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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
ポート チャネルは複数の物理インターフェイスの集合体で、論理インターフェイスを作成します。1 つのポート チャネルに最大 8 つの個別アクティブ リンクをバンドルして、帯域幅と冗長性を向上させることができます。ポート チャネルは、これらの物理インターフェイスのトラフィックの負荷分散も行います。ポート チャネルの物理インターフェイスが少なくとも 1 つ動作していれば、そのポート チャネルは動作しています。
集約プロトコルが関連付けられていない場合でもスタティック ポート チャネルを使用して設定を簡略化できます。
• 「LACP」
ポート チャネルは物理リンクをチャネル グループにバンドルして単一の論理リンクを作成し、最大 8 つの物理リンクからなる集約帯域幅を実現します。ポート チャネルのメンバ ポートが故障すると、それまでに故障したリンクで伝送されたトラフィックはポート チャネルに残っている他のメンバ ポートに切り替えます。
最大 8 つのポートをスタティック ポート チャネルにバンドルできます。集約プロトコルは使用しません。
(注) デバイスのポート チャネルは Port Aggregation Protocol(PAgP)をサポートしません。
各ポートにはポート チャネルが 1 つだけあります。ポート チャネルのすべてのポートには互換性があり、同じ速度とデュプレックス モードを使用します(「互換性チェック」を参照)。集約プロトコルを使わずにスタティック ポート チャネルを実行する場合、物理リンクはすべて on チャネル モードです。
ポート チャネル インターフェイスを作成すると、ポート チャネルを直接作成できます。またはチャネル グループを作成して個別ポートをバンドルに集約させることができます。インターフェイスをチャネル グループに関連付けると、ポート チャネルがない場合は対応するポート チャネルが自動的に作成されます。この場合、ポート チャネルは最初のインターフェイスのレイヤ 2 設定を行います。最初にポート チャネルを作成することもできます。この場合は、Cisco Nexus 1000Vがポート チャネルと同じチャネル番号の空のチャネル グループを作成してデフォルト レイヤ 2 設定を行い、互換性も設定します(「互換性チェック」を参照)。
(注) 少なくともメンバ ポートの 1 つがアップしており、そのポートのチャネルが有効であれば、ポート チャネルはアップしています。メンバ ポートがすべてダウンしていれば、ポート チャネルはダウンしています。
ポート チャネル グループにインターフェイスを追加すると、そのインターフェイスのポート チャネルへの参加が許可される前に、次の互換性チェックが行われます。
Cisco Nexus 1000V で実行される互換性チェックの全リストを表示するには、 show port-channel compatibility-parameters を使用します。
チャネル モード セットを on に設定したインターフェイスだけをスタティック ポート チャネルに追加できます。これらのアトリビュートは個別のメンバ ポートに設定できます。設定するメンバ ポートのアトリビュートに互換性がない場合、Cisco Nexus 1000Vはこのポートをポート チャネルで一時停止させます。
または、次のパラメータが同じ場合、パラメータに互換性がないポートを強制的にポート チャネルに参加させることもできます。
インターフェイスがポート チャネルに参加すると、一部のパラメータが削除され、ポート チャネルの値が次のように置き換わります。
• Quality of Service(QoS; サービス品質)
• Access Control List(ACL; アクセス コントロール リスト)
インターフェイスがポート チャネルに参加または脱退しても、次に示すインターフェイス パラメータは影響を受けません。
(注) ポート チャネルを削除すると、すべてのメンバ インターフェイスはポート チャネルから削除されたかのように設定されます。
Cisco Nexus 1000Vは、フレームのアドレスを数値にハッシュしてチャネルのリンクを 1 つ選択することで、ポート チャネルのすべての動作インターフェイス間のトラフィックを負荷分散します。ポート チャネルはデフォルトでロード バランシングを備えています。ポート チャネル ロード バランシングでは、MAC アドレス、IP アドレス、またはレイヤ 4 ポート番号を使用してリンクを選択します。ポート チャネル ロード バランシングは、送信元または宛先アドレス、およびポートの両方またはいずれか一方を使用します。
ロード バランシング モードを設定して、デバイス全体または指定したモジュールに設定したすべてのポート チャネルに適用することができます。モジュールごとの設定は、デバイス全体のロード バランシング設定よりも優先されます。デバイス全体に 1 つのロード バランシング モードを、指定したモジュールに別のモードを、さらに別の指定したモジュールに別のモードを設定できます。ポート チャネルごとにロード バランシング方式を設定できません。
使用するロード バランシング アルゴリズムのタイプを設定できます。ロード バランシング アルゴリズムを指定し、フレームのフィールドを見て出力トラフィックに選択するメンバ ポートを決定します。
(注) デフォルトのロード バランシング方式では、送信元 MAC アドレスを使用します。
次のいずれかの方式を設定して、ポート チャネル全体を負荷分散できます。
• 送信元 IP アドレスおよび TCP/UDP ポート番号
• 送信元および宛先 IP アドレスおよび TCP/UDP ポート番号
