Cisco SNS 3515 および Cisco SNS 3595 ハードウェア アプライアンスの設置
ここでは、Cisco SNS 3515 または 3595 アプライアンスを設置しネットワークに接続する方法について説明します。内容は、次のとおりです。
- ラックへの Cisco SNS 3515 または 3595 アプライアンスの設置
- Cisco Integrated Management Controller
- ケーブル接続
- Cisco SNS 3515 または 3595 アプライアンスの接続と電源投入
設置を開始する前に、「Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco SNS 3515 or Cisco SNS 3595 Hardware Appliance」を参照してください。
警告 |
警告:この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。 ステートメント 1030 |
警告 |
警告:この装置は、立ち入りが制限された場所への設置を前提としています。立ち入りが制限された場所とは、特殊なツール、ロックおよびキー、または他のセキュリティ手段を使用しないと入室できない場所を意味します。 ステートメント 1017 |
ラックへの Cisco SNS 3515 または 3595 アプライアンスの設置
ここでは、Cisco SNS 3515 または Cisco SNS 3595 アプライアンスをラックに設置する方法について説明します。
サイド レールの取り付け
警告 |
警告:ラックへのユニットの設置や、ラック内のユニットの保守作業を行う場合は、負傷事故を防ぐため、システムが安定した状態で置かれていることを十分に確認してください。安全を確保するために、次の注意事項を守ってください。 ラックに設置する装置が 1 台だけの場合は、ラックの一番下に取り付けます。ラックにすでに他の装置が搭載されている場合は、最も重いコンポーネントをラックの一番下にして、重い順に下から上へと搭載するようにしてください。 ラックにスタビライザが付いている場合は、スタビライザを取り付けてから、ラックに装置を設置したり、ラック内の装置を保守したりしてください。 ステートメント 1006 |
手順
ステップ 1 |
サーバの側面に内側レールを装着します。
|
||||||||||
ステップ 2 |
両方のスライド レール部品で前面の固定プレートを開きます。スライド レール部品の前端に、バネ仕掛けの固定プレートがあります。取り付けペグをラック支柱の穴に挿入する前に、この固定プレートが開いている必要があります。 部品の外側で、背面を向いている緑色の矢印ボタンを押して、固定プレートを開きます。
|
||||||||||
ステップ 3 |
外側のスライド レールをラックに取り付けます。 |
||||||||||
ステップ 4 |
サーバを次のようにスライド レールに装着します。
|
||||||||||
ステップ 5 |
(任意)スライド レールに付属の 2 本のネジを使用して、サーバをさらに確実にラックに固定します。サーバを取り付けたラックを移動する場合は、この手順を実行します。 サーバをスライド レールに完全に押し込んだ状態で、サーバ前面のヒンジ付きスラム ラッチのレバーを開き、レバーの下にある穴からネジを挿入します。ネジがラック支柱のレールの静止部分に挿入され、サーバが引き抜かれるのを防ぎます。反対のスラム ラッチについても行ってください。 |
次のタスク
ケーブル マネジメント アームの取り付け(任意)
(注) |
CMA は左右逆に取り付けることができます。CMA を逆に取り付けるには、取り付け前に「ケーブル マネジメント アームを逆に取り付ける(任意)」を参照してください。 |
手順
ステップ 1 |
サーバをラックに完全に押し込んだ状態で、サーバから最も離れた CMA アームの CMA タブを、ラック支柱に装着された固定スライド レールの終端にスライドさせます(次の図を参照)。カチッと音がしてロックされるまで、タブをレールの終端にスライドさせます。 |
||||||||
ステップ 2 |
サーバに最も近い CMA タブを、サーバに装着された内側レールの終端にスライドさせます(次の図を参照)。カチッと音がしてロックされるまで、タブをレールの終端にスライドさせます。 |
||||||||
ステップ 3 |
ラックの幅に一致するまで、CMA アセンブリの反対側の終端にある幅調整スライダを引き出します(次の図を参照)。 |
||||||||
ステップ 4 |
幅調整スライダの終端にある CMA タブを、ラック支柱に装着された固定スライド レールの終端にスライドさせます(次の図を参照)。カチッと音がしてロックされるまで、タブをレールの終端にスライドさせます。 |
||||||||
ステップ 5 |
