IP ストレージ サービスの設定
Cisco MDS 9000 ファミリの IP ストレージ(IPS)サービスは、オープン規格の IP ベース テクノロジーを使用することによって、ファイバ チャネル SAN の到達距離を延長します。このスイッチは Fibre Channel over IP(FCIP)を使用して異なる SAN アイランド間を接続し、iSCSI プロトコルを使用して IP ホストからファイバ チャネル ストレージにアクセスできるようにします。
(注) FCIP および iSCSI は IPS モジュール固有の機能で、Cisco MDS 9200 スイッチ、Cisco MDS 9500 ディレクタ、Cisco MDS 9700 ディレクタで使用できます。
また、MDS 9700 の Cisco MDS 24/10 ポート SAN 拡張モジュール、および 18/4 マルチプロトコル サービス(MSM-18/4)モジュールでも、ファイバ チャネル、FCIP、および iSCSI の機能を使用できます。MSM ~ 18/4 モジュールは、Cisco MDS 9200 シリーズまたは Cisco MDS 9500 シリーズで任意のスイッチで使用可能なおよび Cisco MDS 24/10 ポート SAN 拡張モジュールは、Cisco MDS 9700 シリーズ スイッチのいずれかに使用できます。
この章は、次の項で構成されています。
機能情報
このセクションでは、Cisco MDS NX-OS リリース 6.2(13) 以降の新機能と変更された機能について説明します。
IP ストレージ モジュール
IP ストレージ サービス モジュール(IPS モジュール)および MSM-18/4 モジュールでは、FCIP および iSCSI の機能を使用できます。これらのモジュールは Cisco MDS 9000 ファミリとシームレスに統合され、VSAN、セキュリティ、トラフィック管理など、他のスイッチング モジュールで使用可能な機能をすべてサポートします。
これらのモジュールのギガビット イーサネット ポートは、FCIP プロトコルまたは iSCSI プロトコル、あるいは両方のプロトコルを同時にサポートするように設定できます。
- FCIP:IP ネットワークを介して、2 台の Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチ間で、またはその他の FCIP 標準準拠のデバイス間で、ファイバ チャネル フレームを透過的に伝送します。図 6-1 に IPS モジュールを使用する FCIP のさまざまな例を示します。
図 6-1 FCIP の例
- iSCSI:IPS モジュールは、IP ホストからファイバ チャネル ストレージ デバイスへのアクセスを提供します。IP ホストは SCSI コマンドを iSCSI プロトコル データ ユニット(PDU)にカプセル化し、TCP/IP 接続を介して Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチの IPS ポートに送信します。この時点で、コマンドは IP ネットワークからファイバ チャネル ネットワークにルーティングされて、宛先に転送されます。図 6-2 に、IPS モジュールを使用する iSCSI の例を示します。
図 6-2 iSCSI の例
モジュール ステータスの確認
Fabric Manager を使用してモジュールのステータスを確認する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 [Fabric] ペインでスイッチを選択します。
ステップ 2 [Physical Attributes] ペインで [Switches] フォルダを開き、[Hardware] を選択します。
[Information] ペインに、スイッチ内のすべてのモジュールのステータスが表示されます。
モジュールを挿入したら、 show module コマンドを使用してモジュールの状態を確認します。
Mod Ports Module-Type Model Status
--- ----- ----------------------------------- ------------------ ----------
1 48 2/4/8/10/16 Gbps Advanced FC Module DS-X9448-768K9 ok
4 34 1/10/40G IPS,2/4/8/10/16G FC Module DS-X9334-K9 ok
5 0 Supervisor Module-3 DS-X97-SF1-K9 active *
6 0 Supervisor Module-3 DS-X97-SF1-K9 ha-standby
9 34 1/10/40G IPS,2/4/8/10/16G FC Module DS-X9334-K9 ok
10 48 2/4/8/10/16 Gbps Advanced FC Module DS-X9448-768K9 ok
--- --------------- ------
Mod MAC-Address(es) Serial-Num
--- -------------------------------------- ----------
1 54-7f-ee-d7-bc-70 to 54-7f-ee-d7-bc-73 JAE164302O2
4 00-8e-73-39-39-e0 to 00-8e-73-39-39-ef JAE200806T0
5 3c-0e-23-c4-71-86 to 3c-0e-23-c4-71-98 JAE17510BAE
6 3c-0e-23-c4-74-f0 to 3c-0e-23-c4-75-02 JAE17510BC1
9 9c-57-ad-2a-7d-e0 to 9c-57-ad-2a-7d-ef JAE201100XU
10 1c-df-0f-79-42-e8 to 1c-df-0f-79-42-eb JAE172009XM
Xbar Ports Module-Type Model Status
--- ----- ----------------------------------- ------------------ ----------
1 0 Fabric Module 1 DS-X9710-FAB1 ok
2 0 Fabric Module 1 DS-X9710-FAB1 ok
3 0 Fabric Module 1 DS-X9710-FAB1 ok
--- --------------- ------
Xbar MAC-Address(es) Serial-Num
--- -------------------------------------- ----------
IPS モジュールのアップグレード
IPS モジュールはローリング アップグレード インストール メカニズムを使用するので、特定のスイッチ内の各モジュールは順番にアップグレードする必要があります。安定した状態を確保するために、スイッチ内の IPS モジュールをアップグレードしてから次の IPS モジュールをアップグレードするまでに 5 分間の間隔をあける必要があります。
注意
IPS モジュールのソフトウェア アップグレードは中断を伴います。スイッチに搭載されたファイバ チャネル モジュールおよびスイッチ自体のソフトウェアをアップグレードする場合、NX-OS ソフトウェアのアップグレードに中断は発生しません。
Cisco MDS 9250i スイッチ
