SEL Device
SEL はシステム イベントの不揮発性リポジトリです。SEL のデバイスはイベント レシーバ デバイスとは別個のもので、内容を管理するコマンドを受け入れます。
このセクションは、次のトピックで構成されています。
SEL イベントのレコード形式
SEL のメッセージは、メッセージをトリガーした変更に関する情報が含まれる 16 バイトの文字列として記録されます。
-
バイト 1 および 2 はレコード ID です。
-
バイト 3 はレコード タイプです。
-
バイト 4、5、6、および 7 はタイムスタンプです。
-
バイト 8 および 9 はジェネレータ ID です。
-
バイト 10 はイベント メッセージ形式のバージョンです。
-
バイト 11 はセンサー タイプです。
-
バイト 12 はセンサー番号です。
-
バイト 13 はイベント ディレクトリ(アサーション/アサーション解除イベント)またはイベント タイプです。
-
バイト 14、15、および 16 はイベント データ フィールドの内容へのリンクです。センサー クラスがしきい値、ディスクリート、Original Equipment Manufacturer(OEM)の設定のうちどれに関するものであるかを決定します。
センサー初期化エージェント
センサー初期化エージェントは論理デバイスではありませんが、SDR 情報の処理に固有の機能とサービスの集まりです。センサー初期化エージェントは、SDR の内容(特にセンサー データ レコードとデバイス ロケータ レコード)を直接処理します。
エージェントは、システムの起動時にセンサーおよび IPMB デバイスの初期化に SDR 情報を使用します。エージェントは、センサー データ レコードを解釈し、init required フィールドの値に従ってしきい値を threshold initialization required ビットが SDR レコードで設定されているセンサーにロードします。レコードの他のビットは、エージェントにセンサーや、センサーかイベントがディセーブル(または両方がディセーブル)の状態で起動されたデバイスをイネーブルにするように指示します。
エージェント機能は、システムの起動時および任意のシステム ハード リセット時に実行されます。BMC が初めてスタンバイ電源を受信したときにエージェント機能を実行することを推奨します。
電源管理を実装するシステムでは、システムが起動した後に、システム管理ソフトウェアで、中間設定を復元するための追加手順が必要となります。