この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
• 「概要」
• 「高度な操作:Niagara SCX Web Interface の使用」
• 「My Cisco Digital Media Encoder 1100」
• 「Cisco Digital Media Encoder 1100 のアラート」
• 「システム設定」
• 「ストリーミング オーディオ/ビデオのタイプに関する簡単なガイド」
ストリーミング メディアとは、配信と消費(表示、視聴)が並行して行われるメディアです。ストリーミングとは、メディア自体というよりも、配信システムの特徴です。ストリーミングかどうかの区別が問題になるのは、通常、コンピュータ ネットワーク経由で配信されるメディアについてだけです。他の配信システムは、ほとんどが本来的にストリーミングであるか(ラジオ、テレビ、インターネット テレビ)、または本来的にストリーミングでないか(本、ビデオ カセット、オーディオ CD)のいずれかです。
Cisco Digital Media Encoder 1100 は、IP ネットワーク経由のオーディオ/ビデオ メディア配信に特化した製品です。
新しい Cisco Digital Media Encoder 1100 をセットアップする前に、ビデオ キャプチャからストリーミング ビデオの再生までの、ライブ ストリーミング ビデオの全体的な概要を説明します。
コンピュータ環境にビデオをキャプチャするアプリケーションは、DVD オーサリングからライブ Web キャスティングまで、数多く存在します。これらのアプリケーションは、ビデオの最終的な用途と関係なく、すべて次の 3 つのワークフロープロセスに分類できます。
• 単一ビデオ/セッション キャプチャ(非リアルタイム配信用の単発ファイル キャプチャ)
– 通常、ファイルはキャプチャされた後、処理やオーサリングによってその最終配信形態に加工
• バッチ ビデオ/セッション キャプチャ(アーカイビング、スケジューリング、およびストレージ)
– 時間付きイベントをキャプチャするには、セッションをスケジューリングする能力が必要
• ライブ ビデオのキャプチャ、処理、および配信(Webキャスティング)
– リモート キャプチャまたはローカル キャプチャに使用可能
各カテゴリには独自の要件があり、それによってもユーザ インターフェイスや、機能、使用感が異なります。Cisco Digital Media Encoder 1100 は、ライブ ビデオのキャプチャ、処理、配信に使用します。
図 2-1 は、カメラやビデオ プレーヤーなどのソースから、エンコーダ経由でサーバに送られ、さらに IP ネットワークを介してソフトウェア プレーヤーに配信されて、視聴者のモニタに表示されるまでのビデオ パスを示します。
Cisco Digital Media Encoder 1100 は、複数の異なるタイプのオーディオ/ビデオ ストリームを作成できます。これらのタイプはすべて IP ビデオ形式ですが、各タイプに一定のプロパティが用意されており、ストリーミング ビデオの用途に合わせて微調整することができます。Cisco Digital Media Encoder 1100 は、低解像度のビデオ コンテンツを作成し、それをインターネット経由でストリーミングして、コンピュータやハンドヘルド モバイル デバイスで再生するという想定のもとで設計されています。
表 2-1 は、推奨されたアプリケーションを使用した場合に、Cisco Digital Media Encoder 1100 でサポートされるすべての形式を示します。これらの形式はすべて、多くの異なる用途に使用できます。
|
|
---|---|
ニーズに応じた適切なストリーミング形式を選択するためには、まずコンテンツの配信先である視聴者について検討する必要があります。視聴者がコンテンツの再生に使用する最も一般的なプレーヤーは何でしょうか。これによって、視聴者向けに作成するストリーミングの形式が決まります。
コンテンツをストリーミングするデータ レートを決定するには、視聴者がアクセスできる IP 帯域幅を判断する必要があります。たとえば、視聴者のアクセス方式が、ISDN 接続以下の場合は、56kbps QCIF などの低データ レートによるビデオやオーディオのストリーミングが適切です。逆に、ケーブル モデムや DSL などを使用していて、アクセス帯域幅がはるかに大きい場合は、500kbps 以上の CIF 解像度で高品質のストリーミングを提供することができます。
Cisco Digital Media Encoder 1100 には、さまざまな帯域幅の接続に対応するエンコード プロファイルがあらかじめ設定されています。ロードされるプロファイルは、初期起動時のエンコーダの設定によって異なります。
Cisco Digital Media Encoder 1100 の操作インターフェイスには、エンコーダの前面パネルにある液晶ディスプレイやボタンと、 Niagara SCX Web Interface の 2 つがあります。したがって、このチュートリアルは、次の 2 部構成になっています。
2. 「高度な操作:Niagara SCX Web Interface の使用」