Cisco MDS 9250i スイッチには、40 個のファイバ チャネル ポート(中断を伴わないアップグレード)と 2 個の IP ストレージ ポート(中断を伴うアップグレード)があります。Cisco MDS 9250i スイッチでは、2 個の IP ストレージ ポートに対してローリング アップグレード インストール メカニズムが使用されるため、特定のスイッチの各モジュールのみを順番にアップグレードできます。
注意
Cisco MDS 9250i スイッチのソフトウェア アップグレードは、部分的な中断のみを伴います。スイッチに搭載されたファイバ チャネル モジュールおよびスイッチ自体のソフトウェアをアップグレードする場合、NX-OS ソフトウェアのアップグレードに中断は発生しません。
24/10 ポート SAN 拡張モジュール
24/10 ポート SAN 拡張モジュールには、24 個のファイバ チャネル ポート(中断を伴わないアップグレード)と 10 個の IP ストレージ ポート(中断を伴うアップグレード)があります。24/10 ポート SAN 拡張モジュールでは、10 個の IP ストレージ ポートに対してローリング アップグレード インストール メカニズムが使用されるため、特定のスイッチの各モジュールのみを順番にアップグレードできます。安定した状態を確保するために、スイッチ内の 24/10 ポート SAN 拡張モジュールはそれぞれ 5 分間の間隔をあけてアップグレードする必要があります。
注意
24/10 ポート SAN 拡張モジュールのソフトウェア アップグレードは、部分的な中断のみを伴います。スイッチに搭載されたファイバ チャネル モジュールおよびスイッチ自体のソフトウェアをアップグレードする場合、NX-OS ソフトウェアのアップグレードに中断は発生しません。
MSM-18/4 モジュールのアップグレード
MSM-18/4 モジュールには、18 個のファイバ チャネル ポート(中断を伴わないアップグレード)と 4 個のギガビット イーサネット ポート(中断を伴うアップグレード)があります。MSM-18/4 モジュールでは、4 個のギガビット イーサネット ポートに対してローリング アップグレード インストール メカニズムが使用されるため、特定のスイッチの各モジュールのみを順番にアップグレードできます。安定した状態を確保するために、スイッチ内の MSM-18/4 モジュールをアップグレードしてから次のモジュールをアップグレードするまでに 5 分間の間隔をあける必要があります。
注意
MSM-18/4 モジュールのソフトウェア アップグレードは、部分的な中断を伴います。スイッチに搭載されたファイバ チャネル モジュールおよびスイッチ自体のソフトウェアをアップグレードする場合、NX-OS ソフトウェアのアップグレードに中断は発生しません。
サポート対象ハードウェア
次のハードウェアを 1 つまたは複数使用して、FCIP および iSCSI 機能を設定できます。
- Cisco MDS 24/10 Director の Cisco MDS 9700 シリーズ スイッチでの SAN 拡張モジュールのポートします。
- MSM-18/4 モジュール(詳細については、『 Cisco MDS 9200 Series Hardware Installation Guide 』または『 Cisco MDS 9500 Series Hardware Installation Guide 』を参照してください)。
- Cisco MDS 9250i マルチサービス ファブリック スイッチ
IPv4 用ギガビット イーサネット インターフェイスの設定
FCIP と iSCSI は両方とも TCP/IP を使用してネットワーク接続を行います。Cisco MDS 9500 シリーズ スイッチでは、上のギガビット イーサネット インターフェイスの形式でおよび Cisco MDS 9250i スイッチおよびは 24/10 ポート SAN の拡張モジュールを搭載した Cisco MDS 9700 シリーズ スイッチで IP ストレージ ポートの形式で各 IPS モジュールの接続が提供されます。適切に設定されています。ここでは、FCIP および iSCSI で IP を使用するように設定するための手順について説明します。
各 IPS モジュールのギガビット イーサネット ポートに、IPS という新しいポート モードを定義します。IPS ポートは、暗黙的に IPS モードに設定されているため、iSCSI および FCIP ストレージ機能を実行する場合だけ使用できます。IPS ポートでは、イーサネット フレームのブリッジングや、他の IP パケットのルーティングは行われません。
各 IPS ポートはファイバ チャネル SAN 内の 1 つの仮想ファイバ チャネル ホストを表します。この IPS ポートに接続されているすべての iSCSI ホストは、この 1 つのファイバ チャネル ホストを介して統合および多重化されます。
ファイバ チャネル ストレージ サブシステムですべてのホスト デバイスに対する明示的な LUN アクセス コントロールが必要な大規模な iSCSI 構成では、プロキシ イニシエータ モードを使用して設定を簡素化します。
(注) ギガビット イーサネット インターフェイスで IPv6 を設定するには、『Cisco Fabric Manager Security Configuration Guide』を参照してください。FCIP の設定については、Chapter2, “Fibre Channel over IP の設定”を参照してください。iSCSI の設定については、Chapter4, “Internet Small Computer Systems Interface の設定”を参照してください。
ヒント IPS モジュールのギガビット イーサネット ポートは、管理イーサネット ポートと同じイーサネット ブロードキャスト ドメイン内に設定しないでください。異なるスタンドアロン ハブまたはスイッチを使用するか、異なる VLAN を使用して、別のブロードキャスト ドメインに設定する必要があります。
ギガビット イーサネット インターフェイスの基本設定
図 6-3 に、IP バージョン 4(IPv4)でのギガビット イーサネットの設定例を示します。
図 6-3 IPv4 でのギガビット イーサネットの設定例
(注) ギガビット イーサネット インターフェイスが接続されているイーサネット スイッチ上のポートは、スイッチ ポートの代わりにホスト ポート(アクセス ポートともいう)として設定する必要があります。(イーサネット スイッチ上の)そのポートのスパニングツリー設定をディセーブルにする必要があります。これにより、(スパニングツリー設定がイネーブルであればイーサネット スイッチが実行する)イーサネット スパニングツリー処理の待ち時間による管理ポートの起動待ち時間を回避できます。シスコ イーサネット スイッチの場合は、Cisco IOS の switchport host コマンドまたは Catalyst OS の set port host コマンドのいずれかを使用します。
IPS モジュールのコア ダンプ
IPS のコア ダンプは、他のモジュールに対するシステムのカーネル コア ダンプとは異なります。IPS モジュールのオペレーティング システム(OS)が予期せずにリセットされた場合、メモリ イメージのコピー(IPS コア ダンプ)を取得すると、リセットの原因の確認に役立ちます。その状況では、IPS モジュールからスーパーバーザ モジュールにコア ダンプが送られ、格納されます。シスコ製 MDS スイッチには、次の 2 つのレベルの IPS コア ダンプがあります。
