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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Authentication, Authorization, and Accounting(AAA; 認証、認可、アカウンティング)アカウンティングをイネーブルにし、回線単位またはインターフェイス単位で IEEE 802.1x セッションに対して特定のアカウンティング方式を定義する方式リストを作成するには、 aaa accounting dot1x グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。IEEE 802.1x アカウンティングをディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
aaa accounting dot1x { name | default } start-stop { broadcast group { name | radius | tacacs+ } [ group { name | radius | tacacs+ } ... ] | group { name | radius | tacacs+ } [ group { name | radius | tacacs+ }...]}
no aaa accounting dot1x { name | default }
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このコマンドには、RADIUS サーバへのアクセスが必要です。
インターフェイスに IEEE 802.1x RADIUS アカウンティングを設定する前に、dot1x reauthentication インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力することを推奨します。
次の例では、IEEE 802.1x アカウンティングを設定する方法を示します。
(注) RADIUS 認証サーバは、AAA クライアントからの更新またはウォッチドッグ パケットを受け入れてロギングするように、適切に設定されている必要があります。
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AAA アクセス制御モデルをイネーブルにします。構文情報については、「Cisco IOS Security Command Reference, Release 12.2」>「Authentication, Authorization, and Accounting」>「Authentication Commands」を参照してください。 |
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IEEE 802.1x 認証に準拠するポートで使用する認証、認可、アカウンティング(AAA)方式を指定するには、 aaa authentication dot1x グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。認証をディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
aaa authentication dot1x { default } method1
no aaa authentication dot1x { default }
(注) 他のキーワードがコマンドラインのヘルプ ストリングに表示されますが、サポートされているのは default および group radius キーワードだけです。
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method 引数には、認証アルゴリズムがクライアントからのパスワードを確認するために一定の順序で試みる方式を指定します。実際に IEEE 802.1x に準拠している唯一の方式は、クライアント データが RADIUS 認証サーバに対して確認される group radius 方式です。
group radius を指定した場合、 radius-server host グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して RADIUS サーバを設定する必要があります。
設定された認証方式のリストを表示する場合は、 show running-config 特権 EXEC コマンドを使用します。
次の例では AAA をイネーブルにして IEEE 802.1x 準拠の認証リストを作成する方法を示します。この認証は、最初に RADIUS サーバとの交信を試行します。この動作でエラーが返信された場合、ユーザはネットワークへのアクセスが許可されません。
IEEE 802.1x Virtual LAN(VLAN; 仮想 LAN)割り当てなどのすべてのネットワーク関連サービス要求に対してユーザ RADIUS 認証を使用するようにスイッチを設定するには、 aaa authorization network グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。RADIUS ユーザ認証をディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
aaa authorization network default group radius
no aaa authorization network default
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スイッチが、デフォルトの認証リスト内にある RADIUS サーバから IEEE 802.1x 認証パラメータをダウンロードできるようにするには、aaa authorization network default group radius グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。認証パラメータは、VLAN 割り当てなど、RADIUS サーバからパラメータを取得する機能で使用されます。
設定された認証方式リストを表示する場合は、 show running-config 特権 EXEC コマンドを使用します。
この例では、すべてのネットワーク関連サービス要求に対してユーザ RADIUS 認証を行うようスイッチを設定する方法を示します。
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現在の動作設定を表示します。構文情報については、「Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Release 12.2」>「File Management Commands」>「Configuration File Management Commands」を選択してください。 |
新しいイメージを TFTP サーバからスイッチにダウンロードし、既存のイメージを上書きまたは保持するには、 archive download-sw 特権 EXEC コマンドを使用します。
archive download-sw { /directory | /force-reload | /imageonly | /leave-old-sw | /no-set-boot | no-version-check | /overwrite | /reload | /safe } source-url
現行のソフトウェア イメージは、ダウンロードされたイメージで上書きされません。
ソフトウェア イメージと HTML ファイルの両方がダウンロードされます。
新しいイメージは flash: ファイル システムにダウンロードされます。
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/imageonly オプションは、既存のイメージが削除または置き換えられている場合に、既存のイメージの HTML ファイルを削除します。(HTML ファイルのない)Cisco IOS イメージだけがダウンロードされます。
/safe または /leave-old-sw オプションを使用した場合に、十分なフラッシュ メモリがないと、新しいイメージのダウンロードに失敗する場合があります。ソフトウェアを残すことによってフラッシュ メモリの空き容量が不足し、新しいイメージが入りきらなかった場合に、エラーが発生します。
/leave-old-sw オプションを使用したために、新しいイメージをダウンロードしても古いイメージを上書きしなかった場合、 delete 特権 EXEC コマンドを使用して古いイメージを削除することができます。詳細については、「delete」を参照してください。
フラッシュ デバイスのイメージを、ダウンロードされたイメージで上書きする場合は、 /overwrite オプションを使用します。
/overwrite オプション なし でこのコマンドを指定する場合、ダウンロード アルゴリズムは、新しいイメージが、スイッチ フラッシュ デバイスのイメージと同じではないことを確認します。イメージが同じである場合には、ダウンロードは行われません。イメージが異なっている場合、古いイメージは削除され、新しいイメージがダウンロードされます。
新しいイメージをダウンロードしたあとで、 reload 特権 EXEC コマンドを入力して新しいイメージの使用を開始するか、 archive download-sw コマンドの /reload または /force-reload オプションを指定してください。
次の例では、172.20.129.10 の TFTP サーバから新しいイメージをダウンロードし、スイッチでイメージを上書きする方法を示します。
次の例では、172.20.129.10 の TFTP サーバからソフトウェア イメージだけをスイッチにダウンロードする方法を示します。
次の例では、ダウンロードが成功したあとで古いソフトウェア バージョンを保存する方法を示します。
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tar ファイルの作成、tar ファイル内のファイルの一覧表示、tar ファイルからのファイル抽出を実行するには、 archive tar 特権 EXEC コマンドを使用します。
archive tar { /create destination-url flash:/ file-url } | { /table source-url } | { /xtract source-url flash:/ file-ur l [ dir/file ...]}
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次の例では、tar ファイルを作成する方法を示します。このコマンドはローカル フラッシュ デバイスの new-configs ディレクトリの内容を、172.20.10.30 の TFTP サーバの saved.tar という名前のファイルに書き込みます。
次の例では、フラッシュ メモリ内のファイルの内容を表示する方法を示します。tar ファイルの内容が画面に表示されます。
次の例では、/html ディレクトリおよびその内容だけを表示する方法を示します。
次の例では、172.20.10.30 の TFTP サーバの tar ファイルの内容を抽出する方法を示します。ここでは、ローカル フラッシュ ファイル システムのルート ディレクトリに単に new-configs ディレクトリを抽出しています。 saved.tar ファイルの残りのファイルは無視されます。
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スイッチの既存のイメージをサーバにアップロードするには、 archive upload-sw 特権 EXEC コマンドを使用します。
archive upload-sw [ /version version_string ] destination-url
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組み込みデバイス マネージャに関連付けられている HTML ファイルが既存のイメージとともにインストールされている場合にだけ、アップロード機能を使用します。
これらのファイルは、Cisco IOS イメージ、HTML ファイル、info の順序でアップロードされます。これらのファイルがアップロードされると、ソフトウェアは tar ファイルを作成します。
次の例では、現在実行中のイメージを、172.20.140.2 の TFTP サーバへアップロードする方法を示します。
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Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)Access Control List(ACL; アクセス コントロール リスト)を定義したり、すでに定義済のリストの末尾に句を追加したりするには、arp access-list グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。指定した ARP アクセス リストを削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
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arp access-list コマンドを入力すると、ARP アクセス リスト コンフィギュレーション モードが開始され、これらのコンフィギュレーション コマンドが使用可能になります。
• deny :拒否するパケットを指定します。詳細については、「deny(ARP アクセス リスト コンフィギュレーション)」を参照してください。
• exit :ARP アクセス リスト コンフィギュレーション モードを終了します。
• no :コマンドを無効にするか、またはデフォルト設定に戻します。
• permit :転送するパケットを指定します。詳細については、「permit(ARP アクセス リスト コンフィギュレーション)」を参照してください。
指定した照合条件に基づいて ARP パケットを転送および廃棄するには、 permit および deny アクセス リスト コンフィギュレーション コマンドを使用します。
ARP ACL を定義したら、 ip arp inspection filter vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してその ACL を VLAN に適用できます。IP-to-MAC アドレス バインディングを含む ARP パケットだけが ACL と比較されます。それ以外のタイプのパケットはすべて検証なしで入力 VLAN でブリッジングされます。パケットが ACL で許可されると、スイッチはそのパケットを転送します。明示的な deny 文によってパケットが ACL で拒否されると、スイッチはそのパケットを廃棄します。暗黙的な deny 文によってパケットが ACL で拒否されると、スイッチはそのパケットを DHCP バインディングのリストと比較します(ただし、ACL が スタティック の場合を除きます。この場合は、パケットがバインディングと比較されません)。
次の例では、ARP アクセス リストを定義し、IP アドレス 1.1.1.1 および MAC アドレス 0000.0000.abcd のホストからの ARP 要求と ARP 応答をいずれも許可する方法を示します。
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ポートを単一方向モードまたは双方向モードに設定するには、authentication control-direction インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
authentication control-direction {both | in}
no authentication control-direction
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次の例では、単一方向モードをイネーブルにする方法を示します。
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クライアントが IEEE 802.1x 認証をサポートしていない場合のフォールバック方式として Web 認証を使用するようにポートを設定します。 |
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新しいデバイスがポートに接続された場合、またはすでに最大数のデバイスがポートに接続されている状態で新しいデバイスがそのポートに接続された場合に適用される違反モードを設定します。 |
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ポート上の特定の認証イベントに対するアクションを設定するには、 authentication event インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
authentication event fail {[action [authorize vlan vlan-id | next-method] {| retry {retry count}]} { no-response action authorize vlan vlan-id} {server {alive action reinitialize} | {dead action authorize}}
no authentication event fail {[action[authorize vlan vlan-id | next-method] {| retry {retry count}]} {no-response action authorize vlan vlan-id} {server {alive action reinitialize} | {dead action authorize}}
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特定のアクションに対するスイッチの応答を設定するには、このコマンドに fail、no-response、または event キーワードを指定します。
• スイッチが critical-authentication ステートに移行すると、認証中の新しいホストだけが critical-authentication VLAN に移行します。認証済のホストは認証済の VLAN にそのまま残り、再認証タイマーがディセーブルになります。
• クライアントで Windows XP が稼動しており、クライアントの接続先のクリティカル ポートが critical-authentication ステートの場合は、インターフェイスが認証されていないことが Windows XP から通知されることがあります。
Windows XP クライアントが DHCP に設定されており、DHCP サーバから IP アドレスが割り当てられていると、クリティカル ポートが EAP 認証成功メッセージを受信しても、DHCP 設定プロセスで再初期化が実行されない場合があります。
• IEEE 802.1x ポート上でゲスト VLAN をイネーブルにした場合、認証サーバが Extensible Authentication Protocol over LAN(EAPOL)Request/Identity フレームに対する応答を受信しないか、または EAPOL パケットがクライアントから送信されないと、スイッチはクライアントをゲスト VLAN に割り当てます。
• スイッチは、EAPOL パケット履歴を保持します。リンクの有効期間中に別の EAPOL パケットがポート上で検出されると、ゲスト VLAN 機能がディセーブルになります。ポートがすでにゲスト VLAN ステートにある場合、ポートは無許可ステートに戻り、認証が再開されます。EAPOL 履歴がクリアされます。
• スイッチ ポートがゲスト VLAN(複数ホスト モード)に移行すると、複数の IEEE 802.1x 非対応クライアントへのアクセスが許可されます。ゲスト VLAN が設定されているポートに IEEE 802.1x 対応クライアントが加入すると、そのポートが RADIUS 設定 VLAN またはユーザ設定アクセス VLAN で無許可ステートに移行し、認証が再開されます。
Remote Switched Port Analyzer(RSPAN; リモート スイッチド ポート アナライザ)VLAN、プライマリ プライベート VLAN、音声 VLAN 以外のアクティブな VLAN をすべて、IEEE 802.1x のゲスト VLAN として設定できます。ゲスト VLAN の機能は、アクセス ポートでのみサポートされています。内部 VLAN(ルーテッド ポート)とトランク ポートではサポートされていません。
• MAC 認証バイパスが IEEE 802.1x ポートでイネーブルになっている場合、EAPOL メッセージ交換の待機中に IEEE802.1x 認証が期限切れになると、スイッチはクライアントの MAC アドレスに基づいてクライアントを許可できます。スイッチは、IEEE 802.1x ポート上のクライアントを検出したあとで、クライアントからのイーサネット パケットを待機します。スイッチは、MAC アドレスに基づいたユーザ名およびパスワードを持つ RADIUS-access/request フレームを認証サーバに送信します。
– 認証に成功すると、スイッチはクライアントにネットワークへのアクセスを許可します。
– 認証に失敗すると、スイッチはポートにゲスト VLAN を割り当てます(指定されていない場合)。
詳細については、ソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring IEEE 802.1x Port-Based Authentication」の章の「Using IEEE 802.1x Authentication with MAC Authentication Bypass」を参照してください。
• サプリカントが認証に失敗すると、ポートが制限 VLAN に移行し、EAP 認証成功メッセージがサプリカントに送信されます。これは、サプリカントに実際の認証失敗が通知されないためです。
– EAP の成功メッセージが送信されない場合、サプリカントは 60 秒ごと(デフォルト)に EAP 開始メッセージを送信して認証を行おうとします。
– 一部のホスト(たとえば、Windows XP を実行中のデバイス)は、EAP の成功メッセージを受け取るまで Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)を実行できません。
制限 VLAN は、シングルホスト モード(デフォルトのポート モード)でのみサポートされます。ポートが制限 VLAN に配置されると、サプリカントの MAC アドレスが MAC アドレス テーブルに追加されます。ポート上のその他の MAC アドレスはセキュリティ違反として扱われます。
• レイヤ 3 ポート用の内部 VLAN は、制限 VLAN として設定することができません。1 つの VLAN を制限 VLAN と音声 VLAN の両方として指定することはできません。
制限 VLAN での再認証をイネーブルにします。再認証がディセーブルになっていると、制限 VLAN 内のポートは認証要求を受信しません。
再認証プロセスを開始するには、制限 VLAN がポートからリンクダウン イベントまたは Extensible Authentication Protocol(EAP)ログオフ イベントを受け取る必要があります。ホストがハブを介して接続されている場合は、次の動作が発生する可能性があります。
– ホストが切断されているとポートがリンクダウン イベントを受け取らない
– 次の再認証が実行されるまでポートが新しいホストを検出しない
制限 VLAN をタイプの異なる VLAN として再設定すると、制限 VLAN のポートは現在許可されたステートのまま移行します。
次の例では、authentication event fail コマンドを設定する方法を示します。
次の例では、no-response アクションを設定する方法を示します。
次の例では、server-response アクションを設定する方法を示します。
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クライアントが IEEE 802.1x 認証をサポートしていない場合のフォールバック方式として Web 認証を使用するようにポートを設定します。 |
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新しいデバイスがポートに接続された場合、またはすでに最大数のデバイスがポートに接続されている状態で新しいデバイスがそのポートに接続された場合に適用される違反モードを設定します。 |
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クライアントが IEEE 802.1x 認証をサポートしていない場合のフォールバック方式として Web 認証を使用するようにポートを設定するには、authentication fallback インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
no authentication fallback name
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フォールバック方式を設定する前に、authentication port-control auto インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力する必要があります。
Web 認証は、802.1x または MAB フォールバック方式としてのみ設定できます。したがって、これらの認証方式の一方または両方を、イネーブルにするフォールバック方式として設定する必要があります。
次の例では、ポート上でフォールバック プロファイルを指定する方法を示します。
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新しいデバイスがポートに接続された場合、またはすでに最大数のデバイスがポートに接続されている状態で新しいデバイスがそのポートに接続された場合に適用される違反モードを設定します。 |
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ポート上で認証マネージャ モードを設定するには、authentication host-mode インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
authentication host-mode [multi-auth | multi-domain | multi-host | single-host]
no authentication host-mode [multi-auth | multi-domain | multi-host | single-host]]
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1 つのデータ ホストしか接続されていない場合は、単一ホスト モードに設定する必要があります。単一ホスト ポート上での認証用に音声デバイスを接続しないでください。ポート上に音声 VLAN が設定されていないと、音声デバイスの許可が正常に実行されません。
データ ホストが IP Phone を経由してポートに接続されている場合は、複数ドメイン モードに設定する必要があります。音声デバイスを認証する必要がある場合は、複数ドメイン モードに設定する必要があります。
ハブの背後に最大 8 台のデバイスを配置し、それぞれを認証してポート アクセスのセキュリティを確保できるようにするには、複数認証モードに設定する必要があります。音声 VLAN が設定されている場合は、このモードで認証できる音声デバイスは 1 台だけです。
複数ホスト モードでは、ハブの背後にある複数のホストへのポート アクセスに対応していますが、最初のユーザの認証後にこれらのデバイスへのポート アクセスが無制限になります。
次の例では、ポート上で multiauth モードをイネーブルにする方法を示します。
次の例では、ポート上で multi-domain モードをイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# authentication host-mode multi-domain
次の例では、ポート上で multi-host モードをイネーブルにする方法を示します。
Switch(config)# authentication host-mode multi-host
次の例では、ポート上で single-host モードをイネーブルにする方法を示します。
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クライアントが IEEE 802.1x 認証をサポートしていない場合のフォールバック方式として Web 認証を使用するようにポートを設定します。 |
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新しいデバイスがポートに接続された場合、またはすでに最大数のデバイスがポートに接続されている状態で新しいデバイスがそのポートに接続された場合に適用される違反モードを設定します。 |
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ポート上でオープン アクセスをイネーブルまたはディセーブルにするには、authentication open インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。オープン アクセスをディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
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次の例では、ポート上でオープン アクセスをイネーブルにする方法を示します。
次の例では、ポート上でオープン アクセスがディセーブルになるようにポートを設定する方法を示します。
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クライアントが IEEE 802.1x 認証をサポートしていない場合のフォールバック方式として Web 認証を使用するようにポートを設定します。 |
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新しいデバイスがポートに接続された場合、またはすでに最大数のデバイスがポートに接続されている状態で新しいデバイスがそのポートに接続された場合に適用される違反モードを設定します。 |
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ポート上で使用される認証方式の順序を設定するには、authentication order インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
authentication order [dot1x | mab] {webauth}
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順序付けでは、ポートに接続される新しいデバイスを認証する場合にスイッチが試行する認証方式の順序を設定します。リスト内の 1 つの認証方式の試行に失敗すると、次の方式が試行されます。
それぞれの認証方式は一度しか入力できません。802.1x と MAB の間でのみ柔軟な順序付けが可能です。
Web 認証は、独立した方式として設定することも、順序内で 802.1x または MAB のあとに配置される最後の方式として設定することもできます。Web 認証は、dot1x または mab のフォールバックとしてのみ設定する必要があります。
次の例では、802.1x を最初の認証方式として追加し、MAB を 2 番めの認証方式として追加し、Web 認証を 3 番めの認証方式として追加する方法を示します。
次の例では、MAC 認証バイパス(MAB)を最初の認証方式として追加し、Web 認証を 2 番めの認証方式として追加する方法を示します。
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クライアントが IEEE 802.1x 認証をサポートしていない場合のフォールバック方式として Web 認証を使用するようにポートを設定します。 |
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新しいデバイスがポートに接続された場合、またはすでに最大数のデバイスがポートに接続されている状態で新しいデバイスがそのポートに接続された場合に適用される違反モードを設定します。 |
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ポート上で再認証をイネーブルまたはディセーブルにするには、authentication periodic インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。再認証をディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
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authentication timer reauthentication インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、定期的な再認証の試行間隔を設定します。
次の例では、ポート上で定期的な再認証をイネーブルにする方法を示します。
次の例では、ポート上で定期的な再認証をディセーブルにする方法を示します。
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クライアントが IEEE 802.1x 認証をサポートしていない場合のフォールバック方式として Web 認証を使用するようにポートを設定します。 |
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新しいデバイスがポートに接続された場合、またはすでに最大数のデバイスがポートに接続されている状態で新しいデバイスがそのポートに接続された場合に適用される違反モードを設定します。 |
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ポートの許可ステートの手動制御をイネーブルにするには、authentication port-control インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
authentication port-control {auto | force-authorized | force-un authorized}
no authentication port-control {auto | force-authorized | force-un authorized}
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これらのポート タイプのいずれかでのみ auto キーワードを使用します。
• トランク ポート:トランク ポート上で IEEE 802.1x 認証をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x はイネーブルになりません。IEEE 802.1x 対応ポートのモードをトランクに変更しようとしても、エラー メッセージが表示され、ポート モードは変更されません。
• ダイナミック ポート:ダイナミック ポートは、ネイバーとネゴシエートしてトランク ポートになる場合があります。ダイナミック ポート上で IEEE 802.1x 認証をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x 認証はイネーブルになりません。IEEE 802.1x 対応ポートのモードをダイナミックに変更しようとしても、エラー メッセージが表示され、ポート モードは変更されません。
• ダイナミック アクセス ポート:ダイナミック アクセス(VLAN Query Protocol [VQP])ポートで IEEE 802.1x 認証をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x 認証はイネーブルになりません。IEEE 802.1x 対応ポートを変更してダイナミック VLAN を割り当てようとしても、エラー メッセージが表示され、VLAN 設定は変更されません。
• EtherChannel ポート:アクティブまたはアクティブでない EtherChannel メンバーを IEEE 802.1x ポートとして設定しないでください。EtherChannel ポートで IEEE 802.1x 認証をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x 認証はイネーブルになりません。
• Switched Port Analyzer(SPAN; スイッチド ポート アナライザ)および Remote SPAN(RSPAN; リモート SPAN)宛先ポート:SPAN または RSPAN 宛先ポートであるポートの IEEE 802.1x 認証をイネーブルにすることができます。ただし、そのポートが SPAN または RSPAN 宛先として削除されるまで、IEEE 802.1x 認証はディセーブルのままになります。SPAN または RSPAN 送信元ポートでは IEEE 802.1x 認証をイネーブルにすることができます。
スイッチの IEEE 802.1x 認証をグローバルにディセーブルにするには、no dot1x system-auth-control グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。特定のポート上で IEEE 802.1x 認証をディセーブルにするか、またはデフォルト設定に戻すには、no authentication port-control インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次の例では、ポート ステートを auto に設定する方法を示します。
次の例では、ポート ステートを force-authorized に設定する方法を示します。
次の例では、ポート ステートを force-unauthorized に設定する方法を示します。
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クライアントが IEEE 802.1x 認証をサポートしていない場合のフォールバック方式として Web 認証を使用するようにポートを設定します。 |
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新しいデバイスがポートに接続された場合、またはすでに最大数のデバイスがポートに接続されている状態で新しいデバイスがそのポートに接続された場合に適用される違反モードを設定します。 |
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認証方式をポート プライオリティ リストに追加するには、authentication priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
auth priority [dot1x | mab] {webauth}
no auth priority [dot1x | mab] {webauth}
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順序付けでは、ポートに接続される新しいデバイスを認証する場合にスイッチが試行する認証方式の順序を設定します。
ポート上で複数のフォールバック方式を設定する場合は、Web 認証(webauth)を最後に設定します。
それぞれの認証方式にプライオリティを割り当てると、プライオリティの低い認証方式の実行中にプライオリティの高い認証方式を割り込ませることができます。
(注) クライアントが認証済の場合にプライオリティの高い認証方式による割り込みが発生すると、そのクライアントの再認証が実行されることがあります。
認証方式のデフォルト プライオリティは、実行リストの順序内の配置と同じになります(つまり、802.1x 認証、MAC 認証バイパス、Web 認証の順になります)。デフォルトの順序を変更するには、dot1x、mab、および webauth キーワードを使用します。
次の例では、802.1x を最初の認証方式として設定し、Web 認証を 2 番めの認証方式として設定する方法を示します。
次の例では、MAC 認証バイパス(MAB)を最初の認証方式として設定し、Web 認証を 2 番めの認証方式として設定する方法を示します。
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クライアントが IEEE 802.1x 認証をサポートしていない場合のフォールバック方式として Web 認証を使用するようにポートを設定します。 |
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新しいデバイスがポートに接続された場合、またはすでに最大数のデバイスがポートに接続されている状態で新しいデバイスがそのポートに接続された場合に適用される違反モードを設定します。 |
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802.1x 対応ポートのタイムアウト パラメータと再認証パラメータを設定するには、authentication timer インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
authentication timer {{[inactivity | reauthenticate] [server | am]} {restart value}}
no authentication timer {{[inactivity | reauthenticate] [server | am]} {restart value}}
inactivity、server、および restart キーワードがオフに設定されています。reauthenticate キーワードが 1 時間に設定されています。
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タイムアウト値を設定しないと、802.1x セッションが無期限に許可された状態になります。この場合は、他のホストがそのポートを使用することも、接続されているホストが同じスイッチ上の別のポートに移動することもできません。
次の例では、認証非アクティブ タイマーを 60 秒に設定する方法を示します。
次の例では、再認証タイマーを 120 秒に設定する方法を示します。
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クライアントが IEEE 802.1x 認証をサポートしていない場合のフォールバック方式として Web 認証を使用するようにポートを設定します。 |
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新しいデバイスがポートに接続された場合、またはすでに最大数のデバイスがポートに接続されている状態で新しいデバイスがそのポートに接続された場合に適用される違反モードを設定します。 |
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新しいデバイスがポートに接続された場合、またはすでに最大数のデバイスがポートに接続されている状態で新しいデバイスがそのポートに接続された場合に適用される違反モードを設定するには、authentication violation インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
authentication violation {protect | restrict | shutdown}
no authentication violation {protect | restrict | shutdown}
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次の例では、IEEE 802.1x 対応ポートを errdisable として設定し、新しいデバイスがそのポートに接続された時点でシャットダウンする方法を示します。
次の例では、新しいデバイスがポートに接続された場合にシステム エラー メッセージを生成し、制限モードに切り替わるように IEEE 802.1x 対応ポートを設定する方法を示します。
次の例では、新しいデバイスがポートに接続された場合にそのデバイスを無視するように IEEE 802.1x 対応ポートを設定する方法を示します。
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クライアントが IEEE 802.1x 認証をサポートしていない場合のフォールバック方式として Web 認証を使用するようにポートを設定します。 |
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QoS(Quality Of Service)ドメイン内の Voice over IP(VoIP)に対して QoS を自動的に設定するには、 auto qos voip インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
auto qos voip { cisco-phone | cisco-softphone | trust }
no auto qos voip [ cisco-phone | cisco-softphone | trust ]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
Auto-QoS は、ポート上でディセーブルに設定されています。
auto-QoS がイネーブルの場合は、 表 2-1 に示すように、入力パケットのラベルを使用して、トラフィックの分類、パケット ラベルの割り当て、および入力/出力キューの設定を行います。
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トラフィック |
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DSCP3 |
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CoS4 |
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表 2-2 に、入力キューに対して生成された Auto-QoS の設定を示します。
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SRR5共有 |
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表 2-3 に、出力キューに対して生成される auto-QoS の設定を示します。
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QoS ドメイン内の VoIP トラフィックに適切な QoS を設定する場合は、このコマンドを使用します。QoS ドメインには、スイッチ、ネットワーク内部、QoS の着信トラフィックを分類することのできるエッジ装置などが含まれます。
auto-QoS は、スイッチおよびルーテッド ポート上の Cisco IP Phone を使用した VoIP と、Cisco SoftPhone アプリケーションが動作する装置を使用した VoIP に対してスイッチを設定します。これらのリリースでは、Cisco IP SoftPhone バージョン 1.3(3) 以降のみがサポートされます。接続されたデバイスは、Cisco Call Manager バージョン 4 以降を使用している必要があります。
show auto qos コマンド出力では、Cisco IP Phone のサービス ポリシー情報が表示されます。
Auto-QoS のデフォルトを利用する場合、他の QoS コマンドを設定する前に、Auto-QoS をイネーブルにする必要があります。Auto-QoS をイネーブルにした あとに 、Auto-QoS 設定の調整をすることができます。
(注) スイッチは Auto-QoS で生成されたコマンドを、Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)からの入力のように適用します。既存のユーザ設定では、生成されたコマンドの適用が失敗することがあります。また、生成されたコマンドで既存の設定が上書きされることもあります。(これらは警告なしで行われます)。生成されたコマンドが正常に適用された場合、上書きされなかったユーザ入力の設定が、実行中の設定に残っています。上書きされてしまったユーザ入力の設定は、現行の設定をメモリに保存せずにスイッチをリロードすることによって、復旧することができます。生成されたコマンドの適用に失敗した場合は、前の実行コンフィギュレーションが復元されます。
これが auto-QoS をイネーブルにする最初のポートの場合は、auto-QoS によって生成されたグローバル コンフィギュレーション コマンドに続いてインターフェイス コンフィギュレーション コマンドが実行されます。他のポート上で Auto-QoS をイネーブルにした場合、Auto-QoS が生成するインターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、そのポート用に実行されます。
最初のポート上で Auto-QoS 機能をイネーブルにした場合、次のアクションが自動的に起こります。
• QoS がグローバルにイネーブルになり( mls qos グローバル コンフィギュレーション コマンド)、そのあと、他のグローバル コンフィギュレーション コマンドが追加されます。
スイッチ ポートが Cisco IOS Release 12.2(37)SE かそれよりも前のリリースで auto qos voip cisco-phone インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して設定された場合、auto-QoS によって Cisco IOS Release 12.2(40)SE に新しく生成されたコマンドは、ポートに適用されません。このようなコマンドを自動的に適用するには、設定を削除してからポートに再度適用する必要があります。
• Cisco SoftPhone を実行しているデバイスに接続されたネットワークのエッジにあるポート上で、 auto qos voip cisco-softphone インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力した場合、スイッチはポリシングを使用してパケットがイン プロファイルであるかアウト オブ プロファイルであるかを判別し、パケット上でのアクションを指定します。パケットに 24、26、または 46 の DSCP 値がない場合またはパケットがアウト オブ プロファイルの場合は、スイッチで DSCP 値が 0 に変更されます。スイッチは、 表 2-2 および 表 2-3 の設定値に従ってポートの入力キューと出力キューを設定します。
• ネットワーク内部に接続されたポート上で auto qos voip trust インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力すると、スイッチは入力パケットでルーティングされないポートの CoS 値を信頼します(トラフィックが他のエッジ装置ですでに分類されていることが前提条件になります)。スイッチは、 表 2-2 および 表 2-3 の設定値に従ってポートの入力キューと出力キューを設定します。
スタティック ポート、ダイナミック アクセス ポート、音声 VLAN アクセス ポート、およびトランク ポートで auto-QoS をイネーブルにすることができます。ルーテッド ポートにある Cisco IP Phone で auto-QoS をイネーブルにする場合、スタティック IP アドレスを IP Phone に割り当てる必要があります。
(注) Cisco SoftPhone を実行しているデバイスがスイッチ ポートまたはルーテッド ポートに接続されている場合、スイッチがサポートするのはポートあたり 1 つの Cisco SoftPhone アプリケーションのみです。
Auto-QoS をイネーブルにしたあと、名前に AutoQoS を含むポリシーマップまたは集約ポリサーを変更しないでください。ポリシーマップまたは集約ポリサーを変更する必要がある場合は、ポリシーマップまたは集約ポリサーをコピーし、そのコピーを変更します。生成されたポリシーマップの代わりに新しいポリシーマップを使用するには、生成されたポリシーマップをインターフェイスから削除し、新しいポリシーマップを適用します。
auto-QoS がイネーブルのときに自動的に生成される QoS の設定を表示するには、auto-QoS をイネーブルにする前にデバッグをイネーブルにします。Auto-QoS のデバッグをイネーブルにするには、 debug auto qos 特権 EXEC コマンドを使用します。詳細については、 debug auto qos コマンドを参照してください。
ポート上で Auto-QoS をディセーブルにするには、no auto qos voip インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。このポート用に生成された Auto-QoS インターフェイス コンフィギュレーション コマンドのみ削除されます。Auto-QoS がイネーブルである最後のポートで no auto qos voip コマンドを入力した場合、Auto-QoS 生成のグローバル コンフィギュレーション コマンドが残っていたとしても、Auto-QoS はディセーブルになったと認識されます(グローバル コンフィギュレーションに影響を受ける他のポートのトラフィック障害を回避するため)。 no mls qos グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、Auto-QoS 生成のグローバル コンフィギュレーション コマンドをディセーブルにします。QoS がディセーブルの場合、パケットが修正されなくなるため(パケットの CoS、DSCP、IP precedence の値は変更されない)、ポートの信頼性に関する概念はなくなります。トラフィックは Pass-Through モードでスイッチングされます(パケットは書き換えられることなくスイッチングされ、ポリシングなしのベスト エフォートに分類されます)。
次の例では、ポートに接続されているスイッチまたはルータが信頼できる装置である場合に、auto-QoS をイネーブルにし、着信パケットで受信した QoS ラベルを信頼する方法を示します。
設定を確認するには、 show auto qos interface interface-id 特権 EXEC コマンドを入力します。
Cisco IOS がシステム設定の不揮発性コピーの読み書きに使用するファイル名を指定するには、 boot config-file グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
boot config-file flash: / file-url
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ファイル名およびディレクトリ名では、大文字と小文字が区別されます。
このコマンドは、CONFIG_FILE 環境変数の設定を変更します。詳細については、 付録 A「Catalyst 2960 スイッチ ブートローダ コマンド」 を参照してください。
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自動ブート プロセスの中断をイネーブルにするには、 boot enable-break グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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このコマンドを入力すると、フラッシュ ファイル システムが初期化されたあとで Break キーを押すことにより、自動ブート プロセスを中断することができます。
(注) このコマンドの設定に関係なく、スイッチ前面パネルの MODE ボタンを押せば、いつでも自動ブート プロセスを中断することができます。
このコマンドは、ENABLE_BREAK 環境変数の設定を変更します。詳細については、 付録 A「Catalyst 2960 スイッチ ブートローダ コマンド」 を参照してください。
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ブートローダの初期化中にダイナミックにファイルをロードして、ブートローダの機能を拡張するか、またはブートローダの機能にパッチを当てるには、 boot helper グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドをデフォルト設定に戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
boot helper filesystem :/ file-url ...
フラッシュ ファイル システムのエイリアスです。システム ボード フラッシュ デバイスに対して flash: を使用します。 |
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ローダ初期化中に動的にロードするためのパス(ディレクトリ)およびロード可能なファイルのリスト。イメージ名はセミコロンで区切ります。 |
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ファイル名およびディレクトリ名では、大文字と小文字が区別されます。
このコマンドは、HELPER 環境変数の設定を変更します。詳細については、 付録 A「Catalyst 2960 スイッチ ブートローダ コマンド」 を参照してください。
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Cisco IOS ヘルパー イメージで使用されるコンフィギュレーション ファイルの名前を指定するには、 boot helper-config-file グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドが設定されていない場合は、CONFIG_FILE 環境変数によって指定されたファイルがロードされたすべてのバージョンの Cisco IOS に使用されます。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
boot helper-config-file filesystem :/ file-url
フラッシュ ファイル システムのエイリアスです。システム ボード フラッシュ デバイスに対して flash: を使用します。 |
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ファイル名およびディレクトリ名では、大文字と小文字が区別されます。
このコマンドは、HELPER_CONFIG_FILE 環境変数の設定を変更します。詳細については、 付録 A「Catalyst 2960 スイッチ ブートローダ コマンド」 を参照してください。
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次回ブート サイクル中にスイッチの手動起動をイネーブルにするには、 boot manual グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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次回システムを再起動すると、スイッチはブートローダ モードで起動します。このことは switch: プロンプトで確認できます。システムを起動するには、 boot ブート ローダ コマンドを使用して起動可能なイメージの名前を指定します。
このコマンドは、MANUAL_BOOT 環境変数の設定を変更します。詳細については、 付録 A「Catalyst 2960 スイッチ ブートローダ コマンド」 を参照してください。
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Cisco IOS がプライベート設定の不揮発性コピーの読み書きに使用するファイル名を指定するには、 boot private-config-file グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
boot private-config-file filename
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次の例では、プライベート コンフィギュレーション ファイルの名前を pconfig と指定する方法を示します。
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次回のブート サイクル中にロードする Cisco IOS イメージを指定するには、 boot system グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
boot system filesystem :/ file-url ...