(注) Niagara SCX Web Interface にアクセスするには、一般に使用されているブラウザがインストールされたコンピュータを、エンコーダとコンピュータの両方が存在するローカル ネットワーク経由で IP 接続するか、付属の RJ-45 ケーブルを使用して、エンコーダとコンピュータを直接 IP 接続する必要があります。
(注) 前面パネルのボタンについては、「前面パネル図」を参照してください。
• 「起動」
(注) エンコーダを初めて起動する場合は、次に進む前に、「初期セットアップの手順」を参照してください。
エンコーダを起動するには、前面パネルの <電源> ボタンを押します。
起動処理を行っている間、エンコーダの液晶ディスプレイに、次の一連のメッセージが表示されます。
「System is Ready」というメッセージが表示され、操作の準備が整うと、エンコーダの液晶ディスプレイが、次の例のようなステータス表示に変わります。
エンコーダをシャットダウンするには、前面パネルの <電源> ボタンを軽く押します。
エンコーダの液晶ディスプレイに、次のメッセージが表示されます。
上の方法の代わりに、[EASE] メニューを使用してエンコーダをシャットダウンすることもできます。
<メニュー> ボタンを押し、[EASE] メニューを表示します。
<上> と <下> の矢印を使用して、[Shutdown System] が表示されて選択されるまで下方向にスクロールします。
次に、<上> と <下> のボタンを使用して、[Yes] または[No] のいずれかを選択して、システムのシャットダウンを確定します。<ENTER> を押します。
エンコード セッションを開始するには、エンコーダの前面パネルで <STREAM> ボタンを押します。
エンコーダの液晶ディスプレイに、利用できるエンコーダ プロファイルとそれぞれの現在のステータスが一覧表示されます。
(注) エンコーダ プロファイル名は、最初の 10 文字だけが表示されます。カスタム プロファイルに名前を指定する場合は、最初の 10 文字で他のプロファイルと区別できる固有名を指定してください。
<上> と <下> のボタンを使用して選択用の矢印を移動し、このエンコード セッションで使用するエンコーダ プロファイルを選択します。
必要なエンコーダ プロファイルを選択したら、もう一度 <STREAM> ボタンを押し、エンコーダを開始します。
エンコーダの液晶表示ディスプレイに、エンコーダの開始処理を示すメッセージが表示されます。
エンコーダ セッションが正常に開始されると、エンコーダの液晶ディスプレイが、利用可能なエンコーダのリストに戻ります。選択したエンコーダ プロファイルがエンコードを開始したことが、この画面に表示されます。
エンコーダの S ビデオまたはコンポジット ビデオ入力で、水平ビデオ同期が検出された場合、ビデオ検出ライトが点灯します。
開始したエンコーダが、EZStream の <A>、<B>、<C> ボタンに割り当てられている場合、開始処理の間と終了後に、開始したエンコーダに対応するボタンが点滅した後点灯します。
この手順を繰り返すと、複数のエンコーダを同時に素早く開始できるようになります。
Cisco Digital Media Encoder 1100 は、単一チャネルのエンコーダです。つまり、同時に接続してストリーミングできるオーディオ/ビデオ ソースは 1 つだけです。ただし、同じオーディオ/ビデオを複数のデータ レートと複数の形式でストリーミングするは可能です。これにより、さまざまな視聴者に対して最高のユーザ エクスペリエンスを提供することができます。
たとえば Cisco Digital Media Encoder 1100 で、Windows Media をフル解像度、1500kbps でストリーミングし、同時に Adobe Flash を CIF 解像度、500kbps でストリーミングすることができます。
警告 同時にキャプチャできるストリームの数には上限があります。エンコーダが同時に処理できる能力を超えてストリームのキャプチャを試みると、ストリームのフレーム落ちのために、画像の動きに途切れが生じ、視聴者のエクスペリエンスが悪化します。この場合、セッション数を減らして CPU 負荷を軽減しなければ、警告なしにすべてのエンコード セッションが自己終了することがあります。
複数のストリームを開始できるので、エンコーダの処理能力をどの程度を使用しているかを把握することが非常に重要です。使用率が処理能力の 50% 未満の場合は、システムのパフォーマンスに悪影響を与えることなく、もう 1 つのエンコード セッションを開くことができます。
<メニュー> ボタンを押すと、エンコーダの液晶ディスプレイにメイン メニューが表示されます。
<上> と <下> のボタンを使用して [Access] メニュー項目の横に矢印を移動し、<ENTER> ボタンを押します。
液晶ディスプレイに、[Access] メニューのオプションが表示されます。[CPU] メニューを選択したまま、<ENTER> ボタンを押します。
エンコーダの液晶表示ディスプレイに、使用中の CPU サイクル量が表示されます。エンコーダがアイドル状態(エンコーダ セッションが実行されていない状態)の場合、CPU の使用率は 4% 未満と表示されます。1 つまたは複数のエンコーダ セッションが実行されている場合は、はるかに高い使用率が表示され、+/- 10% の範囲で推移します。