- 部分コア ダンプ(デフォルト):部分コア ダンプはそれぞれ 4 つの部分(4 つのファイル)で構成されます。4 つのファイルはすべて、アクティブなスーパーバイザ モジュールに保存されます。
10/24 ポート SAN 拡張モジュールを搭載した Cisco MDS 9700 シリーズ スイッチで各部分のコア ダンプは、5 つの部分 (5 つのファイル) で構成されています。5 個のファイルはすべて、アクティブなスーパーバイザ モジュールに保存されます。
これらのファイルを表示するには show cores コマンドを使用します。
- 完全コア ダンプ:Cisco MDS 9250i スイッチおよび SSN-16 モジュールの完全コア ダンプは、それぞれ 64 の部分(64 個のファイル)で構成され、24/10 ポート SAN 拡張モジュールを搭載した Cisco MDS 9700 シリーズ スイッチの完全コア ダンプは 67 の部分(67 個のファイル)で構成されます。MSM ~ 18/4 モジュールの IPS コア ダンプは、32 の部分で構成されています。このコア ダンプの保存には大きな容量が必要となるため、このコア ダンプはスーパーバイザ モジュールに保存されません。外部 TFTP サーバに直接コピーされます。
IPS コア ダンプ(およびその他のコア ダンプ)のコピー先となる外部 TFTP サーバの設定には、 system cores tftp: コマンドを使用します。
IPS モジュールの IPS コア ダンプを設定するには、次の手順を実行します。
|
|
|
ステップ 1 |
switch# config terminal switch(config)# |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# ips core dump full ips core dump full’ successfully set for module 9 |
スイッチのすべての IPS モジュールの完全コア ダンプの生成を設定します。 |
switch(config)# no ips core dump full ips core dump partial’ successfully set for module 9 |
スロット 9 の IPS モジュールの部分コア ダンプ(デフォルト)の生成を設定します。 |
図 6-3 の例のギガビット イーサネット インターフェイスを設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Fabric Manager の [Physical Attributes] ペインで、[Switches] > [Interfaces] > [Gigabit Ethernet] を選択します。[Information] ペインにギガビット イーサネットの設定が表示されます。
Device Manager で、設定するギガビット イーサネット ポートを右クリックし、[Configure...] を選択します。[Gigabit Ethernet Configuration] ダイアログボックスが表示されます。
ステップ 2 Fabric Manager の場合は、[General] タブをクリックします。Device Manager の場合は、[GigE] タブをクリックして、インターフェイスの一般的な設定オプションを表示します。
ステップ 3 インターフェイスの説明および MTU 値を設定します。MTU フィールドの有効値は 576 ~ 9000 の数値です。
ステップ 4 このインターフェイスを CDP に参加させる場合は、[Admin] を [up] または [down] に設定し、[CDP] チェックボックスをオンにします。
ステップ 5 [IpAddress/Mask] にこのインターフェイスの IP アドレスおよびサブネット マスクを設定します。
ステップ 6 Fabric Manager で、これらの変更を保存する場合は、[Apply Changes] をクリックします。変更を廃棄する場合は、[Undo Changes] をクリックします。
Device Manager で、これらの変更を保存する場合は、[Apply] をクリックします。変更を廃棄してギガビット イーサネット設定ダイアログボックスを閉じる場合は、[Close] をクリックします。
インターフェイスの説明の設定
任意のインターフェイスのスイッチ ポートの説明の設定の詳細については、『Cisco Fabric Manager Interfaces Configuration Guide』を参照してください。
標識モードの設定
任意のインターフェイスのビーコン モードの設定の詳細については、『Cisco Fabric Manager Interfaces Configuration Guide』を参照してください。
自動ネゴシエーションの設定
デフォルトで、自動ネゴシエーションはすべてのギガビット イーサネット インターフェイスでイネーブルになっています。指定したギガビット イーサネット インターフェイスに対して、自動ネゴシエーションをイネーブルまたはディセーブルに設定できます。自動ネゴシエーションをイネーブルに設定すると、ポートはリンクの相手方に基づいて速度やポーズの方式、および着信信号のデュプレックスを自動的に検出します。また、自動ネゴシエーション機能を使用して、リンク アップの状態も検出できます。
MTU フレーム サイズの設定
ポートで大きな(ジャンボ)フレームを伝送するようにスイッチのインターフェイスを設定できます。デフォルトの IP 最大伝送単位(MTU)フレーム サイズは、すべてのイーサネット ポートで 1500 バイトです。ポートにジャンボ フレームを設定すると、MTU サイズを最大 9000 バイトに拡張できます。
(注) MTU の最小サイズは 576 バイトです。
ヒント MTU の変更は中断を伴うため、ソフトウェアが MTU サイズの変更を検出すると、すべての FCIP リンクと iSCSI セッションにフラップが発生します。
無差別モードの設定
無差別モードは、特定のギガビット イーサネット インターフェイスでイネーブルまたはディセーブルに設定できます。無差別モードをイネーブルに設定すると、ギガビット イーサネット インターフェイスはすべてのパケットを受信します。その後、ソフトウェアによってギガビット イーサネット インターフェイス宛てではないパケットがフィルタリングされて廃棄されます。
ギガビット イーサネットの VLAN の概要
仮想 LAN(VLAN)は、1 つの物理 LAN ネットワーク上で複数の仮想レイヤ 2 ネットワークを構成します。VLAN を使用すると、トラフィックの隔離、セキュリティの確保、およびブロードキャストの制御が可能になります。
ギガビット イーサネット ポートは、IEEE 802.1Q VLAN によってカプセル化されたイーサネット フレームを自動的に認識します。複数の VLAN から送信されたトラフィックを単一のギガビット イーサネット ポート上で終端させる必要がある場合は、VLAN ごとに 1 つずつサブインターフェイスを設定します。
IPS モジュールまたは MPS-14/2 モジュールがシスコ製イーサネット スイッチに接続されていて、複数の VLAN からのトラフィックを単一の IPS ポートに送信する必要がある場合は、イーサネット スイッチで次の要件を確認します。