フラッシュ ファイル システムのエイリアスです。システム ボード フラッシュ デバイスに対して flash: を使用します。 |
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スイッチは、BOOT 環境変数内の情報を使用して、自動的にシステムの起動を試みます。この変数が設定されていない場合、スイッチは、フラッシュ ファイル システム全体に再帰的な縦型検索を行って、最初の実行可能イメージをロードして実行しようとします。ディレクトリの縦型検索では、検出した各サブディレクトリを完全に検索してから元のディレクトリでの検索を続けます。
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ファイル名およびディレクトリ名では、大文字と小文字が区別されます。
archive download-sw 特権 EXEC コマンドを使用してシステム イメージを保存している場合、 boot system コマンドを使用する必要はありません。 boot system コマンドは自動的に処理され、ダウンロードされたイメージがロードされます。
このコマンドは、BOOT 環境変数の設定を変更します。詳細については、 付録 A「Catalyst 2960 スイッチ ブートローダ コマンド」 を参照してください。
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EtherChannel グループにイーサネット ポートを割り当てたり、EtherChannel モードをイネーブルにしたりするには、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。イーサネット ポートを EtherChannel グループから削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
channel-group channel -group-number mode { active | { auto [ non-silent ]} | { desirable [ non-silent ]} | on | passive }
PAgP modes:
channel-group channel -group-number mode { { auto [ non-silent ]} | { desirable [ non-silent}}
LACP modes:
channel-group channel -group-number mode {active | passive}
On mode:
channel-group channel -group-number mode on
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レイヤ 2 EtherChannel の場合、物理ポートをチャネル グループに割り当てる前に、先に interface port-channel グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してポートチャネル インターフェイスを作成しておく必要はありません。代わりに、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用できます。論理インターフェイスがまだ作成されていない場合は、チャネル グループが最初の物理ポートを取得した時点で、自動的にポートチャネル インターフェイスが作成されます。最初にポートチャネル インターフェイスを作成する場合は、 channel-group-number を port - channel-number と同じ番号を使用することもできれば、新しい番号を使用することもできます。新しい番号を使用した場合、 channel-group コマンドは動的に新しいポート チャネルを作成します。
EtherChannel を設定したあと、ポートチャネル インターフェイスに加えられた設定の変更は、そのポートチャネル インターフェイスに割り当てられたすべての物理ポートに適用されます。物理ポートに適用された設定の変更は、設定を適用したポートのみに有効です。EtherChannel 内のすべてのポートのパラメータを変更するには、ポートチャネル インターフェイスに対してコンフィギュレーション コマンドを適用します。たとえば、spanning-tree コマンドを使用して、レイヤ 2 EtherChannel をトランクとして設定します。
auto モードまたは desirable モードとともに non-silent を指定しなかった場合は、サイレントが指定されているものと見なされます。サイレント モードを設定するのは、PAgP 非対応で、かつほとんどパケットを送信しない装置にスイッチを接続する場合です。サイレント パートナーの例は、トラフィックを生成しないファイル サーバ、またはパケット アナライザなどです。この場合、物理ポート上で稼動している PAgP は、そのポートを動作可能にしません。ただし、PAgP は動作可能で、チャネル グループにポートを付与したり、伝送用ポートを使用することができます。リンクの両端はサイレントに設定することはできません。
on モードでは、使用可能な EtherChannel が存在するのは、 on モードのポート グループが、 on モードの別のポート グループに接続する場合だけです。
EtherChannel は、PAgP と LACP の両方のモードには設定しないでください。PAgP を稼動している EtherChannel グループと LACP を稼動している EtherChannel グループが同一スイッチ上に共存してもかまいません。個々の EtherChannel グループは PAgP または LACP のどちらかを実行できますが、相互運用することはできません。
channel-protocol インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してプロトコルを設定した場合、設定値は、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドによっては上書きされません。
アクティブまたはアクティブでない EtherChannel メンバーを 802.1x ポートとして設定しないでください。EtherChannel ポートで IEEE 802.1x 認証をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x 認証はイネーブルになりません。
セキュア ポートを EtherChannel の一部として、または EtherChannel ポートをセキュア ポートとしては設定しないでください。
設定の注意事項の一覧については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring EtherChannels」を参照してください。
次の例では、EtherChannel を設定する方法を示します。VLAN 10 のスタティックアクセス ポート 2 つを PAgP モード desirable であるチャネル 5 に割り当てます。
次の例では、EtherChannel を設定する方法を示します。VLAN 10 のスタティックアクセス ポート 2 つを LACP モード active であるチャネル 5 に割り当てます。
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現在の動作設定を表示します。構文情報については、「Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Release 12.2」>「File Management Commands」>「Configuration File Management Commands」を選択してください。 |
ポート上で使用されるプロトコルを制限してチャネリングを管理するには、 channel-protocol インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
channel-protocol { lacp | pagp }
Link Aggregation Control Protocol(LACP)で EtherChannel を設定します。 |
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channel-protocol コマンドは、チャネルを LACP または PAgP に制限するためのみに使用します。 channel-protocol コマンドを使用してプロトコルを設定する場合、設定は channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドで上書きされることはありません。
channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、EtherChannel のパラメータ設定に使用してください。また、 channel-group コマンドは、EtherChannel に対しモードを設定することもできます。
次の例では、EtherChannel を管理するプロトコルとして LACP を指定する方法を示します。
show etherchannel [ channel-group-number ] protocol 特権 EXEC コマンドを入力すると、設定を確認できます。
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スイッチ上で Client Information Signalling Protocol(CISP)をイネーブルにして、サプリカント スイッチのオーセンティケータとして機能するようにするには、cisp enable グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
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オーセンティケータとサプリカント スイッチ間のリンクはトランクになります。両方のスイッチ上で VTP をイネーブルにする場合は、VTP ドメイン名を同じにして、VTP モードを server にする必要があります。
VTP モードを設定したら、MD5 チェックサム不一致エラーが発生しないようにするために次のことを確認してください。
• 2 つの異なるスイッチ上に VLAN がそれぞれ設定されていない(2 つの VTP サーバが同じドメイン内に存在することが原因と考えられる)
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指定されたクラス マップ名のトラフィック分類一致条件( police 、 set 、および trust ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション コマンドによる)を定義するには、class ポリシー マップ コンフィギュレーション コマンドを使用します。既存のクラス マップを削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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class コマンドを使用する前に、 policy-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してポリシー マップを識別し、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードを開始する必要があります。ポリシー マップを指定すると、ポリシー マップ内で新規クラスのポリシーを設定したり、既存クラスのポリシーを変更したりすることができます。 service-policy インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、ポリシー マップをポートへ適用できます。
class コマンドを入力すると、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードに入り、次のコンフィギュレーション コマンドが使用可能になります。
• exit :ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを終了し、ポリシー マップ コンフィギュレーション モードに戻ります。
• police :分類したトラフィックにポリサーまたは集約ポリサーを定義します。ポリサーは、帯域幅の限度およびその限度を超過した場合に実行するアクションを指定します。詳細については、 police および police aggregate ポリシー マップ クラス コマンドを参照してください。
• set :分類したトラフィックに割り当てる値を指定します。詳細については、 set コマンドを参照してください。
• trust : class コマンドまたは class-map コマンドで分類したトラフィックの信頼状態を定義します。詳細については、 trust コマンドを参照してください。
ポリシーマップ コンフィギュレーション モードに戻るには、 exit コマンドを使用します。特権 EXEC モードに戻るには、 end コマンドを使用します。
class コマンドは、 class-map グローバル コンフィギュレーション コマンドと同じ機能を実行します。他のポートと共有していない新しい分類が必要な場合は、 class コマンドを使用します。多数のポート間でマップを共有する場合には、class-map コマンドを使用します。
次の例では、 policy1 という名前のポリシー マップを作成する方法を示します。このコマンドが入力方向に添付された場合、 class1 で定義されたすべての着信トラフィックのマッチングを行い、IP Differentiated Services Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)を 10 に設定し、平均レート 1 Mbps、バースト 20 KB のトラフィックをポリシングします。プロファイルを超えるトラフィックは、ポリシング設定 DSCP マップから取得した DSCP 値がマークされてから送信されます。
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class ポリシーマップ コンフィギュレーション コマンドまたは class-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して分類されたトラフィックの信頼状態を定義します。 |
パケットと指定したクラス名との照合に使用するクラス マップを作成し、クラス マップ コンフィギュレーション モードを開始するには、 class-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。既存のクラス マップを削除し、グローバル コンフィギュレーション モードに戻る場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
class-map [ match-all | match-any ] class-map-name
no class-map [ match-all | match-any ] class-map-name
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
(任意)このクラス マップ内のすべての一致ステートメントの論理積をとります。クラス マップ内のすべての基準が一致する必要があります。 |
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(任意)このクラス マップ内の一致ステートメントの論理和をとります。1 つまたは複数の条件が一致していなければなりません。 |
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match-all または match-any のどちらのキーワードも指定されていない場合、デフォルトは match-all です。
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クラス マップ一致基準を作成または変更したいクラスの名前を指定し、クラス マップ コンフィギュレーション モードを開始する場合は、このコマンドを使用します。
ポートごとに適用されるグローバルに名付けられたサービス ポリシーの一部としてパケットの分類、マーキング、および集約ポリシングを定義する場合は、 class-map コマンドおよびそのサブコマンドを使用します。
QoS(Quality Of Service)クラスマップ コンフィギュレーション モードでは、次の設定コマンドを利用できます。
• description :クラス マップを説明します(最大 200 文字)。 show class-map 特権 EXEC コマンドは、クラスマップの説明と名前を表示します。
• exit :QoS クラス マップ コンフィギュレーション モードを終了します。
• match :分類基準を設定します。詳細については、 match(クラス マップ コンフィギュレーション) コマンドを参照してください。
• no :クラス マップから match 文を削除します。
• rename :現在のクラス マップの名前を変更します。クラス マップ名をすでに使用されている名前に変更すると、 A class-map with this name already exists
が表示されます。
物理ポート単位でパケット分類を定義するため、クラス マップごとに 1 つずつのみ match コマンドがサポートされています。この状況では、 match-all キーワードと match-any キーワードは同じです。
1 つのクラス マップで設定できるアクセス コントロール リスト(ACL)は 1 つだけです。ACL には複数の Access Control Entry(ACE; アクセス コントロール エントリ)を含めることができます。
次の例では、クラス マップ class1 に 1 つの一致基準(アクセス リスト 103 )を設定する方法を示します。
次の例では、クラス マップ class1 を削除する方法を示します。
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指定されたクラスマップ名のトラフィック分類一致条件( police 、 set 、および trust ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドによる)を定義します。 |
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スイッチまたは指定されたポートの IEEE 802.1x 情報をクリアするには、 clear dot1x 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear dot1x { all | interface interface-id }
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clear dot1x all コマンドを使用して、すべての情報をクリアできます。また、 clear dot1x interface interface-id コマンドを使用して、指定されたインターフェイスの情報のみをクリアできます。
次の例では、すべての IEEE 802.1x 情報をクリアする方法を示します。
Switch#
clear dot1x all
次の例では、指定されたインターフェイスの IEEE 802.1x 情報をクリアする方法を示します。
Switch#
clear dot1x interface gigabithethernet0/1
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スイッチまたは指定されたポートの Extensible Authentication Protocol(EAP)セッション情報をクリアするには、 clear eap sessions 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear eap sessions [ credentials name [ interface interface-id ] | interface interface-id | method name | transport name ] [ credentials name | interface interface-id | transport name ] ...
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clear eap sessions コマンドを使用して、すべてのカウンタをクリアできます。キーワードを指定して、特定の情報のみをクリアできます。
次の例では、すべての EAP 情報をクリアする方法を示します。
Switch#
clear eap
次の例では、指定されたプロファイルの EAP セッション クレデンシャル情報をクリアする方法を示します。
Switch#
clear eap sessions credential type1
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EnergyWise ネイバー テーブルを削除するには、 clear energywise neighbors 特権 EXEC コマンドを使用します。
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テーブルが削除されたかどうかを確認するには、 show energywise neighbors 特権 EXEC コマンドを使用します。
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errdisable になった VLAN をもう一度イネーブルにするには、 clear errdisable interface 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear errdisable interface interface-id vlan [vlan-list]
(任意)再びイネーブルにする VLAN のリストを指定します。vlan-list を指定しない場合は、すべての VLAN が再びイネーブルになります。 |
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shutdown および no shutdown のインターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してポートを再びイネーブルにするか、clear errdisable interface コマンドを使用して VLAN の errdisable をクリアできます。
次の例では、errdisable ステートになっているポート Gi0/2 上のすべての VLAN を再度イネーブルにする方法を示します。
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clear ip arp inspection log 特権 EXEC コマンドを使用して、ダイナミック アドレス解決プロトコル(ARP)インスペクションのログ バッファをクリアします。
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次の例では、ログ バッファの内容をクリアする方法を示します。
Switch#
clear ip arp inspection log
ログがクリアされたかどうかを確認するには、 show ip arp inspection log 特権コマンドを入力します。
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ダイナミック アドレス解決プロトコル(ARP)インスペクション統計情報をクリアするには、 clear ip arp inspection statistics 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear ip arp inspection statistics [ vlan vlan-range ]
(任意)指定された VLAN(1 つまたは複数)の統計情報をクリアします。 VLAN ID 番号で識別された 1 つの VLAN、それぞれをハイフンで区切った VLAN 範囲、またはカンマで区切った一連の VLAN を指定することができます。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
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次の例では、VLAN 1 の統計情報をクリアする方法を示します。
統計情報が削除されたかどうかを確認するには、 show ip arp inspection statistics vlan 1 特権 EXEC コマンドを入力します。
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すべての VLAN または指定された VLAN に関して転送されたパケット、廃棄されたパケット、MAC 検証で不合格となったパケット、および IP 検証で不合格となったパケットの統計情報を表示します。 |
DHCP スヌーピング バインディング データベース、DHCP スヌーピング バインディング データベース エージェントの統計情報、または DHCP スヌーピング統計カウンタをクリアするには、 clear ip dhcp snooping 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear ip dhcp snooping { binding {* | ip-address | interface interface-id | vlan vlan-id } | database statistics | statistics }
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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* 、 ip-address 、 interface interface-id 、および vlan vlan-id キーワードが追加されました。 |
clear ip dhcp snooping database statistics コマンドを入力すると、スイッチは統計情報をクリアする前にバインディング データベースおよびバインディング ファイル内のエントリを更新しません。
次の例では、DHCP スヌーピング バインディング データベース エージェントの統計情報をクリアする方法を示します。
統計情報がクリアされたかどうかを確認するには、 show ip dhcp snooping database 特権 EXEC コマンドを入力します。
次の例では、DHCP スヌーピング統計カウンタをクリアする方法を示します。
Switch#
clear ip dhcp snooping statistics
統計情報がクリアされたかどうかを確認するには、 show ip dhcp snooping statistics ユーザ EXEC コマンドを入力します。
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Link Aggregation Control Protocol(LACP)チャネル グループ カウンタをクリアするには、 clear lacp 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear lacp { channel-group-number counters | counters }
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clear lacp counters コマンドを使用することで、カウンタをすべてクリアできます。また、指定のチャネル グループのカウンタのみをクリアする場合には、 clear lacp channel-group-number counters コマンドを使用します。
次の例では、すべてのチャネル グループ情報をクリアする方法を示します。
Switch#
clear lacp counters
次の例では、グループ 4 の LACP トラフィックのカウンタをクリアする方法を示します。
Switch#
clear lacp 4 counters
情報が削除されたかどうかを確認するには、 show lacp counters または show lacp 4 counters 特権 EXEC コマンドを入力します。
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MAC アドレス テーブルから特定のダイナミック アドレス、特定のインターフェイス上のすべてのダイナミック アドレス、または特定の VLAN 上のすべてのダイナミック アドレスを削除するには、 clear mac address-table 特権 EXEC コマンドを使用します。このコマンドはまた MAC アドレス通知グローバル カウンタもクリアします。
clear mac address-table { dynamic [ address mac-addr | interface interface-id | vlan vlan-id ] | notification }
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
(任意)指定された VLAN のすべてのダイナミック MAC アドレスを削除します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
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次の例では、ダイナミック アドレス テーブルから指定の MAC アドレスを削除する方法を示します。
情報が削除されたかどうかを確認するには、 show mac address-table 特権 EXEC コマンドを入力します。
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特定のインターフェイス上の Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)MAC アドレス通知トラップをイネーブルにします。 |
MAC アドレス テーブルの移行更新に関連したカウンタをクリアするには、 clear mac address-table move update 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear mac address-table move update
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次の例では、MAC アドレス テーブル移行更新関連カウンタをクリアする方法を示します。
情報がクリアされたかどうかを確認するには、 show mac address-table move update 特権 EXEC コマンドを入力します。
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Network Mobility Services Protocol(NMSP; ネットワーク モビリティ サービス プロトコル)統計情報をクリアするには、 clear nmsp statistics 特権 EXEC コマンドを使用します。このコマンドを使用できるのは、スイッチで暗号化ソフトウェア イメージが実行されている場合だけです。
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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情報が削除されたかどうかを確認するには、 show nmsp statistics 特権 EXEC コマンドを入力します。
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ポート集約プロトコル(PAgP)チャネル グループ情報をクリアするには、 clear pagp 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear pagp { channel-group-number counters | counters }
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すべてのカウンタをクリアするには、 clear pagp counters コマンドを使用します。また、 clear pagp channel-group-number counters コマンドを使用すると、指定のチャネル グループのカウンタだけをクリアできます。
次の例では、すべてのチャネル グループ情報をクリアする方法を示します。
Switch#
clear pagp counters
次の例では、グループ 10 の PAgP トラフィックのカウンタをクリアする方法を示します。
Switch#
clear pagp 10 counters
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MAC アドレス テーブルからすべてのセキュア アドレスを削除するか、スイッチまたはインターフェイス上の特定タイプ(設定済み、ダイナミック、スティッキ)のすべてのセキュア アドレスを削除するには、 clear port-security 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear port-security { all | configured | dynamic | sticky } [[ address mac-addr | interface interface-id ] [ vlan { vlan-id | { access | voice}}]]
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次の例では、MAC アドレス テーブルからすべてのセキュア アドレスを削除する方法を示します。
次の例では、MAC アドレス テーブルから特定の設定済みセキュア アドレスを削除する方法を示します。
次の例では、特定のインターフェイスで学習されたすべてのダイナミック セキュア アドレスを削除する方法を示します。
次の例では、アドレス テーブルからすべてのダイナミック セキュア アドレスを削除する方法を示します。
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スパニングツリー カウンタをクリアするには、 clear spanning-tree counters 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear spanning-tree counters [ interface interface-id ]
(任意)指定のインターフェイスのスパニングツリー カウンタをすべてクリアします。有効なインターフェイスとしては、物理ポート、VLAN、およびポート チャネルがあります。指定できる VLAN 範囲は 1 ~ 4094 です。ポート チャネル範囲は 1 ~ 6 です。 |
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interface-id が指定されていない場合は、すべてのインターフェイスのスパニングツリー カウンタがクリアされます。
次の例では、すべてのインターフェイスのスパニングツリー カウンタをクリアする方法を示します。
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すべてのインターフェイスまたは指定されたインターフェイス上でプロトコル移行プロセスを再開する(強制的に近接スイッチと再ネゴシエートする)には、 clear spanning-tree detected-protocols 特権 EXEC コマンドを使用します。
clear spanning-tree detected-protocols [ interface interface-id ]
(任意)指定されたインターフェイスでプロトコル移行プロセスを再開します。有効なインターフェイスとしては、物理ポート、VLAN、およびポート チャネルがあります。指定できる VLAN 範囲は 1 ~ 4094 です。ポート チャネル範囲は 1 ~ 6 です。 |
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Rapid Per-VLAN Spanning-Tree Plus(Rapid PVST+)プロトコルまたは Multiple Spanning-Tree Protocol(MSTP)が稼動しているスイッチは、組み込みプロトコル移行メカニズムをサポートしているため、レガシー IEEE 802.1D スイッチと相互に動作できます。Rapid PVST+ スイッチまたは MSTP スイッチが、プロトコルのバージョンが 0 に設定されているレガシー IEEE 802.1D コンフィギュレーション Bridge Protocol Data Unit(BPDU; ブリッジ プロトコル データ ユニット)を受信した場合は、そのポートで IEEE 802.1D BPDU だけを送信します。Multiple Spanning-Tree(MST)スイッチが、レガシー BPDU、別のリージョンに関連付けられた MST BPDU(バージョン 3)、または Rapid Spanning-Tree(RST; 高速スパニングツリー)BPDU(バージョン 2)を受信したときは、そのポートがリージョンの境界にあることを検知します。
ただし、スイッチは、IEEE 802.1D BPDU を受信しなくなった場合であっても、自動的には Rapid PVST+ モードまたは MSTP モードには戻りません。これは、レガシー スイッチが指定スイッチでなければ、リンクから削除されたかどうかを学習できないためです。この状況では、 clear spanning-tree detected-protocols コマンドを使用します。
次の例では、ポートでプロトコル移行プロセスを再開する方法を示します。
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VLAN Query Protocol(VQP)クライアントが保持する統計情報をクリアするには、 clear vmps statistics 特権 EXEC コマンドを使用します。
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次の例では、VLAN Membership Policy Server(VMPS; VLAN メンバシップ ポリシー サーバ)統計情報をクリアする方法を示します。
情報が削除されたかどうかを確認するには、 show vmps statistics 特権 EXEC コマンドを入力します。
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VQP バージョン、再確認間隔、再試行回数、VMPS IP アドレス、および現在のサーバとプライマリ サーバを表示します。 |
VLAN Trunking Protocol(VTP; VLAN トランキング プロトコル)カウンタとプルーニング カウンタをクリアするには、 clear vtp counters 特権 EXEC コマンドを使用します。
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このコマンドは、スタンドアロン クラスタ メンバー スイッチから入力する必要はありません。クラスタ コマンド スイッチは、メンバー スイッチがクラスタに加入した場合に MAC アドレスをこれらのクラスタ メンバー スイッチに自動的に割り当てます。クラスタ メンバー スイッチは、この情報および他のクラスタ情報を実行コンフィギュレーション ファイルに追加します。デバッグまたは回復手順の間だけスイッチをクラスタから削除する場合は、クラスタ メンバー スイッチ コンソール ポートからこのグローバル コンフィギュレーション コマンドの no 形式を使用します。
cluster commander-address mac-address [ member number name name ]
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このコマンドは、クラスタ コマンド スイッチ上でのみ使用できます。
各クラスタ メンバーは、クラスタ コマンド スイッチを 1 つしか持てません。
クラスタ メンバー スイッチは、mac-address パラメータによりシステム リロード中にクラスタ コマンド スイッチの ID を保持します。
特定のクラスタ メンバー スイッチで no 形式を入力すると、デバッグまたはリカバリ手順の間そのクラスタ メンバー スイッチをクラスタから削除できます。通常は、メンバーがクラスタ コマンド スイッチと通信ができなくなった場合にのみ、クラスタ メンバー スイッチ コンソール ポートからこのコマンドを入力することになります。通常のスイッチ構成では、クラスタ コマンド スイッチで no cluster member n グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力することによってのみ、クラスタ メンバー スイッチを削除することを推奨します。
スタンバイ クラスタ コマンド スイッチがアクティブになった場合(クラスタ コマンド スイッチになった場合)、このスイッチは cluster commander-address 行をその設定から削除します。
次の例では、実行中のクラスタ メンバーの設定から、その出力を一部示します。
次の例では、クラスタ メンバー コンソールでクラスタからメンバーを削除する方法を示します。
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候補スイッチの拡張検出用にホップカウントの制限を設定するには、クラスタ コマンド スイッチ上で cluster discovery hop-count グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
cluster discovery hop-count number
no cluster discovery hop-count
クラスタ コマンド スイッチが候補の検出を制限するクラスタ エッジからのホップの数。指定できる範囲は 1 ~ 7 です。 |
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このコマンドは、クラスタ コマンド スイッチ上でのみ利用できます。このコマンドは、クラスタ メンバー スイッチでは機能しません。
ホップ カウントが 1 に設定された場合、拡張検出はディセーブルになります。クラスタ コマンド スイッチは、クラスタのエッジから 1 ホップの候補だけを検出します。クラスタのエッジとは、最後に検出されたクラスタのメンバー スイッチと最初に検出された候補スイッチの間の点です。
次の例では、ホップ カウント制限を 4 に設定する方法を示します。このコマンドは、クラスタ コマンド スイッチ上から実行します。
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このコマンド対応スイッチをクラスタ コマンド スイッチとしてイネーブルにし、クラスタ名を割り当て、任意でメンバー番号を割り当てるには、コマンド対応スイッチ上で cluster enable グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。すべてのメンバーを削除して、このクラスタ コマンド スイッチを候補スイッチにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
cluster enable name [ command-switch-member-number ]
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このコマンドは、どのクラスタにも属していない任意のコマンド対応スイッチ上で入力します。装置がすでにクラスタのメンバーとして設定されている場合、コマンドはエラーとなります。
クラスタ コマンド スイッチをイネーブルにするときには、クラスタに名前を付けてください。スイッチがすでにクラスタ コマンド スイッチとして設定されており、クラスタ名が以前の名前と異なっている場合、コマンドはクラスタ名を変更します。
次の例では、クラスタ コマンド スイッチをイネーブルにし、クラスタに名前を付け、クラスタ コマンド スイッチ メンバー番号を 4 に設定する方法を示します。
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スイッチ(コマンドまたはクラスタ メンバー スイッチ)が、他のスイッチのハートビート メッセージを受信しなくなってからそのスイッチのダウンを宣言するまでの期間を秒単位で設定するには、 cluster holdtime グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。期間をデフォルト値に設定する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
cluster holdtime holdtime-in-secs
スイッチ(コマンドまたはクラスタ メンバー スイッチ)が、他のスイッチのダウンを宣言するまでの期間(秒)。指定できる範囲は 1 ~ 300 秒です。 |
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クラスタ コマンド スイッチ上でのみ、このコマンドと cluster timer グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力してください。クラスタ内のすべてのスイッチ間で設定の一貫性が保たれるように、クラスタ コマンド スイッチはこの値をそのすべてのクラスタ メンバーに伝達します。
ホールドタイムは通常インターバル タイマー( cluster timer )の倍数として設定されます。たとえば、スイッチのダウンを宣言するまでには、「ホールド タイムをインターバル タイムで割った秒数」回のハートビート メッセージが連続して受信されなかったことになります。
次の例では、クラスタ コマンド スイッチでインターバル タイマーおよびホールド タイム時間を変更する方法を示します。
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クラスタに候補を追加するには、クラスタ コマンド スイッチ上で cluster member グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。メンバーをクラスタから削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
cluster member [ n ] mac-address H.H.H [ password enable-password ] [ vlan vlan-id ]
クラスタ メンバー スイッチの Media Access Control(MAC; メディア アクセス制御)アドレス(16 進数) |
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(任意)クラスタ コマンド スイッチが候補をクラスタに追加するときに使用される VLAN ID。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
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このコマンドは、候補をクラスタに追加したり、メンバーをクラスタから削除したりする場合にクラスタ コマンド スイッチでのみ入力できます。このコマンドをクラスタ コマンド スイッチ以外のスイッチで入力すると、スイッチはコマンドを拒否し、エラー メッセージを表示します。
スイッチをクラスタから削除する場合はメンバー番号を入力してください。ただし、スイッチをクラスタに追加する場合には、メンバー番号を入力する必要はありません。クラスタ コマンド スイッチは、次に利用可能なメンバー番号を選択し、これをクラスタに加入しているスイッチに割り当てます。
候補スイッチがクラスタに加入した場合には、認証を行うためにそのスイッチのイネーブル パスワードを入力してください。パスワードは、実行コンフィギュレーションまたはスタートアップ コンフィギュレーションには保存されません。候補スイッチがクラスタのメンバーになったあと、そのパスワードはクラスタ コマンド スイッチ パスワードと同じになります。
スイッチが、設定されたホスト名を持たない場合、クラスタ コマンド スイッチは、メンバー番号をクラスタ コマンド スイッチ ホスト名に追加し、これをクラスタ メンバー スイッチに割り当てます。
VLAN ID を指定していない場合、クラスタ コマンド スイッチは自動的に VLAN を選択し、候補をクラスタに追加します。
次の例では、スイッチをメンバー 2、MAC アドレス 00E0.1E00.2222、パスワード key としてクラスタに追加する方法を示しています。クラスタ コマンド スイッチは、VLAN 3 を経由して候補をクラスタに追加します。
次の例では、MAC アドレス 00E0.1E00.3333 のスイッチをクラスタに追加する方法を示します。このスイッチにはパスワードはありません。クラスタ コマンド スイッチは、次に利用可能なメンバー番号を選択し、これをクラスタに加入しているスイッチに割り当てます。
設定を確認するには、クラスタ コマンド スイッチで show cluster members 特権 EXEC コマンドを入力します。
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クラスタの Network Address Translation(NAT; ネットワーク アドレス変換)の外部インターフェイスを設定し、IP アドレスのないメンバーがクラスタの外部にある装置と通信できるようにするには、 cluster outside-interface グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
cluster outside-interface interface-id
外部インターフェイスとして機能するインターフェイス。有効なインターフェイスとしては、物理インターフェイス、ポート チャネル、または VLAN があります。指定できるポート チャネル範囲は 1 ~ 6 です。指定できる VLAN 範囲は 1 ~ 4094 です。 |
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このコマンドは、クラスタ コマンド スイッチ上でのみ入力できます。クラスタ メンバー スイッチでコマンドを入力すると、エラー メッセージが表示されます。
次の例では、VLAN 1 に外部インターフェイスを設定する方法を示します。
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現在の動作設定を表示します。構文情報については、「Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Release 12.2」>「File Management Commands」>「Configuration File Management Commands」を選択してください。 |
スイッチ上でクラスタリングをイネーブルにするには、 cluster run グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スイッチでクラスタリングをディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
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クラスタ コマンド スイッチ上で no cluster run コマンドを入力すると、クラスタ コマンド スイッチはディセーブルになります。クラスタリングはディセーブルになり、スイッチは候補スイッチになることができません。
クラスタ メンバー スイッチで no cluster run コマンドを入力すると、このメンバー スイッチはクラスタから削除されます。クラスタリングはディセーブルになり、スイッチは候補スイッチになることができません。
クラスタに属していないスイッチで no cluster run コマンドを入力すると、クラスタリングはそのスイッチ上でディセーブルになります。このスイッチは候補スイッチになることができません。
次の例では、クラスタ コマンド スイッチでクラスタリングをディセーブルにする方法を示します。
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既存の Hot Standby Router Protocol(HSRP; ホットスタンバイ ルータ プロトコル)にクラスタをバインドしてクラスタ コマンド スイッチの冗長性をイネーブルにするには、 cluster standby-group グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。routing-redundancy キーワードを入力することで、同一の HSRP グループが、クラスタ コマンド スイッチの冗長性およびルーティングの冗長性に対して使用できるようになります。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
cluster standby-grou p HSRP-group-name [ routing-redundancy ]
(任意)同一の HSRP スタンバイ グループをイネーブルにし、クラスタ コマンド スイッチの冗長性およびルーティングの冗長性に対して使用します。 |
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このコマンドは、クラスタ コマンド スイッチ上でのみ入力できます。クラスタ メンバー スイッチでこれを入力すると、エラー メッセージが表示されます。
クラスタ コマンド スイッチは、クラスタ HSRP バインディング情報をすべてのクラスタ HSRP 対応メンバーに伝播します。各クラスタ メンバー スイッチはバインディング情報を NVRAM(不揮発性 RAM)に保存します。HSRP グループ名は、有効なスタンバイ グループである必要があります。そうでない場合、エラーが発生してコマンドが終了します。
クラスタにバインドする HSRP スタンバイ グループのすべてのメンバーに同じグループ名を使用する必要があります。バインドされる HSRP グループのすべてのクラスタ HSRP 対応メンバーに同じ HSRP グループ名を使用してください (クラスタを HSRP グループにバインドしない場合には、クラスタ コマンダおよびメンバーに異なる名前を使用できます)。
次の例では、 my_hsrp という名前の HSRP グループをクラスタにバインドする方法を示します。このコマンドは、クラスタ コマンド スイッチ上から実行します。
次の例では、同じ HSRP グループ名 my_hsrp を使用して、ルーティング冗長とクラスタ冗長を確立する方法を示します。
次の例では、このコマンドがクラスタ コマンド スイッチから実行され、指定された HSRP スタンバイ グループが存在しない場合のエラー メッセージを示します。
次の例では、このコマンドがクラスタ メンバー スイッチで実行された場合のエラー メッセージを示します。
設定を確認するには、 show cluster 特権 EXEC コマンドを入力します。出力は、クラスタ内の冗長性がイネーブルになったかどうかを示します。
ハートビート メッセージの間隔を秒単位で設定するには、 cluster timer グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト値の間隔を設定する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
cluster timer interval-in-secs
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このコマンドと cluster holdtime グローバル コンフィギュレーション コマンドは、クラスタ コマンド スイッチ上でのみ入力してください。クラスタ内のすべてのスイッチ間で設定の一貫性が保たれるように、クラスタ コマンド スイッチはこの値をそのすべてのクラスタ メンバーに伝達します。
ホールドタイムは通常ハートビート インターバル タイマー( cluster timer )の倍数として設定されます。たとえば、スイッチのダウンを宣言するまでには、「ホールド タイムをインターバル タイムで割った秒数」回のハートビート メッセージが連続して受信されなかったことになります。
次の例では、クラスタ コマンド スイッチでハートビート間隔のタイマーおよび期間を変更する方法を示します。
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インターフェイス範囲マクロを作成するには、 define interface-range グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。定義されたマクロを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
define interface-range macro-name interface-range
no define interface-range macro-name interface-range
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ある範囲内のすべてのインターフェイスは同じタイプ、つまり、すべてがファスト イーサネット ポート、すべてがギガビット イーサネット ポート、すべてが EtherChannel ポート、またはすべてが VLAN のいずれかでなければなりません。ただし、マクロ内では複数のインターフェイス タイプを組み合わせることができます。
interface-range を入力する場合は、次のフォーマットを使用します。
• type { first-interface } - { last-interface }
• interface-range を入力するときは、最初のインターフェイス番号とハイフンの間にスペースを入れます。たとえば、 gigabitethernet 0/1 - 2 は有効な範囲指定ですが、 gigabit ethernet 0/1 -2 は有効な範囲指定でありません。
type と interface の有効値は次のとおりです。
• vlan vlan-id 、ここで、VLAN ID の範囲は 1 ~ 4094 です。
(注) コマンドライン インターフェイスには複数の VLAN ID を設定するオプションがありますが、サポートされていません。
VLAN インターフェイスは、 interface vlan コマンドで設定してください( show running-config 特権 EXEC コマンドは、設定された VLAN インターフェイスを表示します)。 show running-config コマンドで表示されない VLAN インターフェイスは、 interface-range では使用できません。
• port-channel port-channel-number 、ここで、 port-channel-number は 1 ~ 6 です。
• fastethernet module/{ first port } - { last port }
• gigabitethernet module/{ first port } - { last port }
• 有効な範囲は、type 0/number - number です(例:gigabitethernet 0/1 - 2)。
範囲を定義するときは、ハイフン(-)の前にスペースが必要です。次に例を示します。
複数の範囲を入力することもできます。複数の範囲を定義するときは、カンマ(,)の前の最初のエントリのあとにスペースが必要です。カンマのあとのスペースは任意になります。次に例を示します。
次の例では、複数のインターフェイス マクロを作成する方法を示します。
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定義されたマクロを含む現在の動作設定を表示します。構文情報については、「Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Release 12.2」>「File Management Commands」>「Configuration File Management Commands」を選択してください。 |
フラッシュ メモリ デバイス上のファイルまたはディレクトリを削除するには、 delete 特権 EXEC コマンドを使用します。
delete [ /force ] [/ recursive ] filesystem :/ file-url
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/force キーワードを使用すると、削除プロセスにおいて削除の確認を要求するプロンプトが、最初の 1 回のみとなります。
/force キーワードを指定せずに /recursive キーワードを使用すると、ファイルごとに削除の確認を要求するプロンプトが表示されます。
プロンプト動作は、 file prompt グローバル コンフィギュレーション コマンドの設定によって異なります。デフォルトでは、スイッチは、破壊的なファイル操作に関する確認をプロンプトで要求します。このコマンドの詳細については、『 Cisco IOS Command Reference Release 12.1 』を参照してください。
次の例では、新しいイメージのダウンロードが正常に終了したあとに、古いソフトウェア イメージを含むディレクトリを削除する方法を示します。
ディレクトリが削除されたかどうかを確認するには、 dir filesystem : 特権 EXEC コマンドを使用します。
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DHCP バインディングと一致したアドレス解決プロトコル(ARP)パケットを拒否するには、 deny ARP アクセス リスト コンフィギュレーション コマンドを使用します。指定したアクセス コントロール エントリ(ACE)をアクセス リストから削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
deny {[ request ] ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask } mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask } | response ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask } [{ any | host target-ip | target-ip target-ip-mask }] mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask } [{ any | host target-mac | target-mac target-mac-mask }]} [ log ]
no deny {[ request ] ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask } mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask } | response ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask } [{ any | host target-ip | target-ip target-ip-mask }] mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask } [{ any | host target-mac | target-mac target-mac-mask }]} [ log ]
(任意)ARP 要求の照合条件を定義します。request を指定しないと、すべての ARP パケットに対して照合が実行されます。 |
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デフォルト値は設定されていません。ただし、ARP アクセス リストの末尾に暗黙的な deny ip any mac any コマンドが指定されています。
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次の例では、ARP アクセス リストを定義し、IP アドレス 1.1.1.1 および MAC アドレス 0000.0000.abcd のホストからの ARP 要求と ARP 応答をいずれも拒否する方法を示します。
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条件が一致した場合に非 IP トラフィックが転送されないようにするには、 deny MAC アクセス リスト コンフィギュレーション コマンドを使用します。拒否条件を名前付き MAC アクセス リストから削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
{ deny | permit } { any | host src-MAC-addr | src-MAC-addr mask } { any | host dst-MAC-addr | dst-MAC-addr mask } [ type mask | aarp | amber | cos cos | dec-spanning | decnet-iv | diagnostic | dsm | etype-6000 | etype-8042 | lat | lavc-sca | lsap lsap mask |mop-console | mop-dump | msdos | mumps | netbios | vines-echo | vines-ip | xns-idp ]
no { deny | permit } { any | host src-MAC-addr | src-MAC-addr mask } { any | host dst-MAC-addr | dst-MAC-addr mask } [ type mask | aarp | amber | cos cos | dec-spanning | decnet-iv | diagnostic | dsm | etype-6000 | etype-8042 | lat | lavc-sca | lsap lsap mask | mop-console | mop-dump | msdos | mumps | netbios | vines-echo | vines-ip | xns-idp ]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