各プラスチック製ケーブル ガイドの上部でヒンジ付きフラップを開き、必要に応じてケーブル ガイドを通してケーブルを配線します。
|
ケーブル マネジメント アームを逆に取り付ける(任意)
手順
ステップ 1 |
CMA アセンブリ全体を 180 度回転させます。プラスチック製ケーブル ガイドは、上を向いたままにしておく必要があります。 |
||||
ステップ 2 |
サーバの背面を向くように、各 CMA アームの終端でタブを反転させます。 |
||||
ステップ 3 |
幅調整スライダの終端にあるタブを回転させます。タブの外側の金属ボタンを長押しし、サーバの背面を向くようにタブを 180 度回転させます。
|
ケーブル接続
ケーブル(必要に応じてキーボード、モニタ ケーブルなど)をサーバの背面に接続します。ケーブルを適切に通し、ケーブル ストラップを使用して、ケーブルをしっかりスライド レールに固定します。アプライアンスの背面図については、Cisco SNS 3515 または SNS 3595 アプライアンスの背面パネル図を参照してください。
ネットワーク インターフェイスの接続
警告 |
警告:雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行ったりしないでください。 ステートメント 1001 |
ここでは、Cisco SNS-3515 または Cisco SNS-3595 アプライアンスのイーサネット ポートを接続するための方法について説明します。
イーサネット コネクタは、Serial over LAN(SoL)ケーブルをサポートしています。RJ-45 ポートは、標準的なストレートおよびクロス カテゴリ 5 Unshielded Twisted-Pair(UTP)ケーブルをサポートしています。シスコではカテゴリ 5 UTP ケーブルを販売していません。市販のケーブルを使用してください。
ケーブルをアプライアンスのイーサネット ポートに接続するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 |
アプライアンスの電源がオフになっていることを確認します。 |
ステップ 2 |
ケーブルの一方の端を、アプライアンス上の GigabitEthernet 0 ポートに接続します。 |
ステップ 3 |
他方の端をネットワークのスイッチに接続します。 |
イーサネット ポート コネクタ
イーサネット ポートのピン配列
The Cisco SNS 3515 または Cisco SNS-3595 アプライアンスは 6 個のデュアルポート イーサネット コントローラを内蔵します。これらのコントローラは、10-Mb/s、100-Mb/s、または 1000-Mb/s ネットワークに接続するためのインターフェイスと Full-Duplex(FDX:全二重)機能を提供し、イーサネット LAN 上でデータを同時に送受信できます。Cisco ISE は複数の NIC をサポートします。
イーサネット ポートにアクセスするには、カテゴリ 3、4、5、5E、または 6 のシールドなしツイストペア(UTP)ケーブルを、アプライアンスの背面にある RJ-45 コネクタに接続します。
次の表で、UTP ケーブル カテゴリについて説明します。
タイプ(Type) | 説明 |
---|---|
10BASE-T |
EIA カテゴリ 3、4、または 5 UTP(2 または 4 ペア)、最大 328 フィート(100 m) |
100BASE-TX |
EIA カテゴリ 5 UTP(2 ペア)、最大 328 フィート(100 m) |
1000BASE-T |
EIA カテゴリ 6 UTP(推奨)、カテゴリ 5E UTP または 5 UTP(2 ペア)、最大 100 m(328 フィート) |
次の図は、RJ-45 ポートとプラグを示します。
イーサネット ポートのピン |
信号(Signal) |
説明 |
---|---|---|
1 |
TxD+ |
送信データ + |
2 |
TxD- |
送信データ - |
3 |
RxD+ |
受信データ + |
4 |
終端ネットワーク |
接続なし |
5 |
終端ネットワーク |
接続なし |
[6] |
RxD- |
受信データ - |
7 |
終端ネットワーク |
接続なし |
8 |
終端ネットワーク |
接続なし |
コンソールの接続
警告 |
警告:雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行ったりしないでください。 ステートメント 1001 |
Cisco SNS-3515 または Cisco SNS-3595 アプライアンスには、コンソール端末をアプライアンスに接続するための DCE モードのコンソール ポートがあります。アプライアンスのコンソール ポートでは、DB-9 シリアル コネクタが使用されています。
