A コマンド
この章では、コマンド名が A で始まる Cisco NX-OS システム管理コマンドについて説明します。
abort
コマンドの実行結果を適用せずにコンフィギュレーション セッションを削除するには、 abort コマンドを使用します。
abort
シンタックスの説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
セッション コンフィギュレーション
サポートされるユーザ ロール
ネットワーク管理者
VDC 管理者
使用上のガイドライン
このコマンドにライセンスは不要です。
関連コマンド
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show configuration session |
コンフィギュレーション セッションに関する情報を表示します。 |
action cli
Embedded Event Manager(EEM; 組み込み型イベント マネージャ)アプレットが起動されたときに実行される VSH コマンド ストリングを設定するには、 action cli コマンドを使用します。
VSH コマンド ストリングをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
action label cli [local] vsh_cmd
no action label cli
シンタックスの説明
label |
一意な識別子(任意のストリング値を指定できます)。アクションは、 label をソート キーとしてアルファベット昇順にソートおよび実行されます。ストリングに空白が含まれる場合は二重引用符で囲みます。 |
local |
(任意)イベントが発生したのと同じモジュール内で action が実行されるようにします。 |
vsh_cmd |
アプレットが起動されたとき実行される VSH コマンド ストリングを指定します。 |
コマンド モード
Embedded Event Manager
サポートされるユーザ ロール
スーパーユーザ
VDC 管理者
VDC ユーザ
使用上のガイドライン
このコマンドにライセンスは不要です。
例
次に、EEM アプレットが起動されたときに実行される VSH コマンド ストリングを設定する例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# event manager applet cli-applet
switch(config-applet)# action 1.1 cli callhome send eem subject "port down" body "acme port is down"
action counter
Embedded Event Manager(EEM; 組み込み型イベント マネージャ)アプレットが起動されたとき、名前付きカウンタを設定または変更するように指定するには、 action counter コマンドを使用します。このコマンドは、アプレット コンフィギュレーション モードで使用します。
カウンタをデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
action label counter name name value value op {dec | inc | nop | set}
no action label counter name name
シンタックスの説明
label |
一意な識別子(任意のストリング値を指定できます)。アクションは、 label をソート キーとしてアルファベット昇順にソートおよび実行されます。ストリングに空白が含まれる場合は二重引用符で囲みます。 |
name name |
カウンタの名前。この識別子には任意のストリングを指定できます。 |
value value |
カウンタの値。この識別子は -2147483648 ~ 2147483647 の整数値(境界値も含む)、またはプレフィクス $ の付いた名前(パラメータで置換される)でなければなりません。 |
op { dec | inc | nop | set } |
カウンタに対して実行する操作。 • dec -- 指定された値だけカウンタを減分します。 • inc -- 指定された値だけカウンタを増分します。 • nop -- 指定された値を出力するだけで何もしません。 • set -- 指定された値にカウンタを設定します。 |
コマンド モード
Embedded Event Manager
サポートされるユーザ ロール
スーパーユーザ
VDC 管理者
VDC ユーザ
使用上のガイドライン
このコマンドにライセンスは不要です。
例
次に、 counter-applet という名前の EEM が起動されたとき、 $variable の値をカウンタ count1 に設定する例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# event manager applet counter-applet
switch(config-applet)# action 1.2 counter name count1 value $variable op dec
action event-default
Embedded Event Manager(EEM; 組み込み型イベント マネージャ)アプレットが起動されたとき、イベントのデフォルトのアクションが実行されるように設定するには、 action event-default コマンドを使用します。
デフォルトのアクションをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
action label event-default
no action label event-default
シンタックスの説明
label |
一意な識別子(任意のストリング値を指定できます)。アクションは、 label をソート キーとしてアルファベット昇順にソートおよび実行されます。ストリングに空白が含まれる場合は二重引用符で囲みます。 |
コマンド モード
Embedded Event Manager
サポートされるユーザ ロール
スーパーユーザ
VDC 管理者
VDC ユーザ
使用上のガイドライン
このコマンドにライセンスは不要です。
例
次に、EEM アプレットが起動されたとき、イベントのデフォルトのアクションが実行されるように指定する例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# event manager applet default-applet
switch(config-applet)# action 1.15 event-default
action exceptionlog
Embedded Event Manager(EEM; 組み込み型イベント マネージャ)アプレットが起動されたとき、特定の条件が満たされたら、例外をログに記録するには、 action exceptionlog コマンドを使用します。
action label exceptionlog module module syserr error devid id errtype type errcode code phylayer layer ports list harderror error [desc string ]
シンタックスの説明
label |
一意な識別子(任意のストリング値を指定できます)。アクションは、 label をソート キーとしてアルファベット昇順にソートおよび実行されます。ストリングに空白が含まれる場合は二重引用符で囲みます。 |