- カプセル化がデフォルトの ISL でなく、802.1Q に設定されている
VLAN ID をギガビット イーサネット インターフェイス名のサブスクリプションとして使用して、サブインターフェイス名( slot-number / port-numberVLAN-ID
)を作成します。
インターフェイス サブネットの要件
ギガビット イーサネット インターフェイス(メジャー)、サブインターフェイス(VLAN ID)、および管理インターフェイス(mgmt 0)は、設定に応じて、同じサブネットまたは異なるサブネット上に設定できます( 表 6-2 を参照)。
表 6-2 インターフェイスのサブネット要件
|
|
|
|
ギガビット イーサネット 1/1 |
ギガビット イーサネット 1/2 |
〇 |
2 つのメジャー インターフェイスは同じサブネットまたは異なるサブネット内に設定できます。 |
ギガビット イーサネット 1/1.100 |
ギガビット イーサネット 1/2.100 |
〇 |
VLAN ID が同じ 2 つのサブインターフェイスは、同じサブネットまたは異なるサブネット内に設定できます。 |
ギガビット イーサネット 1/1.100 |
ギガビット イーサネット 1/2.200 |
× |
VLAN ID が異なる 2 つのサブインターフェイスは、同じサブネットに設定できません。 |
ギガビット イーサネット 1/1 |
ギガビット イーサネット 1/1.100 |
× |
サブインターフェイスは、メジャー インターフェイスと同じサブネットに設定できません。 |
mgmt0 |
ギガビット イーサネット 1/1.100 |
× |
mgmt0 インターフェイスは、ギガビット イーサネット インターフェイスまたはサブインターフェイスと同じサブネットに設定できません。 |
mgmt0 |
ギガビット イーサネット 1/1 |
× |
(注) 表 6-2 の設定要件は、イーサネット ポートチャネルにも適用されます。
ギガビット イーサネット接続の確認
有効な IP アドレスを使用してギガビット イーサネット インターフェイスを接続したら、各スイッチのインターフェイス接続を確認します。IP ホストの IP アドレスを使用してこのホストに対して ping を実行し、スタティック IP ルートが正しく設定されていることを確認します。
(注) 接続に失敗した場合は、次のことを確認してから、IP ホストに再び ping を実行してください。
- 説明(IP ホスト)の IP アドレスが正しく設定されている。
- ホストがアクティブ状態である(電源が投入されている)。
- IP ルートが正しく設定されている
- IP ホストからギガビット イーサネット インターフェイス サブネットに至るルートが存在する
- ギガビット イーサネット インターフェイスが up
状態である
ギガビット イーサネットの IPv4-ACL に関する注意事項
ヒント ギガビット イーサネット インターフェイスに IPv4-ACL がすでに設定されている場合、このインターフェイスをイーサネット ポートチャネル グループに追加できません。
ギガビット イーサネット インターフェイスで IPv4-ACL を設定する際には、次の注意事項に従ってください。
- Transmission Control Protocol(TCP)または Internet Control Message Protocol(ICMP)だけを使用します。
(注) ユーザ データグラム プロトコル(UDP)や HTTP などの他のプロトコルは、ギガビット イーサネット インターフェイスではサポートされていません。これらのプロトコルに関するルールを含む ACL をギガビット イーサネット インターフェイスに適用することは可能ですが、これらのルールは無効になります。
- インターフェイスをイネーブルにする前に、インターフェイスに IPv4-ACL を適用します。このようにすれば、トラフィックが流れ始める前にフィルタを適用できます。
- 次の条件を確認します。
– log-deny オプションを使用する場合、1 秒ごとに記録されるメッセージ数は最大 50 です。
– ギガビット イーサネット インターフェイスに established 、 precedence 、および fragments オプションを含む IPv4-ACL を適用すると、これらのオプションは無視されます。
– 前から存在している TCP 接続に IPv4-ACL のルールを適用しても、このルールは無視されます。たとえば、A と B の間に既存の TCP 接続がある場合に、送信元が A で送信先が B のパケットをすべて廃棄する IPv4-ACL を適用しても、このルールは無効になります。
ギガビット イーサネットのハイ アベイラビリティの設定
Virtual Router Redundancy Protocol(VRRP)およびイーサネット ポートチャネルは、iSCSI および FCIP サービスにハイ アベイラビリティを提供する 2 つのギガビット イーサネット機能です。
iSCSI および FCIP サービスの VRRP
VRRP は iSCSI および FCIP サービスに対して、ギガビット イーサネット ポートへの冗長代替パスを提供します。VRRP を利用すると、IP アドレスを代替ギガビット イーサネット インターフェイスにフェールオーバーして保護できます。これにより、IP アドレスが常に使用可能な状態になります(図 6-4 を参照)。
図 6-4 VRRP の例
図 6-4 では、VRRP グループのメンバーは、すべて IPS ギガビット イーサネット ポートでなければなりません。VRRP グループ メンバーには、次のインターフェイスを 1 つまたは複数設定できます。
- 同じ IPS モジュールまたは MSM-18/4 モジュールの 1 つまたは複数のインターフェイス
- 1 台のスイッチの IPS モジュールまたは MSM-18/4 モジュールのインターフェイス
- 複数のスイッチの IPS モジュールまたは MSM-18/4 モジュールのインターフェイス
- ギガビット イーサネット サブインターフェイス
- イーサネット ポートチャネルおよびポートチャネル サブインターフェイス
(注) メイン インターフェイスとすべてのサブインターフェイスを含めて、1 つのギガビット イーサネット インターフェイスには、IPv4 と IPv6 の両方で最大 7 つの VRRP グループを設定できます。
ギガビット イーサネット インターフェイスに対する VRRP の設定
IPv4 を使用してギガビット イーサネット インターフェイスの VRRP を設定するには、次の手順を実行します。
|
|
|
ステップ 1 |
switch1# config terminal switch1(config)# |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# interface gigabitethernet 2/2 switch(config-if)# |
ギガビット イーサネット インターフェイスでインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します(スロット 2、ポート 2)。 |
ステップ 3 |
switch(config-if)# ip address 10.1.1.10 255.255.255.0 |