エンコーダの液晶ディスプレイに、エンコード セッションとそれぞれの現在のステータスが一覧表示されます。
<上> と <下> のボタンを使用して、終了するエンコード セッションにポインタを合わせます。
<停止> ボタンをもう一度押すと、選択したエンコーダ セッションが終了します。
メイン メニューに戻るには、<メニュー> ボタンを押します。
Cisco Digital Media Encoder 1100 には、前面パネルと背面パネルにそれぞれ USB ポートがあります。これらのポートの片方または両方に、ほとんどの標準 USB フラッシュ ドライブを接続できます。これにより、エンコーダのローカル ストレージ ドライブに作成したあらゆる AV ファイルをエクスポートできます。 Niagara SCX Web Interface の [Save to File] 設定を使用する場合、ローカル ストレージ ドライブは D ドライブです。
Cisco Digital Media Encoder 1100 のいずれかの USB ポートに USB フラッシュ ドライブを挿入すると、エンコーダがそのリムーバブル ストレージ デバイスを自動的に検出し、ランダムにドライブ文字を割り当てます。このデバイスには、ファイルを直接取り込むことも、エンコーダの前面パネルのメニューから [Export File] 機能を使用することもできます。
キャプチャしたビデオ ファイルを外部 USB ドライブにエクスポートすることができます。
<メニュー> ボタンを押して、エンコーダ メニューにアクセスします。
<上> と <下> の矢印ボタンを使用して、[Export Files] オプションを 強調表示し、<ENTER> ボタンを押します。
次に、[To USB Drive] オプションを選択し、<ENTER> ボタンを押します。
エクスポート先のドライブの選択を求める画面が表示され、エンコーダに接続されているアクティブな USB ドライブのリストがあわせて表示されます。
エクスポート先の USB ドライブを選択し、<ENTER> を押します。
エンコーダがファイルのエクスポートを完了したら、このデバイスを取り外すことができます。
下に示す <アンマウント> ボタンは、エンコーダの左下にあり、エンコーダから USB デバイスをアンマウント(エンコーダによる USB デバイスの操作を終了)することができます。
最初に <アンマウント> ボタンを押すと、次の 2 つの画面が表示されます。2 番目の画面で <上> と <下> のボタンを使用して、終了する USB ドライブ セッションにポインタを合わせます。
エクスポートする USB ドライブを選択し、<ENTER> ボタンを押します。
選択した USB セッションが終了し、次の画面が表示されます。
エンコーダのディスプレイが、システム情報を順に表示する画面に戻ります。
USB ドライブのアンマウントを行わずに終了する場合、上の [Unmounting Device] 画面が表示されたところで、<メニュー> ボタンを押します。このシナリオでは、<メニュー> ボタンを押すことで、現在のアンマウント セッションが中断されます。
<メニュー> ボタンを押すと、セッションがアンマウントを中断処理中であることを示す「Aborting unmounting」というメッセージが表示されます。
システム情報を順に表示する画面に戻った後、USB デバイスを安全に取り外せます。
(注) エンコーダに USB デバイスがマウントされていないときに、誤って <アンマウント> ボタンを押した場合、次の画面が表示されます。
この「No USB Devices Found」というメッセージは、<メニュー> ボタンを押すまで表示されたままになります。つまり、この場合も <メニュー> ボタンによって、現在のアンマウント セッションが中断されます。次の画面が表示された後、システム情報を順に表示する画面が再度表示されます。
警告 USB デバイスをアンマウントせずに取り外すと、データの損失や破損が生じることがあります。USB デバイスを取り外す前に、必ず上の手順を実行してください。
Niagara SCX Web Interface は、ソフトウェアをインストールする必要がなく、一般的なブラウザを搭載した Microsoft® Windows®、Macintosh、および Linux® マシンなどのあらゆるコンピュータで動作します。Cisco Digital Media Encoder 1100 システムは、そのコンピュータが含まれている共有 IP ネットワーク上に置くか、イーサネット ケーブル(RJ-45)を使用して、Winodows に直接接続する必要があります。
Niagara SCX Web Interface にアクセスするには、コンピュータ上でブラウザを開き、エンコーダのマシン名を入力して Web インターフェイスにアクセスします。エンコーダのネットワーク名は、そのシリアル番号を兼ねており、開始プロセス時に液晶ディスプレイで確認することができます。
エンコーダがすでに開始されている場合は、システムのアイドル時に、液晶ディスプレイで確認することができます。
