取り付け前
静電気防止用アース ストラップの取り付け
ここでは、密封された静電気防止袋からシャーシを取り出す前の作業者の準備について説明します。
次の図は、静電気防止用ストラップを手首に取り付ける方法と、袖口を地面に接続するコードの接地方法を示しています。静電気防止用リスト ストラップは、担当者の静電気を制御する主要な手段です。
(注) |
これらのイメージは、説明用です。シャーシの実際の外観とサイズは異なる場合があります。 |
スイッチの開梱および確認
注意 |
スイッチのコンポーネントを取り扱うときは、静電気防止用ストラップを着用し、モジュールのフレームの端だけを持ってください。ESD ソケットはシャーシ上に付いています。ESD ソケットを有効にするには、電源コードまたはシャーシのアースを使用してシャーシをアース接続するか、またはアースされたラックとシャーシの金属部分を接触させてください。 |
ヒント |
シャーシを輸送する場合に備えて、輸送用の箱は保管しておいてください。 |
(注) |
シスコのサポートをシスコのリセラーからご購入された場合は、リセラーに直接お問い合わせください。サポートをシスコから直接ご購入された場合は、次の URL にある Technical Assistance Center(TAC)にご連絡ください。http://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html |
(注) |
スイッチは、厳密に検査した上で出荷されています。輸送中の破損や内容品の不足がある場合には、ただちにカスタマー担当者に連絡してください。 |
梱包内容を確認する手順は、次のとおりです。
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カスタマーサービス担当者から提供された機器リストと、梱包品の内容を照合します。次の品目を含め、すべての品目が揃っていることを確認してください。
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アース ラグ キット
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ラックマウント キット
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取り付け済み LEM(3 ユニット)、LEM ネジを締めた状態
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静電気防止用リスト ストラップ
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ケーブルとコネクタ
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発注したオプションの品目
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破損の有無を調べ、内容品の間違いや破損がある場合には、カスタマー サービス担当者に連絡してください。次の情報を用意しておきます。
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発送元の請求書番号(梱包明細を参照してください)
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破損している装置のモデルとシリアル番号
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破損状態の説明
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破損による設置への影響
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すべての電源とファン トレイが、予想されるエアーフローの方向と合っているかどうかを確認します。ポート側吸気エアーフロー モジュールは赤紫色、ポート側排気エアーフロー モジュールは青色です。エアーフローの方向は、すべてのモジュールで同じ方向である必要があります。
インストール オプション
Cisco MDS 9396T スイッチは、次の方法で設置することができます。
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開放型 EIA ラック内
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次のものを使用して、穴あき型または一枚壁型 EIA キャビネットに設置する
ラックマウント キットを使用すると、スイッチをさまざまな深さのラックに設置できます。ラックマウント
部品により、シャーシのポート接続端、またはファンおよび電源モジュール付きのシャーシの終端のいずれかに容易にアクセスできるようにスイッチを配置できます。ラックマウント キットの設置方法については、「スイッチの設置」を参照してください。(注) |
EIA シェルフ ブラケット キットは、オプションでスイッチの付属品ではありません。キットの発注については、製品を購入した代理店にお問い合わせください。 |
Cisco MDS 9000 ファミリ Telco および EIA シェルフ ブラケット
オプションの EIA シェルフ ブラケット キット(部品番号 DS-SHELF=)は、設置中に Cisco MDS 9396T スイッチを一時的または永続的に支えることができます。前面ラックマウント ブラケットをラックマウント レールにしっかりと取り付けたら、シェルフ ブラケットは取り外すことができます。
(注) |
このオプション キットはスイッチに付属していません。キットを注文するには、スイッチのサプライヤにお問い合わせください。 |
このセクションでは、オプションの EIA シェルフ ブラケット キットを使用して、ラックまたはキャビネットに Cisco MDS 9396T スイッチを取り付ける手順について説明します。
シェルフの設置に関する注意事項
注意 |
ラックにキャスタが付いている場合、ブレーキがかかっているか、または別の方法でラックが固定されていることを確認してください。 |