ギガビット イーサネット インターフェイスに IPv4 アドレス(10.1.1.10)およびサブネット マスク(255.255.255.0)を割り当てます。 |
ステップ 4 |
switch(config-if)# no shutdown |
選択されたインターフェイスを有効にします。 |
ステップ 5 |
switch(config-if)# vrrp 100 switch(config-if-vrrp) |
VR ID 100 を作成します。 |
ステップ 6 |
switch(config-if-vrrp) # address 10.1.1.100 |
選択した VRRP グループ(VR ID で識別される)の仮想 IPv4 アドレス(10.1.1.100)を設定します。 (注) 仮想 IPv4 アドレスは、ギガビット イーサネット インターフェイスの IPv4 アドレスと同じサブネットにある必要があります。VRRP グループのメンバーはすべて同じ仮想 IPv4 アドレスを設定する必要があります。 |
ステップ 7 |
switch(config-if-vrrp) # priority 10 |
この VRRP グループ内における、選択したインターフェイスのプライオリティを設定します。 (注) プライオリティが最も高いルータがマスターとして選択されます。 |
ステップ 8 |
switch(config-if-vrrp) # no shutdown |
選択したインターフェイスで、VRRP プロトコルを有効にします。 |
IPv6 を使用してギガビット イーサネット インターフェイスの VRRP を設定するには、次の手順を実行します。
|
|
|
ステップ 1 |
switch1# config terminal switch1(config)# |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# interface gigabitethernet 2/2 switch(config-if)# |
ギガビット イーサネット インターフェイスでインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します(スロット 2、ポート 2)。 |
ステップ 3 |
switch(config-if)# ipv6 address 2001:0db8:800:200c::417a/64 |
ギガビット イーサネット インターフェイスに IPv6 アドレスを割り当てます。 |
ステップ 4 |
switch(config-if)# no shutdown |
選択されたインターフェイスを有効にします。 |
ステップ 5 |
switch(config-if)# vrrp ipv6 100 switch(config-if-vrrp-ipv6) |
VR ID 100 を作成します。 |
ステップ 6 |
switch(config-if-vrrp-ipv6) # address 2001:0db8:800:200c::417a |
1 つのプライマリ リンクローカル IPv6 アドレス、または複数のセカンダリ IPv6 アドレスの 1 つを割り当てます。 (注) この IPv6 アドレスが物理 IPv6 アドレスと同じ場合、このスイッチは自動的にこの IPv6 アドレスの所有者になります。 |
ステップ 7 |
switch(config-if-vrrp-ipv6) # priority 10 |
この VRRP グループ内における、選択したインターフェイスのプライオリティを設定します。 (注) プライオリティが最も高いルータがマスターとして選択されます。 |
ステップ 8 |
switch(config-if-vrrp-ipv6) # no shutdown |
選択したインターフェイスで、VRRP プロトコルを有効にします。 |
(注) IPFC VSAN インターフェイスにセカンダリ VRRP IPv6 アドレスを設定する場合、Cisco Release 3.0(1) 以前のリリースにダウングレードする前に、セカンダリ VRRP IPv6 アドレスを削除する必要があります。これは IPv6 アドレスを設定する場合にだけ必要となります。
(注) VRRP の preempt オプションは、IPS のギガビット イーサネット インターフェイスではサポートされません。ただし、仮想 IPv4 IP アドレスがインターフェイスの IPv4IP アドレスでもある場合、プリエンプションは暗黙的に適用されます。
(注) IPFC VSAN インターフェイスにセカンダリ VRRP IPv6 アドレスを設定する場合、Cisco Release 3.0(1) 以前のリリースにダウングレードする前に、セカンダリ VRRP IPv6 アドレスを削除する必要があります。これは IPv6 アドレスを設定する場合にだけ必要となります。
CDP の設定
Cisco Discovery Protocol(CDP)はスーパーバイザ モジュールの管理イーサネット インターフェイス、および IPS モジュールまたは MSM-18/4 モジュールのギガビット イーサネット インターフェイスでサポートされています。
『Cisco MDS 9000 Family NX-OS Fundamentals Configuration Guide』を参照してください。
IP ストレージ インターフェイスでのリンク速度の変更
Cisco MDS 9250i マルチ サービス ファブリック スイッチのリンク速度の変更
Cisco MDS 9250i マルチサービス ファブリック スイッチには、1 Gbps および 10 Gps のリンク速度をサポートする 2 個の IP ストレージ インターフェイスがあります。デフォルトでは、IP ストレージ インターフェイスのリンク速度は 10 Gbps に設定されています。
(注) リンク速度の変更は、Cisco MDS NX-OS リリース 6.2(13) 以降の Cisco 10 Gbps IP ストレージ プラットフォームでサポートされています。IP ストレージ ポートのいずれかが 1 Gbps に設定されている場合は、Cisco MDS NX-OS リリース 6.2(13) よりも前のリリースへの ISSD は許可されていません。このようなダウングレードを行う前に、ポートのリンク速度をデフォルトの 10 Gbps に再設定します。
IP ストレージ インターフェイスで 1 Gbps のリンク速度を設定するには、次の手順を実行します。
|
|
|
ステップ 1 |
switch1# config terminal switch1(config)# |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)#
interface IPStorage
slot-number/port-number-range
switch(config-if)# |
IPStorage インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
switch(config-if)# shutdown |
管理者がインターフェイスを無効にし、そのインターフェイスを通過するトラフィックを停止します。 |
ステップ 4 |
switch(config-if)# switchport speed 1000 This speed change will disrupt FCIP/iSCSI traffic for 5 mins on all IPStorage ports. If FCIP tunnels are configured please make sure max-bw <= 1000 Mbps and tcp-connections set to 2. Do you want to continue(y/n) ? [n] |