Cisco SNS-3515 または Cisco SNS-3595 アプライアンス上のコンソール ポートには、EIA/TIA-232 非同期シリアル(DB-9)コネクタが含まれています。このシリアル コンソール コネクタ(ポート)を使用することで、端末(ターミナル エミュレーション ソフトウェアが動作する PC か ASCII 端末)をコンソール ポートに接続し、アプライアンスにローカルにアクセスできます。
ターミナル エミュレーション ソフトウェアが動作する PC をコンソール ポートに接続するには、両端が DB-9 メスのストレート ケーブルを使用します。
ASCII 端末をコンソール ポートに接続するには、片方が DB-9 メスでもう一方が DB-25 オスのストレート ケーブルと、DB-25 メスから DB-25 メスへの変換アダプタを使用します。
端末またはターミナル エミュレーション ソフトウェアが動作する PC を、Cisco SNS-3515 または Cisco SNS-3595 アプライアンスのコンソール ポートに接続するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 |
ストレート ケーブルを使用して端末をコンソール ポートに接続します。 |
ステップ 2 |
端末またはターミナル エミュレーション ソフトウェアを、9600 ボー、8 データ ビット、パリティなし、1 ストップ ビット、ハードウェア フロー制御なしに設定します。 |
キーボードとビデオ モニタの接続
警告 |
雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行わないでください。 ステートメント 1001 |
ここでは、キーボードとビデオ モニタを Cisco SNS-3515 または Cisco SNS-3595 アプライアンスに接続するための方法について説明します。
Cisco SNS-3515 または Cisco SNS-3595 アプライアンスの前面パネルにある KVM コネクタを使用して、Cisco SNS-3515 または Cisco SNS-3595 アプライアンスにキーボードとビデオ モニタを接続できます。KVM ケーブルは、2 個の USB、1 個の VGA、および 1 個のシリアル コネクタを装備するアプライアンスに同梱されています。
Cisco SNS-3515 または Cisco SNS-3595 アプライアンスはマウスをサポートしていません。
Cisco SNS-3515 または Cisco SNS-3595 には、アプライアンスの背面に USB ポートがあり、キーボードとビデオ モニタを接続するために使用できます。
キーボードとビデオ モニタをアプライアンスに接続するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 |
アプライアンスの電源がオフになっていることを確認します。 |
ステップ 2 |
キーボード ケーブルの端を、アプライアンスの背面パネルにある PS/2(キーボード)ポートに接続します。 |
ステップ 3 |
ビデオ モニタ ケーブルの端を、アプライアンスの背面パネルにある PS/2(ビデオ モニタ)ポートに接続します。 |
ステップ 4 |
アプライアンスの電源をオンにします。 |
ケーブル管理
ケーブル管理は、アプライアンスの設定の中で、最も外観に関係する作業です。しかし、ケーブル管理には時間がかかるため、放置しがちです。
今日の装置ラックは、従来よりも多くの装置を収納するようになっています。このため、ラックの内部と外部で整然としたケーブル管理を行う必要性が高まっています。ケーブル管理が適切でないと、ケーブルが損傷したりケーブルの追加や変更に時間がかかったりするだけでなく、重要な通気やアクセスが妨げられます。これらの問題により、装置のパフォーマンスが低下したり、ダウンタイムが長くなったりするおそれがあります。
ケーブル管理を扱うためのソリューションは多数あります。単純なケーブル管理リングから、垂直または水平収納容器、樋やはしごに至るまで、さまざまなソリューションがあります。
すべての Cisco SNS-3515 または Cisco SNS-3595 アプライアンス ケーブルは、ケーブル同士や装置の他の部分と干渉しないように、適切に整理する必要があります。各地の慣習に従って、アプライアンスに接続されているケーブルを適切に整理してください。
次のセクション、「Cisco SNS 3515 または 3595 アプライアンスの接続と電源投入」に進み、インストール プロセスを続行してください。
Cisco SNS 3515 または 3595 アプライアンスの接続と電源投入
サーバの接続と電源投入(スタンドアロン モード)
(注) |
ここでは、サーバをスタンドアロン モードで使用する場合のサーバの電源投入方法、IP アドレスの割り当て方法、サーバ管理への接続方法について説明します。 |
