ソフトウェアのアップグレード
完全なアップグレードの手順については、『Cisco ASA Upgrade Guide』を参照してください。
この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、ASA ソフトウェアおよびコンフィギュレーションの管理方法について説明します。
完全なアップグレードの手順については、『Cisco ASA Upgrade Guide』を参照してください。
TFTP を使用して ROMMON モードから ASA へソフトウェア イメージをロードするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 |
ISA 3000 コンソールへのアクセスに従って、ASA のコンソール ポートに接続します。 |
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ステップ 2 |
ASA の電源を切ってから、再び電源をオンにします。 |
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ステップ 3 |
スタートアップの間に、ROMMON モードに入るようにプロンプト表示されたら、Escape キーを押します。 |
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ステップ 4 |
ROMMON モードで、IP アドレス、TFTP サーバ アドレス、ゲートウェイ アドレス、ソフトウェア イメージ ファイル、およびポートを含む、ASA に対するインターフェイス設定を次のように定義します。
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ステップ 5 |
設定を検証します。
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ステップ 6 |
TFTP サーバーに ping を送信します。
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ステップ 7 |
ネットワーク設定を、後で使用できるように保管しておきます。
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ステップ 8 |
システム ソフトウェア イメージをロードします。
ソフトウェア イメージが正常にロードされると、ASA は自動的に ROMMON モードを終了します。 |
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ステップ 9 |
ROMMON モードから ASA を起動する場合、システム イメージはリロード間で保持されないため、やはりイメージをフラッシュ メモリにダウンロードする必要があります。ソフトウェアのアップグレード を参照してください。 |
ISA 3000 の ROMMON イメージをアップグレードするには、次の手順に従います。 ASA モデルの場合、システムの ROMMON バージョンは 1.1.8 以上である必要があります。最新バージョンへのアップグレードを推奨します。
新バージョンへのアップグレードのみ可能です。ダウングレードはできません。
注意 |
ISA 3000 の ROMMON 1.0.5 へのアップグレードには、以前の ROMMON バージョンの 2 倍の時間がかかります(約 15 分)。アップグレード中はデバイスの電源を再投入しないでください。アップグレードが 30 分以内に完了しないか、または失敗した場合は、シスコ テクニカル サポートに連絡してください。デバイスの電源を再投入したり、リセットしたりしないでください。 |
Cisco.com から新しい ROMMON イメージを取得して、サーバー上に置いて ASA にコピーします。ASA は、FTP サーバー、TFTP サーバー、SCP サーバー、HTTP(S)サーバー、および SMB サーバーをサポートしています。次の URL からイメージをダウンロードします。
ステップ 1 |
ROMMON イメージを ASA フラッシュ メモリにコピーします。この手順では、FTP コピーを表示します。他のサーバータイプのシンタックスの場合は copy ? と入力します。 copy ftp://[username:password@]server_ip/asa5500-firmware-xxxx.SPA disk0:asa5500-firmware-xxxx.SPA |
ステップ 2 |
現在のバージョンを確認するには、show module コマンドを入力して、MAC アドレス範囲テーブルの Mod 1 の出力で Fw バージョンを調べます。
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ステップ 3 |
ROMMON イメージをアップグレードします。 upgrade rommon disk0:asa5500-firmware-xxxx.SPA 例:
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ステップ 4 |
プロンプトが表示されたら、確認して ASA をリロードします。 ASA が ROMMON イメージをアップグレードして、その後オペレーティングシステムをリロードします。 |
多くの場合、ASA ソフトウェアをダウングレードし、以前のソフトウェアバージョンからバックアップ設定を復元することができます。ダウングレードの方法は、ASA プラットフォームによって異なります。
ダウングレードする前に、次のガイドラインを参照してください。
クラスタリング用の公式のゼロ ダウンタイム ダウングレードのサポートはありません。ただし場合によっては、ゼロ ダウンタイム ダウングレードが機能します。ダウングレードに関する次の既知の問題を参照してください。この他の問題が原因でクラスタ ユニットのリロードが必要になることもあり、その場合はダウンタイムが発生します。
クラスタリングを含む 9.9(1) より前のリリースへのダウングレード:9.9(1) 以降では、バックアップの配布が改善されています。クラスタに 3 つ以上のユニットがある場合は、次の手順を実行する必要があります。
クラスタからすべてのセカンダリ ユニットを削除します(クラスタはプライマリ ユニットのみで構成されます)。
1 つのセカンダリ ユニットをダウングレードし、クラスタに再参加させます。
プライマリ ユニットでクラスタリングを無効にします。そのユニットをダウングレードし、クラスタに再参加させます。
残りのセカンダリ ユニットをダウングレードし、それらを一度に 1 つずつクラスタに再参加させます。
クラスタ サイトの冗長性を有効にする場合は、9.9(1) より前のリリースにダウングレードします。ダウングレードする場合(または 9.9(1) より前のユニットをクラスタに追加する場合)は、サイトの冗長性を無効にする必要があります。そうしないと、古いバージョンを実行しているユニットにダミーの転送フローなどの副作用が発生します。
クラスタリングおよび暗号マップを使用する場合に 9.8(1) からダウングレードする:暗号マップが設定されている場合に 9.8 (1) からダウングレードすると、ゼロ ダウンタイム ダウングレードはサポートされません。ダウングレード前に暗号マップ設定をクリアし、ダウングレード後に設定をもう一度適用する必要があります。
クラスタリング ユニットのヘルスチェックを 0.3 ~ 0.7 秒に設定した状態で 9.8(1) からダウングレードする:(health-check holdtime で)ホールド時間を 0.3 ~ 0.7 秒に設定した後で ASA ソフトウェアをダウングレードすると、新しい設定はサポートされないため、設定値はデフォルトの 3 秒に戻ります。
クラスタリング(CSCuv82933)を使用している場合に 9.5(2) 以降から 9.5(1) 以前にダウングレードする:9.5(2) からダウングレードする場合、ゼロ ダウンタイム ダウングレードはサポートされません。ユニットがオンラインに戻ったときに新しいクラスタが形成されるように、すべてのユニットをほぼ同時にリロードする必要があります。ユニットが順番にリロードされるのを待つと、クラスタを形成できなくなります。
クラスタリングを使用する場合に 9.2(1) 以降から 9.1 以前にダウングレードする:ゼロ ダウンタイム ダウングレードはサポートされません。
プラットフォームモードでの 9.13/9.14 から 9.12 以前への Firepower 2100 のダウングレードの問題:プラットフォームモードに変換した 9.13 または 9.14 を新規インストールした Firepower 2100 の場合:9.12 以前にダウングレードすると、FXOS で新しいインターフェイスの設定や、既存のインターフェイスの編集ができなくなります(9.12 以前ではプラットフォームモードのみがサポートされていたことに注意してください)。バージョンを 9.13 以降に戻すか、または FXOS の erase configuration コマンドを使用して設定をクリアする必要があります。この問題は、元々以前のリリースから 9.13 または 9.14 にアップグレードした場合は発生しません。新しいデバイスや再イメージ化されたデバイスなど、新規インストールのみが影響を受けます。(CSCvr19755)
スマート ライセンスの 9.10(1) からのダウングレード:スマート エージェントの変更により、ダウングレードする場合、デバイスを Cisco Smart Software Manager に再登録する必要があります。新しいスマート エージェントは暗号化されたファイルを使用するので、古いスマート エージェントが必要とする暗号化されていないファイルを使用するために再登録する必要があります。
PBKDF2(パスワード ベースのキー派生関数 2 )ハッシュをパスワードで使用する場合に 9.5 以前のバージョンにダウングレードする:9.6 より前のバージョンは PBKDF2 ハッシュをサポートしていません。9.6(1) では、32 文字より長い enable パスワードおよび username パスワードで PBKDF2 ハッシュを使用します。9.7(1) では、すべての新しいパスワードは、長さに関わらず PBKDF2 ハッシュを使用します(既存のパスワードは引き続き MD5 ハッシュを使用します)。ダウングレードすると、enable パスワードがデフォルト(空白)に戻ります。ユーザー名は正しく解析されず、username コマンドが削除されます。ローカル ユーザーをもう一度作成する必要があります。
