機能
スイッチには、次のいずれかのソフトウェア イメージがインストールされています。
• IP ベース イメージ:レイヤ 2+ 機能を提供します(エンタープライズ クラスのインテリジェント サービス)。これらの機能としては、Access Control List(ACL; アクセス コントロール リスト)、Quality of Service(QoS)、スタティック ルーティング、EIGRP スタブ ルーティング、PIM スタブ ルーティング、Hot Standby Router Protocol(HSRP; ホットスタンバイ ルータ プロトコル)、Routing Information Protocol(RIP)などがあります。IP ベース イメージがインストールされたスイッチは、IP サービス イメージにアップグレードできます。
• IP サービス イメージ:より豊富なエンタープライズクラスのインテリジェント サービス セットを提供します。それには、すべての IP ベース イメージ機能と完全なレイヤ 3 ルーティング(IP ユニキャスト ルーティング、IP マルチキャスト ルーティング、およびフォールバック ブリッジング)が含まれます。IP サービス イメージには、レイヤ 2+ スタティック ルーティングや RIP と区別される特長として、Enhanced Interior Gateway Routing Protocol(EIGRP)や Open Shortest Path First(OSPF)などのプロトコルが含まれています。
IP サービス イメージだけに対応するレイヤ 3 機能については、「レイヤ 3 機能」に記載されています。
(注) 特に注記がない限り、このマニュアルで取り上げる機能はすべて、IP ベース イメージと IP サービス イメージでサポートされています。
IPv6 Multicast Listener Discovery(MLD)スヌーピングは、すべての Catalyst 3560 および 3750 イメージでサポートされます。詳細については、「IPv6 MLD スヌーピングの設定」 を参照してください。
IPv6 のフルサポートでは、IP サービス イメージが必要です。IPv6 ルーティングの詳細については、「IPv6 ユニキャスト ルーティングの設定」 を参照してください。
IPv6 ACL の詳細については、「IPv6 ACL の設定」を参照してください。
この章で取り上げる一部の機能は、ソフトウェアの暗号化バージョン(つまり、暗号化をサポートするバージョン)だけに対応しています。この機能を使用し、Cisco.com から暗号化ソフトウェアをダウンロードするには許可を得る必要があります。詳細については、このリリースのリリース ノートを参照してください。
• 「使用および導入を簡素化する機能」
• 「パフォーマンス向上機能」
• 「管理オプション」
• 「管理の簡易性に関する機能」
• 「アベイラビリティおよび冗長性に関する機能」
• 「VLAN 機能」
• 「セキュリティ機能」
• 「QoS および CoS 機能」
• 「レイヤ 3 機能」(IP サービス イメージが必要な機能を含む)
• 「PoE 機能」
• 「モニタ機能」
使用および導入を簡素化する機能
• Express Setup:基本的な IP 情報、コンタクト情報、スイッチおよび Telnet のパスワード、および Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)に関する情報を使用し、ブラウザ ベースのプログラムを通じて、スイッチの初回設定を迅速に行うことができます。Express Setup の詳細については、スタートアップ ガイドを参照してください。
• ユーザ定義およびデフォルト設定の SmartPort マクロ:ネットワークへの配置を簡単にするためにカスタム スイッチ設定を作成します。
• 組み込みのデバイス マネージャ GUI(グラフィカル ユーザ インターフェイス):単体のスイッチを Web ブラウザから設定、管理します。デバイス マネージャの起動については、スタートアップ ガイドを参照してください。デバイス マネージャの詳細については、スイッチのオンライン ヘルプを参照してください。
• Cisco Network Assistant(以降、 Network Assistant )の機能概要
– 管理コミュニティは、ルータやアクセス ポイントを組み込むことができる点や、セキュリティを強化できる点以外は、クラスタと同じようなデバイス グループです。
– イントラネットの任意の場所からスイッチおよびスイッチ クラスタを簡単に最小限の手間で管理できます。
– 1 つの GUI を使用して、複数の設定作業を行うことができます。特定の処理を実行するための Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)コマンドを覚える必要はありません。
– 対話式のガイド モードで、VLAN(仮想 LAN)、Access Control List(ACL; アクセス コントロール リスト)、Quality of Service(QoS)などの複雑な機能をガイドに従って設定できます。
– 設定ウィザードを使用すると、トラフィックの QoS プライオリティ、データ アプリケーションのプライオリティ レベル、セキュリティといった複雑な機能を設定するために必要な最小限の情報を、プロンプトの指示に従って入力するだけで済みます。
– スイッチにイメージをダウンロードできます。
– VLAN および QoS の設定、目録および統計レポート、リンクおよびスイッチ レベルでのモニタとトラブルシューティング、複数のスイッチのソフトウェア アップグレードといったアクションを、複数のポート、複数のスイッチに対して同時に実行できます。
– 相互接続されたデバイスのトポロジを表示して、既存のスイッチ クラスタ、クラスタに参加できる適格なスイッチ、およびスイッチ間のリンク情報を確認できます。
– 前面パネル イメージで表示される LED によって、単独または複数のスイッチの状態をリアルタイムでモニタできます。このイメージに表示されるシステム LED、Redundant Power System(RPS; 冗長電源システム)LED、およびポート LED の色は、実際の LED の色と同じです。
(注) Network Assistant は、cisco.com/go/cna からダウンロードする必要があります。
• スイッチのクラスタ化テクノロジーの機能概要
– イーサネット、ファスト イーサネット、Fast EtherChannel、Small Form-Factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)モジュール、ギガビット イーサネット、Gigabit EtherChannel 接続を含めて、地理的な近接にも相互接続メディアにも関係なく、複数のクラスタ対応スイッチの設定、モニタ、認証、およびソフトウェア アップグレードをまとめて実行できます。クラスタ対応スイッチのリストについては、リリース ノートを参照してください。
– 候補スイッチの自動検出と、最大 16 台のスイッチから成るクラスタの作成機能。1 つの IP アドレスを使用してクラスタを管理できます。
– 拡張検出機能により、コマンド スイッチに直接接続されていないクラスタ候補を検出できます。
• Auto SmartPort
– ポートで検出されたデバイス タイプに基づいてポートを動的に設定するシスコのデフォルトおよびユーザ定義マクロ。
– グローバル マクロ、ラストリゾート マクロ、イベント トリガー コントロール、アクセス ポイント、EtherChannels、Cisco Medianet の自動 QoS、および IP 電話のサポートを強化する拡張機能。
– マクロの永続性、LLDP ベースのトリガー、MAC アドレスおよび OUI ベースのトリガー、リモート マクロに対するサポート、および Cisco Digital Media Player(Cisco DMP)と Cisco IP Video Surveillance Camera(Cisco IPVSC)という 2 つの新しいデバイス タイプに基づく自動設定に対するサポートを追加する拡張機能。
