KVM コンソール
KVM コンソールは、Cisco UCS Manager GUI または KVM の直接接続をエミュレートする KVM Launch Manager からアクセスできるインターフェイスです。サーバに物理的に接続する必要がある KVM ドングルとは異なり、KVM コンソールを使用すると、ネットワーク上のリモート ロケーションからサーバに接続できます。Cisco UCS Manager リリース 4.1 (1) 以降では、KVM コンソール GUI は HTML5 ベースのアプリケーションとしてのみ使用できます。Java ベースのアプリケーションとしては使用できなくなりました。
KVM コンソールを使用してサーバにアクセスする場合は、サーバまたはサーバに関連付けられているサービス プロファイルのいずれかに CIMC IP アドレスが設定されていることを確認する必要があります。KVM コンソールは、サーバまたはサービス プロファイルに割り当てられた CIMC IP アドレスを使用して、Cisco UCS ドメイン内の正しいサーバを識別し、そのサーバに接続します。
CD、DVD、またはフロッピー ドライブを使用してサーバに直接接続する代わりに、KVM コンソールでは仮想メディアを使用します。仮想メディアは、仮想 CD、DVD、またはフロッピー ドライブにマップされた実際のディスク ドライブまたはディスク イメージ ファイルです。次に示す任意の仮想ドライブをマップできます。
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お使いのコンピュータ上の CD/DVD またはフロッピー ドライブ
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コンピュータ上のディスク イメージ ファイル
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ネットワーク上の CD/DVD またはフロッピー ドライブ
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ネットワーク上のディスク イメージ ファイル
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物理サーバから KVM コンソールを起動すると、そのサーバがサービス プロファイルに関連付けられているか否かがチェックされます。関連付けられている管理 IP アドレスによってサーバがサービス プロファイルに関連付けられている場合は、その管理 IP アドレスを使用して KVM コンソールが起動されます。管理 IP アドレスがサービス プロファイルで関連付けられていない場合は、物理サーバを使用して KVM コンソールが起動されます。 |
サーバ OS のインストールに KVM コンソールを使用する場合の推奨事項
仮想 CD/DVD またはフロッピー ドライブから OS をインストールするには、その仮想 CD/DVD またはフロッピー ドライブがサービス プロファイルで最初のブート デバイスとして設定されている必要があります。
KVM コンソールを使用した OS のインストールは、KVM ドングルを使用する場合よりも時間がかかることがあります。これは、ネットワークを介してインストール ファイルをサーバにダウンロードする必要があるためです。ディスク ドライブまたはディスク イメージ ファイルをネットワーク共有から仮想ドライブにマップする場合は、インストールにさらに時間がかかることがあります。これは、インストール ファイルをネットワークから KVM コンソール(お使いのコンピュータ)にダウンロードした後、KVM コンソールからサーバにダウンロードする必要があるからです。このインストール方式を使用する場合は、KVM コンソールを搭載したシステムのできる限り近くにインストール メディアを配置することを推奨します。