MPLS トラフィック エンジニアリング - LSP 属性の前提条件
MPLS トラフィック エンジニアリング - LSP 属性機能では、LSP 属性リストまたは帯域幅上書きのパスオプション機能を設定する前に MPLS TE トンネルを設定する必要があります。
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MPLS トラフィック エンジニアリング - LSP 属性機能では、LSP 属性リストまたは帯域幅上書きのパスオプション機能を設定する前に MPLS TE トンネルを設定する必要があります。
異なるプライオリティのパスオプション間での再最適化はサポートされていません。
LSP 属性リスト機能では、パスオプションの優先順位を設定する際、トンネルやトンネルで使用される他のパスオプションに設定されている優先順位と一致させる必要があります。
ここでは、MPLS トラフィック エンジニアリング - LSP 属性について説明します。
このマニュアルでは、マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)トラフィック エンジニアリング(TE)トンネルに関連付けられたパス オプションのラベル スイッチド パス(LSP)属性の設定方法について説明します。
MPLS トラフィック エンジニアリング - LSP 属性機能は、MPLS TE 機能の拡張版であり、LSP 属性リスト機能と帯域幅上書きのパスオプション機能を備えています。これらの機能によって、MPLS TE トンネル パス オプションの LSP 属性を柔軟に設定できるようになります。LSP 属性リストを使用すると、TE トンネルのパス オプションに対して複数の LSP 属性を適用できます。必要な LSP 属性が帯域幅だけである場合、帯域幅上書きのパス オプションを設定できます。
MPLS トラフィック エンジニアリング - LSP 属性機能は、LSP 属性リスト機能と帯域幅上書きのパスオプション機能を提供します。これらの機能には、次の利点があります。
LSP 属性リスト機能によって、TE トンネルの複数の LSP 固有のパス オプションの値を設定できる。
1 つ以上の TE トンネルで、LSP 属性リストを参照することによって特定のパス オプションを指定できる。
LSP 属性リストによって、MPLS TE ユーザ インターフェイスがより柔軟で使いやすくなり、拡張と管理が簡単になる。
帯域幅上書きのパス オプション機能によって、TE トンネルが帯域幅の制約を緩和できるパス オプションに一時的にフォールバックできる単一のコマンドが提供される。
MPLS トラフィック エンジニアリングを使用すると、IP トラフィックの制約ベースのルーティング(CBR)が可能になります。CBR によって満たされる制約の 1 つに、選択されたパスにおける必要な帯域幅のアベイラビリティがあります。通常の TE トンネル帯域幅は、グローバル プールと呼ばれます。サブプール帯域幅は、グローバル プールの一部です。サブプール帯域幅は、使用中以外はグローバル プールから予約されません。そのため、サブプール トンネルでは、サブプール以外のトンネルよりも高いプライオリティが必要となります。
LSP 属性帯域幅パス オプションは、グローバル プール(デフォルト)またはサブプールの帯域幅を使用するように設定できます。パス オプションの帯域幅値は任意の有効な値に設定でき、プールはトンネルに設定されているプールと同じものである必要はありません。
(注) |
bandwidth [global] kbps コマンドを使用してパスオプションの帯域幅を設定する場合は、すべてサブプールの帯域幅を使用するか、またはすべてグローバルプールの帯域幅を使用してください。 |
LSP 属性リスト機能または帯域幅上書きのパス オプション機能を使用すると、ダイナミック パス オプションと明示パス オプションの両方で帯域幅を設定できます。これらの機能をイネーブルにするコマンドは、両方同時に使用することはできません。帯域幅がパス オプションに設定する必要がある唯一の LSP 属性である場合は、機能をイネーブルにするコマンドを使用します。帯域幅の制約が緩和される複数のパス オプションを設定する場合、これが最も簡単な方法です。インターフェイス コンフィギュレーション モードで tunnel mpls traffic-eng path-option コマンドに bandwidth キーワードを入力すると、そのパスオプションに対しては LSP 属性リストを設定できなくなります。
Cisco IOS XE トンネリング インターフェイスには、MPLS TE に関連した数多くのパラメータがあります。通常、これらのパラメータは、インターフェイス コンフィギュレーション モードで tunnel mpls traffic-eng コマンドを使用して設定します。これらのコマンドの多くは、トンネルのロード シェアリング係数などの、トンネル固有のプロパティを決定します。これらのコマンドでは、トンネルによって使用されている特定の LSP には関連しないパラメータが設定されます。ただし、一部のトンネリング パラメータは、トンネルが使用する LSP に適用されます。LSP 固有のプロパティは、LSP 属性リストを使用して設定できます。
LSP 属性リストには、TE トンネルに設定できる各 LSP 固有のパラメータの値を含めることができます。LSP 属性リストは、mpls traffic-eng lsp attributes string コマンドを使用して設定します。ここで、string は属性リストを示しています。指定できる LSP 属性には、次のものがあります。
LSP を構成するリンクの属性フラグ(affinity コマンド)
グローバルプールまたはサブプールの LSP 帯域幅(bandwidth コマンド)
LSP の再最適化のディセーブル化(lockdown コマンド)
LSP プライオリティ(priority コマンド)
LSP で使用されるルートの記録(record-route コマンド)
MPLS トラフィック エンジニアリング - LSP 属性機能には、LSP 属性リストを管理するためのコマンドも用意されています。次を実行できます。