– CDP 対応 Cisco Digital Media Player で自動 QoS をイネーブルにする Auto SmartPort の拡張機能。
詳細については、『 Auto Smartports Configuration Guide 』を参照してください。
• スマート インストール:ネットワークで単一ポイント管理(ディレクター)を可能にします。スマート インストールを使用すると、新しく導入されるスイッチの Zero Touch イメージやコンフィギュレーションのアップグレード、およびクライアント スイッチのイメージやコンフィギュレーションのダウンロードを提供できます。詳細については、『 Cisco Smart Install Configuration Guide 』を参照してください。
– スマート インストールの拡張では、クライアント バックアップ ファイル、同じ製品 ID を持つクライアントのゼロタッチ交換、イメージ リスト ファイルの自動生成、設定可能ファイルのリポジトリ、ホスト名の変更、ディレクターからクライアントへの透過的な接続、およびイメージとシードを設定するための USB ストレージがサポートされています。
– Cisco IOS Release 12.2(58)SE のスマート インストールの拡張では、クライアント スイッチのヘルス ステータスの拒否から許可またはオンデマンド アップグレード用の保留への手動変更、選択したクライアントのディレクター データベースからの削除、複数のクライアントの同時オンデマンド アップグレード、およびクライアント デバイスに関する情報提供(デバイスのステータス、ヘルス ステータス、アップグレード ステータスなど)が可能です。
• Call Home:E メールベースおよび Web ベースで重大なシステム イベントの通知を行えます。シスコシステムズと直接サービス契約を結んでいるユーザは、Cisco Smart Call Home サービスに Call Home デバイスを登録して、Cisco TAC で自動サービス要求を生成できます。
パフォーマンス向上機能
• Cisco EnergyWise は、ドメイン メンバに接続されたエンドポイントのエネルギー使用量を管理します。詳細については、Cisco.com にある Cisco EnergyWise のマニュアルを参照してください。
• EnergyWise Phase 2.5 の拡張では、ドメイン情報を分析し、表示するクエリー、および Wake on LAN(WoL)対応 PC の電源をリモートでオンにする WoL のサポートが追加されました。
• すべてのスイッチ ポートの速度自動検知、およびデュプレックス モードの自動ネゴシエーション。帯域幅の利用を最適化します。
• 10/100 Mbps インターフェイスと 10/100/1000 Mbps インターフェイスおよび 10/100/1000 BASE-TX SFP モジュール インターフェイス上の Automatic-Medium-Dependent Interface Crossover(Auto MDIX)機能により、インターフェイスが必要なケーブル接続タイプ(ストレートまたはクロス)を自動的に検出し、接続を適切に設定します。
• ルーテッド フレームの場合は最大 1546 バイト、ハードウェアでブリッジングされるフレームの場合は最大 9000 バイト、ソフトウェアでブリッジングされるフレームの場合は最大 2000 バイトのサポート。
• すべてのポートにおける IEEE 802.3x フロー制御(スイッチは休止フレームを送信しません)。
• EtherChannel により、耐障害性を高め、スイッチ、ルータ、およびサーバ間に最大 8 Gb/s(ギガビット EtherChannel)または 800 Mb/s(Fast EtherChannel)全二重の帯域幅を確保。
• Port Aggregation Protocol(PAgP; ポート集約プロトコル)および Link Aggregation Control Protocol(LACP; リンク集約制御プロトコル)により、EtherChannel リンクを自動的に作成します。
• レイヤ 2 およびレイヤ 3 パケットをギガビット回線レートで転送
• マルチキャスト Virtual Routing and Forwarding(VRF; VPN ルーティングおよび転送)Lite。ネットワーク バーチャライゼーションおよびバーチャル プライベート マルチキャスト ネットワーク用に複数のプライベート ルーティング ドメインを設定します。
• ポート単位でのストーム制御。ブロードキャスト ストーム、マルチキャスト ストーム、およびユニキャスト ストームを防止できます。
• レイヤ 2 の不明なユニキャスト、マルチキャスト、およびブリッジド ブロードキャスト トラフィック転送に対するポート ブロッキング。
• Cisco Group Management Protocol(CGMP)サーバのサポートおよび Internet Group Management Protocol(IGMP)バージョン 1、バージョン 2、およびバージョン 3 対応の IGMP スヌーピング
– (CGMP デバイスの場合)CGMP が特定のエンド ステーションへのマルチキャスト トラフィックを制限し、ネットワーク全般のトラフィックを軽減。
– (IGMP デバイスの場合)IGMP スヌーピングによってマルチメディア トラフィックとマルチキャスト トラフィックを転送。
• IGMP レポート抑制。1 つのマルチキャスト ルータ クエリーにつき 1 つの IGMP レポートだけをマルチキャスト デバイスへ送信します(IGMPv1 または IGMPv2 クエリーだけをサポート)。
• IGMP スヌーピング クエリー サポート。IGMP 一般クエリー メッセージを定期的に生成するようスイッチを設定します。
• IGMP ヘルパー。スイッチでホスト要求を転送して、特定の IP 宛先アドレスにマルチキャスト ストリームを加入させることができます。
• Multicast VLAN Registration(MVR)。マルチキャスト VLAN 上でマルチキャスト ストリームを継続的に送信し、なおかつ帯域幅およびセキュリティ上の理由から、それらのストリームを加入者 VLAN から分離します。
• IGMP フィルタリング。スイッチ ポート上のホストが所属できるマルチキャスト グループ セットを管理します。
• IGMP スロットリング。IGMP 転送テーブルのエントリ数が最大になったときのアクションを設定します。
• IGMP の脱退タイマー。ネットワーク終了の待ち時間を設定できます。
• Switch Database Management(SDM)テンプレート。ユーザ側で選択する機能へのサポートを最大化するようにシステム リソースを割り当てます。
• Web Cache Communication Protocol(WCCP)。トラフィックのローカル広域アプリケーション エンジンへのリダイレクト、コンテンツ要求のローカルでの対処、およびネットワーク内の Web トラフィック パターンのローカライズ(IP サービス イメージが必要)を行います。
– WCCP リダイレクト リストの拒否または許可 ACL エントリのサポート
• 小さいフレームの着信しきい値。これは、小さいフレーム(64 バイト以下)が指定された伝送速度(しきい値)でインターフェイスに到着したときに、ストーム制御を回避するためのもので、設定が可能です。
• Flex Link マルチキャスト高速コンバージェンス。Flex Link でエラーが発生した後で、マルチキャスト トラフィックのコンバージェンス時間を短縮します。
• RADIUS サーバのロード バランシング。アクセス要求と認証要求をサーバ グループの各メンバに均等に分配できます。
• CPU 生成トラフィックの QoS マーキング、および出力ネットワーク ポートにおける CPU 生成トラフィックのキューイングのサポート。
• メモリの整合性検査ルーチン。無効な Ternary Content Addressable Memory(TCAM; 3 値連想メモリ)テーブル エントリの検出と修正を行います。
管理オプション