ASA 仮想 用のバージョン 9.5(2.200) からのダウングレード:ASA 仮想 はライセンス登録状態を保持しません。license smart register idtoken id_token force コマンドで再登録する必要があります(ASDM の場合、[Configuration] > [Device Management] > [Licensing] > [Smart Licensing] ページで [Force registration] オプションを使用)。Smart Software Manager から ID トークンを取得します。
元のトンネルがネゴシエートした暗号スイートをサポートしないソフトウェア バージョンをスタンバイ装置が実行している場合でも、VPN トンネルがスタンバイ装置に複製されます。このシナリオは、ダウングレード時に発生します。その場合、VPN 接続を切断して再接続してください。
以前のバージョンにダウングレードすると、それ以降のバージョンで導入されたコマンドは設定から削除されます。ダウングレードする前に、ターゲットバージョンに対して設定を自動的にチェックする方法はありません。新しいコマンドが ASA の新しい機能にいつ追加されたかをリリースごとに表示できます。
show startup-config errors コマンドを使用してダウングレードした後、拒否されたコマンドを表示できます。ラボデバイスでダウングレードを実行できる場合は、実稼働デバイスでダウングレードを実行する前にこのコマンドを使用して効果を事前に確認できます。
場合によっては、ASA はアップグレード時にコマンドを新しいフォームに自動的に移行するため、バージョンによっては新しいコマンドを手動で設定しなかった場合でも、設定の移行によってダウングレードが影響を受けることがあります。ダウングレード時に使用できる古い設定のバックアップを保持することを推奨します。8.3 へのアップグレード時には、バックアップが自動的に作成されます(<old_version>_startup_cfg.sav)。他の移行ではバックアップが作成されません。ダウングレードに影響する可能性がある自動コマンド移行の詳細については、 『ASAアップグレードガイド』の「バージョン固有のガイドラインと移行」を参照してください。
ダウングレードに関するガイドラインおよび制限事項の既知のダウングレードの問題も参照してください。
たとえば、バージョン9.8(2) を実行している ASA には、次のコマンドが含まれています。
access-list acl1 extended permit sctp 192.0.2.0 255.255.255.0 198.51.100.0 255.255.255.0
username test1 password $sha512$1234$abcdefghijklmnopqrstuvwxyz privilege 15
snmp-server user snmpuser1 snmpgroup1 v3 engineID abcdefghijklmnopqrstuvwxyz encrypted auth md5 12:ab:34 priv aes 128 12:ab:34
9.0(4) にダウングレードすると、起動時に次のエラーが表示されます。
access-list acl1 extended permit sctp 192.0.2.0 255.255.255.0 198.51.100.0 255.255.255.0
^
ERROR: % Invalid input detected at '^' marker.
username test1 password $sha512$1234$abcdefghijklmnopqrstuvwxyz pbkdf2 privilege 15
^
ERROR: % Invalid input detected at '^' marker.
snmp-server user snmpuser1 snmpgroup1 v3 engineID abcdefghijklmnopqrstuvwxyz encrypted auth md5 12:ab:34 priv aes 128 12:ab:34
^
ERROR: % Invalid input detected at '^' marker.
この例では、access-list extended コマンドでの sctp のサポートがバージョン 9.5(2) で、username コマンドでの pbkdf2 のサポートがバージョン 9.6(1) で、snmp-server user コマンドでの engineID のサポートがバージョン9.5(3) で追加されました。
ASA のバージョンを古いバージョンに設定し、バックアップ設定をスタートアップ コンフィギュレーションに復元してからリロードすることによって、ASA ソフトウェアのバージョンをダウングレードすることができます。
この手順ではアップグレードする前に ASA のバックアップ設定を行う必要があるため、古い設定を復元することができます。古い設定を復元しない場合は、新規または変更された機能を表す互換性のないコマンドが存在する可能性があります。新しいコマンドは、ソフトウェアの古いバージョンをロードすると拒否されます。
ステップ 1 |
スタンドアロン、フェールオーバー、またはクラスタリング展開のために、『ASA Upgrade Guide』のアップグレード手順を使用して、ASA ソフトウェアの古いバージョンをロードします。この場合は、ASA の新しいバージョンではなく、古いバージョンを指定します。重要:まだ ASAをリロードしないでください。 |
ステップ 2 |
ASA CLI で、バックアップの ASA 設定をスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。フェールオーバーの場合は、アクティブユニットでこの手順を実行します。この手順では、コマンドをスタンバイ装置に複製します。 copy old_config_url startup-config write memory を使用して実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションに保存しないことが重要です。このコマンドは、バックアップ設定を上書きします。 例:
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ステップ 3 |
ASA をリロードします。 ASA CLI reload ASDM を選択します。 |
バックアップ設定をスタートアップ コンフィギュレーションに復元し、ASA のバージョンを古いバージョンに設定してからリロードすることによって、ASA ソフトウェアのバージョンをダウングレードすることができます。
この手順ではアップグレードする前に ASA のバックアップ設定を行う必要があるため、古い設定を復元することができます。古い設定を復元しない場合は、新規または変更された機能を表す互換性のないコマンドが存在する可能性があります。新しいコマンドは、ソフトウェアの古いバージョンをロードすると拒否されます。
ステップ 1 |
ASA CLI で、バックアップの ASA 設定をスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。フェールオーバーの場合は、アクティブユニットでこの手順を実行します。この手順では、コマンドをスタンバイ装置に複製します。 copy old_config_url startup-config write memory を使用して実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションに保存しないことが重要です。このコマンドは、バックアップ設定を上書きします。 例:
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ステップ 2 |
FXOS では、スタンドアロン、フェールオーバー、あるいはクラスタリング展開のために、Chassis Manager または FXOS CLI を使用し、『ASA Upgrade Guide』のアップグレード手順に従って ASA ソフトウェアの古いバージョンを使います。この場合は、ASA の新しいバージョンではなく、古いバージョンを指定します。 |
バックアップ設定をスタートアップ コンフィギュレーションに復元し、ASA のバージョンを古いバージョンに設定してからリロードすることによって、ASA ソフトウェアのバージョンをダウングレードすることができます。
この手順ではアップグレードする前に ASA のバックアップ設定を行う必要があるため、古い設定を復元することができます。古い設定を復元しない場合は、新規または変更された機能を表す互換性のないコマンドが存在する可能性があります。新しいコマンドは、ソフトウェアの古いバージョンをロードすると拒否されます。
ASA の古いバージョンが、FXOS の現在のバージョンと互換性があることを確認します。互換性がない場合は、古い ASA 設定を復元する前に最初の手順として FXOS をダウングレードします。ダウングレードされた FXOS も、(ダウングレードする前に)ASA の現在のバージョンと互換性があることを確認してください。互換性を実現できない場合は、ダウングレードを実行しないことをお勧めします。
ステップ 1 |
ASA CLI で、バックアップの ASA 設定をスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。フェールオーバーまたはクラスタリングの場合は、アクティブ/制御ユニットでこの手順を実行します。この手順では、コマンドをスタンバイ/データユニットに複製します。 copy old_config_url startup-config write memory を使用して実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションに保存しないことが重要です。このコマンドは、バックアップ設定を上書きします。 例:
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ステップ 2 |
FXOS では、スタンドアロン、フェールオーバー、あるいはクラスタリング展開のために、Chassis Manager または FXOS CLI を使用し、『ASA Upgrade Guide』のアップグレード手順に従って ASA ソフトウェアの古いバージョンを使います。この場合は、ASA の新しいバージョンではなく、古いバージョンを指定します。 |