module module |
指定されたモジュールの例外を記録します。モジュール( module )を指定します。 |
syserr error |
指定されたシステム エラー例外を記録します。エラー( error )を指定します。 |
devid id |
指定されたデバイス ID の例外を記録します。ID( id )を指定します。 |
errtype type |
指定されたエラー タイプの例外を記録します。タイプ( type )を指定します。 |
errcode code |
指定されたエラー コードの例外を記録します。コード( code )を指定します。 |
phylayer layer |
指定された物理層の例外を記録します。層( layer )を指定します。 |
ports list |
指定されたポートの例外を記録します。リスト( list )を指定します。 |
harderror error |
指定されたハード エラー例外を記録します。エラー( error )を指定します。 |
desc string |
(任意)例外ロギング条件の説明 |
コマンド モード
Embedded Event Manager
サポートされるユーザ ロール
スーパーユーザ
VDC 管理者
VDC ユーザ
使用上のガイドライン
このコマンドにライセンスは不要です。
例
次に、EEM アプレット例外をログに記録する例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# event manager applet exception-applet
switch(config-applet)# action 1.42 exceptionlog module 1 syserr 13 devid 1 errtype fatal errcode 13 phylayer 2 ports 1-42 harderror 13 desc “fatal exception logging”
action forceshut
Embedded Event Manager(EEM; 組み込み型イベント マネージャ)アプレットが起動されたとき、モジュール、クロスバー ASIC、またはスイッチ全体を強制的にシャットダウンするように設定するには、 action forceshut コマンドを使用します。
action label forceshut [{module module | xbar xbar-number }] reset-reason "string"
シンタックスの説明
label |
一意な識別子(任意のストリング値を指定できます)。アクションは、 label をソート キーとしてアルファベット昇順にソートおよび実行されます。ストリングに空白が含まれる場合は二重引用符で囲みます。 |
module module |
(任意)指定されたモジュールを強制的にシャットダウンします。1 ~ 10 のいずれかのモジュールを選択します。 |
xbar xbar-number |
(任意)指定されたクロスバー ASICを強制的にシャットダウンします。1 ~ 5 のいずれかの ASIC を選択します。 |
reset-reason string |
強制的なシャットダウンの理由を説明するストリングを二重引用符で囲んで指定します。 |
コマンド モード
Embedded Event Manager
サポートされるユーザ ロール
スーパーユーザ
VDC 管理者
VDC ユーザ
使用上のガイドライン
このコマンドにライセンスは不要です。
例
次に、EEM アプレットが起動されたとき、モジュール 4 を強制的にシャットダウンするように設定する例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# event manager applet forceshut-applet
switch(config-applet)# action 1.3 forceshut module 4 reset-reason “module 4 failed”
action overbudgetshut
Embedded Event Manager(EEM; 組み込み型イベント マネージャ)アプレットが起動されたとき、電力消費量が予想を超えたため、モジュールまたはスイッチ全体をシャットダウンするように設定するには、 action overbudgetshut コマンドを使用します。
action label overbudgetshut [module module ]
シンタックスの説明
label |
一意な識別子(任意のストリング値を指定できます)。アクションは、 label をソート キーとしてアルファベット昇順にソートおよび実行されます。ストリングに空白が含まれる場合は二重引用符で囲みます。 |
module module |
(任意)指定されたモジュールを強制的にシャットダウンします。1 ~ 10 のいずれかのモジュールを選択します。 |
コマンド モード
Embedded Event Manager
サポートされるユーザ ロール
スーパーユーザ
VDC 管理者
VDC ユーザ
使用上のガイドライン
このコマンドにライセンスは不要です。
例
次に、EEM アプレットが起動されたとき、電力消費量が予想を超えたため、モジュール 4 をシャットダウンするように設定する例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# event manager applet overbudget-applet
switch(config-applet)# action 1.4 overbudgetshut module 4
action policy-default
システム ポリシーのデフォルト アクションの上書きを可能にするには、 action policy-default コマンドを使用します。
action label policy-default
no action label policy-default
シンタックスの説明
label |
一意な識別子(任意のストリング値を指定できます)。アクションは、 label をソート キーとしてアルファベット昇順にソートおよび実行されます。ストリングに空白が含まれる場合は二重引用符で囲みます。 |
コマンド モード
Embedded Event Manager
サポートされるユーザ ロール
スーパーユーザ
VDC 管理者
VDC ユーザ
使用上のガイドライン
このコマンドにライセンスは不要です。
例
次に、Embedded Event Manager(EEM; 組み込み型イベント マネージャ)アプレットが起動されたとき、ポリシーのデフォルト アクションの上書きを可能にする設定例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# event manager applet default-applet
switch(config-applet)# action 1.65 policy-default
action reload
Embedded Event Manager(EEM; 組み込み型イベント マネージャ)アプレットが起動されたとき、スイッチ用ソフトウェアをリロードするアクションを指定するには、 action reload コマンドを使用します。
スイッチ用ソフトウェアをリロードするアクションを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