• 組み込みデバイス マネージャ:GUI のデバイス マネージャがソフトウェア イメージに組み込まれています。このデバイス マネージャは、単体のスイッチの設定、管理に使用します。デバイス マネージャの起動については、スタートアップ ガイドを参照してください。デバイス マネージャの詳細については、スイッチのオンライン ヘルプを参照してください。
• Network Assistant:Network Assistant は、Cisco.com からダウンロードできるネットワーク管理アプリケーションです。単一のスイッチ、スイッチ クラスタ、デバイスのコミュニティの管理に使用します。Network Assistant の詳細については、Cisco.com から入手できる『 Getting Started with Cisco Network Assistant 』を参照してください。
• CLI:Cisco IOS ソフトウェアは、デスクトップ スイッチングおよびマルチレイヤ スイッチング機能をサポートします。CLI には、スイッチのコンソール ポートに直接管理ステーションを接続するか、イーサネット管理ポートに直接 PC を接続するか、またはリモート管理ステーションか PC から Telnet を使用して、アクセスできます。CLI の詳細については、「コマンドライン インターフェイスの使用方法」を参照してください。
• SNMP:CiscoWorks 2000 LAN Management Suite(LMS)および HP OpenView などの SNMP 管理アプリケーション。HP OpenView、SunNet Manager などのプラットフォームが稼動している SNMP 対応管理ステーションから管理できます。スイッチは豊富な MIB 拡張機能および 4 つの Remote Monitoring(RMON)グループをサポートします。SNMP の詳しい使用方法については、「SNMP の設定」を参照してください。
• Cisco IOS Configuration Engine(以前の Cisco IOS CNS agent):Configuration service ネットワーク デバイスおよびサービスの配置と管理を自動化するコンフィギュレーション サービス。スイッチごとに設定変更の内容を生成してスイッチに送信し、その設定変更を適用した後、その結果を記録することで初期設定および設定の更新を自動化できます。
CNS の詳細については、「Cisco IOS Configuration Engine の設定」を参照してください。
管理の簡易性に関する機能
• スイッチ管理、設定ストレージ、および配信を自動化するための CNS の組み込み型エージェント
• Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)によるスイッチ情報(IP アドレス、デフォルト ゲートウェイ、ホスト名、Domain Name System(DNS; ドメイン ネーム システム)、TFTP サーバ名)の自動設定
• DHCP リレーによる DHCP クライアントからの UDP ブロードキャストの転送(IP アドレス要求を含む)
• DHCP サーバによる IP アドレスおよびその他の DHCP オプションの IP ホストへの自動割り当て
• 特定の設定や新しいイメージを多数のスイッチにダウンロードできる DHCP ベースの自動設定およびイメージ アップデート
• 事前に IP アドレスをスイッチ ポートへ割り当てることができる DHCP サーバ ポート ベースのアドレス割り当て
• IP アドレスおよび対応するホスト名からスイッチを特定することを目的とした、ユニキャスト要求の DNS サーバへの転送、および TFTP サーバからソフトウェア アップグレードを管理することを目的とした、ユニキャスト要求の TFTP サーバへの転送
• Address Resolution Protocol(ARP)。IP アドレスおよび対応する MAC(メディア アクセス コントロール)アドレスによってスイッチを特定します。
• 特定の送信元 MAC アドレスおよび宛先 MAC アドレスを持ったパケットをドロップするユニキャスト MAC アドレス フィルタリング
• 設定可能な MAC アドレス スケーリングにより、VLAN での MAC アドレス ラーニングをディセーブルにして、MAC アドレス テーブルのサイズを制限できます。
• Cisco Discovery Protocol(CDP)バージョン 1 および 2。ネットワーク トポロジを検出し、ネットワーク上のスイッチと他のシスコ デバイスとのマッピングを行います。
• Link Layer Discovery Protocol(LLDP)および LLDP Media Endpoint Discovery(LLDP-MED)によるサードパーティ製 IP 電話との相互運用性の確保
• スイッチからエンドポイント デバイスへロケーション情報を提供する LLDP メディア拡張(LLDP-MED)ロケーション TLV
• サーバからのダイナミック ロケーションベースのコンテンツ配布のためのビデオ エンド ポイントとのロケーション情報を交換するための CDP および LLDP 拡張機能のサポート
• IPv4 および IPv6 の NTP 時間同期のための Network Time Protocol(NTP; ネットワーク タイム プロトコル)バージョン 4
• Cisco IOS File System(IFS)。スイッチが使用するすべてのファイル システムに対して単一インターフェイスを提供します。
• SSM PIM プロトコル。マルチキャスト アプリケーション(ビデオなど)を最適化します。
• マルチキャスト アプリケーションに対する Source Specific Multicast(SSM)マッピング。グループへ送信元をマッピングしてリスナーをマルチキャスト ソースへ動的に接続させ、アプリケーションの依存性を軽減します。
• IPv6 トランスポートを利用し、IPv6 ピアと通信し、IPv6 ルートをアドバタイズするための Enhanced Interior Gateway Routing Protocol(EIGRPIP)v6 のサポート
• IP サービス(HSRP、ARP、SNMP、IP SLA、TFTP、FTP、Syslog、traceroute、ping)をサポート。これらのサービスを VRF 認識にすることで、複数のルーティング インスタンスで動作させます。
• スイッチの設定変更を記録して表示させるコンフィギュレーション ロギング
• 一意のデバイス ID。 show inventory ユーザ EXEC コマンドで製品の ID 情報が表示されます。
• Netscape Communicator または Microsoft Internet Explorer ブラウザ セッションでデバイス マネージャを使用した帯域内管理アクセス
• 最大 16 の Telnet 接続を同時に使用できる帯域内管理アクセス。ネットワーク上で複数の CLI ベース セッションを実行できます。
• ネットワーク上の複数の CLI セッションに対する、最大 5 つの同時暗号化 Secure Shell(SSH; セキュア シェル)接続の確立によって帯域内管理が可能です。
• IPv6 の SSH サポート
• SNMP のバージョン 1、バージョン 2c、およびバージョン 3 の get および set 要求による帯域内管理アクセス
• 帯域外管理アクセス。スイッチのコンソール ポートに端末を直接接続するか、またはシリアル接続とモデム経由でリモート端末に接続します。
• Secure Copy Protocol(SCP)機能。IPv4 および IPv6 のスイッチ設定またはスイッチ イメージ ファイルをセキュアな認証方法でコピーします(ソフトウェアの暗号化バージョンが必要)。
• 設定の交換およびロールバックは、スイッチ上で一意の保存された Cisco IOS コンフィギュレーション ファイルで稼動している設定を交換します。
• Cisco IOS の HTTP クライアント サポート。HTTP クライアントが IPv4 HTTP サーバおよび IPv6 HTTP サーバの両方へ要求を送信でき、Cisco IOS の HTTP サーバは同様に両方からの HTTP 要求をサービスできます。
