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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco MDS 9500 シリーズには、次のタイプのポートがあります。
• コンソール ポート(スーパーバイザ モジュール) ― ローカル管理用の接続に使用する RS-232 ポートです。
• COM1 ポート(スーパーバイザ モジュール) ― モデムなどの外部シリアル通信機器への接続に使用する RS-232 ポートです。
• MGMT 10/100/1000 イーサネット ポート(スーパーバイザ 2 モジュール) ― ファブリック マネージャなどから IP アドレスによってスイッチにアクセスし、管理するときに使用するイーサネット ポートです。
• MGMT 10/100 イーサネット ポート(スーパーバイザ 1 モジュール) ― ファブリック マネージャなどから IP アドレスによってスイッチにアクセスし、管理するときに使用するイーサネット ポートです。
• ファイバ チャネル ポート(スイッチング モジュール) ― SAN への接続またはインバンド管理に使用するファイバ チャネル ポートです。
• ギガビット イーサネット ポート(IP サービス モジュール) ― iSCSI と FCIP の両方またはどちらかで使用できるギガビット イーサネット ポートです。
• USB ポート× 2(スーパーバイザ 2 モジュール) ― Cisco MDS SAN-OS がサポートする各種デバイスに接続可能な簡易インターフェイスを提供します。2 段のコネクタの下段が USB ポート 1、上段がポート 2 です。
(注) USB ポートは、Cisco MDS SAN-OS Release 3.0(1) またはそれ以前のリリースでは機能しません。
• CPU サブシステムは、Motorola PowerPC 7447 をベースにしています 。
• 「MGMT 10/100/1000 イーサネット ポートの接続」
(注) Cisco MDS 9506 ディレクタおよび Cisco MDS 9509 ディレクタは、スーパーバイザ 1 モジュールを使用するので、必要なポート接続の手順は同じです。
Cisco MDS 9500 シリーズのネットワーク接続を準備するときは、各インターフェイス タイプについて次の事項を考慮し、ポートを接続する前に必要なすべての機器を揃えてください。
「Console」のラベルが付いているコンソール ポートは、RJ-45 インターフェイスを使用する RS-232 ポートです(図3-1 を参照)。非同期(async)シリアル ポートなので、このポートに接続する機器は非同期伝送に対応している必要があります。
スイッチを最初にネットワークに接続する前に、このポートをローカル管理用に接続し、IP アドレスの設定および他の初期設定を行うことを推奨します。
図3-1 Cisco MDS 9500 シリーズのスーパーバイザ モジュールのコンソール ポートの接続
(注) コンソール ポートとモデムの接続は、Cisco MDS SAN-OS Release 1.2(2a)以降のリリースを実行しているスイッチでサポートされます。
コンソール ポートを使用して実行できる機能は、次のとおりです。
• CLI(コマンドライン インターフェイス)を使用した Cisco MDS 9500 の設定
• SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)エージェント パラメータの設定
(注) コンソール ポートを PC 端末に接続するには、PC が VT100 ターミナル エミュレーションをサポートしている必要があります。セットアップおよび設定時にスイッチと PC を通信させるには、ターミナル エミュレーション ソフトウェア(一般的に HyperTerminal または Procomm Plus などのアプリケーション)を使用します。
コンソール ポートを PC 端末に接続する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 次のデフォルトのポート特性と一致するように、ターミナル エミュレータ プログラムを設定します。9600 ボー、8 データ ビット、1 ストップ ビット、パリティなしです。
ステップ 2 PC のシリアルポートに、付属品の RJ-45/DB-9 メス アダプタまたは RJ-45/DP-25 メス アダプタ(PC の種類に合わせて)を接続します。スイッチに付属のアダプタおよびケーブルを使用することを推奨します。
ステップ 3 コンソール ケーブル(RJ-45/RJ-45 ロールオーバー ケーブル)を、コンソール ポート、および PC のシリアル ポートの RJ-45/DB-9 アダプタまたは RJ-45/DP-25 アダプタ(PC の種類に合わせて)に接続します。