• 宛先 IP アドレス、TCP/UDP ポート番号、および VLAN
• 送信元 IP アドレス、TCP/UDP ポート番号、および VLAN
• 送信元および宛先 IP アドレス、TCP/UDP ポート番号、および VLAN
送信元 IP アドレス ロード バランシングを設定する場合、送信元 MAC アドレスを使用してトラフィックを負荷分散します。宛先 MAC アドレス ロード バランシング方式を設定する場合、宛先 MAC アドレスを使用してトラフィックを負荷分散します。
ポート チャネルを使用するロード バランシング方式は、マルチキャスト トラフィックには適用されません。設定方式にかかわらず、マルチキャスト トラフィックは、次の方式を使用してポート チャネルを負荷分散します。
• レイヤ 4 情報を持つマルチキャスト トラフィック:送信元 IP アドレス、送信元ポート、宛先 IP アドレス、および宛先ポート
• レイヤ 4 情報を持たないマルチキャスト トラフィック:発信元 IP アドレスおよび宛先 IP アドレス
• 非 IP マルチキャスト トラフィック:発信元 MAC アドレスおよび宛先 MAC アドレス
ポート チャネル ロード バランシングを設定するには、「ポート チャネル ロード バランシングの設定」を参照してください。
Link Aggregation Control Protocol(LACP)では、最大 16 のインターフェイスを 1 つのポート チャネルに設定できます。最大 8 つのインターフェイスをアクティブに、最大 8 つのインターフェイスをスタンバイ ステートにできます。図 5-1 に、個別リンクを LACP ポート チャネルおよびチャネル グループに組み込み、個別リンクとして機能させる方法を示します。
Cisco Nexus 1000V では、LACP はデフォルトでグローバルにイネーブルです。
(注) ポート チャネルを削除すると、関連するチャネル グループが自動的に削除されます。すべてのメンバ インターフェイスはオリジナルの設定に戻ります。
• 「LACP がイネーブルのポート チャネルとスタティック ポート チャネルの相違点」
ポート チャネルの個別インターフェイスは、チャネル モードで設定します。スタティック ポート チャネルを集約プロトコルを使用せずに実行すると、チャネル モードは常に on に設定されます。
各チャネルの LACP をイネーブルにするには、各インターフェイスのチャネル モードに active または passive を設定します。チャネル グループにリンクを追加すると、LACP チャネル グループの個別リンクにいずれかのチャネル モードを設定できます。
表 5-1 に、チャネル モードの説明を記します。
LACP は、passive および active モードの両方でポート間をネゴシエートして、ポート速度やトランキング ステートなどを基準にしてポート チャネルを形成できるかどうかを決定します。passive モードは、リモート システムやパートナーが LACP をサポートするかどうか不明の場合に役に立ちます。
次の例のように、ポートの LACP モードが異なっている場合でも、それらのモードに互換性があれば、ポートは LACP ポート チャネルを形成できます。
• active モードのポートは、 active モードの別のポートとともにポート チャネルを正しく形成できます。
• active モードのポートは、 passive モードの別のポートとともにポート チャネルを形成できます。
• passive モードのポートは、どちらのポートもネゴシエーションを開始しないため、 passive モードの別のポートとともにポート チャネルを形成できません。
• on モードのポートは LACP を実行しておらず、 active または passive モードの別のポートとともにポート チャネルを形成できません。
LACP を実行するどのシステムにも LACP システム プライオリティ値があります。このパラメータのデフォルトの値である 32768 を適用することも、1 ~ 65535 の値を設定することもできます。LACP はシステム プライオリティに MAC アドレスを使用してシステム ID を形成します。また、他のデバイスとのネゴシエーション中にもシステム プライオリティを使用します。システム プライオリティの値が大きいとプライオリティは低くなります。
(注) LACP のシステム ID は、LACP システム プライオリティ値と MAC アドレスを組み合わせたものです。
LACP を使用するように設定されたポートにはそれぞれ LACP ポート プライオリティがあります。LACP ポート プライオリティに、デフォルト値である 32768 を適用することも、1 ~ 65535 の値を設定することもできます。LACP はポート番号とともにポート プライオリティを使用して、ポート ID を形成します。
互換性のあるすべてのポートを集約できない制限がある場合、LACP はポート プライオリティを使用して、スタンバイ モードにする必要があるポートを決定し、アクティブ モードにすべきポートを指定します。ポート プライオリティの値が大きいと LACP のプライオリティは低くなります。ポート プライオリティを設定して指定したポートの LACP プライオリティを低くして、ホットスタンバイ リンクではなくアクティブ リンクとして選択されるようにすることができます。
LACP は、LACP を使用するように設定されたポートごとに、チャネルグループ番号と同じ管理キー値を自動的に設定します。管理キーは、他のポートと集約されるポートの機能を定義します。他のポートと集約されるポート機能は、次の要因によって決まります。