インターフェイスとすべてのサブインターフェイスのリンク速度を 1000 Mbps(1 Gbps)に設定します。 (注) このコマンドにより、選択された FCIP エンジンのすべての IP ストレージ ポートがリセットされます。これにより、トラフィックが最大 5 分間中断されることがあります。デフォルトでは、 n が選択されます。コマンドを中止するには Enter キーを押します。続行するには y と入力して Enter キーを押します。 |
ステップ 5 |
switch(config-if) # no shutdown |
管理者がインターフェイスを有効にします。 |
ステップ 6 |
switch(config-if)# end switch# |
IPStorage インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 7 |
switch# show ips status |
IP ストレージ ポートの動作速度を表示します。 |
IP ストレージ インターフェイスで 10 Gbps のリンク速度を設定するには、次の手順を実行します。
|
|
|
ステップ 1 |
switch1# config terminal switch1(config)# |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)#
interface IPStorage
slot-number/port-number-range
switch(config-if)# |
IPStorage インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
switch(config-if)# shutdown |
管理者がインターフェイスを無効にし、そのインターフェイスを通過するトラフィックを停止します。 |
ステップ 4 |
switch(config-if)# switchport speed 10000 “This speed change will disrupt FCIP/iSCSI traffic for 5 mins on all IPStorage ports. Do you want to continue(y/n) ? [n]” |
インターフェイスとすべてのサブインターフェイスのリンク速度を 10000 Mbps(10 Gbps)に設定します。 (注) このコマンドにより、選択された FCIP エンジンのすべての IP ストレージ ポートがリセットされます。これにより、トラフィックが最大 5 分間中断されることがあります。デフォルトでは、 n が選択されます。コマンドを中止するには Enter キーを押します。続行するには y と入力して Enter キーを押します。 |
ステップ 5 |
switch(config-if) # no shutdown |
管理者がインターフェイスを有効にします。 |
ステップ 6 |
switch(config-if)# end switch# |
IPStorage インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 7 |
switch# show ips status |
IP ストレージ ポートの動作速度を表示します。 |
設定されているリンク速度と Small Form-Factor Pluggable(SFP)速度機能が一致しない場合、ポートは Error Disabled 状態になり、対応する syslog メッセージがログに記録されます。このような状況では、設定されているリンク速度または SFP のいずれかを変更する必要があります。リンク速度を変更すると、ポートがすでに有効になっている場合でも、変更を適用するために shutdown コマンドと no shutdown コマンドを明示的に発行する必要があります。
Cisco MDS 9250i マルチサービス ファブリック スイッチでサポートされている 1 Gbps SFP について詳しくは、『 Cisco MDS 9000 Family Pluggable Transceivers Data Sheet 』 を参照してください。
速度が 1 Gbps の IP ストレージ インターフェイスで FCIP トンネルを設定する方法の詳細については、「 FCIP の設定 」の章を参照してください。
Cisco MDS 24/10 ポート SAN 拡張モジュールでリンク速度の変更
IP ストレージ インターフェイスで 1 Gbps のリンク速度を設定するには、次の手順を実行します。
|
|
|
ステップ 1 |
switch1# config terminal switch1(config)# |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)#
interface IPStorage
slot-number/port-number-range
switch(config-if)# |
IPStorage インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 (注) 値を ポート番号範囲 は 1 ~ 4 および 5 ~ 8 のみ。 |
ステップ 3 |
switch(config-if)# 1G-speed-mode This speed change will disrupt FCIP/iSCSI traffic for 60 seconds on selected IPStorage ports.If FCIP tunnels are configured please make sure max-bw <= 1000 Mbps and tcp-connections set to 2. Do you wish to continue(y/n)? [n] |
インターフェイスとすべてのサブインターフェイスのリンク速度を 1000 Mbps(1 Gbps)に設定し、インターフェイスを管理上イネーブルにします。 |
ステップ 4 |
switch(config-if)# end switch# |
IPStorage インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 5 |
switch# show ips status |
IP ストレージ ポートの動作速度を表示します。 |
IP ストレージ インターフェイスで 10 Gbps のリンク速度を設定するには、次の手順を実行します。
|
|
|
ステップ 1 |
switch1# config terminal switch1(config)# |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)#
interface IPStorage
slot-number/port-number-range
switch(config-if)# |
IPStorage インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 (注) 値を ポート番号範囲 は 1 ~ 4 および 5 ~ 8 のみ。 |
ステップ 3 |