すべての属性リストエントリの再リスト(list コマンド)
リストからの特定の属性の削除(no attribute コマンド)
exit コマンドを使用すると、LSP 属性コンフィギュレーション サブモードを終了して、グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。
要件に応じて、異なるパス オプションに対して、異なる属性のセットを持つ LSP 属性リストを設定できます。また、LSP 属性リストは、同じ LSP 属性を使用する複数の TE トンネルを設定するための簡単な方法でもあります。つまり、同じ LSP 属性リストを参照して、1 つ以上の TE トンネルの LSP 固有のパラメータを設定できます。
MPLS トラフィック エンジニアリングでは、Resource Reservation Protocol(RSVP)を使用して、バックボーン上で LSP を自動的に確立および維持します。LSP で使用されるパスは、LSP リソース要件とネットワーク リソース(帯域幅など)によって決まります。トラフィック エンジニアリング トンネルは、必要なリソースと使用可能なリソースの調和に基づいて LSP ヘッドで計算されます(コンストレイントベース ルーティング)。
帯域幅上書きのパス オプション機能がない場合、TE トンネルでは、ダイナミック パス オプションまたは明示パス オプションに基づいて、優先度順に LSP が確立されます。ただし、TE トンネルに設定された帯域幅などの属性によって、LSP パス オプションが制約を満たす場合にだけ LSP の設定が許可されます。設定されたパス オプションを満たすパスが見つからない場合、トンネルは設定されません。
帯域幅上書きのパス オプション機能によって、TE トンネル インターフェイスに設定された帯域幅を上書きできるフォールバック パス オプションが提供されます。たとえば、帯域幅をゼロ(0)に設定したパス オプションを設定すると、コンストレイントベース ルーティングの計算で適用される帯域幅の制約を効果的に除去することができます。
再最適化は、トラフィック エンジニアリング トンネルを持つデバイスで、LSP が確立されているトンネルを調査し、より適切な LSP が利用できるかどうかを取得するときに発生します。より適切な LSP が利用可能である場合、デバイスでは、より適切な LSP をシグナリングします。シグナリングに成功すると、デバイスでは古い LSP がより適切な新しい LSP に置き換えられます。
再最適化は、タイマー、mpls traffic-eng reoptimize コマンドの発行、またはトンネルの再シグナリングが必要となる設定変更によってトリガーできます。たとえば、MPLS 自動帯域幅機能では、タイマーを使用して、帯域幅パス オプション属性に基づいた再最適化の頻度が設定されます。帯域幅上書きのパス オプション機能を使用すると、TE トンネル インターフェイスに設定された帯域幅と、特定のパス オプションに設定された帯域幅を切り替えることができます。これにより、TE トンネルにおける LSP のシグナリングの成功率が高まります。
パス オプションに帯域幅上書きが設定されている場合、トラフィック エンジニアリング ソフトウェアは 30 秒ごとに帯域幅を再最適化してトンネルに設定された帯域幅の再設定を試みます(「帯域幅上書きのパス オプションの設定」を参照)。
LSP 属性リストで lockdown コマンドを使用して、LSP の再最適化をディセーブルにできます。tunnel mpls traffic-eng path-option コマンドを使用して、lockdown コマンドを含む LSP 属性リストをパスオプションに適用できます。
(注) |
bandwidth [global ] kpbs コマンドを使用してパスオプションの帯域幅を設定する場合は、すべてサブプールの帯域幅を使用するか、またはすべてグローバルプールの帯域幅を使用してください。サブプールの帯域幅とサブプール以外の帯域幅を混合しないでください。混合すると、あとでパス オプションが再最適化されません。 |
帯域幅上書きのパス オプション機能を使用すると、特定のパス オプションの帯域幅パラメータを設定できます。この設定には、tunnel mpls traffic-eng path-option コマンドの bandwidth キーワードを使用します。帯域幅が設定されたパス オプションを使用して LSP がシグナリングされる場合、トンネルに対して設定された帯域幅ではなく、パス オプションに関連付けられた帯域幅がシグナリングされます。
また、この機能を使用すると、トンネルのヘッドエンドで LSP の確立に失敗するたびに発生する帯域幅の制約を緩和できるように複数のパス オプションを設定することもできます。
次の設定では、tunnel mpls traffic-eng bandwidth コマンドを使用してトンネルの帯域幅を設定し、3 つの tunnel mpls traffic-eng path-option コマンドを使用して LSP のシグナリングパスオプションを定義しています。
tunnel mpls traffic-eng bandwidth 1000
tunnel mpls traffic-eng path-option 1 explicit name path1
tunnel mpls traffic-eng path-option 2 explicit name path2 bandwidth 500
tunnel mpls traffic-eng path-option 3 dynamic bandwidth 0
デバイスでは、次のように優先度順に LSP のパス オプションが選択されます。
デバイスでは、パス オプションを使用して、パス オプション 1 から LSP のシグナリングが試みられます。
path-option 1 には帯域幅が設定されていないため、デバイスでは、トンネル インターフェイスに設定された 1000 kbps の帯域幅を使用して LSP のシグナリングが試みられます。
