QOS-MIB は SPA-2CHT3-CE-ATM でサポートされます。
表 3-13 に、Cisco ASR1000 シリーズ ルータによって CISCO-CLASS-BASED-QOS-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
CISCO-CONFIG-COPY-MIB には、ルータのコンフィギュレーション ファイルをコピーするオブジェクトが含まれます。たとえば、MIB により、SNMP エージェントは次の操作を実行できるようになります。
• ネットワークとの間でコンフィギュレーション ファイルをコピーする
• 実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションに、スタートアップ コンフィギュレーションを実行コンフィギュレーションにコピーする
• ローカルの Cisco IOS ファイル システムとの間でスタートアップまたは実行コンフィギュレーション ファイルをコピーする
CISCO-CONFIG-MAN-MIB には、ルータ コンフィギュレーションの変更を追跡し、保存するオブジェクトが含まれます。MIB は、ルータと周辺装置の別の場所に存在する設定データのモデルを表します。主な目的は、SNMP 通知 ciscoConfigManEvent によって実行コンフィギュレーションへの変更を報告することです。
CISCO-CONTEXT-MAPPING-MIB は、単一の SNMP エージェントが同じ MIB の複数インスタンスをサポートするために必要とする情報を含むマッピング テーブルを提供します。このような場合、ネットワーク管理アプリケーションはコンテキストごとの特定のデータ/ID を把握している必要があります。これは、複数の SNMP コンテキストを使用して実現されます。
CISCO-DATA-COLLECTION-MIB は、データが複数のテーブルに分散された不連続行のセットとして表示される場合にデータを定期的に取得します。この MIB は、表形式のオブジェクトのデータ取得を容易にします。この MIB をパフォーマンスおよびアカウンティング目的に使用し、一連のオブジェクトの複数の行インスタンスが一定期間ポーリングされます。
MIB は、必要なオブジェクトとインスタンスの指定方法をユーザに提供します。また、このデータを取得できる 2 つの方法を提供します。
表 3-14 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって CISCO-DATA-COLLECTION-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。この表に記載されていない MIB オブジェクトは MIB の定義に従って実装されます。
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CISCO-DIAL-CONTROL-MIB モジュールは、RFC 2128 の拡張で、以前のコールに関する情報を保存する callHistoryTable 定義します。
CISCO-DYNAMIC-TEMPLATE-MIB には、動的なテンプレートを記述するオブジェクトが含まれます。ダイナミック テンプレートは、システムがターゲットにダイナミックに適用できる一連の設定属性です。
表 3-15 に、CISCO-DYNAMIC-TEMPLATE-MIB のテーブルを示します。
表 3-16 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって CISCO-DYNAMIC-TEMPLATE-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。この表に記載されていない MIB オブジェクトは MIB の定義に従って実装されます。
CISCO-EIGRP-MIB には、Enhanced Interior Gateway Protocol(EIGRP)を管理するオブジェクトが含まれます。EIGRP は拡散更新アルゴリズム(DUAL)に基づくシスコ独自のディスタンス ベクトル ルーティング プロトコルです。DUAL はネットワーク経由のループフリー パスを特定する方法を定義します。
CISCO-EMBEDDED-EVENT-MGR-MIB は説明を提供し、Cisco Embedded Event Manager によって生成されたイベントを保存します。Cisco Embedded Event Manager はシステムの OIR などのハードウェアとソフトウェアの障害および他のイベントを検出します。
CISCO-ENHANCED-IMAGE-MIB は、システムで実行しているイベントに関する情報を提供します。MIB モジュラ オペレーティング システム。
CISCO-ENHANCED-MEMPOOL-MIB には、管理対象システムのすべての物理エンティティのメモリ プールにモニタするオブジェクトが含まれます。これは、管理対象デバイスに存在する可能性があるメモリ プールのさまざまなタイプを表します。メモリ使用状況の情報が、1 分、5 分、および 10 分という 3 つの異なる間隔でユーザに提供されます。メモリ プールは 2 つのグループ(定義済みプールおよびダイナミック プール)に分類できます。次のプール タイプが現在定義されています。
ダイナミック プールには、上記の定義済みタイプよりも大きなプール タイプ値があります。プロセッサ プールだけは、すべてのデバイスでサポートする必要があります。他のプール タイプのサポートは、管理対象デバイスに依存します。
(注) Cisco ASR1000 RP2 は、64 ビット アーキテクチャをサポートします。ただし、CISCO-PROCESS-MIB は 32 ビット アーキテクチャのみをサポートします。
CISCO-ENHANCED-MEMPOOL-MIB は、アクティブ RP モジュールだけでサポートされます。 表 3-17 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって CISCO-ENHANCED-MEMPOOL-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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CISCO-ENTITY-ALARM-MIB により、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータはシャーシ、スロット、モジュール、電源装置、ファン、ポートなどのシステム コンポーネントで生成されるアラームをモニタできるようになります。
CISCO-ENTITY-ALARM-MIB は、次のモジュールをサポートします。
• SPA-1XOC48POS/RPR:1 ポート OC48/STM16 POS/RPR SFP Optics SPA
• SPA-2XCT3/DS0(T1 チャネル(シリアル インターフェイス)あり)
• SPA-2XOC12-POS:2 ポート OC12 POS SPA
• SPA-2XT3/E3(コントローラではなくシリアル インターフェイス専用)
• SPA-4XOC12-POS:4 ポート OC12 POS SPA
• SPA-4XT-Serial(シリアル インターフェイス専用)
• SPA-8XOC12-POS:8 ポート OC12 POS SPA
• SPA-8XOC3-POS:8 ポート OC3 POS SPA
• SPA-OC192POS-XFP:1 ポート OC192/STM64 POS/RPR XFP Optics SPA
• SPA-WMA-K9:Butler(WebEx)SPA:1 ポート WebEx SPA
• SPA-1XOC12-ATM-V2:1 ポート OC12/STM4 ATM 共有ポート アダプタ
その他のすべてのインターフェイス タイプは、このリリースではサポートされていません。センサー アラームは、このリリースでは SPA センサーおよびトランシーバ センサーでサポートされていません。
この MIB の詳細については、 付録 A「CISCO-ENTITY-ALARM-MIB」 を参照してください。
(注) CISCO-ENTITY-ALARM-MIB は、ASR 1001 シャーシでサポートされています。
(注) Cisco IOS Release 15.1(3)S から、CISCO-ENTITY-ALARM-MIB は SPA-24CHT1-CE-ATM および SPA-2CHT3-CE-ATM でサポートされます。
(注) Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ POS ポートでサポートされているアラームは、イーサネット WIS ポートの SPA-1X10GE-WL-V2 でもサポートされます。
(注) Cisco IOS Release 15.3(1)S から、CISCO-ENTITY-ALARM-MIB は Cisco ASR1000 の 40 G ネイティブ イーサネット ラインカードおよび SPA-8XT3/E3 でサポートされます。
表 3-18 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって CISCO-ENTITY-ALARM-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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ENTITY-MIB テーブルの entPhysicalTable は、ルータの物理システム コンポーネントを識別します。次のリストに、CISCO-ENTITY-ALARM-MIB のアラームを記述するテーブル オブジェクトについて説明します。
• 物理エンティティ:アラームを生成する Cisco ASR 1000 シリーズ ルータのコンポーネント。
• ceAlarmDescrVendorType:オブジェクトは、このアラームの説明が適用される物理エンティティのベンダーを一意に識別する ID(通常は企業固有 OID)を指定します。
• アラーム重大度:ベンダー タイプによって定義され、システムによって採用される各アラーム タイプには、関連する重大度が割り当てられます。
– クリティカル:重大な、サービスに影響を及ぼす条件が発生し、その即時の修正処置が時刻または曜日に関係なく不可欠であることを示します。たとえば、活性挿抜または物理ポート リンクのダウン時の信号消失障害などがあります。
– メジャー:ハードウェアまたはソフトウェアの状態に使用されます。サービスの深刻な中断または重要なハードウェアの誤動作や障害を示します。システムの安定性を復元または維持するために、技術者の早急な対応、応答が必要です。サービスまたはシステム パフォーマンスに対する影響が低いため、クリティカル状態よりも緊急度が低くなります。
– マイナー:お客様のサービスに重大な影響のない問題や、システムの動作に必要不可欠ではないハードウェアのアラームに使用されます。
– 情報:差し迫った問題または動作を改善するイベントの通知を引き起こす可能性がある条件に関する通知。
構文値は、critical(1)、major(2)、minor(3)、および info(4) です。
• アラームの説明のテキスト:アラームを説明する判読可能なメッセージを指定します。
• アラーム タイプ:生成されたアラームの種類を識別します。Cisco ASR 1000 シリーズ ルータの物理エンティティに関連するイベントを一意に識別する任意の整数値(0 ~ 255)。
表 3-19 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ POS ポートのアラームの説明および重大度を示します。
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表 3-20 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ CHOC3-STM1 および CHOC12 ポートのアラームの説明および重大度を示します。
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表 3-21 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ T3/E3 ポートのアラームの説明および重大度を示します。ポートの有無に関係なく、この表に記載されている T3/E3 ポートのエントリは、ceAlarmDescrTable および ceAlarmDescrVendorType に常に入力されます。
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表 3-22 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ T1/E1 ポートのアラームの説明および重大度を示します。ポートの有無に関係なく、この表に記載されている T1/E1 ポートのエントリは、ceAlarmDescrTable および ceAlarmDescrVendorType に常に入力されます。
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表 3-23 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ ATM ポートのアラームの説明および重大度を示します。
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表 3-24 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ ギガビット イーサネット(GE)ポートのアラームの説明および重大度を示します。
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表 3-25 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ WMA 仮想ポートのアラームの説明および重大度を示します。
