この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
TelePresence IX5000 管理者ユーザ インターフェイスでは、IX システムの監視、構成、セットアップ、トラブルシューティング、ログ、再起動またはリセットが行えます。
システムの Cisco TelePresence デバイスに関する情報を表示するには、次の手順を実行します。
手順 1 次の手順に従って、管理者ユーザ インターフェイスにログインします。
a. “$paratext>” sectionの一覧からインターネット ブラウザを選択します。
b. ブラウザ ウィンドウを開き、[URL] フィールドに IX システムの IP アドレスを入力し、 Enter キーを押します。[管理者用のログイン(Administrator Login)] 画面が図 3-1 のように表示されます。
図 3-1 [管理者用のログイン(Administrator Login)] 画面
c. [ユーザ名(Username)] フィールドに admin と入力します。
d. [パスワード(Password)] フィールドに cisco と入力します。
(注) [SSH 管理者パスワード(SSH admin Password)] フィールドを変更することにより、Unified CM でデフォルト パスワードを変更できます。詳細については、『Configuring Cisco Unified Communications Manager for the IX System』の「SSH Information Area」を参照してください。
[管理者(Administrator)] ホーム ページが図 3-2 のように表示されます。
図 3-2 [管理者(Administrator)] ホーム ページ
手順 2 [管理者(Administrator)] ホーム ページから、次の領域のさまざまな管理者タスクのデータ フィールドに移動してアクセスできます。
(注) [管理者(Administrator)] ホーム ページは、ユーザ インターフェイスの [モニタリング(Monitoring)] 領域に常に開いています。
[モニタリング(Monitoring)] 領域には、IX システムと Unified CM で設定済みの構成に関する詳細が含まれています。ここでは、[モニタリング(Monitoring)] 領域に表示されるデータ フィールドについて説明します。次のシステム モニタリング情報が使用可能です。
(注) 管理インターフェイスの [モニタリング(Monitoring)] 領域にアクセスした後、データ フィールドを表示するにはページを下にスクロールします。
[システム ステータス(System Status)] セクションから IX システムのハードウェア コンポーネントの現在の動作状態を確認します。図 3-3 は、[システム ステータス(System Status)] のコンポーネント ステータス インジケータが表示されるインターフェイス ホーム ページの右上部分の例を示しています。
図 3-3 [モニタリング(Monitoring)] > [システム ステータス(System Status)] セクション
[システム ステータス(System Status)] 領域には、IX システム デバイスの動作状態が表示されます。設定済みで動作中のコンポーネントは緑色のチェック マークで示されます。接続されていない、または設定されていないコンポーネントは赤色の X で示されます。
表 3-1 は [システム ステータス(System Status)] のフィールドについて説明しています。
コーデックによって収集された音声とビデオの統計を表示するには、[コール統計(Call Statistics)] を使用します。レポートには、収集された情報の種類の把握に役立つ情報が含まれています。
[コール統計(Call Statistics)] を表示するには、[モニタリング(Monitoring)] を選択し、[コール統計(Call Statistics)] までスクロールします。[コール統計(Call Statistics)] のフィールドの特定のセットを表示するには、該当するタブをクリックします。 表 3-2 は、ストリーミング ビデオ/音声コールを含む送受信されたすべてのコールの履歴が提供される [コール統計(Call Statistics)] のフィールドについて説明します。
図 3-4 [モニタリング(Monitoring)] > [コール統計(Call Statistics)] セクション
[ ネットワーク データ(Network Data) ] セクションのネットワーク名とアドレス情報を表示します。図 3-5 に、[モニタリング(Monitoring)] ページの [ネットワーク データ(Network Data)] セクションを示します。
[ネットワーク データ(Network Data)] を表示するには、[モニタリング(Monitoring)] を選択し、[ネットワーク データ(Network Data)] までスクロールします。IX システムの [ネットワーク データ(Network Data)] のフィールドについては 表 3-3 で説明します。
図 3-5 [モニタリング(Monitoring)] > [ネットワーク データ(Network Data)] セクション
|
|
---|---|
DHCP アドレッシングが [フル(Full)]、[混合(Mixed)] または [スタティック(Static)] に設定されているかを示します。 |
|
[設定(Configuration)] 領域では、DHCP および TFTP 設定を行い、IX システムの 802.1X 認証証明書をアップロードできます。この項には、[設定(Configuration)] 領域のデータ フィールドに関する情報が含まれます。次のシステム構成情報が使用可能です。
(注) [設定(Configuration)] 領域にアクセスした後、データ フィールドを表示するにはページを下にスクロールする必要がある場合があります。
[設定(Configuration)] 領域の [ネットワーク(Network)] セクションでは、IP アドレス設定を表示または設定することができます。
図 3-6 に、ユーザ インターフェイスの [ネットワーク(Network)] セクションと [周波数の表示(Display Frequency)] セクションの例を示します。 表 3-4 に、主な [ネットワーク(Network)] のフィールドとボタンを示します。
