WRED は、出力インターフェイスにネットワーク混雑の兆候が表れた際に、選択的にパケットをドロップしてテール ドロップの確率を減らします。WRED は、キューが一杯になるまで待機するのではなく、一部のパケットを早期にドロップします。そのため、一度に大量のパケットをドロップすることを防ぎ、TCP
グローバル同期の可能性を最小限に抑えます。
サービスの複数のサブクラスがクラスの単一のキューにマップされている場合、WRED はそれらのサブクラスのサービスをサポートします。各サービスのサブクラスが異なる確率でドロップされ、QoS の差別化を実現します。
Cisco IOS XE 16.5.1a 以降、Approximate Fair Drop(AFD)ベースの WRED が有線ネットワーク ポートに実装されています。
AFD は、パケットのドロップ確率を決定するアクティブ キュー管理(AQM)アルゴリズムです。パケットをドロップする確率は、入力時のフローの着信レート計算と現在のキュー長によって異なります。
AFD ベースの WRED は、WRED の優先的なドロップ動作をエミュレートします。この優先的なドロップ動作は、WRED の対応するドロップしきい値に基づいて AFD サブクラスの重みを変更することで実現します。物理キュー内では、重みが大きいトラフィクのドロップ確率は、重みの小さいトラフィックよりも低くなります。
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各 WRED 対応のキューには、3 セットの最小/最大しきい値があります。
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優先度の高いサブクラスには 大きな AFD の重みが設定されます。
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サブクラスは、最も低い WRED minThreshold に基づいて昇順でソートされます。