その際、エンコーダの液晶ディスプレイには、次の例のような 2 つの画面が交互に表示されます。
[System is Ready] ウィンドウにマシン名がすぐに表示されない場合は、<上> と <下> の矢印ボタンを押して、名前が表示されるようにシステム情報を切り替えます。
次の図に示すように、ブラウザにエンコーダ名を入力し、Enter キーを押します。
ユーザ名とパスワードの入力を求めるログイン画面が表示されます。デフォルトで、ユーザ名とパスワードはいずれも admin です。
ログインすると、エンコーダの操作、管理、およびシステム設定ツールなど、すべての Web 対応機能が利用できます。
(注) マシン名を使用してもエンコーダをブラウズできない場合は、代わりにエンコーダの IP アドレスを入力します。この情報も、システムのアイドル時に、[System is Ready] ウィンドウで確認できます。
エンコード セッションを開始するには、マウス ポインタをメニューバーの [Encoders] に合わせ、ドロップダウン メニューの [All Encoders] をクリックします。
エンコーダにロードされているすべてのエンコーダ プロファイルに加え、それぞれの形式と現在のステータスが一覧表示されます。
開始するエンコーダの右側の列に表示されている赤い ストリーム アイコンをクリックします。
Web ページが自動的に更新され、エンコーダの開始処理を詳細に示すメッセージが表示されます。
エンコーダが正常に開始すると、Web ページが [All Encoders] ページに戻り、エンコーダが開始したことを反映して、ステータスが [Started] モードに更新されます。
[All Encoders] ページが表示されていない場合は、メニュー バーの [Encoders] にマウスを合わせ、ドロップダウン メニューの [All Encoders] をクリックします。
停止するエンコーダの右側の列で、ストリーミング中のエンコーダを示す青いアイコンをクリックします。
Web ページが自動的に更新され、エンコーダの停止処理を詳細に示すメッセージが表示されます。
エンコーダが正常に停止すると、Web ページが [All Encoders] ページに戻り、エンコーダが停止したことを反映して、ステータスが [Stopped] モードに更新されます。
アクティビティ ログは、エンコーダの開始と停止の各イベントを記録します。アクティビティ ログを表示するには、マウス ポインタをメニューバーの [Status] に合わせ、ドロップダウン メニューの [Activity Log] をクリックします。
ログはエンコーダのすべてのイベントに対して更新されます。現在、ログには、「エンコード セッションの開始」 から 「セッションの停止と終了」 までの開始と停止の各イベントが記録されています。
各イベントには、日付と時刻が記録されています。右上の [Clear Activity Log] ボタンをクリックすると、ログに記録されているすべてのアクティビティがクリアされます。
システムの前面パネルにある EZStream ボタンを使用すると、ボタンを 1 回押すだけでストリーミングが開始します。デフォルトで、これらのボタンは、エンコーダに割り当てられていません。それぞれのボタンを特定のエンコーダに対応させるには、 Niagara SCX Web Interface を使用します。
マウス ポインタをメニューバーの [Encoders] に合わせ、ドロップダウン メニューの [Preset A] をクリックします。
EZStream の <A> ボタンの設定ページが表示されます。このページには、エンコーダの前面パネルのグラフィック表示が用意されています。グラフィック表示の <A> ボタンが強調表示され、これに対応する EZStream ボタンにエンコーダを割り当てようとしていることが示されます。
[Select Encoder] の横にあるドロップダウン リストをクリックします。これにより、システム上で利用可能なすべてのエンコーダのリストが表示されます。
割り当てるエンコーダを選択し、[Submit] ボタンをクリックします。
Web ページでプリセット A が更新され、「Encoder Preset: A updated successfully」というメッセージが表示されます。
次の図に示すように、エンコーダ グラフィックで <B> および <C> のボタンをクリックして、 EZStream ボタンにエンコーダを割り当てることができます。
<A>、<B>、<C> の各ボタンにエンコーダを割り当てると、それを反映して [All Encoders] ページの [Presets] 列が更新されます。
(注) 同じエンコーダを 2 つの EZStream ボタンに同時に割り当てることはできません。エンコーダがすでに 1 つのボタンにに割り当てられているときに、同じエンコーダを別のボタンに割り当てると、先の割り当てがエンコーダによって解除され、最新の設定だけがイネーブルになります。
次では、各エンコード形式のプロパティ ページの例を示します。エンコーダのタイプ別の設定方法については、「エンコーダ プロファイルの編集」を参照してください。