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表 3-26 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ SFP コンテナのアラームの説明および重大度を示します。
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インターフェイスが RJ-45 を使用するように設定されているか(SPA-2X1GE だけに該当)、管理上のダウン状態の場合。 |
表 3-27 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ SPA のアラームの説明および重大度を示します。
表 3-28 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ センサーのアラームの説明および重大度を示します。
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(注) これらのアラームは、SPA および XCVR センサーではサポートされません。CISCO-ENTITY-SENSOR-MIB を使用して、表 3-28 に記載されているアラームをモニタできます。
表 3-29 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ SPA コンテナのアラームの説明および重大度を示します。
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表 3-30 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ USB ポートのアラームの説明および重大度を示します。
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表 3-31 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ RP コンテナのアラームの説明および重大度を示します。
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表 3-32 に、Cisco ASR 1001 シリーズ ルータ ハード ディスク コンテナのアラームの説明および重大度を示します。
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表 3-33 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ FP コンテナのアラームの説明および重大度を示します。
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(注) フォワーディング プロセッサ(FP)は ASR1002-F シャーシの CISCO-ENTITY-ALARM-MIB の FRU のエンティティではないため、OIR アラームに登録されません。
表 3-34 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ SIP コンテナのアラームの説明および重大度を示します。
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表 3-35 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ電源ベイのアラームの説明および重大度を示します。
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表 3-36 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ RP のアラームの説明および重大度を示します。
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Harddisk Missing2. |
(注) Cisco ASR 1002 ルータにはハード ディスクがないため、「Harddisk Missing」アラームは cevModuleASR1002RP1 については登録されません。
RP モジュールのベンダー OID は、次の条件で cevModuleASR1000UnknownRP に設定されます。
• セカンダリ RP に有効なイメージがロードされ、RP モジュールが動作しない。
• ソフトウェアがセカンダリ RP モジュールのハードウェア サブタイプを認識しない。
RLS3 リリースよりも前では、cevModuleASR1000UnknownRP アラームは、すべての RP のアラームについて登録されていました。この動作はリリース 3 から変更され、モジュール アラームのみが登録されます。
表 3-37 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ不明 RP モジュールのアラームの説明および重大度を示します。
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表 3-38 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ電源モジュールのアラームの説明および重大度を示します。
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(注) ASR1002 と ASR1002-F には、それぞれ 2 個のファンがあります。
表 3-39 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ ESP モジュールのアラームの説明および重大度を示します。
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表 3-40 に、Cisco ASR 1001 ルータの FanTray モジュールでサポートされるアラームを示します。
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(注) FanTray は、7 個のファンを搭載し、センサーがない ASR1001 ルータ シャーシでサポートされます。
(注) ceAlarmHistTable には、現在のアクティブ RP でアサート/クリアされたアラーム データが含まれます。これは、前のアクティブ RP で実行されるまたはクリアされたアラームを維持しません。ceAlarmHistTable に含まれるデータは、スイッチオーバー後に更新されます。
CISCO-ENTITY-ASSET-MIB は、 ENTITY-MIB(RFC 4133) entPhysicalTable の物理コンポーネントにアセット追跡情報(ceAssetTable)を提供します。
ceAssetTable には、ルータの各物理コンポーネントのエントリ(ceAssetEntry)が含まれます。各エントリは、コンポーネントに関する情報を提供します。コンポーネントの情報は次のとおりです。
ほとんどの物理コンポーネントは、コンポーネントのアセット情報を指定する標準のシスコ汎用 ID PROM 値でプログラムされます。可能であれば、MIB はコンポーネントの ID PROM 情報にアクセスします。
(注) ENTITY-MIB(RFC 4133)には、CISCO-ENTITY-ASSET-MIB に定義されたすべてのオブジェクトが含まれます。したがって、CISCO-ENTITY-ASSET-MIB の代わりに ENTIITY-MIB(RFC 4133)を使用できます。
CISCO-ENTITY-EXT-MIB には、ENTITY-MIB entPhysicalTable にリストされているプロセッサ モジュールの拡張が含まれます。プロセッサ モジュールは、CPU、RAM、および NVRAM を搭載した物理エンティティで、ブート イメージをロードし、設定を保存できます。この MIB の拡張は、プロセッサ モジュールごとに、RAM や NVRAM のサイズ、コンフィギュレーション レジスタ設定、ブート ロード イメージ名などの情報を提供します。
(注) RLS3 リリースよりも前では、CPU エンティティは CISCO-ENTITY-EXT-MIB 用にモデル化されていました。この動作は変更され、RP モジュール エンティティは、CPU エンティティではなくこの MIB 用にモデル化されています。
(注) ASR1000 RP2 は、64 ビット アーキテクチャをサポートします。CISCO-ENTITY-EXT-MIB の ceExtProcessorRam オブジェクトは 32 ビット値だけをサポートします。RP モジュールに 4 GB を超えるメモリが搭載されている場合、このオブジェクトは不正な値を戻します。リリース 4 では、この MIB で 64 ビットをサポートするために、新しいオブジェクトが追加されます。
Cisco ASR 1000 シリーズ ルータでは、アクティブ RP プロセッサのみがサポートされます。スタンバイ RP および SIP プロセッサは、この MIB で管理されません。
表 3-41 に、ルータによって CISCO-ENTITY-EXT-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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CISCO-ENTITY-FRU-CONTROL-MIB には、entPhysicalTable ENTITY-MIB にリストされている Cisco ASR 1000 シリーズ ルータの現場交換可能ユニット(FRU)のステータスを設定およびモニタするためのオブジェクトが含まれます。FRU は、現場で交換可能なハードウェア コンポーネント(ラインカード、モジュール、ファン、電源装置など)です。この MIB は、このリリースの Cisco ASR 1000 シリーズ SPA インターフェイス プロセッサ(SIP)および共有ポート アダプタ(SPA)モジュールに適用できます。
(注) RP スイッチオーバーの原因がアクティブ RP におけるゾーン障害の場合(両方の電源で障害が発生した場合)、 障害が発生したゾーンのモジュールについては、通知が送信されません。ゾーン障害は電源のステータスで識別できます。P0 と P1 はあるゾーン内にあり、P2、P3 は他のゾーンにあります。
(注) Cisco IOS Release 15.1(3)S から、CISCO-ENTITY-FRU-CONTROL-MIB は SPA-24CHT1-CE-ATM および SPA-2CHT3-CE-ATM でサポートされます。
(注) Cisco IOS Release 15.3(1)S から、CISCO-ENTITY-FRU-CONTROL-MIB は Cisco ASR1000 の 40 G ネイティブ イーサネット ラインカードおよび SPA-8XT3/E3 でサポートされます。
表 3-42 に、Cisco ASR1000 シリーズ ルータによって CISCO-ENTITY-FRU-CONTROL-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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RP、SIP、および SPA 0/0 の場合は、Cisco ASR 1002 ルータの動作が変わります。
• RP、SIP、および SPA 0/0 は、Cisco ASR 1002 シャーシに固定され、CISCO-ENTITY-FRU-CONTROL-MIB にはこれらのモジュールのエントリがありません。これらのモジュールをモニタするために CISCO-ENTITY-ALARM-MIB を使用できます。
• これらのモジュールのステータスが変更されると、cefcModuleStatusChange トラップがモジュールのエンティティ物理ステータスで生成されます。
• SIP モジュールのステータスが down/up に変更されると、SPA 0/0 モジュールについて cefcFRURemoved/cefcFRUInserted トラップが生成されます。
(注) RP、FP、および SIP は ASR1002-F シャーシから取り外すことができません。
(注) CISCO-ENTITY-FRU-CONTROL-MIB は、ASR 1001 シャーシでサポートされます。
CISCO-ENTITY-PERFORMANCE-MIB は、拡張サービス プラットフォーム(ESP)の暗号 ASIC モジュールのパフォーマンスをモニタするためのオブジェクトを定義します。パフォーマンス モニタリングには、パケットやバイトのリソースの使用率および I/O レートが含まれます。
表 3-43 に、Cisco ASR1000 シリーズ ルータによって CISCO-ENTITY-PERFORMANCE-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。これらの制限は、暗号 ASIC モジュールにのみ適用されます。
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CISCO-ENTITY-QFP-MIB は、ENTITY-MIB の entPhysicalTable の entPhysicalClass 属性としてリストされた Quantum Flow Processor(QFP)を管理するオブジェクトを定義します。Quantum Flow Processor(QFP)テクノロジーは、完全に統合された、プログラミング可能なネットワーキング チップセットによるパケット転送などの機能を制御します。この MIB モジュールには、システム状態、プロセッサの使用率、メモリなどのさまざまな QFP 統計情報をモニタするオブジェクトが含まれます。
