ラックマウント構成のガイドライン
各 Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスはラック ハンドル セットを備えています(出荷時取り付け)。アプライアンスを 4 支柱ラックに設置する際にこれらのハンドルを使用します。4 支柱ラック仕様に準拠した 19 インチ(48.3 cm)装置ラックに、アプライアンスをフロント(フラッシュ)マウントまたはミッドマウントできます。
(注) 内側の幅は 17.5 インチ(44.45 cm)であることが必要です。
実行する必要がある最初のタスクは、アプライアンスをブラケットにマウントすることです。アプライアンスをラックに設置した後は、マウントのために 1 つ分の EIA 1.75 インチ(4.4 cm)垂直マウント スペースまたは 1 ラック ユニット(RU)が必要です。
注意 冷却用の空気が前面から取り込まれ、アプライアンス内を循環してアプライアンスの背面から排出されるように、Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスの前後に十分な空間を確保する必要があります。詳細については、
「通気に関するガイドライン」を参照してください。
「ラックへの設置の安全に関するガイドライン」および次の情報は、装置ラックの構成を計画するために役立ちます。
• アプライアンスを装置ラックにマウントする際には、必ずラックを床にボルトでしっかりと固定してください。
• 1 つまたは複数のアプライアンスをラックに設置できるため、設置された全アプライアンスの重さがラックの可搬重量を超えないことを確認してください。さもないと、ラックが不安定になります。
注意 ラック内の装置の重さのため、一部の装置ラックでは、天井のブラケットにも固定するようになっています。このタイプの設置では、アプライアンスを設置するために使用するラックを建物の構造に必ずしっかりと固定してください。
• 「通気に関するガイドライン」で推奨されているように、吸気および排気のための適切なスペースを確保するために、アプライアンスの前後に 6 インチ(15.2 cm)の間隔を確保してください。
• アプライアンスを過密状態のラックに設置することはやめてください。ラック内の他のアプライアンスとの間で空気が循環することにより、アプライアンスを通じた正常な冷却空気の流れが妨げられる可能性があり、その結果、アプライアンスの過熱を引き起こすリスクが高まります。
• 任意のアプライアンスのメンテナンス操作の実行のために、ラックの前後に 24 インチ(61 cm)以上の空間を確保してください。
注意 アプライアンスが過熱状態にならないようにするため、閉鎖型ラックや、適切に換気または適切な空調のサポートがない部屋にアプライアンスを設置しないでください。
• ケーブル管理については、各地のベスト プラクティスに従ってください。アプライアンスに接続されたケーブルが、装置の保守やアップグレードを行うために必要なアクセスの妨げにならないようにしてください。
(注) ラック マウント ハードウェア キットには、2 支柱装置ラックは含まれていません。
Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスの 4 支柱ラックへのマウント
警告 アプライアンスをラックに取り付け、サイド レール上で一杯に伸ばした場合、ラックが不安定になって転倒し、重大なけがを負うおそれがあります。レールを伸ばした場合や地震が発生した場合でもラックが不安定にならないようにするには、ラックを床に固定してください。
ここでは、次のトピックについて説明します。
• 「4 支柱ラックマウント ハードウェア キットの使い方」
• 「スライド レールのラックへの取り付け」
• 「アプライアンスのスライド レールへの取り付け」
4 支柱ラックマウント ハードウェア キットの使い方
図 B-1 に、Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスを 4 支柱ラックに設置するのに必要な項目を示します。
図 B-1 スライド レール ハードウェア上のリリース レバー
次の表で、図 B-1 の各コンポーネントについて説明します。
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ケーブル ストラップ |
|
M6 ネジ |
|
スライド レール |
|
輸送用ブラケット |
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レールの前面 |
|
レールの背面 |
表 B-1 に、ラックマウント ハードウェア キットの内容を示します。
表 B-1 ラックマウント ハードウェア キット
|
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スライド レール |
2 |
ケーブル ストラップ |
6 |
M6 ネジ |
6 |
スライド レールのラックへの取り付け
Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスをラックへ取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 スライド レールの背面にあるレール調整ブラケット(図 B-2 を参照)を押して、ブラケットが動かないようにします。