ネットワークで 1000 kbps の帯域幅を利用できない場合、デバイスは、path-option 2 を使用して LSP の確立を試みます。
path-option 2 には、500 kbps の帯域幅が設定されています。これにより、トンネル インターフェイスに設定されている元の 1000 kbps の帯域幅の制約が緩和されます。
500 kbps が利用できない場合、デバイスは、path-option 3 を使用して LSP の確立を試みます。
path-option 3 はダイナミックとして設定されており、帯域幅は 0 です。宛先までの IP パスが存在し、他のすべてのトンネル制約が満たされる場合、デバイスで LSP が確立されます。
TE トンネルのパス オプション属性の値は、次のように決定されます。
パス オプションによって参照される LSP 属性リストの値は、トンネル インターフェイスに設定された値よりも優先されます。
LSP 属性リストに属性が指定されていない場合、トンネル設定の属性が使用されます。LSP 属性リストにはデフォルト値が設定されていません。
トンネルに属性が設定されていない場合、デバイスでは、次のようにトンネルのデフォルト値が使用されます。
{affinity= affinity 0 mask 0,
bandwidth= bandwidth 0,
lockdown= no lockdown,
priority= priority 7 7,
record-route= no record-route
.
.
.
}
ここでは、MPLSトラフィック エンジニアリング - LSP 属性の設定について説明します。
パス オプションに適用する必要な属性を持つラベル スイッチド パス(LSP)属性リストを設定するには、次の作業を実行します。要件に応じて、異なるパス オプションに対して、異なる属性のセットを持つ LSP 属性リストを設定できます。LSP 属性リストによって、MPLS TE トンネル パス オプションの設定において、柔軟で使いやすく、拡張と管理が簡単なユーザ インターフェイスが提供されます。
また、LSP 属性リストは、同じ LSP 属性を使用する複数の TE トンネルを設定するための簡単な方法でもあります。つまり、同じ LSP 属性リストを参照して、1 つ以上の TE トンネルの LSP 固有のパラメータを設定できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
mpls traffic-eng lsp attributes string 例:
|
LSP 属性リストを設定し、LSP 属性コンフィギュレーション モードを開始します。
|
ステップ 4 |
affinity value [mask value ] 例:
|
(任意)LSP を構成するリンクの属性フラグを指定します。
|
ステップ 5 |
bandwidth [global ]kbps 例:
|
(任意)LSP 帯域幅を指定します。
|
ステップ 6 |
list 例:
|
(任意)LSP 属性リストの内容を表示します。 |
ステップ 7 |
lockdown 例:
|
(任意)LSP の再最適化をディセーブルにします。 |
ステップ 8 |
priority setup-priority [hold-priority ] 例:
|
(任意)LSP プライオリティを指定します。
|
ステップ 9 |
record-route 例:
|
(任意)LSP によって使用されるルートを記録します。 |
ステップ 10 |
no sub-command 例:
|
(任意)LSP 属性リストから特定の属性を削除します。
|
ステップ 11 |
exit 例:
|
(任意)LSP 属性コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 12 |
end 例:
|
(任意)終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
LSP 属性リストに属性を追加するには、次の作業を実行します。LSP 属性リストによって、柔軟で使いやすく、いつでも MPLS TE トンネル トラフィックの要件に合うように拡張または変更可能なユーザ インターフェイスが提供されます。LSP 属性コンフィギュレーション モードは、特定の LSP 属性リストを表示したり、必要なパス オプション属性を追加または変更したりするために使用します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
mpls traffic-eng lsp attributes string 例:
|
LSP 属性リストを設定し、LSP 属性コンフィギュレーション モードを開始します。
|
ステップ 4 |
affinity value [mask value ] 例:
|
(任意)LSP を構成するリンクの属性フラグを指定します。
|
ステップ 5 |
bandwidth [ global ] kbps 例:
|
LSP 帯域幅を指定します。
|
ステップ 6 |
priority setup-priority [hold-priority ] 例:
|
LSP プライオリティを指定します。
|
ステップ 7 |
list 例:
|
(任意)LSP 属性リストの内容を表示します。
|
ステップ 8 |
exit 例:
|
(任意)LSP 属性コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 9 |
end 例:
|
(任意)終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
次に、文字列 'simple' で識別される LSP 属性リストから priority 属性を削除する例を示します。
Device(config)# mpls traffic-eng lsp attributes simple
Device(config-lsp-attr)# priority 1 1
Device(config-lsp-attr)# list
LIST simple
priority 1 1
!
