この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、P で始まる Cisco NX-OS の Quality of Service(QoS)コマンドについて説明します。
ネットワーク QoS タイプのポリシー マップで参照されるクラスで、Class Based Flow Control(CBFC)ポーズ特性をイネーブルにするには、 pause コマンドを使用します。クラスの CBFC ポーズ特性をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
pause no-drop [ pfc-cos pfc-cos-list ]
no pause no-drop [ pfc-cos pfc-cos-list ]
カンマ(,)を使用して複数の値を区別するか、ハイフン(-)を使用して値の範囲を指定します。たとえば、0, 2, 3, または 2-5 のように指定します。 |
ネットワーク QoS クラス タイプのポリシー マップ コンフィギュレーション
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イーサネット インターフェイスは、プライオリティ フロー制御(PFC)を使用して、ロスレス サービスを no-drop システム クラスに提供します。PFC はクラス単位でポーズ フレームを実装し、IEEE 802.1p CoS 値を使用してロスレス サービスを必要とするクラスを特定します。
次に、ネットワーク QoS タイプのポリシー マップで参照されるクラスで pause no-drop をイネーブルにする例を示します。
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ネットワーク QoS タイプのポリシー マップで参照されるクラスでクラス ベースのフロー制御(CBFC)のポーズ特性をイネーブルにし、no-drop クラス用の入力バッファのサイズを設定するには、 pause no drop buffer-size コマンドを使用します。クラスで CBFC のポーズ特性をディセーブルにし、バッファをリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
pause no-drop buffer-size buffer-size pause-threshold xoff-size resume-threshold xon-size
no pause no-drop buffer-size buffer-size pause-threshold xoff-size resume-threshold xon-size
Cisco Nexus 5548 スイッチでは、152000 バイトの最大バッファ サイズを設定できます。 | |
Cisco Nexus 5548 スイッチでは、103360 バイトの最大ポーズしきい値を設定できます。 | |
Cisco Nexus 5548 スイッチでは、83520 バイトの最大再開しきい値を設定できます。 |
ネットワーク QoS クラス タイプのポリシー マップ コンフィギュレーション
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no-drop クラスのバッファ サイズとしきい値を設定するために使用します。3000 m(9843 フィート)のリンク距離でのロスレス イーサネットをサポートするためのバッファ サイズを設定します。Cisco NX-OS Release 5.0(2)N1(1) では、ポリシーをサポートするために十分なバッファ リソースが使用できない場合、スイッチ ソフトウェアによってそのポリシーが拒否されます。
バッファ サイズを設定するときは、次の点に注意してください。
• バッファ サイズはポーズしきい値より大きくする必要があります。また、ポーズしきい値は再開しきい値より大きくする必要があります。この条件が満たされていないと、次のメッセージが表示されます。
ポーズしきい値と再開しきい値の差は、Cisco Nexus 5020 スイッチの場合は 20480 バイト以上、Cisco Nexus 5548 の場合は 19840 バイト以上にする必要があります。この条件が満たされていないと、Cisco Nexus 5020 スイッチでは次のメッセージが表示されます。
Cisco Nexus 5548 では次のメッセージが表示されます。
• ポーズしきい値は、再開しきい値より大きくする必要があります。この条件が満たされていないと、次のメッセージが表示されます。
次に、ネットワーク QoS タイプのポリシー マップで参照されるクラスで pause no-drop をイネーブルにする例を示します。
次に、Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチで、ネットワーク QoS タイプのポリシー マップで参照されるクラスに 3000 m の no-drop バッファ サイズを設定する例を示します。
次に、Cisco Nexus 5548 スイッチで、ネットワーク QoS タイプのポリシー マップで参照されるクラスに 3000 m の no-drop バッファ サイズを設定する例を示します。
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コントロール プレーン ポリシー マップのクラス マップにトラフィック ポリシングを設定するには、 police コマンドを使用します。
コントロール プレーン ポリシー マップ コンフィギュレーション モード
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次に、200 パケット/秒の平均レートでコントロール プレーン ポリシー マップにトラフィック ポリシングを設定する例を示します。
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コントロール プレーン ポリシー マップのコントロール プレーン クラス マップを指定して、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
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コントロール プレーン ポリシー マップ コンフィギュレーション モードを開始するには、 policy-map type control-plane コマンドを使用します。
policy-map type control-plane policy-map-name
デフォルトのコントロール プレーン ポリシー マップの名前。名前は、英数字で指定します。大文字と小文字が区別され、最大文字数は 64 です。 |
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Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチでは、ユーザ定義のコントロール プレーン ポリシング(CoPP)ポリシー マップを作成できません。スイッチ ソフトウェアには、デフォルトのコントロール プレーン ポリシー マップ copp-system-policy-default と、カスタマイズしたポリシー マップ copp-system-policy-customized が含まれています。デフォルトのコントロール プレーン ポリシー マップに対してクラスを追加または削除することはできません。ただし、copp-system-policy-customized コントロール プレーン ポリシー マップに対してクラスを追加または削除することはできます。
デフォルト以外の名前でコントロール プレーン ポリシーを作成しようとすると、次のエラー メッセージが表示されます。
次に、コントロール プレーン ポリシー マップ コンフィギュレーション モードを開始する例を示します。
次に、デフォルトのコントロール プレーン ポリシー マップ以外のコントロール プレーン ポリシー マップを作成したときに表示されるエラー メッセージの例を示します。
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ポリシー マップを作成または修正し、ネットワーク QoS タイプのポリシー マップ コンフィギュレーション モードを開始するには、 policy-map type network-qos コマンドを使用します。ポリシー マップを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
policy-map type network-qos policy-map-name
no policy-map type network-qos policy-map-name
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ポリシー マップをインターフェイスに割り当てるには、 service-policy コマンドを使用します。