ステップ 2 調整タブ 1 と 2(図 B-2 を参照)を押し、レールロック キャリアを、カチッとはまるまでスライド レールの前面に向けてスライドさせます。
ステップ 3 調整タブ 1 と 2 を押し、レールロック キャリアを、カチッとはまるまでスライド レールの背面に向けてスライドさせます。
図 B-2 スライド レールのラックへの取り付け
次の表で、図 B-2 の各コンポーネントについて説明します。
スライドレールの長さを調整する必要がある場合は、リリース タブ(図 B-3 を参照)を持ち上げ、カチッとはまるまでスライド レールの背面からレール調整ブラケットを完全に伸ばします。
ステップ 4 背面レールロック キャリアのピンを、後面マウント フランジの穴に合わせます。
ステップ 5 調整タブ(図 B-3 を参照)を押して、スライド レールの背面を背面マウント フランジに固定します。
(注) ピンは、マウント フランジとスライド レールに完全に差し込んでください。
図 B-3 スライドレール長の調整
次の表で、図 B-3 の各コンポーネントについて説明します。
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調整タブ |
|
ピン(マウント フランジとスライド レールに完全に差し込まれていない) |
|
リリース タブ |
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ピン(マウント フランジとスライド レールに完全に差し込まれている) |
ステップ 6 前面レールロック キャリア上のピン(図 B-4 を参照)を、前面マウント フランジに合わせます。
レール長を調整した場合は、レールロック キャリアをスライド レールの背面に向けて押し、スライド レールをマウント フランジに合わせます。
ステップ 7 調整タブを押して、スライド レールの前面を前面マウント フランジに固定します。
(注) ピンは、マウント フランジとスライド レールに完全に差し込んでください。
ステップ 8 もう 1 つのスライド レールに対してこれらのステップを繰り返します。
図 B-4 スライド レールとマウント フランジの位置合わせ
次の表で、図 B-4 の各コンポーネントについて説明します。
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調整タブ |
|
ピン(マウント フランジとスライド レールに完全に差し込まれている) |
|
マウント フランジ |
|
ピン(マウント フランジとスライド レールに完全に差し込まれていない) |
|
ピン |
|
アプライアンスのスライド レールへの取り付け
Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスをスライド レールに取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 サーバをスライド レールに合わせ、ラック キャビネットに完全に収まるまで押します。
ステップ 2 取り付けネジで、サーバを前面マウント フランジに固定します(図 B-5 を参照)。
(注) スライド レールに取り付けられている輸送用ブラケットは、それが邪魔になってサーバをラック キャビネットに完全にスライドできない場合を除き、そのままにします。輸送用ブラケットを取り外す必要がある場合は、ステップ 3 を参照してください。
図 B-5 スライド レール上でのサーバの位置合わせ
次の表で、図 B-5 の各コンポーネントについて説明します。
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輸送用ブラケット |
|
取り付けネジ |
|
Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンス |
|
ステップ 3 輸送用ブラケット上で、図のようにリリース タブ(図 B-6 を参照)を押し、スライド レールから輸送用ブラケットを取り外します。
ステップ 4 もう一方の輸送用ブラケットに対してステップ 3 を繰り返します。輸送用ブラケットは、将来使用するために保管しておきます。
(注) サーバが取り付けられた状態でラック キャビネットを輸送する場合は、その前に輸送用ブラケットをスライド レールに再度取り付ける必要があります。輸送用ブラケットを再度取り付けるには、逆の手順を実行します。
図 B-6 輸送用ブラケットの取り外し
次の表で、図 B-6 のコンポーネントについて説明します。
ケーブルの接続
ここでは、Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスをネットワークおよびアプライアンス コンソールに接続する方法について説明します。次の例では、図 B-7 に Cisco ISE 3315 アプライアンスを示します。他の Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスの背面パネルの機能の具体的な位置については、次のトピックを参照してください。
• 「Cisco ISE 3355 背面パネルの機能」
• 「Cisco ISE 3395 背面パネルの機能」
次のトピックでは、ケーブルの接続および管理の方法について説明します。
