クラウド通信の有効化
ライセンス: URL FilteringまたはMalware
ASA FirePOWER モジュール は、シスコ の Collective Security Intelligence クラウド に接続してさまざまなタイプの情報を取得します。
- アクセス コントロール ルールに関連付けられたファイル ポリシーにより、デバイスは、ネットワーク トラフィックで送信されるファイルを検出できます。ASA FirePOWER モジュール は、シスコ クラウドからのデータを使用して、ファイルがマルウェアに相当するかどうかを判定します。ファイル ポリシーの概要と作成を参照してください。
- URL フィルタリングを有効にすると、ASA FirePOWER モジュール は、一般的にアクセスされる多数の URL のカテゴリとレピュテーション データを取得し、さらに未分類 URL の検索も実行します。その後、アクセス コントロール ルールの URL 条件をすばやく作成できます。レピュテーション ベースの URL ブロッキングの実行を参照してください。
ASA FirePOWER モジュール のローカル構成を使用して、次のオプションを指定します。
URL フィルタリングを有効にする(Enable URL Filtering)
カテゴリおよびレピュテーションベースの URL フィルタリングを実行するには、このオプションを有効にする必要があります。
不明 URL のクエリ クラウド(Query Cloud for Unknown URL)
監視対象ネットワーク上で誰かがローカル データ セットに存在しない URL を参照しようとしたときに、システムがクラウドを照会できるようにします。
クラウドが URL のカテゴリまたはレピュテーションを識別できない場合や、ASA FirePOWER モジュール がクラウドに接続できない場合、その URL は、カテゴリまたはレピュテーション ベースの URL 条件を含むアクセス コントロール ルールと一致 しません 。URL に手動でカテゴリやレピュテーションを割り当てることはできません。
プライバシー上の理由などで、未分類の URL を シスコ クラウドでカタログ化したくない場合は、このオプションを無効にします。
自動アップデートを有効にする(Enable Automatic Updates)
システムが定期的にクラウドに接続して、アプライアンスのローカル データ セットに含まれる URL データの更新を取得できるようにします。クラウドはそのデータを通常 1 日に 1 回更新しますが、自動更新を有効にすると、ASA FirePOWER モジュールによるチェックが 30 分ごとに強制的に行われ、常に最新の情報が保持されるようになります。
通常、毎日の更新は小規模ですが、最終更新日から 5 日を超えると、帯域幅によっては新しい URL フィルタリング データのダウンロードに最長 20 分かかる場合があります。その後、更新自体を実行するのに最長で 30 分かかることがあります。
システムがクラウドに接続するタイミングを厳密に制御する必要がある場合は、URL フィルタリング更新の自動化 で説明しているように、自動更新を無効にして、代わりにスケジューラを使用できます。
(注) シスコ では、自動更新を有効にするか、またはスケジューラを使用して更新をスケジュールすることを推奨しています。手動でオンデマンド更新を実行することもできますが、定期的にクラウドに接続するようにシステムを自動化することで、最も関連性の高い最新の URL データを取得できます。
ライセンス
カテゴリおよびレピュテーションベースの URL フィルタリングとデバイスベースのマルウェア検出を実行するには、ASA FirePOWER モジュールで適切なライセンスを有効にする必要があります(ASA FirePOWER モジュールのライセンスを参照)。
ASA FirePOWER モジュールに URL Filtering ライセンスがない場合は、クラウド接続オプションを設定 できません 。Cisco CSI のローカル設定ページは、ライセンス供与されているオプションのみが表示されます。ライセンスが期限切れになっている ASA FirePOWER モジュール では、クラウドに接続できません。
ASA FirePOWER モジュールに URL Filtering ライセンスを追加すると、URL フィルタリングの設定オプションが表示されることに加えて、[URL フィルタリングを有効にする(Enable URL Filtering)] と [自動アップデートを有効にする(Enable Automatic Updates)] が自動的に有効になります。必要な場合は、手動でこれらのオプションを無効にすることができます。
インターネット アクセス(Internet Access)
システムは、シスコ クラウドへの接続にポート 80/HTTP および 443/HTTPS を使用します。
次の手順は、シスコ クラウドとの通信を有効にする方法、および URL データのオンデマンド更新を実行する方法を示しています。更新がすでに進行中である場合は、オンデマンド更新を開始できません。
クラウドとの通信を有効にするには、次の手順を実行します。
手順 1 [設定(Configuration)] > [ASA FirePOWER 設定(ASA FirePOWER Configuration)] > [統合(Integration)] > [Cisco CSI] の順に選択します。
[情報(Information)] ページが表示されます。
手順 2 [Cisco CSI] をクリックします。
[Cisco CSI] ページが表示されます。URL Filtering ライセンスがある場合は、このページに URL データの最終更新時間が表示されます。
手順 3 上記の説明に従って、クラウド接続のオプションを構成します。
[自動アップデートを有効にする(Enable Automatic Updates)] または [不明 URL のクエリ クラウド(Query Cloud for Unknown URL)] を有効にするには、あらかじめ [URL フィルタリングを有効にする(Enable URL Filtering)] を有効にする必要があります。
手順 4 [保存(Save)] をクリックします。
設定が保存されます。URL フィルタリングを有効にした場合は、URL フィルタリングが最後に有効になってから経過した時間に応じて、または URL フィルタリングを今回初めて有効にしたかどうかによって、ASA FirePOWER モジュールがクラウドから URL フィルタリング データを取得します。
システムの URL データのオンデマンド更新を実行するには、次の手順を実行します。
手順 1 [設定(Configuration)] > [ASA FirePOWER 設定(ASA FirePOWER Configuration)] > [ローカル(Local)] > [設定(Configuration)] の順に選択します。
[情報(Information)] ページが表示されます。
手順 2 [URL フィルタリング(URL Filtering)] をクリックします。
[URL フィルタリング(URL Filtering)] ページが表示されます。
手順 3 [今すぐ更新(Update Now)] をクリックします。
ASA FirePOWER モジュール がクラウドに接続し、更新が使用可能な場合はその URL フィルタリング データを更新します。