• プライオリティ:パケットの処理プライオリティが高いことを示します。
• 非プライオリティ:パケットの処理プライオリティが低いことを示します。
(注) 非アクティブまたはスタンバイ FP から QFP エンティティはモニタされません。
(注) Cisco IOS Release 15.3(1)S から、処理負荷は、ESP100 で CPP 0: Subdev 0 と CPP 0: Subdev 1 の平均値を取ります。show platform hardware QFP active datapath utilization summary コマンドの出力を、ceqfpUtilProcessingLoad MIB オブジェクトに対する SNMP クエリーで報告された値と比較する必要があります。
表 3-44 に、CISCO-ENTITY-QFP-MIB のテーブルを示します。
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各 QFP 物理エンティティの QFP システム情報が含まれます。QFP システム情報をサポートする物理エンティティが検出されたときに、QFP 物理エンティティごとに個別の行が作成されます。QFP システム情報をサポートする物理エンティティが削除されると、対応する行がテーブルから削除されます。 |
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各 QFP 物理エンティティの使用率統計情報が含まれます。QFP システム情報をサポートする物理エンティティが検出されたときに、QFP 物理エンティティごとに個別の行が作成されます。QFP システム情報をサポートする物理エンティティが削除されるか、使用率統計情報が特定の間隔で受信されない場合、対応する行がテーブルから削除されます。このテーブルからエントリを削除する前に待機する間隔は、サポート デバイスによって異なります。 |
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各 QFP 物理エンティティのメモリ リソース統計情報が含まれます。QFP システム情報をサポートする物理エンティティが検出されたときに、QFP 物理エンティティごとに個別の行が作成されます。QFP システム情報をサポートする物理エンティティが削除されるか、メモリ リソース統計情報が特定の間隔で受信されない場合、対応する行がテーブルから削除されます。 |
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3.物理的な DRAM メモリ リソースは、CLI で DRAM および IRAM に論理的に分割されますが、ceqfpMemoryResourceTable テーブルは、DRAM および IRAM データの集約を示します。IRAM メモリはセカンダリで、DRAM メモリが使い果たされると使用されます。通知は、しきい値が集計値を超えるか、超えそうになるたびに生成されます。 |
表 3-45 に、Cisco ASR1000 シリーズ ルータによって CISCO-ENTITY-QFP-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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CISCO-ENTITY-SENSOR-MIB には、センサーのモニタリングをサポートするオブジェクトが含まれます。MIB は、SPA に挿入されたさまざまな SPA モジュールおよびトランシーバ モジュールに存在するセンサーに適用されます。この MIB を使用すると、ENTITY-MIB によって検出されたセンサーのセンサーの値およびしきい値をモニタできます。
(注) CISCO-ENTITY-SENSOR-MIB は、ASR 1001 シャーシでサポートされています。
(注) Cisco IOS Release 15.1(3)S から、CISCO-ENTITY-SENSOR-MIB は SPA-24CHT1-CE-ATM および SPA-2CHT3-CE-ATM でサポートされます。
(注) Cisco IOS Release 15.3(1)S から、CISCO-ENTITY-SENSOR-MIB は Cisco ASR1000 の 40 G ネイティブ イーサネット ラインカードおよび SPA-8XT3/E3 でサポートされます。
表 3-46 に、Cisco ASR1000 シリーズ ルータによって CISCO-ENTITY-SENSOR-MIB に課せられる制約を示します。
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(注) SPA センサー モニタリングがサポートされず、センサー値がオンデマンドでだけ更新されるため、SPA モジュールの MIB オブジェクト entSensorThresholdEvaluation はサポートされません。したがって、SPA センサーでは、エージェントから取得された entSensorValue をしきい値と比較して entSensorThresholdEvaluation を取得できます。
この項の表は、entSensorValueTable および entSensorThresholdTable で表現されるセンサー値の各タイプを示します。
表 3-47 に、CISCO-ENTITY-SENSOR-MIB センサー オブジェクト、および entSensorValueTable における Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ トランシーバの使用値を示します。
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(注) RP、FP、SIP、および電源はさまざまなセンサーをサポートします。これらのセンサーは、CISCO-ENTITY-SENSOR-MIB でサポートされます。
CISCO-ENTITY-VENDORTYPE-OID-MIB は、さまざまな Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ コンポーネントに割り当てられたオブジェクト ID(OID)を定義します。この MIB の OID は、entPhysicalTable の entPhysicalVendorType フィールドの値として、ENTITY-MIB の entPhysicalTable で使用されます。各 OID は物理エンティティのタイプを一意に識別します。
• Optical Services Module; オプティカル サービス モジュール
(注) ASR1002-F では、CC、FP、および ESP がシャーシに固定され、取り外すことができません。インスタンスでは、1 台の SPA ベイにのみアクセスできます。
(注) CISCO-ENTITY-VENDORTYPE-OID-MIB は、ASR1013 および Cisco ASR 1001 シャーシでもサポートされます。
(注) Cisco IOS Release 15.1(3)S から、CISCO-ENTITY-VENDORTYPE-OID-MIB は SPA-24CHT1-CE-ATM および SPA-2CHT3-CE-ATM でサポートされます。
(注) Cisco IOS Release 15.3(1)S から、CISCO-ENTITY-VENDORTYPE-OID-MIB は Cisco ASR1000 の 40 G ネイティブ イーサネット ラインカードおよび SPA-8XT3/E3 でサポートされます。
CISCO-ETHERLIKE-EXT-MIB は、イーサネットに似たネットワーク インターフェイスの汎用オブジェクトを定義します。
(注) Cisco IOS Release 15.3(1)S から、CISCO-ETHERLIKE-EXT-MIB は Cisco ASR1000 の 40 G ネイティブ イーサネット ラインカードでサポートされます。
表 3-48 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって CISCO-ETHERLIKE-EXT-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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CISCO-EVC-MIB は、管理対象オブジェクトおよびイーサネット仮想接続(EVC)を説明する通知を定義します。
表 3-49 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって CISCO-EVC-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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CISCO-FLASH-MIB には、フラッシュ カードおよびフラッシュ カードの動作を管理するオブジェクトが含まれます。
表 3-50 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって CISCO-FLASH-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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(注) USB に保存されているファイルのインデックスは、ファイルが一定の間隔の後にマウントおよびマウント解除されるため、頻繁に変更されます。
(注) プライマリおよびセカンダリ RP が実行中の場合は、スタンバイ usb フラッシュとフラッシュ ディスクのエンティティは CISCO-FLASH-MIB に対して入力されません。コンパクト フラッシュは ASR シリーズ ルータではサポートされません。そのため、CISCO-FLASH-MIB でモデル化されません。
(注) ファイルが TFTP 経由で正常にコピーされた場合、正しいファイル サイズが ciscoFlashFileSize オブジェクトに反映されるまで少なくとも 50 秒かかります。
CISCO-FRAME-RELAY-MIB には、シスコ製品に固有の、または RFC 1315 から欠落しているフレーム リレー情報が含まれます。
表 3-51 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって CISCO-FRAME-RELAY-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。表に記載されていないオブジェクトは MIB の定義に従って実装されます。
(注) フレーム リレー相手先選択接続(SVC)は、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータでは現在サポートされていません。
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CISCO-FTP-CLIENT-MIB には、ネットワーク管理のためのファイル転送プロトコル(FTP)動作を呼び出すオブジェクトが含まれます。この MIB には既知の制約はありません。すべてのオブジェクトは MIB に定義されているように実装されます。
CISCO-HSRP-EXT-MIB は、RFC 2281 で定義されている Cisco Hot Standby Router Protocol(HSRP)を定義する CISCO-HSRP-MIB の拡張機能を提供します。拡張機能は、セカンダリ IP アドレスの割り当ておよび HSRP グループのプライオリティの変更に対応します。
CISCO-HSRP-MIB には、RFC 2281 で定義されている Cisco Hot Standby Router Protocol(HSRP)を設定および管理するオブジェクトが含まれます。
CISCO-IETF-ATM2-PVCTRAP-MIB には、ATM-MIB を補完するオブジェクトが含まれます。この MIB は、IETF 文書「draft-ietf-atommib-atm2-11.txt」のセクション 9「ATM Related Trap Support」に記載されている仮想チャネル リンク(VCL)セクションを実装します。
(注) この MIB は、ブロードバンド構成では現在サポートされていません。
CISCO-IETF-BFD-MIB には、双方向フォワーディング検出(BFD)プロトコルの管理対象オブジェクト定義が含まれます。BFD は、インターフェイス、データ リンク、(可能な限り)フォワーディング エンジン自体など、遅延が非常に低い可能性がある 2 台のフォワーディング エンジン間の双方向パスにおける障害を検出するプロトコルです。これは、メディア、データ プロトコル、およびルーティング プロトコルとは独立して動作します。
(注) CISCO-IETF-BFD-MIB はインターネット ドラフト draft-ietf-bfd-mib-07.txt に基づきます。
次に、MIB の仮想ルーティングおよびフォワーディング(VRF)コンテキストのサポート情報を示します。
• CISCO-IETF-BFD-MIB は、非 VRF コンテキストにおける IPv4 および IPv6 をサポートします。
• CISCO-IETF-BFD-MIB は、VRF コンテキストにおける IPv4 をサポートし、VRF コンテキストにおける IPv6 をサポートしません。
CISCO-IETF-FRR-MIB には、MPLS 再ルーティング(FRR)に対する管理対象オブジェクト定義が含まれます。
CISCO-IETF-ISIS-MIB は、IS-IS MIB テーブル エントリ、MIB オブジェクト、および MIB トラップ通知オブジェクトを使用した IS-IS ルーティング プロトコルのネットワーク管理サポートを導入しています。オブジェクトの SNMP 通知をイネーブルにするために、新しい CLI が追加されています。通知は、IS-IS ネットワークのエラーやその他の重大イベント情報のために提供されます。