• 「ネットワーク インターフェイスの接続」
• 「コンソールの接続」
• 「キーボードとビデオ モニタの接続」
• 「ケーブル管理」
図 B-7 Cisco ISE 3315 アプライアンスの背面パネル ビュー
次の表で、図 B-7 の各コンポーネントについて説明します。
1 |
AC 電源装置ケーブル ソケット |
6 |
NIC 2(eth1)ギガビット イーサネット インターフェイス |
2 |
NIC 3(eth2)アドオン カード |
7 |
NIC 1(eth0)ギガビット イーサネット インターフェイス |
3 |
NIC 4(eth3)アドオン カード |
8 |
背面 USB ポート 4 |
4 |
シリアル ポート |
9 |
背面 USB ポート 3 |
5 |
ビデオ ポート |
|
ケーブル(必要に応じてキーボード、モニタ ケーブルなど)をサーバの背面に接続します。ケーブルはサーバの左隅にまとめ(図 B-8 に示すように背面パネルから見た場合)、ケーブル ストラップを使用してスライド レールに固定します。
図 B-8 ケーブルの接続
ネットワーク インターフェイスの接続
警告 雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行ったりしないでください。ステートメント 1001
ここでは、Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンス イーサネット ポートを接続する方法について説明します。RJ-45 ポートは、標準的なストレートおよびクロス カテゴリ 5 UTP ケーブルをサポートしています。
(注) シスコではカテゴリ 5 UTP ケーブルを販売していません。市販のケーブルを使用してください。
ケーブルを Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスのイーサネット ポートに接続するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 アプライアンスの電源がオフになっていることを確認します。
ステップ 2 ケーブルの一方の端を、アプライアンス上のギガビット イーサネット 0 ポートに接続します。
ステップ 3 他方の端をネットワークのスイッチに接続します。
イーサネット ポート コネクタ
サポートされる各 Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスには、2 個の内蔵デュアルポート イーサネット コントローラが搭載されています。これらのイーサネット コントローラは、10、100、または 1000 Mb/s ネットワークに接続するためのインターフェイスと全二重(FDX)機能を提供し、イーサネット LAN 上でデータを同時に送受信できます。各アプライアンスのイーサネット ポート コネクタの正確な位置については、次を参照してください。
• 「Cisco ISE 3315 背面パネルの機能」
• 「Cisco ISE 3355 背面パネルの機能」
• 「Cisco ISE 3395 背面パネルの機能」
イーサネット ポートにアクセスするには、少なくともカテゴリ 5 または 5E(カテゴリ 6 の使用が推奨されます)UTP ケーブルをアプライアンスの背面にある RJ-45 コネクタに接続します。 表 B-2 に、UTP ケーブルのカテゴリを示します。
表 B-2 UTP ケーブル接続カテゴリに対するイーサネットのガイドライン
|
|
10BASE-T |
EIA カテゴリ 5 または 5E 以上の UTP(2 または 4 ペア)、最大 328 フィート(100 m) |
100BASE-TX |
EIA カテゴリ 5 または 5E 以上の UTP(2 ペア)、最大 328 フィート(100 m) |
1000BASE-T |
EIA カテゴリ 6 UTP(推奨)、カテゴリ 5E UTP または 5 UTP(2 ペア)、最大 328 フィート(100 m) |
図 B-9 に、イーサネット RJ-45 ポートとプラグを示します。
図 B-9 RJ-45 ポートとプラグ
表 B-3 では、イーサネット コネクタで使用される RJ-45 ピン信号について説明します。
警告 感電を防ぐため、安全超低電圧(SELV)回路を電話網電圧(TNV)回路に接続しないでください。LAN ポートには SELV 回路が、WAN ポートには TNV 回路が組み込まれています。一部の LAN ポートおよび WAN ポートは RJ-45 コネクタを使用しています。ケーブルを接続する際は、注意してください。ステートメント 1021
表 B-3 イーサネット ポート(RJ-45)のピン割り当て
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|
1 |
TxD+ |
送信データ + |
2 |
TxD- |
送信データ - |
3 |
RxD+ |
受信データ + |
4 |
終端ネットワーク |
接続なし |
5 |
終端ネットワーク |
接続なし |
6 |
RxD- |
受信データ - |
7 |
終端ネットワーク |
接続なし |
8 |
終端ネットワーク |
接続なし |
コンソールの接続
警告 雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行ったりしないでください。ステートメント 1001