Device(config-lsp-attr)# no priority
Device(config-lsp-attr)# list
LIST simple
!
Device(config-lsp-attr)# exit
LSP 属性リスト内の属性を変更するには、次の作業を実行します。LSP 属性リストによって、いつでも MPLS TE トンネル トラフィックの要件に合うように拡張または変更可能な、柔軟なユーザ インターフェイスが提供されます。LSP 属性コンフィギュレーション モードは、特定の LSP 属性リストを表示したり、必要なパス オプション属性を変更したりするために使用します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
mpls traffic-eng lsp attributes string 例:
|
LSP 属性リストを設定し、LSP 属性コンフィギュレーション モードを開始します。
|
ステップ 4 |
affinity value [mask value ] 例:
|
LSP を構成するリンクの属性フラグを指定します。
|
ステップ 5 |
list 例:
|
(任意)LSP 属性リストの内容を表示します。
|
ステップ 6 |
affinity value [mask value ] 例:
|
LSP を構成するリンクの属性フラグを指定します。
|
ステップ 7 |
list 例:
|
(任意)LSP 属性リストの内容を表示します。
|
ステップ 8 |
exit 例:
|
(任意)LSP 属性コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 9 |
end 例:
|
(任意)終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
LSP 属性リストを削除するには、次の作業を実行します。この作業は、MPLS TE トンネルの LSP 属性リストに指定された LSP 属性パス オプションが不要になった場合に実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
no mpls traffic-eng lsp attributes string 例:
|
デバイス設定から指定した LSP 属性リストを削除します。
|
ステップ 4 |
end 例:
|
(任意)終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 5 |
show mpls traffic-eng lsp attributes [string] 例:
|
(任意)設定した LSP 属性リストに関する情報を表示します。
|
LSP 属性リスト内の属性を確認するには、次の手順を実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
mpls traffic-eng lsp attributes string list 例:
|
LSP 属性コンフィギュレーション モードを開始します。特定の LSP 属性リストの内容を確認します。 |
ステップ 4 |
exit 例:
|
LSP 属性コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 5 |
end 例:
|
特権 EXEC モードに戻ります。 |
設定されているすべての LSP 属性リストを確認するには、次の作業を実行します。次の作業を実行し、すべての LSP 属性リストを表示して、設定した属性リストが動作していることを確認します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
show mpls traffic-eng lsp attributes string [details] 例:
|
設定されているすべての LSP 属性のリストを表示します。 |
ステップ 3 |
show running-config | begin text-string 例:
|
設定されているすべての LSP 属性リストが想定どおりであることを確認します。mpls traffic-eng lsp text-string を指定して begin コマンド修飾子を使用すると、コンフィギュレーション ファイル内の LSP 属性情報を検索されます。 |
ステップ 4 |
exit 例:
|
ユーザー EXEC モードに戻ります。 |
LSP 属性リストと MPLS TE トンネルのパス オプションを関連付けるには、次の作業を実行します。この作業は、設定した LSP 属性リストを MPLS TE トンネルのパス オプションに適用する場合に必要です。
要件に応じて、異なるパス オプションに対して、異なる属性のセットを持つ LSP 属性リストを設定できます。また、LSP 属性リストは、同じ LSP 属性を使用する複数の TE トンネルを設定するための簡単な方法でもあります。つまり、同じ LSP 属性リストを参照して、1 つ以上の TE トンネルの LSP 固有のパラメータを設定できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
||
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 3 |
interface type number 例:
|
インターフェイス タイプを設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
|
||
ステップ 4 |
tunnel destination {hostname | ip-address } 例:
|
このパス オプションのトンネルの宛先を指定します。
|
||
ステップ 5 |
tunnel mode mpls traffic-eng 例:
|
MPLS TE のトンネルのカプセル化モードを設定します。 |
||
ステップ 6 |
tunnel mpls traffic-eng autoroute announce 例:
|
IGP における拡張 Shortest Path First(SPF)の計算において、(トンネルがアップの場合に)トンネルを使用する必要があることを指定します。 |
||
ステップ 7 |
tunnel mpls traffic-eng bandwidth [|global ] bandwidth 例:
|
MPLS TE トンネルで必要な帯域幅を設定し、その帯域幅をサブプールまたはグローバル プールに割り当てます。
|
||
ステップ 8 |
tunnel mpls traffic-eng priority setup-priority [hold-priority ] 例:
|
どの既存のトンネルを優先的に取得するかをシステムが決定する場合に使用されるプライオリティを設定します。
有効な値の範囲は 0 ~ 7 です。値が小さいほど、プライオリティが高いことを示します。設定プライオリティが 0 の LSP は、プライオリティが 0 以外のどの LSP よりも優先的に取得されます。
有効な値は 0 ~ 7 であり、数字が小さいほど優先順位は高くなります。 |
||
ステップ 9 |
tunnel mpls traffic-eng path-option number {dynamic | explicit {name path-name | path-number } [verbatim ]} [attributes string ] [bandwidth [ global ] kbps ] [lockdown ] 例:
|
LSP 属性リストを追加して、MPLS TE トンネルのパス オプションの LSP 関連パラメータを指定します。
|
||
ステップ 10 |
end 例:
|
(任意)終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
パス オプションを変更して異なる LSP 属性リストを使用するには、次の作業を実行します。
要件に応じて、異なるパス オプションに対して異なる属性のセットを持つ LSP 属性リストを設定したり、パス オプションに関連付けられた属性のセットを変更したりできます。パスオプションを変更して異なる LSP 属性リストを使用するには、tunnel mpls traffic-eng path-option number dynamic attributes string コマンドをインターフェイス コンフィギュレーション モードで使用します。attributes および string のキーワードと引数は、指定したパスオプションの新しい LSP 属性リストを示します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
||
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 3 |
interface type number 例:
|
インターフェイス タイプを設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
|
||
ステップ 4 |
tunnel destination {hostname | ip-address } 例:
|
このパス オプションのトンネルの宛先を指定します。
|
||
ステップ 5 |
tunnel mpls traffic-eng path-option number {dynamic | explicit {name path-name | path-number } [verbatim ]} [attributes string ] [bandwidth [ global ] kbps ] [lockdown ] 例:
|
LSP 属性リストを追加して、MPLS TE トンネルのパス オプションの LSP 関連パラメータを指定します。
|
||
ステップ 6 |
end 例:
|
(任意)終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
MPLS TE トンネルの LSP のパス オプションを削除するには、次の作業を実行します。MPLS TE トンネルのトラフィック要件が変更された場合は、次の作業を実行して LSP のパス オプションを削除します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
||
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 3 |
interface type number 例:
|
インターフェイス タイプを設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
|
||
ステップ 4 |
tunnel destination {hostname | ip-address } 例:
|
このパス オプションのトンネルの宛先を指定します。
|
||
ステップ 5 |
no tunnel mpls traffic-eng path-option number {dynamic | explicit {name path-name | path-number } [verbatim ]} [attributes string ] [bandwidth [ global ] kbps ] [lockdown ] 例:
|
MPLS TE トンネルのパス オプションの LSP 関連パラメータを指定する LSP 属性リストを削除します。
|
||
ステップ 6 |
end 例:
|
(任意)終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
指定したトンネルで LSP が正しい属性を使用してシグナリングされていることを確認するには、次の手順を実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
show mpls traffic-eng tunnels tunnel-interface [brief ] 例:
|
指定したトンネルで LSP が正しい属性を使用してシグナリングされていることを確認します。 |
ステップ 3 |
exit 例:
|
このコマンドを使用して、ユーザ EXEC モードに戻ります。次に例を示します。 |
ここでは、帯域幅上書きのパスオプションを設定するための手順について説明します。
(注) |
path-option パラメータとして帯域幅を設定すると、path-option パラメータとして LSP 属性リストを設定することはできなくなります。 |
TE トンネルのフォールバック帯域幅パス オプションを設定するには、次の作業を実行します。次の作業を実行して、トンネルのヘッドエンドで LSP の確立に失敗するたびに帯域幅の制約が緩和されるパス オプションを設定します。
帯域幅上書きのパス オプション機能を設定することにより、パス オプションにおける帯域幅の制約を一時的に緩和して、TE トンネルで LSP が設定される確率を高めることができます。TE トンネルで帯域幅上書きのパス オプションが使用されている場合、トラフィック エンジニアリング ソフトウェアでは、帯域幅が元々設定されているより適したパス オプションが使用されるように、30 秒ごとにトンネルの再最適化が試みられます。帯域幅上書きのパス オプション機能は帯域幅の制約を一時的に緩和することを目的として設計されています。すべてのトラフィック エンジニアリング トンネルの再最適化を即時に実行する場合は、mpls traffic-eng reoptimize コマンドを使用できます。また、帯域幅上書きに lockdown コマンドを設定して、自動再最適化を防止できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
||
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 3 |
interface type number 例:
|
インターフェイス タイプを設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
|
||
ステップ 4 |
tunnel destination {hostname | ip-address } 例:
|
このパス オプションのトンネルの宛先を指定します。
|
||
ステップ 5 |
tunnel mpls traffic-eng path-option number {dynamic | explicit {name path-name | path-number } [verbatim ]} [attributes string ] [bandwidth [ global ] kbps ] [lockdown ] 例:
|
帯域幅上書きのパス オプションを追加して、MPLS TE トンネルのパス オプションに帯域幅フォールバックを指定します。