CISCO-IETF-NAT-MIB には、RFC 3022 で定義されているルータ上のネットワーク アドレス変換(NAT)動作のオブジェクトが含まれます。MIB には、NAT 設定、NAT バインディング、および実行時の統計情報を含むオブジェクトがあります。
CISCO-IETF-NAT-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoIetfNatMIB であり、トップ レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.10.77(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoExperiment.ciscoIetfNatMIB)です。
表 3-52 に、CISCO-IETF-NAT-MIB の制約を示します。
CISCO-IETF-PPVPN-MPLS-VPN-MIB は、MPLS-VPN-MIB を拡張したものです。MPLS-VPN-MIB-DRAFT-05 で追加された新しい通知、mplsNumVrfRouteMaxThreshCleared が含まれます。
CISCO-IETF-PW-ATM-MIB には、パケット スイッチド ネットワーク(PSN)を介した ATM の疑似配線(PW)エミュレーションに関する管理対象オブジェクト定義が含まれます。
(注) Cisco IOS Release 15.1(3)S から、CISCO-IETF-PW-ATM-MIB は SPA-2CHT3-CE-ATM でサポートされます。
表 3-53 に、Cisco ASR1000 シリーズ ルータによって CISCO-IETF-PW-ATM-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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CISCO-IETF-PW-ENET-MIB には、パケット スイッチド ネットワーク(PSN)を介したイーサネット ポイントツーポイント疑似配線サービスを管理するためのモデルを記述するオブジェクトが含まれます。
表 3-54 に、Cisco ASR1000 シリーズ ルータによって CISCO-IETF-PW-ENET-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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CISCO-IETF-PW-FR-MIB には、PSN を介した FRoPW サービスについて定義されているネットワーク管理オブジェクトが含まれます。
CISCO-IETF-PW-MIB には、PW 動作の管理対象オブジェクト定義が含まれます。
(注) Cisco IOS Release 15.1(3)S から、CISCO-IETF-PW-MIB は SPA-24CHT1-CE-ATM および SPA-2CHT3-CE-ATM でサポートされます。
表 3-55 に、Cisco ASR1000 シリーズ ルータによって CISCO-IETF-PW-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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CISCO-IETF-PW-MPLS-MIB には、MPLS を介した PW 動作について CISCO-IETF-PW-MIB を補完するオブジェクトが含まれます。
(注) Cisco IOS Release 15.1(3)S から、CISCO-IETF-PW-MPLS-MIB は SPA-24CHT1-CE-ATM および SPA-2CHT3-CE-ATM でサポートされます。
表 3-56 に、Cisco ASR1000 シリーズ ルータによって CISCO-IETF-PW-MPLS-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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CISCO-IETF-PW-TDM-MIB には、パケット交換網(PSN)を介した疑似配線として TDM(T1、E1、T3、E3、NxDS0)をカプセル化するための管理対象オブジェクト定義が含まれます。SPA-1XOC3-ATM-V2 および SPA-3XOC3-ATM-V2 は CEM(回線エミュレーション)をサポートしません。したがって、 この MIB は、これらのハードウェアではサポートされません。
CISCO-IF-EXTENSION-MIB には、 IF-MIB(RFC 2863) では使用できない追加のインターフェイス関連情報を提供するオブジェクトが含まれます。
(注) Cisco IOS Release 15.1(3)S から、CISCO-IF-EXTENSION-MIB は SPA-24CHT1-CE-ATM および SPA-2CHT3-CE-ATM でサポートされます。
(注) Cisco IOS Release 15.3(1)S から、CISCO-IF-EXTENSION-MIB は Cisco ASR1000 の 40 G ネイティブ イーサネット ラインカードおよび SPA-8XT3/E3 でサポートされます。
表 3-57 に、Cisco ASR1000 シリーズ ルータによって CISCO-IF-EXTENSION-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
CISCO_IGMP-FILTER-MIB は、この MIB で識別される IP マルチキャスト グループのためにユーザがインターネット グループ管理プロトコル(IGMP)の join を代行受信するようにシステムを設定したり、特定のポートに特定のマルチキャスト グループへの加入を許可したりするためのメカニズムを提供します。
CISCO-IMAGE-LICENSE-MGMT-MIB には、デバイス上の IOS イメージ管理レベルを制御するオブジェクトが含まれます。シスコのライセンス メカニズムは、さまざまなイメージ レベルでデバイスを実行する柔軟性を提供します。このメカニズムは、イメージ レベルのライセンスと呼ばれます。イメージ レベルのライセンスでは、ユニバーサル イメージベースのライセンス ソリューションを利用します。ソフトウェア パッケージのすべてのレベルを含むユニバーサル イメージは、デバイスにロードされます。起動時に、デバイスは、ライセンスの最高レベルを決定し、対応するソフトウェア機能またはサブシステムをロードします。
CISCO-IP-LOCAL-POOL-MIB には、ローカル IP アドレス プールに関する情報をネットワーク マネージャに提供するオブジェクトが含まれます。この MIB は、ローカル IP プールの割り当てを反映した設定と統計情報を提供します。各エントリは、フリー アドレスと使用されているアドレスの数など、特定のローカル IP プールに関する情報を提供します。
CISCO-IP-LOCAL-POOL-MIB オブジェクトをネットワーク管理システムで使用できるようにするために、SNMP エージェントを特別な方法で設定する必要はありません。SNMP エージェントは、snmp-server host ip-address community-name iplocalpool コマンドを使用して、ciscoIpLocalPoolInUseAddrNoti 通知を特定のホストに送信するように設定できます。
ciscoIpLocalPoolInUseAddrNoti 通知は、次の方法でイネーブルにします。
CISCO-IPMROUTE-MIB には、ルータ上の IP マルチキャスト ルーティングを管理するオブジェクトが含まれます。
CISCO-IPSEC-FLOW-MONITOR-MIB を使用すると、IPsec ベースのバーチャル プライベート ネットワークの構造をモニタできます。
CISCO-IPSEC-POLICY-MAP-MIB には、提示された IPsec VPN の IETF 標準を補完するオブジェクトが含まれます。特に、この MIB は、動的にインスタンス化された IPsec プロトコルの構造(トンネル、セキュリティ アソシエーションなど)を、その構造を作成したポリシー エンティティ(ポリシー定義、クリプト マップ、トランス フォームなど)にマップします。
CISCO-IPSEC-POLICY-MAP-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoIpSecPolMapMIB であり、トップ レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.172(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoIpSecPolMapMIB)です。
この MIB は、DES 暗号化(-k8- または -k9-)をサポートする Cisco IOS ソフトウェア イメージでのみサポートされます。
CISCO-IP-TAP-MIB は、IP のシスコの傍受機能を管理します。この MIB は、IP トラフィックを傍受するために CISCO-TAP2-MIB とともに使用されます。
CISCO-IP-URPF-MIB には、ユーザが管理対象デバイスのインターフェイスにおけるユニキャスト リバース パス転送(URPF)のドロップ レートしきい値を指定できるようにするオブジェクトが含まれます。このしきい値を超えると、SNMP 通知が送信されます。オブジェクトのグローバル(全体として管理対象デバイスに対して)およびインターフェイスごとのドロップ カウントおよびドロップ レートを指定するオブジェクトが含まれ、ドロップ レートが設定可能なインターフェイス単位のしきい値を超えるとトラップが生成されます。
表 3-58 に、Cisco ASR1000 シリーズ ルータによって CISCO-IP-URPF-MIB に課せられる制約を示します。
CISCO-LAG-MIB には、IEEE 標準 802.3ad によって定義されているルータのリンク集約(LAG)を管理するオブジェクトが含まれます。MIB には、IEEE8023-LAG-MIB を補完するリンク集約情報、またはシスコ製品に固有のリンク集約情報が含まれます。
CISCO-LICENSE-MGMT-MIB には、システムのライセンスを管理するオブジェクトが含まれます。ライセンス メカニズムは、システム内の各種機能のライセンスを適用する柔軟性を提供します。ライセンスのさまざまな種類を次に示します。
CISCO-MVPN-MIB には、インターネット ドラフト draft-rosen-vpn-mcast-05.txt で定義された VPN におけるマルチキャストのシスコ実装の管理対象オブジェクト定義が含まれます。
マルチキャスト VPN MIB 機能は、マルチキャスト VPN(MVPN)の簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)モニタリングの機能を導入しています。MVPN MIB を使用して、ネットワーク管理者は PE ルータから MVRF 情報にアクセスできます。複数の CE サイト間の VPN トラフィックについて、リアルタイムでこの情報にアクセスできます。SNMP 操作は、get および set コマンドを使用して PE ルータ上の MVRF をモニタするために実行できます。これらのコマンドは、SNMP が実装されているネットワーク管理システム(NMS)ワーク ステーションで入力します。NMS ワークステーションは、SNMP マネージャとしても知られています。
(注) 「read-create」アクセス権限を持つすべての MIB オブジェクトについては、現在「read-only」アクセスだけがサポートされています。
この MIB の詳細については、リンク https://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_0s/feature/guide/mcvpnmib.html にアクセスしてください。
CISCO-NBAR-PROTOCOL-DISCOVERY-MIB は、インターフェイスごとのプロトコル ディスカバリのイネーブル化とディセーブル化、特定のイベントが発生したときに生成されるトラップの設定など、Network-Based Application Recognition(NBAR)の SNMP サポートを提供します。現在の NBAR 設定および実行時の統計情報も表示できます。
(注) CISCO-NBAR-PROTOCOL-DISCOVERY-MIB の MODULE-IDENTITY は ciscoNbarProtocolDiscoveryMIB であり、トップ レベルの OID は 1.3.6.1.4.1.9.9.244(iso.org.dod.internet.private.enterprises.cisco.ciscoMgmt.ciscoNbarProtocolDiscoveryMIB)です。
(注) cnpdTopNConfigTable および cnpdTopNStatsTable テーブルには、プロトコル「unknown」の詳細はありません。
CISCO-NETFLOW-MIB は、NetFlow キャッシュ情報、現在の NetFlow 設定、および統計情報を簡単かつ容易に取得する方法を提供します。
表 3-59 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって CISCO-NETFLOW-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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CISCO-NTP-MIB には、ネットワーク タイム プロトコル(NTP)サーバをモニタするオブジェクトが含まれます。NTP は、分散されたタイム サーバおよびクライアント間の計時の同期に使用されます。国内の時間標準に同期されるプライマリ タイム サーバは、バックボーン ゲートウェイなどの広くアクセス可能なリソースに接続されます。これらのプライマリ サーバは、計時情報を別のタイム サーバに送信し、クロック確認を実行して、装置や伝播の障害が原因の計時エラーを排除します。