ポート チャネルを使用すればデータ トラフィックを動的に再配布できます。この再配布により、リンクが削除または追加されたり、ロード バランシング スキームが変更されることもあります。トラフィック フローの途中でトラフィックが再配布されると、フレームの秩序が乱れる可能性があります。
LACP は Marker Protocol を使って、再配布によってフレームが重複したり順番が入れ替わらないようにします。Marker Protocol は、所定のトラフィック フローのすべてのフレームがリモート エンドで正しく受信されていることを検出します。LACP は ポート チャネル リンクごとに Marker PDU を送信します。リモート システムは、Marker PDU よりも先にこのリンクで受信されたすべてのフレームを受信すると、Marker PDU に応答します。リモート システムは次に Marker Responder を送信します。ポート チャネルのすべてのメンバ リンクの Marker Responder を受信したローカル システムは、トラフィック フローのフレームを正しい順序で再配分します。ソフトウェアは Marker Responder だけをサポートします。
表 5-2 に、LACP がイネーブルのポート チャネルとスタティック ポート チャネルの主な相違点を示します。
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Virtual Port Channel In Host Mode(vPC-HM)により、ポート チャネルのメンバ ポートを複数のアップストリーム スイッチに接続できます。vPC-HM では、トラフィックを分離するために、ポートをサブグループ(0 ~ 31)にグループ化します。
図 5-2 では、vPC-HM を使用してトラフィックを分離するために、メンバ ポート 1 および 2 をサブグループ ID 0 に割り当て、メンバ ポート 3 および 4 をサブグループ ID 1 に割り当てています。
図 5-2 vPC-HM による複数のアップストリーム スイッチへのポート チャネルの接続
vPC-HM でインターフェイスを設定するには、「複数のアップストリーム スイッチに接続するポート チャネルの設定」を参照してください。
vPC-HM は、ポート プロファイルで設定することもできます。詳細については、『 Cisco Nexus 1000V Port Profile Configuration Guide, Release 4.0(4)SV1(3) 』 を参照してください。
サブグループの作成方法と、インターフェイスの割り当て方法については、「CDP または手動方式によるサブグループの作成」および 「静的ピン接続によるインターフェイスの割り当て」を参照してください。
アップストリーム スイッチで Cisco Discovery Protocol(CDP; シスコ検出プロトコル)がイネーブルになっている場合、CDP 情報を使用してサブグループを自動的に作成できます。アップストリーム スイッチで CDP がイネーブルになっていない場合、サブグループ ID をイーサネット インターフェイスに割り当てて、サブグループを手動で作成する必要があります。
この設定は、ポート チャネル設定の一部として行うことができます。詳細については、「複数のアップストリーム スイッチに接続するポート チャネルの設定」を参照してください。
静的ピン接続を使用すると、vPC-HM の特定のサブグループに vEthernet インターフェイスを割り当てる(ピン接続する)ことができます。この割り当てにより、vEthernet インターフェイスからのトラフィックを、サブグループ内のメンバ ポート経由に限り転送することが可能となります。この機能では、ポート チャネルのポート メンバに対して、サブグループ ID を手動で設定していることが前提となります。
特定のポート チャネル サブグループに vEthernet インターフェイスをピン接続するには、「静的ピン接続の設定」を参照してください。
ポート プロファイル コンフィギュレーション モードで vEthernet インターフェイスをサブグループにピン接続することもできます。詳細については、『 Cisco Nexus 1000V Port Profile Configuration Guide, Release 4.0(4)SV1(3) 』 を参照してください。
ポート チャネルは、複数のポートのトラフィックを負荷分散することでハイ アベイラビリティを実現します。物理ポートが故障した場合、ポート チャネルのメンバがアクティブであればポート チャネルは引き続き動作します。
ポート チャネルは、ステートフル再起動とステートレス再起動をサポートします。ステートフル再起動はスーパーバイザ切り替え時に発生します。切り替え後、Cisco Nexus 1000Vは実行時の設定を適用します。
• EXEC モードで Cisco Nexus 1000V にログインしている。
• シングル ポート チャネルのすべてのポートが、互換性の要件を満たしていること。互換性の要件の詳細については、「互換性チェック」を参照してください。
• 物理ポートが 2 つの異なるスイッチに接続されている場合でも、仮想の vPC-HM を使用してポート チャネルを設定できる。
• モジュール間のポート チャネルはサポートされていません。
• ポート チャネルが互換性の要件を満たして、かつ次の条件のときだけ、複数のアップストリームでポート チャネルを形成することができます。
– ホストからのアップリンクが同じアップストリーム スイッチに接続されている。
– ホストからの複数のアップストリーム スイッチに接続されているアップリンクが vPC-HM で設定されている。
• ポート チャネルはポート プロファイルを使用して設定できます。詳細については、『 Cisco Nexus 1000V Port Profile Configuration Guide, Release 4.0(4)SV1(3) 』 を参照してください。