(注) appletalk は、コマンドラインのヘルプ ストリングには表示されていますが、一致条件としてはサポートされていません。
IPX トラフィックをフィルタリングするには、使用されている IPX カプセル化のタイプに応じて、 type mask または lsap lsap mask キーワードを使用します。 表 2-4 に、Novell 用語と Cisco IOS 用語での IPX カプセル化タイプに対応するフィルタ条件を一覧表示します。
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mac access-list extended グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、MAC アクセス リスト コンフィギュレーション モードを開始します。
host キーワードを使用した場合、アドレス マスクは入力できません。 host キーワードを使用しない場合は、アドレス マスクを入力する必要があります。
アクセス コントロール エントリ(ACE)がアクセス コントロール リストに追加された場合は、リストの末尾に暗黙的な deny - any - any 条件が存在します。つまり、一致がない場合にはパケットは拒否されます。ただし、最初の ACE が追加される前に、リストはすべてのパケットを許可します。
名前付き MAC 拡張アクセス リストの詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
次の例では、すべての送信元から MAC アドレス 00c0.00a0.03fa への NETBIOS トラフィックを拒否する名前付き MAC 拡張アクセス リストを定義する方法を示します。このリストに一致するトラフィックは拒否されます。
次の例では、名前付き MAC 拡張アクセス リストから拒否条件を削除する方法を示します。
次の例では、Ethertype 0x4321 のすべてのパケットを拒否します。
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IEEE 802.1x 認証をグローバルにイネーブルにするには、 dot1x グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x { critical { eapol | recovery delay milliseconds } | { guest-vlan supplicant } | system-auth-control }
no dot1x { critical { eapol | recovery delay } | { guest-vlan supplicant } | system-auth-control }
(注) credentials name キーワードは、コマンドラインのヘルプ ストリングには表示されますが、サポートされていません。
アクセス不能な認証バイパス パラメータを設定します。詳細については、 dot1x critical(グローバル コンフィギュレーション) コマンドを参照してください。 |
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critical { eapol | recovery delay milliseconds } キーワードが追加されました。 |
IEEE 802.1x 認証をグローバルにイネーブルにする前に、認証、認可、アカウンティング(AAA)をイネーブルにし、認証方式リストを指定する必要があります。方式リストには、ユーザの認証に使用する、順序と認証方式が記述されています。
スイッチの IEEE 802.1x 認証をグローバルにイネーブルにする前に、IEEE 802.1x 認証および EtherChannel が設定されているインターフェイスから EtherChannel の設定を削除します。
EAP-Transparent LAN Service(TLS)および EAP-MD5 で IEEE 802.1x を認証する Cisco Access Control Server(ACS)アプリケーションが稼動する装置を使用している場合、装置が ACS バージョン 3.2.1 以上で稼動していることを確認します。
スイッチでオプションの IEEE 802.1x ゲスト VLAN 動作をグローバルにイネーブルにするには、 guest-vlan supplicant キーワードを使用することもできます。詳細については、 dot1x guest-vlan コマンドを参照してください。
次の例では、スイッチで IEEE 802.1x 認証をグローバルにイネーブルにする方法を示します。
次の例では、スイッチでオプションのゲスト VLAN 動作をグローバルにイネーブルにする方法を示します。
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
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ポートが制限 VLAN に移行するまで許容できる最大認証試行回数を設定するには、 dot1x auth-fail max-attempts インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x auth-fail max-attempts max-attempts
no dot1x auth-fail max-attempts
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
ポートが制限 VLAN に移行するまでに許容される最大の認証試行回数を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 3 です。デフォルト値は 3 です。 |
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VLAN で許容される最大の認証試行回数を再設定する場合、変更内容は再認証タイマーが期限切れになったあとで反映されます。
次の例では、ポート 3 の制限 VLAN にポートが移行する前に許容される最大の認証試行回数を 2 に設定する方法を示します。
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
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ポート上で制限 VLAN をイネーブルにするには、 dot1x auth-fail vlan インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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次のように設定されたポートで制限 VLAN を設定できます。
再認証をイネーブルにする必要があります。ディセーブルになっていると、制限 VLAN のポートは再認証要求を受け取りません。再認証プロセスを開始するには、制限 VLAN がポートからリンクダウン イベントまたは Extensible Authentication Protocol(EAP)ログオフ イベントを受け取る必要があります。ホストがハブを介して接続されている場合、ホストが切断されているとポートがリンクダウン イベントを受け取ることができず、次の再認証試行が行われるまで新しいホストが検出されないことがあります。
サプリカントが認証に失敗すると、ポートは制限 VLAN に移行し、EAP 認証成功 メッセージがサプリカントに送信されます。サプリカントには実際の認証失敗が通知されないため、この制限ネットワーク アクセスに混乱が生じることがあります。EAP の成功メッセージは、次の理由で送信されます。
• EAP の成功メッセージが送信されない場合、サプリカントは 60 秒ごと(デフォルト)に EAP 開始メッセージを送信して認証を行おうとします。
• 一部のホスト(たとえば、Windows XP を実行中のデバイス)は、EAP の成功メッセージを受け取るまで Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)を実行できません。
サプリカントは、認証から EAP 成功メッセージを受け取ったあとに不正なユーザ名とパスワードの組み合わせをキャッシュし、再認証のたびにその情報を使用する可能性があります。サプリカントが正しいユーザ名とパスワードの組み合わせを送信するまで、ポートは制限 VLAN のままになります。
レイヤ 3 ポートに使用する内部 VLAN は、制限 VLAN として設定することはできません。
VLAN を制限 VLAN と音声 VLAN の両方に設定することはできません。そのように設定すると、syslog メッセージが生成されます。
制限 VLAN ポートが無許可ステートに移行すると、認証プロセスが再起動されます。サプリカントが再度認証プロセスに失敗すると、認証は保持ステートで待機します。サプリカントが正常に再認証されたあと、すべての IEEE 802.1x ポートが再初期化され、通常の IEEE 802.1x ポートとして扱われます。
制限 VLAN を異なる VLAN として再設定すると、制限 VLAN のポートも移行し、そのポートは現在認証されたステートのままになります。
制限 VLAN をシャットダウンするか VLAN データベースから削除すると、制限 VLAN のポートはただちに無許可ステートに移行し、認証プロセスが再起動します。制限 VLAN 設定がまだ存在するため、認証は保持ステートで待機しません。制限 VLAN が非アクティブである間も、制限 VLAN がアクティブになったときにポートがただちに制限 VLAN になるように、すべての認証試行がカウントされます。
制限 VLAN は、シングルホスト モード(デフォルトのポート モード)でのみサポートされます。このため、ポートが制限 VLAN に配置されると、サプリカントの MAC アドレスが MAC アドレス テーブルに追加され、ポートに表示される他の MAC アドレスがセキュリティ違反として扱われます。
次の例では、ポート 1 で制限 VLAN を設定する方法を示します。
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
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Wake-on-LAN(WoL)機能を搭載した IEEE 802.1x 認証をイネーブルにし、ポート制御を単一方向または双方向に設定するには、 dot1x control-direction インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x control-direction { both | in }
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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デフォルト設定の双方向モードに戻すには、このコマンドの both キーワードまたは no 形式を使用します。
WoL の詳細については、ソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring IEEE802.1x Port-Based Authentication」の章の「Using IEEE 802.1x Authentication with Wake-on-LAN」を参照してください。
設定を確認するには、 show dot1x all 特権 EXEC コマンドを入力します。
show dot1x all 特権 EXEC コマンド出力は、ポート名とポートのステートを除き、すべてのスイッチで同一です。ホストがポートに接続されていてまだ認証されていない場合、次のように表示されます。
dot1x control-direction in インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力して単一方向制御をイネーブルにする場合、これが show dot1x all コマンド出力で次のように表示されます。
dot1x control-direction in インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力しても、設定の競合によりポートでこのモードをサポートできない場合、 show dot1x all コマンド出力で次のように表示されます。
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サプリカント スイッチのプロファイルを設定するには、dot1x credentials グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
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次の例では、スイッチをサプリカントとして設定する方法を示します。
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アクセス不能な認証バイパス機能(クリティカル認証、または認証、認可、アカウンティング [AAA] 失敗ポリシーと呼ばれることもあります)のパラメータを設定するには、 dot1x critical グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x critical { eapol | recovery delay milliseconds }
no dot1x critical { eapol | recovery delay }
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
スイッチによりクリティカルなポートが critical-authentication ステートに置かれた場合、EAPOL-Success メッセージを送信するようスイッチを指定します。 |
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クリティカルなポートを critical-authentication ステートに置くことによって認証に成功した場合に、スイッチは EAPOL-Success メッセージをホストに送信しません。
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クリティカルなポートが critical-authentication ステートに置かれた場合、スイッチが EAPOL-Success メッセージを送信するよう指定するには、 eapol キーワードを使用します。
使用不能な RADIUS サーバが使用可能になった場合にスイッチがクリティカルなポートを再初期化するために待機するリカバリ遅延期間を設定するには、 recovery delay milliseconds キーワードを使用します。デフォルトのリカバリ遅延期間は 1000 ミリ秒です。ポートは、秒単位で再初期化できます。
アクセス不能な認証バイパスをポート上でイネーブルにするには、 dot1x critical インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。スイッチがクリティカルなポートに割り当てるアクセス VLAN を設定するには、 dot1x critical vlan vlan-id インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次の例では、リカバリ遅延期間として 200 をスイッチに設定する方法を示します。
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アクセス不能な認証バイパス機能(クリティカル認証、または認証、認可、アカウンティング [AAA] 失敗ポリシーと呼ばれることもあります)をイネーブルにするには、 dot1x critical インターフェイス グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポートが critical-authentication ステートに置かれた場合にスイッチがクリティカルなポートに割り当てるアクセス VLAN を設定することもできます。この機能をディセーブルにするか、またはデフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x critical [ recovery action reinitialize | vlan vlan-id ]
no dot1x critical [ recovery | vlan ]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
アクセス不能な認証バイパスのリカバリ機能をイネーブルにし、認証サーバが使用可能になった場合にリカバリ アクションによりポートを認証するよう指定します。 |
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スイッチがクリティカルなポートに割り当てることのできるアクセス VLAN を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
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ポートが critical-authentication ステートに置かれた場合にスイッチがクリティカルなポートに割り当てるアクセス VLAN を指定するには、 vlan vlan-id キーワードを使用します。指定された VLAN タイプは、以下のポート タイプに適合している必要があります。
• クリティカルなポートがアクセス ポートの場合、VLAN はアクセス VLAN でなければなりません。
• クリティカルなポートがプライベート VLAN のホスト ポートである場合、VLAN はセカンダリ プライベート VLAN でなければなりません。
• クリティカルなポートがルーテッド ポートの場合、VLAN を指定できます(指定は任意)。
クライアントで Windows XP を稼動し、クライアントが接続されているクリティカル ポートが critical-authentication ステートである場合、Windows XP はインターフェイスが認証されていないことを報告します。
Windows XP クライアントで DHCP が設定され、DHCP サーバからの IP アドレスがある場合、クリティカル ポートで EAP 認証成功メッセージを受信しても DHCP 設定プロセスを再初期化しません。
アクセス不能認証バイパス機能および制限 VLAN を IEEE802.1x ポート上に設定できます。スイッチが制限付き VLAN でクリティカル ポートの再認証を試行し、RADIUS サーバがすべて使用できない場合、ポートの状態はクリティカル認証ステートに移行し、ポートは制限付き VLAN のままとなります。
次の例では、アクセス不能認証バイパス機能をポート 21 上でイネーブルにする方法を示します。
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
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IEEE 802.1x パラメータをデフォルト値に戻すには、 dot1x default インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
• ポート単位の IEEE 802.1x プロトコルのイネーブル ステートはディセーブルです(force-authorized)。
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次の例では、ポート上の IEEE 802.1x パラメータをリセットする方法を示します。
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
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クライアントが IEEE 802.1x 認証をサポートしていない場合のフォールバック方式として Web 認証を使用するようにポートを設定するには、 dot1xfallback インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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このコマンドを入力する前に、スイッチで dot1x port-control auto インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力する必要があります。
次の例では、IEEE 802.1x 認証用に設定されているスイッチ ポートにフォールバック プロファイルを指定する方法を示します。
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
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アクティブな VLAN を IEEE 802.1x のゲスト VLAN として指定するには、 dot1x guest-vlan インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
アクティブ VLAN を IEEE 802.1x ゲスト VLAN として指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
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次のいずれかのスイッチポートにゲスト VLAN を設定できます。
• 非プライベート VLAN に属するスタティックアクセス ポート
• セカンダリ プライベート VLAN に属するプライベート VLAN ポート。スイッチ ポートに接続されるすべてのホストは、端末状態の妥当性の評価に成功したかどうかにかかわらず、プライベート VLAN に割り当てられます。スイッチが、スイッチのプライマリおよびセカンダリ プライベート VLAN の対応付けを使用してプライマリ プライベート VLAN を判別します。
スイッチの IEEE 802.1x ポートごとにゲスト VLAN を設定して、現在 IEEE 802.1x 認証を実行していないクライアント(スイッチに接続されているデバイスまたはワークステーション)へのサービスを制限できます。こうしたユーザは IEEE 802.1x 認証のためにシステムをアップグレードできますが、Windows 98 システムなどのホストでは IEEE 802.1x に対応できません。
IEEE 802.1x ポートでゲスト VLAN をイネーブルにした場合、認証サーバが Extensible Authentication Protocol over LAN(EAPOL)Request/Identity フレームに対する応答を受信しないと、あるいは EAPOL パケットがクライアントから送信されないと、スイッチではクライアントをゲスト VLAN に割り当てます。
スイッチは、EAPOL パケット履歴を保持します。リンクの存続時間内に別の EAPOL パケットがインターフェイス上で検出された場合、ゲスト VLAN 機能はディセーブルになります。ポートがすでにゲスト VLAN ステートにある場合、ポートは無許可ステートに戻り、認証が再開されます。 EAPOL 履歴はリンクの損失でリセットされます。
スイッチ ポートがゲスト VLAN に移行すると、IEEE 802.1x 非対応クライアントはいくつでもアクセスが許可されます。IEEE 802.1x 対応クライアントが、ゲスト VLAN を設定しているポートと同じポートに加入すると、ポートは RADIUS 設定 VLAN またはユーザ設定アクセス VLAN では無許可ステートに移行し、認証が再開されます。
ゲスト VLAN は、単一ホスト モードおよび複数ホスト モードの IEEE 802.1x ポート上でサポートされます。
リモート スイッチド ポート アナライザ(RSPAN)VLAN、音声 VLAN 以外のアクティブなすべての VLAN は、IEEE 802.1x のゲスト VLAN として設定できます。ゲスト VLAN の機能は、トランク ポート上ではサポートされません。サポートされるのはアクセス ポートのみです。
DHCP クライアントが接続されている IEEE 802.1x ポートのゲスト VLAN を設定したあと、DHCP サーバからホスト IP アドレスを取得する必要があります。クライアント上の DHCP プロセスが時間切れとなり DHCP サーバからホスト IP アドレスを取得しようとする前に、スイッチ上の IEEE 802.1x 認証プロセスを再起動する設定を変更できます。IEEE 802.1x 認証プロセスの設定を減らします( dot1x timeout quiet-period および dot1x timeout tx-period インターフェイス コンフィギュレーション コマンド)。設定の減少量は、接続された IEEE 802.1x クライアントのタイプによって異なります。
Cisco IOS Release 12.2(25)SEE 以上では、スイッチは MAC 認証バイパス をサポートします。MAC 認証バイパスは IEEE 802.1x ポートでイネーブルの場合、スイッチは、EAPOL メッセージ交換を待機している間に IEEE802.1x 認証が期限切れになると、クライアントの MAC アドレスに基づいてクライアントを許可できます。スイッチは、IEEE 802.1x ポート上のクライアントを検出したあとで、クライアントからのイーサネット パケットを待機します。スイッチは、MAC アドレスに基づいたユーザ名およびパスワードを持つ RADIUS-access/request フレームを認証サーバに送信します。認証に成功すると、スイッチはクライアントにネットワークへのアクセスを許可します。認証に失敗すると、スイッチはポートにゲスト VLAN を割り当てます(指定されていない場合)。詳細については、ソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring IEEE 802.1x Port-Based Authentication」の章の「Using IEEE 802.1x Authentication with MAC Authentication Bypass」を参照してください。
次の例では、VLAN 5 を IEEE 802.1x ゲスト VLAN として指定する方法を示します。
次の例では、スイッチの待機時間を 3 秒に設定し、スイッチが EAP-Request/Identity フレームに対するクライアントからの応答を待ち、要求を再送信するまでの秒数を 15 に設定する方法、および IEEE 802.1x ポートが DHCP クライアントに接続されているときに VLAN 2 を IEEE 802.1x ゲスト VLAN としてイネーブルにする方法を示します。
次の例では、オプションのゲスト VLAN の動作をイネーブルにし、VLAN 5 を IEEE 802.1x ゲスト VLAN として指定する方法を示します。
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
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IEEE 802.1x 許可ポート上で単一のホスト(クライアント)または複数のホストを許可するには、 dot1x host-mode インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。IEEE 802.1x 許可ポート上で Multidomain Authentication(MDA; マルチドメイン認証)をイネーブルにするには、multi-domain キーワードを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x host-mode { multi-host | single-host | multi-domain }
no dot1x host-mode [ multi-host | single-host | multi-domain }
(注) multi-domain キーワードを使用できるのは、スイッチで LAN Base イメージが実行されている場合だけです。
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このコマンドを使用すると、IEEE 802.1x 対応ポートを単一のクライアントに限定したり、複数のクライアントを IEEE 802.1x 対応ポートに接続したりすることができます。マルチホスト モードでは、接続されたホストのうち 1 つが許可されれば、すべてのホストのネットワーク アクセスが許可されます。ポートが無許可ステートになった場合(再認証が失敗した場合、または Extensible Authentication Protocol over LAN [EAPOL]-Logoff メッセージを受信した場合)には、接続されたすべてのクライアントがネットワーク アクセスを拒否されます。
ポート上で MDA をイネーブルにするには、multi-domain キーワードを使用します。MDA により、ポートがデータ ドメインと音声ドメインに振り分けられます。MDA では、同じ IEEE 802.1x 対応ポート上でデータ デバイスと IP Phone などの音声デバイス(Cisco 製または他社製)を同時に使用できます。
このコマンドを入力する前に、指定のポートに対して dot1x port-control インターフェイス コンフィギュレーション コマンドが auto に設定されていることを確認します。
次の例では、IEEE 802.1x 認証をグローバルにイネーブルにして、ポートの IEEE 802.1x 認証をイネーブルにし、マルチホスト モードをイネーブルにする方法を示します。
次の例では、IEEE 802.1x 認証をグローバルにイネーブルにする方法、IEEE 802.1x 認証をイネーブルにする方法、および指定のポート上で MDA をイネーブルにする方法を示します。
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
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ポート上で新しく認証セッションを開始する前に、指定の IEEE 802.1x 対応ポートを無許可ステートに手動で戻すには、 dot1x initialize 特権 EXEC コマンドを使用します。
dot1x initialize [ interface interface-id ]
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このコマンドは、IEEE 802.1x ステート マシンを初期化し、新たな認証環境を設定します。このコマンドを入力したあと、ポートの状態は無許可になります。
ポートが無許可ステートになっていることを確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
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MAC 認証バイパス機能をイネーブルにするには、 dot1x mac-auth-bypass インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。MAC 認証バイパス機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x mac-auth-bypass [ eap | timeout inactivity value ]
(任意)認証に Extensible Authentication Protocol(EAP)を使用するようスイッチを設定します。 |
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(任意)接続されたホストが無許可ステートになる前に非アクティブである秒数を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。 |
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特に言及されないかぎり、MAC 認証バイパス機能の使用上のガイドラインは IEEE802.1x 認証の使用上のガイドラインと同じです。
ポートが MAC アドレスで認証されたあとで、ポートから MAC 認証バイパス機能をディセーブルにした場合、ポート ステートには影響ありません。
ポートが未許可ステートであり、クライアント MAC アドレスが認証サーバ データベースにない場合、ポートは未許可ステートのままです。ただし、クライアント MAC アドレスがデータベースに追加されると、スイッチは MAC 認証バイパス機能を使用してポートを再認証できます。
ポートが認証ステートにない場合、再認証が行われるまでポートはこのステートを維持します。
リンクのライフタイム中に EAPOL パケットがインターフェイス上で検出された場合、スイッチは、そのインターフェイスに接続されているデバイスが IEEE 802.1x 対応サプリカントであることを確認し、(MAC 認証バイパス機能ではなく)IEEE 802.1x 認証を使用してインターフェイスを認証します。
MAC 認証バイパスで認証されたクライアントは再認証できます。
MAC 認証バイパスと IEEE 802.lx 認証の相互作用の詳細については、ソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring IEEE 802.1x Port-Based Authentication」の章の「Understanding IEEE 802.1x Authentication with MAC Authentication Bypass」および「IEEE 802.1x Authentication Configuration Guidelines」を参照してください。
次の例では、MAC 認証バイパスをイネーブルにし、認証に EAP を使用するようスイッチを設定する方法を示します。
次の例では、MAC 認証バイパスをイネーブルにし、接続されたホストが 30 秒間非アクティブである場合にタイムアウトを設定する方法を示します。
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
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ポートが無許可ステートに変わるまでスイッチが認証プロセスを再起動する上限回数を設定するには、 dot1x max-reauth-req インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ポートが無許可ステートに移行する前に、スイッチが認証プロセスを再起動する回数です。指定できる範囲は 0 ~ 10 です。 |
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このコマンドのデフォルト値は、リンクの信頼性が低下した場合や、特定のクライアントおよび認証サーバの動作に問題がある場合など、異常な状況に対する調整を行う必要があるときに限って変更してください。
次の例では、ポートが無許可ステートに移行する前に、スイッチが認証プロセスを再起動する回数を 4 に設定する方法を示します。
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
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スイッチが認証プロセスを再起動する前に、EAP フレームを認証サーバに送信する最高回数を設定します(応答を受信しないと仮定)。 |
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スイッチが EAP-Request/Identity フレームに対するクライアントからの応答を待ち、要求を再送信するまでの秒数を設定します。 |
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認証プロセスを再起動するまでスイッチが Extensible Authentication Protocol(EAP)フレームを認証サーバからクライアントに送信する上限回数を設定するには(応答を受信しないと仮定)、 dot1x max-req インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
スイッチが、認証プロセスを再起動する前に、認証サーバから EAP フレームを再送信する回数です。指定できる範囲は 1 ~ 10 です。 |
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このコマンドのデフォルト値は、リンクの信頼性が低下した場合や、特定のクライアントおよび認証サーバの動作に問題がある場合など、異常な状況に対する調整を行う必要があるときに限って変更してください。
次の例では、認証プロセスを再起動する前に、スイッチが EAP フレームを認証サーバからクライアントに送信する回数を 5 回に設定する方法を示します。
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
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スイッチが EAP-Request/Identity フレームに対するクライアントからの応答を待ち、要求を再送信するまでの秒数を設定します。 |
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IEEE 802.1x Port Access Entity(PAE)オーセンティケータとしてポートを設定するには、 dot1x pae インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。IEEE 802.1x 認証をポート上でディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ポートは IEEE 802.1x PAE オーセンティケータではありません。IEEE 802.1x 認証はポート上でディセーブルです。
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IEEE 802.1x 認証をポート上でディセーブルにする場合は、このコマンドの no dot1x pae 形式を使用します。
dot1x port-control インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力するなどしてポート上で IEEE 802.1x 認証を設定した場合、スイッチは自動的にポートを IEEE 802.1x オーセンティケータとして設定します。オーセンティケータの PAE 動作は、 no dot1x pae インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力したあとでディセーブルになります。
次の例では、ポートの IEEE 802.1x 認証をディセーブルにする方法を示します。
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ポートの許可ステートの手動制御をイネーブルにするには、 dot1x port-control インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x port-control { auto | force-authorized | force-unauthorized }
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特定のポートの IEEE 802.1x 認証をイネーブルにする前に、 dot1x system-auth-control グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、スイッチの IEEE 802.1x 認証をグローバルにイネーブルにする必要があります。
IEEE 802.1x 標準は、レイヤ 2 スタティック アクセス ポートと音声 VLAN ポートでサポートされます。
ポートが、次の項目の 1 つとして設定されていない場合に auto キーワードを使用することができます。
• トランク ポート:トランク ポートで IEEE 802.1x 認証をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x はイネーブルになりません。IEEE 802.1x 対応ポートのモードをトランクに変更しようとしても、エラー メッセージが表示され、ポート モードは変更されません。
• ダイナミック ポート:ダイナミック モードのポートは、ネイバーとトランク ポートへの変更をネゴシエートする場合があります。ダイナミック ポートで IEEE 802.1x 認証をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x 認証はイネーブルになりません。IEEE 802.1x 対応ポートのモードをダイナミックに変更しようとしても、エラー メッセージが表示され、ポート モードは変更されません。
• ダイナミック アクセス ポート:ダイナミック アクセス(VLAN Query Protocol [VQP])ポートで IEEE 802.1x 認証をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x 認証はイネーブルになりません。IEEE 802.1x 対応ポートを変更してダイナミック VLAN を割り当てようとしても、エラー メッセージが表示され、VLAN 設定は変更されません。
• EtherChannel ポート:アクティブまたはアクティブでない EtherChannel メンバーを IEEE 802.1x ポートとして設定しないでください。EtherChannel ポートで IEEE 802.1x 認証をイネーブルにしようとすると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x 認証はイネーブルになりません。
• スイッチド ポート アナライザ(SPAN)およびリモート SPAN(RSPAN)宛先ポート:SPAN または RSPAN 宛先ポートであるポートの IEEE 802.1x 認証をイネーブルにすることができます。ただし、そのポートが SPAN または RSPAN 宛先として削除されるまで、IEEE 802.1x 認証はディセーブルのままです。SPAN または RSPAN 送信元ポートでは IEEE 802.1x 認証をイネーブルにすることができます。
スイッチの IEEE 802.1x 認証をグローバルにディセーブルにするには、 no dot1x system-auth-control グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。特定のポートの IEEE 802.1x 認証をディセーブルにするには、 no dot1x port-control インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次の例では、ポートの IEEE 802.1x 認証をイネーブルにする方法を示します。
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
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指定の IEEE 802.1x 対応ポートの再認証を手動で開始するには、 dot1x re-authenticate 特権 EXEC コマンドを使用します。
dot1x re-authenticate [ interface interface-id ]
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このコマンドを使用すると、再認証試行間隔(re-authperiod)および自動再認証の設定秒数を待たずにクライアントを再認証できます。
次の例では、ポートに接続されたデバイスを手動で再認証する方法を示します。
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クライアントの定期的な再認証をイネーブルにするには、 dot1x reauthentication インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。 デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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dot1x timeout reauth-period インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、定期的な再認証の試行間隔を設定します。
次の例では、クライアントの定期的な再認証をディセーブルにする方法を示します。
次の例では、定期的な再認証をイネーブルにし、再認証の間隔を 4000 秒に設定する方法を示します。
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
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すべてのスイッチ ポート上の IEEE 802.1x アクティビティを監視し、IEEE 802.1x をサポートしているポートに接続されたデバイスに関する情報を表示するには、 dot1x test eapol-capable 特権 EXEC コマンドを使用します。
dot1x test eapol-capable [ interface interface-id ]
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スイッチ上のすべてのポートまたは特定のポートに接続された装置の IEEE 802.1x 機能のテストを実行するには、このコマンドを使用します。
次の例では、スイッチ上の IEEE 802.1x 準備状態チェックをイネーブルにして、ポートを照会する方法を示します。この例では、接続された装置が IEEE 802.1x 対応であることを確認する(照会したポートから受け取った)応答も示します。
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dot1x test timeout timeout |
IEEE 802.1x 準備状態を照会しているポートからの EAPOL 応答の待機に使用されるタイムアウトを設定するには、 dot1x test timeout グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
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次の例では、EAPOL 応答に 27 秒間待機するようにスイッチを設定する方法を示します。
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すべてまたは指定した IEEE 802.1x 対応ポートに接続された装置の IEEE 802.1x 準備状態をチェックします。 |
IEEE 802.1x タイマーを設定するには、 dot1x timeout インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
dot1x timeout { quiet-period seconds | ratelimit-period seconds | reauth-period { seconds | server } | server-timeout seconds | supp-timeout seconds | tx-period seconds }
no dot1x timeout { quiet-period | reauth-period | server-timeout | supp-timeout | tx-period }
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tx-period キーワードの範囲が変更され、 reauth-period server キーワードが追加されました。 |
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このコマンドのデフォルト値は、リンクの信頼性が低下した場合や、特定のクライアントおよび認証サーバの動作に問題がある場合など、異常な状況に対する調整を行う必要があるときに限って変更してください。
dot1x reauthentication インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して定期的な再認証をイネーブルにしただけの場合、 dot1x timeout reauth-period インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、スイッチの動作に影響します。
待機時間の間、スイッチはどのような認証要求も受け付けず、開始もしません。デフォルトよりも小さい値を入力することによって、ユーザへの応答時間を短縮できます。
ratelimit-period が 0(デフォルト)に設定された場合、スイッチは認証に成功したクライアントからの EAPOL パケットを無視し、それらを RADIUS サーバに転送します。
次の例では、定期的な再認証をイネーブルにし、再認証の間隔を 4000 秒に設定する方法を示します。
次の例では、定期的な再認証をイネーブルにし、再認証の間隔としてセッションタイムアウト RADIUS 属性の値を指定する方法を示します。
次の例では、スイッチの待機時間を 30 秒に設定する方法を示します。
次の例では、スイッチから認証サーバへの再送信時間を 45 秒に設定する方法を示します。
次の例では、EAP request フレームに対するスイッチからクライアントへの再送信時間を 45 秒に設定する方法を示します。
次の例では、EAP-Request/Identity フレームに対するクライアントからの応答を待ち、要求を再送信するまでの時間を 60 秒に設定する方法を示します。
次の例では、認証に成功したクライアントからの EAPOL パケットをスイッチが無視する秒数を 30 と設定する方法を示します。
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スイッチが、認証プロセスを再始動する前に、EAP-Request/Identity フレームを送信する最高回数を設定します。 |
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新しいデバイスがポートに接続された場合、またはすでに最大数のデバイスがポートに接続されている状態で新しいデバイスがそのポートに接続された場合に適用される違反モードを設定するには、 dot1x violation-mode インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
dot1x violation-mode {shutdown | restrict | protect}
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次の例では、IEEE 802.1x 対応ポートを errdisable として設定し、新しい装置がポートに接続されたときにシャットダウンする方法を示します。
次の例では、新しい装置がポートに接続されるときに、IEEE 802.1x 対応ポートがシステム エラー メッセージを生成し、ポートを制限モードに変更する方法を示します。
次の例では、新しい装置がポートに接続されるときに無視するように、IEEE 802.1x 対応ポートを設定する方法を示します。
設定を確認するには、 show dot1x [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
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ポートがデュプレックス モードで動作するように指定するには、 duplex インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポートをデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
自動によるデュプレックス設定をイネーブルにします(接続されたデバイス モードにより、ポートが自動的に全二重モードか半二重モードかを判断します)。 |
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半二重モードをイネーブルにします(10 または 100 Mb/s で動作するインターフェイス用のみ)。1000 または 10000 Mb/s で動作するインターフェイスに対して半二重モードを設定できません。 |
ファスト イーサネット ポートおよびギガビット イーサネット ポートに対するデフォルトは auto です。
100BASE- x (- x は -BX、-FX、-FX-FE、または -LX)SFP モジュールのデフォルトは full です。
二重オプションは、1000BASE- x (- x は -BX、-CWDM、-LX、-SX、または -ZX)SFP モジュールではサポートされていません。
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ファスト イーサネット ポートでは、接続されたデバイスがデュプレックス パラメータの自動ネゴシエーションを実行しない場合、ポートを auto に設定すると、 half を指定するのと同じ効果があります。
ギガビット イーサネット ポートでは、接続装置がデュプレックス パラメータを自動ネゴシエートしないときにポートを auto に設定すると、 full を指定する場合と同じ効果があります。
(注) デュプレックス モードが auto で接続されている装置が半二重で動作している場合、半二重モードはギガビット イーサネット インターフェイスでサポートされます。ただし、これらのインターフェイスを半二重モードで動作するように設定することはできません。
特定のポートを全二重または半二重のどちらかに設定できます。このコマンドの適用可能性は、スイッチが接続されているデバイスによって異なります。
両方のラインの終端が自動ネゴシエーションをサポートしている場合、デフォルトの自動ネゴシエーションを使用することを強く推奨します。片方のインターフェイスが自動ネゴシエーションをサポートし、もう片方がサポートしていない場合、両方のインターフェイス上でデュプレックスと速度を設定し、サポートされている側で auto の設定を使用してください。
速度が auto に設定されている場合、スイッチはリンクの反対側のデバイスと速度設定についてネゴシエートし、速度をネゴシエートされた値に強制的に設定します。デュプレックス設定はリンクの両端での設定が引き継がれますが、これにより、デュプレックス設定に矛盾が生じることがあります。
デュプレックス設定を実行できるのは、速度が auto に設定されている場合です。
スイッチの速度パラメータとデュプレックス パラメータの設定に関する注意事項については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring Interface Characteristics」の章を参照してください。
次の例では、インターフェイスを全二重動作に設定する方法を示します。
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エンティティ上で EnergyWise をイネーブルにして設定するには、 energywise グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。EnergyWise をディセーブルにして、EnergyWise の設定を解除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
energywise { importance importance | keywords word,word, ... | level level | management udp-port-number | name name | neighbor [ hostname | ip-address ] udp-port-number | role role }
no energywise { importance | keywords | management | name | neighbor | role }
エンティティに少なくとも 1 つのキーワードを割り当てます。 複数のキーワードを割り当てる場合は、各キーワードをカンマで区切ります。キーワードの区切り文字としてスペースを使用しないでください。 |
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• (任意)ホスト名( hostname )または IP アドレス( ip-address ) |
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EnergyWise ドメイン内のエンティティのロールを指定します (例:lobby.b20)。 |
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ドメインにエンティティを追加すると、そのエンティティと PoE ポート上で EnergyWise がイネーブルになります。
次の例では、EnergyWise をイネーブルにする方法、ドメインにエンティティを割り当てる方法、およびパスワードを設定する方法を示します。
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Power over Ethernet(PoE)ポート上で EnergyWise を設定するには、 energywise インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。EnergyWise をディセーブルにして、EnergyWise の設定を解除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
energywise [ importance importance | keywords word,word, ... | level level [ recurrence at minute hour day_of_month month day_of_week ] | name name | role role ]
no energywise [ importance | keywords | level | name | role ]
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次の例では、PoE ポート上で EnergyWise をイネーブルにして設定する方法を示します。
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エンティティ上で EnergyWise をイネーブルにし、ドメインにエンティティを割り当て、ドメインのエンティティ間のセキュアな通信を確保するためにパスワードを設定するには、 energywise domain グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。EnergyWise をディセーブルにして、EnergyWise の設定を解除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
energywise domain domain-name secret [ 0 | 7 ] password [ protocol udp port udp-port-number [ interface interface-id | ip ip-address ]]
指定した domain-name のドメインにエンティティを割り当てます。 |
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ドメインのエンティティ間のセキュアな通信を確保するために password を設定します。 • (任意) 0 :暗号化されていないパスワードを使用します。 0 と 7 のいずれも入力しない場合は、エンティティでデフォルト値 0 が使用されます。 |
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energywise domain domain-name secret [ 0 | 7 ] password コマンドを入力すると、ネットワークおよび管理アプリケーションとの通信に最初に使用されるポートがエンティティで選択されます。
次の例では、EnergyWise をイネーブルにする方法、 domain-name と password を設定する方法、および IP アドレスを指定する方法を示します。
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電力情報を表示したり、ドメイン内のエンティティまたは PoE ポートに電源を投入したりするには、 energywise query 特権 EXEC コマンドを使用します。
energywise query importance importance { keywords word,word, ... | name name } collect { delta | usage }
energywise query importance importance { keywords word,word, ... | name name } set level level
energywise query importance importance { keywords word,word, ... | name name } sum { delta | usage }
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sum キーワードの結果に含まれる Responded 合計は正確でありません。Queried 合計は正確であり、クエリーに応答したエンティティの合計数を表しています。
ポートの電源を投入または切断するには、 energywise query { keywords word,word, ... | name name } set level level コマンドを入力します。
次の例では、エンティティ名を基準にフィルタを適用する方法を示します。
次の例では、デルタの合計値とドメイン内での考えられる電力変更を示します。
次の例では、キーワードを基準にして結果にフィルタを適用する方法を示します。
特定の原因またはすべての原因に対して errdisable 検出をイネーブルにするには、 errdisable detect cause グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。errdisable 検出機能をディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
errdisable detect cause { all | bpduguard | dhcp-rate-limit | dtp-flap | gbic-invalid | inline-power | link-flap | loopback | pagp-flap | security-violation shutdown vlan | sfp-config-mismatch }
no errdisable detect cause { all | bpduguard | dhcp-rate-limit | dtp-flap | gbic-invalid | inline-power | link-flap | loopback | pagp-flap | security-violation shutdown vlan | sfp-config-mismatch }
BPDU ガード機能とポート セキュリティ機能では、このコマンドを使用すると、違反が発生した場合にポート全体をシャットダウンするのではなく、ポートで問題となっている VLAN だけをシャットダウンするようにスイッチをグローバルに設定できます。
VLAN ごとに errdisable 機能をオフにしていて BPDU ガード違反が発生した場合は、ポート全体がディセーブルになります。VLAN ごとに errdisable 機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
errdisable detect cause bpduguard shutdown vlan
no errdisable detect cause bpduguard shutdown vlan
検出はすべての原因に対してイネーブルです。すべての原因について、ポート全体をシャットダウンするよう設定されます(Per-VLAN errdisable の場合を除く)。
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VLAN ごとのエラー検出機能が追加されました。 inline-power キーワードおよび sfp-config-mismatch キーワードが追加されました。 |
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原因(link-flap、 dhcp-rate-limit など)は、errdisable ステートが発生した理由です。原因がポートで検出された場合、ポートは errdisable ステート(リンクダウン ステートに類似した動作ステート)となります。
ポートが errdisable になっているときは事実上シャットダウンし、トラフィックはポートで送受信されません。BPDU、音声認識 802.1x セキュリティ、ガード機能およびポートセキュリティ機能の場合は、違反の発生時にポート全体をシャットダウンする代わりに、ポートで問題となっている VLAN のみをシャットダウンするようにスイッチを設定できます。
原因に対して errdisable recovery グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力して、原因の回復メカニズムを設定する場合は、すべての原因がタイムアウトになった時点で、ポートは errdisable ステートから抜け出して、処理を再試行できるようになります。回復メカニズムを設定しない場合は、まず shutdown コマンドを入力し、次に no shutdown コマンドを入力して、ポートを手動で errdisable ステートから回復させる必要があります。
次の例では、リンクフラップ errdisable 原因の errdisable 検出をイネーブルにする方法を示します。
S
witch(config)# errdisable detect cause link-flap