(注) 設定手順については、『Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』または『Cisco MDS 9000 Family Fabric Manager Configuration Guide』を参照してください。
(注) COM1 ポートをコンソールに接続することはできません。
COM1 ポート(「COM1」のラベル)は、DB-9 インターフェイスを使用する RS-232 ポートです(図3-2 を参照)。COM1 ポートは、モデムなどの外部シリアル通信機器に接続します。ハードウェア フロー制御をオフにする手順については、『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide 』を参照してください。
(注) Cisco MDS SAN-OS Release 1.2(1a) 以降を稼働しているスイッチは、COM1 ポートとモデム間の接続をサポートします。
図3-2 Cisco MDS 9500 シリーズのスーパーバイザ モジュールの COM1 ポートの接続
ステップ 1 モデムと COM1 ポートを接続するには、アクセサリ キットに含まれているアダプタとケーブルを使用します。
a. DB-9 シリアル アダプタを COM1 ポートに接続します。
b. RJ-45/DB-25 モデム アダプタをモデムに接続します。
c. RJ-45/RJ-45 ロールオーバー ケーブル(または同等のクロスケーブル)を使用してアダプタを接続します。
ステップ 2 COM1 ポートのデフォルト設定が変更されている場合には、デフォルト設定の確認およびリセットについて、『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide 』を参照してください。
スーパーバイザ 2 モジュールは、自動検知 MGMT 10/100/1000 イーサネット ポート(「MGMT 10/100/1000」のラベル)をサポートし、RJ-45 インターフェイスを備えています(図3-3 を参照)。このポートを使用して、Cisco Fabric Manager などから、IP アドレスを使用してスイッチにアクセスし、管理することができます。
図3-3 Cisco MDS 9500 シリーズ用スーパーバイザ 2 モジュールの MGMT 10/100/1000 イーサネット ポートの接続
MGMT 10/100/1000 イーサネット ポートを外部のハブ、スイッチ、またはルータに接続する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 MGMT 10/100/1000 イーサネット ポートに、対応するモジュラ ケーブルを接続します。
• MGMT 10/100/1000 イーサネット ポートをイーサネット スイッチ ポートまたはハブに接続するには、モジュラ式の RJ-45 ストレート Unshielded Twisted-Pair(UTP; シールドなしツイストペア)ケーブルを使用します。
• ルータ インターフェイスに接続するには、クロスケーブルを使用します。
(注) ハイ アベイラビリティを確保するため、アクティブ スーパーバイザ 2 モジュールとスタンバイ スーパーバイザ 2 モジュール上の MGMT 10/100/1000 イーサネット ポートは、同じネットワークまたは VLAN に接続してください。アクティブ スーパーバイザ モジュールは、これらの両方のイーサネット接続で使用される IP アドレスを所有します。スイッチオーバー時に、新たにアクティブとなるスーパーバイザ モジュールがこの IP アドレスを引き継ぎます。このプロセスでは、新たにアクティブとなるスーパーバイザ モジュールにイーサネット接続する必要があります。
スーパーバイザ 1 モジュールは、自動検知 MGMT 10/100 イーサネット ポート(「MGMT 10/100」のラベル)をサポートし、RJ-45 インターフェイスを備えています(図3-4 を参照)。このポートを使用して、Cisco Fabric Manager などから、IP アドレスを使用してスイッチにアクセスし、管理することができます。
図3-4 Cisco MDS 9500シリーズ用スーパーバイザ 1 モジュールの MGMT 10/100 イーサネット ポートの接続
MGMT 10/100 イーサネット ポートを外部のハブ、スイッチ、またはルータに接続する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 MGMT 10/100 イーサネット ポートに、対応するモジュラ ケーブルを接続します。
• MGMT 10/100 イーサネット ポートをイーサネット スイッチ ポートまたはハブに接続するには、モジュラ式の RJ-45 ストレート UTP ケーブルを使用します。
• ルータ インターフェイスに接続するには、クロスケーブルを使用します。