• ポート チャネルを設定した場合、ポート チャネル インターフェイスに適用した設定はポート チャネル メンバ ポートに影響を与えます。メンバ ポートに適用した設定は、設定を適用したメンバ ポートにだけ影響します。
• ポート チャネルにポートを追加する前に、ポート セキュリティ情報をそのポートから削除しておく必要があります。同様に、チャネル グループのメンバであるポートにポート セキュリティ情報を追加できません。
• ポート チャネル グループに属するポートを PVLAN ポートとして設定できます。
• ポート チャネル内のすべてのポートは同じ Cisco Nexus 1000V モジュール内にある必要があり、Cisco Nexus 1000V モジュール間でポート チャネルを設定できません。
• 変更した設定をポート チャネルに適用すると、そのポート チャネルのメンバ インターフェイスにもそれぞれ変更が適用されます。
• チャネル メンバ ポートを発信元または宛先 SPAN ポートにできません。
• リンクを介して inband/AIPC も伝送される場合に LACP をサポートするには、ESX ホストに接続されるポートで次のコマンドを設定する必要があります。
– spanning-tree portfast trunk
– spanning-tree bpdufilter enable
(注) 制御トラフィック用に独立した専用の NIC がある場合、これらの設定は不要です。
• LACP チャネルを介して inband/AIPC も伝送される場合、2 つのスイッチを接続するリンクが 2 つ以上必要です。
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• 「1 つのアップストリーム スイッチに接続するポート チャネルの設定」
• 「複数のアップストリーム スイッチに接続するポート チャネルの設定」
• 「ポート チャネル インターフェイスのシャットダウンと再起動」
• 「ポート チャネル インターフェイスへの速度とデュプレックスの設定」
(注) Cisco Nexus 1000V のコマンドは Cisco IOS のコマンドと異なる場合があることに注意してください。
この手順を使用すると、メンバ ポートが 1 つのアップストリーム スイッチに接続するポート チャネルを設定できます。
(注) メンバ ポートが複数のアップストリーム スイッチに接続するポート チャネルを設定するには、「複数のアップストリーム スイッチに接続するポート チャネルの設定」を参照してください。
この手順を使用すると、Virtual Port Channel Host Mode(vPC-HM)でポート チャネルを設定できます。
メンバ ポートが 1 つのアップストリーム スイッチに接続するポート チャネルを設定するには、「1 つのアップストリーム スイッチに接続するポート チャネルの設定」を参照してください。
この手順を開始する前に、次の点を確認するか、または実行しておく必要があります。
• vPC-HM では、ポート チャネルのメンバ ポートが複数のアップストリーム スイッチに接続し、トラフィックを個別のサブグループで管理する必要があります。
• ポート チャネルを作成すると、関連するチャネル グループが自動的に作成されます。
• vPC-HM は、 on モードで設定されたポート チャネルに限りサポートされます。vPC-HM は、 active モードおよび passive モードを使用する LACP チャネルに対してはサポートされません。
• アップストリーム スイッチで CDP が設定されているかどうかを確認する必要があります。設定されている場合、CDP によってアップストリーム スイッチごとにサブグループが作成され、トラフィックが個別に管理されます。CDP が設定されていない場合は、サブグループを手動で設定して、個別のスイッチ上のトラフィック フローを管理する必要があります。
• CDP をデフォルトの CDP タイマー(60 秒)で使用している場合、サービス中とサービス停止中とを連続してアドバタイズするリンクは、サービスに戻るまでに最大で 60 秒かかることがあります。
• いずれかのサブグループに複数のメンバ ポートがある場合、アップストリーム スイッチの各サブグループのメンバ ポートに対して、ポート チャネルを設定する必要があります。
• ポート チャネルが複数のアップストリーム スイッチに接続するときに vPC-HM が設定されていない場合、Cisco Nexus 1000V の後ろに位置する VM は、不明なユニキャスト フラッド、マルチキャスト フラッド、およびブロードキャストについて、ネットワークから重複したパケットを受信します。
• この手順で使用する sub-group コマンドは、ポート チャネル インターフェイスによって継承されるポート プロファイルで指定されたサブグループ設定よりも優先されます。
• ポート プロファイルで vPC-HM を設定することもできます。詳細については、『 Cisco Nexus 1000V Port Profile Configuration Guide, Release 4.0(4)SV1(3) 』 を参照してください。
2. interface port-channel channel-number
– sub-group cdp を入力し、ステップ 8 に進みます。
– sub-group manual を入力し、次のステップに進みます。
7. CDP が設定されていないアップストリーム スイッチに接続された各ポート メンバについて、ステップ 5 および 6 を繰り返します。