次のコマンドでは、VLAN ごとの errdisable で BPDU ガードをグローバルに設定する方法を示します。
S
witch(config)# errdisable detect cause bpduguard shutdown vlan
次のコマンドは、音声認識 802.1x セキュリティを Per-VLAN errdisable に対してグローバルに設定する方法を示します。
S
witch(config)# errdisable detect cause security-violation shutdown vlan
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VLAN ごとの errdisable 機能によって errdisable になったポートまたは VLAN から errdisable ステートをクリアします。 |
着信 VLAN タグ付きパケットが小さいフレーム(67 バイト以下)であり、設定された最小レート(しきい値)で到着した場合にスイッチ ポートを errdisable にするには、errdisable detect cause small-frame グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
errdisable detect cause small-frame
no errdisable detect cause small-frame
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このコマンドは、小さいフレームの着信機能をグローバルにイネーブルにします。各ポートのしきい値を設定するには、small violation-rate インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
errdisable recovery cause small-frame グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、ポートが自動的に再びイネーブルになるように設定できます。errdisable recovery interval interval グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、回復時間を設定します。
次の例では、小さい着信フレームが設定されたしきい値で着信する場合に、スイッチ ポートを errdisable にする方法を示します。
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小さいフレームの到着によって errdisable になったポートを自動的に再イネーブルにする回復タイマーをイネーブルにするには、スイッチ上で errdisable recovery cause small-frame グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
errdisable recovery cause small-frame
no errdisable recovery cause small-frame
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このコマンドは、errdisable ポートの回復タイマーをイネーブルにします。errdisable recovery interval interval インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、回復時間を設定します。
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着信フレームが設定された最小サイズより小さく、指定されたレート(しきい値)で着信する場合に、スイッチ ポートが errdisable ステートになるようにします。 |
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回復メカニズム変数を設定するには、 errdisable recovery グローバル コンフィギュレーション コマンドを設定します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
errdisable recovery { cause { all | bpduguard | channel-misconfig | dhcp-rate-limit | dtp-flap | gbic-invalid | inline-power | link-flap | loopback | pagp-flap | psecure-violation | security-violation | sfp-mismatch | udld | vmps } | { interval interval }
no errdisable recovery { cause { all | bpduguard | channel-misconfig | dhcp-rate-limit | dtp-flap | gbic-invalid | inline-power | link-flap | loopback | pagp-flap | psecure-violation | security-violation | sfp-mismatch | udld | vmps } | { interval interval }
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VLAN ごとのエラー検出機能が追加されました。inline-power キーワードおよび sfp-mismatch キーワードが追加されました。 |
原因( link-flap や bpduguard など)は、errdisable ステートが発生した理由として定義されます。原因がポートで検出された場合、ポートは errdisable ステート(リンクダウン ステートに類似した動作ステート)となります。
ポートが errdisable になっているときは事実上シャットダウンし、トラフィックはポートで送受信されません。BPDU ガード機能およびポートセキュリティ機能の場合は、違反の発生時にポート全体をシャットダウンする代わりに、ポートで問題となっている VLAN のみをシャットダウンするようにスイッチを設定できます。
その原因に対して errdisable の回復をイネーブルにしない場合、ポートは、 shutdown および no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドが入力されるまで errdisable ステートのままです。原因の回復をイネーブルにした場合、ポートは errdisable ステートから回復し、すべての原因がタイムアウトになったときに処理を再開できるようになります。
原因の回復をイネーブルにしない場合、まず shutdown コマンドを入力し、次に no shutdown コマンドを入力して、手動でポートを errdisable ステートから回復させる必要があります。
次の例では、BPDU ガード errdisable 原因に対して回復タイマーをイネーブルにする方法を示します。
S
witch(config)# errdisable recovery cause bpduguard
次の例では、タイマーを 500 秒に設定する方法を示します。
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VLAN ごとの errdisable 機能によって errdisable になったポートまたは VLAN から errdisable ステートをクリアします。 |
Cisco IOS イメージでエラーが発生した場合に拡張クラッシュ情報ファイルを作成するようにスイッチを設定するには、 exception crashinfo グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
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基本 crashinfo ファイルには、失敗した Cisco IOS のイメージ名とバージョン、およびプロセッサ レジスタのリストが含まれます。拡張 crashinfo ファイルには、スイッチの障害の原因を判別するのに役立つその他の追加情報が含まれます。
スイッチが拡張 crashinfo ファイルを作成しないように設定するには、 no exception crashinfo グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次の例では、スイッチが拡張 crashinfo ファイルを作成しないように設定する方法を示します。
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定義されたマクロを含む現在の動作設定を表示します。構文情報については、「Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Release 12.2」>「File Management Commands」>「Configuration File Management Commands」を選択してください。 |
Web 認証のフォールバック プロファイルを作成するには、fallback profile グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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フォールバック プロファイルは、サプリカントを持たない IEEE 802.1x ポートの IEEE 802.1x フォールバック動作を定義するために使用されます。サポートされる動作は、Web 認証へのフォールバックのみです。
fallback profile コマンドを入力すると、プロファイル コンフィギュレーション モードが開始され、次のコンフィギュレーション コマンドが使用可能になります。
次の例では、Web 認証で使用されるフォールバック プロファイルの作成方法を示します。
設定を確認するには、 show running-configuration [ interface interface-id ] 特権 EXEC コマンドを入力します。
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IEEE 802.1x 認証をサポートしないクライアント用のフォールバック メカニズムとして Web 認証を使用するようポートを設定します。 |
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インターフェイスの受信フロー制御ステートを設定するには、 flowcontrol インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。ある装置に対して send が動作可能でオンになっていて、接続のもう一方の側で輻輳が検出された場合、休止フレームを送信することによって、リンクの相手側またはリモート装置に輻輳を通知します。ある装置に対してフロー制御 receive がオンで、休止フレームを受信した場合、データ パケットの送信は停止します。こうすることにより、輻輳期間中にデータ パケットの損失を防ぎます。
フロー制御をディセーブルにするには receive off キーワードを使用します。
flowcontrol receive { desired | off | on }
(注) スイッチは、ポーズ フレームを受信できますが、送信はできません。
インターフェイスを、フロー制御パケットを送信する必要がある接続装置またはフロー制御パケットを送信する必要はないが送信することのできる接続装置とともに稼動させることができます。 |
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インターフェイスを、フロー制御パケットを送信する必要がある接続装置またはフロー制御パケットを送信する必要はないが送信することのできる接続装置とともに稼動させることができます。 |
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このスイッチでは、送信フロー制御の休止フレームはサポートされません。
on および desired キーワードは同一の結果になることに注意してください。
flowcontrol コマンドを使用してポートが輻輳中にトラフィック レートを制御するよう設定する場合、フロー制御はポート上で次の条件のうちの 1 つに設定されます。
• receive on または desired :ポートはポーズ フレームを送信できませんが、ポーズ フレームを送信する必要のある接続済デバイスまたはポーズ フレームを送信できる接続済デバイスと連動できます。ポートはポーズ フレームを受信できます。
• receive off :フロー制御はどちらの方向にも動作しません。輻輳が生じても、リンクの相手側に通知はなく、どちら側の装置も休止フレームの送受信を行いません。
表 2-5 は、各設定の組み合わせによるローカル ポートおよびリモート ポート上のフロー制御の結果を示したものです。表は receive desired キーワードの使用時と receive on キーワードの使用時の結果が同一になることを前提としています。
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次の例では、リモート ポートによってフロー制御がサポートされないようにローカル ポートを設定する方法を示します。
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ポートチャネルの論理インターフェイスへのアクセスまたは作成を行うには、 interface port-channel グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポート チャネルを削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
interface port-channel port - channel-number
no interface port-channel port - channel-number
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レイヤ 2 EtherChannel では、物理ポートをチャネル グループに割り当てる前にポートチャネル インターフェイスを作成する必要はありません。代わりに、 channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用できます。チャネル グループが最初の物理ポートを獲得すると、ポートチャネル インターフェイスは自動的に作成されます。最初にポートチャネル インターフェイスを作成する場合は、 channel-group-number を port - channel-number と同じ番号を使用することもできれば、新しい番号を使用することもできます。新しい番号を使用した場合、 channel-group コマンドは動的に新しいポート チャネルを作成します。
チャネル グループ内の 1 つのポート チャネルだけが許可されます。
interface port-channel コマンドを使用する場合は、次の注意事項に従ってください。
• Cisco Discovery Protocol(CDP)を使用する場合には、これを物理ポートのみで設定してください。ポート チャネル インターフェイスでは設定できません。
• EtherChannel のアクティブ メンバーであるポートを IEEE 802.1x ポートとしては設定しないでください。まだアクティブになっていない EtherChannel のポートで IEEE 802.1x をイネーブルにしても、そのポートは EtherChannel に加入しません。
設定の注意事項の一覧については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring EtherChannels」を参照してください。
次の例では、ポート チャネル番号 5 でポートチャネル インターフェイスを作成する方法を示します。
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドまたは show etherchannel channel-group-number detail 特権 EXEC コマンドを入力します。
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現在の動作設定を表示します。構文情報については、「Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Release 12.2」>「File Management Commands」>「Configuration File Management Commands」を選択してください。 |
インターフェイス レンジ コンフィギュレーション モードを開始し、複数のポート上でコマンドを同時に実行するには、 interface range グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。インターフェイス範囲を削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
interface range { port-range | macro name }
no interface range { port-range | macro name }
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インターフェイス範囲を設定するモードを開始して入力した、すべてのインターフェイスのパラメータは、その範囲内のすべてのインターフェイスに対する属性になります。
VLAN については、既存の VLAN Switch Virtual Interface(SVI; スイッチ仮想インターフェイス)でだけ interface range コマンドを使用することができます。VLAN の SVI を表示する場合は、 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力します。表示されない VLAN は、 interface range コマンドで使用することはできません。 interface range コマンドのもとで入力したコマンドは、この範囲のすべての既存の VLAN SVI に適用されます。
あるインターフェイス範囲に対して行われた設定変更は、すべて NVRAM に保存されますが、 インターフェイス範囲 自体は NVRAM に保存されません。
範囲内のすべてのインターフェイスは同じタイプ、つまり、すべてがファスト イーサネット ポート、すべてがギガビット イーサネット ポート、すべてが EtherChannel ポート、またはすべてが VLAN のいずれかでなければなりません。ただし、各範囲をカンマ(,)で区切ることにより、1 つのコマンドで最大 5 つのインターフェイス範囲を定義できます。
port-range タイプおよびインターフェイスの有効値は次のとおりです。
• vlan vlan-ID 。ここで、VLAN ID の範囲は 1 ~ 4094 です。
(注) 複数の VLAN を設定するオプションがコマンドライン インターフェイス(CLI)に表示されますが、サポートされていません。
• fastethernet module/{ first port } - { last port }。ここで、module は常に 0 になります。
• gigabitethernet module/{ first port } - { last port }。ここで、module は常に 0 になります。
– 使用できる範囲は、type 0/number - number です(例:gigabitethernet0/1 - 2)。
• port-channel port-channel-number - port-channel-number 、 port-channel-number は 1 ~ 6 です。
(注) ポート チャネルの interface range コマンドを使用した場合、範囲内の最初と最後のポート チャネル番号はアクティブなポート チャネルである必要があります。
範囲を定義するときは、最初の入力とハイフン(-)の間にスペースが必要です。
複数の範囲を定義する場合は、カンマ(,)までの最初のエントリのあとにスペースを入れる必要があります。
同じコマンドでマクロとインターフェイス範囲の両方を指定することはできません。
また、 port-range で単一インターフェイスを指定することもできます。つまりこのコマンドは、 interface interface-id グローバル コンフィギュレーション コマンドに類似しています。
インターフェイスの範囲の設定に関する詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
次の例では、 interface range コマンドを使用して、インターフェイス範囲コンフィギュレーション モードを開始し、2 つのポートにコマンドを入力する方法を示します。
次の例では、同じ機能に対して 1 つのポート範囲マクロ macro1 を使用する方法を示します。この利点は、 macro1 を削除するまで再利用できることです。
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スイッチで現在の動作設定情報を表示します。構文情報については、「Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Release 12.2」>「File Management Commands」>「Configuration File Management Commands」を選択してください。 |
VLAN へのアクセスまたは作成を実行し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始するには、 interface vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。VLAN を削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
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VLAN は、特定の VLAN に対して interface vlan vlan-id コマンドを初めて入力した場合に作成されます。 vlan-id は、IEEE 802.1Q カプセル化トランクのデータ フレームに関連付けられた VLAN タグ、またはアクセス ポートに設定された VLAN ID に相当します。
no interface vlan vlan -id コマンドで VLAN を削除すると、削除されたインターフェイスはそれ以降 show interfaces 特権 EXEC コマンドの出力に表示されなくなります。
(注) VLAN 1 インターフェイスを削除することはできません。
削除した VLANは、削除したインターフェイスに対して interface vlan vlan-id コマンドを入力することで、元に戻すことができます。インターフェイスはバックアップとなりますが、それまでの設定は削除されます。
次の例では、VLAN ID 23 の新しい VLAN を作成し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始する方法を示します。
設定を確認するには、 show interfaces および show interfaces vlan vlan-id 特権 EXEC コマンドを入力します。
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レイヤ 2 インターフェイスへのアクセスを制御するには、 ip access-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。インターフェイスからすべてまたは指定のアクセス グループを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip access-group { access-list-number | name } { in }
no ip access-group [ access-list-number | name ] { in }
IP アクセス コントロール リスト(ACL)の番号です。指定できる範囲は 1 ~ 199 または 1300 ~ 2699 です。 |
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名前付きまたは番号付きの標準/拡張 IP アクセス リストをインターフェイスに適用できます。名前を付けてアクセス リストを定義するには、 ip access-list グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。番号付きアクセス リストを定義するには、 access list グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。1 ~ 99 および 1300 ~ 1999 の範囲の番号付き標準アクセス リスト、または 100 ~ 199 および 2000 ~ 2699 の範囲の番号付き拡張アクセス リストを使用できます。
このコマンドを使用して、アクセス リストをレイヤ 2 インターフェイスに適用できます。ただし、ポート ACL には、次のような制限があることに注意してください。
• インターフェイスごとに 1 つの IP ACL と 1 つの MAC ACL のみを適用できます。
• Port ACL はロギングをサポートしていないため、IP ACL で log キーワードを指定しても無視されます。
• インターフェイスに適用された IP ACL は、IP パケットのみをフィルタにかけます。非 IP パケットをフィルタリングするには、MAC 拡張 ACL とともに mac access-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
標準入力アクセス リストでは、スイッチは、パケットを受信すると、パケットの送信元アドレスをアクセス リストに比較して検査します。IP 拡張アクセス リストでは、任意で、宛先 IP アドレス、プロトコル タイプ、ポート番号などのパケット内の他のフィールドを検査することができます。アクセス リストがパケットを許可する場合に、スイッチはパケットの処理を続行します。アクセス リストがパケットを拒否する場合は、スイッチはそのパケットをドロップします。
次の例では、ポートの入力パケットに IP アクセス リスト 101 を適用する方法を示します。
設定を確認するには、 show ip interface、show access-lists 、または show ip access-lists 特権 EXEC コマンドを入力します。
レイヤ 2 スイッチの IP アドレスを設定するには、 ip address インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。IP アドレスを削除したり、IP 処理をディセーブルにしたりするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip address ip-address subnet-mask [ secondary ]
no ip address [ ip-address subnet-mask ] [ secondary ]
(任意)設定されたアドレスをセカンダリ IP アドレスに指定します。このキーワードが省略された場合、設定されたアドレスはプライマリ IP アドレスになります。 |
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Telnet のセッションで、スイッチの IP アドレスを削除した場合、スイッチの接続が切断されます。
ホストは、Internet Control Message Protocol(ICMP; インターネット制御メッセージ プロトコル)Mask Request メッセージを使用して、サブネット マスクを判別できます。ルータは、この要求に対して ICMP Mask Reply メッセージで応答します。
no ip address コマンドを使って IP アドレスを削除することで、特定のインターフェイス上の IP プロセスをディセーブルにできます。スイッチが、その IP アドレスのうちの 1 つを使用している他のホストを検出した場合、コンソールにエラー メッセージを送信します。
オプションで secondary キーワードを使用することで、セカンダリ アドレスの番号を無制限に指定することができます。システムがセカンダリの送信元アドレスのルーティングの更新以外にデータグラムを生成しないということを除けば、セカンダリ アドレスはプライマリ アドレスのように処理されます。IP ブロードキャストと ARP 要求は、IP ルーティング テーブル内のインターフェイス ルートと同様に、適切に処理されます。
(注) ネットワーク セグメント上のすべてのルータがセカンダリのアドレスを使用した場合、同一のセグメント上にある他のデバイスも、同一のネットワークまたはサブネットからセカンダリ アドレスを使用しなければなりません。ネットワーク セグメント上のセカンダリ アドレスの使用に矛盾があると、ただちにルーティング ループが引き起こされる可能性があります。
スイッチが、Bootstrap Protocol(BOOTP)または Dynamic Host Configured Protocol(DHCP)サーバから IP アドレスを受信し、そのスイッチ IP アドレスを no ip address コマンドで削除した場合、IP 処理はディセーブルとなり、BOOTP サーバまたは DHCP サーバが再びアドレスを割り当てることはできません。
次の例では、サブネット ネットワークでレイヤ 2 スイッチの IP アドレスを設定する方法を示します。
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スイッチの実行コンフィギュレーションを表示します。構文情報については、「Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Release 12.2」>「File Management Commands」>「Configuration File Management Commands」を選択してください。 |
Web 認証をイネーブルにするには、 ip admission インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドは、fallback-profile モードでも使用できます。Web 認証をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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次の例では、スイッチ ポートに Web 認証ルールを適用する方法を示します。
次の例では、IEEE 802.1x 対応のスイッチ ポートで使用するフォールバック プロファイルに Web 認証ルールを適用する方法を示します。
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IEEE 802.1x 認証をサポートしないクライアント用のフォールバック メカニズムとして Web 認証を使用するようポートを設定します。 |
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Network Admission Control(NAC)のキャッシュされたエントリまたは NAC 設定についての情報を表示します。 詳細については、Cisco.com で『 Network Admission Control Software Configuration Guide 』を参照してください。 |
Web 認証をイネーブルにするには、 ip admission name proxy http グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。Web 認証をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
no ip admission name proxy htt p
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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ip admission name proxy http コマンドにより、Web 認証がスイッチ上でグローバルにイネーブルになります。
スイッチ上で Web 認証をグローバルにイネーブルにしてから、ip access-group in および ip admission web-rule インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、特定のインターフェイス上で Web 認証をイネーブルにします。
次の例では、スイッチポートで Web 認証のみを設定する方法を示します。
次の例では、スイッチポートでのフォールバック メカニズムとして、Web 認証とともに IEEE 802.1x 認証を設定する方法を示します。
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IEEE 802.1x 認証をサポートしないクライアント用のフォールバック メカニズムとして Web 認証を使用するようポートを設定します。 |
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Network Admission Control(NAC)のキャッシュされたエントリまたは NAC 設定についての情報を表示します。詳細については、Cisco.com で『 Network Admission Control Software Configuration Guide 』を参照してください。 |
ダイナミック アドレス解決プロトコル(ARP)インスペクションがイネーブルの場合にスタティック IP アドレスが設定されたホストからの ARP 要求と ARP 応答を許可または拒否するには、ip arp inspection filter vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip arp inspection filter arp-acl-name vlan vlan-range [ static ]
no ip arp inspection filter arp-acl-name vlan vlan-range [ static ]
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ダイナミック ARP インスペクションを実行するために ARP ACL を VLAN に適用すると、IP-to-MAC アドレス バインディングを含む ARP パケットだけが ACL と比較されます。パケットが ACL で許可されると、スイッチはそのパケットを転送します。それ以外のタイプのパケットはすべて検証なしで入力 VLAN でブリッジングされます。
ACL 内の明示的な deny 文によってパケットがスイッチで拒否された場合、そのパケットは廃棄されます。暗黙的な deny 文によってパケットがスイッチで拒否された場合、そのパケットは DHCP バインディングのリストと比較されます(ただし、ACL が スタティック の場合を除きます。この場合は、パケットがバインディングと比較されません)。
ARP ACL を定義するか、または事前に定義されたリストの末尾に句を追加するには、 arp access-list acl-name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次の例では、ダイナミック ARP インスペクションを実行するために ARP ACL static-hosts を VLAN 1 に適用する方法を示します。
設定を確認するには、 show ip arp inspection vlan 1 特権 EXEC コマンドを入力します。
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インターフェイス上での着信アドレス解決プロトコル(ARP)要求および応答のレートを制限するには、ip arp inspection limit インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。これにより、サービス拒絶攻撃が発生した場合にダイナミック ARP インスペクションにすべてのスイッチ リソースが使用される点が回避されます。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip arp inspection limit { rate pps [ burst interval seconds ] | none }
1 秒間に処理される着信パケット数の上限を指定します。指定できる範囲は 0 ~ 2048 Packets Per Second(pps; パケット/秒)です。 |
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(任意)レートの高い ARP パケットの有無についてインターフェイスが監視される間隔(秒)を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 15 秒です。 |
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このレートは、信頼できないインターフェイス上で 15 pps に設定されています。ただし、1 台のホストが 1 秒間に 15 台の新規ホストに接続できるスイッチド ネットワークであると仮定しています。
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このレートは、信頼できるインターフェイスと信頼できないインターフェイスのいずれにも適用されます。ダイナミック ARP インスペクションに対応した複数の VLAN 間のパケットを処理できるようにトランク上で適切なレートを設定するか、または none キーワードを使用してレートを無制限にします。
いくつかのバースト期間にわたって設定された 1 秒間のレートを超えるパケットをスイッチが連続して受信すると、インターフェイスが errdisable ステートになります。
インターフェイスに対してレート制限を明示的に設定しないかぎり、インターフェイスの信頼状態を変更すると、レート制限もその信頼状態のデフォルト値に変更されます。レート制限を設定すると、インターフェイスはその信頼状態が変更された場合でも設定されたレート制限を維持します。 no ip arp inspection limit インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力した場合、インターフェイスはそのデフォルト レート制限に戻されます。
集約を反映するためにトランク ポートのレートを高く設定する必要があります。着信パケットのレートがユーザ設定のレートを超えると、スイッチはインターフェイスを errdisable ステートにします。errdisable 回復機能により、回復設定に従ってポートが errdisable ステートから自動的に解除されます。
EtherChannel ポート上での着信 ARP パケットのレートは、すべてのチャネル メンバーからの着信 ARP パケットのレートの合計と同じになります。EtherChannel ポートのレート制限は、必ずすべてのチャネル メンバーの着信 ARP パケットのレートを調べてから設定してください。
次の例では、ポート上で着信 ARP 要求のレートを 25 pps に制限する方法とインターフェイス監視間隔を 5 秒に設定する方法を示します。
設定を確認するには、 show ip arp inspection interfaces interface-id 特権 EXEC コマンドを入力します。
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ダイナミック アドレス解決プロトコル(ARP)インスペクションのロギング バッファを設定するには、ip arp inspection log-buffer グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip arp inspection log-buffer { entries number | logs number interval seconds }
no ip arp inspection log-buffer { entries | logs }
ダイナミック ARP インスペクションをイネーブルにした場合は、拒否または廃棄された ARP パケットがロギングされます。
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logs キーワードと interval キーワードのいずれにも値 0 は使用できません。
logs と interval の設定は相互に関連しています。 logs number X が interval seconds Y より大きい場合は、X を Y で割って(X/Y)求められたシステム メッセージ数が 1 秒間に送信されます。それ以外の場合は、Y を X で割って(Y/X)求められた間隔(秒)で 1 つのシステム メッセージが送信されます。たとえば、 logs number が 20、 interval seconds が 4 の場合は、ログ バッファにエントリが存在するかぎり、スイッチから 1 秒間に 5 エントリ分のシステム メッセージが生成されます。
1 つのログ バッファ エントリは複数のパケットを表す場合があります。たとえば、インターフェイスが同じ ARP パラメータを使用して同じ VLAN 上で多数のパケットを受信した場合、スイッチはこれらのパケットを組み合わせて 1 つのエントリとしてログ バッファに格納し、システム メッセージを 1 つのエントリとして生成します。
ログ バッファのオーバーフローが発生すると、ログ イベントがログ バッファと整合しなくなり、 show ip arp inspection log 特権 EXEC コマンドの出力表示に影響が及びます。出力表示で、パケット数と時刻を除くすべてのデータが -- と表示されます。このエントリに関してそれ以外の統計情報は表示されません。このエントリに関する情報が表示されるようにするには、ログ バッファ内のエントリの数を増やすか、またはロギング レートを高くします。
次の例では、エントリを 45 個まで保持できるようにログ バッファを設定する方法を示します。
次の例では、ロギング レートを 4 秒あたり 20 ログ エントリに設定する方法を示します。この設定では、ログ バッファにエントリが存在する間は、スイッチから 1 秒間に 5 エントリ分のシステム メッセージが生成されます。
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どの着信アドレス解決プロトコル(ARP)パケットがインスペクションの対象となるかを判断できるインターフェイスの信頼状態を設定するには、ip arp inspection trust インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
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スイッチは信頼できるインターフェイス上で ARP パケットを受信すると、インスペクションなしでそのパケットを転送します。
信頼できないインターフェイスの場合、スイッチはすべての ARP 要求と ARP 応答を代行受信します。ローカル キャッシュを更新し、該当する宛先にパケットを転送する前に、代行受信したパケットが有効な IP-to-MAC アドレス バインディングを持つかどうかを検証します。スイッチは無効なパケットを廃棄し、 ip arp inspection vlan logging グローバル コンフィギュレーション コマンドに指定されたロギング設定に従ってログ バッファにロギングします。
設定を確認するには、 show ip arp inspection interfaces interface-id 特権 EXEC コマンドを入力します。
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ダイナミック アドレス解決プロトコル(ARP)インスペクションに固有の検証を実行するには、ip arp inspection validate グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip arp inspection validate {[ src-mac ] [ dst-mac ] [ ip [allow zeros] ]}
no ip arp inspection validate [ src-mac ] [ dst-mac ] [ ip [allow zeros] ]
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これらのキーワードのうちの少なくともいずれか一方を指定する必要があります。各コマンドは直前のコマンドの設定を無効にします。つまり、最初のコマンドで src-mac 検証と dst-mac 検証がイネーブルになっており、2 番めのコマンドで IP 検証だけがイネーブルになっている場合は、2 番めのコマンドの結果として src-mac 検証と dst-mac 検証がディセーブルになります。
allow-zeros キーワードは、次のように ARP アクセス コントロール リスト(ACL)と連携しています。
• ARP プローブを拒否するように ARP ACL を設定すると、 allow-zero キーワードが指定されている場合でも ARP プローブが廃棄されます。
• ARP プローブを明示的に許可するように ARP ACL を設定し、かつ ip arp inspection validate ip コマンドを設定した場合は、 allow-zeros キーワードを入力しないかぎり、ARP プローブが廃棄されます。
このコマンドが no 形式の場合は、指定された検証だけがディセーブルになります。これらのオプションがいずれもイネーブルになっていない場合は、すべての検証がディセーブルになります。
次の例では、送信元 MAC 検証をイネーブルにする方法を示します。
設定を確認するには、 show ip arp inspection vlan vlan-range 特権 EXEC コマンドを入力します。
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VLAN 単位でダイナミック アドレス解決プロトコル(ARP)インスペクションをイネーブルにするには、ip arp inspection vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
ip arp inspection vlan vlan-range
no ip arp inspection vlan vlan-range
VLAN ID 番号で識別された 1 つの VLAN、それぞれをハイフンで区切った VLAN 範囲、またはカンマで区切った一連の VLAN を指定することができます。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 |
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ダイナミック ARP インスペクションをイネーブルにする VLAN を指定する必要があります。
ダイナミック ARP インスペクションは、アクセス ポート、トランク ポート、EtherChannel ポート、またはプライベート VLAN ポート上でサポートされています。
次の例では、VLAN 1 上でダイナミック ARP インスペクションをイネーブルにする方法を示します。
設定を確認するには、 show ip arp inspection vlan vlan-range 特権 EXEC コマンドを入力します。
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VLAN ごとにロギングするパケットのタイプを制御するには、ip arp inspection vlan logging グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このロギング制御をディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
ip arp inspection vlan vlan-range logging { acl-match { matchlog | none } | dhcp-bindings { all | none | permit } | arp-probe }
no ip arp inspection vlan vlan-range logging { acl-match | dhcp-bindings | arp-probe }
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ロギングされる という表現は、エントリがログ バッファに格納されることとシステム メッセージが生成されることを意味しています。
acl-match キーワードと dhcp-bindings キーワードは相互に関連しています。つまり、ACL の照合条件を設定しても、DHCP バインディングの設定がディセーブルになりません。ロギング条件をデフォルト値に戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。いずれのオプションも指定しないと、すべてのタイプのロギングがリセットされ、ARP パケットが拒否された日時がロギングされます。オプションを次に示します。
• acl-match:ACL の照合条件に基づくロギングがリセットされ、拒否に基づくロギングが実行されます。
• dhcp-bindings:DHCP バインディングの照合条件に基づくロギングがリセットされ、拒否に基づくロギングが実行されます。
acl-match キーワードも dhcp-bindings キーワードも指定しないと、拒否されたパケットがすべてロギングされます。
ACL の末尾にある暗黙的な deny 文には、 log キーワードが含まれていません。つまり、 ip arp inspection filter vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドで static キーワードを使用すると、ACL によって DHCP バインディングが無効化されます。ARP ACL の末尾に deny ip any mac any log ACE を明示的に指定しないかぎり、拒否された一部のパケットがロギングされない場合があります。
次の例では、ACL 内の permit コマンドと一致したパケットをロギングするように VLAN 1 上の ARP インスペクションを設定する方法を示します。
設定を確認するには、 show ip arp inspection vlan vlan-range 特権 EXEC コマンドを入力します。
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DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにするには、 ip dhcp snooping グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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DHCP スヌーピング設定を有効にするには、DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにする必要があります。
ip dhcp snooping vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して VLAN 上でスヌーピングをイネーブルにするまで DHCP スヌーピングはアクティブになりません。
次の例では、DHCP スヌーピングをイネーブルにする方法を示します。
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DHCP スヌーピング バインディング データベースを設定し、バインディング エントリをデータベースに追加するには、 ip dhcp snooping binding 特権 EXEC コマンドを使用します。バインディング データベースからエントリを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping binding mac-address vlan vlan-id ip-address interface interface-id expiry seconds
no ip dhcp snooping binding mac-address vlan vlan-id ip-address interface interface-id
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
バインディング エントリが無効になるまでのインターバル(秒)を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 4294967295 です。 |
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このコマンドは、スイッチをテストまたはデバッグするときに使用します。
DHCP スヌーピング バインディング データベースでは、各データベース エントリ(別名、バインディング)には、IP アドレス、関連付けられた MAC アドレス、リース時間(16 進数)、バインディングが適用されるインターフェイス、およびインターフェイスが所属する VLAN が含まれます。データベースには、8192 のバインディングを含めることができます。
設定されたバインディングだけを表示するには、 show ip dhcp snooping binding 特権 EXEC コマンドを使用します。
次の例では、VLAN 1 のポートに、有効期限が 1000 秒の DHCP バインディング設定を生成する方法を示します。
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping binding 特権 EXEC コマンドを入力します。
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DHCP スヌーピング バインディング データベース エージェントを設定するには、 ip dhcp snooping database グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。エージェントのディセーブル化、タイムアウト値のリセット、または書き込み遅延値のリセットを行うには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping database {{ flash:/ filename | ftp:// user:password @host/filename | http: //[[username:password]@]{hostname | host-ip}[/directory]/image-name .tar | rcp:// user @host/filename | tftp:// host/filename } | timeout seconds | write-delay seconds }
no ip dhcp snooping database [ timeout | write-delay ]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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DHCP スヌーピング バインディング データベースには、8192 のバインディングを含めることができます。
データベース内のリース時間を正確な時間にするには、Network Time Protocol(NTP; ネットワーク タイム プロトコル)をイネーブルにし、次の機能を設定することを強く推奨します。
NTP が設定されている場合、スイッチのシステム クロックが NTP と同期化されたときにだけ、スイッチがバインディングの変更内容を書き込みます。
NVRAM とフラッシュ メモリの両方のストレージ容量には限りがあるため、バインディング ファイルを TFTP サーバ上に保存することを推奨します。スイッチがネットワークベースの URL(TFTP や FTP など)の設定済み URL 内のバインディング ファイルにバインディングを書き込む前に、この URL に空のファイルを作成しておく必要があります。
DHCP スヌーピング バインディング データベースを NVRAM に保存するには、ip dhcp snooping database flash:/ filename コマンドを使用します。 ip dhcp snooping database timeout コマンドに 0 秒を指定し、データベースを TFTP ファイルに書き込んでいるときに、TFTP サーバがダウンした場合、データベース エージェントは転送を無期限に続けようとします。この転送が進行中の間、他の転送は開始されません。サーバがダウンしている場合、ファイルを書き込むことができないので、これはあまり重要ではありません。
エージェントをディセーブルにするには、no ip dhcp snooping databaseコマンドを使用します。
タイムアウト値をリセットするには、no ip dhcp snooping database timeout コマンドを使用します。
書き込み遅延値をリセットするには、no ip dhcp snooping database write-delayコマンドを使用します。
次の例では、IP アドレス 10.1.1.1 の directory という名前のディレクトリ内にバインディング ファイルを保存する方法を示します。TFTP サーバに file という名前のファイルが存在しなければなりません。
次の例では、NVRAM に file01.txt というバインディング ファイルを保存する方法を示します。
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping database 特権 EXEC コマンドを入力します。
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DHCP オプション 82 データ挿入をイネーブルにするには、 ip dhcp snooping information option グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。DHCP オプション 82 データ挿入をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping information option
no ip dhcp snooping information option
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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DHCP スヌーピング設定を有効にするには、 ip dhcp snooping グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにする必要があります。
オプション 82 機能がイネーブルの場合、スイッチがホストからの DHCP 要求を受信すると、オプション 82 情報がパケットに追加されます。オプション 82 情報には、スイッチ MAC(メディア アクセス制御)アドレス(リモート ID サブオプション)、およびパケットが受信された vlan-mod-port (回線 ID サブオプション)のポート ID が含まれます。スイッチは、オプション 82 フィールドを含む DHCP 要求を DHCP サーバに転送します。
DHCP サーバは、パケットを受信すると、リモート ID または回線 ID(あるいはこの両方)を使用して IP アドレスを割り当て、単一のリモート ID または回線 ID に割り当てることができる IP アドレス数の制限などのポリシーを適用できます。また、DHCP サーバは、DHCP 応答に含まれるオプション 82 フィールドをエコーします。
スイッチによって要求がサーバにリレーされた場合、DHCP サーバは応答をスイッチにユニキャストします。クライアントとサーバが同一サブネットにある場合、サーバは応答をブロードキャストします。スイッチは、リモート ID または回線 ID フィールドを検査し、オプション 82 データが最初から挿入されていたかを確認します。スイッチは、オプション 82 フィールドを削除し、DHCP 要求を送信した DHCP ホストに接続するスイッチ ポートにパケットを転送します。
次の例では、DHCP オプション 82 データ挿入をイネーブルにする方法を示します。
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エッジ スイッチに接続されている信頼できないポート上で受信された DHCP パケット(オプション 82 情報が含まれている)を受け入れるようにアグリゲーション スイッチを設定するには、アグリゲーション スイッチ上で ip dhcp snooping information option allow-untrusted グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping information option allow-untrusted
no ip dhcp snooping information option allow-untrusted
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
スイッチ は、エッジ スイッチに接続されている信頼できないポートで受信する、オプション 82 情報を持つ DHCP パケットをドロップします。
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ホストに接続されたエッジ スイッチが、ネットワークのエッジで DHCP オプション 82 情報を挿入するように設定したい場合があります。アグリゲーション スイッチで DHCP スヌーピングなどの DHCP セキュリティ機能をイネーブルにしたい場合もあります。ただし、アグリゲーション スイッチで DHCP スヌーピングをイネーブルにすると、スイッチは信頼できないポートで受信されたオプション 82 情報を持つパケットをドロップし、信頼できるインターフェイスに接続されたデバイスの DHCP スヌーピング バインディングを学習しません。
ホストに接続されたエッジ スイッチがオプション 82 情報を挿入する場合に、アグリゲーション スイッチで DHCP スヌーピングを使用するには、アグリゲーション スイッチで ip dhcp snooping information option allow-untrusted コマンドを入力します。アグリゲーション スイッチは信頼できないポートで DHCP スヌーピング パケットを受信しますが、ホストのバインディングを学習できます。アグリゲーション スイッチで DHCP セキュリティ機能をイネーブルにすることも可能です。アグリゲーション スイッチが接続されているエッジ スイッチ上のポートは、信頼できるポートとして設定する必要があります。
(注) 信頼できないデバイスが接続されたアグリゲーション スイッチに ip dhcp snooping information option allow-untrusted コマンドを入力しないでください。このコマンドを入力すると、信頼できないデバイスがオプション 82 情報をスプーフィングする可能性があります。
次の例では、アクセス スイッチが、エッジ スイッチからの信頼できないパケットのオプション 82 情報を確認せずに、パケットを受け入れるように設定する方法を示します。
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インターフェイスが 1 秒間に受信できる DHCP メッセージの数を設定するには、 ip dhcp snooping limit rate インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping limit rate rate
no ip dhcp snooping limit rate
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
インターフェイスが 1 秒あたりに受信することのできる DHCP メッセージの数。指定できる範囲は 1 ~ 2048 です。 |
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通常、レート制限は信頼できないインターフェイスに適用されます。信頼できるインターフェイスのレート制限を設定する場合、信頼できるインターフェイスはスイッチ内の複数の VLAN 上(一部はスヌーピングされない場合があります)の DHCP トラフィックを集約するので、インターフェイス レート制限を高い値に調整する必要があることに注意してください。
レート制限を超えた場合、インターフェイスが errdisable になります。 errdisable recovery dhcp-rate-limit グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力してエラー回復をイネーブルにした場合、インターフェイスはすべての原因が時間切れになった際に動作を再試行します。エラー回復メカニズムがイネーブルでない場合、 shutdown および no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力するまでインターフェイスは errdisable ステートのままです。
次の例は、インターフェイス上でメッセージ レート制限を 1 秒あたり 150 メッセージに設定する方法を示します。
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DHCP スヌーピングを実行するためにポートを信頼できるポートとして設定するには、 ip dhcp snooping trust インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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DHCP サーバ、その他のスイッチ、またはルータに接続されたポートを信頼できるポートとして設定します。DHCP クライアントに接続されたポートを信頼できないポートとして設定します。
次の例では、ポート上に DHCP スヌーピング信頼をイネーブルにする方法を示します。