• SNMP。IPv6 トランスポートで設定できるため、IPv6 ホストは SNMP クエリーの送信と IPv6 を実行しているデバイスからの SNMP 通知の受信を行うことができます。
• IPv6 のステートレス自動設定。ホストやモバイル IP アドレスの管理など、リンク、サブネット、およびサイト アドレス指定の変更を管理できます。
• VLAN での MAC アドレス ラーニングのディセーブル化
• 事前に IP アドレスをスイッチ ポートへ割り当てることができる DHCP サーバ ポート ベースのアドレス割り当て
• Cisco Mobility Services Engine(MSE; モビリティ サービス エンジン)に接続するデバイスにロケーションと接続トラッキング情報を送信するワイヤード ロケーション サービス
• CPU の使用率をモニタする CPU 使用率しきい値トラップ。
• Class of Service(CoS)、Differentiated Services Code Point(DSCP)、およびタギング モードの値を指定することで音声および音声シグナリング VLAN のプロファイルを作成するための LLDP-MED ネットワーク ポリシー プロファイル時間、長さ、値(TLV)。
• DHCPDISCOVER パケットのオプション 12 フィールドにホスト名を含めるサポート。これによって、DHCP プロトコルを使用して送信される同一の設定ファイルが提供されます。
• DHCP スヌーピング拡張では、オプション 82 DHCP フィールドで circuit-id サブオプションに固定文字列ベースの形式の選択がサポートされます。
• 電力ポリシー TLV 要求に基づいて、スイッチで電力デバイス(PD)への電力供給を可能にすることによって、LLPD-MED のサポートを強化します。
アベイラビリティおよび冗長性に関する機能
• HSRP により、コマンド スイッチとレイヤ 3 ルータの冗長性を確立します。
• Virtual Router Redundancy Protocol(VRRP; 仮想ルータ冗長プロトコル)は、マルチアクセス リンク上の複数のルータで同じ仮想 IP アドレスを利用できるようにします。
• 拡張オブジェクト トラッキングは HSRP とトラッキング メカニズムを分離し、HSRP 以外のプロセスで使用可能な個別のスタンドアロン型トラッキング プロセスを作成します。
• Unidirectional Link Detection(UDLD; 単一方向リンク検出)およびアグレッシブ UDLD。光ファイバ ケーブルの配線ミスまたはポート障害に起因する光ファイバ インターフェイス上の単一方向リンクを検出し、ディセーブルにします。
• IEEE 802.1D Spanning-Tree Protocol(STP; スパニング ツリー プロトコル)による冗長バックボーン接続およびループフリー ネットワーク。STP には次の機能があります。
– 最大 128 のスパニング ツリー インスタンスをサポート
– Per-VLAN Spanning-Tree Plus(PVST+)による VLAN 間でのロード バランシング
– Rapid PVST+ による、VLAN 間でのロード バランシングおよびスパニング ツリー インスタンスの高速コンバージェンスの実現
– UplinkFast および BackboneFast によって、スパニング ツリー トポロジの変更後に高速コンバージェンスを実行し、ギガビット アップリンクなどの冗長アップリンク間のロード バランシングを達成
• IEEE 802.1s Multiple Spanning-Tree Protocol(MSTP)により、VLAN をスパニング ツリー インスタンスに分類、またデータ トラフィックおよびロード バランシング用に複数の転送パスを確保します。また、IEEE 802.1w Rapid Spanning-Tree Protocol(RSTP)に基づいた Rapid Per-VLAN Spanning-Tree plus(Rapid PVST+)により、ルートと指定ポートをただちにフォワーディング ステートに変更することで、スパニング ツリーの高速コンバージェンスが実現されます。
• PVST+、Rapid-PVST+、および MSTP モードで使用できるスパニング ツリーのオプション機能は次のとおりです。
– PortFast。ポートをブロッキング ステートからフォワーディング ステートへただちに変更させることによって、転送遅延を防ぎます。
– BPDU ガード。Bridge Protocol Data Unit(BPDU; ブリッジ プロトコル データ ユニット)を受信する PortFast 対応ポートをシャットダウンします。
– BPDU フィルタリング。PortFast 対応ポートで BPDU の送受信ができなくなります。
– ルート ガード。ネットワーク コア外のスイッチがスパニング ツリー ルートになることを防ぎます。
– ループ ガード。 代替ポートまたはルート ポートが、単一方向リンクの原因となる障害によって指定ポートになることを防ぎます。
• 等価コスト ルーティングにより、リンク レベルとスイッチ レベルの冗長性を確立します。
• Flex Link レイヤ 2 インターフェイス。基本リンク冗長の STP に代わるものとして、互いにバックアップします。
• リンクステート トラッキング。接続されたホストとサーバからのアップストリーム トラフィックを伝送するポートの状態をミラーリングします。また、別のシスコ製イーサネット スイッチで動作するリンクへサーバ トラフィックをフェールオーバーすることができます。
• Cisco Redundant Power System 2300(RPS 2300 とも呼ばれる)を使用した RPS のサポート。電力の信頼性を高め、冗長電源システムを構成および管理します。RPS 2300 の詳細については、デバイスに付属している『 Cisco Redundant Power System 2300 Hardware Installation Guide 』を参照してください。このマニュアルは、Cisco.com からも利用できます。
VLAN 機能
• 最大 1005 個の VLAN をサポート。適切なネットワーク リソース、トラフィック パターン、および帯域幅を対応付けて、VLAN にユーザを割り当てることができます。
• IEEE 802.1Q 規格で認められている 1 ~ 4094 の範囲で VLAN ID をサポート
• ダイナミック VLAN メンバシップに対応する VLAN Query Protocol(VQP)
• すべてのポート上で稼動する ISL(スイッチ間リンク)および IEEE 802.1Q トランキング カプセル化。ネットワークの移動、追加、変更や、ブロードキャストおよびマルチキャスト トラフィックの管理および制御、さらに、ハイセキュリティ ユーザおよびネットワーク リソース別の VLAN グループの確立によるネットワーク セキュリティを実現します。
• Dynamic Trunking Protocol(DTP; ダイナミック トランキング プロトコル)。2 台のデバイス間のリンク上でトランキングをネゴシエートするだけでなく、使用するトランキング カプセル化のタイプ(IEEE 802.1Q または ISL)もネゴシエートします。
• VLAN Trunking Protocol(VTP; VLAN トランキング プロトコル)および VTP プルーニング。トラフィックのフラッディングをそのトラフィックを受信するステーションへのリンクだけに制限することによって、ネットワーク トラフィックを削減します。
• 音声 VLAN。Cisco IP Phone から音声トラフィック用のサブネットを作成します。
• VLAN 1 の最小化:VLAN 1 を任意の個々の VLAN トランク リンクでディセーブル化することで、スパニング ツリー ループまたはストームのリスクを軽減。この機能をイネーブルに設定すると、トランク上でユーザ トラフィックは送受信されません。スイッチの CPU は、引き続き制御プロトコル フレームの送受信を行います。