注意 |
このキットを EIA ラックに取り付ける場合は、4 つのラック取り付け支柱すべてにシェルフを取り付けます。 2 本の支柱のみを使用した場合、EIA 支柱の厚みが十分でないため、シェルフ ブラケットの曲がりを防止できない可能性があります。 |
シャーシにラックを取り付ける前に、キャビネットまたはラックが、キャビネットおよびラックの要件のセクションに記載された要件を満たしていることを確認します。
シェルフ ブラケットの取り付けの前に
シェルフ ブラケットを取り付ける前に、キットの内容を確認します。次の表に、シェルフ ブラケット キットの内容を示します。
数量 |
製品の説明 |
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2 |
スライダ ブラケット |
2 |
スライダ ブラケット |
1 |
クロスバー |
2 |
10-32 X 3/8 インチ プラスなべネジ |
16 |
12-24 X 3/4 インチ プラス ネジ |
16 |
10-24 X 3/4 インチ プラス ネジ |
必要な工具
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No.2 プラス ドライバ
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巻き尺と水準器(シェルフ ブラケットを水平にするため)
4 支柱 EIA ラックへのシェルフ ブラケット キットの取り付け
EIA ラックにシェルフ ブラケットを取り付けには、次の手順に従います。
手順
ステップ 1 |
上図に示すように、ラック取り付けレールの内側にシェルフ ブラケットを配置します。シェルフ ブラケットの前面にあるネジ穴と、前面ラック取り付けレールにある穴の位置を合わせます。4 本以上の 12-24 または 10-24 のネジを使用して、前面ラック取り付けレールにシェルフ ブラケットを取り付けます。
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ステップ 2 |
他のシェルフ ブラケットでも同じ手順を繰り返します。 |
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ステップ 3 |
シェルフ ブラケットの高さが揃っていることを確認します(必要に応じて水準器または巻き尺を使用)。 |
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ステップ 4 |
上図に示すように、10-32 ネジを使用して、シェルフ ブラケットにクロスバーを取り付けます。 |
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ステップ 5 |
上図に示すように、スライダ レールをシェルフ ブラケットに通します。それらを 4 本以上の 12-24 または 10-24 のネジを使用して、背面ラック取り付けレールに取り付けます。 |
シェルフ ブラケットへのスイッチの取り付け
警告 |
この装置は、立ち入りが制限された場所への設置を前提としています。立ち入り制限区域とは、特別な器具、鍵、錠、またはその他の保全手段を使用しないと入ることができないスペースを意味します。ステートメント 1017 |
警告 |
この機器の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030 |
(注) |
システムの設置、操作、または保守を行う前に、「Cisco MDS 9000 ファミリの法順守と安全性情報」を参照し、安全に関する重要な情報を確認してください。 |
シェルフ ブラケットの上部にスイッチを取り付けるには、次の手順に従います。
手順
ステップ 1 |
シェルフ ブラケットが水平で、ラック マウント レールにしっかりと取り付けられていること、クロスバーがシェルフ ブラケットにしっかりと取り付けられていること、およびラックが安定していることを確認します。 |
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ステップ 2 |
シェルフ ブラケットにスイッチを挿入し、位置が正しいことを確認します。 |
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ステップ 3 |
ラック取り付けレールにスイッチを取り付けます。
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シェルフ ブラケット キットの取り外し(オプション)
シェルフ ブラケット キットは、 Cisco MDS 9396T スイッチを 4 支柱 EIA ラックに設置し、両方の前面ラックマウント ブラケットと両方の C ブラケットをラックマウント レールにしっかりと取り付けた後に取り外すことができます。
シェルフ ブラケット キットを取り外す手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 |
スライダ ブラケットを背面ラックマウント レールに固定しているネジを外し、スライダ ブラケットをシェルフ ブラケットから引き出します。 |
ステップ 2 |
シェルフ ブラケットにクロスバーを取り付けているネジを取り外し、クロスバーを取り外します。 |
ステップ 3 |
シェルフ ブラケットを前面ラックマウント レールに固定しているネジを外し、ラックからシェルフ ブラケットを取り外します。 |
設置前の注意事項
エアーフローに関する考慮事項
スイッチには、スイッチを冷却するためのポート側吸気エアーフローまたはポート側排気エアーフローのどちらかが備わったファン モジュールと電源ユニットが付属しています。スイッチの FC ポートをコールドアイルに向ける場合は、スイッチにポート側吸気ファンと、赤色のカラーリングが施された電源モジュールが搭載されていることを確認します。スイッチのファンと電源モジュールをコールドアイルに向ける場合は、スイッチにポート側排気ファンと、青色のカラーリングが施された電源モジュールが搭載されていることを確認します。すべてのファンモジュールと電源モジュールは、エアーフローの方向が同じである必要があります。