サーバは次のデフォルト設定で出荷されます。
-
NIC モードは Shared LOM EXT です。
Shared LOM EXT モードでは、1 Gb イーサネット ポートおよび取り付け済みの Cisco 仮想インターフェイス カード(VIC)上のすべてのポートが、Cisco Integrated Management Interface(Cisco IMC)にアクセスできます。10/100/1000 専用管理ポートを使用して Cisco IMC にアクセスする場合は、次の手順のステップ 1 の説明に従って、サーバに接続して NIC モードを変更できます。
-
NIC の冗長性はアクティブ-アクティブです。
すべてのイーサネット ポートが同時に使用されます。
-
DHCP は有効になっています。
-
IPv4 は有効になっています。
次の 2 つの方法でシステムに接続することができます。
-
ローカル設定:キーボードとモニタをシステムに接続して設定を行う場合は、この手順を使用します。この手順では、KVM ケーブル(Cisco PID N20-BKVM)またはサーバの背面にあるポートが使用できます。ローカル接続手順を参照してください。
-
リモート設定:専用管理 LAN 経由で設定を行う場合は、この手順を使用します。リモート接続手順を参照してください。
(注) |
システムをリモートで設定するには、システムと同じネットワーク上に DHCP サーバが存在する必要があります。このサーバ ノードの MAC アドレスの範囲を、DHCP サーバにあらかじめ設定しておく必要があります。MAC アドレスはサーバ ノード背面のラベルに印字されています。このサーバ ノードでは、Cisco IMC に 6 つの MAC アドレスの範囲が割り当てられています。ラベルに印字されている MAC アドレスは、6 つの連続 MAC アドレスのうち最初のものです。 |
ローカル接続手順
手順
ステップ 1 |
電源コードをサーバの各電源装置に接続し、次に、接地された AC 電源コンセントに各コードを接続します。電源仕様については、電源仕様を参照してください。 最初のブートアップ中、サーバがスタンバイ電源でブートするまでに約 2 分かかります。 システムの電源ステータスは、前面パネルのシステムの電源ステータス LED で確認できます(Cisco SNS 3515 および 3595 アプライアンスの LED インジケータを参照)。LED がオレンジの場合、サーバはスタンバイ電源モードです。 |
ステップ 2 |
次のいずれかの方法を使用して、USB キーボードと VGA モニタをサーバに接続します。
|
ステップ 3 |
Cisco IMC 設定ユーティリティを開きます。 |
リモート接続手順
手順
ステップ 1 |
電源コードをサーバの各電源装置に接続し、次に、接地された AC 電源コンセントに各コードを接続します。電源仕様については、電源仕様を参照してください。 最初のブートアップ中、サーバがスタンバイ電源でブートするまでに約 2 分かかります。 システムの電源ステータスは、前面パネルのシステムの電源ステータス LED で確認できます(Cisco SNS 3515 および 3595 アプライアンスの LED インジケータを参照)。LED がオレンジの場合、サーバはスタンバイ電源モードです。 |
||
ステップ 2 |
管理イーサネット ケーブルを背面パネルの専用管理ポートに差し込みます(Cisco SNS 3515 または SNS 3595 アプライアンスの背面パネル図を参照)。 |
||
ステップ 3 |
事前設定された DHCP サーバで、サーバ ノードに IP アドレスを割り当てられるようにします。 |
||
ステップ 4 |
割り当てられた IP アドレスを使用して、サーバ ノードの Cisco IMC にアクセスし、ログインします。IP アドレスを特定するには、DHCP サーバの管理者に相談してください。
|
||
ステップ 5 |
Cisco IMC サーバの [概要(Summary)] ページで、[KVM コンソールの起動(Launch KVM Console)] をクリックします。別の KVM コンソール ウィンドウが開きます。 |
||
ステップ 6 |
Cisco IMC の [概要(Summary)] ページで、[サーバの電源再投入(Power Cycle Server)] をクリックします。システムがリブートします。 |
||
ステップ 7 |
KVM コンソール ウィンドウを選択します。
|
||
ステップ 8 |
プロンプトが表示されたら、F8 を押して、Cisco IMC 設定ユーティリティを起動します。このユーティリティは、KVM コンソール ウィンドウで開きます。 このユーティリティには 2 つのウィンドウがあり、F1 または F2 を押すことで切り替えることができます。 |
||
ステップ 9 |
CIMC 設定ユーティリティのセットアップに進みます。 |