|
||
ステップ 6 |
end 例:
|
(任意)終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
帯域幅上書きのパス オプションの帯域幅を変更するには、次の作業を実行します。トンネルのヘッドエンドで LSP が確実に確立されるようにするために、パス オプションの帯域幅の制約をさらに緩和または変更する必要がある場合があります。
帯域幅上書きのパス オプション機能は帯域幅の制約を一時的に緩和することを目的として設計されています。すべてのトラフィック エンジニアリング トンネルの再最適化を即時に実行する場合は、mpls traffic-eng reoptimize コマンドを使用できます。また、帯域幅上書きに lockdown コマンドを設定して、自動再最適化を防止できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
||
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 3 |
interface type number 例:
|
インターフェイス タイプを設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
|
||
ステップ 4 |
tunnel destination {hostname | ip-address } 例:
|
このパス オプションのトンネルの宛先を指定します。
|
||
ステップ 5 |
tunnel mpls traffic-eng path-option number {dynamic | explicit {name path-name | path-number } [verbatim ]} [attributes string ] [bandwidth [global ] kbps ] [lockdown ] 例:
例:
|
帯域幅上書きのパス オプションを追加して、MPLS TE トンネルのパス オプションに帯域幅フォールバックを指定します。
|
||
ステップ 6 |
end 例:
|
(任意)終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
||
ステップ 7 |
show mpls traffic-eng tunnels tunnel-interface [brief ] 例:
|
(任意)トンネルの情報を表示します。
|
帯域幅上書きのパス オプションの帯域幅を削除するには、次の作業を実行します。帯域幅上書きのパス オプション機能は帯域幅の制約を一時的に緩和することを目的として設計されています。次の作業を実行して、帯域幅の上書きが不要な場合にこれを削除します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
||
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 3 |
interface tunnel number 例:
|
トンネル インターフェイス タイプを設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
|
||
ステップ 4 |
tunnel destination {hostname | ip-address } 例:
|
このパス オプションのトンネルの宛先を指定します。
|
||
ステップ 5 |
no tunnel mpls traffic-eng path-option number {dynamic | explicit {name path-name | path-number } [verbatim ]} [attributes string ] [bandwidth [ global ] kbps ] [lockdown ] 例:
|
MPLS TE トンネルのパス オプションの帯域幅フォールバックを指定する帯域幅上書きのパス オプションを削除します。
|
||
ステップ 6 |
end 例:
|
(任意)終了して、特権 EXEC モードに戻ります。 |
||
ステップ 7 |
show mpls traffic-eng tunnels tunnel-interface [brief ] 例:
|
(任意)トンネルの情報を表示します。
|
LSP が正しい帯域幅を使用してシグナリングされていることを確認するには、次の手順を実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードを有効にします。プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
show mpls traffic-eng tunnels tunnel-interface [brief ] 例:
|
LSP が正しい帯域幅を使用してシグナリングされていること、およびトンネルに設定されている帯域幅が上書きされていることを確認します。 帯域幅の上書きがアクティブにシグナリングされている場合は、show mpls traffic-eng tunnel コマンドによって Active Path Option Parameters という見出しの下に帯域幅の上書き情報が表示されます。この例では、帯域幅の上書き(BandwidthOverride)がイネーブルになっており、トンネルが path-option 2 を使用してシグナリングされていることが示されています。シグナリングされている帯域幅は 500 です。これは、パス オプション 2 に設定されている値であり、トンネル インターフェイスに設定されている 1000 kbps の帯域幅が上書きされています。 |
ステップ 3 |
exit 例:
|
このコマンドを使用して、ユーザ EXEC モードに戻ります。次に例を示します。 |
ここでは、MPLS トラフィック エンジニアリング - LSP 属性の設定例を紹介します。
次の例は、番号 1 で識別される LSP 属性リストでアフィニティおよび帯域幅の LSP 関連の属性を設定する方法を示しています。
Device(config)# mpls traffic-eng lsp attributes 1
Device(config-lsp-attr)# affinity 7 mask 7
Device(config-lsp-attr)# bandwidth 1000
Device(config-lsp-attr)# exit
次に、番号 1 で識別される LSP 属性リストに priority 属性を追加する例を示します。
Device(config)# mpls traffic-eng lsp attributes 1
Device(config-lsp-attr)# affinity 7 mask 7
Device(config-lsp-attr)# bandwidth 1000
Device(config-lsp-attr)# priority 1 1
Device(config-lsp-attr)# exit
次に、文字列 'simple' で識別される LSP 属性リストから priority 属性を削除する例を示します。
Device(config)# mpls traffic-eng lsp attributes simple
Device(config-lsp-attr)# priority 1 1
Device(config-lsp-attr)# list
LIST simple
priority 1 1
!