• プライベート VLAN:VLAN スケーラビリティ問題に対応します。より制限された IP アドレスを割り当て、スイッチ上で、レイヤ 2 ポートを他のポートから切り離します。
• プライベート VLAN ホストのポート セキュリティ:ポートで学習される MAC アドレス数を制限します。また、ポートで学習される MAC アドレスを定義します。
• VLAN Flex Link ロード バランシング:Spanning Tree Protocol(STP; スパニング ツリー プロトコル)を必要としないレイヤ 2 冗長性を提供。プライマリおよびバックアップ リンクとして設定したインターフェイスのペアを使用して、VLAN ベースによるトラフィックのロード バランシングが可能です。
• 制限付き VLAN(別名、認証失敗 VLAN)を使用した 802.1x 認証のサポート
• 任意の VTP モードでの拡張範囲 VLAN(VLAN 1006 ~ 4094)の設定のサポート、拡張認証(非表示パスワード、またはシークレット パスワード)、VTP に加えてその他のデータベースの伝播、VTP プライマリおよびセカンダリ サーバ、およびポートごとに VTP をオンまたはオフにするオプションなどが含まれる VTP バージョン 3 をサポートします。
セキュリティ機能
• Web 認証。IEEE 802.1X 機能をサポートしないサプリカント(クライアント)に Web ブラウザを使用して認証可能になります。
• ローカル Web 認証バナー。カスタム バナーやイメージ ファイルを Web 認証ログイン画面で表示できます。
• MAC authentication bypass(MAB; MAC 認証バイパス)エージング タイマー。MAB を使用して認証した後に認証された非アクティブのホストを検出します。
• 管理インターフェイス(デバイス マネージャ、Network Assistant、CLI)へのパスワード保護付きアクセス(読み取り専用および読み書きアクセス)。不正な設定変更を防止します。
• セキュリティ レベル、通知、および対応するアクションを選択できる、マルチレベル セキュリティ
• セキュリティを確保できるスタティック MAC アドレッシング
• 保護ポート オプション。同一スイッチ上の指定ポートへのトラフィック転送を制限します。
• ポートにアクセスできるステーションの MAC アドレスを制限または特定するポート セキュリティ オプション
• VLAN 認識ポート セキュリティ オプション。違反の発生時にポート全体をシャットダウンするのではなく、そのポート上の VLAN をシャットダウンします。
• ポート セキュリティ エージング。ポートのセキュア アドレスにエージング タイムを設定します。
• プロトコル ストーム防御。特定の着信レートを超えるパケットをドロップしてスイッチへの着信プロトコル トラフィックのレートを制御します。
• BPDU ガード。無効なコンフィギュレーションが発生した場合に、PortFast が設定されているポートをシャットダウンします。
• 標準および拡張 IP アクセス コントロール リスト(ACL)。ルーテッド インターフェイス(ルータ ACL)と VLAN の双方向およびレイヤ 2 インターフェイス(ポート ACL)の受信方向に関するセキュリティ ポリシーを定義します。
• MAC 拡張 ACL。レイヤ 2 インターフェイスの着信方向のセキュリティ ポリシーを定義します。
• VLAN ACL(VLAN マップ)。MAC、IP、および TCP/UDP ヘッダーの情報に基づいてトラフィックをフィルタリングし、VLAN 内のセキュリティを確保します。
• 非 IP トラフィックをフィルタリングする、送信元および宛先 MAC ベースの ACL
• インターフェイスに適用される IPv6 ACL。IPv6 トラフィックをフィルタリングします。
• untrusted(信頼性のない)ホストと DHCP サーバの間の untrusted DHCP メッセージをフィルタリングする DHCP スヌーピング
• IP ソース ガード。DHCP スヌーピング データベースおよび IP 送信元バインディングに基づきルーティングされないインターフェイスでトラフィックを制限します。
• ダイナミック ARP 検査。同じ VLAN 内の他のポートの無効な ARP 要求や応答を信頼しないことで、スイッチでの悪意のある攻撃を回避します。
• IEEE 802.1Q トンネリングにより、サービス プロバイダーのネットワークをまたがるリモート サイトにユーザがいるカスタマーは、その他のカスタマーから VLAN を分離できます。レイヤ 2 プロトコル トンネリングにより、すべてのユーザに関する完全な STP 情報、CDP 情報、VTP 情報が、カスタマー ネットワークに含まれます。
• レイヤ 2 ポイントツーポイント トンネリング。EtherChannel を自動的に作成します。
• レイヤ 2 プロトコル トンネリングのバイパス機能。サードパーティ ベンダーとの相互運用性を実現します。
• IEEE 802.1x ポートベース認証。不正なデバイス(クライアント)によるネットワーク アクセスを防止します。次の機能がサポートされています。
– Multidomain Authentication(MDA; マルチドメイン認証)。データ デバイスと(シスコ製またはシスコ製以外の)IP 電話のような音声デバイスの両方が、独立して同一の IEEE 802.1X 対応スイッチ ポートを認証できます。
– MDA のダイナミック音声 VLAN(仮想 LAN)。ダイナミック音声 VLAN が MDA 対応ポートで可能になります。
– VLAN 割り当て。802.1X 認証ユーザを特定の VLAN に制限します。
– マルチ認証モードで設定されたポートでの VLAN 割り当てのサポート。RADIUS サーバは VLAN をポート上で最初に認証するホストに割り当てます。以降のホストは同じ VLAN を使用します。音声 VLAN 割り当ては、1 つの IP 電話に対してサポートされます。
– ポート セキュリティ。802.1x ポートへのアクセスを制御します。
– 音声 VLAN。ポートが許可ステートか無許可ステートかにかかわらず、Cisco IP Phone の音声 VLAN へのアクセスを許可します。
– IP Phone 検出機能拡張。Cisco IP Phone を検出し識別します。
– ゲスト VLAN。802.1x に適合しないユーザに限定的なサービスを提供します。
– 制限付き VLAN。802.1x に準拠はしているが、標準の 802.1x で認証するための資格情報を持っていないユーザに制限付きのサービスを提供します。
– 802.1X アカウンティング。ネットワーク使用をトラッキングします。
– 802.1X と LAN のウェイクアップ機能。休止状態の PC に、特定のイーサネット フレームを送信して起動させます。
– 802.1X の準備チェック機能。スイッチに IEEE 802.1X を設定する前に、接続されたエンド ホストの準備状態を判断します。
– 音声認識 802.1X セキュリティ。セキュリティ違反が発生した VLAN 上でだけトラフィック違反に反応します。
– MAC 認証バイパス。クライアント MAC アドレスに基づいてクライアントを許可します。
– 802.1X スイッチ サプリカント、CISP によるホスト認可、および自動イネーブル化を含む Network Edge Access Topology(NEAT)。ワイヤリング クローゼット外のスイッチを他のスイッチに対するサプリカントとして認証します。
– オープン アクセスを伴う IEEE 802.1x。ホストが認証される前にネットワークにアクセスできます。
– ダウンロード可能な ACL とリダイレクト URL による IEEE 802.1x 認証。Cisco Secure ACS サーバから認証済みのスイッチにユーザ単位の ACL をダウンロードできます。
– スタティック ACL が設定されていないポートでの認証デフォルト ACL のダイナミックな作成または接続のサポート。
– 柔軟な認証順序の設定。新しいホストの認証時にポートが試行する認証方式の順序を設定できます。
– マルチユーザ認証。1 つの 802.1x 対応ポートで複数のホストが認証できます。