(注) ハイ アベイラビリティを確保するため、アクティブ スーパーバイザ 1 モジュールとスタンバイ スーパーバイザ 1 モジュール上の MGMT 10/100 イーサネット ポートは、同じネットワークまたは VLAN に接続してください。アクティブ スーパーバイザ モジュールは、これらの両方のイーサネット接続で使用される IP アドレスを所有します。スイッチオーバー時に、新たにアクティブとなるスーパーバイザ モジュールがこの IP アドレスを引き継ぎます。このプロセスでは、新たにアクティブとなるスーパーバイザ モジュールにイーサネット接続する必要があります。
スイッチング モジュールのファイバ チャネル ポートは、LC タイプ光ファイバ SFP トランシーバおよびケーブルに対応しています。これらのポートは、SAN への接続またはインバンド管理に使用することができます。スイッチのインバンド管理の設定の詳細については、『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide 』を参照してください。
Cisco MDS 9000 ファミリは、ファイバ チャネル ポートおよびギガビット イーサネット プロトコルの両方で SFP トランシーバをサポートしています。各トランシーバはケーブルの反対側のトランシーバと一致している必要があります。信頼性のある通信を行うには、規定長を超えるケーブルは使用しないでください。サポート対象の SFP トランシーバのリストについては、使用しているソフトウェア リリースに対応した『Cisco MDS 9000 Family Release Notes for Cisco MDS SAN-OS』を参照してください。
警告 クラス 1 レーザー製品です。ステートメント 1008
警告 接続されていない光ファイバケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。ステートメント 1051
• 「SFP トランシーバのケーブルの取り外しおよび取り付け」
• 「SFP トランシーバおよび光ファイバ ケーブルのメンテナンス」
(注) Cisco MDS 9500 シリーズでは、表B-19 に示す Cisco X2 トランシーバだけを使用してください。各 X2 トランシーバには、その X2 トランシーバがスイッチの要件を満たしているかどうかをスイッチで確認できるように、モデル情報がコード化されています。トランシーバのタイプごとの説明については、「X2 トランシーバの仕様」を参照してください。
Cisco MDS 9000 ファミリは、SC コネクタ付きの X2 トランシーバをサポートしています(図3-5 を参照)。
図3-5 Cisco MDS 9000 ファミリの X2 トランシーバ
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ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを着用して、使用法に従います。
ステップ 2 トランシーバにケーブルが接続されている場合、次の手順を実行します。
a. あとで参照するために、ケーブルとポートの接続を記録しておきます。
b. ケーブルのリリース ラッチを押し、コネクタの接続部付近をつかんで、コネクタをトランシーバからゆっくり引き抜きます。
c. ダスト プラグを、トランシーバのケーブル側に差し込みます。
ステップ 4 トランシーバを工場に返送する場合、トランシーバのポート側にダスト カバーを挿入し、トランシーバを静電気防止用マットの上に置くか、または静電気防止袋に入れます。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを着用して、使用法に従います。
ステップ 2 トランシーバのポート側のダスト カバーを外します。
ステップ 3 トランシーバをポートに差し込みます。トランシーバが完全に装着されたことを確認してください。
(注) ケーブルをトランシーバに接続できない場合は、トランシーバのケーブル側にダスト プラグを挿入するか、またはそのままにします。
(注) Cisco MDS 9500 シリーズには、Cisco SFP トランシーバだけを使用してください。各 Cisco SFP トランシーバには、その SFP トランシーバがスイッチの要件を満たしているかどうかをスイッチで確認できるように、モデル情報がコード化されています。トランシーバのタイプごとの説明については、「SFP トランシーバの仕様」を参照してください。
Cisco MDS 9000 ファミリは、次の 2 種類のラッチ デバイスの付いた SFP トランシーバをサポートしています。
• マイラー タブ ラッチ(図3-6 を参照)
• ベールクラスプ ラッチ(図3-7 を参照)
図3-6 マイラー タブ ラッチ付きの SFP トランシーバ
図3-7 ベールクラスプ ラッチ付きの SFP トランシーバ