新しいエンコーダを作成すると、新しいプロファイルを、特定のエンコーダ設定や要件に合わせて編集するかどうかを確認するメッセージが表示されます。また、Cisco Digital Media Encoder 1100 がデフォルトで提供する既存のエンコーダ プロファイルを編集することもできます。新しいエンコーダまたは既存のエンコーダを編集するプロパティ ウィンドウは、同じ形式です。
エンコーダの追加手順を実行した場合は、[Encoder Properties] ページが表示されます。
そうでない場合は、既存のエンコーダ プロファイルを編集できます。[All Encoders] 画面に移動します。
プロパティを変更するエンコーダの [Edit] リンクをクリックします。
エンコーダ タイプに関係なく、すべてのタイプに対し、オーディオとビデオのプロパティを設定する必要があります。これらの値は、AVI と MPEG-4 で色空間の設定が追加されている以外、すべてのエンコーダ タイプに共通です。
ビデオやオーディオのオン/オフの切り替えは、[Source] の横のチェック ボックスをクリックします。チェック ボックスをオンにすると、[Source]、[Input]、[Signal]、[Proportions]、[Size]、[Format]、および [Input] の各フィールドが編集可能になります。
Cisco Digital Media Encoder 1100 は、単一チャネルのエンコーダなので、同時にキャプチャできるのは、1 つのオーディオ/ビデオ ソースだけですが、同じビデオ ソースから同時に複数のストリーミング形式や解像度をキャプチャすることは可能です。これを実現するには、そのビデオ ソースが、小数点以下の値で区別される複数の入力として認識される必要があります。これらは次の例のように表示されます。
警告 [Proportion] と [Size] の設定が同一のすべてのエンコーダは、ビデオとオーディオのソースも必ず同一の設定を使用してください。たとえば、[Proportion] が [Standard]、[Size] が [CIF] のすべてのエンコーダ キャプチャを Video Device 1.1 に、[Proportion] が [Standard] だが [Size] が [QCIF] のエンコーダ キャプチャを Video Device 1.2 に設定します。
ビデオとオーディオの [Input] には、いずれもエンコーダの背面で、ビデオとオーディオのソースの接続に使用しているコネクタを設定します。ビデオ入力は、[Component]、[Composite]、[S-Video] のいずれか、オーディオ入力は、[Balanced] か [Unbalanced] です。
初期セットアップ時に、ビデオ信号を NTSC か PAL に設定します。[Signal] フィールドには、さらに地域に応じて、NTSC、PAL、および SECAM の別を追加します。適用される設定が不明な場合、エンコーダ ハードウェアを接続したビデオ ソースのオーナーズ マニュアルを参照してください。
[Proportions] 設定で使用する用語で、[Standard] は VGA モニタ用の正方形のピクセルを意味し、[CCIR-601] は TV モニタ用の長方形のピクセルを意味します。コンテンツが表示されるディスプレイのタイプに応じて、設定を選択します。たとえば、インターネット経由でストリーミングされ、コンピュータ モニタで表示される場合は、[Standard] を選択します。設定の選択が誤っている場合は、ストリーミング ビデオにひずみが生じます。
[Size] フィールドは、エンコードされたビデオのピクセル サイズを指します。標準サイズは次のとおりです。
• [CIF]:フルサイズから 1/4 サイズに縮小されたビデオ用
• [QCIF]:フルサイズから、CIF サイズの 1/4 に縮小されたビデオ用
また、複数の特定サイズに使用が限られる Flash を除き、ビデオに対してカスタムのサイズを指定することもできます。モバイル ビデオ デバイスで再生するビデオをキャプチャするには、標準外のサイズを指定して互換性を確保する必要があるので、これはそのような場合に便利です。
Flash 以外のすべてのエンコーダでは、ドロップダウン メニューから [Custom] を選択すると、キャプチャ後のビデオの正確なサイズを入力するための 2 つの追加フィールドが表示されます。
(注) 設定したビデオサイズとソース ビデオの色空間に互換がない場合、[Submit] をクリックすると、[Size] の値が、互換性を保てる最も近い設定に 自動的に修正されます。色空間形式の設定が使用可能なのは、[AVI] と [MPEG-4] のエンコーダ プロパティだけで、[Size] 設定の下の追加フィールドとして表示されます(下記を参照)。
これですべてのビデオとオーディオの設定が完了ししました。次に、ページの下部のエンコーダ タイプの設定に進みます。前述のように、これらの設定は、エンコーダ タイプによって異なります。
AVI は、非圧縮のオーディオ/ビデオ ストレージ形式なので、ファイルに保存する機能だけが搭載されています。生成する AVI ファイルに対して固有の名前を入力し、格納場所のディレクトリ パスを変更します。[Default Folder] リンクをクリックすると、エンコーダ上にあるファイル ストレージのデフォルト フォルダのパスが挿入されます。このパスは、デフォルトで d:¥AVFILES¥ です。