Device(config-lsp-attr)# no priority
Device(config-lsp-attr)# list
LIST simple
!
Device(config-lsp-attr)# exit
次の例は、番号 5 で識別される LSP 属性リスト内の帯域幅を変更する方法を示しています。
Device(config)# mpls traffic-eng lsp attributes 5
Device(config-lsp-attr)# bandwidth 1000
Device(config-lsp-attr)# priority 1 1
Device(config-lsp-attr)# list
LIST 5
bandwidth 1000
priority 1 1
Device(config-lsp-attr)# bandwidth 500
Device(config-lsp-attr)# list
LIST 5
bandwidth 500
priority 1 1
Device(config-lsp-attr)# exit
次の例では、番号 1 で識別される LSP 属性リストを削除する方法を示します。
Device(config)# mpls traffic-eng lsp attributes 1
Device(config-lsp-attr)# affinity 7 mask 7
Device(config-lsp-attr)# bandwidth 1000
Device(config-lsp-attr)# priority 1 1
Device(config-lsp-attr)# exit
!
Device(config)# no mpls traffic-eng lsp attributes 1
次の例は、番号 3 で識別される LSP 属性リストをパスオプション 1 に関連付けています。
Device(config)# mpls traffic-eng lsp attributes 3
Device(config-lsp-attr)# bandwidth 1000
Device(config-lsp-attr)# priority 2 2
Device(config-lsp-attr)# exit
!
!
Device(config)# interface Tunnel 1
Device(config-if)# ip unnumbered FastEthernet1/0/1
Device(config-if)# tunnel destination 10.112.0.12
Device(config-if)# tunnel mode mpls traffic-eng
Device(config-if)# tunnel mpls traffic-eng affinity 1
Device(config-if)# tunnel mpls traffic-eng bandwidth 5000
Device(config-if)# tunnel mpls traffic-eng path-option 1 dynamic attributes 3
この設定では、LSP は次の属性を持ちます。
{bandwidth = 1000
priority = 2 2
affinity 1
reroute enabled.
}
パス オプションによって参照される LSP 属性リストは、トンネル インターフェイスに設定された値よりも優先されます。
次に、パスオプション 1 を変更して、番号 1 で識別される LSP 属性リストを使用する例を示します。
Device(config)# mpls traffic-eng lsp attributes 1
Device(config-lsp-attr)# affinity 7 mask 7
Device(config-lsp-attr)# bandwidth 500
Device(config-lsp-attr)# priority 1 1
Device(config-lsp-attr)# exit
Device(config)# mpls traffic-eng lsp attributes 2
Device(config-lsp-attr)# bandwidth 1000
Device(config-lsp-attr)# priority 1 1
Device(config-lsp-attr)# exit
Device(config)# interface Tunnel 1
Device(config-if)# ip unnumbered FastEthernet1/0/1
Device(config-if)# tunnel destination 10.112.0.12
Device(config-if)# tunnel mode mpls traffic-eng
Device(config-if)# tunnel mpls traffic-eng affinity 1
Device(config-if)# tunnel mpls traffic-eng bandwidth 5000
Device(config-if)# tunnel mpls traffic-eng path-option 1 dynamic attributes 1
この設定では、LSP は次の属性を持ちます。
{affinity = 7 mask = 7
bandwidth = 500
priority = 1 1
}
次に、TE トンネルの LSP のパスオプション 1 を削除する例を示します。
Device(config)# interface Tunnel 1
Device(config-if)# ip unnumbered FastEthernet1/0/1
Device(config-if)# tunnel destination 10.112.0.12
Device(config-if)# tunnel mode mpls traffic-eng
Device(config-if)# tunnel mpls traffic-eng affinity 1
Device(config-if)# tunnel mpls traffic-eng bandwidth 5000
Device(config-if)# tunnel mpls traffic-eng path-option 1 explicit path1 attributes 1
Device(config-if)# tunnel mpls traffic-eng path-option 2 explicit path2 attributes 2
!
!
Device(config-if)# no tunnel mpls traffic-eng path-option 1 explicit path1 attributes 1
次に、パス オプションを設定して帯域幅を上書きする例を示します。
Device(config-if)# tunnel mpls traffic-eng path-option 3 explicit name path1 ?
attributes Specify an LSP attribute list
bandwidth override the bandwidth configured on the tunnel
lockdown not a candidate for reoptimization
<cr>
Device(config-if)# tunnel mpls traffic-eng path-option 3 explicit name path1 bandwidth ?