switch(config-if)# 10G-speed-mode This speed change will disrupt FCIP/iSCSI traffic for 60 seconds on select IPStorage ports. Do you wish to continue(y/n)? [n] |
インターフェイスとすべてのサブインターフェイスのリンク速度を 10000 Mbps(10 Gbps)に設定し、インターフェイスを管理上イネーブルにします。 |
ステップ 4 |
switch(config-if)# end switch# |
IPStorage インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 5 |
switch# show ips status |
IP ストレージ ポートの動作速度を表示します。 |
統計情報の表示
ここでは、IP ストレージ ポートのギガビット イーサネットおよび TCP/IP の統計情報を確認する例を示します。
ギガビット イーサネット インターフェイスの統計情報の表示
インターフェイスが起動して期待どおりに機能していることを確認するには、各スイッチに対して show interface gigabitethernet コマンドを使用します。例 6-1 および例 6-2 を参照してください。
例 6-1 ギガビット イーサネット インターフェイスの表示
switch# show interface gigabitethernet 8/1
Hardware is GigabitEthernet, address is 0005.3000.a98e
Internet address is 10.1.3.1/24
MTU 1500 bytes, BW 1000000 Kbit
5 minutes input rate 744 bits/sec, 93 bytes/sec, 1 frames/sec
5 minutes output rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
3343 packets input, 406582 bytes
0 multicast frames, 0 compressed
0 input errors, 0 frame, 0 overrun 0 fifo
8 packets output, 336 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 0 fifo
例 6-2 ギガビット イーサネット サブインターフェイスの表示
switch# show interface gigabitethernet 4/2.100
GigabitEthernet4/2.100 is up
Hardware is GigabitEthernet, address is 0005.3000.abcb
Internet address is 10.1.2.100/24
5 minutes input rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
5 minutes output rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
0 multicast frames, 0 compressed
0 input errors, 0 frame, 0 overrun 0 fifo
1 packets output, 46 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 0 fifo
インターフェイスが起動して期待どおりに機能していることを確認するには、各スイッチで show interface IPStorage コマンドを使用します。例 6-3 を参照してください。
例 6-3 IP ストレージ インターフェイスを表示します。
switch# show interface ipStorage 4/1
Hardware is IPStorage, address is 008e.7339.39e7
Internet address is 10.197.141.81/24
Auto-Negotiation is turned on
5 minutes input rate 77012744 bits/sec, 9626593 bytes/sec, 112755 frames/sec
5 minutes output rate 2762915176 bits/sec, 345364397 bytes/sec, 175258 frames/sec
71187036 packets input, 6078261484 bytes
0 multicast frames, 0 compressed
0 input errors, 0 frame, 0 overrun 0 fifo
110617842 packets output, 217860230652 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 0 fifo
switch# show interface ipStorage 5/1-10 brief
--------------------------------------------------------------------------------
Interface Status IP Address Speed MTU
--------------------------------------------------------------------------------
IPStorage5/1 up 1.1.1.1/24 10 Gbps 2500
IPStorage5/2 up 2.2.2.2/24 10 Gbps 2500
IPStorage5/3 up 3.3.3.3/24 10 Gbps 2500
IPStorage5/4 up 4.4.4.4/24 10 Gbps 2500
IPStorage5/5 up 6811::3456/64 1 Gbps 2300
IPStorage5/6 up 9.9.9.1/24 1 Gbps 2500
IPStorage5/7 up 7.7.7.1/24 1 Gbps 2500
IPStorage5/8 up 8.8.8.1/24 1 Gbps 2500
IPStorage5/9 outOfServc -- auto 1500
IPStorage5/10 outOfServc -- auto 1500
(注) Cisco MDS NX-OS リリース 7.3(0)DY(1) で 40GE IP ストレージ インターフェイスはサポートされていません。
イーサネット MAC 統計情報の表示
show ips stats mac interface gigabitethernet コマンドは、パラメータとしてメイン ギガビットイーサネット インターフェイスをとり、そのインターフェイスのイーサネット統計情報を返します。例 6-4 を参照してください。
(注) イーサネット MAC の統計情報を表示するには、サブインターフェイスではなく物理インターフェイスを使用します。
例 6-4 イーサネット MAC 統計情報の表示
switch# show ips stats mac interface gigabitethernet 8/1
Ethernet MAC statistics for port GigabitEthernet8/1