各 Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスには、コンソール端末をお使いのアプライアンスに直接接続できるようにする、データ回線終端装置モードのコンソール ポートがあります。アプライアンスのコンソール ポートでは、DB-9 シリアル コネクタが使用されています。
各 Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンス上のコンソール ポートには、EIA/TIA-232 非同期シリアル(DB-9)コネクタが含まれています。このシリアル コンソール コネクタ(ポート)を使用することで、端末(ターミナル エミュレーション ソフトウェアが動作する PC か ASCII 端末)をコンソール ポートに接続し、アプライアンスにローカルにアクセスできます。これは、次の方法のいずれかを使用して実行できます。
• 両端が DB-9 メスのストレート ケーブルの使用による、端末エミュレーション ソフトウェアが実行されている PC のコンソール ポートへの接続。
• 片方が DB-9 メスでもう一方が DB-25 オスのストレート ケーブルと、DB-25 メスから DB-25 メスへの変換アダプタの使用による、ASCII 端末のコンソール ポートへの接続。
• 端末またはターミナル エミュレーション ソフトウェアが動作する PC の、Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスのコンソール ポートへの接続。
コンソール端末をお使いのアプライアンスに接続するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 ストレート ケーブルを使用して端末をコンソール ポートに接続します。
ステップ 2 端末またはターミナル エミュレーション ソフトウェアを設定して、次の設定を使用します。
• 9600 ボー
• 8 データ ビット
• パリティなし
• 1 ストップ ビット
• ハードウェア フロー制御なし
シリアル(コンソール)ポート コネクタ
Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスでは、1 個のシリアル ポート コネクタが、各アプライアンスの背面パネルにあります。各アプライアンスにおける各シリアル ポート コネクタの正確な位置については、次を参照してください。
• 「Cisco ISE 3315 背面パネルの機能」
• 「Cisco ISE 3355 背面パネルの機能」
• 「Cisco ISE 3395 背面パネルの機能」
図 B-10 に、各 Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスの背面パネルにある 9 ピン、オス、D シェル シリアル ポート コネクタのピン番号の割り当てを示します。定義されたピン番号の割り当ては、RS-232-C の業界標準に準拠しています。
図 B-10 シリアル ポート コネクタ
表 B-4 では、シリアル(コンソール)ポートのピン割り当てについて説明します。
表 B-4 DB-9 シリアル(コンソール)ポートのピン割り当て
|
|
|
1 |
DCD |
データ キャリア検出 |
2 |
RXD |
受信データ |
3 |
TXD |
送信/転送データ |
4 |
DTR |
データ ターミナル レディ |
5 |
GND |
信号用接地 |
6 |
DSR |
データ セット レディ |
7 |
RTS |
送信要求 |
8 |
CTS |
送信可 |
9 |
RI |
リング インジケータ |
キーボードとビデオ モニタの接続
警告 雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行ったりしないでください。ステートメント 1001
この項では、Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスにキーボードとビデオ モニタを接続する方法について説明します。キーボードやビデオ モニタを接続する代わりに、Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスにシリアル コンソール接続を確立できます。次のガイドラインに注意してください。
• Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスは、マウス デバイスの使用をサポートしていません。
• Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスは、各アプライアンスで前面パネルと背面パネルの両方に USB ポートを提供します。このポートは、キーボード(USB ポート)またはビデオ モニタ(ビデオ ポート)接続を確立するのに使用できます。
各アプライアンスの USB およびビデオ ポートの具体的な位置については、次を参照してください。
• 「Cisco ISE 3315 背面パネルの機能」
• 「Cisco ISE 3355 背面パネルの機能」
• 「Cisco ISE 3395 背面パネルの機能」
お使いのアプライアンスにキーボードおよびビデオ モニタを接続するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 アプライアンスの電源がオフになっていることを確認します。