(注) エンコーダ上の他のディレクトリに、ファイルを格納することはお勧めできません。
エンコーダの内部ハード ドライブにファイルを保存した後、USB ドライブやネットワーク ドライブなど、他の外部ストレージ デバイスにそれを移動してバックアップすることをお勧めします。
設定を入力後、ページ下部の [Submit] ボタンをクリックして、変更内容を保存します。
警告 [Submit] をクリックせずに、現在のページから別の Web ページに移動すると、変更内容が失われます。
Cisco Digital Media Encoder 1100 には、ファイルにストリーミングするための Adobe Flash 機能が搭載されています。 Niagara SCX Web Interface には、ファイルベースのライブ ストリーミングのためのオプション設定が用意されています。
次の図は、 Niagara SCX Web Interface でエンコーダ作成後に表示される画面を示します。
オーディオ/ビデオをファイルに保存するためのFlash エンコーダの設定は、AVI での設定と同じです。ファイルへのストリーミングをイネーブルにするには、[Save to File] ボックスがオンであることを確認します。Flash では、その他に、フレームやビット レートの制御が可能です。フレーム レートを変更すると、ビデオをエンコードする際のフレーム/秒が変更されます。オーディオの [Format] 設定は、オーディオ周波数の変更と、ステレオからモノラルへの切り替えに使用します。[Bitrate] 設定は、1 秒間にキャプチャされるオーディオ/ビデオのデータ量に関連します。いずれか片方または両方を小さくすると、再生画像の品質が低下します。
Flash エンコーダは、Flash 形式のオーディオ/ビデオ ファイルを作成します。Flash ファイル(.flv)には、固有の名前を入力できます。
設定を入力後、ページ下部の [Submit] ボタンをクリックして、変更内容を保存します。
警告 [Submit] をクリックせずに、別の Web ページに移動すると、変更内容が失われます。
Cisco Digital Media Encoder 1100 ソフトウェアの MPEG-4 圧縮エンジンは、H.263、MPEG-4 Part 2 SP/ASP、および H.264/MPEG-4 Part 10 Baseline のエンコード機能を装備しています。この製品は、インターネット ビデオ、携帯電話、セット トップ ボックス用のストリームをエンコードするとともに、iPod® など、他の MPEG-4 互換のデバイス用のメディア ファイルを作成する機能を備えています。
Niagara SCX Web Interface は、エンコーダで利用可能な MPEG-4 のビデオ/オーディオ オプションを設定するための、基本的な設定と高度な設定の 2 種類のオプションが用意されています。
次の図は、 Niagara SCX Web Interface でエンコーダ作成後に表示される画面を示します。
[Advanced MPEG Video Settings] では、出力で求められる MPEG タイプを [MPEG Type] で選択することができます。これらの [MPEG Types] には、次のオプションがあります。
• H.264-MP4 :H.264、MPEG-4、Part 10、または AVC(Advanced Video Coding)は、旧バージョンである H.263 より高い品質を維持しながら、非常に高いデータ圧縮率を実現するよう設計されています。また、低ビット レートから高ビット レートまで、携帯電話などの低解像度から放送などの高解像度まで、広範な用途に対応します。エンコーダの H.264 は、ベースライン プロファイルです。
• H.264-3G2 :3G2 コンテナに格納された H.264 ストリームを作成します。
• H.264-3GP :3GPP コンテナに格納された H.264 ストリームを作成します。
• MPEG4-MP4 :MPEG-4、Part 2、または H.263 は、ネットワーク帯域幅やデバイス サイズなど、特定の用途の他の条件から、低ビット レートと低解像度が必須である状況に対応するように設計されています。H.263 のビデオ用途の例としては、携帯電話、一部のローエンド ビデオ会議システム、監視システムがあります。H.263 は、H.264 をサポートしないレガシー ハンドヘルド デバイスにとって重要です。
(注) デフォルトでエンコーダの H.263 は、[Enable B Frames] オプションを選択しない限り、シンプル プロファイルが使用されます。B フレームをイネーブルにすると、アドバンスド シンプル プロファイルでストリームが生成されます。
• MPEG4-3G2 :3G2 コンテナに格納された H.263 ストリームを作成します。
