この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
ファイバ チャネル ファブリックでは、Virtual Storage Area Network(VSAN; 仮想ストレージ エリア ネットワーク)を使用することによって、より高度なセキュリティと安定性を得ることができます。VSAN は、物理的に同一のファブリックに接続された装置間で分離構成を提供します。
インターフェイスは VSAN のメンバーです。 インターフェイスを使用することにより、同じ VSAN に属しているスイッチ間で通信できるようになります。 同じ VSAN のメンバーであるインターフェイスは互いに通信できますが、別々の VSAN のメンバーであるインターフェイスは互いに通信できません。
VSAN とインターフェイスを設定するのに必要な各手順を図3-1 に示しました。
VSAN では、共通の物理インフラストラクチャ上に、複数の論理 SAN を作成することができます。 各 VSAN に最大 239 のスイッチを含めることができ、各 VSAN は、別の VSAN でも同時に同じ Fibre Channel ID(FC ID; ファイバ チャネル ID)を使用することが可能な独立したアドレス領域を持ちます。
VSAN 1(「デフォルト VSAN」ともいう)は、多くの場合、通信、管理、テストの各用途に使用されます。 ただし、VSAN 1 は、実稼働環境の VSAN としては使用しないことをお勧めします。 これは、VSAN 1 でのトラフィックを中断する機能がいくつかあるためです。 これらの機能を設定すると、実稼働環境の VSAN として VSAN 1 を使用した場合にトラフィックが中断されるリスクが生じます。
(注) デフォルトでは、Cisco MDS 9000 ファミリー スイッチはすべて VSAN 1 に属します。 実稼働環境の VSAN を作成し、その VSAN を使用するように各スイッチを設定することを推奨します。
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VSAN に対するデータベースを設定します。アプリケーション特有の VSAN パラメータをこのプロンプトから設定することはできません。 |
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選択された VSAN に対してロードバランシングの保証を有効にし、スイッチがパス選択プロセスで送信元/宛先 ID を使用するようにします。 |
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詳しくは、 付録A「スタティック ドメイン ID と永続 FC ID の設定」 を参照してください。
VSAN メンバーシップを割り当てる手順は、次のとおりです。
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show vsan コマンドは、EXEC モードから呼び出すコマンドです。実行すると、VSAN の構成を表示します。 表3-1 に、各種の show コマンドと、表示される情報を列挙しました。
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スイッチの主な機能は、1つのデータ リンクから別のリンクへとフレームをリレーすることです。 フレーム リレーを行うには、フレームが送受信されるインターフェイスの特性を定義する必要があります。インターフェイスをファイバ チャネル インターフェイス、管理インターフェイス(mgmt0)、または VSAN(仮想SAN)インターフェイスに設定できます。
同じスイッチに含まれている各物理ファイバ チャネル インターフェイスは、E ポート、F ポート、FL ポート、TL ポート、TE ポート、SD ポート、ST ポート、B ポートという各モードのいずれか 1 つのモードで機能することができます。 これらのモードに加えて、各インターフェイスを auto ポート モードまたは Fx ポート モードに設定することができます。これら2つのモードは、インターフェイスの初期化でポート タイプを判別します。
ファイバ チャネル インターフェイスを設定する手順は、次のとおりです。
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(注) ファイバ チャネル インターフェイスが設定された場合、自動的に一意の World Wide Name(WWN)が割り当てられます。 インターフェイスの動作ステートが up の場合、ファイバ チャネル ID(FC ID)も割り当てられます。 |
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(注) このコマンドでは、カンマの前後にスペースを入れます。 |
ポート上のインターフェイスは、デフォルトでシャットダウンされています(初期設定を変更した場合を除いて)。
トラフィック フローをイネーブルにする手順は、次のとおりです。
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no プレフィクスが使用された場合(動作ステートはup)、管理上トラフィックを許可するようにトラフィック フローをイネーブルにします。 |
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インターフェイスを有効にしたあとは必ずケーブルを差し込んでください。 ケーブルが差し込まれていないと、ホストとストレージ デバイスとの間で通信ができなくなります。
管理インターフェイス(mgmt0)を介してリモートからスイッチを設定できます。 遠隔からの接続を設定するには、スイッチにアクセスできるようにするために CLI(コマンドライン インターフェイス)から IP パラメータ(IP アドレス、サブネット マスクおよびデフォルト ゲートウェイ)を設定する必要があります。
(注) 手動による管理インターフェイスの設定を始める前に、スイッチの IP アドレスと IP サブネット マスクを取得します。
Ethernet mgmt0 インターフェイスを設定する手順は次のとおりです。
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(注) 設定を保存する場合、このコマンドをいつでも入力できます。 |
(注) デフォルト ゲートウェイがスイッチに接続され、IP パケットを送信、または各サブネットのルートを追加するように明示的に設定する必要があります。
VSAN は、ファイバ チャネル ファブリックに適用し、同一の物理インフラストラクチャで複数の分離 SAN トポロジーを設定することを可能にします。VSAN の上に IP インターフェイスを作成して、このインターフェイスを使用してこの VSAN にフレームを送信できます。この機能を使用するには、この VSAN の IP アドレスを設定する必要があります。VSAN インターフェイスを存在しない VSAN に作成することはできません。
VSAN インターフェイスを作成または削除するときは、次の注意事項に従ってください。
• VSAN にインターフェイスを作成する前に VSAN を作成します。VSAN が存在しない場合は、インターフェイスを作成できません。
• interface vsan コマンドを使用してインターフェイスを作成します。 この操作は自動的には実行されません。
• VSANを削除すると、接続されたインターフェイスが自動的に削除されます。
• 各インターフェイスを 1 つの VSAN だけに設定します。
ヒント VSAN インターフェイスを設定したあと、IP アドレスまたは Virtual Router Redundancy Protocol(VRRP)機能を設定できます
VSAN インターフェイスを作成する手順は、次のとおりです。
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show interface コマンドを EXEC モードから呼び出して、インターフェイス設定を表示します。 引数を入力しないと、このコマンドはスイッチ内に設定されたすべてのインターフェイスの情報を表示します。 表3-2 に、各種の show コマンドと、表示される情報を列挙しました。
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