この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この付録では、Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチのキャビネットおよびラックの要件について説明します。内容は次のとおりです。
この項では、周囲温度が 32 ~ 104ºF(0 ~ 40ºC)であると想定し、Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチを次のラックおよびキャビネットに設置する場合の要件を示します。
• ルーフ ファン トレイ(下から上への冷却用)付きの 1 枚壁型キャビネット
• 4 支柱 Telco ラック(Cisco Nexus 7010 および 7018 スイッチで必要、Cisco Nexus 7009 スイッチに使用可能)
• 2 支柱 Telco ラック(Cisco Nexus 7009 スイッチでのみ使用)
(注) 閉鎖型キャビネットに設置する場合には、標準穴あき型またはファン トレイ付き 1 枚壁型の温度調節タイプを使用することを推奨します。
Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチを、ホット アイル/コールド アイル環境に置かれているキャビネット内に正しく設置するには、キャビネットにバッフルを取り付けて、シャーシの空気取り入れ口への排気の再循環を防止する必要があります。
Cisco Nexus 7000 シリーズ シャーシを設置するラックまたはキャビネットは、次の物理的要件を満たしている必要があります。
• 取り付けレールが ANSI/EIA-310-D-1992 セクション 1 に基づく英国ユニバーサル ピッチの規格に準拠する、標準 19 インチ 4 支柱 Electronic Industries Alliance(EIA)キャビネットまたはラックを使用している。
• ラックまたはキャビネットの高さが、次のように Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチを収容できる高さである。
– Cisco Nexus 7009 スイッチの場合のラック高さは、シャーシが 1 つのときは少なくとも 15 RU、シャーシが 2 つのときは少なくとも 30 RU。
(注) 3 つの 14 RU Cisco Nexus 7009 シャーシを 42 RU ラックに設置する必要がある場合は、下部支持レールを使用せずに、3 つのシャーシすべてをフロント マウントに取り付けることが可能です。フロント マウントの場合は、まず最初に、リフトを使用して一番背の低いシャーシをラックの最下部の RU に配置し、ラックに取り付けます。その後、一番背の低いシャーシの上に 2 番目のシャーシを持ち上げてスライドさせ、ラックに取り付けます。最後に、3 番目のシャーシを、2 番目に取り付けたシャーシの上に持ち上げてスライドさせ、ラックに取り付けます。
– Cisco Nexus 7010 スイッチの場合のラック高さは、シャーシが 1 つのときは少なくとも 21 RU、シャーシが 2 つのときは 42 RU(推奨 45 RU)。
– Cisco Nexus 7018 スイッチの場合のラック高さは、シャーシが 1 つのときは少なくとも 25 RU。
• 4 支柱ラックの奥行は、前面マウント ブラケットと背面マウント ブラケットの間が 24 ~ 32 インチ(61.0 ~ 81.3 cm)である。
• シャーシと閉鎖型ラック内部との隙間、またはシャーシと別のスイッチやラックとの隙間が、以下のようにケーブル配線およびエアーフロー可能である。
– Cisco Nexus 7009 シャーシでは、前面と背面に 7 インチ(17.8 cm)、左右の側面にそれぞれ 11インチ(27.9 cm)が必要(図 B-1 を参照)。
図 B-1 Cisco Nexus 7009 シャーシの隙間の最低要件
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別の閉鎖型ラックとの側面の隙間、別のオープンラックのエアーフロー領域との側面の隙間、または、このシャーシの閉鎖型ラック内部の側面の隙間 |
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– Cisco Nexus 7010 シャーシでは、前面と背面に 7 インチ(17.8 cm)の隙間が必要(図 B-2 を参照)。側面の隙間は不要。
図 B-2 Cisco Nexus 7010 シャーシの隙間の最低要件
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– Cisco Nexus 7018 シャーシでは、前面と背面に 7 インチ(17.8 cm)、左右の側面にそれぞれ 11インチ(27.9 cm)が必要(図 B-3 を参照)。
図 B-3 Cisco Nexus 7018 シャーシの隙間の最低要件
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別の閉鎖型ラックとの側面の隙間、別のオープンラックのエアーフロー領域との側面の隙間、または、このシャーシの閉鎖型ラック内部の側面の隙間 |
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また、ラックについては次の設置環境条件を考慮する必要があります。
• AC 電源コンセントは、各シャーシの各電源モジュール ユニットの 3.6 m(12 フィート)以内に設置する必要がある。
• 同じラック内の 1 ~ 2 個のスイッチのケーブル マネジメントは、次のとおりである。
– Cisco Nexus 7009 スイッチの場合、シャーシごとに最大 336 ポートのケーブル マネジメントを備えている。
– Cisco Nexus 7010 スイッチの場合、シャーシごとに最大 384 ポートのケーブル マネジメントを備えている。
– Cisco Nexus 7018 スイッチの場合、シャーシごとに最大 768 ポートのケーブル マネジメントを備えている。
• キャビネット内またはラック脇のケーブル配線が、シャーシに設置されているリムーバブル モジュールに近づく際の妨げになったり、シャーシの空気取り入れ口および排気口のエアーフローを遮ったりしない。キャビネットでは、次のように最上部または最下部からケーブルを配線します。
– Cisco Nexus 7009 スイッチの場合、冷却用空気が右前部からシャーシに流れ、熱排気が左側に抜けて背面のホット アイルに向かうように、シャーシ前面の左側に沿ってケーブルを配線する。必要に応じて、コールド アイルおよび床から空気取り入れ口へのエアーフローを確保するために前面の右側下を開ける場合は、シャーシの右側の上半分にケーブルを配線することもできます。
– Cisco Nexus 7010 スイッチの場合、スイッチ最前面のケーブル マネジメント領域を通してケーブルを配線する。
– Cisco Nexus 7018 スイッチの場合、冷却用空気が右前部からシャーシに流れ、熱排気が左側に抜けて背面のホット アイルに向かうように、シャーシ前面の左側に沿ってケーブルを配線する。必要に応じて、コールド アイルおよび床から空気取り入れ口へのエアーフローを確保するために前面の右側下を開ける場合は、シャーシの右側の上半分にケーブルを配線することもできます。
• 必要に応じて、Network Equipment Building Standards(NEBS)(GR-63-CORE の Zone 3 または Zone 4)の地震基準を満たす。
• 最低でも合計で定格荷重 2000 ポンド(907.2 kg)(静定格荷重)を持つ(2 つのスイッチをサポートする場合)。
Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチは、「キャビネットおよびラックの一般的な要件」に記載されている仕様を満たせば、どのようなキャビネットやラックにも設置可能です。キャビネットのベンダーに相談してこれらの要件を満たすキャビネットを見つけるか、Cisco Technical Assistance Center(TAC)で推奨品を確認してください。