• MPEG4-3GP :3GP は、3GPP(Third Generation Partnership Project)が 3G 携帯電話用に定義したマルチメディア コンテナ形式です。これには、MPEG-4 や H.264 などのビデオ ストリームと、AMR や AAC などのオーディオ ストリームが格納されます。この設定を使用すると、3GPP コンテナに格納された H.263 ストリームが作成されます。この形式には、2 つの標準が定義されています。
• H263-MP4 :MPEG-4、Part 2、または H.263 は、ネットワーク帯域幅やデバイス サイズなど、特定の用途の他の条件から、低ビット レートと低解像度が必須である状況に対応するように設計されています。H.263 のビデオ用途の例としては、携帯電話、一部のローエンド ビデオ会議システム、監視システムがあります。H.263 は、H.264 をサポートしないレガシー ハンドヘルド デバイスにとって重要です。
(注) デフォルトでエンコーダの H.263 は、[Enable B Frames] オプションを選択しない限り、シンプル プロファイルが使用されます。B フレームをイネーブルにすると、アドバンスド シンプル プロファイルでストリームが生成されます。
• H263-3G2 :3G2 コンテナに格納された H.263 ストリームを作成します。
• H263-3GP :3GPP コンテナに格納された H.263 ストリームを作成します。
(注) [Advanced MPEG Video Settings] の下には、[Encoder Quality] のドロップダウン ボックスがあり、[Real-time] から [Highest] まで選択できます。また [Frame Rate] や [Bitrate (kbps)] も設定できます。[Encoder Quality] 設定は、現在アクティブではなく、エンコード ストリームの結果やファイルに影響を及ぼしません。
(注) Quicktime® プレーヤーなど、一部のプレーヤーは、B フレームを含むストリームと互換性がありません。生成されたストリームの再生時に、品質に問題がある場合は、B フレームをオフにしてみてください。これにより、ほとんどのプレーヤーとの互換性が確保できます。
[Advanced MPEG Video Settings] では、複数の [Audio Formats]、[Audio Types]、[Audio Encoders]、[Bitrates] から選択することができます。これらの項目には、オーディオ サンプリングに関するオプションや、オーディオをモノラルとステレオのいずれでエンコードするかの選択に関するオプションが用意されています。
[Auto Type] 設定は、AAC エンコーディングだけに関連します。[Audio Encoder] フィールドで [AMR] を選択した場合、この設定は使用しません。[Audio Type] フィールドのドロップダウン ボックスには、次の 2 つのオプションがあります。
• [Main]:この形式は、[Low Complexity] と同じですが、後方予測機能が追加されています。
• [Low Complexity (LC)]:シンプルで最も広く使用されており、AAC オーディオ形式をサポートします。
(注) 生成されるストリームの音声をどのプレーヤーで再生するかによって、いずれのオプションも、それぞれ特定のツール セットを使用して、オーディオ ストリームをエンコードします。選択にあたっては、再生ソフトウェアやデバイスの要件に基づく必要があります。最も広くサポートされている形式は、LC プロファイルです。
[Audio Encoder] 設定のドロップダウン ボックスでは、次の 3 つの項目から選択できます。
• [AAC (Advanced Audio Coding)]:デジタル オーディオ向けの標準化された、劣化の多い圧縮およびエンコード方式です。AAC は MP3 よりも高品質のオーディオを実現し、MPEG(Motion Picture Experts Group)から標準として指定されています。
• [AMR-NB (Adaptive Multi-Rate Narrow-Band - 8 kHz)]:音声コーディングに最適化されたオーディオ データ圧縮方式です。AMR は、3GPP によって標準のナローバンド音声コーデックに採用され、GSM で広く使用されています。
• [AMR-WB (Adaptive Multi-Rate Wide-Band - 16 kHz)]:音声コーディングに最適化されたオーディオ データ圧縮方式です。AMR は、3GPP によって標準のワイドバンド音声コーデックに採用され、GSM で広く使用されています。
(注) オーディオに対して [AMR Encoder] を選択すると、携帯電話での再生に適した 8 kHz モノラルを自動的に使用して、音声がコーディングされます。
[Audio Bitrate] ドロップダウン ボックスには、8 ~ 320 まで、いくつかのオプションが用意されています。
エンコーダの Web インターフェイスには、[Streaming Properties] と [Advanced Streaming Properties] のためのオプションがあります。選択するブロードキャスト タイプについては、[Enable Streaming] ボックスをオンにするというオプションもあります。プルのイネーブルの詳細については、「Real エンコーダのプロパティ(Helix)」を参照してください。その他のオプションとして、[Stream to a File] や [Portable Media] の機能を選択することもできます。