ステップ 2 PS/2(キーボード)用のキーボード ケーブルの端を、アプライアンスの背面パネルにあり、提供される USB to PS/2 ドングル アダプタに接続します。
ステップ 3 ビデオ モニタ ケーブルの端を、アプライアンスにある PS/2 VGA ポートに接続します。Cisco ISE 3315 には、背面パネルにビデオ ポートが 1 つあります。Cisco ISE 3355 および Cisco ISE 3395 では、前面パネルと背面パネルに 1 つずつビデオ ポートがあります。
ステップ 4 アプライアンスの電源をオンにします。
ケーブル管理
ケーブル管理は、アプライアンスのセットアップの一部である最も視覚的な要素です。しかし、ケーブル管理の問題は費やした時間に対してプライオリティが高いタスクと見なされないため放置しがちです。今日のラックとエンクロージャは通常従来よりも多くの装置を収納するようになっているため、ラックごとの装置の取り付けの増加は、装置ラックの内側と外側のケーブル配線をより上手くまとめて、送り、管理する必要があることを意味しています。
ケーブル管理が適切でないと、ケーブルの損傷があったり、ケーブルのリルーティングまたは変更に時間がかかったりする可能性があるだけでなく、アプライアンスを冷却する重要な通気やアクセスを妨げる可能性もあります。これらの種類の問題は、装置のパフォーマンスが低下したり、ダウンタイムが長くなったりするおそれがあります。しかし、ケーブル管理の問題に対処するソリューションは、単純なケーブル管理リングから、垂直または水平収納容器、ケーブル トラフやはしごの使用まで、さまざまなものがあります。
すべての Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスのケーブルは、ラック内のケーブル同士や装置の他の部分と干渉しないように、適切に整理する必要があります。各地のベスト プラクティスまたは電気プラクティスを使用して、アプライアンスに接続されているケーブルを適切に整理するようにします。これで、次のセクション「Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスの電源投入」に進んで、設置手順を続行できます。
Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスの電源投入
警告 電源コードが接続されている場合は、電源に触れないでください。電源スイッチを備えたシステムの場合、電源スイッチがオフになっていても、電源コードが接続されていれば、電源装置内部に入力電圧がかかっています。電源スイッチのないシステムの場合、電源コードが接続されていれば、電源装置内部に入力電圧がかかっています。ステートメント 4
警告 この機器は接地されることを前提にしています。通常の使用時にホストが接地されていることを確認してください。ステートメント 39
この項では、次のトピックを扱います。
• 「電源投入チェックリスト」
• 「電源投入手順」
• 「LED の確認」
電源投入チェックリスト
次の条件を満たす場合、Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスの電源投入に進むことができます。
• アプライアンスがしっかりとマウントされている。
• アプライアンスが適正に接地されている。
• すべての電源、ネットワーク、およびインターフェイス ケーブルが適切に接続されている。
電源投入手順
Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスの電源を投入し、その初期化とセルフテストを確認するには、次の手順を実行します。次の手順が完了すると、アプライアンスを設定する準備ができます。図 B-12 に Cisco ISE 3315 アプライアンスを示します。他の Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスの具体的な前面および背面パネルのビューと制御の説明については、次を参照してください。
• Cisco ISE 3355 アプライアンス:
– 「Cisco ISE 3355 前面パネルの機能」
– 「Cisco ISE 3355 背面パネルの機能」
• Cisco ISE 3395 アプライアンス:
– 「Cisco ISE 3395 前面パネルの機能」
– 「Cisco ISE 3395 背面パネルの機能」
Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスを電源投入するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 「安全に関するガイドライン」の情報を確認してください。
ステップ 2 AC 電源コードをアプライアンスの背面にある AC 電源ソケットに差し込みます。(Cisco ISE 3315 アプライアンスを示す図 B-11 の 1 番)。
図 B-11 Cisco ISE 3315 アプライアンスの背面パネル ビュー
他の Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスの AC 電源ソケットの位置については、以下を参照してください。