表 3-60 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって CISCO-NTP-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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CISCO-OSPF-MIB には、OSPF 実装を管理するためのオブジェクトが含まれます。MIB 定義のほとんどは、IETF ドラフト draft-ietf-ospf-mib-update-05.txt に基づいており、OSPF 模造リンクのサポートが含まれます。CISCO-OSPF-MIB は、RFC 1850 で規定されている OSPF-MIB の拡張です。
CISCO-OSPF-TRAP-MIB には、OSPF 模造リンクのサポートに加え、OSPF-MIB の IETF ドラフト draftietf-ospf-mib-update-05.txt の最新バージョンで定義されている、新規および変更された通知オブジェクトやイベントが含まれます。
CISCO-PIM-MIB は、ルータの Protocol Independent Multicast(PIM)を管理するためのシスコ固有オブジェクトと変数を定義します。これらの MIB 定義は、RFC 2934 における IETF PIM MIB の拡張です。
CISCO-PPPOE-MIB には、Point-to-Point Protocol over Ethernet(PPPoE)セッションを管理するオブジェクトが含まれます。これらのオブジェクトは、システムおよび仮想チャネル(VC)レベルの PPPoE セッションを表します。
表 3-61 に、Cisco ASR1000 シリーズ ルータによって CISCO-PPPOE-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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CISCO-PROCESS-MIB は、ルータのメモリおよび CPU 使用率を表示し、アクティブなシステム プロセスを示します。CPU 使用率は、システムがどのくらいビジーであるかに関するステータスを示します。数字は最長アイドル時間に対する現在のアイドル時間の割合です。(この情報はあくまでも推定値です)。
表 3-62 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって CISCO-PROCESS-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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(注) Cisco ASR1000 RP2 は、64 ビット アーキテクチャをサポートします。ただし、CISCO-PROCESS-MIB は 32 ビット アーキテクチャのみをサポートします。
(注) RP2 には 2 つの物理 CPU が含まれますが、CPU は個別にモニタされません。CPU 使用率のモニタリングは、両方の CPU の集約結果です。したがって、cpmCPUTotalTable オブジェクトには、RP の CPU 用の 1 つのエントリだけが含まれています。
cpmCPUTotal5sec、cpmCPUTotal1min、および cpmCPUTotal5min オブジェクトは廃止され、cpmCPUTotal5secRev、cpmCPUTotal1minRev、および cpmCPUTotal5minRev にそれぞれ置き換えられました。
(注) オブジェクトが廃止されても、オブジェクト インスタンスが戻される場合があります。これらの廃止されるオブジェクトでは、オブジェクト インスタンスが戻されます。ただし、戻り値は無視する必要があります。新しいオブジェクトによって戻された値を使用する必要があります。
(注) ESP で IOS デーモンが実行されていないため、cpmVirtualProcessTable は ESP で入力されません。
(注) cpmCPUTotal5sec、cpmCPUTotal1min、cpmCPUTotal5min などの CPU 使用率オブジェクトは、アイドル状態の場合を除いて、CPU によって使用されるすべてのプロセスについて計算されます。
表 3-63 に、CISCO-PROCESS-MIB cpmCPUTotalTable オブジェクトのサポート マトリクスを示します。
表 3-64 に、ESP CPU の cpmProcessTable および cpmProcessExtRevTable のサポート マトリクスを示します。
表 3-65 に、RP CPU の CISCO-PROCESS-MIB cpmProcessTable および cpmProcessExtRevTable オブジェクトのサポート マトリクスを示します。
表 3-66 に、CC CPU の CISCO-PROCESS-MIB cpmProcessTable および cpmProcessExtRevTable オブジェクトのサポート マトリクスを示します。
表 3-67 に、CISCO-PROCESS-MIB cpmVirtualProcessTable オブジェクトのサポート マトリクスを示します。
表 3-68 に、コミット済みメモリのしきい値を示します。
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表 3-69 に、1 分の平均負荷状況のしきい値を示します。
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表 3-70 に、5 分の平均負荷状況のしきい値を示します。
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表 3-71 に、15 分の平均負荷状況のしきい値を示します。
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CISCO-PRODUCTS-MIB は、シスコ ハードウェア プラットフォームに割り当てられたオブジェクト ID(OID)を示します。Cisco ASR1006、ASR1004、ASR1002、ASR1002-F、ASR1001、および ASR1013 OID がサポートされます。
CISCO-QINQ-VLAN-MIB は、802.1QinQ インターフェイスに関連する設定およびモニタリング機能を示します。
表 3-72 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって CISCO-QINQ-VLAN-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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CISCO-RADIUS-EXT-MIB には、RADIUS 認証およびアカウンティング統計情報を管理するために使用される MIB オブジェクトが含まれます。
CISCO-RF-MIB は、冗長フレームワーク サブシステムに設定の制御およびステータス情報を提供します。冗長フレームワーク サブシステムは、ソフトウェア機能の論理的な冗長性のメカニズムを提供し、プロセッサ カードの 1:1 冗長性をサポートするように設計されています。
CISCO-RTTMON-IP-EXT-MIB は、IP レイヤの拡張、具体的には IPv6 アドレスおよび IPv6 標準に関連するその他の情報をサポートするために、CISCO-RTTMON-MIB のテーブルに拡張機能を提供します。
CISCO-RTTMON-MIB には、ネットワーク パフォーマンスをモニタするオブジェクトが含まれます。MIB は、ネットワーク リソースおよびアプリケーションの応答時間に関する情報を提供します。MIB の概念的な各ラウンドトリップ時間(RTT)制御行は、エンティティの応答時間を判断するために使用される 1 つのプローブを表します。プローブは、実行する RTT 操作(たとえば、FTP または HTTP get 要求)を定義し、その結果は操作が成功したか、失敗したか、および完了するまでにかかった時間を示します。
RTT 操作をスケジューリングする場合は、 表 3-73 で rttMonScheduleAdminTable の rttMonScheduleAdminRttStartTime に関する情報を参照してください。
(注) rttMonCtrlOperConnectionLostOccurred トラップは、ルータ レスポンダ アプリケーションが実行中でないために宛先ルータへの RTT の接続が確立できない場合に生成されます。ただし、ルータへの物理接続が失われると、トラップは生成されません。
表 3-73 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって CISCO-RTTMON-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
CISCO-SLB-EXT-MIB には、Cisco サーバ ロードバランシング(SLB)MIB(CISCO-SLB-MIB)の拡張機能が含まれます。サーバ ロード バランシングは、実サーバ、ファイアウォール、キャッシュなどの他のデバイスからのパケットと接続の処理をルータで分散できるようにします。SLB デバイスは、着信データの内容および各種設定オプションに従って着信フレームおよび接続の処理方法を決定します。
CISCO-SLB-MIB には、Cisco IOS SLB 製品で提供されるようなサーバ ロードバランシング(SLB)マネージャを管理するオブジェクトが含まれます。MIB には、サーバに関する情報を取得するために使用されるダイナミック フィードバック プロトコル(DFP)のマネージャ側の実装のオブジェクトがあります。
CISCO-SESSION-BORDER-CONTROLLER-CALL-STATS-MIB には、セッション ボーダー コントローラ アプリケーションの統計情報を定義します。統計情報には次の 2 種類があります。
CISCO-SESS-BORDER-CTRLR-EVENT-MIB は、セッション ボーダー コントローラ アプリケーションが生成する SNMP 通知、イベント、およびアラームを定義し、SNMP マネージャ アプリケーションにこれらの通知を送信します。SBC アプリケーションによって生成されたさまざまな通知、イベント、およびアラームには、次のものがあります。
• SBC に接続された隣接サーバまたは RADIUS サーバ、あるいは H.248 コントローラとの接続状態の変更、多数の進行中の SIP/H.248 コールによる CPU またはメモリの輻輳。
• SBC アプリケーションが不明な IP アドレスまたはポートからメディア(RTP/RTCP)パケットを受信する場合の、現在稼働中の SIP/H.248 コール用に設定されたコール ポリシーの違反。
CISCO-SESS-BORDER-CTRLR-STATS-MIB には、セッション ボーダー コントローラ アプリケーションの統計情報を管理するオブジェクトが含まれます。統計情報は、次のタイプに分類されます。
• RADIUS メッセージの統計情報:クライアント(SBC)がシークレットを共有する RADIUS サーバのさまざまな RADIUS メッセージの統計情報を表します。
• RF 課金統計情報:RF Billing Manager(SBC)によって IMS Rx インターフェイス経由で各レルムに送信されたメッセージのモニタに使用される RF 課金統計情報を表します。
• SIP 統計情報:特定の間隔の SIP 隣接の SIP 要求および応答を表します。
表 3-74 に、CISCO-SESS-BORDER-CTRLR-STATS-MIB のテーブルを示します。
CISCO-SIP-UA-MIB は、Session Initiation Protocol(SIP)ユーザ エージェント(UA)を管理します。SIP は、1 人または複数の参加者とのセッションを作成、変更、および終了するためのアプリケーション層シグナリング プロトコルです。UA は、ユーザ エージェント クライアント(UAC)とユーザ エージェント サーバ(UAS)の両方を含むアプリケーションです。UAC は、SIP 要求を開始するアプリケーションです。UAS は、SIP 要求を受信したときに対応するユーザに連絡し、ユーザに代わって応答を戻すアプリケーションです。
CISCO-SONET-MIB には、ルータ上の SONET/SDH インターフェイスを記述するオブジェクトが含まれます。この MIB は、標準 SONET-MIB(RFC 2558)の拡張です。CISCO-SONET-MIB には、SONET-MIB に見つからない追加の SONET 関連情報を提供するオブジェクトがあります。
(注) CISCO-SONET-MIB は、linestatus、sectionstatus、pathstatus の変更、および通知がイネーブルである場合に認識された SONET トラップをサポートします。
次の CISCO-SONET-MIB テーブルは、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータに実装されていません。
(注) ciscoSonetStatsMIBGroup のセクション、ライン、パスの合計オブジェクト、および完全な ciscoSonetEnableGroup のみをサポートする必要があります。1 つ以上の SONET インターフェイスを含むすべてのネットワーク要素は、この MIB を実装する必要があります。