図 3-6 [設定(Configuration)] > [ネットワーク(Network)] セクション
|
|
---|---|
DHCP をイネーブルにするか、またはイネーブルにしないことで、ネットワーク アドレッシングをどのように設定するかを選択します。DHCP アドレッシングを設定するオプションは、[フル(Full)]、[混合(Mixed)] または [スタティック(Static)] です。システムが DHCP を使用する場合は、[フル(Full)] または [混合(Mixed)] を選択します。DHCP を使用しない場合は、[スタティック(Static)] を選択します。 |
|
このフィールドの詳細については、“ネットワーク設定” sectionを参照してください。 |
|
図 3-7 に、ユーザ インターフェイスの [周波数の表示(Display Frequency)] セクションと [プロキシミティ(Proximity)] セクションの例を示します。 表 3-5 で、これらのセクションのフィールドについて説明します。
図 3-7 [設定(Configuration)] > [周波数の表示(Display Frequency)] セクションと [プロキシミティ(Proximity)] セクション
|
|
---|---|
(注) IX5000 管理者ユーザ インターフェイスの [プロキシミティをオン/オフにする(Proximity On/Off)] 設定は、Unified CM で設定される [プロキシミティ モード(Proximity Mode)] 設定によって上書きされます。詳細については、『Configuring Cisco Unified Communications Manager for the IX System』の「Proximity Information Area」を参照してください。 |
TFTP サーバ設定を表示または設定するには、[設定(Configuration)] 領域の [Call Control Manager] セクションまでスクロールします。Call Control Manager を使用して、TFTP サーバの場所を指定し、システムで利用可能な設定のリストを表示します。4 つの TFTP オプションと [証明書信頼リストの削除(Delete Certificate Trust List)] ボタンによって、TFTP サーバに対する追加の設定オプションが提供されます。
図 3-8 に、管理者ユーザ インターフェイスの [Call Control Manager] セクション([手動(Manual)] モード)の例を示します。 表 3-6 に、主な [Call Control Manager] のフィールドとボタンを示します。
図 3-8 [設定(Configuration)] > [Call Control Manager]
802.1x セキュリティ認証を設定および表示するには、ユーザ インターフェイスの [設定(Configuration)] 領域の [証明書(Certificates)] セクションまでスクロールします。証明書と 802.1x セキュリティの設定の詳細については、“802.1X 認証” sectionを参照してください。
図 3-9 に、ユーザ インターフェイスの [証明書(Certificates)] セクションの例を示します。 表 3-7 に、主な [証明書(Certificates)] のフィールドとボタンを示します。
図 3-9 [設定(Configuration)] > [証明書(Certificates)]
|
|
---|---|
ダウンロードされた証明書ファイルのタイプを識別します。内容:
|
|
ローカル コンピュータのソースから MIC または LSC をダウンロードできます。[ダウンロード(Download)] ボタンが選択不可の場合は、使用できる証明書がないことを示します。 |
|
証明書をアップロードするにはここをドラッグまたはクリックします(Drag or Click Here to Upload Certificate) |
[アップロードする予定の証明書(Certificates Scheduled For Uploadd)] フィールドから証明書をこのブロックにドラッグするか、またはクリックしてローカル コンピュータから IX システムに証明書をアップロードします。 |
システムへのアップロードが予定されている証明書を表示します。予定されている証明書がない場合は、「アップロードする予定の証明書はありません(No Certificates Scheduled For Upload)」が表示されます。 |
|
[設定(Configuration)] ページのフィールドに対してたった今行った変更をキャンセルするには、[リセット(Reset)] をクリックします。フィールドが変更が行われる前の値にリセットされます。しかし、[適用(Apply)] を選択して変更を受け入れてしまうと、[リセット(Reset)] を使用してその変更をリセットまたはキャンセルすることはできなくなります。 |
|
IX システムのセットアップ プロセスを開始するには、[初回セットアップ(First Time Setup)] タブをクリックします。図 3-10 に、管理者インターフェイスの [初回セットアップ(First Time Setup)] 領域を示します。
図 3-10 [初回セットアップ(First Time Setup)] セクション
表 3-8 では、管理者ユーザ インターフェイスの [初回セットアップ(First Time Setup)] 領域の主なセットアップ フィールドとテストについて説明します。
この設定手順の詳細については、次の URL の『 IX5000 and IX5200 First-Time Setup 』のマニュアルを参照してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/telepresence/ix5000/first_time_setup/ix5000_first_time_setup.html
|
|
---|---|
IX システムで使用可能なトラブルシューティング テストにアクセスするには、[ハードウェア(Hardware)] タブをクリックします。
図 3-11 に、管理者インターフェイスの [ハードウェア(Hardware)] 領域を示します。