• 「Cisco ISE 3355 背面パネルの機能」
• 「Cisco ISE 3395 背面パネルの機能」
ステップ 3 AC 電源コードの他方の端を、設置場所で認定された AC 電源に接続します。
ステップ 4 アプライアンスの前面パネルで、AC 電源ボタン On を押してブート プロセスを開始します。Cisco ISE 3315 アプライアンスを示す図 B-12 の 2 番です。他の Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスの AC 電源ボタンの位置については、以下を参照してください。
• 「Cisco ISE 3355 前面パネルの機能」
• 「Cisco ISE 3395 前面パネルの機能」
ステップ 5 Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスの前面パネルの LED を確認します。例として、Cisco ISE 3315 アプライアンスが図 B-12 に示されています。「LED の確認」に、3 つの Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスすべての LED のステータスの一覧を示しています。
図 B-12 Cisco ISE 3315 アプライアンスの前面パネル ビュー
次の表に、図 B-12 に示す前面パネル機能と LED を定義します。
|
アプライアンス電源 LED |
|
システム エラー LED |
|
AC 電源制御ボタン |
|
USB 1 コネクタ |
|
リセット ボタン |
|
USB 2 コネクタ |
|
HDD アクティビティ LED |
|
CD 取り出しボタン |
|
ロケータ LED |
|
CD ドライブ アクティビティ LED |
LED の確認
Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスが起動して動作中のときに、前面パネルの LED の状態を確認します。 表 B-5 に、Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスごとに表示される、LED カラー、電源の状態、アクティビティ、およびその他の重要なステータス インジケータを説明します。
表 B-5 Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスの LED
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|
|
Cisco ISE 3315 アプライアンスの前面パネルの LED |
電源ステータス |
グリーン |
• アプライアンスに AC 電源が接続され、電源がオンになっている場合、点灯します。 • アプライアンスの電源がオフになっている、AC 電源が切断されている、または動作電圧内でエラー条件が検出された場合、消灯します。 |
HDD アクティビティ |
グリーン |
• 進行中の HDD アクティビティがある場合、グリーンに点滅します。 • アクティビティが存在しない、アプライアンスがまだ起動していない、または起動プロセスでエラー条件が検出された場合、消灯します。 |
ロケータ(LED ボタン) |
ブルー |
• ロケータ ボタンが押された場合、ブルーに点滅します。 |
システム ヘルス |
オレンジ |
• システムが正常に動作している場合、消灯します。 • 点灯は、障害予測システムの次のようなしきい値条件を示します。 – 少なくとも 1 つのファン(システム ファンまたはプロセッサ ファン)で障害が発生しました。 – 少なくとも 1 つの温度センサー(システム温度センサーまたはプロセッサ温度センサー)が危険なレベルに達しました。 – 少なくとも 1 つのメモリ モジュールで障害が発生しました。 – 電源装置ユニットでエラーが発生しました。 |
Cisco ISE 3355 アプライアンスの前面パネルの LED |
HDD アクティビティ |
グリーン |
• 持続的な HDD アクティビティがある場合、点灯します。 • 進行中の HDD アクティビティがある場合、グリーンに点滅します。 • アクティビティが存在しない、HDD がアイドル状態、または HDD が無効な場合、消灯します。 |
HDD ステータス |
オレンジ |
• HDD がエラー状態である場合、点灯します。 • HDD が正常に動作しているか、システムが AC 電源から切断された場合、消灯します。 |
イーサネット(アイコン) |
グリーン |
• イーサネット インターフェイスが設定されて、アップ状態の場合、点灯します。 • イーサネット インターフェイスが現在設定されていないか、イーサネット インターフェイスがすべてダウン状態になっている場合、消灯します。 |
イーサネット インターフェイス アクティビティ(NIC 1 および NIC 2) |
グリーン |
• NIC 1 または NIC 2 にアクティビティが存在する場合、点灯します。 • NIC 1 または NIC 2 で進行中のアクティビティがある場合、グリーンに点滅します。 • NIC 1 または NIC 2 にアクティビティがない場合、消灯します。 |
情報 |
オレンジ |
• 重大でないシステム イベントが発生した場合、点灯します。 • システムが正常に動作している場合、消灯します。 |