ステップ 3 |
また、FXOS をダウングレードする場合は、スタンドアロン、フェールオーバー、あるいはクラスタリング展開のために、Chassis Manager または FXOS CLI を使用し、『ASA Upgrade Guide』のアップグレード手順に従って FXOS ソフトウェアの古いバージョンを最新のバージョンに設定します。 |
ダウングレードでは、ISA 3000 モデルで以下の機能を完了するためのショートカットが存在します。
ブート イメージ コンフィギュレーションのクリア(clear configure boot )。
古いイメージへのブート イメージの設定(boot system )。
(オプション)新たなアクティベーション キーの入力(activation-key )。
実行コンフィギュレーションのスタートアップへの保存(write memory )。これにより、BOOT 環境変数を古いイメージに設定します。このため、リロードすると古いイメージがロードされます。
古いコンフィギュレーションのバックアップをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします(copy old_config_ur startup-config )。
リロード(reload )。
この手順ではアップグレードする前に ASA のバックアップ設定を行う必要があるため、古い設定を復元することができます。
ソフトウェアをダウングレードし、古いコンフィギュレーションを復元します。 downgrade [/noconfirm] old_image_url old_config_url [activation-key old_key] 例:
/noconfirm オプションを指定すると、プロンプトが表示されずにダウングレードされます。image_url は、disk0、disk1、tftp、ftp、または smb 上の古いイメージへのパスです。old_config_url は、保存された移行前の設定へのパスです。8.3 よりも前のアクティベーション キーに戻る必要がある場合は、そのアクティベーション キーを入力できます。 |
フラッシュ メモリ内のファイルを表示して、そのファイルに関する情報を参照できます。
ステップ 1 |
フラッシュ メモリ内のファイルを表示します。 dir [disk0: | disk1:] 例:
内部フラッシュ メモリの場合、disk0: と入力します。disk1: キーワードは外部フラッシュ メモリを表します。デフォルトは、内部フラッシュ メモリです。 |
ステップ 2 |
特定のファイルに関する追加情報を表示します。 show file information [path:/]filename 例:
示されているファイル サイズは例にすぎません。 デフォルト パスは、内部フラッシュ メモリのルート ディレクトリ(disk0:/)です。 |
不要になったファイルはフラッシュ メモリから削除できます。
フラッシュ メモリからファイルを削除します。 delete disk0: filename パスを指定しないと、デフォルトにより、ファイルは現在の作業ディレクトリから削除されます。ファイルを削除するときは、ワイルドカードを使用できます。削除するファイル名を求めるプロンプトが表示されます。その後、削除を確認する必要があります。 |
フラッシュ ファイル システムを消去するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 |
ISA 3000 コンソールへのアクセスの手順に従って、ASA のコンソール ポートに接続します。 |
ステップ 2 |
ASA の電源を切ってから、再び電源をオンにします。 |
ステップ 3 |
スタートアップの間に、ROMMON モードに入るようにプロンプト表示されたら、Escape キーを押します。 |
ステップ 4 |
erase コマンドを入力します。これにより、すべてのファイルが上書きされてファイル システムが消去されます(非表示のシステム ファイルを含む)。 rommon #1> erase [disk0: | disk1: | flash:] |
ASA では、FTP クライアント、セキュア コピー クライアント、または TFTP クライアントを使用できます。また、ASA をセキュア コピー サーバーとして設定することもできるため、コンピュータでセキュア コピー クライアントを使用できます。
ASA では、FTP サーバーとの間で、イメージ ファイルやコンフィギュレーション ファイルのアップロードおよびダウンロードを実行できます。パッシブ FTP では、クライアントは制御接続およびデータ接続の両方を開始します。パッシブ モードではデータ接続の受け入れ側となるサーバーは、今回の特定の接続においてリッスンするポート番号を応答として返します。
FTP モードをパッシブに設定します。 ftp mode passive 例:
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ASA 上でセキュア コピー(SCP)サーバーをイネーブルにできます。SSH による ASA へのアクセスを許可されたクライアントだけが、セキュア コピー接続を確立できます。
サーバーにはディレクトリ サポートがありません。ディレクトリ サポートがないため、ASA の内部ファイルへのリモート クライアント アクセスは制限されます。
サーバーでは、バナーまたはワイルドカードがサポートされていません。
SSH アクセスの設定 に従って、ASA で SSH を有効にします。
SSH バージョン 2 接続をサポートするには、ASA のライセンスに強力な暗号化(3DES/AES)ライセンスが必要です。
特に指定されていないかぎり、マルチ コンテキスト モードでは、システム実行スペースで次の手順を実行します。コンテキストからシステム実行スペースに切り替えるには、changeto system コマンドを入力します。
セキュア コピーのパフォーマンスは、使用する暗号化アルゴリズムにある程度依存します。デフォルトで、ASA は 3des-cbc aes128-cbc aes192-cbc aes256-cbc aes128-ctr aes192-ctr aes256-ctr の順にアルゴリズムをネゴシエートします。提示された最初のアルゴリズム(3des-cbc)が選択された場合、aes128-cbc などの一層効率的なアルゴリズムが選択された場合よりも大幅にパフォーマンスが低下します。提示された暗号方式を変更するには、ssh cipher encryption コマンド。たとえば、ssh cipher encryption custom aes128-cbc
ステップ 1 |
SCP サーバーをイネーブルにします。 ssh scopy enable |
ステップ 2 |
(オプション)ASA データベースから手動でサーバーとそのキーを追加または削除します。 ssh pubkey-chain [no] server ip_address {key-string key_string exit| key-hash {md5 | sha256} fingerprint} 例:
ASA は接続先の各 SCP サーバーの SSH ホストキーを保存します。必要に応じて、手動でキーを管理できます。 各サーバーについて、SSH ホストの key-string(公開キー) または key-hash(ハッシュ値)を指定できます。 key_string はリモート ピアの Base64 で符号化された RSA 公開キーです。オープン SSH クライアントから(言い換えると .ssh/id_rsa.pub ファイルから)公開キー値を取得できます。Base64 で符号化された公開キーを送信した後、SHA-256 によってそのキーがハッシュされます。 key-hash {md5 | sha256} fingerprint では、たとえば、show コマンドの出力からコピーしたキーなどの、すでにハッシュされているキー(MD5 または SHA-256 キーを使用)が入力されます。 |
ステップ 3 |
(任意) SSH ホスト キー チェックを有効または無効にします。マルチ コンテキスト モードでは、管理コンテキストでこのコマンドを入力します。 [no] ssh stricthostkeycheck 例:
デフォルトで、このオプションは有効になっています。このオプションがイネーブルになっている場合、ASA にまだ格納されていないホストキーを許可または拒否するように求められます。このオプションがディセーブルになっている場合、ASA は過去に保存されたことがないホストキーを自動的に許可します。 |
外部ホストのクライアントから、SCP ファイル転送を実行します。たとえば、Linux では次のコマンドを入力します。
scp -v -pw password [path/]source_filename username @asa_address :{disk0|disk1}:/[path/]dest_filename
-v は冗長を表します。-pw が指定されていない場合は、パスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。
次に、10.86.94.170 にあるサーバーのすでにハッシュされているホスト キーを追加する例を示します。
ciscoasa(config)# ssh pubkey-chain
ciscoasa(config-ssh-pubkey-chain)# server 10.86.94.170
ciscoasa(config-ssh-pubkey-server)# key-hash sha256 65:d9:9d:fe:1a:bc:61:aa:
64:9d:fc:ee:99:87:38:df:a8:8e:d9:e9:ff:42:de:e8:8d:2d:bf:a9:2b:85:2e:19
次に、10.7.8.9 にあるサーバーのホスト ストリング キーを追加する例を示します。
ciscoasa(config)# ssh pubkey-chain
ciscoasa(config-ssh-pubkey-chain)# server 10.7.8.9
ciscoasa(config-ssh-pubkey-server)# key-string
Enter the base 64 encoded RSA public key.