この手順を使用すると、複数のアップストリーム スイッチ上でトラフィック フローを管理するためのポート チャネル サブグループを手動で設定できます。CDP が設定されていない複数のアップストリーム スイッチに接続するポート チャネルに対しては、これを実行する必要があります。
この手順を開始する前に、次の点を確認するか、または実行しておく必要があります。
• 「複数のアップストリーム スイッチに接続するポート チャネルの設定」の手順を使用して、ポート チャネルに対するポート プロファイルを設定します。
• アップストリーム スイッチへのトラフィックのためのインターフェイス範囲とサブグループ ID(0 ~ 31)を把握します。
4. CDP が設定されていないアップストリーム スイッチに接続された各ポート について、ステップ 25 およびステップ 3 を繰り返します。
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CDP が設定されていないアップストリーム スイッチに接続された各ポート について、ステップ 2 およびステップ 3 を繰り返します。 |
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(任意)実行中のコンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーし、リブートや再起動を行ってもこの設定が維持されるように永続的に保存します。 |
次に、4 つの物理ポートがあるモジュール 3 のホストにポート チャネル サブグループを手動で設定する方法の例を示します。アップストリーム スイッチは CDP をサポートしません。イーサネット ポート 3/2 および 3/3 は 1 つのアップストリーム スイッチに接続し、イーサネット ポート 3/4 および 3/5 は別のアップストリーム スイッチに接続します。
この手順を使用すると、vEthernet インターフェイスで静的ピン接続を設定できます。
(注) 静的ピン接続はポート プロファイルで設定することもできます。詳細については、『Cisco Nexus 1000V Port Profile Configuration Guide, Release 4.0(4)SV1(3)』を参照してください。
2. interface vethernet interface-number
4. show running-config interface vethernet interface-number
次に、サブグループ ID 0 を vEthernet インターフェイス 1 にピン接続する例を示します。
この手順を開始する前に、次の点を確認するか、または実行しておく必要があります。
• ポート チャネルを削除したときのインターフェイス設定の変化の詳細については、「互換性チェック」を参照してください。
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no channel-group channel-number |
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この手順を開始する前に、次の点を確認するか、または実行しておく必要があります。
• すべてのレイヤ 2 メンバ ポートは、全二重モードで同じ速度で実行されている必要があります。
• ポート チャネルがない場合は、チャネル グループを作成するとポート チャネルが自動的に作成されます。
(注) 特定のインターフェイスを特定のポート チャネルに追加できない場合、エラー メッセージにより互換性の問題が示されます。
2. interface ethernet slot/port
4. switchport trunk { allowed vlan vlan-id | native vlan-id }
5. channel-group channel- number [ mode { on | active | passive }]
次に、イーサネット インターフェイス 1/4 をチャネル グループ 5 に追加する例を示します。
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この手順を開始する前に、次の点を確認するか、または実行しておく必要があります。
• ポート チャネル インターフェイスをシャットダウンすると、トラフィックは通過しなくなり、インターフェイスは管理上ダウンします。
2. interface port-channel channel-number
次に、ポート チャネル 2 のインターフェイスをアップする例を示します。
2. interface port-channel channel-number
この手順を使用すると、LACP ポート チャネルのリンクごとに LACP モードを設定できます。この設定は、リンクが LACP で許容されるかどうかを示します。
この手順を開始する前に、次の点を確認するか、または実行しておく必要があります。
• 関連する集約プロトコルを使用せずにポート チャネルを設定すると、リンク両端のすべてのインターフェイスは on チャネル モードを維持します。
次に、LACP をイネーブルにしたインターフェイスを、チャネル グループ 5 のイーサネット インターフェイス 1/4 のアクティブ ポート チャネル モードに設定する例を示します。
2. interface port-channel channel-number
3. speed
{
10 |
100 |
1000 |
auto }
4. duplex
{
auto |
full |
half }
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interface port-channel channel-number |
