復元プロセスについて
アプライアンスを復元するために使用する ISO イメージは、そのアプライアンスモデルに対してシスコがサポートを提供する時点によって異なります。新しいアプライアンス モデルに対応するためにマイナー バージョンで ISO イメージがリリースされる場合を除き、ISO イメージは通常、システム ソフトウェアのメジャー バージョン(6.1、6.2 など)に関連付けられています。互換性のないバージョンのシステムをインストールしないようにするため、アプライアンスの最新 ISO イメージを常に使用することを推奨します。便宜上、復元プロセスの一環としてシステム ソフトウェアと侵入ルールの更新をインストールできます。ルール更新は FMC だけで必要であることに注意してください。
FMC は、内部フラッシュ ドライブを使用してアプライアンスを起動するため、復元ユーティリティを実行できます。
また、アプライアンスでサポートされる最新バージョンのシステム ソフトウェアを常に実行することを推奨します。アプライアンスをサポートされる最新メジャー バージョンに復元した後で、システム ソフトウェア、侵入ルール、脆弱性データベース(VDB)を更新する必要があります。詳細については、適用する更新のリリースノートと、ご使用のバージョンの Firepower Management Center コンフィギュレーション ガイド を参照してください。
アプライアンスを工場出荷時のデフォルトに復元する前に、復元プロセス中の次の推奨事項とシステムの予想される動作に注意してください。
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ネットワーク上のトラフィックフローの中断を回避するために、メンテナンスウィンドウ中、または中断による展開への影響が最も少ないときにアプライアンスを復元することをお勧めします。
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アプライアンスに存在するバックアップ ファイルをすべて削除または移動してから、最新のイベントおよび設定データを外部ロケーションにバックアップすることを推奨します。
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アプライアンスの工場出荷時の初期状態に復元すると、アプライアンスのほぼすべての設定およびイベントデータ(コンソール表示設定および LOM 設定を含む)が失われます。復元ユーティリティはアプライアンスのライセンス設定とネットワーク設定を保持できますが、その他のすべてのセットアップ タスクについては復元プロセスの完了後に実行する必要があります。
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FMC を復元するには、アプライアンスの内部フラッシュドライブから起動し、対話型メニューを使用して ISO イメージをアプライアンスにダウンロードしてインストールします。便宜上、復元プロセスの一環としてシステム ソフトウェアと侵入ルールの更新をインストールできます。
(注)
Web インターフェイスを使用してアプライアンスを復元することはできません。
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FMC を復元するには、次のいずれかの方法でそれに接続する必要があります。
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キーボードとモニタ/KVM:アプライアンスに USB キーボードと VGA モニタを接続できます。これは、KVM(キーボード、ビデオ、マウス)スイッチに接続しているラックマウント型アプライアンスで便利です。物理インターフェイス の図を参照して、USB ポートと VGA ポートを識別してください。リモートアクセス可能な KVM がある場合、物理的にアクセスできない状態でもアプライアンスを復元できます。
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シリアル接続/ラップトップ:アプライアンスに付属の RJ-45 to DP9 コンソール ケーブル(シスコ製品番号 72-3383-XX)を使用して、コンピュータをアプライアンスに接続できます。 物理インターフェイス の図を参照して、シリアルポートを識別してください。アプライアンスと通信するには、HyperTerminal や Xmodem などの端末エミュレーション ソフトウェアを使用します。
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Serial over LAN(SoL)接続による Lights-Out Management(LOM):SoL 接続による LOM を使用して、限定されたアクションのセットを FMC 上で実行できます。アプライアンスに物理的にアクセスできない場合は、LOM を使用して復元プロセスを実行できます。LOM を使用してアプライアンスに接続した後で、物理シリアル接続を使用する場合と同様の方法で、復元ユーティリティに対してコマンドを発行します。
(注)
LOM はデフォルト(eth0)の管理インターフェイスでのみ使用できます(物理インターフェイスの図を参照)。LOM を使用して FMC を復元するには、admin ユーザに LOM 権限を付与する必要があります。詳細については、Lights-Out Management のセットアップを参照してください。
注意
の場合は、LOM を使用してデバイスを工場出荷時設定に復元しているときに、アプライアンスに物理的にアクセスできない場合、復元後にアプライアンスにアクセスできなくなります。
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(注) |
この章の手順では、アプライアンスの電源をオフにせずにアプライアンスを復元する方法を説明します。ただし、何らかの理由で電源をオフにする必要がある場合は、アプライアンスの Web インターフェイス、FMC CLI からの system shutdown コマンド、またはアプライアンスシェルからの shutdown-h now コマンドを使用します。 |