End with the word "exit" on a line by itself
ciscoasa(config-ssh-pubkey-server-string)# c1:b1:30:29:d7:b8:de:6c:97:77:10:d7:
46:41:63:87
ciscoasa(config-ssh-pubkey-server-string)# exit
TFTP は、単純なクライアント/サーバー ファイル転送プロトコルで、RFC 783 および RFC 1350 Rev. 2 で規定されています。TFTP サーバーとの間でファイルをコピーできるように、ASA を TFTP クライアントとして設定できます。これにより、コンフィギュレーション ファイルをバックアップし、それらを複数の ASA にプロパゲートできます。
ここでは、TFTP サーバーへのパスを事前定義できるため、copy および configure net などのコマンドで入力する必要がなくなります。
configure net および copy コマンドで使用するために、TFTP サーバーのアドレスおよびファイル名を事前定義します。 tftp-server interface_name server_ip filename 例:
コマンドを入力するとファイル名を上書きできます。たとえば、copy コマンドを使用するときに事前定義された TFTP サーバーのアドレスを利用できますが、インタラクティブ プロンプトでファイル名を入力することもできます。 copy コマンドに、tftp://url ではなく tftp: を入力して tftp-server の値を使用します。 |
この項では、アプリケーション イメージ、ASDM ソフトウェア、コンフィギュレーション ファイル、または TFTP、FTP、SMB、HTTP、HTTPS、または SCP サーバーから内部または外部フラッシュ メモリにダウンロードする必要があるその他のファイルをコピーする方法について説明します。
文字の大文字と小文字が異なっていても、同じ名前の 2 つのファイルをフラッシュ メモリの同じディレクトリに保存できません。たとえば、config.cfg というファイルが存在する場所に Config.cfg というファイルをダウンロードしようとすると、次のエラー メッセージが表示されます。
%Error opening disk0:/Config.cfg (File exists)
Cisco SSL VPN Client をインストールする方法の詳細については、『Cisco AnyConnect VPN Client Administrator Guide』を参照してください。ASA に Cisco Secure Desktop をインストールする方法の詳細については、『Cisco Secure Desktop Configuration Guide for Cisco ASA 5500 Series Administrators(Cisco ASA 5500 シリーズ管理者向け Cisco Secure Desktop コンフィギュレーション ガイド)』を参照してください。
複数のイメージがインストールされている場合、または外部フラッシュ メモリにイメージがインストールされている場合に特定のアプリケーション イメージまたは ASDM イメージを使用するように ASA を設定するには、ASA イメージ、ASDM、およびスタートアップ コンフィギュレーションの設定を参照してください。
マルチ コンテキスト モードの場合は、システム実行スペース内にいる必要があります。
(オプション)ASA がサーバーとの通信に使用するインターフェイスを指定します。インターフェイスを指定しない場合、ASA は管理専用のルーティング テーブルをチェックします。ここで一致が見つからない場合はデータのルーティング テーブルをチェックします。
CiscoSSH スタックを使用する場合、ASA copy コマンドを使用して SCP サーバとの間でファイルをコピーするには、ssh コマンドを使用して SCP サーバサブネット/ホストの SSH アクセスを ASA で有効にする必要があります。SSH アクセスの設定を参照してください。
次のサーバー タイプの 1 つを使用してファイルをコピーします。
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テキスト ファイルは、TFTP、FTP、SMB、HTTP(S)、または SCP サーバーから、またはフラッシュ メモリから、実行コンフィギュレーションまたはスタートアップ コンフィギュレーションにダウンロードできます。
コンフィギュレーションを実行コンフィギュレーションにコピーするには、2 つのコンフィギュレーションをマージします。マージによって、新しいコンフィギュレーションから実行コンフィギュレーションに新しいコマンドが追加されます。コンフィギュレーションが同じ場合、変更は発生しません。コマンドが衝突する場合、またはコマンドがコンテキストの実行に影響を与える場合、マージの結果はコマンドによって異なります。エラーが発生することも、予期できない結果が生じることもあります。
(オプション)ASA がサーバーとの通信に使用するインターフェイスを指定します。インターフェイスを指定しない場合、ASA は管理専用のルーティング テーブルをチェックします。ここで一致が見つからない場合はデータのルーティング テーブルをチェックします。
スタートアップ コンフィギュレーションまたは実行コンフィギュレーションにファイルをコピーするには、適切なダウンロード サーバーに対して次のコマンドのいずれかを入力します。
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たとえば、TFTP サーバーからコンフィギュレーションをコピーするには、次のコマンドを入力します。
ciscoasa# copy tftp://209.165.200.226/configs/startup.cfg startup-config
FTP サーバーからコンフィギュレーションをコピーするには、次のコマンドを入力します。
ciscoasa# copy ftp://admin:letmein@209.165.200.227/configs/startup.cfg startup-config
HTTP サーバーからコンフィギュレーションをコピーするには、次のコマンドを入力します。
ciscoasa# copy http://209.165.200.228/configs/startup.cfg startup-config
複数の ASA または ASDM イメージがある場合は、ブートするイメージを指定する必要があります。イメージを設定しない場合はデフォルトのブート イメージが使用され、そのイメージは意図されたものではない可能性があります。スタートアップ コンフィギュレーションでは、コンフィギュレーション ファイルを任意で指定できます。
次のモデルのガイドラインを参照してください。
Firepower 4100/9300 シャーシ:ASA のアップグレードは FXOS によって管理されます。ASA オペレーティング システム内で ASA をアップグレードすることはできないため、ASA イメージに対してこの手順を使用しないでください。ASA と FXOS は個別にアップグレードでき、FXOS ディレクトリリストに別々に表示されます。ASA パッケージには必ず ASDM が含まれています。
プラットフォーム モードの Firepower 2100:ASA、ASDM、および FXOS のイメージは 1 つのパッケージに一緒にバンドルされています。パッケージの更新は FXOS によって管理されます。ASA オペレーティング システム内で ASA をアップグレードすることはできないため、ASA イメージに対してこの手順を使用しないでください。ASA と FXOS は個別にアップグレードできません。常に一緒にバンドルされています。
Firepower 1000、アプライアンスモードの 2100、Cisco Secure Firewall 3100:ASA、ASDM、および FXOS のイメージは 1 つのパッケージに一緒にバンドルされています。パッケージの更新は、次の手順を使用して ASA によって管理されます。これらのプラットフォームでは、ブートするイメージを識別するために ASA が使用されますが、基盤となるメカニズムはレガシー ASA とは異なります。詳細については、以下のコマンドの説明を参照してください。
モデルの ASDM:ASDM は ASA オペレーティングシステム内からアップグレードできるため、バンドルされた ASDM イメージのみを使用する必要はありません。プラットフォームモードの Firepower 2100 ではFirepower 4100/9300、手動でアップロードする ASDM イメージは FXOS イメージリストに表示されません。ASA から ASDM イメージを管理する必要があります。
(注) |
ASA バンドルをアップグレードすると、同じ名前(asdm.bin)であるため、バンドル内の ASDM イメージが ASA 上の前の ASDM バンドル イメージに置き換わります。ただし、アップロードした別の ASDM イメージ(たとえば asdm-782.bin)を手動で選択すると、バンドル アップグレード後も引き続き同じイメージが使用されます。互換性のある ASDM バージョンを実行していることを確認するには、バンドルをアップグレードする前に ASDM をアップグレードするか、または ASA バンドルをアップグレードする直前に、バンドルされた ASDM イメージ(asdm.bin)を使用するように ASA を再設定する必要があります。 |
ASA 仮想:初期導入時の ASA 仮想 パッケージでは、ASA イメージが読み取り専用 boot:/ パーティションに配置されます。ASA 仮想 をアップグレードする際は、フラッシュメモリ内の別のイメージを指定します。後でコンフィギュレーションをクリアすると(clear configure all)、ASA 仮想 は元の展開のイメージをロードするようになることに注意してください。初期導入時の ASA 仮想 パッケージには、フラッシュメモリに配置される ASDM イメージも含まれています。ASDM イメージを個別にアップグレードできます。
次のデフォルト設定を参照してください。
ASA イメージ:
Firepower 1000、アプライアンスモードの 2100、Cisco Secure Firewall 3100:以前実行していたブートイメージをブートします。
その他の物理 ASA:内部フラッシュ メモリ内で見つかった最初のアプリケーション イメージをブートします。
ASA 仮想:最初に展開したときに作成された、読み取り専用の boot:/ パーティションにあるイメージをブートします。
Firepower 4100/9300 シャーシ:どの ASA イメージをブートするかは FXOS システムによって決定されます。この手順を使用して ASA イメージを設定することはできません。
プラットフォーム モードの Firepower 2100:どの ASA/FXOS パッケージをブートするかは FXOS システムによって決定されます。この手順を使用して ASA イメージを設定することはできません。
すべての ASA 上の ASDM イメージ:内部フラッシュ メモリ内で見つかった(この場所にイメージがない場合は外部フラッシュ メモリ内で見つかった)最初の ASDM イメージをブートします。
スタートアップ コンフィギュレーション:デフォルトで、ASA は、隠しファイルであるスタートアップ コンフィギュレーションからブートします。