• Network Admission Control(NAC)機能
– デバイスのネットワーク アクセスを許可する前の、エンドポイント システムやクライアントのウィルス対策の状態または ポスチャ に関する NAC レイヤ 2 802.1x 検証
NAC レイヤ 2 802.1x 検証の設定の詳細については、「NAC レイヤ 2 802.1X 検証の設定」を参照してください。
– デバイスのネットワーク アクセスを許可する前の、エンドポイント システムまたはクライアントのポスチャに関する NAC レイヤ 2 IP 検証
NAC レイヤ 2 IP 検証の詳細については、『 Network Admission Control Software Configuration Guide 』を参照してください。
– IEEE 802.1x アクセス不能認証バイパス
この機能の設定については、「アクセス不能認証バイパス機能の設定」を参照してください。
– Authentication, Authorization, Accounting(AAA; 認証、許可、アカウンティング)ダウン ポリシー。ポスチャの検証が発生したときに、AAA サーバが利用できない場合のホストの NAC レイヤ 2 IP 検証
この機能の詳細については、『 Network Admission Control Software Configuration Guide 』を参照してください。
• TACACS+。IPv4 および IPv6 の TACACS サーバによってネットワーク セキュリティを管理する独自機能です。
• RADIUS。IPv4 および IPv6 の AAA サービスによってリモート ユーザの身元を確認し、リモート ユーザにアクセス権を与え、リモート ユーザのアクションを追跡します。
• RADIUS、TACACS+、および SSH の拡張。IPv6 で機能します。
• Kerberos セキュリティ システム。信頼できるサードパーティを使用して、ネットワーク リソースに対する要求を認証します(ソフトウェアの暗号化バージョンが必要)。
• HTTP 1.1 サーバ認証、暗号化、メッセージ整合性、HTTP クライアント認証用に Secure Socket Layer(SSL)バージョン 3.0 がサポートされ、安全な HTTP 通信が可能になります(ソフトウェアの暗号化バージョンが必要)。
• 音声認識 IEEE 802.1X および MAB セキュリティ違反。セキュリティ違反が発生すると、ポートのデータ VLAN だけがシャットダウンされます。
• スタティック ホストで IP ソース ガードのサポート。
• RADIUS Change of Authorization(CoA)。特定のセッションが認証された後で、そのセッションの属性を変更できます。AAA のユーザまたはユーザ グループのポリシーで変更が発生する場合、管理者は AAA サーバ(認証を再初期化する Cisco Secure ACS など)から RADIUS CoA パケットを送信し、新しいポリシーに適用できます。
• IEEE 802.1x ユーザ分散。(ユーザのグループに対して)複数の VLAN で展開し、異なる VLAN 間でユーザのロード バランシングを行うことにより、ネットワークのスケーラビリティを向上できます。許可を受けたユーザは、RADIUS サーバによって割り当てられた、グループ内で最も負荷の少ない VLAN に割り当てられます。
• マルチホスト認証でのクリティカル VLAN のサポート。ポートが multi-auth 用に設定され、AAA サーバが到達不能になった場合、クリティカルなリソースへのアクセスを許可し続けるためにクリティカル VLAN 内にポートが配置されます。
• カスタマイズ可能な Web 認証拡張。ローカル Web 認証用に、ユーザが定義したログイン、成功、失敗、および期限切れの Web ページを作成できます。
• Network Edge Access Topology(NEAT)のサポート。ポートのホスト モードを変更したり、認証者スイッチ ポートで標準のポート設定を適用したりします。
• VLAN ID ベースの MAC 認証。ユーザ認証で VLAN 情報および MAC アドレス情報を組み合わせて使用することにより、不正な VLAN からのネットワーク アクセスを防止します。
• MAC 移動。モビリティをイネーブルにする際の制約事項なしに、ホスト(IP Phone の背後で接続されているホストを含む)が同じスイッチ内のポート間を移動できます。MAC 移動では、同じ MAC アドレスが別のポートにも現れても、スイッチはまったく新しい MAC アドレスの場合と同様に扱います。
• Simple Network Management Protocol version 3(SNMPv3; 簡易ネットワーク管理プロトコル バージョン 3)での 3DES および AES のサポート。このリリースでは、168 ビットの Triple Data Encryption Standard(3DES)、および 128 ビット、192 ビット、256 ビットの Advanced Encryption Standard(AES)の暗号化アルゴリズムのサポートが SNMPv3 に追加されます。
• Cisco TrustSec の Security Group Tag(SGT)Exchange Protocol(SXP)コンポーネントのサポート。このコンポーネントは、認証、暗号化、およびアクセス コントロールを使用するセキュリティ アーキテクチャです。
QoS および CoS 機能
• auto-QoS(自動 QoS)。トラフィックの分類と出力キューの設定を自動化することで既存の QoS 機能の展開を簡略化します。
• ポートベースの信頼の自動 Quality of Service(QoS)VoIP 拡張と DSCP および出トラフィックのプライオリティ キューイング
• 分類
– IP Type of Service/Differentiated Services Code Point(IP ToS/DSCP)および IEEE 802.1p CoS のポート単位でのプライオリティ設定。ミッション クリティカルなアプリケーションのパフォーマンスを保護します。
– IP ToS/DSCP および IEEE 802.1p CoS(サービス クラス)のフローベースのパケット分類(MAC、IP、および TCP/UDP ヘッダーに含まれる情報に基づく)によるマーキング。ネットワーク エッジで高性能な QoS 機能を提供し、ネットワーク トラフィックのタイプ別に差別化されたサービス レベルを可能にするとともに、ネットワーク上のミッション クリティカルなトラフィックにプライオリティを設定します。
– QoS ドメイン内および別の QoS ドメインとの境界ポートにおける、trusted(信頼性のある)ポート ステート(CoS、DSCP、および IP precedence)
– 信頼境界機能。Cisco IP Phone の存在を検出し、受信した CoS 値を信頼して、ポート セキュリティを確保します。
• ポリシング
– 特定のトラフィック フローに対してどの程度のポート帯域幅を割り当てるかを管理する、スイッチ ポート上のトラフィック ポリシング ポリシー
– 階層型のポリシー マップで複数のクラスマップを作成する場合、各クラスマップを自身のポートレベル(第 2 レベル)ポリシー マップと関連付けることができます。第 2 レベルのポリシー マップは、それぞれ異なるポリサーを保有できます。
– トラフィック フローのポリシングをまとめて行う集約ポリシング。特定のアプリケーションまたはトラフィック フローをあらかじめ定義された特定のレートに制限します。
• 不適合
– 帯域幅の使用制限を超過したパケットの不適合マークダウン
• 入力キューイングおよびスケジューリング
– ユーザ トラフィック用に設定可能な 2 つの入力キュー(一方のキューをプライオリティ キューにできます)
– 輻輳回避メカニズムとしての Weighted Tail Drop(WTD)。キュー長を管理し、トラフィックの分類ごとに異なる廃棄優先順位を設定します。