Hardware Transmit Counters
0 collisions, 0 late collisions, 0 excess collisions
0 bad frames, 0 FCS error, 0 abort, 0 runt, 0 oversize
Hardware Receive Counters
427916 bytes, 3464 frames, 0 multicasts, 3275 broadcasts
0 bad, 0 runt, 0 CRC error, 0 length error
0 code error, 0 align error, 0 oversize error
3429 received frames, 237 transmit frames
0 frames soft queued, 0 current queue, 0 max queue
TCP 統計情報の表示
TCP 統計情報を表示および確認するには、 show ips stats tcp interface gigabitethernet を使用します。このコマンドは、メイン イーサネット インターフェイスをパラメータとしてとり、接続リストおよび TCP 状態とともに TCP 統計情報を表示します。 detail オプションは、インターフェイスで維持されているすべての情報を表示します。例 6-5 および例 6-6 を参照してください。
例 6-5 TCP 統計情報の表示
switch# show ips stats tcp interface gigabitethernet 4/1
TCP Statistics for port GigabitEthernet4/1
0 active openings, 3 accepts
0 failed attempts, 12 reset received, 3 established
163 received, 355 sent, 0 retransmitted
0 bad segments received, 0 reset sent
Local Address Remote Address State Send-Q Recv-Q
0.0.0.0:3260 0.0.0.0:0 LISTEN 0 0
例 6-6 詳細な TCP 統計情報の表示
switch# show ips stats tcp interface gigabitethernet 4/1 detail
TCP Statistics for port GigabitEthernet4/1
355 segments, 37760 bytes
222 data, 130 ack only packets
3 control (SYN/FIN/RST), 0 probes, 0 window updates
0 segments retransmitted, 0 bytes
0 retransmitted while on ethernet send queue, 0 packets split
163 segments, 114 data packets in sequence, 6512 bytes in sequence
0 predicted ack, 10 predicted data
0 bad checksum, 0 multi/broadcast, 0 bad offset
0 no memory drops, 0 short segments
0 duplicate bytes, 0 duplicate packets
0 partial duplicate bytes, 0 partial duplicate packets
0 out-of-order bytes, 1 out-of-order packets
0 packet after window, 0 bytes after window
121 acks, 37764 ack bytes, 0 ack toomuch, 4 duplicate acks
0 ack packets left of snd_una, 0 non-4 byte aligned packets
8 window updates, 0 window probe
30 pcb hash miss, 0 no port, 0 bad SYN, 0 paws drops
0 attempts, 3 accepts, 3 established
3 closed, 2 drops, 0 conn drops
0 drop in retransmit timeout, 1 drop in keepalive timeout
0 drop in persist drops, 0 connections drained
115 segments timed, 121 rtt updated
0 retransmit timeout, 0 persist timeout
12 keepalive timeout, 11 keepalive probes
0 recovery episodes, 0 data packets, 0 data bytes
0 data packets retransmitted, 0 data bytes retransmitted
0 connections closed, 0 retransmit timeouts
15 entries, 3 connections completed, 0 entries timed out
0 dropped due to overflow, 12 dropped due to RST
0 dropped due to ICMP unreach, 0 dropped due to bucket overflow
0 abort due to no memory, 0 duplicate SYN, 0 no-route SYN drop
0 hash collisions, 0 retransmitted
Local Address Remote Address State Send-Q Recv-Q
0.0.0.0:3260 0.0.0.0:0 LISTEN 0 0
IP 統計情報を表示および確認するには、 show ips stats icmp interface gigabitethernet を使用します。このコマンドは、メイン イーサネット インターフェイスをパラメータとしてとり、そのインターフェイスの ICMP 統計情報を返します。例 6-7 を参照してください。
例 6-7 ICMP 統計情報の表示
switch# show ips stats icmp interface gigabitethernet 2/1
ICMP Statistics for port GigabitEthernet2/1
0 ICMP messages dropped due to errors
0 destination unreachable
0 destination unreachable
IP ストレージ ポート速度の表示
IP ストレージ ポートのプログラミングされている速度を確認するには、 show ips status コマンドを使用します。
例 6-8 IP ストレージ ポート速度の表示
IP ストレージ サービス パラメータのデフォルト設定
表 6-3 に、IP ストレージ サービス パラメータのデフォルト設定を示します。
表 6-3 ギガビット イーサネットのデフォルト パラメータ
|
|
IPS コア サイズ |
Partial |