ステップ 1 |
ASA ブート イメージの場所を設定します。 boot system url 例:
URL は次のようになります。
Firepower 1000、アプライアンスモードの 2100、Cisco Secure Firewall 3100:1 つの boot system コマンドのみ入力できます。新しいイメージにアップグレードする場合は、no boot system を入力して、以前に設定したイメージを削除する必要があります。設定に boot system コマンドが存在しない場合があることに注意してください。たとえば、ROMMON からイメージをインストールした場合、新しいデバイスがある場合、またはコマンドを手動で削除した場合などです。boot system コマンドは、入力時にアクションを実行します。システムはイメージを検証して解凍し、ブート場所(FXOS によって管理される disk0 の内部ロケーション)にコピーします。ASA をリロードすると、新しいイメージがロードされます。リロードの前に気が変わった場合は、no boot system コマンドを入力してブート場所から新しいイメージを削除し、現在のイメージを引き続き実行することができます。このコマンドを入力した後、ASA フラッシュメモリから元のイメージファイルを削除することもできます。すると、ASA はブート場所から正しく起動します。ただし、boot system コマンドはフラッシュメモリ内のイメージでのみ動作するため、フラッシュメモリで使用するイメージを保持することをお勧めします。他のモデルとは異なり、スタートアップ コンフィギュレーション内のこのコマンドは、ブート イメージに影響しません(本質的に表面的なものです)。リロード時には、最後にロードされたブート イメージが常に実行されます。このコマンドを入力した後で設定を保存しない場合、リロードすると、新しいイメージが起動された場合でも、古いコマンドが設定に出現します。設定を保存することにより、設定の同期を維持する必要があります。Cisco ダウンロード サイトからロードできるのは、元のファイル名のイメージのみです。ファイル名を変更した場合はロードされません。また、Threat Defense イメージをロードして Threat Defense に再イメージ化できます。この場合は、すぐにリロードするように求められます。 他のモデル:最大 4 つの boot system コマンド エントリを入力して、ブートする複数のイメージを順番に指定することができます。ASA は、最初に検出に成功したイメージをブートします。boot system コマンドを入力すると、エントリがリストの最後に追加されます。ブート エントリの順序を変更するには、clear configure boot system コマンドを使用してすべてのエントリを削除してから、エントリを目的の順序で再入力する必要があります。設定できる boot system tftp コマンドは 1 つだけです。これは、最初に設定する必要があります。
例:
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ステップ 2 |
ブートする ASDM イメージを設定します。 asdm image {disk0:/ | disk1:/}[path/]filename 例:
ブートするイメージを指定しない場合、インストールされているイメージが 1 つしかなくても、ASA によって asdm image コマンドが実行コンフィギュレーションに挿入されます。[自動更新(Auto Update)](設定されている場合)の問題を避けるため、また起動時ごとのイメージ検索を回避するため、ブートする ASDM イメージをスタートアップ コンフィギュレーションで指定する必要があります。 |
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ステップ 3 |
(オプション)スタートアップ コンフィギュレーションをデフォルトの隠しファイルではなく既知のファイルになるように設定します。 boot config {disk0:/ | disk1:/}[path/]filename 例:
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システム障害に備えて、コンフィギュレーション ファイルなどのシステム ファイルを定期的にバックアップすることを推奨します。
次の手順では、コンフィギュレーションおよびイメージの zipバックアップ tar.gz ファイルへのバックアップおよび復元方法と、そのファイルのローカル コンピュータへの転送方法について説明します。
バックアップまたは復元を開始する前に、バックアップまたは復元場所に使用可能なディスク領域が少なくとも 300 MB ある必要があります。
バックアップ中またはバックアップ後にコンフィギュレーションを変更した場合、その変更内容はバックアップに含められません。バックアップの実行後にコンフィギュレーションを変更してから復元を実行した場合、このコンフィギュレーションの変更は上書きされます。結果として、ASA は異なる挙動をすることもあります。
一度に開始できるバックアップまたは復元は 1 つだけです。
コンフィギュレーションは、元のバックアップを実行したときと同じ ASA バージョンにのみ復元できます。復元ツールを使用して、ASA の異なるバージョン間でコンフィギュレーションを移行することはできません。コンフィギュレーションの移行が必要な場合、ASA は、新しい ASA OS をロードした時に常駐するスタートアップ コンフィギュレーションを自動的にアップグレードします。
クラスタリングを使用する場合、バックアップまたは復元できるのは、スタートアップ コンフィギュレーション、実行コンフィギュレーション、およびアイデンティティ証明書のみです。ユニットごとに別々にバックアップを作成および復元する必要があります。
フェールオーバーを使用する場合、バックアップの作成および復元は、アクティブ ユニットとスタンバイ ユニットに対して別々に行う必要があります。
ASA にマスター パスフレーズを設定している場合は、この手順で作成したバックアップ コンフィギュレーションの復元時にそのマスター パスフレーズが必要となります。ASA のマスター パスフレーズが不明な場合は、マスター パスフレーズの設定を参照して、バックアップを続行する前に、マスター パスフレーズをリセットする方法を確認してください。
PKCS12 データをインポート(crypto ca trustpoint コマンドを使用)する際にトラストポイントが RSA キーを使用している場合、インポートされたキー ペアにはトラストポイントと同じ名前が割り当てられます。この制約のため、ASDM コンフィギュレーションを復元した後でトラストポイントおよびそのキー ペアに別の名前を指定した場合、スタートアップ コンフィギュレーションは元のコンフィギュレーションと同じになるのに、実行コンフィギュレーションには異なるキー ペア名が含まれることになります。つまり、キー ペアとトラストポイントに別の名前を使用した場合は、元のコンフィギュレーションを復元できないということです。この問題を回避するため、トラストポイントとそのキー ペアには必ず同じ名前を使用してください。
CLI を使用してバックアップしてから ASDM を使用して復元したり、その逆を行うことはできません。
各バックアップ ファイルに含まれる内容は次のとおりです。
実行コンフィギュレーション
スタートアップ コンフィギュレーション
すべてのセキュリティ イメージ
Cisco Secure Desktop およびホスト スキャンのイメージ
Cisco Secure Desktop およびホスト スキャンの設定
AnyConnect クライアント(SVC)画像とプロファイル
AnyConnect クライアント(SVC)のカスタマイズおよびトランスフォーム
アイデンティティ証明書(アイデンティティ証明書に関連付けられた RSA キー ペアは含まれるが、スタンドアロン キーは除外される)
VPN 事前共有キー
SSL VPN コンフィギュレーション
アプリケーション プロファイルのカスタム フレームワーク(APCF)
ブックマーク
カスタマイゼーション
ダイナミック アクセス ポリシー(DAP)
プラグイン
接続プロファイル用の事前入力スクリプト
プロキシ自動設定
変換テーブル
Web コンテンツ
バージョン情報
この手順では、完全なシステム バックアップを実行する方法について説明します。
ステップ 1 |
システムをバックアップします。 backup [/noconfirm] [ context ctx-name] [ interface name] [ passphrase value] [ location path] 例:
interface name を指定しない場合、ASA は管理専用のルーティング テーブルをチェックします。ここで一致が見つからない場合はデータのルーティング テーブルをチェックします。 システム実行スペースからのマルチ コンテキスト モードで、context キーワードを入力して、指定したコンテキストをバックアップします。各コンテキストは個別にバックアップする必要があります。つまり、ファイルごとに backup コマンドを再入力する必要があります。 VPN 証明書および事前共有キーのバックアップ中、証明書を符号化するために、passphrase キーワードで指定された秘密キーが必要です。PKCS12 形式の証明書を符号化および復号化するために使用するパスフレーズを入力する必要があります。バックアップに含まれるのは証明書に関連する RSA キー ペアだけであり、スタンドアロン証明書は除外されます。 バックアップの location にはローカル ディスクまたはリモート URL を指定できます。location を指定しない場合は、次のデフォルト名が使用されます。
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ステップ 2 |
プロンプトに従います。 例:
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zip tar.gz ファイルからローカル PC に復元するコンフィギュレーションやイメージを指定します。
ステップ 1 |
バックアップ ファイルからシステムを復元します。 restore [/noconfirm] [context ctx-name] [passphrase value] [location path] 例:
context キーワードを使用して複数のコンテキストを復元する場合、バック アップされた各コンテキスト ファイルは個別に復元する必要があります。つまり、restore コマンドをファイルごとに再入力する必要があります。 |
ステップ 2 |
プロンプトに従います。 例:
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ISA 3000 では、write memory を使用して設定を保存するたびに、特定の場所への自動バックアップを設定できます。
自動復元では、完全な設定を SD フラッシュメモリカードにロードして、新しいデバイスを簡単に設定できます。工場出荷時のデフォルト設定では、自動復元が有効になっています。
ISA 3000 では、write memory を使用して設定を保存するたびに、特定の場所への自動バックアップを設定できます。
この機能は、ISA 3000 のみで使用できます。
ステップ 1 |
パッケージのバックアップ パラメータを設定します。 backup-package backup [interface name] location {diskn: | url} [passphrase string]