AC 電源システムの接続に関する注意事項
Cisco MDS 9396T スイッチの AC 電源装置を設置場所の電源に接続するには、次の注意事項に従ってください。
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電源の冗長性を確保するには、各電源を個別の給電部(少なくとも個別の分岐回路)に接続する必要があります。
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各国および地域の規定に準拠した回路を使用してください。
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シャーシに電力を供給する AC 電源コンセントには、アース付きのタイプを使用してください。コンセントに接続するアース用導体は、施設のサービス供給装置の保護大地アースに接続する必要があります。
設置に関するガイドライン
Cisco MDS 9396T スイッチを設置するときは、次のガイドラインに従ってください。
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スイッチを設置する前に、設置場所の構成を計画し、設置環境を整えます。
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それぞれの新しいスイッチにはライセンスが必要です。ライセンスのインストール方法については、「Cisco MDS 9000 ファミリ NX-OS ライセンス ガイド」を参照してください。
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スイッチの作業に支障がないように、また適切なエアーフローが確保されるように、スイッチ周辺に十分なスペースを確保できることを確認してください(エアーフローの要件については、「技術仕様」を参照してください)。
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空調が、技術仕様のセクションに記載されている熱放散の要件を満たしていることを確認します。
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キャビネットまたはラックが、キャビネットおよびラックの設置のセクションに記載された要件を満たしていることを確認します。
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キャビネットまたはラックが、キャビネットおよびラックの設置のセクションに記載された要件を満たしていることを確認します。
(注) |
前面キャビネットの取り付けレールが前面扉またはベゼル パネルから 7.6 cm(3 インチ)以上、それぞれが12.7 cm(5 インチ)以上ずれておらず、ケーブル管理ブラケットがシャーシの前面に取り付けられている場合は、光ファイバ ケーブルの最小曲げ半径を確保するために、シャーシを背面に向けて取り付ける必要があります。 |
(注) |
キャビネットでジャンパ電源コードが使用できます。 |
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シャーシが適切にアースされていることを確認します。スイッチを設置するラックがアースされていない場合には、シャーシと電源の両方をアース接続することを推奨します。
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設置場所の電源が、技術仕様に記載された要件を満たしていることを確認します。使用可能な場合は、電源障害に備えて無停電電源装置(UPS)を使用してください。
注意 |
鉄共振テクノロジーを使用するタイプの UPS は使用しないでください。このタイプの UPS は、Cisco MDS 9000 ファミリなどのシステムに使用すると、データ トラフィック パターンの変化によって入力電流が大きく変動し、動作が不安定になることがあります。 |
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電気回路の容量が、各国および地域の規格に準拠していることを確認します。
北米では、300 W 電源装置には 20 A の回路が必要です。北米で 200/240 VAC の電源を使用する場合、回路を 2 極回路ブレーカーで保護する必要があります。
注意 |
入力電力の損失を防ぐには、スイッチに電力を供給する回路の合計最大負荷が、配線とブレーカーの定格電流の範囲内となるようにしてください。 |
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スイッチを取り付ける場合、締め付けトルクを次のように調整してください。
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非脱落型ネジ:0.45 Nm(4 インチポンド)
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M3 ネジ:0.45 Nm(4 インチポンド)
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M4 ネジ:1.36 Nm(12 インチポンド)
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M6 ネジ:4.5 N·m(40 インチポンド)
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10-32 ネジ:2.26 Nm(20 インチポンド)
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12-24 ネジ:3.39 Nm(30 インチポンド)
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