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DHCP パケットの送信元 MAC アドレスがクライアントのハードウェア アドレスと一致していることを信頼できないポート上で確認するようにスイッチを設定するには、 ip dhcp snooping verify グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スイッチが MAC アドレスを確認しないように設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping verify mac-address
no ip dhcp snooping verify mac-address
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
スイッチは、パケットのクライアント ハードウェア アドレスと一致する信頼されないポートで受信した DHCP パケットの送信元 MAC アドレスを確認します。
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サービスプロバイダー ネットワークで、スイッチが信頼できないポートの DHCP クライアントからパケットを受信した場合、スイッチは自動的に送信元 MAC アドレスと DHCP クライアント ハードウェア アドレスが一致するかを確認します。アドレスが一致する場合、スイッチはパケットを転送します。アドレスが一致しない場合、スイッチはパケットをドロップします。
次の例では、MAC アドレス確認をディセーブルにする方法を示します。
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DHCP スヌーピングを VLAN 上でイネーブルにするには、 ip dhcp snooping vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip dhcp snooping vlan vlan-range
no ip dhcp snooping vlan vlan-range
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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VLAN 上で DHCP スヌーピングをイネーブルにする前に、まず DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにする必要があります。
次の例では、DHCP スヌーピングを VLAN 10 でイネーブルにする方法を示します。
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Internet Group Management Protocol(IGMP; インターネット グループ管理プロトコル)プロファイルをインターフェイスに適用して、レイヤ 2 インターフェイス上のすべてのホストが 1 つまたは複数の IP マルチキャスト グループに加入できるかどうかを制御するには、 ip igmp filter インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。インターフェイスから指定されたプロファイルを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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IGMP フィルタはレイヤ 2 の物理インターフェイスのみに適用できます。EtherChannel グループに属するポートに対して IGMP フィルタを適用することはできません。
IGMP のプロファイルは 1 つまたは複数のポート インターフェイスに適用できますが、1 つのポートに対して 1 つのプロファイルのみ適用できます。
次の例では、IGMP プロファイル 22 をポートに適用する方法を示します。
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを使用してインターフェイスを指定します。
レイヤ 2 インターフェイスが加入可能なインターネット グループ管理プロトコル(IGMP)グループの最大数を設定したり、転送テーブル内でエントリが最大数に達した場合の IGMP スロットリング動作を設定したりするには、 ip igmp max-groups インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。最大数をデフォルト値(無制限)に戻すか、デフォルトのスロットリング アクション(レポートをドロップ)に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp max-groups { number | action { deny | replace }}
no ip igmp max-groups { number | action }
インターフェイス上に IGMP グループ エントリの最大数があることをスイッチが学習したあとの、デフォルトのスロットリング アクションでは、インターフェイスが受信する次の IGMP レポートをドロップし、インターフェイスに IGMP グループのエントリを追加しません。
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このコマンドは、レイヤ 2 物理インターフェイスおよび論理 EtherChannel インターフェイスでのみ使用できます。EtherChannel グループに属するポートに対して IGMP 最大グループ数を設定することはできません。
IGMP スロットリング アクションを設定する場合には、次の注意事項に従ってください。
• スロットリング アクションを deny として設定して最大グループ制限を設定する場合、以前転送テーブルにあったエントリは、削除されませんが期限切れになります。これらのエントリの期限が切れたあとで、エントリの最大数が転送テーブルにある場合は、インターフェイス上で受信された次の IGMP レポートをスイッチがドロップします。
• スロットリング アクションを replace として設定して最大グループ制限を設定する場合、以前転送テーブルにあったエントリは削除されます。最大数のエントリが転送テーブルにある場合、スイッチはランダムに選択したマルチキャスト エントリを受信した IGMP レポートと置き換えます。
• 最大グループ制限がデフォルト(制限なし)に設定されている場合、 ip igmp max-groups { deny | replace } コマンドを入力しても無効です。
次の例では、ポートが加入できる IGMP グループ数を 25 に制限する方法を示します。
次の例では、転送テーブル内でエントリが最大数に達した場合に IGMP レポートが受信された既存のグループを新規のグループに置換するようにスイッチを設定する方法を示します。
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドを使用してインターフェイスを指定します。
インターネット グループ管理プロトコル(IGMP)プロファイルを作成し、IGMP プロファイル コンフィギュレーション モードを開始するには、 ip igmp profile グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このモードで、スイッチポートからの IGMP メンバシップ レポートをフィルタリングするための IGMP プロファイルの設定を指定できます。IGMP プロファイルを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp profile profile number
no ip igmp profile profile number
IGMP プロファイルは定義されていません。設定された場合、デフォルトの IGMP プロファイルとの一致機能は、一致するアドレスを拒否する設定になります。
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IGMP プロファイル コンフィギュレーション モードでは、次のコマンドを使用することでプロファイルを作成できます。
• deny :一致したアドレスを拒否します(デフォルトの条件)。
• exit :IGMP プロファイル コンフィギュレーション モードを終了します。
• no :コマンドを無効にするか、デフォルト設定に戻します。
• range :プロファイルに対する IP アドレスの範囲を指定します。1 つの IP アドレス、またはアドレスの最初と最後で範囲を指定することもできます。
範囲を入力する場合、低い方の IP マルチキャスト アドレスを入力してからスペースを入力し、次に高い方の IP マルチキャスト アドレスを入力します。
IGMP のプロファイルを、1 つまたは複数のレイヤ 2 インターフェイスに適用できますが、各インターフェイスに適用できるプロファイルは 1 つのみです。
次の例では、IP マルチキャスト アドレスの範囲を指定した IGMP プロファイル 40 の設定方法を示します。
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インターネット グループ管理プロトコル(IGMP)スヌーピングをスイッチ上でグローバルにイネーブルにするか、または VLAN 単位でイネーブルにするには、 ip igmp snooping グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping [ vlan vlan-id ]
no ip igmp snooping [ vlan vlan-id ]
(任意)指定された VLAN で IGMP スヌーピングをイネーブルにします。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
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IGMP スヌーピングがグローバルにイネーブルである場合は、すべての既存 VLAN インターフェイスでイネーブルになります。IGMP スヌーピングがグローバルにディセーブルである場合、すべての既存 VLAN インターフェイスで IGMP スヌーピングがディセーブルになります。
VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
次の例では、IGMP スヌーピングをグローバルにイネーブルにする方法を示します。
次の例では、IGMP スヌーピングを VLAN 1 でイネーブルにする方法を示します。
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インターネット グループ管理プロトコル(IGMP)の設定可能な Leave タイマーをグローバルにイネーブルにするか、または VLAN 単位でイネーブルにするには、 ip igmp snooping last-member-query-interval グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping [ vlan vlan-id ] last-member-query-interval time
no ip igmp snooping [ vlan vlan-id ] last-member-query-interval
(任意)指定された VLAN で IGMP スヌーピングおよび Leave タイマーをイネーブルにします。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
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IGMP スヌーピングがグローバルにイネーブルである場合は、IGMP スヌーピングはすべての既存 VLAN インターフェイスでイネーブルになります。IGMP スヌーピングがグローバルにディセーブルである場合は、IGMP スヌーピングはすべての既存 VLAN インターフェイスでディセーブルになります。
VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
VLAN 上に Leave タイマーを設定すると、グローバル設定を上書きします。
IGMP の設定可能な Leave タイムは、IGMP バージョン 2 を実行しているデバイス上でのみサポートされています。
次の例では、IGMP Leave タイマーを 2000 ミリ秒でグローバルにイネーブルにする方法を示します。
次の例では、VLAN 1 上で IGMP Leave タイマーを 3000 ミリ秒に設定する方法を示します。
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レイヤ 2 ネットワークのインターネット グループ管理プロトコル(IGMP)クエリア機能をグローバルにイネーブルにするには、 ip igmp snooping querier グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。キーワードとともにコマンドを入力すると、VLAN インターフェイスの IGMP クエリア機能をイネーブルにし、設定できます。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping querier [ vlan vlan-id ] [ address ip-address | max-response-time response-time | query-interval interval-count | tcn query [ count count | interval interval ] | timer expiry | version version ]
no ip igmp snooping querier [ vlan vlan-id ] [ address | max-response-time | query-interval | tcn query { count count | interval interval } | timer expiry | version ]
IGMP スヌーピング クエリア機能は、スイッチでグローバルにイネーブルです。
イネーブルになっている場合、マルチキャスト対応デバイスから IGMP トラフィックを検出すると、IGMP スヌーピング クエリアはディセーブルになります。
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クエリア とも呼ばれる IGMP クエリー メッセージを送信するデバイスの IGMP バージョンおよび IP アドレスを検出するために IGMP スヌーピングをイネーブルにするには、このコマンドを使用します。
デフォルトでは、IGMP スヌーピング クエリアは、IGMP バージョン 2 (IGMPv2)を使用するデバイスを検出するよう設定されていますが、IGMP バージョン 1 (IGMPv1)を使用しているクライアントは検出しません。デバイスが IGMPv2 を使用している場合、 max-response-time 値を手動で設定できます。デバイスが IGMPv1 を使用している場合は、 max-response-time を設定できません (値を設定できず、0 に設定されています)。
IGMPv1 を実行している RFC 非準拠デバイスは、 max-response-time 値としてゼロ以外の値が設定された IGMP 一般クエリー メッセージを拒否する場合があります。デバイスで IGMP 一般クエリー メッセージを受け入れる場合、IGMP スヌーピング クエリアが IGMPv1 を実行するように設定します。
VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
次の例では、IGMP スヌーピング クエリア機能をグローバルにイネーブルにする方法を示します。
次の例では、IGMP スヌーピング クエリアの最大応答時間を 25 秒に設定する方法を示します。
次の例では、IGMP スヌーピング クエリアの時間間隔を 60 秒に設定する方法を示します。
次の例では、IGMP スヌーピング クエリアの TCN クエリー カウントを 25 に設定する方法を示します。
次の例では、IGMP スヌーピング クエリアのタイムアウトを 60 秒に設定する方法を示します。
次の例では、IGMP スヌーピング クエリア機能をバージョン 2 に設定する方法を示します。
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インターネット グループ管理プロトコル(IGMP)レポート抑制をイネーブルにするには、 ip igmp snooping report-suppression グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。IGMP レポート抑制をディセーブルにして、すべての IGMP レポートをマルチキャスト ルータへ転送するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping report-suppression
no ip igmp snooping report-suppression
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IGMP レポート抑制は、マルチキャスト クエリーに IGMPv1 レポートと IGMPv2 レポートがある場合にだけサポートされます。この機能は、クエリーに IGMPv3 レポートが含まれている場合はサポートされません。
スイッチは IGMP レポート抑制を使用して、マルチキャスト ルータ クエリーごとに IGMP レポートを 1 つだけマルチキャスト デバイスに転送します。IGMP ルータ抑制がイネーブル(デフォルト)である場合、スイッチは最初の IGMP レポートをグループのすべてのポートからすべてのマルチキャスト ルータに送信します。スイッチは、グループの残りの IGMP レポートをマルチキャスト ルータに送信しません。この機能により、マルチキャスト デバイスにレポートが重複して送信されることを防ぎます。
マルチキャスト ルータ クエリーに IGMPv1 および IGMPv2 レポートに対する要求のみが含まれている場合、スイッチは最初の IGMPv1 レポートまたは IGMPv2 レポートのみを、グループのすべてのホストからすべてのマルチキャスト ルータに送信します。マルチキャスト ルータ クエリーに IGMPv3 レポートの要求も含まれる場合は、スイッチはグループのすべての IGMPv1、IGMPv2、および IGMPv3 レポートをマルチキャスト デバイスに転送します。
no ip igmp snooping report-suppression コマンドを入力して IGMP レポート抑制をディセーブルにした場合、すべての IGMP レポートがすべてのマルチキャスト ルータに送信されます。
次の例では、レポート抑制をディセーブルにする方法を示します。
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インターネット グループ管理プロトコル(IGMP)トポロジ変更通知(TCN)の動作を設定するには、 ip igmp snooping tcn グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping tcn { flood query count count | query solicit }
no ip igmp snooping tcn { flood query count | query solicit }
マルチキャスト トラフィックがフラッディングする IGMP の一般的クエリー数を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 10 です。 |
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TCN イベント中に発生したフラッド モードから回復するプロセスの速度を上げるために、IGMP 脱退メッセージ(グローバル脱退)を送信します。 |
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TCN イベント後にマルチキャスト トラフィックがフラッディングする時間を制御するには、 ip igmp snooping tcn flood query count グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。 ip igmp snooping tcn flood query count コマンドを使用して TCN フラッド クエリー カウントを 1 に設定した場合、1 つの一般的クエリーの受信後にフラッディングが停止します。カウントを 7 に設定すると、TCN イベントによるマルチキャスト トラフィックのフラッディングは、7 つの一般的クエリーを受信するまで継続します。グループは、TCN イベント中に受信した一般的クエリーに基づいて学習されます。
スパニングツリー ルートかどうかにかかわらず、グローバル脱退メッセージを送信するようにスイッチをイネーブルにするには、 ip igmp snooping tcn query solicit グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。また、このコマンドは、TCN イベント中に発生したフラッド モードから回復するプロセスの速度を上げます。
次の例では、マルチキャスト トラフィックがフラッディングする IGMP の一般的クエリー数を 7 に指定する方法を示します。
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マルチキャスト フラッディングをインターネット グループ管理プロトコル(IGMP)スヌーピング スパニングツリー トポロジ変更通知(TCN)の動作として設定するには、 ip igmp snooping tcn flood インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。マルチキャスト フラッディングをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
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スイッチが TCN を受信すると、2 つの一般的なクエリーが受信されるまで、マルチキャスト トラフィックはすべてのポートに対してフラッディングします。異なるマルチキャスト グループに加入している接続ホストを持つポートがスイッチに多数ある場合、フラッディングがリンクの容量を超過し、パケット損失を招くことがあります。
ip igmp snooping tcn flood query count count グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、フラッディング クエリー カウントを変更できます。
次の例では、インターフェイス上でマルチキャスト フラッディングをディセーブルにする方法を示します。
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VLAN 単位でインターネット グループ管理プロトコル(IGMP)スヌーピング即時脱退処理をイネーブルにするには、 ip igmp snooping immediate-leave グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping vlan vlan-id immediate-leave
no ip igmp snooping vlan vlan-id immediate-leave
(任意)指定された VLAN で IGMP スヌーピングおよび即時脱退機能をイネーブルにします。指定できる範囲は 1 ~ 1001 または 1006 ~ 4094 です。 |
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VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
VLAN の各ポート上で 1 つのレシーバーの最大値が設定されている場合のみ、即時脱退処理の機能を設定してください。設定は、NVRAM に保存されます。
次の例では、VLAN 1 で即時脱退処理をイネーブルにする方法を示します。
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マルチキャスト ルータ ポートを追加したり、マルチキャスト学習方式を設定したりするには、 ip igmp snooping mrouter グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping vlan vlan-id mrouter { interface interface-id | learn { cgmp | pim-dvmrp }}
no ip igmp snooping vlan vlan-id mrouter { interface interface-id | learn { cgmp | pim-dvmrp }}
デフォルトでは、マルチキャスト ルータ ポートはありません。
デフォルトの学習方式は pim-dvmrp です。IGMP クエリーおよび PIM-DVMRP パケットをスヌーピングします。
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VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
次の例では、ポートをマルチキャスト ルータ ポートとして設定する方法を示します。
次の例では、マルチキャスト ルータの学習方式を CGMP として指定する方法を示します。
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インターネット グループ管理プロトコル(IGMP)スヌーピングをイネーブルにし、レイヤ 2 ポートをマルチキャスト グループのメンバーとしてスタティックに追加するには、 ip igmp snooping static グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スタティックなマルチキャスト グループのメンバーとして指定されたポートを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
ip igmp snooping vlan vlan-id static ip-address interface interface-id
no ip igmp snooping vlan vlan-id static ip-address interface interface-id
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VLAN ID 1002 ~ 1005 は、トークンリングおよび FDDI VLAN に予約されていて、IGMP スヌーピングでは使用できません。
次の例では、インターフェイス上のホストをスタティックに設定する方法を示します。
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スイッチ上でスタティック IP ソース バインディングを設定するには、 ip source binding グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スタティック バインディングを削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
ip source binding mac-address vlan vlan-id ip-address interface interface-id
no source binding mac-address vlan vlan-id ip-address interface interface-id
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スタティック IP ソース バインディングのエントリは、IP アドレス、関連付けられた MAC アドレス、および関連付けられた VLAN 番号で構成されています。このエントリは MAC アドレスと VLAN 番号に基づいています。エントリを変更する場合に IP アドレスだけを変更すると、スイッチは新しいエントリを作成せずに、そのエントリを更新します。
次の例では、スタティック IP ソース バインディングを追加する方法を示します。
次の例では、スタティック バインディングを追加したあとに、その IP アドレスを変更する方法を示します。
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Secure Shell(SSH; セキュア シェル)バージョン 1 または SSH バージョン 2 を実行するようにスイッチを設定するには、 ip ssh グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドを使用できるのは、スイッチで暗号化ソフトウェア イメージが実行されている場合だけです。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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このコマンドを入力しない場合、またはキーワードを指定しないときは、SSH サーバは SSH クライアントがサポートする最新の SSH バージョンを選択します。たとえば、SSH クライアントが SSHv1 および SSHv2 をサポートする場合、SSH サーバは SSHv2 を選択します。
スイッチは、SSHv1 または SSHv2 サーバをサポートします。また、SSHv1 クライアントもサポートします。SSH サーバおよび SSH クライアントの詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
SSHv1 サーバによって生成された Rivest、Shamir、Adelman(RSA)キー ペアは、SSHv2 サーバで使用できます。その逆の場合も同様です。
次の例では、スイッチが SSH バージョン 2 を実行するように設定する方法を示します。
インターフェイス上で IP ソース ガードをイネーブルにするには、 ip verify source インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。IP ソース ガードをディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
ip verify source [ port-security]
(任意)IP アドレス フィルタリングと MAC アドレス フィルタリングを併用した IP ソース ガードをイネーブルにします。 port-security キーワードを入力しないと、IP アドレス フィルタリングを使用した IP ソース ガードがイネーブルになります。 |
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送信元 IP アドレス フィルタリングを使用した IP ソース ガードをイネーブルにするには、 ip verify source インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
送信元 IP アドレス フィルタリングと送信元 MAC アドレス フィルタリングを併用した IP ソース ガードをイネーブルにするには、 ip verify source port-security インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
送信元 IP アドレス フィルタリングと送信元 MAC アドレス フィルタリングを併用した IP ソース ガードをイネーブルにする場合は、インターフェイス上でポート セキュリティをイネーブルにする必要があります。
次の例では、送信元 IP アドレス フィルタリングを使用した IP ソース ガードをイネーブルにする方法を示します。
次の例では、送信元 IP アドレス フィルタリングと送信元 MAC アドレス フィルタリングを併用した IP ソース ガードをイネーブルにする方法を示します。
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IP version 6(IPv6)Multicast Listener Discovery(MLD)スヌーピングをグローバルにイネーブルにするか、または指定された VLAN 上でイネーブルにするには、 ipv6 mld snooping グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スイッチまたは VLAN 上で MLD スヌーピングをディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ]
no ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチで LAN Base イメージが動作していて、デュアル IPv4 および IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートが設定されている必要があります。
(任意)指定の VLAN で IPv6 MLD スヌーピングをイネーブルまたはディセーブルにします。指定できる VLAN ID 範囲は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4094 です。 |
スイッチ上で、MLD スヌーピングはグローバルにディセーブルです。
すべての VLAN で MLD スヌーピングはイネーブルです。ただし、VLAN スヌーピングが実行される前に、MLD スヌーピングをグローバルにイネーブルにする必要があります。
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デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 { default グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします。
MLD スヌーピングがグローバルにディセーブルである場合、すべての既存の VLAN インターフェイスで MLD スヌーピングがディセーブルになります。MLD スヌーピングをグローバルにイネーブルにすると、デフォルトの状態(イネーブル)であるすべての VLAN インターフェイス上で MLD スヌーピングがイネーブルになります。VLAN 設定は、MLD スヌーピングがディセーブルのインターフェイス上のグローバル コンフィギュレーションを上書きします。
MLD スヌーピングがグローバルにディセーブルである場合、VLAN 上で MLD スヌーピングをイネーブルにできません。MLD スヌーピングがグローバルにイネーブルである場合、個々の VLAN 上で MLD スヌーピングをディセーブルにできます。
IPv6 マルチキャスト ルータが Catalyst 6500 スイッチであり、拡張 VLAN(範囲 1006 ~ 4094)が使用されている場合は、Catalyst 6500 スイッチが拡張 VLAN 上でクエリーを受信できるように、Catalyst 6500 スイッチ上で拡張 VLAN に対する IPv6 MLD スヌーピングをイネーブルにする必要があります。標準範囲 VLAN(1 ~ 1005)の場合、IPv6 MLD スヌーピングを Catalyst 6500 スイッチの VLAN でイネーブルにする必要はありません。
1002 ~ 1005 の VLAN 番号は、トークンリング VLAN および FDDI VLAN のために予約されているため、MLD スヌーピングには使用できません。
次の例では、MLD スヌーピングをグローバルにイネーブルにする方法を示します。
次の例では、MLD スヌーピングを VLAN でディセーブルにする方法を示します。
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ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] last-listener-query-count integer_value
no ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] last-listener-query-count
(注) このコマンドを使用するには、スイッチで LAN Base イメージが動作していて、デュアル IPv4 および IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートが設定されている必要があります。
(任意)指定の VLAN で last-listener クエリー カウントを設定します。指定できる VLAN ID 範囲は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4094 です。 |
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デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 { default グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします。
MLD スヌーピングでは、IPv6 マルチキャスト ルータはマルチキャスト グループに所属するホストにクエリーを定期的に送信します。ホストがマルチキャスト グループを脱退する場合、ホストは静かに脱退する、または Multicast Listener Done メッセージでクエリーに応答できます(IGMP Leave メッセージに相当)。即時脱退が設定されていない場合(1 つのグループに対し複数のクライアントが同じポート上に存在する場合は設定しない)、設定された last-listener クエリー カウントにより、MLD クライアントが期限切れになる前に送信する MASQ の数が決定します。
last-listener クエリー カウントが VLAN 用に設定されている場合、このカウントはグローバルに設定された値より優先されます。VLAN カウントが設定されていない(デフォルトの 0 に設定されている)場合は、グローバル カウントが使用されます。
1002 ~ 1005 の VLAN 番号は、トークンリング VLAN および FDDI VLAN のために予約されているため、MLD スヌーピングには使用できません。
次の例では、last-listener クエリー カウントをグローバルに設定する方法を示します。
次の例では、last-listener クエリー カウントを VLAN 10 に設定する方法を示します。
設定を確認するには、 show ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] ユーザ EXEC コマンドを入力します。
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スイッチまたは VLAN 上で IP version 6(IPv6)Multicast Listener Discovery(MLD)スヌーピングの last-listener クエリー間隔を設定するには、 ipv6 mld snooping last-listener-query-interval グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。この時間間隔は、Mulitcast Address Specific Query(MASQ)マルチキャスト グループからポートを削除する前にマルチキャスト ルータが待機する最大時間です。クエリー時間をデフォルト設定にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] last-listener-query-interval integer_value
no ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] last-listener-query-interval
(注) このコマンドを使用するには、スイッチで LAN Base イメージが動作していて、デュアル IPv4 および IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートが設定されている必要があります。
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デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 { default グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします。
MLD スヌーピングでは、IPv6 マルチキャスト ルータが MLD Leave メッセージを受信すると、マルチキャスト グループに所属するホストにクエリーを送信します。一定の時間、ポートから MASQ への応答がない場合、ルータはマルチキャスト アドレスのメンバシップ データベースからそのポートを削除します。last listener クエリー間隔は、応答のないポートをマルチキャスト グループから削除する前にルータが待機する最大時間です。
VLAN クエリー間隔が設定されていると、グローバル クエリー間隔より優先されます。VLAN 間隔が 0 に設定されていると、グローバル値が使用されます。
1002 ~ 1005 の VLAN 番号は、トークンリング VLAN および FDDI VLAN のために予約されているため、MLD スヌーピングには使用できません。
次の例では、last-listener クエリー間隔を 2 秒にグローバルに設定する方法を示します。
次の例では、VLAN 1 用の last-listener クエリー間隔を 5.5 秒に設定する方法を示します。
設定を確認するには、 show ipv6 MLD snooping [ vlan vlan-id ] ユーザ EXEC コマンドを入力します。
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IP version 6(IPv6)Multicast Listener Discovery(MLD)スヌーピング リスナー メッセージ抑制をイネーブルにするには、 ipv6 mld snooping listener-message-suppression グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。MLD スヌーピング リスナー メッセージ抑制をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 mld snooping listener-message-suppression
no ipv6 mld snooping listener-message-suppression
(注) このコマンドを使用するには、スイッチで LAN Base イメージが動作していて、デュアル IPv4 および IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートが設定されている必要があります。
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デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 { default グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします。
MLD スヌーピング リスナー メッセージ抑制は、IGMP レポート抑制に相当します。イネーブルの場合、グループに対する受信 MLDv1 レポートはレポート転送時間ごとに 1 回だけ IPv6 マルチキャスト ルータに転送されます。これにより、重複レポートの転送を避けられます。
次の例では、MLD スヌーピング リスナー メッセージ抑制をイネーブルにする方法を示します。
次の例では、MLD スヌーピング リスナー メッセージ抑制をディセーブルにする方法を示します。
設定を確認するには、 show ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] ユーザ EXEC コマンドを入力します。
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応答のないリスナーを削除するまでスイッチが送信する IP version 6(IPv6)Multicast Listener Discovery(MLD)クエリーの数を設定するには、 ipv6 mld snooping robustness-variable グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。また、VLAN 単位で設定する場合は、VLAN ID を入力します。変数をデフォルト設定にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] robustness-variable integer_value
no ipv6 mld snooping [ vlan vlan-id ] robustness-variable
(注) このコマンドを使用するには、スイッチで LAN Base イメージが動作していて、デュアル IPv4 および IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートが設定されている必要があります。
(任意)指定の VLAN にロバストネス変数を設定します。指定できる VLAN ID 範囲は 1 ~ 1001 および 1006 ~ 4094 です。 |
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デフォルトのグローバル ロバストネス変数(リスナーを削除する前のクエリー数)は、2 です。
デフォルトの VLAN ロバストネス変数(マルチキャスト アドレスが期限切れになる前のクエリー数)は 0 です。リスナーの期限の判断には、グローバル ロバストネス変数が使用されます。
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デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 { default グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします。
ロバストネスは、ポートをマルチキャスト グループから削除する前に送信された応答がなかった MLDv1 クエリー数の点から測定されます。設定された回数送信された MLDv1 クエリーに対して受信した MLDv1 レポートがない場合、ポートが削除されます。グローバル値により、スイッチが応答しないリスナーを削除する前に待機するクエリー数が決定し、VLAN 値が設定されていない VLAN すべてに適用します。
VLAN に設定されたロバストネス値はグローバル値より優先されます。VLAN ロバストネス値が 0(デフォルト)の場合、グローバル値が使用されます。
1002 ~ 1005 の VLAN 番号は、トークンリング VLAN および FDDI VLAN のために予約されているため、MLD スヌーピングには使用できません。
次の例では、スイッチが応答しないリスナー ポートを削除する前に 3 個のクエリーを送信するようグローバル ロバストネス変数を設定する方法を示します。
次の例では、VLAN 1 に対してロバストネス変数を設定する方法を示します。この値により、VLAN のグローバル コンフィギュレーションが無効化されます。
設定を確認するには、 show ipv6 MLD snooping [ vlan vlan-id ] ユーザ EXEC コマンドを入力します。
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IP version 6(IPv6)Multicast Listener Discovery(MLD)トポロジ変更通知(TCN)を設定するには、 ipv6 mld snooping tcn グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 mld snooping tcn { flood query count integer_value | query solicit }
no ipv6 mld snooping tcn { flood query count integer_value | query solicit }
(注) このコマンドを使用するには、スイッチで LAN Base イメージが動作していて、デュアル IPv4 および IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートが設定されている必要があります。
フラッディング クエリー カウントを設定します。これは、クエリーの受信を要求したポートに対しマルチキャスト データを転送する前に送信されるクエリー数です。指定できる範囲は 1 ~ 10 です。 |
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デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 { default グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします。
次の例では、TCN クエリー送信請求をイネーブルにする方法を示します。
次の例では、フラッディング クエリー カウントを 5 に設定する方法を示します。
設定を確認するには、 show ipv6 MLD snooping [ vlan vlan-id ] ユーザ EXEC コマンドを入力します。
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VLAN インターフェイス上で IP version 6(IPv6)Multicast Listener Discovery(MLD)スヌーピング パラメータを設定するには、 ipv6 mld snooping vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。パラメータをデフォルト設定にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。
ipv6 mld snooping vlan vlan-id [ immediate-leave | mrouter interface interface-id | static ipv6-multicast-address interface interface-id ]
no ipv6 mld snooping vlan vlan-id [ immediate-leave | mrouter interface interface-id | static ip-address interface interface-id ]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチで LAN Base イメージが動作していて、デュアル IPv4 および IPv6 Switch Database Management(SDM)テンプレートが設定されている必要があります。
(任意)VLAN インターフェイス上で MLD の即時脱退処理をイネーブルにします。この機能をインターフェイス上でディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。 |
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レイヤ 2 ポートをグループに追加します。マルチキャスト ルータまたはスタティック インターフェイスは、物理ポートまたはインターフェイス範囲 1 ~ 48 の ポートチャネル インターフェイスになることができます。 |
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デュアル IPv4/IPv6 テンプレートを設定するには、 sdm prefer dual-ipv4-and-ipv6 { default | vlan } グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力し、スイッチをリロードします。
VLAN の各ポート上に 1 つのレシーバーだけが存在する場合、即時脱退処理の機能だけを設定してください。設定は、NVRAM に保存されます。
static キーワードは MLD メンバー ポートを静的に設定するために使用されます。
設定およびスタティック ポートとグループは、NVRAM に保存されます。
IPv6 マルチキャスト ルータが Catalyst 6500 スイッチであり、拡張 VLAN(範囲 1006 ~ 4094)を使用する場合、Catalyst 3750 または Catalyst 3560 スイッチが VLAN 上でクエリーを受信できるようにするため、IPv6 MLD スヌーピングを Catalyst 6500 スイッチの拡張 VLAN でイネーブルにする必要があります。標準範囲 VLAN(1 ~ 1005)の場合、IPv6 MLD スヌーピングを Catalyst 6500 スイッチの VLAN でイネーブルにする必要はありません。
1002 ~ 1005 の VLAN 番号は、トークンリング VLAN および FDDI VLAN のために予約されているため、MLD スヌーピングには使用できません。
次の例では、VLAN 1 で MLD 即時脱退処理をイネーブルにする方法を示します。
次の例では、VLAN 1で MLD 即時脱退処理をディセーブルにする方法を示します。
次の例では、ポートをマルチキャスト ルータ ポートとして設定する方法を示します。
次の例では、スタティック マルチキャスト グループを設定する方法を示します。
設定を確認するには、 show ipv6 mld snooping vlan vlan-id ユーザ EXEC コマンドを入力します。
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Link Aggregation Control Protocol(LACP)のポート プライオリティを設定するには、 lacp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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lacp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは、LACP チャネル グループに 9 つ以上のポートがある場合、バンドルされるポートと、ホット スタンバイ モードに置かれるポートを判別します。
LACP チャネル グループは、同じタイプのイーサネット ポートを 16 個まで保有できます。最大 8 個のポートをアクティブにして、最大 8 個のポートをスタンバイ モードにすることができます。
ポート プライオリティの比較では、 数値が小さい ほど プライオリティが高く なります。LACP チャネル グループに 9 個以上のポートがある場合、LACP ポート プライオリティの数値が小さい(つまり、プライオリティが高い)8 個のポートがチャネル グループにバンドルされ、それよりプライオリティが低いポートはホットスタンバイ モードになります。LACP ポート プライオリティが同じポートが 2 つ以上ある場合(たとえば、そのいずれもデフォルト設定の 65535 に設定されている場合)、ポート番号の内部値によりプライオリティが決定します。
(注) LACP リンクを制御するスイッチ上にポートがある場合のみ、LACP ポート プライオリティは有効です。リンクを制御するスイッチの判別については、lacp system-priority グローバル コンフィギュレーション コマンドを参照してください。
LACP ポート プライオリティおよび内部ポート番号値を表示するには、 show lacp internal 特権 EXEC コマンド を使用します。
物理ポート上での LACP の設定については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring EtherChannels」の章を参照してください。
次の例では、ポートで LACP ポート プライオリティを設定する方法を示します。
設定を確認するには、 show lacp [ channel-group-number ] internal 特権 EXEC コマンドを入力します。
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Link Aggregation Control Protocol(LACP)のシステム プライオリティを設定するには、 lacp system-priority グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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lacp system-priority コマンドでは、ポート プライオリティを制御する LACP リンクのスイッチが判別されます。
LACP チャネル グループは、同じタイプのイーサネット ポートを 16 個まで保有できます。最大 8 個のポートをアクティブにして、最大 8 個のポートをスタンバイ モードにすることができます。LACP チャネルグループに 9 つ以上のポートがある場合、リンクの制御側終端にあるスイッチは、ポート プライオリティを使用して、チャネルにバンドルするポートおよびホットスタンバイ モードに置くポートを判別します。他のスイッチ上のポート プライオリティ(リンクの非制御側終端)は無視されます。
プライオリティの比較においては、数値が小さいほどプライオリティが高くなります。したがって、LACP システム プライオリティの数値が小さい(プライオリティ値の高い)システムが制御システムとなります。どちらのスイッチも同じ LACP システム プライオリティである場合(たとえば、どちらもデフォルト設定の 32768 が設定されている場合)、LACP システム ID(スイッチの MAC [メディア アクセス制御] アドレス)により制御するスイッチが判別されます。
lacp system-priority コマンドは、スイッチ上のすべての LACP EtherChannel に適用されます。
ホットスタンバイ モードにあるポート(出力表示に H ポート ステート フラグで表されます)を確認するには、 show etherchannel summary 特権 EXEC コマンドを使用します。
物理ポート上での LACP の設定の詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring EtherChannels」の章を参照してください。
次の例では、LACP のシステム プライオリティを設定する方法を示します。
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エンドポイントのロケーション情報を設定するには、 location グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ロケーション情報を削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
location { admin-tag string | civic-location identifier id | elin-location string identifier id}
no location { admin-tag string | civic-location identifier id | elin-location string identifier id}
都市ロケーションまたは elin ロケーションの ID を指定します。指定できる ID 範囲は 1 ~ 4095 です。 |
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location civic-location identifier id グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力後、都市ロケーション コンフィギュレーション モードが開始されます。このモードでは、都市ロケーションおよび郵便ロケーション情報を入力することができます。
ロケーション TLV をディセーブルにするには、no lldp med-tlv-select location 情報インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルトでは、ロケーション TLV はイネーブルに設定されています。詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring LLDP and LLDP-MED」の章を参照してください。
次の例では、スイッチに都市ロケーション情報を設定する方法を示します。
次の例では、スイッチ上で 緊急ロケーション情報を設定する方法を示します。
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インターフェイスのロケーション情報を入力するには、 location インターフェイス コマンドを使用します。インターフェイスのロケーション情報を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
location { additional-location-information word | civic-location-id id | elin-location-id id}
no location { additional-location-information word | civic-location-id id | elin-location-id id}
都市ロケーションまたは elin ロケーションの ID を指定します。指定できる ID 範囲は 1 ~ 4095 です。 |
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location civic-location-id id インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力すると、都市ロケーション コンフィギュレーション モードに入ります。このモードでは、追加のロケーション情報を入力することができます。
次の例では、インターフェイスに都市ロケーション情報を入力する方法を示します。
設定を確認するには、show location civic interface 特権 EXEC コマンドを入力します。
次の例では、インターフェイスに緊急ロケーション情報を入力する方法を示します。
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リンクステート グループのメンバーとしてポートを設定するには、 link state group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。リンクステート グループからポートを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
link state group [ number ] { upstream | downstream }
no link state group [ number ] { upstream | downstream }
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指定されたリンク ステート グループのアップストリームまたはダウンストリーム インターフェイスとしてポートを設定するには、 link state group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。グループ番号が省略されている場合、デフォルトのグループ番号は 1 です。
リンクステート トラッキングをイネーブルにするには、 link-state group を作成し、リンクステート グループに割り当てるインターフェイスを指定します。ポートの集合(EtherChannel)、アクセス モードまたはトランク モードの単一の物理ポート、またはルーテッド ポートをインターフェイスに指定できます。リンクステート グループでは、これらのインターフェイスはまとめてバンドルされます。 ダウンストリーム インターフェイス は、 アップストリーム インターフェイス にバインドされます。サーバに接続されたインターフェイスはダウンストリーム インターフェイスと呼ばれ、ディストリビューション スイッチおよびネットワーク装置に接続されたインターフェイスはアップストリーム インターフェイスと呼ばれます。
ダウンストリーム インターフェイスとアップストリーム インターフェイスの相互運用の詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring EtherChannels and Link-State Tracking」の章を参照してください。
設定上の問題を回避するために、次の注意事項に従ってください。
• アップストリーム インターフェイスとして定義されているインターフェイスを、同じまたは異なるリンクステート グループ内でダウンストリーム インターフェイスとして定義することはできません。その逆も同様です。
次の例では、group 2 でインターフェイスを upstream として設定する方法を示します。
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現在の動作設定を表示します。構文情報については、「Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference for Release 12.2」>「Cisco IOS File Management Commands」>「Configuration File Commands」を選択してください。 |
リンクステート グループをイネーブルにするには、 link state track ユーザ EXEC コマンドを使用します。リンクステート グループをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
no link state track [ number ]
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リンクステート グループをイネーブルにするには、 link state track グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次の例では、リンクステート グループの group 2 をイネーブルにする方法を示します。