これらの設定は、手動の backup コマンドでもデフォルトで使用されます。システムのバックアップを参照してください。自動バックアップまたは復元を有効にしている場合に手動の backup コマンドを使用すると、指定した名前のバックアップファイルと、自動バックアップおよび復元で使用される「auto-backup-asa.tgz」という名前のファイルが保存されます。 例:
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ステップ 2 |
バックアップおよび復元の自動モードを有効にします。 backup-package backup auto write memory を使用して設定を保存すると、設定は自動的にバックアップ場所とスタートアップ コンフィギュレーションに保存されます。バックアップファイルの名前は「auto-backup-asa.tgz」です。自動バックアップを無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。 例:
|
自動復元モードは、ユーザの操作なしでデバイスのシステム設定を復元します。たとえば、保存したバックアップ設定を含む SD メモリカードを新しいデバイスに挿入し、デバイスの電源をオンにします。デバイスが起動すると、システム設定を復元する必要があるかどうかを判断するために SD カードがチェックされます。(復元は、バックアップファイルに別のデバイスの「フィンガープリント」がある場合にのみ開始されます。バックアップファイルのフィンガープリントは、バックアップまたは復元操作中に現在のデバイスに一致するように更新されます。そのため、デバイスがすでに復元を完了している場合、またはデバイスが独自のバックアップを作成している場合は、自動復元はスキップされます。)フィンガープリントに復元が必要であることが示されている場合、デバイスはシステム設定を置き換えます(startup-config、running-config、SSL VPN 設定など。バックアップの内容の詳細については、システムのバックアップを参照してください)。デバイスの起動が完了すると、保存された設定が実行されます。
工場出荷時のデフォルト設定では自動復元が有効になっているため、デバイスの事前設定を実行しなくても、SD メモリカードにロードされた完全な設定で新しいデバイスを簡単に設定できます。
デバイスは、システム設定を復元する必要があるかどうかをブートプロセスの早い段階で決定する必要があるため、ROMMON 変数をチェックして、デバイスが自動復元モードかどうかを判断し、バックアップ設定の場所を取得します。次の ROMMON 変数が使用されます。
RESTORE_MODE = {auto | manual}
デフォルトは auto です。
RESTORE_LOCATION = {disk0: | disk1: | disk2: | disk3:}
デフォルトは disk3: です。
RESTORE_PASSPHRASE = key
デフォルトは cisco です。
自動復元設定を変更するには、次の手順を実行します。
この機能は、ISA 3000 のみで使用できます。
デフォルトの復元設定を使用する場合は、SD メモリカード(部品番号 SD-IE-1GB=)を取り付ける必要があります。
自動復元を有効にするためにデフォルト設定を復元する必要がある場合は、configure factory default コマンドを使用します。このコマンドは、トランスペアレント ファイアウォール モードでのみ使用できます。そのため、ルーテッド ファイアウォール モードの場合は、最初に firewall transparent コマンドを使用します。
ステップ 1 |
パッケージの復元のパラメータを設定します。 backup-package restore location {diskn: | url} [passphrase string]
これらの設定は、手動の restore コマンドでもデフォルトで使用されます。システムのバックアップを参照してください。 例:
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ステップ 2 |
復元の自動モードを有効または無効にします。 [no] backup-package restore auto 復元されるファイルの名前は「auto-backup-asa.tgz」です。 例:
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シングルコンテキスト モードで、またはマルチモードのシステム コンフィギュレーションから、スタートアップ コンフィギュレーションまたは実行コンフィギュレーションを外部サーバーまたはローカル フラッシュ メモリにコピーできます。
(オプション)ASA がサーバーとの通信に使用するインターフェイスを指定します。インターフェイスを指定しない場合、ASA は管理専用のルーティング テーブルをチェックします。ここで一致が見つからない場合はデータのルーティング テーブルをチェックします。
次のサーバー タイプの 1 つを使用してコンフィギュレーションをバックアップします。
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システム実行スペースで次のいずれかのコマンドを入力することによって、ローカル フラッシュ メモリにあるコンテキスト コンフィギュレーションまたは他のファイルをコピーします。
(オプション)ASA がサーバーとの通信に使用するインターフェイスを指定します。インターフェイスを指定しない場合、ASA は管理専用のルーティング テーブルをチェックします。ここで一致が見つからない場合はデータのルーティング テーブルをチェックします。
次のサーバー タイプの 1 つを使用してコンテキスト コンフィギュレーションバックアップをバックアップします。
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マルチ コンテキスト モードでは、コンテキスト内から次のバックアップを実行できます。
ステップ 1 |
(admin コンテキストに接続された)スタートアップ コンフィギュレーション サーバーに実行コンフィギュレーションをコピーします。
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ステップ 2 |
コンテキスト ネットワークに接続された TFTP サーバーに実行コンフィギュレーションをコピーします。
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ステップ 1 |
コンフィギュレーションを端末に表示します。 more system:running-config |
ステップ 2 |
コマンドから出力をコピーして、コンフィギュレーションをテキスト ファイルに貼り付けます。 |
コンフィギュレーションに欠かせない追加ファイルは次のとおりです。
import webvpn コマンドを使用してインポートするファイル。現在これらのファイルには、カスタマイゼーション、URL リスト、Web コンテンツ、プラグイン、および言語翻訳などがあります。
DAP ポリシー(dap.xml)。
CSD コンフィギュレーション(data.xml)。
デジタル キーおよびデジタル証明書。
ローカル CA ユーザー データベース ファイルと証明書ステータス ファイル。
CLI では、export コマンドと import コマンドを使用して、コンフィギュレーションの個々の要素をバックアップおよび復元できます。
これらのファイル(たとえば、import webvpn コマンドを使用してインポートしたこれらのファイルや証明書など)をバックアップするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 |
次のように、適用可能な show コマンドを実行します。
|
ステップ 2 |
バックアップするファイルに対して export コマンドを発行します(この例では rdp ファイルです)。
|
スクリプトを使用して、ASA のコンフィギュレーション ファイルをバックアップおよび復元できます。これには、import webvpn CLI によってインポートする拡張機能のすべて、CSD コンフィギュレーションの XML ファイル、および DAP コンフィギュレーションの XML ファイルが含まれます。セキュリティ上の理由により、デジタル キーと証明書、またはローカル CA キーの自動バックアップを実行することはお勧めしません。
この項では、自動バックアップの手順について説明します。また、そのまま使用することも、環境要件に合わせて修正することもできるサンプル スクリプトを示します。サンプル スクリプトは Linux システムに固有のスクリプトです。Microsoft Windows システムで使用するには、サンプルのロジックを使用して修正する必要があります。
(注) |
代わりに、backup コマンドと restore コマンドを使用することもできます。詳細については、完全なシステム バックアップまたは復元の実行を参照してください。 |
スクリプトを使用して ASA コンフィギュレーションをバックアップおよび復元するには、まず次の作業を実行します。
Expect モジュールとともに Perl をインストールする。
ASA に到達可能な SSH クライアントをインストールする。
TFTP サーバーをインストールして、ASA からバックアップ サイトにファイルを送信する。
別の選択肢としては、市販のツールを使用します。このスクリプトのロジックをそれらのツールに取り入れることができます。
バックアップおよび復元のスクリプトを実行するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 |
システムの任意の場所に、スクリプト ファイルをダウンロードまたはカットアンドペーストします。 |
ステップ 2 |
コマンド ラインで、Perlscriptname と入力します。scriptname はスクリプト ファイルの名前です。 |
ステップ 3 |
Enter を押します。 |
ステップ 4 |
オプションごとに値を入力するように、プロンプトが表示されます。あるいは、Perlscriptname コマンドを入力するときにオプションの値を入力してから、Enter を押すこともできます。どちらの方法でも、スクリプトによりオプションごとに値を入力するよう求められます。 |
ステップ 5 |
このスクリプトが実行され、発行されるコマンドが出力されます。この出力は CLI の記録となります。これらの CLI は後で行われる復元に使用できます。特に、ファイルを 1 つまたは 2 つだけ復元する場合に便利です。 |
#!/usr/bin/perl
#Description: The objective of this script is to show how to back up configurations/extensions.
# It currently backs up the running configuration, all extensions imported via "import webvpn" command, the CSD configuration XML file, and the DAP configuration XML file.
#Requirements: Perl with Expect, SSH to the ASA, and a TFTP server.