システム ヘルス |
オレンジ |
• システムが正常に動作している場合、消灯します。 • 点灯は、障害予測システムの次のようなしきい値条件を示します。 – 少なくとも 1 つのファン(システム ファンまたはプロセッサ ファン)で障害が発生しました。 – 少なくとも 1 つの温度センサー(システム温度センサーまたはプロセッサ温度センサー)が危険なレベルに達しました。 – 少なくとも 1 つのメモリ モジュールで障害が発生しました。 – 電源装置ユニットでエラーが発生しました。 |
ロケータ(ボタン) |
ブルー |
• ロケータ ボタンが押された場合、ブルーに点滅します。 |
イーサネット インターフェイス アクティビティ(NIC 3 および NIC 42) |
グリーン |
• NIC 3 または NIC 4 にアクティビティが存在する場合、点灯します。 • NIC 3 または NIC 4 で進行中のアクティビティがある場合、グリーンに点滅します。 • NIC 3 または NIC 4 にアクティビティがない場合、消灯します。 |
電源(ボタン) |
グリーン |
• アプライアンスに AC 電源が接続され、電源がオンになっている場合、点灯します。 • グリーンの短点滅は、アプライアンスの電源がオフになっていて、まだオンにすることができないことを示します。通常、アプライアンスのこの状態は 1 ~ 3 分間しか続きません。 • グリーンの長点滅は、アプライアンスの電源が現在オフになっていて、オンにすることができることを示します。 • 徐々に退色する点滅は、アプライアンスがパワーセーブ モードであることを示します(オンにすることができます)。 • アプライアンスの電源がオフになっている場合、消灯します(AC 電源が切断されています)。 |
Cisco ISE 3395 アプライアンスの前面パネルの LED |
HDD アクティビティ |
グリーン |
• 持続的な HDD アクティビティがある場合、点灯します。 • 進行中の HDD アクティビティがある場合、グリーンに点滅します。 • アクティビティが存在しない、HDD がアイドル状態、または HDD が無効な場合、オフになります。 |
HDD ステータス |
オレンジ |
• HDD がエラー状態である場合、点灯します。 • HDD が正常に動作しているか、システムが AC 電源から切断された場合、消灯します。 |
イーサネット(アイコン) |
グリーン |
• イーサネット インターフェイスが設定されて、アップ状態の場合、点灯します。 • イーサネット インターフェイスが現在設定されていないか、イーサネット インターフェイスがすべてダウン状態になっている場合、消灯します。 |
イーサネット インターフェイス アクティビティ(NIC 1 および NIC 2) |
グリーン |
• NIC 1 または NIC 2 にアクティビティが存在する場合、点灯します。 • NIC 1 または NIC 2 で進行中のアクティビティがある場合、グリーンに点滅します。 • NIC 1 または NIC 2 にアクティビティがない場合、消灯します。 |
情報 |
オレンジ |
• 重大でないシステム イベントが発生した場合、点灯します。 • システムが正常に動作している場合、消灯します。 |
システム ヘルス |
オレンジ |
• システムが正常に動作している場合、消灯します。 • 点灯は、障害予測システムの次のようなしきい値条件を示します。 – 少なくとも 1 つのファン(システム ファンまたはプロセッサ ファン)で障害が発生しました。 – 少なくとも 1 つの温度センサー(システム温度センサーまたはプロセッサ温度センサー)が危険なレベルに達しました。 – 少なくとも 1 つのメモリ モジュールで障害が発生しました。 – 電源装置ユニットでエラーが発生しました。 |
ロケータ(ボタン) |
ブルー |
• ロケータ ボタンが押された場合、ブルーに点滅します。 |
イーサネット インターフェイス アクティビティ(NIC 3 および NIC 42) |
グリーン |
• NIC 3 または NIC 4 にアクティビティが存在する場合、点灯します。 • NIC 3 または NIC 4 で進行中のアクティビティがある場合、グリーンに点滅します。 • NIC 3 または NIC 4 にアクティビティがない場合、消灯します。 |
電源(ボタン) |
グリーン |
• アプライアンスに AC 電源が接続され、電源がオンになっている場合、点灯します。 • グリーンの短点滅は、アプライアンスの電源がオフになっていて、まだオンにすることができないことを示します。通常、アプライアンスのこの状態は 1 ~ 3 分間しか続きません。 • グリーンの長点滅は、アプライアンスの電源が現在オフになっていて、オンにすることができることを示します。 • 徐々に退色する点滅は、アプライアンスがパワーセーブ モードであることを示します(オンにすることができます)。 • アプライアンスの電源がオフになっている場合、消灯します(AC 電源が切断されています)。 |
Cisco ISE 3300 シリーズの LED の詳細については、「トラブルシューティングの概要」を参照してください。オペレーティング システムが起動したら、基本的なソフトウェアの設定を初期化できます。設定手順については、「Cisco ISE 3300 シリーズ アプライアンスの設定」を参照してください。