この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Network Segmentation Manager(NSM)の概要について説明します。この章は、次の項で構成されています。
VMware の vCloud Director 1.5 は、クラウド サービスによって、さまざまなテナント組織にサービスとしてのインフラストラクチャ(IaaS)を提供できるようにするための抽象的なレイヤを提供します。また、vCloud Director は、テナント組織が仮想データセンター(vDC)、vApp、ネットワーク、ネットワーク プールなどのリソースを管理できるようにします。図 1-1 を参照してください。
vCloud Director には、次のクラウド リソースが含まれています。
• 仮想データセンター(vDC):IT 組織が計算、ストレージ、およびネットワーキングのリソースを vDC と組み合わせて、ユーザにこれらのリソースを配信することができるようにします。vDC には、プロバイダー vDC および組織 vDC の 2 種類があります。
• ネットワーク:特定のクラウドのネットワーク アーキテクチャ内の各機能の境界およびそれぞれのサービス レベルを定義します。vCloud Director では、3 種類のネットワーク(外部ネットワーク、組織ネットワーク、vApp ネットワーク)がサポートされています。これらのネットワークは、Cisco Nexus 1000V でポート プロファイルとして作成されます。
• ネットワーク プール:組織 vDC 内のダイナミック プロビジョニングのメカニズムを提供します。ネットワーク プールの 3 つの異なるタイプは、VLAN-backed、network isolation-backed、および port group-backed です。すべてのタイプのネットワーク プールは、Cisco Nexus 1000V を使用してサポートされます。
詳細については、『VMware vCloud Director Administrator's Guide』および『vCloud Director User's Guide』を参照してください。
Cisco Network Segmentation Manager(NSM)は、VMware の vCloud Director 1.5 とネットワーキング管理の Cisco Nexus 1000V を統合します。図 1-2 および図 1-3 を参照してください。この図では、NSM は vShield Manager と通信して、vCloud Director と統合することにより、vCloud Director でサポートされているすべてのタイプのネットワーク プール(VLAN-backed、network isolation-backed、port group-backed)をサポートするために Cisco Nexus 1000V を使用することができます。
図 1-2 vCloud Director と Cisco Nexus 1000V の統合
図 1-3 vCloud Director を使用する Cisco Nexus 1000V トポロジ図
クラウド管理者が vCloud Director 内にネットワークをオンデマンドで作成すると、vShield Manager から NSM に要求が発行され、vCloud Director のネットワーク プールに基づいてネットワークが作成されます。NSM は一連の API を公開して、vShield Manager が Cisco Nexus 1000V でポート プロファイルを作成できるようにします。
ネットワーク管理者は、テナント ID、バッキング タイプ(セグメンテーションまたは VLAN)、および QoS や ACL などのポリシーを包含するポート プロファイルへの参照を含むネットワーク セグメンテーション ポリシーを作成します。これらのネットワーク セグメンテーション ポリシーは、vCloud Director で作成されたネットワークの結果としてポート プロファイルで継承されます。ネットワーク セグメンテーション ポリシーの詳細については、「ネットワーク セグメンテーション ポリシーの作成」を参照してください。
vCloud Director では、テナント ID によって、ネットワークのネットワーク セグメンテーション ポリシーへの割り当て方法が決定されます。ネットワーク セグメンテーション ポリシーでは、ポリシー タイプは、VLAN またはセグメンテーションのいずれかです。ネットワークの作成要求が vShield Manager から NSM に発行されるときに、指定されたテナントのポリシー タイプに応じてセグメンテーション ID または VLAN が使用されます。
vCloud Director は、VLAN-backed ネットワーク プールまたは network isolation-backed ネットワーク プールからネットワークを作成します。ネットワーク プールのタイプによって、NSM へのネットワーク作成要求でセグメンテーション ID または VLAN が送信されるかが決定されます。また、ネットワーク プールのタイプによって、どのタイプのネットワーク セグメンテーション ポリシーが NSM で使用されるかが決定されます。