– Shaped Round Robin(SRR; シェイプド ラウンド ロビン):パケットがキューから内部リングへ送出されるときのレートを決定するスケジューリング サービス(入力キューでサポートされる唯一のモードはシェアリング)
• 出力キューおよびスケジューリング
– 1 ポートに 4 つの出力キュー
– 輻輳回避メカニズムとしての WTD。キュー長を管理し、トラフィックの分類ごとに異なる廃棄優先順位を設定します。
– スケジューリング サービスとしての SRR。キューからパケットを出して出力インターフェイスに入れる速度を指定します(出力キューではシェーピングおよび共有がサポートされます)。シェーピング型出力キューは、ポート帯域幅の割り当てが保証されますが、割り当てられたポート帯域幅の使用に制限されています。共有型出力キューは、設定された帯域幅の割り当てが保証されるだけではなく、他のキューが空になり、その割り当て分の帯域幅が使用されない場合、保証された割り当てより多く使用できます。
• IPv6 QoS trust 機能のサポート。
• Cisco Telepresence System や Cisco Surveillance Camera などのビデオ デバイスからのトラフィック フローの自動設定分類を追加する自動 QoS 拡張機能。
レイヤ 3 機能
(注) ここで取り上げる一部の機能は IP サービス イメージだけに対応しています。
• レイヤ 3 ルータの冗長性に対応した HSRP バージョン 1(HSRPv1)および HSRP バージョン 2(HSRPv2)
• IP ルーティング プロトコルによるロード バランシングとスケーラブルなルーテッド バックボーンの構築
– RIP バージョン 1 および 2
– 完全な OSPF(IP サービス フィーチャ セットが必要)
Cisco IOS Release 12.2(55)SE 以降のリリースでは、IP ベース フィーチャ セットで、ルーテッド アクセスの OSPF をサポートするため、レイヤ 3 ルーティング機能をアクセスまたはワイヤリング クローゼットに拡張できます。
– OSPFv2 の NSF IETF モード:IPv4 の OSPFv2 グレースフル リスタートのサポート(IP サービス フィーチャ セットのみ)
– OSPFv3 の NSF IETF モード : IPv6 の OSPFv3 グレースフル リスタートのサポート(IP サービス フィーチャ セットのみ)
– Enhanced Interior Gateway Routing Protocol(EIGRPIP)IPv6。IPv6 トランスポートを利用し、IPv6 ピアと通信し、IPv6 ルートをアドバタイズします。
– IPv6 対応 HSRP(IP サービス イメージが必要)
– Border Gateway Protocol(BGP; ボーダー ゲートウェイ プロトコル)バージョン 4(IP サービス イメージが必要)
• 2 つ以上の VLAN 間の完全レイヤ 3 ルーティング対応の IP ルーティング(VLAN 間ルーティング)により、各 VLAN が独自の自律データリンク ドメインのメンテナンスが可能
• Policy-Based Routing(PBR; ポリシーベース ルーティング):トラフィック フローに定義済みポリシーを設定
• Customer Edge(CE; カスタマー エッジ)デバイスの複数の VPN ルーティング/転送(マルチ VRF)インスタンス:サービス プロバイダーが、複数の Virtual Private Network(VPN; バーチャル プライベート ネットワーク)をサポートし、VPN 間で IP アドレスを重複できるようにする(IP サービス イメージが必要)
• フォールバック ブリッジングによる 2 つ以上の VLAN 間での非 IP トラフィックの転送(IP サービス イメージが必要)
• スタティック IP ルーティングによるネットワーク パス情報のルーティング テーブル手動作成
• 等価コスト ルーティングによるロード バランシングおよび冗長構成
• Internet Control Message Protocol(ICMP)および ICMP Router Discovery Protocol(IRDP):ルータのアドバタイズおよびルータ請求メッセージによる直接接続サブネット上のルータのアドレス検索
• Protocol-Independent Multicast(PIM)によるネットワーク内マルチキャスト ルーティング。これにより、ネットワーク内のデバイスは要求されたマルチキャスト フィードの受信が可能になり、マルチキャストに参加しないスイッチのプルーニングが可能になります。PIM sparse mode(PIM-SM; PIM スパース モード)、PIM dense mode(PIM-DM; PIM デンス モード)、および PIM sparse-dense モードのサポートも含まれます(IP サービス イメージが必要)。
• Multicast Source Discovery Protocol(MSDP)による複数の PIM-SM ドメインの接続(IP サービス イメージが必要)
• Distance Vector Multicast Routing Protocol(DVMRP)トンネリングによる非マルチキャスト ネットワークでの 2 つのマルチキャスト対応ネットワークの相互接続(IP サービス イメージが必要)
• DHCP リレーによる、IP アドレス要求など DHCP クライアントからの UDP ブロードキャストの転送
• IPv6 のリレー、クライアント、サーバ アドレス割り当て、プレフィクス委任に対応した DHCP
• DHCPv6 バルク リース クエリー。新しいバルク リース クエリー タイプをサポートします(RFC5460 に規定)。
• DHCPv6 リレー送信元設定機能。DHCPv6 リレー エージェントの送信元アドレスを設定します。
• 設定されたインターフェイスを介して IPv6 トラフィックを転送するための IPv6 ユニキャスト ルーティング機能(IP サービス イメージが必要)
• IPv6 Default Router Preference(DRP; デフォルト ルータの初期設定)。ホスト性能を改善することで、適切なルータを選択します。
• Nonstop Forwarding(NSF)認識。プライマリ Route Processor(RP; ルート プロセッサ)が障害を起こしていて、バックアップ RP が引き継ぐ間、またはプライマリ RP で無停止のソフトウェア アップグレードのリロードが手動で行われている間、レイヤ 3 スイッチが NSF 対応ネイバー ルータからのパケットを継続して転送することが可能(IP サービス イメージが必要)
• Switched Virtual Interface(SVI)ラインステートのアップまたはダウンの計算から VLAN ポートを除外する機能
• Intermediate System-to-Intermediate System(IS-IS)ルーティングは、Connectionless Network Service(CLNS)ネットワーク用にダイナミック ルーティング プロトコルをサポート
• Virtual Router Redundancy Protocol(VRRPv4; 仮想ルータ冗長プロトコル)。LAN 上の VRRP ルータに対し、1 台または複数台の仮想ルータの役割をダイナミックに割り当て、マルチアクセス リンク上にある複数台のルータが同じ仮想 IP アドレスを使用できるようにします。
PoE 機能
• 回路上に電力が供給されていないことをスイッチが検出した場合、Power over Ethernet(PoE)対応ポートに接続されたシスコ製先行標準および IEEE 802.3af 準拠の受電装置に電力を供給できます。
• 電力消費を含む CDP のサポート。受電装置は、消費している電力量をスイッチに通知します。
• シスコのインテリジェント電力管理のサポート。受電装置およびスイッチは、電力ネゴシエーション CDP メッセージによってネゴシエーションを行い、電力消費レベルについて合意します。このネゴシエーションにより、高電力のシスコ受電装置は、最高電力モードで動作できるようになります。