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現在の動作設定を表示します。構文情報については、「Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference for Release 12.2」>「Cisco IOS File Management Commands」>「Configuration File Commands」を選択してください。 |
インターフェイス リンク ステータス変更の通知をイネーブルにするには、 logging event インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。通知をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
logging event { bundle-status | link-status | spanning-tree | status | trunk status }
no logging event { bundle-status | link-status | spanning-tree | status | trunk status }
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次の例では、スパニングツリー ロギングをイネーブルにする方法を示します。
Power over Ethernet(PoE)イベントのロギングをイネーブルにするには、 logging event power-inline-status インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。PoE 状態イベントのロギングをディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用しますが、このコマンドの no 形式を使用しても、PoE エラー イベントはディセーブルになりません。
logging event power-inline-status
no logging event power-inline-status
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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次の例では、ポート上で PoE イベントのロギングをイネーブルにする方法を示します。
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ロギング ファイル パラメータを設定するには、 logging file グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
logging file filesystem : filename [ max-file-size | nomax [ min-file-size ]] [ severity-level-number | type ]
no logging file filesystem: filename [ severity-level-number | type ]
(任意)ログ ファイルの重大度のレベルを指定します。指定できる範囲は 0 ~ 7 です。各レベルの意味については、 type オプションを参照してください。 |
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(任意)ログ タイプを指定します。次のキーワードが有効です。 • emergencies :システムは使用不可(重大度 0) |
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ログ ファイルはスイッチの内部バッファに ASCII テキスト形式で保存されます。ロギングされたシステム メッセージにアクセスするには、スイッチの CLI(コマンドライン インターフェイス)を使用するか、または適切に設定された Syslog サーバにこれらのシステム メッセージを保存します。スイッチに障害が生じた場合は、それ以前に logging file flash: filename グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してフラッシュ メモリにログを保存していないかぎり、ログは失われます。
logging file flash: filename グローバル コンフィギュレーション コマンドで、ログをフラッシュ メモリに保存したあとは、 more flash: filename 特権 EXEC コマンドを使用してその内容を表示できます。
最小ファイル サイズが、最大ファイル サイズから 1024 引いた数より大きい場合、コマンドはその最小ファイルを拒否し、最大ファイル サイズから 1024 引いたサイズで設定されます。
次の例では、フラッシュ メモリに情報レベルのログを保存する方法を示します。
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スイッチの実行コンフィギュレーションを表示します。構文情報については、「Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Release 12.2」>「File Management Commands」>「Configuration File Management Commands」を選択してください。 |
MAC アクセス コントロール リスト(ACL)をレイヤ 2 インターフェイスに適用するには、 mac access-group インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。インターフェイスからすべてまたは指定の MAC ACL を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。MAC ACL を作成するには、 mac access-list extended グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
ACL が入力方向に適用されるように指定します。出力 ACL はレイヤ 2 インターフェイスではサポートされていません。 |
インターフェイス コンフィギュレーション(レイヤ 2 インターフェイスのみ)
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MAC ACL は入力レイヤ 2 インターフェイスにだけ適用できます。
レイヤ 2 インターフェイスでは、IP アクセス リストを使用して IP トラフィックをフィルタリングし、MAC アクセス リストを使用して非 IP トラフィックをフィルタリングできます。インターフェイスに IP ACL と MAC ACL の両方を適用すると、同じレイヤ 2 インターフェイスで IP トラフィックと非 IP トラフィックの両方をフィルタリングできます。同じレイヤ 2 インターフェイスには、IP アクセス リストと MAC アクセス リストを 1 つずつしか適用できません。
MAC ACL がすでにレイヤ 2 インターフェイスに設定されており、新しい MAC ACL をインターフェイスに適用した場合、以前に設定されていた ACL は新しい ACL で置換されます。
スイッチは、MAC ACL が適用されたインターフェイス上で入力パケットを受信すると、その ACL 内の一致条件を調べます。条件が一致すると、スイッチは ACL に従ってパケットを転送またはドロップします。
指定された ACL が存在しない場合、スイッチはすべてのパケットを転送します。
MAC 拡張 ACL を設定する方法の詳細については、このリリースのソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring Network Security with ACLs」の章を参照してください。
次の例では、macacl2 と名付けられた MAC 拡張 ACL をインターフェイスに適用する方法を示します。
設定を確認するには、 show mac access-group 特権 EXEC コマンドを入力します。スイッチに設定された ACL を表示するには、 show access-lists 特権 EXEC コマンドを入力します。
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スイッチの実行コンフィギュレーションを表示します。構文情報については、「Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Release 12.2」>「File Management Commands」>「Configuration File Management Commands」を選択してください。 |
非 IP トラフィックの MAC アドレスに基づいてアクセス リストを作成するには、 mac access-list extended グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドを使用すると、拡張 MAC アクセス リスト コンフィギュレーション モードに入ります。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
no mac access-list extended name
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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名前付き MAC 拡張リストはクラス マップとともに使用されます。
名前付き MAC 拡張 ACL を、レイヤ 2 インターフェイスに適用できます。
mac access-list extended コマンドを入力すると、MAC アクセス リスト コンフィギュレーション モードがイネーブルになります。使用できるコンフィギュレーション コマンドは、次のとおりです。
• deny :拒否するパケットを指定します。詳細については、 deny(MAC アクセス リスト コンフィギュレーション) MAC アクセス リスト コンフィギュレーション コマンドを参照してください。
• exit :MAC アクセス リスト コンフィギュレーション モードを終了します。
• no :コマンドを無効にするか、コマンドのデフォルト値を設定します。
• permit :転送するパケットを指定します。詳細については、 permit(MAC アクセス リスト コンフィギュレーション) コマンドを参照してください。
MAC 拡張アクセス リストの詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
次の例では、名前付き MAC 拡張アクセス リスト mac1 を作成し、拡張 MAC アクセス リスト コンフィギュレーション モードを開始する方法を示します。
次の例では、名前付き MAC 拡張アクセス リスト mac1 を削除する方法を示します。
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ダイナミック エントリが使用または更新されたあとでそのエントリが MAC アドレス テーブル内で維持される時間を設定するには、 mac address-table aging-time グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。エージング タイムはすべての VLAN、または指定の VLAN に対して適用されます。
mac address-table aging-time { 0 | 10-1000000 } [ vlan vlan-id ]
no mac address-table aging-time { 0 | 10-1000000 } [ vlan vlan-id ]
この値はエージングをディセーブルにします。スタティック アドレスは、期限切れになることもテーブルから削除されることもありません。 |
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ホストが継続して送信しない場合、エージング タイムを長くして、より長い時間ダイナミック エントリを記録してください。時間を長くすることで、ホストが再送信した場合にフラッディングが起こりにくくなります。
次の例では、すべての VLAN にエージング タイムを 200 秒に設定する方法を示します。
show mac address-table aging-time 特権 EXEC コマンドを入力すると、設定を確認できます。
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VLAN で MAC(メディア アクセス制御)アドレス学習をイネーブルにするには、 mac address-table learning グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。これがデフォルトの状態になります。VLAN で MAC アドレス学習をディセーブルにして、MAC アドレスを学習できる VLAN を制御するには、このコマンドの no 形式を使用します。
mac address-table learning vlan vlan-id
no mac address-table learning vlan vlan-id
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
1 つの VLAN ID を指定するか、一連の VLAN ID をハイフンまたはカンマで区切って指定します。指定できる VLAN ID は 1 ~ 4094 です。 |
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VLAN で MAC アドレス学習を制御する場合、MAC アドレスを学習できる VLAN、さらにポートを制御することで、利用可能な MAC アドレス テーブル スペースを管理できます。
MAC アドレス学習は、1 つの VLAN ID(例: no mac address-table learning vlan 223 )または一連の VLAN ID(例: no mac address-table learning vlan 1-20, 15 )でディセーブルにすることができます。
MAC アドレス学習をディセーブルにする前に、ネットワーク トポロジとスイッチ システム設定に詳しいことを確認してください。VLAN で MAC アドレス学習をディセーブルにすると、ネットワークでフラッディングを引き起こす可能性があります。たとえば、スイッチ仮想インターフェイス(SVI)を設定済みの VLAN で MAC アドレス学習をディセーブルにした場合、スイッチはレイヤ 2 ドメインにすべての IP パケットをフラッディングします。3 つ以上のポートを含む VLAN で MAC アドレス学習をディセーブルにした場合、スイッチに着信するすべてのパケットは、その VLAN ドメインでフラッディングします。MAC アドレス学習のディセーブル化はポートを 2 つ含む VLAN のみで行い、SVI のある VLAN で MAC アドレス学習をディセーブルにする場合は十分注意してください。
スイッチが内部的に使用する VLAN で MAC アドレス学習はディセーブルにできません。 no mac address-table learning vlan vlan-id コマンドに入力する VLAN ID が内部 VLAN である場合、スイッチはエラーメッセージを生成してコマンドを拒否します。使用している内部 VLAN を表示するには、 show vlan internal usage 特権 EXEC コマンドを入力します。
プライベート VLAN のプライマリまたはセカンダリ VLAN として設定された VLAN で MAC アドレス学習をディセーブルにする場合、MAC アドレスは、そのプライベート VLAN に属する別の VLAN(プライマリまたはセカンダリ)上で引き続き学習されます。
RSPAN VLAN で MAC アドレス学習はディセーブルにできません。設定すること自体できません。
セキュア ポートを含む VLAN で MAC アドレス学習をディセーブルにする場合、セキュア ポートで MAC アドレス学習はディセーブルになりません。あとでインターフェイスのポート セキュリティをディセーブルにすると、ディセーブルになった MAC アドレス学習の状態がイネーブルになります。
すべての VLAN、または指定した VLAN の MAC アドレス学習のステータスを表示するには、 show mac-address-table learning [ vlan vlan-id ] コマンドを入力します。
次の例では、VLAN 2003 で MAC アドレス学習をディセーブルにする方法を示します。
すべての VLAN、または指定した VLAN の MAC アドレス学習のステータスを表示するには、 show mac-address-table learning [ vlan vlan-id ] コマンドを入力します。
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MAC アドレス テーブル移行更新機能をイネーブルにするには、 mac address-table move update グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mac address-table move update { receive | transmit }
no mac address-table move update { receive | transmit }
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
プライマリ リンクがダウンし、スタンバイ リンクが起動した場合、スイッチが MAC アドレステーブル移行更新メッセージをネットワークの他のスイッチに送信するよう指定します。 |
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MAC アドレステーブル移行更新機能により、プライマリ(フォワーディング)リンクがダウンし、スタンバイ リンクがトラフィックのフォワーディングを開始した場合、スイッチは高速双方向コンバージェンスを提供できます。
プライマリ リンクがダウンし、スタンバイ リンクが起動した場合、アクセス スイッチが MAC アドレステーブル移行更新メッセージを送信するように設定できます。アップリンク スイッチが、MAC アドレステーブル移行更新メッセージを受信および処理するように設定できます。
次の例では、アクセス スイッチが MAC アドレステーブル移行更新メッセージを送信するように設定する方法を示します。
次の例では、アップリンク スイッチが MAC アドレステーブル移行更新メッセージを取得および処理するように設定する方法を示します。
設定を確認するには、 show mac address-table move update 特権 EXEC コマンドを入力します。
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スイッチ上で MAC アドレス通知機能をイネーブルにするには、 mac address-table notification グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mac address-table notification [ history-size value ] | [ interval value ]
no mac address-table notification [ history-size | interval ]
(任意)通知トラップ間隔を設定します。この時間量が過ぎると、スイッチは通知トラップを送信します。指定できる範囲は 0 ~ 2147483647 秒です。 |
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MAC アドレス通知機能は、新しい MAC アドレスが転送テーブルに追加されたり、古いアドレスがそこから削除されたりするたびに、SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)トラップを Network Management System(NMS; ネットワーク管理システム)に送信します。MAC 通知は、ダイナミックまたはセキュア MAC アドレスについてのみ許可されます。自アドレス、マルチキャスト アドレス、または他のスタティック アドレスについては、イベントは生成されません。
history-size オプションを設定している場合、既存の MAC アドレス履歴テーブルが削除され、新しいテーブルが作成されます。
mac address-table notification コマンドを使用すれば、MAC アドレス通知機能がイネーブルになります。また、 snmp trap mac-notification インターフェイス コンフィギュレーション コマンドでインターフェイス上の MAC アドレス通知トラップをイネーブルにし、 snmp-server enable traps mac-notification グローバル コンフィギュレーション コマンドでスイッチが MAC アドレス トラップを NMS に送信するよう設定する必要があります。
次の例では、MAC アドレス テーブル通知機能をイネーブルにし、通知トラップの間隔を 60 秒、履歴テーブルのサイズを 100 エントリに設定する方法を示します。
show mac address-table notification 特権 EXEC コマンドを入力すれば、設定を確認することができます。
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MAC アドレス テーブルにスタティック アドレスを追加するには、 mac address-table static グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スタティック エントリをテーブルから削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
mac address-table static mac-addr vlan vlan-id interface interface-id
no mac address-table static mac-addr vlan vlan-id [ interface interface-id ]
アドレス テーブルに追加する宛先 MAC アドレス(ユニキャストまたはマルチキャスト)。この宛先アドレスを持つパケットが指定した VLAN に着信すると、指定したインターフェイスに転送されます。 |
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次の例では、MAC アドレス テーブルにスタティック アドレス c2f3.220a.12f4 を追加する方法を示します。VLAN 4 でこの MAC アドレスを宛先としてパケットを受信すると、パケットは指定されたインターフェイスに転送されます。
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ユニキャスト MAC アドレス フィルタリングをイネーブルにして、特定の送信元 MAC アドレスまたは宛先 MAC アドレスのトラフィックを廃棄するようにスイッチを設定するには、 mac address-table static drop グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mac address-table static mac-addr vlan vlan-id drop
no mac address-table static mac-addr vlan vlan-id
指定した MAC アドレスを持つパケットを受信する VLAN を指定します。指定できる VLAN ID は 1 ~ 4094 です。 |
ユニキャスト MAC アドレス フィルタリングはディセーブルです。スイッチは、特定の送信元または宛先 MAC アドレスのトラフィックをドロップしません。
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• マルチキャスト MAC アドレス、ブロードキャスト MAC アドレス、およびルータ MAC アドレスはサポートされません。CPU に転送されるパケットもサポートされません。
• ユニキャスト MAC アドレスをスタティック アドレスとして追加し、ユニキャスト MAC アドレス フィルタリングを設定する場合は、最後に入力されたコマンドに応じて、スイッチは MAC アドレスをスタティック アドレスとして追加するか、またはその MAC アドレスを持つパケットをドロップします。2 番めに入力したコマンドは、最初のコマンドを上書きします。
たとえば、 mac address-table static mac-addr vlan vlan-id interface interface-id グローバル コンフィギュレーション コマンドのあとに mac address-table static mac-addr vlan vlan-id drop コマンドを入力した場合は、スイッチは送信元または宛先として指定された MAC アドレスを持つパケットをドロップします。
mac address-table static mac-addr vlan vlan-id drop グローバル コンフィギュレーション コマンドのあとに mac address-table static mac-addr vlan vlan-id interface interface-id コマンドを入力した場合は、スイッチがその MAC アドレスをスタティック アドレスとして追加します。
次の例では、ユニキャスト MAC アドレス フィルタリングをイネーブルにし、c2f3.220a.12f4 の送信元または宛先アドレスを持つパケットをドロップするようにスイッチを設定する方法を示します。送信元または宛先としてこの MAC アドレスを持つパケットが VLAN4 上で受信された場合、パケットがドロップされます。
次の例では、ユニキャスト MAC アドレス フィルタリングをディセーブルにする方法を示します。
show mac address-table static 特権 EXEC コマンドを入力すれば、設定を確認することができます。
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インターフェイスにマクロを適用するか、またはインターフェイスにマクロ設定を適用してこれを追跡するには、 macro apply インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
macro { apply | trace } macro-name [ parameter { value }] [ parameter { value }]
[ parameter { value }]
(任意)インターフェイスに固有の一意のパラメータ値を指定します。最高 3 つのキーワードと値の組み合わせを入力できます。パラメータ キーワードの照合では、大文字と小文字が区別されます。キーワードで一致が見られると、すべて対応する値に置き換えられます。 |
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macro trace macro-name インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、インターフェイス上で実行されているマクロを適用および表示、あるいは構文または設定エラーを判別するためにマクロをデバッグできます。
マクロを適用したとき、構文エラーまたは設定エラーのためにコマンドが失敗した場合、マクロは引き続き残りのコマンドをインターフェイスに適用します。
一意の値の割り当てを必要とするマクロを作成する場合、 parameter value キーワードを使用して、そのインターフェイスに固有の値を指定します。
キーワードの照合では、大文字と小文字が区別されます。キーワードで一致が見られると、すべて対応する値に置き換えられます。キーワードが完全に一致すると、それが長い文字列の一部であったとしても一致と見なされて、対応する値に置き換えられます。
一部のマクロには、パラメータ値が必要なキーワードが含まれます。 macro apply macro-name ? コマンドを使用すると、マクロで必要な値を一覧表示できます。キーワード値を入力せずにマクロを適用した場合、コマンドは無効となり、マクロは適用されません。
スイッチ ソフトウェアには、シスコ デフォルト Smartports マクロが埋め込まれています。 show parser macro ユーザ EXEC コマンドを使用すると、マクロおよびマクロに含まれているコマンドを表示できます。
インターフェイスにシスコ デフォルト Smartports マクロを適用する場合は、次の注意事項に従ってください。
• show parser macro ユーザ EXEC コマンドを使用して、スイッチ上のすべてのマクロを表示します。特定のマクロの内容を表示するには、 show parser macro name macro-name ユーザ EXEC コマンドを使用します。
• $ で始まるキーワードには、一意のパラメータ値が必要です。 parameter value キーワードを使用して、必要な値をシスコ デフォルト マクロに追加します。
シスコ デフォルト マクロは $ という文字を使用しているので、必須キーワードを識別するのに役立ちます。マクロを作成する場合、 $ という文字を使用したキーワードの定義には制限がありません。
マクロをインターフェイスに適用する場合、マクロ名が自動的にインターフェイスに追加されます。 show running-configuration interface interface-id ユーザ EXEC コマンドを使用すると、適用されたコマンドおよびマクロ名を表示できます。
インターフェイスの範囲に適用されたマクロは、単一インターフェイスに適用されたマクロと同じ動作をします。インターフェイスの範囲を使用する場合、マクロはその範囲内の各インターフェイスに順番に適用されます。あるインターフェイスでマクロ コマンドが失敗した場合、残りのインターフェイスに適用されていきます。
default interface interface-id インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用すれば、インターフェイスで適用されたマクロの設定を削除できます。
macro name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してマクロを作成したあとは、そのマクロをインターフェイスに適用できます。次の例では、 duplex という名前のユーザ作成マクロをインターフェイスに適用する方法を示します。
マクロをデバッグするには、 macro trace インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、マクロがインターフェイスに適用されたときのマクロの構文または設定エラーを判別できます。次の例では、インターフェイス上の duplex という名前のユーザ作成マクロをトラブルシューティングする方法を示します。
次の例では、シスコ デフォルト cisco-desktop マクロを表示する方法、およびインターフェイス上でマクロを適用し、アクセス VLAN ID を 25 に設定する方法を示します。
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組み込みマクロのデフォルト値を置換したり、イベント トリガーから組み込みまたはユーザ定義 Auto Smartports マクロへのマッピングを設定したりするには、 macro auto execute グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
macro auto execute event trigger {[ builtin built-in macro name [parameter=value]] | [[parameter=value] { function contents }]}
no macro auto execute event trigger {[ builtin built-in macro name [parameter=value]] | [[parameter=value] { function contents }]}
(注) Cisco IOS Release 12.2(50)SE 以降、macro name コマンドに代わって macro auto execute コマンドが使用されています。コマンドラインには表示されませんが、macro name コマンドはまだアクティブになっています。このコマンドは、今後の Cisco IOS ソフトウェア リリースで使用されなくなります。
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組み込み Auto Smartports マクロのデフォルト値をスイッチに固有の値で置換するには、 macro auto execute グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
イベント トリガーから組み込みマクロへのマッピングは、スイッチで自動的に実行されます。組み込みマクロはシステム定義のマクロであり、ソフトウェア イメージに含まれています。Cisco IOS シェルのスクリプト機能を使用してユーザ定義のマクロを作成することもできます。
shell trigger グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、新規のイベント トリガーを作成できます。組み込みトリガー/マクロの内容とユーザ定義のトリガー/マクロの内容を表示するには、show shell 特権 EXEC コマンドを入力します。
Auto Smartports マクロおよびアンチマクロ(アンチマクロは、リンク ダウンが発生した場合に適用済のマクロによって削除される部分です)には、次の注意事項と制限事項があります。
• 組み込みマクロは、削除することも変更することもできません。ただし、ユーザ定義のマクロを同じ名前で作成すると、組み込みマクロを無効にすることができます。元の組み込みマクロを復元するには、ユーザ定義のマクロを削除します。
• Auto Smartports マクロを適用した場合のシステム競合を回避するには、802.1x 認証以外のポート認証をすべて削除します。
• マクロと元の設定との競合が発生すると、一部のマクロ コマンドを適用できない場合や一部のアンチマクロ コマンドを削除できない場合があります。
たとえば、802.1x 認証がイネーブルになっている場合は、switchport-mode access 設定を削除できません。この場合は、switchport-mode 設定を削除する前に 802.1x 認証を削除する必要があります。
• Auto Smartports マクロを適用した場合は、ポートが EtherChannel のメンバーになりません。
• 組み込みマクロのデフォルトのデータ VLAN は VLAN 1 です。デフォルトの音声 VLAN は VLAN 2 です。スイッチで別の VLAN が使用されている場合は、組み込みマクロのデフォルト値を変更する必要があります。組み込みマクロのデフォルト値をすべて表示するには、 show shell functions 特権 EXEC コマンドを使用します。
• 802.1x 認証または MAB の場合は、他社製のデバイスを検出するための Cisco Attribute-Value(AV; 属性と値)のペア auto-smart-port=event trigger をサポートするように RADIUS サーバを設定します。
• CDP、MAB、802.1x 認証をいずれもサポートしていない固定型のデバイス(ネットワーク プリンタなど)の場合は、ポート上で Auto Smartports をディセーブルにすることを推奨します。
次の例では、該当するスイッチに Cisco スイッチと Cisco IP Phone を接続するための 2 つの組み込み Auto Smartports マクロを使用する方法を示します。次の例では、トランク インターフェイス用にデフォルトの音声 VLAN、アクセス VLAN、およびネイティブ VLAN を変更します。
次の例では、Cisco Digital Media Player(DMP)と呼ばれるユーザ定義のイベント トリガーをユーザ定義のマクロにマッピングする方法を示します。
a. 802.1x または MAB に対応したスイッチ ポートに DMP を接続します。
b. RADIUS サーバ上で、属性と値のペアを auto-smart-port =CISCO_DMP_EVENT に設定します。
c. スイッチ上で、イベント トリガー CISCO_DMP_EVENT を作成し、次に示すユーザ定義のマクロ コマンドを入力します。
d. スイッチは、RADIUS サーバからの attribute-value pair=CISCO_DMP_EVENT 応答を受け入れ、このイベント トリガーに関連付けられたマクロを適用します。
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スイッチ上で Auto Smartports マクロをイネーブルにするには、 macro auto global processing グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。Auto Smartports マクロをディセーブルにする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
macro auto global processing [cdp-fallback]
no macro auto global processing [cdp-fallback]
(任意)ポート認証がイネーブルの状態で RADIUS サーバからイベント トリガーが送信されなかった場合に Cisco Discovery Protocol(CDP)機能情報を使用します。 |
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スイッチ 上で Auto Smartports マクロをグローバルにイネーブルにするには、 macro auto global processing グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。特定の ポート 上で Auto Smartports マクロをディセーブルにする場合は、 no macro auto processing コマンドをインターフェイス モードで使用します。
Auto Smartports マクロでは、ポート上で検出されたデバイス タイプに基づいて動的にポートが設定されます。スイッチは、ポート上で新しいデバイスを検出すると、そのポートに適切な Auto Smartports マクロを適用します。ポート上でリンク ダウン イベントが発生した場合、スイッチはそのマクロを削除します。たとえば、ポートに Cisco IP Phone を接続した場合は、Auto Smartports により自動的に IP Phone マクロが適用されます。IP Phone マクロが適用されると、遅延に影響されやすい音声トラフィックを正しく処理できるように QoS(Quality Of Service)、セキュリティ機能、および専用の音声 VLAN がイネーブルになります。
Auto Smartports では、デバイスからマクロへのマッピングにイベント トリガーが使用されます。接続されたデバイスからの Cisco Discovery Protocol(CDP)メッセージに基づくイベント トリガーが最も一般的です。デバイスが検出されると、CDP イベント トリガーが呼び出されます。これは、Cisco IP Phone、Cisco 無線アクセス ポイント、Cisco スイッチ、または Cisco ルータに該当します。それ以外のイベント トリガーでは、MAC 認証バイパス(MAB)および 802.1x 認証メッセージが使用されます。
ポート上で認証がイネーブルになっている場合は、 cdp-fallback キーワードをイネーブルにしないかぎり、スイッチで CDP メッセージが無視されます。
802.1x または MAB 認証を使用している場合は、Cisco 属性と値(AV)のペア auto-smart-port=event trigger をサポートするように RADIUS サーバを設定します。
CDP で特定されたデバイスによって複数の機能がアドバタイズされている場合、スイッチはスイッチ、ルータ、アクセス ポイント、Lightweight アクセス ポイント、電話機、ホストのプライオリティ順に機能を選択します。
Auto Smartports マクロがインターフェイスに適用されているかどうかを確認するには、 show running config ユーザ EXEC コマンドを使用します。
次の例では、Auto Smartports をスイッチ上でイネーブルにし、特定のインターフェイス上でディセーブルにする方法を示します。
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インターフェイスに適用されるマクロの説明を入力するには、 macro description インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。説明を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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インターフェイスにコメント テキストまたはマクロ名を関連付けるには、 description キーワードを使用します。単一インターフェイスに複数のマクロを適用する場合、説明テキストは最後に適用したマクロのものになります。
次の例では、インターフェイスに説明を追加する方法を示します。
設定を確認するには、 show parser macro description 特権 EXEC コマンドを入力します。
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スイッチにマクロを適用するか、またはスイッチにマクロ設定を適用してこれを追跡するには、 macro global グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
macro global { apply | trace } macro-name [ parameter { value }] [ parameter { value }]
[ parameter { value }]
(任意)そのスイッチに限定された一意のパラメータ値を指定します。最高 3 つのキーワードと値の組み合わせを入力できます。パラメータ キーワードの照合では、大文字と小文字が区別されます。キーワードで一致が見られると、すべて対応する値に置き換えられます。 |
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macro trace macro-name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、スイッチ上で実行されているマクロを適用および表示、あるいは構文または設定エラーを判別するためにマクロをデバッグできます。
マクロを適用したとき、構文エラーまたは設定エラーのためにコマンドが失敗した場合、マクロは引き続き残りのコマンドをスイッチに適用します。
一意の値の割り当てを必要とするマクロを作成する場合、 parameter value キーワードを使用して、そのスイッチに固有の値を指定します。
キーワードの照合では、大文字と小文字が区別されます。キーワードで一致が見られると、すべて対応する値に置き換えられます。キーワードが完全に一致すると、それが長い文字列の一部であったとしても一致と見なされて、対応する値に置き換えられます。
一部のマクロには、パラメータ値が必要なキーワードが含まれます。 macro global apply macro-name ? コマンドを使用すると、マクロで必要な値を一覧表示できます。キーワード値を入力せずにマクロを適用した場合、コマンドは無効となり、マクロは適用されません。
スイッチ ソフトウェアには、シスコ デフォルト Smartports マクロが埋め込まれています。 show parser macro ユーザ EXEC コマンドを使用すると、マクロおよびマクロに含まれているコマンドを表示できます。
スイッチにシスコ デフォルト Smartports マクロを適用するときは、次の注意事項に従ってください。
• show parser macro ユーザ EXEC コマンドを使用して、スイッチ上のすべてのマクロを表示します。特定のマクロの内容を表示するには、 show parser macro name macro-name ユーザ EXEC コマンドを使用します。
• $ で始まるキーワードには、一意のパラメータ値が必要です。 parameter value キーワードを使用して、必要な値をシスコ デフォルト マクロに追加します。
シスコ デフォルト マクロは $ という文字を使用しているので、必須キーワードを識別するのに役立ちます。マクロを作成する場合、 $ という文字を使用したキーワードの定義には制限がありません。
マクロをスイッチに適用する場合、マクロ名が自動的にスイッチに追加されます。 show running-configuration ユーザ EXEC コマンドを使用すると、適用されたコマンドおよびマクロ名を表示できます。
マクロに含まれる各コマンドの no バージョンを入力したときにだけ、スイッチで適用されたグローバル マクロ設定を削除できます。
macro name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してマクロを作成したあとは、そのマクロをスイッチに適用できます。次の例では、 snmp マクロを表示する方法、およびそのマクロを適用してホスト名をテスト サーバに設定し、IP precedence 値を 7 に設定する方法を示します。
マクロをデバッグするには、 macro global trace グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、マクロがスイッチに適用されたときのマクロの構文または設定エラーを判別できます。次の例では、 ADDRESS パラメータ値が入力されなかったために snmp-server host
コマンドが失敗した一方で、残りのマクロがスイッチに適用されていることを示します。
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スイッチに適用されるマクロの説明を入力するには、 macro global description グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。説明を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
no macro global description text
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スイッチにコメント テキストまたはマクロ名を関連付けるには、 description キーワードを使用します。複数のマクロがスイッチに適用されている場合、説明テキストは最後に適用されたマクロの説明になります。
設定を確認するには、 show parser macro description 特権 EXEC コマンドを入力します。
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設定マクロを作成するには、 macro name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。マクロ定義を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
(注) Cisco IOS Release 12.2(50)SE 以降、macro name コマンドに代わって macro auto execute コマンドが使用されています。コマンドラインには表示されませんが、macro name コマンドはまだアクティブになっています。このコマンドは、今後の Cisco IOS ソフトウェア リリースで使用されなくなります。
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マクロには、最大 3000 文字を含めることができます。1 行に 1 つのマクロ コマンドを入力します。マクロを終了するには @ 文字を使用します。マクロ内にコメント テキストを入力するには、行の先頭に # 文字を使用します。
ヘルプ文字列を使用してキーワードを指定し、マクロ内で必須キーワードを定義できます。 #macro keywords word を入力してマクロで使用できるキーワードを定義します。スペースで分離することにより最大で 3 つのヘルプ ストリングを入力できます。4 つのキーワードを入力した場合、最初の 3 つのみが表示されます。
マクロ名では、大文字と小文字が区別されます。たとえば、コマンド macro name Sample-Macro と macro name sample-macro は、2 つの別個のマクロとなります。
マクロを作成する際に、 exit や end コマンド、または interface interface-id コマンドを使用してコマンド モードを変更しないでください。これらのコマンドを使用すると、 exit 、 end 、または interface interface-id に続くコマンドが異なるコマンド モードで実行されることがあります。
このコマンドの no 形式によって、マクロ定義のみが削除されます。マクロがすでに適用されているインターフェイスの設定には、影響はありません。 default interface interface-id インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用すれば、インターフェイスで適用されたマクロの設定を削除できます。また、元のマクロの対応するコマンドすべての no 形式を含む既存のマクロの anti-macro を作成できます。次に anti-macro をインターフェイスに適用します。
既存のマクロと同じ名前の新しいマクロを作成して、マクロを変更することができます。新規作成されたマクロは既存のマクロを上書きしますが、元のマクロが適用されたインターフェイスの設定には影響を与えません。
次の例では、デュプレックス モードおよび速度を定義するマクロを作成する方法を示します。
次の例では、 # macro keyword でマクロを作成する方法を示します。
次の例では、インターフェイスにマクロを適用する前に、必須キーワード値を表示する方法を示します。
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トラフィックを分類するための一致基準を定義するには、match クラス マップ コンフィギュレーション コマンドを使用します。一致基準を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
match { access-group acl-index-or-name | ip dscp dscp-list | ip precedence ip-precedence-list }
no match { access-group acl-index-or-name | ip dscp dscp-list | ip precedence ip-precedence-list }
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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パケットを分類するために着信パケットのどのフィールドを調べるのかを指定する場合は、 match コマンドを使用します。IP アクセス グループまたは MAC アクセス グループの Ether Type/Len のマッチングのみがサポートされています。
物理ポート単位でパケット分類を定義するため、クラス マップごとに 1 つずつのみ match コマンドがサポートされています。この状況では、 match-all キーワードと match-any キーワードは同じです。
match ip dscp dscp-list コマンドまたは match ip precedence ip-precedence-list コマンドの場合は、よく使用される値のニーモニック名を入力できます。たとえば、 match ip dscp af11 コマンドを入力できます。このコマンドは、 match ip dscp 10 コマンドを入力した場合と同じ結果になります。また、 match ip precedence critical コマンドを入力できます。このコマンドは、 match ip precedence 5 コマンドを入力した場合と同じ結果になります。サポートされているニーモニック名のリストについては、 match ip dscp ? または match ip precedence ? コマンドを入力して、コマンドライン ヘルプ ストリングを参照してください。
次の例では、クラス マップ class2 を作成する方法を示します。このマップは、DSCP 値 10、11、および 12 を持つすべての着信トラフィックに一致します。
次の例では、クラス マップ class3 を作成する方法を示します。このマップは、IP precedence 値 5、6、および 7 を持つすべての着信トラフィックに一致します。
次の例では、IP precedence 一致基準を削除し、 acl1 を使用してトラフィックを分類する方法を示します。
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インターフェイス上で Automatic Medium-Dependent Interface Crossover(Auto-MDIX)機能をイネーブルにするには、 mdix auto インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。Auto MDIX がイネーブルな場合、インターフェイスは自動的に必要なケーブル接続タイプ(ストレートまたはクロス)を検出し、接続を適切に設定します。Auto MDIX をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
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インターフェイスの Auto MDIX をイネーブルにする場合は、機能が正常に動作するように、インターフェイス速度とデュプレックスも auto に設定する必要があります。
Auto MDIX が(速度とデュプレックスの自動ネゴシエーションとともに)接続するインターフェイスの一方または両方でイネーブルの場合は、ケーブル タイプ(ストレートまたはクロス)が不正でもリンクがアップします。
自動 MDIX は、すべての 10/100 および 10/100/1000 Mbps インターフェイスでサポートされます。自動 MDIX は、1000BASE-SX または -LX Small Form-factor Pluggable(SFP)モジュール ポートではサポートされません。
次の例では、ポートの Auto MDIX をイネーブルにする方法を示します。
インターフェイス上の Auto MDIX の動作ステートを確認するには、 show controllers ethernet-controller interface-id phy 特権 EXEC コマンドを入力します。
デュアルパーパス アップリンク ポートのインターフェイスとタイプを手動で選択したり、最初にリンクが確立されたタイプをスイッチで動的に選択するように設定したりするには、 media-type インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
media-type { auto-select | rj45 | sfp }
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デュアルパーパス アップリンクを冗長リンクとして使用することはできません。
デュアルパーパス アップリンクの速度とデュプレックスを設定するには、インターフェイス タイプを選択する必要があります。タイプを変更すると、速度とデュプレックスの設定は削除されます。スイッチはいずれのタイプも、速度とデュプレックスの両方の自動ネゴシエーションに基づいて設定します(デフォルト)。
auto-select を選択した場合、スイッチは最初にリンクが確立されたタイプを動的に選択します。リンクの確立が完了すると、スイッチはアクティブ リンクが終了するまでの間、もう一方のタイプをディセーブルにします。アクティブ リンクが終了すると、スイッチはいずれかのリンクが確立されるまでの間、両方のタイプをイネーブルにします。auto-select モードでは、スイッチはいずれのタイプも速度とデュプレックスの自動ネゴシエーションに基づいて設定します(デフォルト)。
rj45 を選択した場合、スイッチは SFP モジュール インターフェイスをディセーブルにします。このポートにケーブルを接続しても、RJ-45 側がダウンしている場合または接続されていない場合であっても、リンクを確立することはできません。このモードでは、デュアルパーパス ポートは 10/100/1000BASE-TX インターフェイスと同様に動作します。このインターフェイス タイプに合った速度とデュプレックスが設定できます。
sfp を選択した場合、スイッチは RJ-45 インターフェイスをディセーブルにします。このポートにケーブルを接続しても、SFP モジュール側がダウンしている場合または SFP モジュールが存在しない場合であっても、リンクを確立することはできません。搭載された SFP モジュール タイプに応じて、このインターフェイス タイプに合った速度とデュプレックスが設定できます。
スイッチの電源投入時、または shutdown および no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドでデュアルパーパス アップリンク ポートをイネーブルにした場合は、SFP モジュール インターフェイスを優先します。その他の場合は、最初にリンクが確立されたタイプを動的に選択します。
auto-select を設定した場合、 speed および duplex インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは設定できません。
このスイッチと 100BASE-X(-X は -BX、-FX、-FE、-LX のいずれか)SFP モジュールを組み合わせると、次のように動作します。
• 100BASE -X SFP がモジュール スロットに挿入され、RJ-45 側にリンクが存在しない場合には、スイッチは RJ-45 インターフェイスをディセーブルにし、SFP モジュール インターフェイスを選択します。SFP 側にケーブルが接続されておらず、リンクがない場合でも、このような動作になります。
• 100BASE-X SFP モジュールが挿入されており、RJ-45 側にリンクが存在する場合には、スイッチはそのリンクを使用します。リンクがダウンすると、スイッチは RJ-45 側をディセーブルにし、SFP モジュール インターフェイスを選択します。
• 100BASE-X SFP モジュールが取り外されると、スイッチはタイプの動的選択( auto-select )に戻り、RJ-45 側を再度イネーブルにします。
次の例では、SFP インターフェイスを選択するよう設定する方法を示します。
設定を確認するには、 show interfaces interface-id capabilities または show interfaces interface-id transceiver properties 特権 EXEC コマンドを入力します。
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スイッチ全体で QoS(Quality Of Service)をイネーブルにするには、mls qos グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。mls qos コマンドを入力すると、システム内のすべてのポートでデフォルト パラメータが使用されて QoS がイネーブルになります。スイッチ全体のすべての QoS 関連の統計をリセットし、QoS 機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
QoS はディセーブルです。パケットが変更されない(パケット内の CoS、DSCP、および IP precedence 値は変更されない)ため、信頼できるポートまたは信頼できないポートといった概念は存在しません。トラフィックは Pass-Through モードでスイッチングされます(パケットは書き換えられることなくスイッチングされ、ポリシングなしのベスト エフォートに分類されます)。
mls qos グローバル コンフィギュレーション コマンドによって QoS がイネーブル化され、その他のすべての QoS 設定値がデフォルト値に設定されている場合、トラフィックはポリシングされず、ベストエフォート(DSCP 値と CoS 値は 0 に設定される)として分類されます。ポリシー マップは設定されません。すべてのポート上のデフォルト ポートの信頼性は、信頼性なし(untrusted)の状態です。デフォルトの入力キューおよび出力キューの設定値が有効となります。
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QoS 分類、ポリシング、マークダウンまたはドロップ、キューイング、トラフィック シェーピング機能を使用するには、QoS をグローバルにイネーブルにする必要があります。mls qos コマンドを入力する前に、ポリシーマップを作成しそれをポートに適用できます。ただし、mls qos コマンドを入力していない場合、QoS 処理はディセーブルになります。
no mls qos コマンドを入力しても、QoS を設定するために使用したポリシーマップとクラスマップは設定から削除されません。ただし、システム リソースを節約するため、ポリシーマップに対応するエントリはスイッチ ハードウェアから削除されます。以前の設定で QoS を再度イネーブルにする場合、mls qos コマンドを使用します。
このコマンドでスイッチの QoS 状態を切り替えることで、キューのサイズが修正(再割り当て)されます。キュー サイズの変更時には、ハードウェアを再設定する期間中キューは一時的にシャットダウンされ、スイッチはこのキューに新たに到着したパケットをドロップします。
次の例では、スイッチ上で QoS をイネーブルにする方法を示します。
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ポリサー パラメータを定義するには、mls qos aggregate-policer グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。これは、同一のポリシー マップ内の複数のクラスで共有できます。ポリサーは、最大許容伝送速度、最大バースト伝送サイズ、およびいずれかの最大値を超過した場合の対処法を定義します。集約ポリサーを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos aggregate-policer aggregate-policer-name rate-bps burst-byte exceed-action { drop | policed-dscp-transmit }
no mls qos aggregate-policer aggregate-policer-name
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ポリサーが複数のクラスによって共有されている場合は、集約ポリサーを定義します。
あるポートのポリサーを別のポートの他のポリサーと共有することはできません。2 つの異なるポートからのトラフィックは、ポリシング目的では集約できません。
2 つ以上の物理ポートを制御するポート ASIC デバイスは、256 個のポリサー(255 個のユーザ設定可能なポリサーと 1 個の内部使用向けに予約されたポリサー)をサポートします。ポートごとにサポートされるユーザ設定可能なポリサーの最大数は 63 です。ポリサーはソフトウェアによってオンデマンドで割り振られ、ハードウェアおよび ASIC の限界によって制約されます。ポートごとにポリサーを予約することはできません(ポートがいずれかのポリサーに割り当てられるとは保証されていません)。
集約ポリサーは同じポリシー マップ内の複数のクラスに適用されます。異なるポリシー マップにまたがって集約ポリサーを使用することはできません。
ポリシー マップ内で使用中の場合、集約ポリサーは削除できません。最初に、 no police aggregate aggregate-policer-name ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドを使用してすべてのポリシー マップから集約ポリサーを削除してから、 no mls qos aggregate-policer aggregate-policer-name コマンドを使用する必要があります。
ポリシングはトークンバケット アルゴリズムを使用します。バケットの深さ(バケットがオーバーフローするまでの許容最大バースト)を設定するには、 police ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドの burst-byte オプションまたは mls qos aggregate-policer グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。トークンがバケットから削除される速度(平均速度)を設定するには、 police ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドの rate-bps オプションまたは mls qos aggregate-policer グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
次の例では、集約ポリサー パラメータを定義する方法と、ポリシー マップ内の複数のクラスにそのポリサーを適用する方法を示します。
設定を確認するには、 show mls qos aggregate-policer 特権 EXEC コマンドを入力します。
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ポートのデフォルト サービス クラス(CoS)値を定義したり、ポート上のすべての着信パケットにデフォルト CoS 値を割り当てたりするには、mls qos cos インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos cos { default-cos | override }