Cisco NX-OS Release 5.0(2)N1(1) を実行している Cisco Nexus 5548 スイッチでは、スイッチ ソフトウェアによって class-fcoe クラス マップがポリシー マップに自動的には関連付けられません。class-fcoe クラスは手動でポリシー マップに追加できます。その他のすべての Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチでは、このクラスはデフォルトでポリシー マップに含まれています。Cisco Nexus 5548 スイッチでは、ポリシー マップから class-fcoe クラスを削除できます。
set qos-group コマンドを使用して、Cisco Nexus 5548 スイッチで class-fcoe クラス マップの qos-group を設定できます。デフォルトの qos-group 値は 1 です。
次に、QoS ネットワーク タイプのポリシー マップを作成または修正する例を示します。
次に、ネットワーク QoS タイプのポリシー マップを削除する例を示します。
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ポリシー マップを作成または修正し、QoS タイプのポリシー マップ コンフィギュレーション モードを開始するには、 policy-map コマンドを使用します。QoS ポリシー マップを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
policy-map [ type qos ] qos-policy-map-name
no policy-map [ type qos ] qos-policy-map-name
タイプを指定せずに policy-map コマンドを実行すると、QoS タイプのポリシー マップ コンフィギュレーション モードが開始されます。
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ポリシー マップをインターフェイスに割り当てるには、 service-policy コマンドを使用します。
Cisco NX-OS Release 5.0(2)N1(1) を実行している Cisco Nexus 5548 スイッチでは、スイッチ ソフトウェアによって class-fcoe クラス マップがポリシー マップに自動的には関連付けられません。class-fcoe クラスは手動でポリシー マップに追加できます。その他のすべての Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチでは、このクラスはデフォルトでポリシー マップに含まれています。Cisco Nexus 5548 スイッチでは、ポリシー マップから class-fcoe クラスを削除できます。
set qos-group コマンドを使用して、Cisco Nexus 5548 スイッチで class-fcoe クラス マップの qos-group を設定できます。デフォルトの qos-group 値は 1 です。
次に、QoS タイプのポリシー マップを作成または修正する例を示します。
switch(
config)#
policy-map my_policy1
次に、QoS タイプのポリシー マップを削除する例を示します。
switch(
config)#
no policy-map my_policy1
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ポリシー マップを作成または修正し、キューイング タイプのポリシー マップ コンフィギュレーション モードを開始するには、 policy-map type queuing コマンドを使用します。ポリシー マップを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
policy-map type queuing queuing-policy-map-name
no policy-map type queuing queuing-policy-map-name
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ポリシー マップをインターフェイスに割り当てるには、 service-policy コマンドを使用します。
Cisco NX-OS Release 5.0(2)N1(1) を実行している Cisco Nexus 5548 スイッチでは、スイッチ ソフトウェアによって class-fcoe クラス マップがポリシー マップに自動的には関連付けられません。class-fcoe クラスは手動でポリシー マップに追加できます。その他のすべての Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチでは、このクラスはデフォルトでポリシー マップに含まれています。Cisco Nexus 5548 スイッチでは、ポリシー マップから class-fcoe クラスを削除できます。
class-fcoe クラス マップでは、次の項目を設定できます。
• qos-group(Cisco Nexus 5548 スイッチ)
(注) Cisco Nexus 5548 スイッチでは、デフォルトの qos-group 値は 1 です。
次に、キューイング タイプのポリシー マップを作成または修正する例を示します。
switch(
config)#
policy-map type queuing my_policy1
次に、キューイング タイプのポリシー マップを削除する例を示します。
switch(
config)#
no policy-map type queuing my_policy1
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ポリシー マップのトラフィック クラスにプライオリティ キューを割り当てるには、 priority コマンドを使用します。マッピングを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
キューイング タイプのポリシー クラス マップ コンフィギュレーション
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ポリシー マップのトラフィック クラスに完全優先キューを設定する場合、プライオリティ クラスは、他のクラス キューより優先されます。このキューは、キュー ゼロ(データ トラフィックではなく制御トラフィックを伝送)以外の他のすべてのキューより先に処理されます。
次に、トラフィック クラスを完全優先キューにマッピングする例を示します。
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ポリシー マップの仮想イーサネット インターフェイスのトラフィック クラスにプライオリティを割り当てるには、 priority コマンドを使用します。マッピングを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
仮想イーサネット インターフェイス コンフィギュレーション モード
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このコマンドを使用する前に、 interface vethernet コマンドを使用して仮想イーサネット インターフェイスを設定する必要があります。
ポリシー マップのトラフィック クラスに完全優先キューを設定する場合、プライオリティ クラスは、他のクラス キューより優先されます。このキューは、キュー ゼロ(データ トラフィックではなく制御トラフィックを伝送)以外の他のすべてのキューより先に処理されます。
次に、仮想イーサネット インターフェイスのプライオリティを設定する例を示します。
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選択されたインターフェイスのプライオリティフロー制御(PFC)モードを設定するには、 priority-flow-control コマンドを使用します。
priority-flow-control mode { auto | on | off }
no priority-flow-control mode { auto | on | off }
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(注) インターフェイスをレイヤ 3 インターフェイスとして設定するには、no switchport コマンドを使用します。
次に、インターフェイス上で PFC を強制的にイネーブルにする例を示します。
switch#
configure terminal
switch(config)#
interface ethernet 1/2
switch(config-if)#
priority-flow-control mode on
switch(config-if)#
次に、インターフェイス上で PFC を強制的にディセーブルにする例を示します。
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