CISCO-SUBSCRIBER-SESSION-MIB には、リモート アクセス サービス(RAS)によって終了される加入者セッションを記述するオブジェクトが含まれます。
表 3-75 に、CISCO-SUBSCRIBER-SESSION-MIB のテーブルを示します。
表 3-76 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって CISCO-SUBSCRIBER-SESSION-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。この表に記載されていない MIB オブジェクトは MIB の定義に従って実装されます。
CISCO-SYSLOG-MIB には、Cisco IOS ソフトウェアによって生成されるすべてのシステム ログ メッセージが含まれます。MIB は、SNMP を使用してこれらの syslog メッセージにアクセスする方法を提供します。すべての Cisco IOS syslog メッセージには、メッセージ名とその重大度、メッセージ テキスト、メッセージを生成するエンティティの名前、およびオプションのタイムスタンプが含まれます。MIB には、syslog メッセージおよび syslog メッセージに関連するカウントの履歴も含まれます。
(注) syslog メッセージを syslog サーバに送信するように Cisco ASR 1000 シリーズ ルータを設定することもできます。
(注) MIB は、コマンドライン インターフェイス(CLI)で入力されたデバッグ コマンドよって生成されたメッセージを追跡しません。
CISCO-UNIFIED-FIREWALL-MIB には、シスコ製ファイアウォールの実装のステータスおよびパフォーマンス統計情報が含まれます。ASR 1000 プラットフォームは、ゾーン ベース ファイアウォールの統計情報だけをサポートします。
(注) Cisco IOS Release 3.6 から、IPv6 ネットワークにおける CISCO-UNIFIED-FIREWALL-MIB がサポートされます。
表 3-77 に、CISCO-UNIFIED-FIREWALL-MIB のテーブルを示します。
表 3-78 に、Cisco ASR1000 シリーズ ルータによって CISCO-UNIFIED-FIREWALL-MIB に課せられる制約を示します。
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CISCO-TAP2-MIB は、シスコの傍受機能を管理します。この MIB は、CISCO-TAP-MIB を置き換えます。この MIB は、すべての傍受タイプに共通のフィールドを含む汎用ストリーム テーブルを定義します。特定の傍受フィルタは、次の拡張 MIB で定義されています。
• IEEE 802 傍受用の CISCO-802-TAP-MIB
• RADIUS ベースのユーザ接続傍受用の CISCO-USER-CONNECTION-TAP-MIB。
表 3-79 に、Cisco ASR1000 シリーズ ルータによって CISCO-TAP2-MIB に課せられる制約を示します。
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CISCO-UBE-MIB には、データ、音声、およびビデオ転送用の独立した Voice over IP(VoIP)および Video over IP ネットワークを相互接続する Cisco IOS セッション ボーダー コントローラ(SBC)である Cisco Unified Border Element(CUBE)を管理するオブジェクトが含まれます。
CISCO-USER-CONNECTION-TAP-MIB は、ユーザ接続用のシスコの傍受機能を管理する機能を提供するフィルタ MIB です。この MIB は、CISCO-TAP2-MIB とともに、ユーザ トラフィックの傍受およびフィルタリングに使用されます。ユーザ接続傍受を作成するために、cuctTapStreamEntry いうエントリが CISCO-USER-CONNECTION-TAP-MIB に作成されています。このエントリには、フィルタリング情報が含まれます。
CISCO-VLAN-IFTABLE-RELATIONSHIP-MIB には、ルータの各ルーテッド仮想 LAN(VLAN)インターフェイスの VLAN-ID および ifIndex 情報が含まれます。ルーテッド VLAN インターフェイスは、VLAN のルータが使用する IP アドレスの接続先ルータ インターフェイスまたはサブインターフェイスです。MIB は、ipRouteTable にアクセスしてルーテッド VLAN インターフェイスのルーティング設定を取得する際に使用できる ifIndex に各 VLAN-ID をマッピングします。
CISCO-VLAN-MEMBERSHIP-MIB には、シスコ VLAN アーキテクチャ、バージョン 2.0 のフレームワーク内の VLAN メンバーシップの管理機能を提供します。MIB は、デバイスによって使用される VLAN メンバーシップ ポリシー サーバおよびデバイスの非トランク ブリッジ ポートの VLAN メンバーシップ割り当てに関する情報を提供します。
CISCO-VPDN-MGMT-MIB は、ルータの Virtual Private Dialup Network(VPDN)機能に関する動作情報を提供します。MIB を使用してルータの VPDN トンネル情報をモニタできますが、VPDN の設定には MIB を使用できません。
VPDN を使用すると、インターネット サービス プロバイダー(ISP)とホーム ゲートウェイ間のポイントツーポイント プロトコル(PPP)トラフィックをルータで転送できます。CISCO-VPDN-MGMT-MIB には、VPDN トンネリング情報を含む複数のテーブルが含まれています。
• cvpdnSystemTable:システム全体の VPDN 情報を提供します。
• cvpdnTunnelAttrTable:アクティブな各トンネルに関する情報を提供します。
• cvpdnSessionAttrTable:各トンネル内のアクティブな各セッションに関する情報を提供します。
• cvpdnUserToFailHistInfoTable:各トンネル ユーザで発生した最後の失敗についての情報を提供します。
• cvpdnTemplateTable:各 VPDN テンプレートを識別し、テンプレートに関連付けられたアクティブなセッションの数を示します。テンプレート名の制限および SNMP に対する影響については、 表 3-80 を参照してください。
CISCO-VPDN-MGMT-MIB には、読み取り専用の情報が含まれます。また、 表 3-80 の MIB オブジェクトは廃止されました。現在はサポートされていますが、段階的に使用されなくなるため、代わりに代替オブジェクトを使用することを推奨します。
(注) CISCO-VPDN-MGMT-MIB は L2TPv3 をサポートしません。
CISCO-VOICE-ANALOG-IF-MIB は、シスコ アナログ音声インターフェイス実装における標準設定、タイミング パラメータ、テレフォニー フック、およびリング ステータス情報を提供します。この MIB は、次のグループを管理します。
• E&M(recEive および transMit)インターフェイス グループ
• FXO(Foreign Exchange Office)インターフェイス グループ
• FXS(Foreign Exchange Station)インターフェイス グループ
(注) この MIB は、ASR 1000 シリーズ ルータではサポートされません。
CISCO-VOICE-COMMON-DIAL-CONTROL-MIB には、VoIP、Voice over ATM(VoATM)、Voice over Frame Relay(VoFR)などの複数のネットワーク カプセル化に共通する、音声関連オブジェクトが含まれます。
CISCO-VOICE-DIAL-CONTROL-MIB モジュールは、回線交換のテレフォニー ネットワークと IP データ ネットワークの両方で音声テレフォニー ピアの管理を提供することによって、IETF Dial Control MIB(RFC2128)を拡張します。
CISCO-VOICE-IF-MIB は、音声アナログおよび Integrated Services Digital Network(ISDN)インターフェイスの両方の共通音声関連パラメータを管理します。
(注) この MIB は、ASR 1000 シリーズ ルータではサポートされません。
CISCO-VOIP-TAP-MIB モジュールは、Voice over IP(VoIP)の傍受機能を管理するオブジェクトを定義します。この MIB は、CISCO-TAP2-MIB とともに、VoIP 制御およびデータ トラフィックの傍受に使用されます。
DS1-MIB(RFC-2495)には、DS1、E1、DS2、および E2 インターフェイス オブジェクトの記述が含まれます。
(注) Cisco IOS Release 15.1(3)S から、DS1-MIB は SPA-24CHT1-CE-ATM でサポートされます。
(注) Cisco IOS Release 15.1(3)S では clear channel T3 モードのみがサポートされているため、DS1-MIB は SPA-2CHT3-CE-ATM でサポートされません。
表 3-81 に、Cisco ASR1000 シリーズ ルータによって DS1-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。MIB オブジェクトの詳細な定義については、対応する MIB を参照してください。
DS3-MIB(RFC-2496)には、DS3 および E3 インターフェイス オブジェクトの記述が含まれます。
(注) Cisco IOS Release 15.1(3)S から、DS3-MIB は SPA-2CHT3-CE-ATM でサポートされます。
(注) Cisco IOS Release 15.3(1)S から、DS3-MIB は SPA-8XT3/E3 でサポートされます。
表 3-82 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって RFC 1407-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。表に記載されていないオブジェクトは RFC 1407-MIB の定義に従って実装されます。
ENTITY-MIB(RFC 4133)を使用すると、機能コンポーネントの検出が可能になります。この MIB は、ルータの物理エンティティおよび論理エンティティ(コンポーネント)を表し、それらのエンティティを管理するために使用されます。現在のソフトウェア リリースは、この MIB の RFC 4133 バージョンをサポートします。
次に、ENTITY-MIB に含まれる適合性グループを示します。
• entityPhysical グループ:単一のエージェントによって管理される物理エンティティを示します。
• entityLogical グループ:単一のエージェントによって管理される論理エンティティを示します。
• entityMapping グループ:単一のエージェントによって管理される物理エンティティ、論理エンティティ、インターフェイス、および非インターフェイス ポート間の関連付けを示します。
• entityGeneral グループ:単一のエージェントによって管理されるエンティティのすべてのタイプで共有される可能性がある一般的なシステム属性を示します。
• entityNotifications グループ:ステータス表示通知が含まれます。
• entityPhysical2 グループ:このグループは、entityPhysical グループを強化します。
• entityLogical2 グループ:単一エージェントによって管理される論理エンティティを示し、entityLogical グループを置き換えます。
entPhysicalTable MIB テーブルは、ルータの物理エンティティを識別します。entPhysicalTable には、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ シャーシの単一行およびシャーシの各エンティティの行が含まれます。物理エンティティには、他のエンティティが含まれることがあります。たとえば、サブスロット 6/0 に 1 つの SPA 1XOC12 POS-SPA を備えたスロット 6 の SIP10 は、SPA と SIP、SIP のセンサー、および SPA ポートに関する次の SNMP 出力の次のエンティティをサポートします。
この MIB の詳細については、 付録 A「ENTITY-MIB」 を参照してください。
(注) ENTITY-MIB は、Cisco ASR 1013 および ASR 1001 のシャーシでもサポートされています。
(注) Cisco IOS Release 15.1(3)S から、ENTITY-MIB は SPA-24CHT1-CE-ATM および SPA-2CHT3-CE-ATM でサポートされます。
(注) Cisco IOS Release 15.3(1)S から、ENTITY-MIB は Cisco ASR1000 の 40 G ネイティブ イーサネット ラインカードおよび SPA-8XT3/E3 でサポートされます。
Cisco ASR1000 プラットフォームでは、entPhysicalParentRelPos に、外部ラベルで指定されたスロット番号(RP、ESP、および PEM スロット番号を除く)が入力されます。 表 3-83 に、外部ラベルと entPhysicalParentRelPos 間のマッピングを示します。