action label reload
no action label reload
シンタックスの説明
label |
一意な識別子(任意のストリング値を指定できます)。アクションは、 label をソート キーとしてアルファベット昇順にソートおよび実行されます。ストリングに空白が含まれる場合は二重引用符で囲みます。 |
コマンド モード
Embedded Event Manager
サポートされるユーザ ロール
スーパーユーザ
VDC 管理者
VDC ユーザ
使用上のガイドライン
このコマンドにライセンスは不要です。
例
次に、EEM アプレットが起動されたとき、スイッチ用ソフトウェアをリロードするアクションを指定する例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# event manager applet reload-applet
switch(config-applet)# action 1.5 reload
action snmp-trap
Embedded Event Manager(EEM; 組み込み型イベント マネージャ)アプレットが起動されたとき、Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)トラップを生成するように指定するには、 action snmp-trap コマンドを使用します。
SNMP トラップをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
action label snmp-trap [intdata1 integer ] [intdata2 integer ] [strdata string ]
no action label snmp-trap [intdata1 integer ] [intdata2 integer ] [strdata string ]
シンタックスの説明
label |
一意な識別子(任意のストリング値を指定できます)。アクションは、 label をソート キーとしてアルファベット昇順にソートおよび実行されます。ストリングに空白が含まれる場合は二重引用符で囲みます。 |
intdata1 integer |
(任意)SNMP トラップ メッセージによって SNMP エージェントに送信される整数を指定します。 |
intdata2 integer |
(任意)SNMP トラップ メッセージによって SNMP エージェントに送信される 2 番めの整数を指定します。 |
strdata string |
(任意)SNMP トラップ メッセージによって SNMP エージェントに送信されるストリングを指定します。ストリングに空白が含まれる場合は二重引用符で囲みます。 |
コマンド モード
Embedded Event Manager
サポートされるユーザ ロール
スーパーユーザ
VDC 管理者
VDC ユーザ
使用上のガイドライン
このコマンドにライセンスは不要です。
例
次に、EEM アプレットが起動されたとき、SNMP トラップを生成するように指定する例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# event manager applet snmp-applet
switch(config-applet)# action 1.7 snmp-trap strdata "EEM detected server failure"
action syslog
Embedded Event Manager(EEM; 組み込み型イベント マネージャ)アプレットが起動されたとき、Syslog メッセージが生成されるように設定するには、 action syslog コマンドを使用します。
Syslog メッセージをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
action label syslog [priority { prio | prio-num | prio-str }] msg msg-text
no action label syslog [priority { prio | prio-num | prio-str }] msg msg-text
シンタックスの説明
label |
一意な識別子(任意のストリング値を指定できます)。アクションは、 label をソート キーとしてアルファベット昇順にソートおよび実行されます。ストリングに空白が含まれる場合は二重引用符で囲みます。 |
priority { prio | prio-num | prio-str } |
(任意)Syslog メッセージのプライオリティ レベルを指定します。このキーワードを指定しないと、すべての Syslog メッセージのプライオリティ レベルが「情報レベル」に設定されます。このキーワードを指定する場合はプライオリティ レベル引数を指定する必要があります。プライオリティ レベルを指定するには、次の 3 つの方法があります。 1. 0 ~ 7 のいずれかを選択することでプライオリティ レベルを指定します。 – 0 -- システム使用不可 – 1 -- 早急な対応が必要 – 2 -- クリティカルな状態 – 3 -- エラー状態 – 4 -- 警告状態 – 5 -- 正常だが重大な状態 – 6 -- 情報メッセージ。これがデフォルトです。 – 7 -- デバッグ メッセージ 2. 次のいずれかのプライオリティ キーワードを選択することでプライオリティ レベルを指定します。 – emergencies -- システム使用不可 – alerts -- 早急な対応が必要 – critical -- クリティカルな状態 – errors -- エラー状態 – warnings -- 警告状態 – notifications -- 正常だが重大な状態 – informational -- 情報メッセージ。これがデフォルトです。 – debugging -- デバッグ メッセージ 3. プライオリティ ストリングを入力します。 |
msg msg-text |
ログに記録するメッセージを指定します。 msg-text には、ストリング、環境変数、または両者の組み合わせを指定できます。ストリングに空白が含まれる場合は二重引用符で囲みます。
(注) EEM アプレットから Syslog に書き出されるメッセージは EEM Syslog イベントかどうかチェックされないため、再帰的な EEM Syslog イベントが発生する可能性があります。EEM アプレットから送信されるメッセージには、識別のためアプレット名が含まれています。
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コマンド モード
Embedded Event Manager
サポートされるユーザ ロール
スーパーユーザ
VDC 管理者
VDC ユーザ
使用上のガイドライン
このコマンドにライセンスは不要です。
例
次に、EEM アプレットが起動されたとき、Syslog メッセージを保存するように設定する例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# event manager applet syslog-applet
switch(config-applet)# action 1.7 syslog priority critical msg "Syslog condition: $log"
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