#Usage: backupasa -option option_value
# -h: ASA hostname or IP address
# -u: User name to log in via SSH
# -w: Password to log in via SSH
# -e: The Enable password on the security appliance
# -p: Global configuration mode prompt
# -s: Host name or IP address of the TFTP server to store the configurations
# -r: Restore with an argument that specifies the file name. This file is produced during backup.
#If you don't enter an option, the script will prompt for it prior to backup.
#
#Make sure that you can SSH to the ASA.
use Expect;
use Getopt::Std;
#global variables
%options=();
$restore = 0; #does backup by default
$restore_file = '';
$asa = '';
$storage = '';
$user = '';
$password = '';
$enable = '';
$prompt = '';
$date = ‘date +%F‘;
chop($date);
my $exp = new Expect();
getopts("h:u:p:w:e:s:r:",\%options);
do process_options();
do login($exp);
do enable($exp);
if ($restore) {
do restore($exp,$restore_file);
}
else {
$restore_file = "$prompt-restore-$date.cli";
open(OUT,">$restore_file") or die "Can't open $restore_file\n";
do running_config($exp);
do lang_trans($exp);
do customization($exp);
do plugin($exp);
do url_list($exp);
do webcontent($exp);
do dap($exp);
do csd($exp);
close(OUT);
}
do finish($exp);
sub enable {
$obj = shift;
$obj->send("enable\n");
unless ($obj->expect(15, 'Password:')) {
print "timed out waiting for Password:\n";
}
$obj->send("$enable\n");
unless ($obj->expect(15, "$prompt#")) {
print "timed out waiting for $prompt#\n";
}
}
sub lang_trans {
$obj = shift;
$obj->clear_accum();
$obj->send("show import webvpn translation-table\n");
$obj->expect(15, "$prompt#" );
$output = $obj->before();
@items = split(/\n+/, $output);
for (@items) {
s/^\s+//;
s/\s+$//;
next if /show import/ or /Translation Tables/;
next unless (/^.+\s+.+$/);
($lang, $transtable) = split(/\s+/,$_);
$cli = "export webvpn translation-table $transtable language $lang $storage/$prompt-$date-$transtable-$lang.po";
$ocli = $cli;
$ocli =~ s/^export/import/;
print "$cli\n";
print OUT "$ocli\n";
$obj->send("$cli\n");
$obj->expect(15, "$prompt#" );
}
}
sub running_config {
$obj = shift;
$obj->clear_accum();
$cli ="copy /noconfirm running-config $storage/$prompt-$date.cfg";
print "$cli\n";
$obj->send("$cli\n");
$obj->expect(15, "$prompt#" );
}
sub customization {
$obj = shift;
$obj->clear_accum();
$obj->send("show import webvpn customization\n");
$obj->expect(15, "$prompt#" );
$output = $obj->before();
@items = split(/\n+/, $output);
for (@items) {
chop;
next if /^Template/ or /show import/ or /^\s*$/;
$cli = "export webvpn customization $_ $storage/$prompt-$date-cust-$_.xml";
$ocli = $cli;
$ocli =~ s/^export/import/;
print "$cli\n";
print OUT "$ocli\n";
$obj->send("$cli\n");
$obj->expect(15, "$prompt#" );
}
}
sub plugin {
$obj = shift;
$obj->clear_accum();
$obj->send("show import webvpn plug-in\n");
$obj->expect(15, "$prompt#" );
$output = $obj->before();
@items = split(/\n+/, $output);
for (@items) {
chop;
next if /^Template/ or /show import/ or /^\s*$/;
$cli = "export webvpn plug-in protocol $_ $storage/$prompt-$date-plugin-$_.jar";
$ocli = $cli;
$ocli =~ s/^export/import/;
print "$cli\n";
print OUT "$ocli\n";
$obj->send("$cli\n");
$obj->expect(15, "$prompt#" );
}
}
sub url_list {
$obj = shift;
$obj->clear_accum();
$obj->send("show import webvpn url-list\n");
$obj->expect(15, "$prompt#" );
$output = $obj->before();
@items = split(/\n+/, $output);
for (@items) {
chop;
next if /^Template/ or /show import/ or /^\s*$/ or /No bookmarks/;
$cli="export webvpn url-list $_ $storage/$prompt-$date-urllist-$_.xml";
$ocli = $cli;
$ocli =~ s/^export/import/;
print "$cli\n";
print OUT "$ocli\n";
$obj->send("$cli\n");
$obj->expect(15, "$prompt#" );
}
}
sub dap {
$obj = shift;
$obj->clear_accum();
$obj->send("dir dap.xml\n");
$obj->expect(15, "$prompt#" );
$output = $obj->before();
return 0 if($output =~ /Error/);
$cli="copy /noconfirm dap.xml $storage/$prompt-$date-dap.xml";
$ocli="copy /noconfirm $storage/$prompt-$date-dap.xml disk0:/dap.xml";
print "$cli\n";
print OUT "$ocli\n";
$obj->send("$cli\n");
$obj->expect(15, "$prompt#" );
}
sub csd {
$obj = shift;
$obj->clear_accum();
$obj->send("dir sdesktop\n");
$obj->expect(15, "$prompt#" );
$output = $obj->before();
return 0 if($output =~ /Error/);
$cli="copy /noconfirm sdesktop/data.xml $storage/$prompt-$date-data.xml";
$ocli="copy /noconfirm $storage/$prompt-$date-data.xml disk0:/sdesktop/data.xml";
print "$cli\n";
print OUT "$ocli\n";
$obj->send("$cli\n");
$obj->expect(15, "$prompt#" );
}
sub webcontent {
$obj = shift;
$obj->clear_accum();
$obj->send("show import webvpn webcontent\n");
$obj->expect(15, "$prompt#" );
$output = $obj->before();
@items = split(/\n+/, $output);
for (@items) {
s/^\s+//;
s/\s+$//;
next if /show import/ or /No custom/;
next unless (/^.+\s+.+$/);
($url, $type) = split(/\s+/,$_);
$turl = $url;
$turl =~ s/\/\+//;
$turl =~ s/\+\//-/;
$cli = "export webvpn webcontent $url $storage/$prompt-$date-$turl";
$ocli = $cli;
$ocli =~ s/^export/import/;
print "$cli\n";
print OUT "$ocli\n";
$obj->send("$cli\n");
$obj->expect(15, "$prompt#" );
}
}
sub login {
$obj = shift;
$obj->raw_pty(1);
$obj->log_stdout(0); #turn off console logging.