no mls qos cos { default-cos | override }
デフォルト CoS 値をポートに割り当てます。パケットがタグ付けされていない場合、デフォルトの CoS 値がパケットの CoS 値になります。指定できる CoS 範囲は 0 ~ 7 です。 |
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デフォルト値を使用して、タグなし(着信パケットが CoS 値を持たない場合)で着信したすべてのパケットに CoS 値と Differentiated Service Code Point(DSCP)値を割り当てることができます。また、 override キーワードを使用すると、デフォルトの CoS 値と DSCP 値をすべての着信パケットに割り当てることができます。
特定のポートに届くすべての着信パケットに、他のポートからのパケットより高いプライオリティを与える場合には、 override キーワードを使用します。たとえポートがすでに DSCP、CoS、または IP precedence を信頼するように設定されていても、このコマンドは以前に設定済みの信頼状態を無効にし、すべての着信 CoS 値に mls qos cos コマンドで設定されたデフォルトの CoS 値が割り当てられます。着信パケットがタグ付きの場合、パケットの CoS 値は、出力ポートで、ポートのデフォルト CoS を使用して変更されます。
次の例では、ポートのデフォルト ポート CoS 値を 4 に設定する方法を示します。
次の例では、ポートに到着するすべてのパケットにポートのデフォルト CoS 値 4 を割り当てる方法を示します。
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Differentiated Services Code Point(DSCP)の信頼できるポートに DSCP/DSCP 変換マップを適用するには、mls qos dscp-mutation インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。マップをデフォルト設定(DSCP 変換なし)に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos dscp-mutation dscp-mutation-name
no mls qos dscp-mutation dscp-mutation-name
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
DSCP/DSCP 変換マップの名前。このマップは、以前は mls qos map dscp-mutation グローバル コンフィギュレーション コマンドで定義されていました。 |
デフォルトの DSCP/DSCP 変換マップは、着信 DSCP 値を同じ DSCP 値にマッピングするヌル マップです。
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2 つの QoS(Quality of Service)ドメインが異なる DSCP 定義を持つ場合は、DSCP/DSCP 変換マップを使用して、一方の DSCP 値のセットをもう一方のドメインの定義に適合するように変換します。DSCP/DSCP 変換マップは、QoS 管理ドメインの境界にある受信ポートに適用します(入力変換)。
入力変換では、新しい DSCP 値がパケット内の値を上書きし、QoS はこの新しい値を持つパケットを処理します。スイッチは、新しい DSCP 値とともにそのパケットをポートへ送出します。
入力ポートには複数の DSCP/DSCP 変換マップを設定できます。
マップは、DSCP の信頼性のあるポートにのみ適用します。DSCP 変換マップを信頼できないポート、サービス クラス(CoS)または IP precedence の信頼できるポートに適用すると、コマンドはすぐには影響せず、そのポートが DSCP の信頼できるポートになってから効果を発揮します。
次の例では、DSCP/DSCP 変換マップ dscpmutation1 を定義し、そのマップをポートに適用する方法を示します。
次の例では、DSCP/DSCP 変換マップ dscpmutation1 をポートから削除し、そのマップをデフォルトに戻す方法を示します。
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サービス クラス(CoS)/Differentiated Services Code Point(DSCP)マップ、DSCP/CoS マップ、DSCP/DSCP 変換マップ、IP precedence/DSCP マップ、およびポリシングされた DSCP マップを定義するには、mls qos map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルトのマップに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos map { cos-dscp dscp1...dscp8 | dscp-cos dscp-list to cos | dscp-mutation dscp-mutation- name in-dscp to out-dscp | ip-prec-dscp dscp1...dscp8 | policed-dscp dscp-list to mark-down-dscp }
no mls qos map { cos-dscp | dscp-cos | dscp-mutation dscp-mutation-name | ip-prec-dscp | policed-dscp }
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
表 2-8 に、デフォルトの CoS/DSCP マップを示します。
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表 2-9 に、デフォルトの DSCP/CoS マップを示します。
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表 2-10 に、デフォルトの IP precedence/DSCP マップを示します。
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デフォルトの DSCP/DSCP 変換マップは、着信 DSCP 値を同じ DSCP 値にマッピングするヌル マップです。
デフォルトのポリシング設定 DSCP マップは、着信 DSCP 値を同じ DSCP 値にマッピングするヌル マップです。
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マップはすべてグローバルに定義されています。DSCP/DSCP 変換マップを除くすべてのマップは、すべてのポートに適用されます。DSCP/DSCP 変換マップは、特定のポートに適用されます。
次の例では、IP precedence/DSCP マップを定義し、IP precedence 値 0 ~ 7 を DSCP 値 0、10、20、30、40、50、55、および 60 にマッピングする方法を示します。
次の例では、ポリシング設定 DSCP マップを定義する方法を示します。DSCP 値 1、2、3、4、5、および 6 は DSCP 値 0 にマークダウンされます。明示的に設定されていないマーク付きの DSCP 値は変更されません。
次の例では、DSCP/CoS マップを定義する方法を示します。DSCP 値 20、21、22、23、および 24 は CoS 1 にマッピングされます。DSCP 値 10、11、12、13、14、15、16、および 17 は CoS 0 にマッピングされます。
次の例では、CoS/DSCP マップを定義する方法を示します。CoS 値 0 ~ 7 は、DSCP 値 0、5、10、15、20、25、30、および 35 にマッピングされます。
次の例では、DSCP/DSCP 変換マップを定義する方法を示します。明示的に設定されていないエントリはすべて変更されません(ヌル マップ内の指定のままです)。
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キューセット(各ポートの 4 つの出力キュー)にバッファを割り当てるには、 mls qos queue-set output buffers グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos queue-set output qset-id buffers allocation1 ... allocation4
no mls qos queue-set output qset-id buffers
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
すべての割り当て値は、4 つのキューに均等にマッピングされます(25、25、25、25)。各キューがバッファ スペースの 1/4 を持ちます。
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4 つの割り当て値を指定します。各値はスペースで区切ります。
トラフィックの重要度に応じてバッファを割り当てます。たとえば、最高プライオリティのトラフィックを持つキューには多くの割合のバッファを与えます。
異なる特性を持つ異なるクラスのトラフィックを設定するには、 mls qos queue-set output qset-id threshold グローバル コンフィギュレーション コマンドとともに、このコマンドを使用します。
(注) 出力キューのデフォルト設定は、ほとんどの状況に適しています。出力キューについて十分理解したうえで、この設定がユーザの QoS ソリューションを満たさないと判断した場合のみ、設定を変更してください。
次の例では、ポートをキューセット 2 にマッピングする方法を示します。バッファ スペースを出力キュー 1 に 40% 割り当て、出力キュー 2、3、および 4 にそれぞれ 20% ずつ割り当てます。
設定を確認するには、 show mls qos interface [ interface-id ] buffers または show mls qos queue-set 特権 EXEC コマンドを入力します。
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Weighted Tail-Drop(WTD)しきい値を設定し、バッファのアベイラビリティを保証し、キューセットに対する最大メモリ割り当てを設定します。 |
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Weighted Tail-drop(WTD; 重み付きテール ドロップ)しきい値の設定、バッファの可用性の保証、およびキューセット(各ポートの 4 つの出力キュー)への最大メモリ割り当ての設定を行うには、 mls qos queue-set output threshold グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos queue-set output qset-id threshold queue-id drop-threshold1 drop-threshold2 reserved-threshold maximum-threshold
no mls qos queue-set output qset-id threshold [ queue-id ]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
QoS(Quality of Service)がイネーブルなときは、WTD もイネーブルです。
表 2-11 は、デフォルトの WTD しきい値の設定値を示しています。
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mls qos queue-set output qset-id buffers グローバル コンフィギュレーション コマンドは、キューセット内の 4 つのキューに固定量のバッファを割り当てます。
ドロップしきい値(%)は 100% を超過することができ、最大値まで指定することができます(最大しきい値が 100% を超える場合)。
バッファ範囲により、キューセット内の個々のキューが共通のプールをさらに利用できる場合でも、各キューの最大パケット数は内部で 400%、つまりバッファに割り当てられた数の 4 倍に制限されます。1 つのパケットは 1 つまたは複数のバッファを使用できます。
Cisco IOS Release 12.2(25)SEE1 以降で、drop-threshold、drop-threshold2、maximum-threshold パラメータの範囲が増加しました。
(注) 出力キューのデフォルト設定は、ほとんどの状況に適しています。出力キューについて十分理解したうえで、この設定がユーザの QoS ソリューションを満たさないと判断した場合のみ、設定を変更してください。
スイッチは、バッファ割り当て方式を使用して、出力キューごとに最小バッファ量を予約し、いずれかのキューまたはポートがすべてのバッファを消費しその他のキューがバッファを使用できなくなるのを防ぎ、バッファ スペースを要求元のキューに許可するかどうかを決定します。スイッチは、ターゲット キューが予約量を超えるバッファを消費していないかどうか(アンダーリミット)、その最大バッファをすべて消費したかどうか(オーバーリミット)、共通のプールが空(空きバッファがない)か空でない(空きバッファ)かを判断します。キューがオーバーリミットでない場合は、スイッチは予約済みプールまたは共通のプール(空でない場合)からバッファ スペースを割り当てることができます。共通のプールに空きバッファがない場合や、キューがオーバーリミットの場合、スイッチはフレームをドロップします。
次の例では、ポートをキューセット 2 にマッピングする方法を示します。キュー 2 のドロップしきい値を割り当てられたメモリの 40% と 60% に設定し、割り当てられたメモリの 100% を保証(予約)して、このキューがパケットをドロップせずに保持可能な最大メモリを 200% に設定します。
設定を確認するには、 show mls qos interface [ interface-id ] buffers または show mls qos queue-set 特権 EXEC コマンドを入力します。
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着信 IP パケットの Differentiated Services Code Point(DSCP)フィールドを変更する(書き換える)ようにスイッチを設定するには、 mls qos rewrite ip dscp グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スイッチがパケットの DSCP フィールドを変更(書き換え)しないように設定し、DSCP 透過をイネーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
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DSCP 透過は、出力でのパケットの DSCP フィールドにのみ影響を与えます。 no mls qos rewrite ip dscp コマンドを使用して DSCP 透過がイネーブルになっている場合、スイッチは着信パケットの DSCP フィールドは変更せず、送信パケットの DSCP フィールドも着信パケットのものと同じになります。
デフォルトでは、DSCP 透過性はディセーブルです。スイッチでは着信パケットの DSCP フィールドが変更され、発信パケットの DSCP フィールドは、ポートの信頼設定、ポリシングとマーキング、DSCP/DSCP 変換マップを含めて QoS(Quality of Service)に基づきます。
DSCP 透過の設定に関係なく、スイッチは、トラフィックのプライオリティを表すサービス クラス(CoS)値の生成に使用するパケットの内部 DSCP 値を変更します。また、スイッチは内部 DSCP 値を使用して、出力キューおよびしきい値を選択します。
たとえば、QoS がイネーブルになっており、着信パケットの DSCP 値が 32 の場合、スイッチはポリシー マップ設定に基づいて内部 DSCP 値を 16 に変更します。DSCP 透過がイネーブルになっている場合、送信 DSCP 値は 32(着信 DSCP 値と同じ)です。DSCP 透過がディセーブルになっている場合、内部 DSCP 値に基づいて、送信 DSCP 値は 16 になります。
次の例では、DSCP 透過性をイネーブルにして、スイッチで着信 IP パケットの DSCP 値を変更しないように設定する方法を示しています。
次の例では、DSCP 透過性をディセーブルにして、スイッチで着信 IP パケットの DSCP 値を変更するように設定する方法を示しています。
設定を確認するには、 show running config | include rewrite 特権 EXEC コマンドを入力します。
入力キューに Shaped Round Robin(SRR; シェイプド ラウンド ロビン)ウェイトを割り当てるには、 mls qos srr-queue input bandwidth グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。重みの比率は、SRR スケジューラがパケットを各キューから送り出す頻度の比率です。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos srr-queue input bandwidth weight1 weight2
no mls qos srr-queue input bandwidth
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
weight1 および weight2 の比率によって、SRR スケジューラがパケットを入力キュー 1 および入力キュー 2 から送り出す頻度の比率が決まります。指定できる範囲は 1 ~ 100 です。各値はスペースで区切ります。 |
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SRR は、 mls qos srr-queue input priority-queue queue-id bandwidth weight グローバル コンフィギュレーション コマンドの bandwidth キーワードで指定されたとおり、設定された重みに従ってプライオリティ キューにサービスを提供します。SRR は、両方の入力キューで残りの帯域幅を共有し、mls qos srr-queue input bandwidth weight1 weight2 グローバル コンフィギュレーション コマンドで設定されたウェイトで指定しているサービスを行います。
どの入力キューがプライオリティ キューであるかを指定するには、 mls qos srr-queue input priority-queue グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次の例では、キューの入力帯域幅を割り当てる方法を示します。プライオリティ キューイングはディセーブルです。割り当てられる共有帯域幅の比率は、キュー 1 が 25/(25+75)、キュー 2 が 75/(25+75)です。
次の例では、キュー 2 はキュー 1 の 3 倍の帯域幅を持っています。キュー 2 には、キュー 1 の 3 倍の頻度でサービスが提供されます。
次の例では、キューの入力帯域幅を割り当てる方法を示します。キュー 1 は割り当てられた帯域幅の 10% を持つプライオリティ キューです。キュー 1 とキュー 2 に割り当てられた帯域幅の比率は、4/(4+4)です。SRR は最初、設定された 10% の帯域幅をキュー 1(プライオリティ キュー)にサービスします。そのあと、SRR は残りの 90% の帯域幅をキュー 1 とキュー 2 にそれぞれ 45% ずつ均等に分配します。
設定を確認するには、 show mls qos interface [ interface-id ] queueing または show mls qos input-queue 特権 EXEC コマンドを入力します。
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サービス クラス(CoS)値を入力キューにマッピング、または CoS 値をキューおよびしきい値 ID にマッピングします。 |
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入力キュー間にバッファを割り当てるには、 mls qos srr-queue input buffers グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos srr-queue input buffers percentage1 percentage2
no mls qos srr-queue input buffers
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
入力キュー 1 および入力キュー 2 に割り当てられるバッファの割合(%)です。指定できる範囲は 0 ~ 100 です。各値はスペースで区切ります。 |
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次の例では、入力キュー 1 にバッファ スペースの 60% を、入力キュー 2 にバッファ スペースの 40% を割り当てる方法を示します。
設定を確認するには、 show mls qos interface [ interface-id ] buffers または show mls qos input-queue 特権 EXEC コマンドを入力します。
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サービス クラス(CoS)値を入力キューにマッピング、または CoS 値をキューおよびしきい値 ID にマッピングします。 |
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サービス クラス(CoS)値を入力キューにマッピングするか、または CoS 値をキューとしきい値 ID にマッピングするには、 mls qos srr-queue input cos-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos srr-queue input cos-map queue queue-id { cos1...cos8 | threshold threshold-id cos1...cos8 }
no mls qos srr-queue input cos-map
表 2-12 では、デフォルトの CoS 入力キューのしきい値のマッピングを示します。
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入力ポートに割り当てられた CoS によって、入力または出力のキューおよびしきい値が選択されます。
しきい値 3 のドロップしきい値(%)は事前に定義されています。パーセンテージはキューがいっぱいの状態に対して設定されます。 mls qos srr-queue input threshold グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、入力キューに 2 つの Weighted Tail-Drop(WTD)しきい値(%)を割り当てることができます。
各 CoS 値を、異なるキューおよびしきい値の組み合わせに対してマッピングできます。これによりフレームを異なる動作に従わせることができます。
次の例では、CoS 値 0 ~ 3 を、入力キュー 1 とドロップしきい値 50% のしきい値 ID 1 にマッピングする方法を示します。CoS 値 4 と 5 は、入力キュー 1 とドロップしきい値 70% のしきい値 ID 2 に割り当てます。
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Differentiated Services Code Point(DSCP)値を入力キューにマッピングするか、または DSCP 値をキューとしきい値 ID にマッピングするには、 mls qos srr-queue input dscp-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos srr-queue input dscp-map queue queue-id { dscp1...dscp8 | threshold threshold-id dscp1...dscp8 }
no mls qos srr-queue input dscp-map
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
dscp1...dscp8 には、各値をスペースで区切って、最大 8 の値を入力します。指定できる範囲は 0 ~ 63 です。 |
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threshold-id で指定できる範囲は 1 ~ 3 です。 dscp1...dscp8 には、各値をスペースで区切って、最大 8 の値を入力します。指定できる範囲は 0 ~ 63 です。 |
表 2-13 は、デフォルトの DSCP 入力キューしきい値マップを示しています。
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入力ポートに割り当てられた DSCP によって、入力または出力のキューおよびしきい値が選択されます。
しきい値 3 のドロップしきい値(%)は事前に定義されています。パーセンテージはキューがいっぱいの状態に対して設定されます。 mls qos srr-queue input threshold グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、入力キューに 2 つの Weighted Tail-Drop(WTD)しきい値(%)を割り当てることができます。
各 DSCP 値を異なるキューおよびしきい値の組み合わせにマッピングして、フレームが別の方法で処理されるようにすることができます。
次の例では、DSCP 値 0 ~ 6 を、入力キュー 1 とドロップしきい値 50% のしきい値 1 にマッピングする方法を示します。DSCP 値 20 と 26 は、入力キュー 1 とドロップしきい値 70% のしきい値 2 にマッピングします。
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サービス クラス(CoS)値を入力キューにマッピングするか、CoS 値をキューおよびしきい値 ID にマッピングします。 |
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入力プライオリティ キューを設定し、リングが輻輳状態になった場合に内部リング上で帯域幅を保証するには、 mls qos srr-queue input priority-queue グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos srr-queue input priority-queue queue-id bandwidth weight
no mls qos srr-queue input priority-queue queue-id
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プライオリティ キューは、優先して進める必要があるトラフィックにのみ使用してください(遅延とジッタを最小限にとどめる必要のある音声トラフィックなど)。
プライオリティ キューは内部リング上で帯域幅の一部が保証されており、オーバーサブスクライブ型のリング上でネットワーク トラフィックが多い場合(バックプレーンが送達できる量よりもトラフィックが多い場合、およびキューが満杯でフレームをドロップしている場合)に、遅延とジッタを軽減します。
シェイプド ラウンド ロビン(SRR)は、 mls qos srr-queue input priority-queue queue-id bandwidth weight グローバル コンフィギュレーション コマンドの bandwidth キーワードで指定されたとおり、設定された重みに従ってプライオリティ キューにサービスを提供します。SRR は、両方の入力キューで残りの帯域幅を共有し、mls qos srr-queue input bandwidth weight1 weight2 グローバル コンフィギュレーション コマンドで設定されたウェイトで指定しているサービスを行います。
プライオリティ キューイングをディセーブルにするには、帯域幅の重みを 0 に設定します。たとえば、 mls qos srr-queue input priority-queue queue-id bandwidth 0 と入力します。
次の例では、キューの入力帯域幅を割り当てる方法を示します。キュー 1 は割り当てられた帯域幅の 10% を持つプライオリティ キューです。キュー 1 とキュー 2 に割り当てられた帯域幅の比率は、4/(4+4)です。SRR は最初、設定された 10% の帯域幅をキュー 1(プライオリティ キュー)にサービスします。そのあと、SRR は残りの 90% の帯域幅をキュー 1 とキュー 2 にそれぞれ 45% ずつ均等に分配します。
設定を確認するには、 show mls qos interface [ interface-id ] queueing または show mls qos input-queue 特権 EXEC コマンドを入力します。
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サービス クラス(CoS)値を入力キューにマッピング、または CoS 値をキューおよびしきい値 ID にマッピングします。 |
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入力キューに重み付きテール ドロップ(WTD)しきい値(%)を割り当てるには、 mls qos srr-queue input threshold グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos srr-queue input threshold queue-id threshold-percentage1 threshold-percentage2
no mls qos srr-queue input threshold queue-id
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
2 つの WTD しきい値(%)です。各しきい値は、キューに割り当てられたキュー記述子の総数に対する割合です。各値はスペースで区切ります。指定できる範囲は 1 ~ 100 です。 |
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QoS は、サービス クラス(CoS)/しきい値マップまたは Differentiated Services Code Point(DSCP)/しきい値マップを使用して、どの CoS 値または DSCP 値をしきい値 1 としきい値 2 にマッピングするかを判別します。しきい値 1 を超えた場合は、しきい値を超えなくなるまで、CoS または DSCP がこのしきい値に割り当てられたパケットがドロップされます。ただし、しきい値 2 に割り当てられたパケットは、2 番めのしきい値を超えることがないかぎり、引き続きキューに入れられ送信されます。
各キューには、2 つの設定可能な(明示)ドロップしきい値と 1 つの事前設定された(暗黙)ドロップしきい値(フル)があります。
CoS/ しきい値マップを設定するには、 mls qos srr-queue input cos-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。DSCP/ しきい値マップを設定するには、 mls qos srr-queue input dscp-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次の例では、2 つのキューにテールドロップしきい値を設定する方法を示します。キュー 1 のしきい値は 50% と 100%、キュー 2 のしきい値は 70% と 100% です。
設定を確認するには、 show mls qos interface [ interface-id ] buffers または show mls qos input-queue 特権 EXEC コマンドを入力します。
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サービス クラス(CoS)値を入力キューにマッピング、または CoS 値をキューおよびしきい値 ID にマッピングします。 |
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サービス クラス(CoS)値を出力キューにマッピングするか、または CoS 値をキューとしきい値 ID にマッピングするには、 mls qos srr-queue output cos-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos srr-queue output cos-map queue queue-id { cos1...cos8 | threshold threshold-id cos1...cos8 }
no mls qos srr-queue output cos-map
表 2-14 では、デフォルトの CoS 出力キューのしきい値のマッピングを示します。
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しきい値 3 のドロップしきい値(%)は事前に定義されています。パーセンテージはキューがいっぱいの状態に対して設定されます。
(注) 出力キューのデフォルト設定は、ほとんどの状況に適しています。出力キューについて十分理解したうえで、これらの設定がユーザの QoS(Quality of Service)ソリューションを満たさないと判断した場合のみ、設定を変更することができます。
mls qos queue-set output qset-id threshold グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、出力キューに 2 つの Weighted Tail-Drop(WTD)しきい値(%)を割り当てることができます。
各 CoS 値を、異なるキューおよびしきい値の組み合わせに対してマッピングできます。これによりフレームを異なる動作に従わせることができます。
次の例では、ポートをキューセット 1 にマッピングする方法を示します。CoS 値 0 ~ 3 を出力キュー 1 としきい値 ID 1 にマッピングします。キュー 1 のドロップしきい値を割り当てられたメモリの 50% と 70% に設定し、割り当てられたメモリの 100% を保証(予約)して、このキューがパケットをドロップせずに保持可能な最大メモリを 200% に設定します。
設定を確認するには、 show mls qos maps 、 show mls qos interface [ interface-id ] buffers 、または show mls qos queue-set 特権 EXEC コマンドを入力します。
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Differentiated Service Code Point(DSCP)値を出力キュー、またはキューとしきい値 ID にマッピングします。 |
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Differentiated Services Code Point(DSCP)値を出力キューにマッピングするか、または DSCP 値をキューとしきい値 ID にマッピングするには、 mls qos srr-queue output dscp-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos srr-queue output dscp-map queue queue-id { dscp1...dscp8 | threshold threshold-id dscp1...dscp8 }
no mls qos srr-queue output dscp-map
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
dscp1...dscp8 には、各値をスペースで区切って、最大 8 の値を入力します。指定できる範囲は 0 ~ 63 です。 |
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threshold-id で指定できる範囲は 1 ~ 3 です。 dscp1...dscp8 には、各値をスペースで区切って、最大 8 の値を入力します。指定できる範囲は 0 ~ 63 です。 |
表 2-15 は、デフォルトの DSCP 出力キューしきい値マップを示しています。
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しきい値 3 のドロップしきい値(%)は事前に定義されています。パーセンテージはキューがいっぱいの状態に対して設定されます。
(注) 出力キューのデフォルト設定は、ほとんどの状況に適しています。出力キューについて十分理解したうえで、この設定がユーザの QoS ソリューションを満たさないと判断した場合のみ、設定を変更してください。
mls qos queue-set output qset-id threshold グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用すると、出力キューに 2 つの Weighted Tail-Drop(WTD)しきい値(%)を割り当てることができます。
各 DSCP 値を異なるキューおよびしきい値の組み合わせにマッピングして、フレームが別の方法で処理されるようにすることができます。
次の例では、ポートをキューセット 1 にマッピングする方法を示します。DSCP 値 0 ~ 3 を出力キュー 1 としきい値 ID 1 にマッピングします。キュー 1 のドロップしきい値を割り当てられたメモリの 50% と 70% に設定し、割り当てられたメモリの 100% を保証(予約)して、このキューがパケットをドロップせずに保持可能な最大メモリを 200% に設定します。
設定を確認するには、 show mls qos maps 、 show mls qos interface [ interface-id ] buffers 、または show mls qos queue-set 特権 EXEC コマンドを入力します。
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ポートの信頼状態を設定するには、mls qos trust インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。入力トラフィックを信頼できるようになり、パケットの Differentiated Service Code Point(DSCP)、サービス クラス(CoS)、または IP precedence のフィールドを調べることにより分類が実行されます。ポートを信頼できない状態に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mls qos trust [ cos | device cisco-phone | dscp | ip-precedence ]
no mls qos trust [ cos | device | dscp | ip-precedence ]
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QoS(Quality of Service)ドメインに着信するパケットは、ドメインのエッジで分類されます。パケットがエッジで分類されると、QoS ドメイン内の各スイッチでパケットを分類する必要がないので、QoS ドメイン内のスイッチ ポートはいずれか 1 つの信頼状態に設定できます。ポートが信頼されているかどうか、またどのパケットのフィールドがトラフィックの分類に使用されるのかを指定する場合に、このコマンドを使用します。
ポートに信頼 DSCP または信頼 IP precedence が設定され、着信パケットが非 IP パケットの場合は、CoS/DSCP マップを使用して、CoS 値から対応する DSCP 値が導き出されます。CoS は、トランク ポートの場合はパケット CoS、非トランク ポートの場合はデフォルトのポート CoS となります。
DSCP が信頼されている場合、IP パケットの DSCP フィールドは変更されません。ただし、パケットの CoS 値を(DSCP/CoS マップに基づいて)変更することは可能です。
CoS が信頼されている場合、パケットの CoS フィールドは変更されませんが、IP パケットである場合には(CoS/DSCP マップに基づいて)DSCP を変更することはできます。
信頼境界機能は、ユーザがネットワーク化された Cisco IP Phone から PC を切断し、これをスイッチ ポートに接続して信頼された CoS または DSCP 設定を利用する場合のセキュリティ問題の発生を防止します。スイッチおよび IP Phone に接続されたポートで Cisco Discovery Protocol(CDP)をグローバルにイネーブルにする必要があります。IP Phone が検出されなかった場合、信頼境界機能はスイッチまたはルーテッド ポートの信頼設定をディセーブルにし、高プライオリティ キューが誤って使用されないようにします。
DSCP または IP precedence の信頼設定を行うと、着信パケットの DSCP 値または IP precedence 値が信頼されます。IP Phone に接続するスイッチ ポートで mls qos cos override インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを設定すると、スイッチは着信音声およびデータパケットの CoS を無効にし、デフォルトの CoS 値をそれらに割り当てます。
QoS ドメイン間境界の場合は、ポートを DSCP 信頼状態に設定し、DSCP 値が QoS ドメイン間で異なる場合は DSCP/DSCP 変換マップを適用することができます。
ポート信頼状態を使用した分類(たとえば、 mls qos trust [ cos | dscp | ip-precedence ])とポリシー マップ(たとえば、 service-policy input policy-map-name )は同時に指定できません。最後に行われた設定により、前の設定が上書きされます。
次の例では、着信パケットの IP precedence フィールドを信頼するようにポートを設定する方法を示します。
次の例では、ポートに接続されている Cisco IP Phone が信頼できるデバイスになるように指定する方法を示します。
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デフォルトのポート CoS 値を定義するか、あるいはポートのすべての着信パケットにデフォルトの CoS 値を割り当てます。 |
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CoS/DSCP マップ、DSCP/CoS マップ、DSCP/DSCP 変換マップ、IP precedence/DSCP マップ、およびポリシング設定 DSCP マップを定義します。 |
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新規のスイッチド ポート アナライザ(SPAN)セッションまたはリモート SPAN(RSPAN)送信元/宛先セッションを開始し、ネットワーク セキュリティ デバイス(Cisco IDS センサー アプライアンスなど)の宛先ポート上で入力トラフィックをイネーブルにし、既存の SPAN または RSPAN セッションでインターフェイスや VLAN を追加/削除し、SPAN 送信元トラフィックを特定の VLAN に制限(フィルタリング)するには、 monitor session グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。SPAN または RSPAN セッションを削除したり、SPAN または RSPAN セッションから送信元/宛先のインターフェイスやフィルタを削除したりする場合は、このコマンドの no 形式を使用します。宛先インターフェイスに対してこのコマンドの no 形式を使用すると、カプセル化オプションは無視されます。
monitor session session_number destination { interface interface-id [, | -] [ encapsulation {dot1q | replicate } ] [ ingress { dot1q vlan vlan-id | untagged vlan vlan-id | vlan vlan-id }]} | { remote vlan vlan-id }
monitor session session_number filter vlan vlan-id [, | -]
monitor session session_number source { interface interface-id [, | -] [ both | rx | tx ]} | { vlan vlan-id [, | -] [ both | rx | tx ]}| { remote vlan vlan-id }
no monitor session { session_number | all | local | remote }
no monitor session session_number destination { interface interface-id [, | -] [ encapsulation {dot1q | replicate } ] [ ingress { dot1q vlan vlan-id | untagged vlan vlan-id | vlan vlan-id }]} | { remote vlan vlan-id }
no monitor session session_number filter vlan vlan-id [, | -]
no monitor session session_number source { interface interface-id [, | -] [ both | rx | tx ]} | { vlan vlan-id [, | -] [ both | rx | tx ]} | { remote vlan vlan-id }
送信元インターフェイスのデフォルトでは、受信トラフィックと送信トラフィックの両方を監視します。
送信元ポートとして使用されるトランク インターフェイス上では、すべての VLAN が監視されます。
ローカル SPAN の宛先ポートで encapsulation replicate が指定されなかった場合、パケットはカプセル化のタグなしのネイティブ形式で送信されます。
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送信元ポートまたは送信元 VLAN を出入りするトラフィックは、SPAN または RSPAN を使用して監視できます。送信元ポートまたは送信元 VLAN にルーティングされるトラフィックは監視できません。
2 つのローカル SPAN セッションおよび RSPAN 送信元セッションを組み合わせた最大値を設定することができます。スイッチ上で、合計 66 の SPAN および RSPAN セッションを保有できます。
各セッションには複数の入力または出力の送信元ポートまたは VLAN を含めることができますが、1 つのセッション内で送信元ポートと送信元 VLAN を組み合わせることはできません。各セッションは複数の宛先ポートを保有できます。
VLAN-based SPAN(VSPAN)を使用して、VLAN または一連の VLAN 内のネットワーク トラフィックを解析する場合、送信元 VLAN のすべてのアクティブ ポートが SPAN または RSPAN セッションの送信元ポートになります。トランク ポートは VSPAN の送信元ポートとして含まれ、監視された VLAN ID のパケットのみが宛先ポートに送信されます。
1 つのポート、1 つの VLAN、一連のポート、一連の VLAN、ポート範囲、VLAN 範囲でトラフィックを監視できます。[ , | - ] オプションを使用することにより、一連のインターフェイスまたはインターフェイス範囲、一連の VLAN または VLAN 範囲を指定します。
一連の VLAN またはインターフェイスを指定するときは、カンマ(,)の前後にスペースが必要です。VLAN またはインターフェイスの範囲を指定するときは、ハイフン( - )の前後にスペースが必要です。
EtherChannel ポートは、SPAN または RSPAN 宛先ポートとして設定することはできません。EtherChannel グループのメンバーである物理ポートは、宛先ポートとして使用できます。ただし、SPAN の宛先として機能する間は、EtherChannel グループに参加できません。
個々のポートはそれらが EtherChannel に参加している間も監視することができます。また、RSPAN 送信元インターフェイスとして port-channel 番号を指定することで EtherChannel バンドル全体を監視することができます。
宛先ポートとして使用しているポートは、SPAN または RSPAN 送信元ポートにすることはできません。また、同時に複数のセッションの宛先ポートにすることはできません。
SPAN または RSPAN 宛先ポートであるポート上で IEEE 802.1x 認証をイネーブルにすることはできますが、ポートが SPAN 宛先として削除されるまで IEEE 802.1x 認証はディセーブルです。IEEE 802.1x 認証がポート上で使用できない場合、スイッチはエラー メッセージを返します。SPAN または RSPAN 送信元ポートでは IEEE 802.1x 認証をイネーブルにすることができます。
VLAN のフィルタリングは、トランクの送信元ポート上で選択された一連の VLAN のネットワーク トラフィック解析を参照します。デフォルトでは、すべての VLAN がトランクの送信元ポートで監視されます。 monitor session session_number filter vlan vlan-id コマンドを使用すると、トランク送信元ポートの SPAN トラフィックを指定された VLAN だけに限定できます。
VLAN のモニタリングおよび VLAN のフィルタリングは相互に排他的な関係です。VLAN が送信元の場合、VLAN のフィルタリングはイネーブルにできません。VLAN のフィルタリングが設定されている場合、VLAN は送信元になることができません。
入トラフィック転送がネットワーク セキュリティ デバイスでイネーブルの場合、宛先ポートはレイヤ 2 でトラフィックを転送します。
• 他のキーワードなしで、 monitor session session_number destination interface interface-id を入力した場合、出力のカプセル化はタグなしとなり、入力転送はイネーブルになりません。
• monitor session session_number destination interface interface-id ingress を入力した場合は、出力カプセル化はタグなしで、入力カプセル化はそのあとに続くキーワードが dot1q 、 untagged のいずれであるかによって決まります。
• 他のキーワードを指定せずに monitor session session_number destination interface interface-id encapsulation dot1q を入力すると、出力カプセル化で IEEE 802.1Q カプセル化方式が使用されます。(これは、ローカル SPAN だけに適用されます。RSPAN は dot1q カプセル化 をサポートしていません)。
• monitor session session_number destination interface interface-id encapsulation dot1q ingress を入力した場合は、出力カプセル化には IEEE 802.1Q カプセル化が使用され、入力カプセル化はそのあとに続くキーワードが、 dot1q または untagged のいずれであるかによって決まります。(これは、ローカル SPAN だけに適用されます。RSPAN は dot1q カプセル化 をサポートしていません)。
• その他のキーワードを指定せずに、 monitor session session_number destination interface interface-id encapsulation replicate を入力した場合は、出力カプセル化は送信元インターフェイス カプセル化を複製し、入力トラフィック転送はイネーブルにはなりません。(これはローカル SPAN のみに適用します。RSPAN はカプセル化の複製をサポートしていません)。
• monitor session session_number destination interface interface-id encapsulation replicate ingress を入力した場合は、出力カプセル化は送信元インターフェイスのカプセル化を複製し、入力カプセル化はそのあとに続くキーワードが、 dot1q 、 untagged のいずれであるかによって決まります (これはローカル SPAN のみに適用します。RSPAN はカプセル化の複製をサポートしていません)。
次の例では、ローカル SPAN セッション 1 を作成し、送信元ポート 1 から宛先ポート 2 に送受信するトラフィックを監視する方法を示します。
次の例では、宛先ポートを既存のローカル SPAN セッションから削除する方法を示します。
次の例では、既存のセッションの SPAN トラフィックを特定の VLAN にのみ制限する方法を示します。
次の例では、複数の送信元インターフェイスを監視する RSPAN 送信元セッション 1 を設定し、さらに宛先 RSPAN VLAN 900 を設定する方法を示します。
次の例では、監視されたトラフィックを受信するスイッチで RSPAN 宛先セッション 10 を設定する方法を示します。
次の例では、IEEE 802.1Q カプセル化をサポートするセキュリティ装置を使用して、VLAN 5 の入力トラフィックに対応する宛先ポートを設定する方法を示します。出力トラフィックは送信元のカプセル化を複製します。入力トラフィックは IEEE 802.1Q カプセル化を使用します。
次の例では、カプセル化をサポートしないセキュリティ デバイスを使用して、VLAN 5 上の入トラフィックの宛先ポートを設定する方法を示します。出力トラフィックおよび入力トラフィックは、タグ付けされていません。
設定を確認するには、 show monitor 特権 EXEC コマンドを入力します。 show running-config 特権 EXEC コマンドを入力すると、スイッチの SPAN および RSPAN 設定を表示することができます。SPAN 情報は出力の最後付近に表示されます。
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現在の動作設定を表示します。構文情報については、「Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Release 12.2」>「File Management Commands」>「Configuration File Management Commands」を選択してください。 |
スイッチ上で Multicast VLAN Registration(MVR)機能をイネーブルにするには、キーワードを指定せずに mvr グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドをキーワードとともに使用すると、スイッチの MVR モードの設定、MVR IP マルチキャスト アドレスの設定、またはグループ メンバシップからのポートの削除を行う前に、クエリーの返答を待つ最大時間の設定、または MVR マルチキャスト VLAN の指定が行われます。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mvr [ group ip-address [ count ] | mode [ compatible | dynamic ] | querytime value | vlan vlan-id ]
no mvr [ group ip-address | mode [ compatible | dynamic ] | querytime value | vlan vlan-id ]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
デフォルトの MVR モードは、compatible モードです。
IP マルチキャスト アドレスは、デフォルトではスイッチで設定されます。
デフォルトのグループ IP アドレス カウントは 0 です。
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1 つのスイッチ上で最大 256 の MVR マルチキャスト グループを設定できます。
MVR に属するすべての IP マルチキャスト アドレスをスタティックに設定する場合は、 mvr group コマンドを使用します。設定したマルチキャスト アドレスに送信されたマルチキャスト データは、スイッチのすべての送信元ポートおよびその IP マルチキャスト アドレスでデータを受信するよう登録されたすべてのレシーバー ポートに送信されます。
MVR はスイッチ上でエイリアス IP マルチキャスト アドレスをサポートしています。ただし、スイッチが Catalyst 3550 または Catalyst 3500 XL スイッチと連携動作している場合は、それらの間でエイリアスとして使用される IP アドレスや予約済みの IP マルチキャスト アドレス(224.0.0.xxx 範囲内)を設定する必要はありません。
mvr querytime コマンドはレシーバー ポートだけに適用されます。
スイッチ MVR が、Catalyst 2900 XL または Catalyst 3500 XL スイッチと相互動作している場合は、マルチキャスト モードを compatible に設定してください。
compatible モードで動作している場合は、MVR は MVR 送信元ポートでの IGMP ダイナミック加入をサポートしません。
show mvr 特権 EXEC コマンドを使用すると、最大のマルチキャスト グループの現在の設定を表示できます。
次の例では、228.1.23.4 を IP マルチキャスト アドレスとして設定する方法を示します。
次の例では、228.1.23.1 ~ 228.1.23.10 のマルチキャスト アドレスとともに 10 の連続 IP マルチキャスト グループを設定する方法を示します。
スイッチで設定された IP マルチキャスト グループ アドレスを表示する場合は、 show mvr members 特権 EXEC コマンドを使用します。
次の例では、最大クエリー応答時間を 1 秒(10/10)に設定する方法を示します。
次の例では、VLAN 2 をマルチキャスト VLAN として設定する方法を示します。
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設定された MVR インターフェイスをそのタイプ、ステータス、および即時脱退設定とともに表示します。インターフェイスがメンバーであるすべての MVR グループを表示します。 |
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MVR マルチキャスト グループのメンバーであるすべてのポートを表示します。グループにメンバーがいない場合、そのステータスは Inactive として表示されます。 |
レイヤ 2 ポートを Multicast VLAN Registration(MVR)のレシーバー ポートまたは送信元ポートとして設定し、即時脱退機能を設定し、IP マルチキャスト VLAN と IP アドレスにポートをスタティックに割り当てるには、 mvr インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mvr [ immediate | type { receiver | source } | vlan vlan-id group [ ip-address ]]
no mvr [ immediate | type { source | receiver } | vlan vlan-id group [ ip-address ]]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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ポートが設定されたマルチキャスト グループ向けマルチキャスト データを送受信できるようにする場合は、ポートを送信元ポートとして設定します。マルチキャスト データは送信元ポートとして設定されているすべてのポートで受信されます。
レシーバー ポートはトランク ポートになることはできません。スイッチのレシーバー ポートは異なる VLAN に属していてもかまいませんが、マルチキャスト VLAN に属することはできません。
MVR に参加していないポートは、MVR レシーバー ポートまたは送信元ポートとして設定しないでください。非 MVR ポートは通常のスイッチ ポートであり、通常のスイッチ動作でマルチキャスト データを送受信することができます。
即時脱退機能がイネーブルの場合、レシーバー ポートはより短時間でマルチキャスト グループから脱退します。即時脱退機能がなく、スイッチがレシーバー ポートのグループから IGMP Leave メッセージを受信した場合、スイッチは、そのポートに IGMP MAC(メディア アクセス制御)ベースのクエリーを送信し、IGMP グループ メンバシップ レポートを待ちます。設定された時間内にレポートが届かないと、レシーバー ポートがマルチキャスト グループ メンバシップから削除されます。即時脱退機能では、IGMP Leave を受信したレシーバー ポートから IGMP MAC ベースのクエリーは送信されません。Leave メッセージの受信後ただちに、マルチキャスト グループ メンバシップからレシーバー ポートが削除されるので、脱退のための待ち時間が短縮されます。
即時脱退機能をイネーブルにするのは、レシーバー装置が 1 つだけ接続されているレシーバー ポートに限定してください。
mvr vlan group コマンドは、IP マルチキャスト アドレスに送信されたマルチキャスト トラフィックを受信するようにポートをスタティックに設定します。グループのメンバーとしてスタティックに設定されたポートは、スタティックに削除されるまではそのグループのメンバーのままです。compatible モードでは、このコマンドはレシーバー ポートだけに適用されます。dynamic モードでは送信元ポートにも適用されます。レシーバー ポートは、IGMP Join メッセージを使用してダイナミックにマルチキャスト グループに加入することもできます。
compatible モードで動作している場合は、MVR は MVR 送信元ポートでの IGMP ダイナミック加入をサポートしません。
次の例では、MVR レシーバー ポートとしてポートを設定する方法を示します。
設定されたレシーバー ポートおよび送信元ポートを表示するには、 show mvr interface 特権 EXEC コマンドを使用します。
次の例では、ポートの即時脱退機能をイネーブルにする方法を示します。
次の例では、VLAN 1 のポートを IP マルチキャスト グループ 228.1.23.4 のスタティック メンバーとして追加する方法を示します。
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設定済みの MVR インターフェイスを表示するか、またはレシーバー ポートが所属するマルチキャスト グループを表示します。インターフェイスがメンバーであるすべての MVR グループを表示します。 |
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インターフェイスにネットワーク ポリシー プロファイルを適用するには、 network-policy インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポリシーを削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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インターフェイスにプロファイルを適用するには、 network-policy profile number インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
インターフェイスに初めてネットワーク ポリシー プロファイルを適用する場合は、そのインターフェイス上で switchport voice vlan コマンドを設定できません。インターフェイス上で switchport voice vlan vlan-id がすでに設定されている場合は、そのインターフェイスにネットワーク ポリシー プロファイルを適用できます。そのインターフェイスに音声 VLAN または音声信号 VLAN のネットワーク ポリシー プロファイルが適用されます。
次の例では、インターフェイスにネットワーク ポリシー プロファイル 60 を適用する方法を示します。
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ネットワーク ポリシー プロファイルを作成し、ネットワーク ポリシー設定モードを開始する...は、 network-policy profile グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。既存のポリシーを削除し、グローバル コンフィギュレーション モードに戻る場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
network-policy profile profile number
no network-policy profile profile number
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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プロファイルを作成し、ネットワーク ポリシー プロファイル設定モードを開始するには、 network-policy profile グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