[ハードウェア(Hardware)] ページの [診断(Diagnostics)] タブをクリックすると、図 3-12 に示す使用可能な診断テストが表示されます。
図 3-12 [ハードウェア(Hardware)] > [診断(Diagnostics)] タブ
すべてのキャプチャ テストの結果とファイルは、[ログ(Logs)] > [キャプチャ(Captures)] タブからアクセスできます。
このテストでは、エコー レベルを決定するために音声をキャプチャします。図 3-13 に、エコー キャプチャのテスト画面を示します。
このテストではプレゼンテーション音声を録音します。プレゼンテーション音声の問題のトラブルシューティングに役に立ちます。図 3-14 に、プレゼンテーション音声のキャプチャのテスト画面を示します。
図 3-14 プレゼンテーション音声のキャプチャのテスト画面
このテストでは、システムに接続されているものとして検出されたタッチ デバイスの数が表示されます。また、このテストでは、タッチ デバイスのすべての画面の画像をキャプチャすることもできます。図 3-15 に、Touch 10 スクリーンショットのテスト画面を示します。
図 3-15 Touch 10 スクリーンショットのテスト画面
[ログ(Logs)] 領域には、IX5000 システムと Unified CM で設定済みの構成に関する詳細が含まれています。このマニュアルの項では、[ログ(Logs)] 領域の主な 4 つのタブについて説明します。表 3-9 および 3-10 では、これらのタブとそのデータ フィールドおよびアクション ボタンについて説明します。
[ログ(Logs)] ページ内の 4 つのタブは次のとおりです。
3 つのアクション ボタンも、[ログ(Logs)] ページのタブに表示されます。
コール情報、コール統計情報、コール エラーなどの、システム オペレーション(sysop)メッセージの実行中のログを表示するには、[システムオペレーションのログ(System Operations Log)] タブをクリックします。最大 20 個の個別のファイルを IX システムに保存でき、各ファイルには 100,000 文字まで含めることができます。図 3-16 に、[システムオペレーションのログ(System Operations Log)] ウィンドウのサンプルを示します。
各 sysop ログ メッセージの詳細な説明については、『 Cisco TelePresence System Message Guide 』を参照してください。
sysop ログ ファイルを生成するには、ページ右上の [ログの生成(Generate Logs)] ボタンをクリックします。sysop ログ ファイルをダウンロードするには、[ログの生成(Generate Logs)] の下にある [ログのダウンロード(Download Logs)] ボタンをクリックします。その後、IX5000 管理ソフトウェアから次のいずれかを行うよう求められます。
図 3-16 [ログ(Logs)] > [システムオペレーションのログ(System Operations Log)] セクション
|
|
---|---|
Session Initiation Protocol(SIP)の要求および応答方法は、ネットワーク内のコンポーネント間の通信を確立し、最終的に 2 つのエンドポイント間のコールまたはセッションを確立するために使用されます。
コールのセットアップおよび終了時の SIP ネゴシエーションに関連するメッセージの実行中のログを表示するには、[SIP ログ(SIP Log)] をクリックします。新しい SIP ログを作成するためにパラメータの [方向(Direction)]、[タイプ(Type)]、[コール ID(Call ID)]、[送信先(To)] および [送信元(From)] を変更することでログの内容をカスタマイズするには、ログ フィルタを使用します。SIP ログにフィルタを適用する以外に、ログを生成およびダウンロードすることもできます。
図 3-17 [ログ(Logs)] > [SIP ログ(SIP Log)] セクション
初回セットアップ時に実行されるノイズ レベルと反響テストに関する生成されたレポートを表示するには、[レポート(Reports)] をクリックします。図 3-18 に、ダウンロードして確認できるレポート ファイルの例を示します。
図 3-18 [ログ(Logs)] > [レポート(Reports)]
ハードウェア(トラブルシューティング)の診断中に生成されたログ ファイルを表示するには、[キャプチャ(Captures)] をクリックします。キャプチャされるログには次のものがあります。
図 3-19 [ログ(Logs)] > [キャプチャ(Captures)] セクション
キャプチャしたログ ファイルをデバイスにコピーするには、[キャプチャのダウンロード(Download Captures)] をクリックします。
[再起動/リセット(Restart/Reset)] 領域では、IX システムを即座に再起動したり、システムを元の工場出荷時の設定に戻すことができます。
この項には、[再起動/リセット(Restart/Reset)] 領域内の 2 つのオプション、[システム再起動(System Restart)] および [初期設定へのリセット(Factory Reset)] に関する情報が含まれます。
IX システムを即座に再起動するには、[システム再起動(System Restart)] をクリックします。だたし、コール中の場合は、この操作によってそのコールが即座に終了することに注意してください。
IX システムの設定を元の工場出荷時の設定値に戻すには、[初期設定へのリセット(Factory Reset)] をクリックします。この再起動プロセスは完了までに最大 2 時間かかる場合があるので、Touch デバイスの再起動の状態を定期的に確認する必要があります。
(注) 初期設定へのリセットが完了した後は、初回セットアップを再実行し、IX システムを Unified CM に再登録する必要があります。
Unified CM でデバイスをシステムとして追加する方法の詳細については、『 Configuring Cisco Unified Communications Manager for the IX System 』の「 Adding an IX System to Unified CM 」を参照してください。
IX ソフトウェアの機能について理解し、それらを設定および実装するには、Chapter 4, “IX ソフトウェア機能”に進みます。