$obj->spawn("/usr/bin/ssh $user\@$asa") or die "can't spawn ssh\n";
unless ($obj->expect(15, "password:" )) {
die "timeout waiting for password:\n";
}
$obj->send("$password\n");
unless ($obj->expect(15, "$prompt>" )) {
die "timeout waiting for $prompt>\n";
}
}
sub finish {
$obj = shift;
$obj->hard_close();
print "\n\n";
}
sub restore {
$obj = shift;
my $file = shift;
my $output;
open(IN,"$file") or die "can't open $file\n";
while (<IN>) {
$obj->send("$_");
$obj->expect(15, "$prompt#" );
$output = $obj->before();
print "$output\n";
}
close(IN);
}
sub process_options {
if (defined($options{s})) {
$tstr= $options{s};
$storage = "tftp://$tstr";
}
else {
print "Enter TFTP host name or IP address:";
chop($tstr=<>);
$storage = "tftp://$tstr";
}
if (defined($options{h})) {
$asa = $options{h};
}
else {
print "Enter ASA host name or IP address:";
chop($asa=<>);
}
if (defined ($options{u})) {
$user= $options{u};
}
else {
print "Enter user name:";
chop($user=<>);
}
if (defined ($options{w})) {
$password= $options{w};
}
else {
print "Enter password:";
chop($password=<>);
}
if (defined ($options{p})) {
$prompt= $options{p};
}
else {
print "Enter ASA prompt:";
chop($prompt=<>);
}
if (defined ($options{e})) {
$enable = $options{e};
}
else {
print "Enter enable password:";
chop($enable=<>);
}
if (defined ($options{r})) {
$restore = 1;
$restore_file = $options{r};
}
}
SSD が 2 つある場合、起動時に RAID が形成されます。ファイアウォールの電源が入っている状態で CLI で次のタスクを実行できます。
SSD の 1 つをホットスワップする:SSD に障害がある場合は、交換できます。SSD が 1 つしかない場合、ファイアウォールの電源がオンになっている間 SSD は取り外せません。
SSD の 1 つを取り外す:SSD が 2 つある場合は、1 つを取り外すことができます。
2 つ目の SSD を追加する:SSD が 1 つの場合は、2 つ目の SSD を追加して RAID を形成できます。
注意 |
この手順を使用して、SSD を RAID から削除する前に SSD を取り外さないでください。データが失われる可能性があります。 |
ステップ 1 |
SSD の 1 つを取り外します。 |
ステップ 2 |
SSD を追加します。 |
機能名 |
プラットフォームリリース |
機能情報 |
---|---|---|
セキュアコピークライアントおよびサーバ |
9.1(5)/9.2(1) |
SCP サーバとの間でファイルを転送するため、ASA は Secure Copy(SCP)クライアントおよびサーバをサポートするようになりました。 ssh pubkey-chain、server (ssh pubkey-chain)、key-string、key-hash、ssh stricthostkeycheck の各コマンドが導入されました。 copy scp コマンドが変更されました。 |
設定可能な SSH 暗号機能と整合性アルゴリズム |
9.1(7)/9.4(3)/9.5(3)/9.6(1) |
ユーザーは SSH 暗号化を管理するときに暗号化モードを選択し、さまざまなキー交換アルゴリズムに対して HMAC と暗号化を設定できます。アプリケーションに応じて、暗号の強度を強くしたり弱くする必要がある場合があります。セキュアなコピーのパフォーマンスは暗号化アルゴリズムに一部依存します。デフォルトで、ASA は 3des-cbc aes128-cbc aes192-cbc aes256-cbc aes128-ctr aes192-ctr aes256-ctr の順にアルゴリズムをネゴシエートします。提示された最初のアルゴリズム(3des-cbc)が選択された場合、aes128-cbc などの一層効率的なアルゴリズムが選択された場合よりも大幅にパフォーマンスが低下します。たとえば、提示された暗号方式に変更するには、ssh cipher encryption custom aes128-cbc を使用します。 次のコマンドが導入されました。ssh cipher encryption、ssh cipher integrity |
デフォルトでイネーブルになっている Auto Update サーバー証明書の検証 |
9.2(1) |
Auto Update サーバ証明書の検証がデフォルトでイネーブルになりました。新しいコンフィギュレーションでは証明書の検証を明示的にディセーブルにする必要があります。証明書の確認をイネーブルにしていなかった場合に、以前のリリースからアップグレードしようとすると、証明書の確認はイネーブルではなく、次の警告が表示されます。
設定を移行する場合は、次のように確認なしを明示的に設定します。 auto-update server no-verification auto-update server {verify-certificate | no-verification} コマンドが変更されました。 |
CLI を使用したシステムのバックアップと復元 |
9.3(2) |
CLI を使用してイメージや証明書を含む完全なシステム コンフィギュレーションをバックアップおよび復元できるようになりました。 backup および restore の各コマンドが導入されました。 |
新しい ASA 5506W-X イメージの回復およびロード |
9.4(1) |
新しい ASA 5506W-X イメージのリカバリおよびロードがサポートされています。 hw-module module wlan recover image コマンドが導入されました。 |
ISA 3000 の自動バックアップと復元 |
9.7(1) |
バックアップ コマンドと復元コマンドのプリセット パラメータを使用して、自動バックアップ機能や自動復元機能を有効にできます。これらの機能は、外部メディアからの初期設定、デバイス交換、作動可能状態へのロールバックなどで使用されます。 次のコマンドが導入されました。backup-package location、backup-package auto、show backup-package status、show backup-package summary |
SCP クライアントを使用する場合、CiscoSSH スタックには SSH アクセスが必要です |
9.17(1) |
CiscoSSH スタックを使用する場合、ASA copy コマンドを使用して SCP サーバとの間でファイルをコピーするには、ssh コマンドを使用して SCP サーバサブネット/ホストの SSH アクセスを ASA で有効にする必要があります。 |
Cisco Secure Firewall 3100 での SSD の RAID サポート |
9.17(1) |
SSD は自己暗号化ドライブ(SED)です。SSD が 2 つある場合、ソフトウェア RAID を形成します。 新規/変更されたコマンド: raid, show raid, show ssd |