• 自動検出およびパワー バジェット。スイッチはパワー バジェットを維持し、電力要求をモニタおよびトラッキングし、利用できる場合にだけ電力を供給します。
モニタ機能
• EOT および IP SLA EOT スタティック ルートのサポート。事前に設定したスタティック ルートまたは DHCP ルートがダウンした場合に特定します。
• 主要なシステム イベントをモニタし、ポリシーを使用して処理するためのデバイスおよびシステム管理用の Embedded Event Manager(EEM)。
• EEM 3.2 のサポート。ネイバー探索、ID、MAC アドレス テーブルのイベント検出器が導入されます。
• スイッチ LED による、ポート レベルおよびスイッチ レベルのステータス確認。
• MAC アドレス通知トラップおよび RADIUS アカウンティング。スイッチが学習または削除した MAC アドレスを保存することによって、ネットワーク上のユーザをトラッキングします。
• Switched Port Analyzer(SPAN; スイッチド ポート アナライザ)および Remote SPAN(RSPAN)。任意のポートまたは VLAN について、トラフィック モニタリングが可能です。
• Intrusion Detection System(IDS; 侵入検知システム)における SPAN および RSPAN のサポート。ネットワーク セキュリティ違反をモニタ、撃退、およびレポートします。
• 組み込み RMON エージェントの 4 つのグループ(履歴、統計、アラーム、およびイベント)を使用して、ネットワークをモニタし、トラフィック解析を行うことができます。
• Syslog 機能。認証または許可エラー、リソースの問題、およびタイムアウト イベントに関するシステム メッセージを記録します。
• スマート ロギング。パケット フローをキャプチャし、NetFlow コレクタにエクスポートします。このリリースでは、DHCP スヌーピングまたはダイナミック ARP インスペクション違反、IP ソース ガード拒否トラフィック、および ACL のスマート ロギングがサポートされています。
• VACL ロギングは、ACL 拒否 IP パケットの Syslog メッセージを生成します。
• レイヤ 2 ポートで許可または拒否されるトラフィック。
• レイヤ 2 traceroute。パケットが送信元デバイスから宛先デバイスへ送られる物理パスを識別します。
• Time Domain Reflector(TDR)。10/100/1000 の銅線イーサネット ポートでケーブル接続の問題を診断し、解決します。
• SFP モジュール診断管理インターフェイス。SFP モジュールの物理または動作ステータスをモニタします。
• 汎用オンライン診断。スイッチが稼動中のネットワークに接続している間に、スーパーバイザ エンジン、モジュール、およびスイッチのハードウェア機能をテストします。
• HSRP に対する拡張オブジェクト トラッキング。
• Digital Optical Monitoring(DOM; デジタル オプティカル モニタリング)。X2 SFP モジュールのステータスを確認します。
• アクティブ トラフィック モニタリングを使用してネットワーク パフォーマンスを測定するための IP Service Level Agreement(IP SLA; IP サービス レベル契約)のサポート。
• IP SLA EOT。スタンバイ ルータ フェールオーバーを実行するために、遅延、ジッタ、またはパケット損失などのアクションによってトリガーされた IP SLA 追跡動作の出力を使用します。
• Cisco IOS IP Service Level Agreement(SLA; サービス レベル契約)ビデオ オペレーションのサポート。ビデオ トラフィックを伝送する IPv4 ネットワークの一方向遅延、一方向パケット損失、一方向ジッタ、および接続を分析します。
• Cisco IOS IP SLA ビデオ オペレーションを使用した組み込みトラフィック シミュレータのサポート。Telepresence、IPTV、IP ビデオ サーベイランス カメラなどのさまざまなビデオ アプリケーション用の合成トラフィックを生成します。次の場合にシミュレータ ツールを使用できます。
– 厳しいネットワーク パフォーマンス要件を持つアプリケーションを導入する前のネットワーク アセスメント
– Cisco Mediatrace とともにネットワークに関するパフォーマンスの問題の導入後のトラブルシューティング
トラフィック シミュレータは、複数のテストを同時または定期的に、長期間にわたって実行できる高度なスケジューラを搭載しています。詳細については、次の URL にある『 Configuring Cisco IOS IP SLAs Video Operations 』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios-xml/ios/ipsla/configuration/12-2se/Configuring_IP_SLAs_Video_Operations.html
Cisco Medianet では、ネットワーク インフラストラクチャで幅広いビデオ アプリケーションのためのインテリジェント サービスを可能にします。Medianet のサービスの 1 つは、自動 SmartPort による Cisco Digital Media Player および Cisco IP Video Surveillance Camera の自動プロビジョニングです。
• Cisco Mediatrace およびパフォーマンス モニタ
– Cisco Mediatrace は、トラフィック ストリーム内のネットワークまたはアプリケーションの問題をトラブルシューティングおよび特定します。ビデオ トラフィックを伝送する IPv4 ネットワークの一方向遅延、一方向パケット損失、一方向ジッタ、および接続を分析するためのドリル ダウンに役立ちます。このツールは、UDP ベースのビデオまたはビデオ以外のトラフィック ストリームに使用できます。
詳細については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/media_monitoring/configuration/guide/15_1m_and_t/mm_15_1m_and_t.html
– Cisco Application Performance Monitor は、ビデオ パケット フローを追跡し、トラフィック ストリーム内のパフォーマンス低下をトラブルシューティングおよび特定します。パフォーマンス モニタは、ビデオおよびビデオ以外のトラフィックに使用できます。
詳細については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/media_monitoring/command/reference/mm_book.html
– Mediatrace およびパフォーマンス モニタの設定時の注意事項
ビデオ モニタリングは物理ポートでだけサポートされています。EtherChannel ではサポートされていません。
スイッチが過剰なトラフィックを受信すると、パケットはドロップされます。
スイッチは、入力ポートでだけポリシー マップおよびポートベースの信頼をサポートします。
– Mediatrace およびパフォーマンス モニタの制限事項
同じインターフェイス上にビデオ モニタリングとルータまたは VLAN ACL を設定することはできません。
ビデオ モニタリングの設定後に ACL を設定した場合、ACL の設定によってビデオ モニタリングの設定が無効になり、メッセージが表示されます。
ACL の設定後にビデオ モニタリングを設定した場合、スイッチはビデオ モニタリングのコマンドを拒否し、メッセージが表示されます。
ビデオ モニタリング パケットがネットワーク キューを通過すると、パケットをドロップできます。
スイッチは、ソフトウェアで転送されるパケットに QoS 設定を適用できません。
スイッチは、損失パケットまたはドロップされたパケットを特定のトラフィックまたはデータ フローにマッチングできません。これらのパケットについては、入力および出力 QoS カウンタを参照してください。