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Cisco ASR 1001 ルータ シャーシには、内蔵 RP モジュール、SIP モジュール、SPA モジュール 0/0、IDC モジュール 0/2、FP または ESP モジュール、および FanTray モジュールが含まれます。 表 3-84 に、Cisco ASR 1001 ルータ内の影響を受ける MIB テーブル オブジェクトの値を示します。
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表 3-85 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータでサポートされるファンを示します。
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表 3-86 に、RP1 および RP2 モジュールにおけるハード ディスクの entPhysicalTable 値の違いを示します。
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表 3-87 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって ENTITY-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
(注) RP2 モジュールには、外部のハードディスクをインストールするためのハードディスク コンテナが含まれます。
(注) RP2 モジュールには、RP1 よりも多くのセンサーが含まれます。したがって、ENTITY-MIB のインデックスは、RP2 では異なります
(注) RP2 には 2 つの物理 CPU が含まれますが、CPU は個別にモニタされません。CPU 使用率のモニタリングは、両方の CPU の集約結果です。したがって、cpmCPUTotalTable オブジェクトには、RP の CPU 用の 1 つのエントリだけが含まれています。
(注) Cisco IOS Release 15.2(4)S から、ASR1002-X シャーシの 6XGE-BUILT-IN SPA の entPhysicalIsFRU オブジェクトは true と表示されます。これにより、6XGE-BUILT-IN SPA が cefcModule テーブルに誤って入力されます。
Cisco ASR 1002 ルータでは、RP モジュール、SIP モジュール、および SPA モジュール 0/0 はシャーシに組み込まれています。 表 3-88 に、影響を受ける MIB オブジェクトの値を示します。
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Cisco ASR 1002-F ルータでは、RP モジュール、SIP モジュール、SPA モジュール 0/0、および FP または ESP モジュールはシャーシに組み込まれています。 表 3-89 に、影響を受ける MIB オブジェクトの値を示します。
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(注) プライマリおよびセカンダリ RP が実行中の場合は、スタンバイ usb フラッシュ、フラッシュ ディスク、およびハードディスクのエンティティは ENTITY-MIB に対して入力されません。
(注) cevModuleASR 1000 UnknownRP オブジェクトでは、子エンティティなしで RP モジュール エントリだけが入力されます。
(注) CEoP SPA では、entPhysicalFirmware オブジェクトは UFE の Field-Programmable Device(FPD)にマッピングされます。
ENTITY-SENSOR-MIB(RFC 3433)には、Entity-MIB で entPhysicalEntry と entPhysicalClass の値 sensor(8) によって表現される物理センサーを管理するオブジェクトが含まれます。ENTITY-SENSOR-MIB には、entPhySensorTable というテーブルが 1 つ含まれます。
(注) ASR1002-F では、RP、FP、および SIP はさまざまなセンサーをサポートします。これらのセンサーは、CISCO-ENTITY-SENSOR-MIB でサポートされます。
(注) Cisco IOS Release 15.1(3)S から、ENTITY-SENSOR-MIB は SPA-24CHT1-CE-ATM および SPA-2CHT3-CE-ATM でサポートされます。
(注) Cisco IOS Release 15.3(1)S から、ENTITY-SENSOR-MIB は Cisco ASR1000 の 40 G ネイティブ イーサネット ラインカードおよび SPA-8XT3/E3 でサポートされます。
ENTITY-STATE-MIB は、ENTITY-MIB によって提供される機能を拡張するオブジェクトを定義します。この MIB は、次の entPhysicalClass 値を持つエンティティをサポートします。
• container(スロット コンテナ、SPA コンテナ、PS ベイ、およびトランシーバ コンテナ)
• module(RP、FP、CC、SPA、およびトランシーバ)
(注) ENTITY-STATE-MIB は、Cisco ASR 1001 シャーシでサポートされています。
(注) Cisco IOS Release 15.1(3)S から、ENTITY-STATE-MIB は SPA-24CHT1-CE-ATM および SPA-2CHT3-CE-ATM でサポートされます。
(注) Cisco IOS Release 15.3(1)S から、ENTITY-STATE-MIB は Cisco ASR1000 の 40 G ネイティブ イーサネット ラインカードおよび SPA-8XT3/E3 でサポートされます。
表 3-90 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって ENTITY-STATE-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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(注) 電源およびファン アラームは、電源入力モジュールまたは FanTray モジュールで生成されます。したがって、アラームは電源モジュールまたはファンに関連付けられた entStateAlarm では生成されません。
(注) RP、FP、CC、および SPA モジュールでは、モジュールが稼働している場合、entStateOper 属性は D_entStateOper_enabled に設定されます。また、entStateOper 属性は D_entStateOper_disabled に設定されます。
ETHER-WIS(RFC 3637)MIB には、イーサネット WAN Interface Sublayer(WIS)のアプリケーション詳細を管理するオブジェクトが含まれます。
表 3-91 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって ETHER-WIS(RFC 3637)MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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(注) WAN-PHY は、SONET/SDH の光および電気仕様に完全には準拠していません。
(注) SONET レイヤはイーサネット WIS ポート用にモデル化されていません。
ETHERLIKE-MIB には、イーサネットに似たインターフェイスを管理するオブジェクトが含まれます。Cisco IOS Release 12.2(18) SXF および Cisco IOS Release 12.2(33) SRA は、MIB の RFC 2665 バージョンをサポートします。Cisco IOS Release 12.2(33) SRB は、MIB の RFC 3635 バージョンをサポートします。
(注) Cisco IOS Release 15.3(1)S から、ETHERLIKE-MIB は Cisco ASR1000 の 40 G ネイティブ イーサネット ラインカードでサポートされます。
表 3-92 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって ETHERLIKE-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。表に記載されていないオブジェクトは MIB の定義に従って実装されます。
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EVENT-MIB(RFC 2981)には、ネットワーク管理のためのイベント トリガーおよびアクションを定義するオブジェクトが含まれます。
EXPRESSION-MIB(RFC 2982)には、ネットワーク管理目的で MIB オブジェクトの式を定義するオブジェクトが含まれます。
FRAME-RELAY-DTE-MIB(RFC1315-MIB)には、他の宛先とネイバーへの多数の仮想接続を持つネットワークへの単一の物理接続で構成された、フレーム リレー データ端末機器(DTE)インターフェイスを管理するオブジェクトが含まれます。MIB には、次の管理に使用されるオブジェクトがあります。
• Data Link Connection Management Interface(DLCMI)
表 3-93 に、ルータによって RFC1315-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
HC-ALARM-MIB は、大容量アラームのリモート モニタリング MIB 拡張を定義します。
表 3-94 に、HC-ALARM-MIB のテーブルを示します。
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IF-MIB(RFC 2863)は、物理および論理インターフェイス(ネットワーク インターフェイス サブレイヤ)の属性を示します。ルータは、すべてのレイヤの MIB オブジェクト(ifIndex、ifDescr、ifType、ifSpeed、ifPhysAddress、ifAdminStatus、ifOperStatus、ifName、ifLastChange、ifLinkUpDownTrapEnable、ifHighSpeed、および ifConnectorPresent)の ifGeneralGroup をサポートします。
SNMP ベースのネットワーク管理アプリケーションで最も一般的に使用される ID の 1 つは、インターフェイス インデックス(ifIndex)値です。ifIndex は、物理または論理インターフェイスに関連する一意の識別番号です。
• IF-MIB は SPA-1CHOC3-CE-ATM の回線エミュレーション(CEM)のみをサポートします。各コントローラでは、l1/l2 転送用に使用されるため、1 つの CEM インターフェイスだけがサポートされます。
• 複数のサブレイヤは SNMP の SPA-1CHOC3-CE-ATM ではサポートされません。したがって、デジタル信号レイヤ 1(DS1)、同期転送信号(STS)、および仮想トリビュタリ(VT)に対応するレイヤは、CE インターフェイス用にモデル化されていません。
(注) Cisco IOS Release 15.1(3)S から、IF-MIB は SPA-24CHT1-CE-ATM および SPA-2CHT3-CE-ATM でサポートされます。
(注) ifInDiscards、ifInErrors、ifInUnknownProtos、ifOutDiscards、および ifOutErrors IF-MIB オブジェクトは、ギガビット サブインターフェイスではサポートされません。
(注) Cisco IOS Release 15.3(1)S から、IF-MIB は Cisco ASR1000 の 40 G ネイティブ イーサネット ラインカードおよび SPA-8XT3/E3 でサポートされます。
(注) Cisco ASR1000 の 40 G ネイティブ イーサネット ラインカード 2x10GE + 20x1GE は、合計 22 ポートをサポートします。インターフェイスの番号は、GE ポートでは 0 ~ 19、10GE ポートでは 20 ~ 21 の連続した数です。x = 0 ~ 19、y = 20 ~ 21 の場合、interface GigabitEthernet 0/0/x と TenGigabitEthernet 0/0/y を同時に設定できます。
表 3-95 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって IF-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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(注) RP と SE を接続するサービス エンジンの仮想ポートを定義するには、ifType の値を ethernetCsmacd に設定し、ifDescr の値を Service-Engine に設定します。SPA の物理ポートは、ルータによって制御されません。ルータは SPA の仮想ポートを制御します。このインターフェイスは、Service-Engine 1/1/0 コマンドを使用して指定し、ギガビット イーサネット インターフェイスとして機能します。したがって、このインターフェイスにはサブインターフェイスを設定できないため、ifStackTable は実装されません。
(注) SPA-1xCHSTM1/OC3 では、ifLastChange の値は VT レイヤに対して常に 0 です。
IP-FORWARD-MIB(RFC 4292)には、クラスレス ドメイン間ルーティング(CIDR)マルチパス IP ルートの表示を制御するオブジェクトが含まれます。