<0-4294967295> bandwidth requirement in kbps
Device(config-if)# tunnel mpls traffic-eng path-option 3 explicit name path1 bandwidth 500 ?
lockdown not a candidate for reoptimization
<cr>
(注) |
path-option パラメータとして帯域幅を設定すると、path-option パラメータとして LSP 属性リストを設定することはできなくなります。 |
次に、tunnel mpls traffic-eng path-option コマンドを使用して複数のパスオプションを設定する例を示します。
interface Tunnel 1
ip unnumbered Loopback0
tunnel destination 10.10.10.12
tunnel mode mpls traffic-eng
tunnel mpls traffic-eng autoroute announce
tunnel mpls traffic-eng priority 1 1
tunnel mpls traffic-eng bandwidth 1000
tunnel mpls traffic-eng path-option 1 explicit name path1
tunnel mpls traffic-eng path-option 2 explicit name path2 bandwidth 500
tunnel mpls traffic-eng path-option 3 dynamic bandwidth 0
end
デバイスでは、次のように優先度順に LSP のパス オプションが選択されます。
デバイスでは、パス オプションを使用して、path-option 1 から LSP のシグナリングが試みられます。
path-option 1 には帯域幅が設定されていないため、デバイスでは、トンネル インターフェイスに設定された 1000 kbps の帯域幅を使用して LSP のシグナリングが試みられます。
ネットワークで 1000 kbps の帯域幅を利用できない場合、デバイスは、path-option 2 を使用して LSP の確立を試みます。
path-option 2 には、500 kbps の帯域幅が設定されています。これにより、トンネル インターフェイスに設定されている元の 1000 kbps の帯域幅の制約が緩和されます。
500 kbps が利用できない場合、デバイスは、path-option 3 を使用して LSP の確立を試みます。
path-option 3 はダイナミックとして設定されており、帯域幅は 0 です。宛先までの IP パスが存在し、他のすべてのトンネル制約が満たされる場合、デバイスで LSP が確立されます。
次の例は、帯域幅上書きのパス オプションの帯域幅を変更する方法を示しています。path-option 3 が帯域幅 100 kbps の明示パスに変更されています。また、path-option 4 が帯域幅 0 に設定されています。
interface Tunnel 1
ip unnumbered Loopback0
tunnel destination 10.10.10.12
tunnel mode mpls traffic-eng
tunnel mpls traffic-eng autoroute announce
tunnel mpls traffic-eng priority 1 1
tunnel mpls traffic-eng bandwidth 1000
tunnel mpls traffic-eng path-option 1 explicit name path1
tunnel mpls traffic-eng path-option 2 explicit name path2 bandwidth 500
tunnel mpls traffic-eng path-option 3 dynamic bandwidth 0
!
!
Device(config)# tunnel mpls traffic-eng path-option 3 explicit name path3 bandwidth 100
Device(config)# tunnel mpls traffic-eng path-option 4 dynamic bandwidth 0
次の例は、MPLS TE トンネルの LSP のパス オプション 3 の帯域幅を削除する方法を示しています。
interface Tunnel 1
ip unnumbered Loopback0
tunnel destination 10.10.10.12
tunnel mode mpls traffic-eng
tunnel mpls traffic-eng autoroute announce
tunnel mpls traffic-eng priority 1 1
tunnel mpls traffic-eng bandwidth 1000
tunnel mpls traffic-eng path-option 1 explicit name path1
tunnel mpls traffic-eng path-option 2 explicit name path2 bandwidth 500
tunnel mpls traffic-eng path-option 3 explicit name path3 bandwidth 100
tunnel mpls traffic-eng path-option 4 dynamic bandwidth 0
!
Router(config)# no tunnel mpls traffic-eng path-option 3 explicit name path3 bandwidth 100
関連項目 |
マニュアル タイトル |
---|---|
Cisco IOS コマンド |
|
MPLS トラフィック エンジニアリング コマンド |
説明 |
リンク |
---|---|
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次の表に、このモジュールで説明する機能のリリースおよび関連情報を示します。
これらの機能は、特に明記されていない限り、導入されたリリース以降のすべてのリリースで使用できます。
リリース |
機能 |
機能情報 |
---|---|---|
Cisco IOS XE Bengaluru 17.6.1 |
MPLS トラフィック エンジニアリング LSP 属性 |
MPLS トラフィック エンジニアリング - LSP 属性機能は、MPLS TE 機能の拡張版であり、LSP 属性リスト機能と帯域幅上書きのパスオプション機能を備えています。これらの機能によって、MPLS TE トンネル パス オプションの LSP 属性を柔軟に設定できるようになります。LSP 属性リストを使用すると、TE トンネルのパス オプションに対して複数の LSP 属性を適用できます。必要な LSP 属性が帯域幅だけである場合、帯域幅上書きのパス オプションを設定できます。 |
Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォームおよびソフトウェアイメージのサポート情報を検索できます。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、https://cfnng.cisco.com/にアクセスします。