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ポート チャネル インターフェイスのデュプレックス モードを設定します。デフォルトの自動ネゴシエーションは auto です。 |
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(任意)実行中のコンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーし、リブートや再起動を行ってもこの設定が維持されるように永続的に保存します。 |
次に、ポート チャネル 2 を 100 Mbps に設定する例を示します。
この手順を使用すると、1 Gbps 以上の速度のポート チャネル インターフェイスで、フロー制御ポーズ パケットの送受信を設定できます。
この手順を開始する前に、次の点を確認するか、または実行しておく必要があります。
• 1 Gbps よりも低速なポート チャネル インターフェイスでは、ポーズ フレームを受信する機能だけを設定できます。ポーズ パケットの送信については設定できません。
(注) フロー制御を正しく動作させるには、リンクの両端でフロー制御設定が一致している必要があります。
2. interface port-channel channel-number
3. flowcontrol
{
receive |
send }
{
desired |
off |
on }
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interface port-channel channel-number |
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フロー制御パラメータを設定して、ポート チャネル インターフェイスのポーズ パケットを送信および受信します。デフォルトは、ディセーブルです。 |
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(任意)実行中のコンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーし、リブートや再起動を行ってもこの設定が維持されるように永続的に保存します。 |
次に、ポート チャネル グループ 2 のポート チャネル インターフェイスで、ポーズ パケットを送受信するように設定する例を示します。
この手順を開始する前に、次の点を確認するか、または実行しておく必要があります。
• ポート チャネル ロード バランシングは、デバイス全体または 1 つのモジュールに対して設定できます。
• モジュールベースのロード バランシングは、デバイスベースのロード バランシングに優先します。
• デフォルト ロード バランシング方式は、送信元 MAC アドレスです。
• ポート チャネル ロード バランシングの詳細については、「ポート チャネルを使ったロード バランシング」を参照してください。
2. port-channel load-balance ethernet { dest-ip-port | dest-ip-port-vlan | destination-ip-vlan | destination-mac | destination-port | source-dest-ip-port | source-dest-ip-port-vlan | source-dest-ip-vlan | source-dest-mac | source-dest-port | source-ip-port | source-ip-port-vlan | source-ip-vlan | source-mac | source-port | source-virtual-port-id | vlan-only }
次に、モジュール 5 のポート チャネルに対して、送信元 IP ロード バランシング方式を設定する例を示します。
2. no port-channel load-balance ethernet
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(任意)実行中のコンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーし、リブートや再起動を行ってもこの設定が維持されるように永続的に保存します。 |
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show port-channel database [ interface port-channel channel-number] |
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コマンド出力の詳細については、『 Cisco Nexus 1000V Command Reference, Release 4.0(4)SV1(3) 』 を参照してください。
ポート チャネル インターフェイスの設定情報を表示できます。
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次に、ポート チャネルを作成し、そのポート チャネルに 2 つのレイヤ 2 インターフェイスを追加する例を示します。
ポート チャネルの実装に関する追加情報については、次のセクションを参照してください。
• 「関連資料」
• 「標準規格」
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『 Cisco Nexus 1000V System Management Configuration Guide, Release 4.0(4)SV1(3) 』 |
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