ネットワーク ポリシー プロファイル設定モードから特権 EXEC モードに戻る場合は、 exit コマンドを入力します。
ネットワーク ポリシー プロファイル設定モードに入っている場合は、VLAN、サービス クラス(CoS)、Differentiated Services Code Point(DSCP)、およびタギング モードの値を指定して、音声と音声信号のプロファイルを作成できます。
この後、これらのプロファイル属性が Link Layer Discovery Protocol for Media Endpoint Devices(LLDP-MED) network-policy Type-Length-Value(TLV)に格納されます。
次の例では、ネットワーク ポリシー プロファイル 60 を作成する方法を示します。
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network-policy profile グローバル コンフィギュレーション コマンドでネットワーク ポリシー プロファイルを設定するには、 network-policy profile コンフィギュレーション モード コマンドを使用します。プロファイルを削除する場合は、追加パラメータを指定せずにこのコマンドの no 形式を使用します。設定された属性を変更する場合は、パラメータを指定してこのコマンドの no 形式を使用します。
network-policy profile profile number {voice | voice-signaling} vlan [ vlan-id {cos cvalue | dscp dvalue } ] | [[dot1p {cos cvalue | dscp dvalue }] | none | untagged]
no network-policy profile profile number {voice | voice-signaling} vlan [ vlan-id | {cos cvalue } | {dscp dvalue } ] | [[dot1p {cos cvalue } | {dscp dvalue }] | none | untagged]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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ネットワーク ポリシー プロファイルの属性を設定するには、 network-policy profile コマンドを使用します。
voice アプリケーション タイプは、対話形式の音声サービスをサポートしている専用 IP Phone およびそれと同等のデバイスを対象としています。通常、これらのデバイスは、導入の簡素化とセキュリティの強化を図るために、データ アプリケーションから切り離して別々の VLAN 上に配置されます。
voice-signaling アプリケーション タイプは、音声信号と音声メディアにそれぞれ異なるポリシーが必要となるネットワーク トポロジを対象としています。すべてのネットワーク ポリシーが voice policy TLV でアドバタイズされたものとして適用されている場合は、このアプリケーション タイプをアドバタイズしないでください。
次の例では、プライオリティ 4 CoS の VLAN 100 に対して音声アプリケーション タイプを設定する方法を示します。
次の例では、DSCP 値 34 の VLAN 100 に対して音声アプリケーション タイプを設定する方法を示します。
次の例では、プライオリティ タギングを使用したネイティブ VLAN に対して音声アプリケーション タイプを設定する方法を示します。
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スイッチ上でネットワーク モビリティ サービス プロトコル(NMSP)をイネーブルにするには、 nmsp global configuration コマンドを使用します。このコマンドを使用できるのは、スイッチで暗号化ソフトウェア イメージが実行されている場合だけです。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
nmsp { enable | { notification interval { attachment | location } interval-seconds}}
no nmsp { enable | { notification interval { attachment | location } interval-seconds}}
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
スイッチから MSE に位置更新または接続更新が送信されるまでの期間(秒)。指定できる範囲は 1 ~ 30 であり、デフォルト値は 30 です。 |
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スイッチから Cisco Mobility Services Engine(MSE; モビリティ サービス エンジン)への NMSP 位置通知および接続通知の送信をイネーブルにするには、 nmsp グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次の例では、スイッチ上で NMSP をイネーブルにして、位置通知間隔を 10 秒に設定する方法を示します。
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指定されたインターフェイスからの接続情報のレポートを抑制するには、 nmsp attachment suppress インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。このコマンドを使用できるのは、スイッチで暗号化ソフトウェア イメージが実行されている場合だけです。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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Cisco モビリティ サービス エンジン(MSE)に位置通知と接続通知を送信しないようにインターフェイスを設定するには、 nmsp attachment suppress インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次の例では、MSE に接続情報を送信しないようにインターフェイスを設定する方法を示します。
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EtherChannel ポートから受信した着信パケットの送信元アドレスを学習するには、 pagp learn-method インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
pagp learn-method { aggregation-port | physical-port }
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(注) CLI(コマンドライン インターフェイス)を経由して physical-port キーワードが指定された場合でも、スイッチがサポートするのは、集約ポートでのアドレスの学習のみです。スイッチ ハードウェアでは、pagp learn-method および pagp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは無効になっていますが、Catalyst 1900 スイッチなどの物理ポートによるアドレス学習のみをサポートしているデバイスとの PAgP の相互運用のためにこれらのコマンドが必要となります。
スイッチへのリンク パートナーが物理ラーナーの場合、pagp learn-method physical-port インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してスイッチを物理ポート ラーナーとして設定し、port-channel load-balance src-mac グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して送信元 MAC アドレスに基づく負荷分散方式を設定することを推奨します。この状況でのみ、pagp learn-method インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次の例では、学習方式を設定し、EtherChannel 内の物理ポート上のアドレスを学習する方法を示します。
次の例では、学習方法を設定し、EtherChannel 内のポート チャネル上のアドレスを学習する方法を示します。
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドまたは show pagp channel-group-number internal 特権 EXEC コマンドを入力します。
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現在の動作設定を表示します。構文情報については、「Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Release 12.2」>「File Management Commands」>「Configuration File Management Commands」を選択してください。 |
EtherChannel 経由のすべてのポート集約プロトコル(PAgP)トラフィックが 送信されるポートを選択するには、 pagp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。EtherChannel で使用されていないすべてのポートがホットスタンバイ モードにあり、現在選択されているポートやリンクに障害が発生した場合、これらのポートは稼動状態にできます。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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同じ EtherChannel 内で動作可能でメンバシップを持つ物理ポートの中で最も高いプライオリティを持つポートが、PAgP 送信用として選択されます。
(注) CLI(コマンドライン インターフェイス)を経由して physical-port キーワードが指定された場合でも、スイッチがサポートするのは、集約ポートでのアドレスの学習のみです。スイッチ ハードウェアでは、pagp learn-method および pagp port-priority インターフェイス コンフィギュレーション コマンドは無効になっていますが、Catalyst 1900 スイッチなどの物理ポートによるアドレス学習のみをサポートしているデバイスとの PAgP の相互運用のためにこれらのコマンドが必要となります。
スイッチへのリンク パートナーが物理ラーナーの場合、pagp learn-method physical-port インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してスイッチを物理ポート ラーナーとして設定し、port-channel load-balance src-mac グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して送信元 MAC アドレスに基づく負荷分散方式を設定することを推奨します。この状況でのみ、pagp learn-method インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次の例では、ポート プライオリティを 200 に設定する方法を示します。
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドまたは show pagp channel-group-number internal 特権 EXEC コマンドを入力します。
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現在の動作設定を表示します。構文情報については、「Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Release 12.2」>「File Management Commands」>「Configuration File Management Commands」を選択してください。 |
Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)バインディングの照合条件と一致したアドレス解決プロトコル(ARP)パケットを許可するには、 permit ARP アクセス リスト コンフィギュレーション コマンドを使用します。指定したアクセス コントロール エントリ(ACE)をアクセス コントロール リストから削除する場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
permit {[ request] ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask } mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask} | response ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask} [{ any | host target-ip | target-ip target-ip-mask}] mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask} [{ any | host target-mac | target-mac target-mac-mask}]} [ log]
no permit {[ request] ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask } mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask} | response ip { any | host sender-ip | sender-ip sender-ip-mask} [{ any | host target-ip | target-ip target-ip-mask}] mac { any | host sender-mac | sender-mac sender-mac-mask} [{ any | host target-mac | target-mac target-mac-mask}]} [ log]
(任意)ARP 要求の照合条件を指定します。request を指定しないと、すべての ARP パケットに対して照合が実行されます。 |
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(任意)ACE と一致したパケットをロギングします。 ip arp inspection vlan logging グローバル コンフィギュレーション コマンドで matchlog キーワードを設定した場合は、照合条件と一致したパケットがロギングされます。 |
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次の例では、ARP アクセス リストを定義し、IP アドレス 1.1.1.1 および MAC アドレス 0000.0000.abcd のホストからの ARP 要求と ARP 応答をいずれも許可する方法を示します。
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条件が一致した場合に非 IP トラフィックの転送を許可するには、 permit MAC アクセス リスト コンフィギュレーション コマンドを使用します。許可条件を拡張 MAC アクセス リストから削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
{ permit | deny } { any | host src-MAC-addr | src-MAC-addr mask } { any | host dst-MAC-addr | dst-MAC-addr mask } [ type mask | cos cos | aarp | amber | dec-spanning | decnet-iv | diagnostic | dsm | etype-6000 | etype-8042 | lat | lavc-sca | lsap lsap mask | mop-console | mop-dump | msdos | mumps | netbios | vines-echo | vines-ip | xns-idp ]
no { permit | deny } { any | host src-MAC-addr | src-MAC-addr mask } { any | host dst-MAC-addr | dst-MAC-addr mask } [ type mask | cos cos | aarp | amber | dec-spanning | decnet-iv | diagnostic | dsm | etype-6000 | etype-8042 | lat | lavc-sca | lsap lsap mask | mop-console | mop-dump | msdos | mumps | netbios | vines-echo |vines-ip | xns-idp ]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
(注) appletalk は、コマンドラインのヘルプ ストリングには表示されていますが、一致条件としてはサポートされていません。
IPX トラフィックをフィルタリングするには、使用されている IPX カプセル化のタイプに応じて、 type mask または lsap lsap mask キーワードを使用します。 表 2-16 に、Novell 用語と Cisco IOS 用語での IPX カプセル化タイプに対応するフィルタ条件を一覧表示します。
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mac access-list extended グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、MAC アクセス リスト コンフィギュレーション モードを開始します。
host キーワードを使用した場合、アドレス マスクは入力できません。 any キーワードまたは host キーワードを使用しない場合は、アドレス マスクを入力する必要があります。
アクセス コントロール エントリ(ACE)がアクセス コントロール リストに追加された場合は、リストの末尾に暗黙的な deny - any - any 条件が存在します。つまり、一致がない場合にはパケットは拒否されます。ただし、最初の ACE が追加される前に、リストはすべてのパケットを許可します。
名前付き MAC 拡張アクセス リストの詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
次の例では、あらゆる送信元から MAC アドレス 00c0.00a0.03fa への NETBIOS トラフィックを許可する名前付き MAC 拡張アクセス リストを定義する方法を示します。このリストに一致するトラフィックは許可されます。
次の例では、名前付き MAC 拡張アクセス リストから許可条件を削除する方法を示します。
次の例では、Ethertype 0x4321 のすべてのパケットを許可します。
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分類したトラフィックにポリサーを定義するには、police ポリシー マップ コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポリサーは、最大許容伝送速度、最大バースト伝送サイズ、およびいずれかの最大値を超過した場合の対処法を定義します。既存のポリサーを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
police rate-bps burst-byte [ exceed-action { drop | policed-dscp-transmit }]
no police rate-bps burst-byte [ exceed-action { drop | policed-dscp-transmit }]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
平均トラフィック伝送速度をビット/秒(b/s)で指定します。指定できる範囲は 1000000 ~ 1000000000 です。 |
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(任意)指定された伝送速度を超えた場合、スイッチがパケットの Differentiated Service Code Point(DSCP)をポリシング設定 DSCP マップに指定された値に変え、パケットを送信するように指定します。 |
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階層ポリシーマップを設定する場合、セカンダリ インターフェイス レベルのポリシーマップで使用できるのは police ポリシーマップ コマンドだけです。
2 つ以上の物理ポートを制御するポート ASIC デバイスは、256 個のポリサー(255 個のユーザ設定可能なポリサーと 1 個の内部使用向けに予約されたポリサー)をサポートします。ポートごとにサポートされるユーザ設定可能なポリサーの最大数は 63 です。ポリサーはソフトウェアによってオンデマンドで割り振られ、ハードウェアおよび ASIC の限界によって制約されます。ポートごとにポリサーを予約することはできません。ポートがいずれかのポリサーに割り当てるという保証はありません。
ポリシーマップ コンフィギュレーション モードに戻るには、 exit コマンドを使用します。特権 EXEC モードに戻るには、 end コマンドを使用します。
ポリシングはトークンバケット アルゴリズムを使用します。バケットの深さ(バケットがオーバーフローするまでの許容最大バースト)を設定するには、 police ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドの burst-byte オプションまたは mls qos aggregate-policer グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。トークンがバケットから削除される速度(平均速度)を設定するには、 police ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドの rate-bps オプションまたは mls qos aggregate-policer グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
次の例では、トラフィックがバースト サイズ 20 KB で平均伝送速度 1 Mb/s を超えた場合に、ポリサーがパケットをドロップするように設定する方法を示します。着信パケットの DSCP が信頼され、パケットは変更されません。
次の例では、DSCP 値をポリシング設定 DSCP マップに定義された値でマークダウンしてパケットを送信するポリサーを設定する方法を示します。
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指定されたクラスマップ名のトラフィック分類一致条件( police 、 set 、および trust ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドによる)を定義します。 |
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class ポリシーマップ コンフィギュレーション コマンドまたは class-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して分類されたトラフィックの信頼状態を定義します。 |
同一のポリシー マップにある複数のクラスにアグリゲート ポリサーを適用するには、police aggregate ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション コマンドを使用します。ポリサーは、最大許容伝送速度、最大バースト伝送サイズ、およびいずれかの最大値を超過した場合の対処法を定義します。指定されたポリサーを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
police aggregate aggregate-policer-name
no police aggregate aggregate-policer-name
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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2 つ以上の物理ポートを制御するポート ASIC デバイスは、256 個のポリサー(255 個のユーザ設定可能なポリサーと 1 個の内部使用向けに予約されたポリサー)をサポートします。ポートごとにサポートされるユーザ設定可能なポリサーの最大数は 63 です。ポリサーはソフトウェアによってオンデマンドで割り振られ、ハードウェアおよび ASIC の限界によって制約されます。ポートごとにポリサーを予約することはできません。ポートがいずれかのポリサーに割り当てるという保証はありません。
集約ポリサー パラメータを設定するには、mls qos aggregate-policer グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。集約ポリサーは同じポリシー マップ内の複数のクラスに適用されます。異なるポリシー マップにまたがって集約ポリサーを使用することはできません。
ポリシーマップ コンフィギュレーション モードに戻るには、 exit コマンドを使用します。特権 EXEC モードに戻るには、 end コマンドを使用します。
次の例では、集約ポリサー パラメータを定義する方法と、ポリシー マップ内の複数のクラスにそのポリサーを適用する方法を示します。
設定を確認するには、 show mls qos aggregate-policer 特権 EXEC コマンドを入力します。
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複数の物理ポートに適用できるポリシー マップを作成または変更し、ポリシー マップ コンフィギュレーション モードを開始するには、policy-map グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。既存のポリシー マップを削除し、グローバル コンフィギュレーション モードに戻るには、このコマンドの no 形式を使用します。
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
デフォルトの動作は、パケットが IP パケットの場合には Differentiated Service Code Point(DSCP)を 0 に設定し、パケットがタグ付きの場合にはサービス クラス(CoS)を 0 に設定します。ポリシングは実行されません。
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policy-map コマンドを入力すると、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードに入り、次のコンフィギュレーション コマンドが使用可能になります。
• class :指定されたクラス マップの分類一致条件を定義します。詳細については、「class」を参照してください。
• description :ポリシー マップを説明します(最大 200 文字)。
• exit :ポリシー マップ コンフィギュレーション モードを終了し、グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。
• rename :現在のポリシー マップの名前を変更します。
グローバル コンフィギュレーション モードに戻る場合は、 exit コマンドを使用します。特権 EXEC モードに戻るには、 end コマンドを使用します。
一致基準がクラス マップに定義されているクラスのポリシーを設定する前に、 policy-map コマンドを使用して作成、追加または変更するポリシー マップの名前を指定します。 policy-map コマンドを入力した場合も、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードがイネーブルになり、このモードでポリシー マップのクラス ポリシーを設定または変更することができます。
クラス ポリシーをポリシー マップ内で設定できるのは、クラスに一致基準が定義されている場合だけです。クラスの一致基準を設定するには、 class-map グローバル コンフィギュレーション コマンドおよび match クラスマップ コンフィギュレーション コマンドを使用します。物理ポート単位でパケット分類を定義します。
サポートされるポリシー マップは、入力ポートごとに 1 つだけです。複数の物理ポートに対して、同一のポリシーマップを適用することができます。
次の例では、 policy1 という名前のポリシー マップを作成する方法を示します。入力ポートに適用した場合、 class1 で定義されたすべての着信トラフィックのマッチングを行い、IP DSCP を 10 に設定し、平均伝送速度 1 Mb/s、バースト 20 KB のトラフィックをポリシングします。プロファイルを超えるトラフィックは、ポリシング設定 DSCP マップから取得した DSCP 値がマークされてから送信されます。
次の例では、ポリシー マップ policymap2 に複数のクラスを設定する方法を示します。
次の例では、 policymap2 を削除する方法を示します。
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指定のクラスマップ名のトラフィック分類の一致基準を定義します( police 、 set 、および trust ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション コマンドを使用)。 |
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EtherChannel のポート間で負荷分散方式を設定するには、 port-channel load-balance グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
port-channel load-balance { dst-ip | dst-mac | src-dst-ip | src-dst-mac | src-ip | src-mac }
宛先ホストの MAC(メディア アクセス制御)アドレスに基づいた負荷分散。同一の宛先に対するパケットは同一のポートに送信され、異なる宛先のパケットはチャネルの異なるポートに送信されます。 |
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送信元 MAC アドレスに基づいた負荷分散。異なるホストからのパケットは、チャネルで異なるポートを使用し、同一のホストからのパケットは同一のポートを使用します。 |
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これらの転送方式をどのような場合に使用するかについては、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring EtherChannels」の章を参照してください。
次の例では、負荷分散方式を dst-mac に設定する方法を示します。
設定を確認するには、 show running-config 特権 EXEC コマンドまたは show etherchannel load-balance 特権 EXEC コマンドを入力します。
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現在の動作設定を表示します。構文情報については、「Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Release 12.2」>「File Management Commands」>「Configuration File Management Commands」を選択してください。 |
Power over Ethernet(PoE)ポート上で電力管理モードを設定するには、power inline インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
power inline { auto [ max max-wattage ] | never | police [action log] | static [ max max-wattage ]}
no power inline { auto | never | police | static }
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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このコマンドは、PoE 対応ポートのみでサポートされています。PoE がサポートされていないポートでこのコマンドを入力すると、次のエラー メッセージが表示されます。
max max-wattage オプションを使用して、受電装置の電力が制限を超えないようにします。この設定によって、受電装置が最大ワット数より多い電力を要求する Cisco Discovery Protocol(CDP)メッセージを送信すると、スイッチはポートへ電力を供給しません。受電装置の IEEE クラスの最大値が最大ワット数を超えると、スイッチは装置に電力を供給しません。電力は、グローバル パワー バジェットに送られます。
(注) power inline max max-wattage コマンドが 15.4 W 未満に設定されている場合、スイッチは Class 0 または Class 3 装置に電力を供給しません。
スイッチが受電装置への電力供給を拒否する場合(受電装置が CDP メッセージを通じて制限を超えた電力を要求する場合、または IEEE クラスの最大値が最大ワット数を超えている場合)、PoE ポートは power-deny ステートになります。スイッチはシステム メッセージを生成し、 show power inline ユーザ EXEC コマンド出力の Oper カラムに power-deny が表示されます。
ポートに高いプライオリティを与えるには、 power inline static max max-wattage コマンドを使用します。スイッチは、auto モードに設定されたポートに電力を割り当てる前に、static モードに設定されたポートに PoE を割り当てます。スイッチは、装置検出より優先的に設定されている場合に、スタティック ポートの電力を確保します。接続された装置がない場合は、ポートがシャットダウン状態か否かに関係なく、スタティック ポートの電力が確保されます。スイッチは、設定された最大ワット数をポートに割り当てます。その値は、IEEE クラスまたは受電装置からの CDP メッセージによって調節されることはありません。電力が事前割り当てされているので、最大ワット数以下の電力を使用する受電装置は、スタティック ポートに接続されていれば電力が保証されます。ただし、受電装置の IEEE クラスが最大ワット数を超えると、スイッチは装置に電力を供給しません。CDP メッセージを通じて受電装置が最大ワット数を超えた量を要求していることをスイッチが認識すると、受電装置がシャットダウンします。
ポートが static モードの場合にスイッチが電力を事前に割り当てることができないと(たとえば、パワー バジェット全体が別の自動ポートまたはスタティック ポートにすでに割り当てられているため)、 Command rejected: power inline static: pwr not available
というメッセージが表示されます。ポートの設定は、そのまま変更されません。
power inline auto または power inline static インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用してポートを設定すると、ポートは設定された速度とデュプレックス設定を使用して自動ネゴシエーションします。これは、受電装置であるかどうかに関係なく、接続された装置の電力要件を判別するのに必要です。電力要件が判別されたあと、スイッチはインターフェイスをリセットすることなく、設定された速度とデュプレックス設定を使用してインターフェイスをハードコードします。
power inline never コマンドを使用してポートを設定する場合、ポートは設定された速度とデュプレックス設定に戻ります。
ポートにシスコ製の受電装置が接続されている場合は、 power inline never コマンドでポートを設定しないでください。ポートで不正なリンクアップが生じ、errdisable ステートになる可能性があります。
次の例では、受電装置の検出をイネーブルにし、PoE ポートに自動的に電力を供給する方法を示します。
次の例では、Class 1 または Class 2 の受電装置を受け入れるように PoE ポートを設定する方法を示します。
次の例では、受電装置の検出をディセーブルにし、PoE ポートへの電力供給を停止する方法を示します。
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各受電装置が使用するワット数を指定して、デバイスの IEEE 分類に指定された電力量を無効にするには、power inline consumption グローバルまたはインターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルトの電力設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
power inline consumption default wattage
no power inline consumption default
(注) default キーワードは、グローバル コンフィギュレーション コマンドだけに表示されます。
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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シスコの受電装置が PoE ポートに接続されている場合、スイッチは Cisco Discovery Protocol(CDP)を使用して 実際に 装置が消費する電力量を決定して、それに応じてパワー バジェットを調整します。この機能は、IEEE サードパーティの受電装置には適用されません。この装置の場合、スイッチが電力要求を許可したときに、受電装置の IEEE 分類に応じてパワー バジェットを調整します。受電装置が Class 0(クラス ステータスは不明)または Class 3 である場合、実際に必要な電力量に関係なく、スイッチはポート用に 15400 ミリワットの電力を確保します。受電装置が実際の電力消費量よりも高いクラスであるか、または電力分類(デフォルトで Class 0)をサポートしない場合、スイッチは IEEE クラス情報を使用してグローバル パワー バジェットを追跡するので、少しの装置にしか電力を供給しません。
power inline consumption wattage コンフィギュレーション コマンドを使用することで、IEEE 分類で指定されたデフォルトの電力要件を無効にできます。IEEE 分類で指定された電力と実際に装置が必要とする電力の差は、追加の装置が使用するためグローバル パワー バジェットに入れられます。したがって、スイッチのパワー バジェットを拡張してもっと効率的に使用できます。
たとえば、スイッチが各 PoE ポートで 15400 ミリワットの電力を確保した場合、Class0 の受電装置を 24 台だけしか接続できません。Class0 の装置の電力要件が実際には 5000 ミリワットである場合、消費ワット数を 5000 ミリワットに設定すると、最大 48 台の装置を接続できます。24 ポートまたは 48 ポート スイッチで利用できる PoE 総出力電力は 370,000 ミリワットです。
power inline consumption default wattage または no power inline consumption default グローバル コンフィギュレーション コマンド、あるいは power inline consumption wattage または no power inline consumption インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力する場合、次の注意メッセージが表示されます。
(注) 手動でパワー バジェットを設定する場合、スイッチと受電装置の間のケーブルでの電力消失を考慮する必要があります。
IEEE 電力分類の詳細については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring Interface Characteristics」の章を参照してください。
このコマンドは、PoE 対応ポートのみでサポートされています。PoE をサポートしていないスイッチまたはポートでこのコマンドを入力すると、エラー メッセージが表示されます。
次の例では、グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、各 PoE ポートに 5000 ミリワットの電力を確保するようスイッチを設定する方法を示します。
次の例では、インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、特定の PoE ポートに接続された受電装置に 12000 ミリワットの電力を確保するようスイッチを設定する方法を示します。
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リアルタイム電力消費のポリシングをイネーブルにするには、power inline police インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
power inline police [ action log ]
(任意)リアルタイムの電力消費がポートの最大電力割り当てを超過した場合、スイッチは接続された装置に電力を供給しながら Syslog メッセージを生成します。 action log キーワードを入力しない場合に、リアルタイムの電力消費がポートの最大電力割り当てを超過すると、スイッチはポートへの電力供給をオフにします(デフォルトのアクション)。 |
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このコマンドは、Power of Ethernet(PoE)対応ポートのみでサポートされています。PoE をサポートしていないスイッチまたはポートでこのコマンドを入力すると、エラー メッセージが表示されます。
power inline police [ action log ] コマンドは、PoE ポートを備えたスイッチのみでサポートされています。
リアルタイムの電力消費のポリシングがイネーブルである場合、受電装置が割り当てられた最大電力より多くの量を消費すると、スイッチが対処します。
PoE がイネーブルである場合、スイッチは受電装置のリアルタイムの電力消費を検知します。この機能は、 パワー モニタリング または パワー センシング といわれます。また、スイッチは パワー ポリシング 機能を使用して消費電力をポリシングします。
パワー ポリシングがイネーブルである場合、次の順のいずれかの方式で PoE ポートのカットオフ電力が判別されます。
1. power inline consumption default wattage グローバル コンフィギュレーション コマンドまたは power inline consumption wattage インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力する場合、スイッチがポート用に確保するユーザ定義の電力レベル
2. power inline auto max max-wattage または power inline static max max-wattage インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力する場合、ポートで許可される電力を制限するユーザ定義の電力レベル
3. CDP パワー ネゴシエーションまたは装置の IEEE 分類を使用してスイッチが設定した装置の消費電力
4. スイッチが設定したデフォルトの消費電力(デフォルト値は 15.4 W)
power inline consumption default wattage グローバル コンフィギュレーション コマンド、 power inline consumption wattage インターフェイス コンフィギュレーション コマンド、または power inline [ auto | static max ] max-wattage コマンドを入力して、カットオフ電力値を手動で設定するには、上記リストの 1 番めおよび 2 番めの方式を使用します。手動でカットオフ電力値を設定していない場合、スイッチが CDP パワー ネゴシエーションまたは装置の IEEE 分類を使用して、カットオフ電力値を自動的に決定します。これが上記リストの 3 番めの方式となります。スイッチがこれらのいずれの方式を使用しても値を決定できない場合、15.4 W というデフォルト値を使用します(上記リストの 4 番めの方式)。
(注) カットオフ電力値、スイッチが使用する電力消費値、および接続装置の実際の電力消費値については、このリリースに対応するソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「Configuring Interface Characteristics」の章の「Power Monitoring and Power Policing」を参照してください。
パワー ポリシングがイネーブルである場合、スイッチはリアルタイムの電力消費を PoE ポートに割り当てられた最大電力と比較して、消費電力をポリシングします。装置が最大電力割り当て(または カットオフ電力 )を超える電力をポートで使用している場合、スイッチはポートへの電力供給をオフにするか、または装置に電力を供給しながら Syslog メッセージを生成して LED(オレンジに点滅)を更新します。
• ポートへの電力供給をオフにして、ポートを errdisable ステートとするようスイッチを設定するには、 power inline police インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
• 装置に電力を供給しながら、Syslog メッセージを生成するようスイッチを設定するには、 power inline police action log コマンドを使用します。
action log キーワードを入力しない場合のデフォルトのアクションは、ポートのシャット ダウン、ポートへの電力供給のオフ、およびポートを PoE errdisable ステートに移行、になります。PoE ポートを errdisable ステートから自動的に回復するよう設定するには、 errdisable detect cause inline-power グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、PoE 原因に対する errdisable 検出をイネーブルにして、 errdisable recovery cause inline-power interval interval グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、PoE errdisable 原因の回復タイマーをイネーブルにします。
次の例では、電力消費のポリシングをイネーブルにして、スイッチの PoE ポートで Syslog メッセージを生成するようスイッチを設定する方法を示します。
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errdisable detect cause inline-power |
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ポート上で出力緊急キューをイネーブルにするには、priority-queue インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
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priority-queue out コマンドを設定する場合、シェイプド ラウンド ロビン(SRR)に参加するキューが 1 つ少ないため、SRR の重み比が影響を受けます。これは、 srr-queue bandwidth shape 内の weight1 または srr-queue bandwidth shape インターフェイス コンフィギュレーション コマンドが無視されることを意味します(比率計算に使用されません)。緊急キューはプライオリティ キューであり、他のキューのサービスが提供される前に空になるまでサービスを提供します。
緊急キューがイネーブルにされているとき、または SRR の重みに基づいて出力キューのサービスが提供されるときには、次の注意事項に従ってください。
• 出力緊急キューがイネーブルにされている場合は、キュー 1 に対して SRR のシェーピングおよび共有された重みが無効にされます。
• 出力緊急キューがディセーブルにされており、SRR のシェーピングおよび共有された重みが設定されている場合は、キュー 1 に対して shaped モードは shared モードを無効にし、SRR はこのキューに shaped モードでサービスを提供します。
• 出力緊急キューがディセーブルにされており、SRR のシェーピングされた重みが設定されていない場合は、SRR はキューに対して shared モードでサービスを提供します。
次の例では、SRR の重みが設定されている場合、出力緊急キューをイネーブルにする方法を示します。出力緊急キューは、設定された SRR ウェイトを上書きします。
次の例では、SRR のシェーピングおよび共有された重みが設定されたあと、出力緊急キューをディセーブルにする方法を示します。シェーピング モードは、共有モードを無効にします。
show mls qos interface interface-id queueing または show running-config 特権 EXEC コマンドを入力すれば、設定を確認することができます。
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(任意)キューイング方法(SRR、プライオリティ キューイング)、キューに相応する重み、およびサービス クラス(CoS)から出力キューへのマップを表示します。 |
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シェーピング ウェイトを割り当て、ポートにマッピングされた 4 つの出力キュー上の帯域幅のシェーピングをイネーブルにします。 |
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ポートをキューセットにマッピングするには、 queue-set インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
キューセットの ID です。各ポートはキューセットに属し、ポート単位で出力キュー 4 つの特性すべてを定義します。指定できる範囲は 1 ~ 2 です。 |
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次の例では、ポートをキューセット 2 にマッピングする方法を示します。
設定を確認するには、 show mls qos interface [ interface-id ] buffers 特権 EXEC コマンドを入力します。
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Weighted Tail-Drop(WTD)しきい値を設定し、バッファのアベイラビリティを保証し、キューセットに対する最大メモリ割り当てを設定します。 |
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RADIUS サーバが使用不可または デッド状態 であると判断する条件を設定するには、 radius-server dead-criteria グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
radius-server dead-criteria [ time seconds [ tries number ] | tries number ]
no radius-server dead-criteria [ time seconds [ tries number ] | tries number ]
(任意)RADIUS サーバからの有効な応答をスイッチが取得するのに必要としない時間(秒)を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 120 秒です。 |
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(任意)サーバが使用不可と見なされる前に RADIUS サーバから有効な応答をスイッチが取得するのに必要としない回数を指定します。指定できる範囲は 1 ~ 100 です。 |
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次の seconds および number パラメータを設定することを推奨します。
• IEEE 802.1x 認証が期限切れになる前に RADIUS サーバへの応答を待機する時間(秒)を指定するには、 radius-server timeout seconds グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スイッチは、10 ~ 60 秒のデフォルトの seconds 値を動的に決定します。
• RADIUS サーバが使用不能と見なされる前に RADIUS サーバへの送信を試行する時間(秒)を指定するには、 radius-server retransmit retries グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スイッチは、10 ~ 100 のデフォルトの tries 値を動的に決定します。
• seconds パラメータは、IEEE 802.1x 認証が期限切れになる前に再送信を試行する秒数以下か、または同じです。
次の例では、RADIUS サーバが使用不可と見なされた場合に決定する条件として、 time に 60 を設定し、 tries の回数に 10 を設定する方法を示します。
RADIUS アカウンティングと RADIUS 認証を含む RADIUS サーバのパラメータを設定するには、 radius-server host グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
radius-server host ip-address [acct-port udp-port ] [ auth-port udp-port ] [ test username name [ idle-time time ] [ ignore-acct-port ] [ ignore-auth-port ]] [ key string ]
no radius-server host ip-address
RADIUS アカウンティング サーバの UDP ポートは 1646 です。
RADIUS 認証サーバの UDP ポートは 1645 です。
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RADIUS アカウンティング サーバおよび RADIUS 認証サーバの UDP ポートをデフォルト以外の値に設定することを推奨します。
RADIUS サーバ ステータスの自動サーバ テストをイネーブルにし、使用されるユーザ名を指定するには、 test username name キーワードを使用します。
radius-server host ip-address key string または radius-server key { 0 string | 7 string | string } グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して認証鍵および暗号鍵を設定できます。必ずこのコマンドの最終項目として key を設定してください。
次の例では、アカウンティング サーバの UDP ポートを 1500、認証サーバの UDP ポートを 1510 に設定する例を示します。
次の例では、アカウンティング サーバおよび認証サーバの UDP ポートを設定し、RADIUS サーバ ステータスの自動テストをイネーブルにし、使用されるユーザ名を指定し、キー ストリングを設定する例を示します。
Telnet セッションを開始し、クラスタ コマンド スイッチからクラスタ メンバー スイッチのコマンドを実行するには、クラスタ コマンド スイッチで rcommand ユーザ EXEC コマンドを使用します。セッションを終了するには、 exit コマンドを入力します。
rcommand { n | commander | mac-address hw-addr }
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このコマンドは、クラスタ コマンド スイッチ上でのみ利用できます。
スイッチがクラスタ コマンド スイッチで、クラスタ メンバー スイッチ n が存在していない場合、エラー メッセージが表示されます。スイッチ番号を得るには、クラスタ コマンド スイッチで show cluster members 特権 EXEC コマンドを入力します。
このコマンドを使用してクラスタ コマンド スイッチ プロンプトからクラスタ メンバー スイッチにアクセスしたり、メンバー スイッチ プロンプトからクラスタ コマンド スイッチにアクセスしたりすることができます。
Catalyst 2900 XL、Catalyst 3500 XL、Catalyst 2950、Catalyst 2960、Catalyst 2970、Catalyst 3550、Catalyst 3560、および Catalyst 3750 スイッチの場合、Telnet セッションは、クラスタ コマンド スイッチと同じ権限レベルでメンバー スイッチ CLI(コマンドライン インターフェイス)にアクセスします。たとえば、このコマンドをクラスタ コマンド スイッチからユーザ レベルで入力した場合、メンバー スイッチはユーザ レベルでアクセスされます。このコマンドをクラスタ コマンド スイッチからイネーブル レベルで使用した場合、コマンドはイネーブル レベルでリモート デバイスにアクセスします。 権限レベル よりも低い中間イネーブル レベルを使用した場合、クラスタ メンバー スイッチはユーザ レベルとなります。
Standard Edition ソフトウェアが稼動している Catalyst 1900 スイッチと Catalyst 2820 スイッチでは、クラスタ コマンド スイッチが権限レベル 15 の場合、Telnet セッションはメニュー コンソール(メニュー方式インターフェイス)にアクセスします。クラスタ コマンド スイッチが権限レベル 1 の場合は、パスワードの入力を要求するプロンプトが表示され、入力後にメニュー コンソールにアクセスできます。クラスタ コマンド スイッチの権限レベルは、Standard Edition ソフトウェアが稼動しているクラスタ メンバー スイッチに次のようにマッピングします。
• クラスタ コマンド スイッチの権限レベルが 1 ~ 14 である場合、クラスタ メンバー スイッチへのアクセスは権限レベル 1 で行われます。
• クラスタ コマンド スイッチの権限レベルが 15 である場合、クラスタ メンバー スイッチへのアクセスは権限レベル 15 で行われます。
Catalyst 1900 および Catalyst 2820 の CLI が利用できるのは、スイッチで Enterprise Edition ソフトウェアが稼動している場合に限られます。
クラスタ コマンド スイッチの vty ラインにアクセス クラス コンフィギュレーションがある場合、このコマンドは機能しません。
クラスタ メンバー スイッチはクラスタ コマンド スイッチのパスワードを継承するため、クラスタ メンバー スイッチがクラスタに加入してもパスワードを要求するプロンプトは表示されません。
次の例では、メンバー 3 でセッションを開始する方法を示します。 exit コマンドを入力するか、またはセッションを閉じるまで、このコマンドに続くすべてのコマンドがメンバー 3 に向けられます。
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VLAN をリモート スイッチド ポート アナライザ(RSPAN)VLAN として設定するには、remote-span VLAN コンフィギュレーション コマンドを使用します。RSPAN 指定を VLAN から削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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RSPAN VLAN を設定できるのは config-VLAN モードの場合だけです(このモードは、 vlan グローバル コンフィギュレーション コマンドで開始します)。 vlan database 特権 EXEC コマンドを使用して開始された VLAN コンフィギュレーション モードでは設定できません。
VLAN トランキング プロトコル(VTP)がイネーブルであり、VLAN ID が 1005 未満の場合は、RSPAN 機能が VTP で伝達されます。RSPAN VLAN ID が拡張範囲内にある場合は、手動で中間スイッチ(送信元スイッチと宛先Xイッチ間の RSPAN VLAN にあるスイッチ)を設定する必要があります。
RSPAN remote-span コマンドを設定する前に、 vlan (グローバル コンフィギュレーション) コマンドで VLAN を作成してください。
• トランク ポートでは RSPAN VLAN トラフィックのみが流れます。
• Spanning-Tree Protocol(STP; スパニング ツリー プロトコル)は RSPAN VLAN 内では稼動できますが、RSPAN 宛先ポートでは稼動しません。
既存の VLAN が RSPAN VLAN として設定されている場合は、その VLAN が最初に削除され、RSPAN VLAN として再作成されます。アクセス ポートは、RSPAN 機能がディセーブルになるまでは非アクティブです。
次の例では、RSPAN VLAN として VLAN を設定する方法を示します。
次の例では、VLAN から RSPAN 機能を削除する方法を示します。
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ポートでスイッチド ポート アナライザ(SPAN)および RSPAN モニタリングをイネーブルにし、ポートを送信元ポートまたは宛先ポートとして設定します。 |
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DHCP スヌーピング バインディング データベースを更新するには、 renew ip dhcp snooping database 特権 EXEC コマンドを使用します。
renew ip dhcp snooping database [{ flash :/filename | ftp: //user:password@host/filename | nvram: /filename | rcp: //user@host/filename | tftp: //host/filename }] [ validation none ]
(注) このコマンドを使用するには、スイッチが LAN Base イメージを実行している必要があります。
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次の例では、ファイル内の CRC 値のチェックを省略して、DHCP スヌーピング バインディング データベースを更新する方法を示します。
Switch#
renew ip dhcp snooping database validation none
設定を確認するには、 show ip dhcp snooping database 特権 EXEC コマンドを入力します。
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Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)アドレス プール内で予約済のアドレスだけを割り当てるには、 reserved-only DHCP プール コンフィギュレーション モード コマンドを使用します。デフォルト設定に戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
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reserved-only コマンドを入力すると、DHCP プールからの割り当てが予約済のアドレスに制限されます。ネットワークの一部となっている未予約のアドレスやプールの範囲内にある未予約のアドレスが該当するクライアントに割り当てられなくなります。また、それ以外のクライアントには、プールからアドレスが提供されません。
ユーザはこのコマンドを使用して、DHCP プールを装備した 1 組のスイッチが共通の IP サブネットを共有し、他のスイッチのクライアントからの要求を無視するように設定できます。
DHCP プール コンフィギュレーション モードにアクセスするには、 ip dhcp pool name グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力します。
次の例では、予約済のアドレスだけを割り当てるように DHCP プールを設定する方法を示します。
Switch#
config t
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