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを着用して、使用法に従います。
ステップ 2 トランシーバにケーブルが接続されている場合、次の手順を実行します。
a. あとで参照するために、ケーブルとポートの接続を記録しておきます。
b. ケーブルのリリース ラッチを押し、コネクタの接続部付近をつかんで、コネクタをトランシーバからゆっくり引き抜きます。
c. ダスト プラグを、トランシーバのケーブル側に差し込みます。
• マイラー タブ ラッチ付きのトランシーバの場合、タブをまっすぐに(ひねらずに)ゆっくり引張り、ポートからトランシーバを抜き取ります。
• ベールクラスプ ラッチ付きのトランシーバの場合、下方向にクラスプを押し開き、ポートからトランシーバを抜き取ります。
(注) ベールクラスプ付きの SFP トランシーバを取り外しにくい場合、一旦ベールクラスプを上の位置に戻して SFP を再固定します。その後、SFP をケージの内側に向かって上向きに押します。次に、ベールクラスプを下げ、SFPに軽く上向きの力をかけながら引き出します(図3-8 を参照)。このとき、ポート ケージを傷つけないよう注意してください。
図3-8 ベールクラスプ付き SFP トランシーバの別の取り外し方法
ステップ 4 トランシーバを工場に返送する場合、トランシーバのポート側にダスト カバーを挿入し、トランシーバを静電気防止用マットの上に置くか、または静電気防止袋に入れます。
ステップ 5 別のトランシーバが取り付けられていない場合、オプティカル ケージにきれいなカバーを挿入して保護します。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを着用して、使用法に従います。
ステップ 3 トランシーバのポート側のダスト カバーを外します。
• マイラー タブ付きのトランシーバの場合、タブが下にくるようにし、ポートにしっかりはまるまでトランシーバをゆっくり差し込みます。
• ベールクラスプ付きのトランシーバの場合、クラスプが下になるようにし、クラスプを持ち上げてトランシーバの上部で閉じてから、ポートにしっかりはまるまでトランシーバをゆっくり差し込みます。
(注) ケーブルをトランシーバに接続できない場合は、トランシーバのケーブル側にダスト プラグを挿入するか、またはそのままにします。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを着用して、使用法に従います。
ステップ 2 ケーブルのリリース ラッチを押し、コネクタの接続部付近をつかんで、コネクタをトランシーバからゆっくり引き抜きます。
ステップ 3 ダスト プラグを、トランシーバのケーブル側に差し込みます。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを着用して、使用法に従います。
ステップ 2 ケーブルのコネクタのダスト カバーを外します。
ステップ 3 トランシーバのケーブル側のダスト カバーを外します。
ステップ 4 ケーブル コネクタをトランシーバに合わせ、しっかりはまるまでコネクタをトランシーバに差し込みます(図3-9 を参照)。
図3-9 ファイバ チャネル ポートへの LC タイプ ケーブルの接続
接続の確認手順については、『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide 』または『 Cisco MDS 9000 Family Fabric Manager Configuration Guide 』を参照してください。
高精度の信号を維持し、コネクタの損傷を防ぐためには、SFP トランシーバおよび光ファイバ ケーブルを常に埃のない清潔な状態に保つ必要があります。減衰(光損失)は汚れによって増加します。減衰量は 0.35 dB 未満でなければなりません。
• SFP トランシーバは静電気に敏感です。静電破壊を防止するために、シャーシに接続している静電気防止用リスト ストラップを着用してください。
• トランシーバの取り外しおよび取り付けは、必要以上に行わないでください。取り付けおよび取り外しを頻繁に行うと、耐用年数が短くなります。
• 未使用の光接続端子には、必ずカバーを取り付けてください。埃が付着した場合には、埃によって光ファイバ ケーブルの先端が傷つかないように、使用前に清掃してください。
• 指紋などで汚れることがあるので、コネクタの先端には手を触れないでください。
• 定期的に清掃してください。必要な清掃の頻度は、設置環境によって異なります。また、埃が付着したり、誤って手を触れた場合には、コネクタを清掃してください。ウェット クリーニングやドライ クリーニングが効果的です。設置場所の光ファイバ接続清掃手順に従ってください。
• 埃が付着していないこと、および損傷していないことを定期的に確認してください。損傷している可能性がある場合には、清掃後に顕微鏡を使用してファイバの先端を調べ、損傷しているかどうかを確認してください。