表 3-96 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって IP-FORWARD-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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IP-MIB(RFC 4293)モジュールには、IP およびインターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)の実装を管理する(IP ルート管理を除く)オブジェクトが含まれます。
表 3-97 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって IP-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
IPMROUTE-STD-MIB(RFC 2932)には、使用中の特定のマルチキャスト ルーティング プロトコルに依存しない、IP マルチキャスト ルーティングを管理するオブジェクトが含まれます。
表 3-98 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって IPMROUTE-STD-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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MPLS-L3VPN-STD-MIB には、レイヤ 3 マルチプロトコル ラベル スイッチングのバーチャル プライベート ネットワークに対する管理対象オブジェクト定義が含まれます。この MIB は、RFC 4382 仕様に基づいています。
MPLS-LDP-GENERIC-STD-MIB(RFC 3815)には、レイヤ 2 メディアとしてイーサネットを使用するマルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)やラベル配布プロトコル(LDP)を設定およびモニタするための管理対象オブジェクト定義が含まれます。
MPLS-LDP-STD-MIB(RFC 3815)には、マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)およびラベル配布プロトコル(LDP)ドキュメントの管理対象オブジェクト定義が含まれます。
MPLS-LSR-STD-MIB(RFC 3031)には、マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)ルータに対する管理対象オブジェクト定義が含まれます。
MPLS-TE-MIB を使用すると、MPLS トンネルのトラフィック エンジニアリングを Cisco ASR 1000 シリーズ ルータで実行できます。MIB は、IETF MPLS-TE-MIB のリビジョン 05 に基づいています。
MPLS トンネルのトラフィック エンジニアリング サポートには、次の設定が必要です。
• 適切な設定パラメータを指定して MPLS トンネルを設定します。
• トンネルのルーズおよびストリクト ソースルート ホップを設定します。
表 3-99 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって MPLS-TE-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
• マルチプロトコル ラベル スイッチング/ボーダー ゲートウェイ プロトコルのバーチャル プライベート ネットワークをモデル化するための管理対象オブジェクトを示します
• ルータ上の各 VRF インスタンスのルートおよびルート ターゲットを設定してモニタします
• MPLS インターフェイスの VPN ルーティングおよび転送(VRF)インスタンスのプロビジョニングを容易にします
MIB は、IETF MPLS-VPN-MIB のリビジョン 05 に基づいています。
表 3-100 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって MPLS-VPN-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
MSDP-MIB には、Multicast Source Discovery Protocol(MSDP)をモニタするオブジェクトが含まれます。MIB は、SNMPv3 とともに使用して、リモートで MSDP スピーカーをモニタできます。
この MIB の詳細については、次の URL のフィーチャ モジュールの説明を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_1t/12_1t5/feature/guide/dt5msdp.html
Cisco NHRP MIB は、簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)を介して Next Hop Resolution Protocol(NHRP)の管理やモニタを行ううえで有用な NHRP MIB をサポートするための機能です。NHRP MIB に指定されたオブジェクトを照会する標準ベースの SNMP 操作(GET 操作)により、統計情報の収集やモニタを行うことが可能です。NHRP MIB は VRF にも対応しており、VRF 対応クエリーをサポートしています。
この MIB の詳細については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/sec_secure_connectivity/configuration/guide/sec_dmvpn_nhrp_mib.html
表 3-101 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって NHRP-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
NOTIFICATION-LOG-MIB には、SNMP 通知、つまり、トラップ タイプとインフォーム タイプの通知をロギングするためのオブジェクトが含まれます。
OLD-CISCO-CHASSIS-MIB は、Cisco IOS オペレーティング システムの古い実装を実行するデバイスのシャーシ オブジェクトを示します。シャーシ オブジェクトは現在 ENTITY-MIB に示されており、OLD-CISCO-CHASSIS-MIB は Cisco ASR 1000 シリーズ ルータではサポートされません。
OLD-CISCO-SYS-MIB は、システム ブートストラップの説明および対応するバージョン ID を管理するオブジェクトを定義します。
(注) 現在、whyReload オブジェクトだけがこの MIB でサポートされます。
OSPF-MIB(RFC 1850)には、OSPF バージョン 2 プロトコルを記述するオブジェクトが含まれます。RFC1253-MIB は、OSPF-MIB(Open Shortest Path First(OSPF)プロトコル)に対応しています。
OSPF-TRAP-MIB(RFC 1850)には、OSPF バージョン 2 プロトコルのトラップを記述するオブジェクトが含まれます。
PIM-MIB(RFC 2934)には、ルータの Protocol Independent Multicast(PIM)を設定および管理するオブジェクトが含まれます。MIB は、RFC 2934 から抽出されます。
表 3-102 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって PIM-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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RFC1213-MIB は、TCP ベースのインターネットでネットワーク管理プロトコルとともに使用する管理情報ベースの 2 番目のバージョン(MIB-II)を定義します。この RFC1213-MIB には次のグループが含まれます。
(注) 詳細については、RFC-1213-MIB で指定された最新の RFC を参照してください。
RMON-MIB(RFC 1757)には、ネットワークのデバイスをリモートでモニタするオブジェクトが含まれます。
RSVP-MIB には、リソース予約プロトコル(RSVP)を管理するオブジェクトが含まれます。
表 3-103 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって RSVP-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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SNMP-COMMUNITY-MIB(RFC 2576)には、SNMPv1、SNMPv2c、および SNMPv3 の共存のサポートに役立つオブジェクトが含まれます。
SNMP-FRAMEWORK-MIB(RFC 2571)には、SNMP 管理アーキテクチャを記述するオブジェクトが含まれます。この MIB に制約はありません。
SNMP-MPD-MIB(RFC 2572)には、Message Processing and Dispatching(MPD)のオブジェクトが含まれます。
SNMP-NOTIFICATION-MIB(RFC 2573)には、SNMPv3 通知の管理対象オブジェクトが含まれます。MIB は、特定のエンティティ(snmpNotifyFilterProfileTable および snmpNotifyFilterTable)によって生成された通知の数を制限する一連のフィルタも定義します。
snmpNotifyTable のオブジェクトは、SNMP-TARGET-MIB snmpTargetAddrTable のエンティティを選択し、これらのエンティティが受信する SNMP 通知のタイプを指定するために使用されます。
SNMP-PROXY-MIB(RFC 2573)には、SNMP エンティティによってプロキシ転送操作に使用されるパラメータをリモートで設定するための管理対象オブジェクトが含まれます。MIB には、管理ターゲット間でのメッセージの転送に使用する変換を定義する 1 つのテーブル snmpProxyTable が含まれます。
SNMP-TARGET-MIB(RFC 2573)には、エンティティによって SNMP 通知の生成に使用されるパラメータをリモートで設定するためのオブジェクトが含まれます。MIB は、SNMP 通知の送信先エンティティのアドレスを定義します。MIB には、これらのエンティティに送信された通知のフィルタリングに使用するタグ値のリストがあります(SNMP-NOTIFICATION-MIB を参照)。
SNMP-USM-MIB(RFC 2574)には、SNMP ユーザベース セキュリティ モデルを記述するオブジェクトが含まれます。
SNMPv2-MIB(RFC 1907)には、SNMPv2 エンティティを管理するオブジェクトが含まれます。SNMPv2-MIB には、次の必須オブジェクト グループが含まれています。
• SNMP グループ:SNMP エンティティの基本的な計測および制御を提供するオブジェクトの集合。
• システム グループ:すべての管理対象システムに共通するオブジェクトの集合。
• snmpSetGroup:複数の連携する SNMPv2 エンティティ(すべてがマネージャ ロールで動作)が SNMPv2 SET 操作の使用を調整できるようにするオブジェクトの集合。
• snmpBasicNotificationsGroup:2 つの通知は coldStart および authenticationFailure で、その実装には SNMPv2 エンティティが必要です。
SNMP-VIEW-BASED-ACM-MIB(RFC 2575)には、SNMP のビューベース アクセス制御モデルを記述するオブジェクトが含まれます。
(注) SNMP-VIEW-BASED-ACM-MIB にアクセスするには、インターネット サブツリーの情報すべてを含むビューへのアクセス権を持つ SNMPv3 ユーザを作成する必要があります。次に例を示します。
SONET-MIB(RFC 2558)は、SONET インターフェイスに設定オブジェクトおよびパフォーマンス モニタリング オブジェクトの両方を提供します。
(注) ASR 1000 シリーズ ルータは、パス/回線/セクションの SES 計算に GR253 規格を使用します。したがって、sonetSESthresholdSet に対する SNMP クエリーは、ansi1993(3) を戻します。
(注) SONET-MIB は SPA-1X10GE-WL-V2 でサポートされませんが、表 3-20 に示す SONET アラームは、イーサネット WIS ポートでサポートされます。
表 3-104 に、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータによって SONET-MIB のオブジェクトに課せられる制約を示します。
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(注) SONET パスが初期化され、アクティブ アラームがない場合、sonetPathCurrentStatus オブジェクトの値はゼロです。
(注) アラームがトリガーされ、クリアされると、sonetPathNoDefect オブジェクトの値は 1 になります。
TCP-MIB(RFC 4022)には、ルータ上の伝送制御プロトコル(TCP)の実装を管理するオブジェクトが含まれます。
UDP-MIB(RFC4113)には、ルータのユーザ データグラム プロトコル(UDP)を管理するオブジェクトが含まれます。制約はありません。