(注) ライブ ストリーミングとファイルへのストリーミングは、同時に実行できません。同時にオンにできるのは、いずれか 1 つだけです。ライブ ストリーミングとファイルへのストリーミングを同時に実行するには、別のプロファイルを設定する必要があります。
ファイルへのストリーミングを行うには、このファイルの固有名と場所の入力が必要です。エンコードされたコンテンツをファイルに保存する場合は、[Portable Media] ボックスをオンにします。表示されるフィールドに、ファイルの保存先を入力します。
(注) このファイル名は、エンコーダ システムを基準とするのではなく、SCX Explorer を実行するシステムを基準とすることに注意してください。
SCX Manager と SCX Explorer が同じコンピュータ上にない場合、ファイルのブラウザを常に [マイ ネットワーク] で開始し、そこからの相対パスを入力するか、システム名からフルパス名を入力します(例:¥¥fileserver¥c¥videos)。ファイル名だけを入力した場合、メディア ファイルがリモート コンピュータにあるにもかかわらず、誤ってローカル コンピュータをブラウズすることがあります。
MPEG-4 コンテンツをストリーミングするには、[Enable Streaming] を選択します。適切なストリーミング プロファイルを設定します。
(注) デフォルト設定を使用すると、マルチキャスト ストリーミングがイネーブルになります。これを使用しない場合は、グループの IP アドレスを、エンコーダからストリーミングするサーバの IP アドレスに変更します。
保存する SDP ファイルを指定する [SDP File] フィールドには、ストリームの開始時に作成される SDP ファイルの名前と保存先のパスが必要です。Helix®、Quicktime、または Darwin サーバにストリーミングする場合は、個別のストリーミング サーバ固有の設定の詳細について、それぞれのドキュメントまたはオンライン メッセージ ボードを参照してください。
(注) 保存する SDP ファイルに対して共有の保存先ディレクトリを選択することで、ポイント ツー ポイントのストリーミングが可能になります。必ずストリーミング先の PC の IP アドレスを入力して、マルチキャスティングをディセーブルにしてください。
たとえば、別の PC でストリーミングを表示する場合、SDP ファイルをローカル ドライブの共有フォルダに保存します。これにより、他の PC で SDP ファイルを開き、ストリームを Quicktime やその他の MPEG-4 互換のストリーミング プレーヤーで再生できます。MPEG-4 エンコーディングは、CPU 負荷が大きいので、非常に高性能のシステム(ダブルコア プロセッサ以上)でない限り、同じシステムでストリームを表示することはお勧めできません。これを実行すると CPU に過大な負荷がかかり、品質劣化やエンコード セッションの障害が発生することがあります。
設定を入力した後、ページ下部の [Submit] ボタンをクリックして設定を保存します。
警告 [Submit] をクリックせずに、別の Web ページに移動すると、変更内容が失われます。
Real(Helix)は、ストレージ形式とストリーミング形式の両方を兼ねています。Real エンコーダは、ファイルに出力する機能に加えて、Helix Server へのストリーミングが可能です。Real エンコーダの設定によって、サーバへの接続とストリーミングのためのパラメータを調整できます。
[Broadcast Method]:Real 形式のビデオを Helix Server にストリーミングするために、次のような複数の異なるブロードキャスト タイプがあります。
• [Push, Account-Based Login (Helix Server)]:アカウントベースのプッシュ ブロードキャストを使用すると、ストリームを Helix Server バージョン 9 以降に送信できます。この方式では、エンコーダが Helix Server へのモニタリング接続を維持します。この接続では、エンコーダからサーバへ、アクセス認証のためのユーザ名とパスワードが渡されます。またHelix Server は、この接続を使用して、ブロードキャスト ストリームに関する統計情報をエンコーダに送信します。
• [Push, Password-Only Login (Helix Server)]:アカウントベースのブロードキャストと異なり、パスワードだけのブロードキャストは、モニタリング接続を確立しません。したがって、このタイプのブロードキャストでは、必要なネットワークオーバーヘッドが小さくなりますが、Helix Server からのフィードバックは受け取れません。このブロードキャスト方式では、ライブ ストリームを Helix Server バージョン 9 以降に送信できます。しかし、スプリットによって、サーバをレシーバーとして設定する必要があります。詳細については、Helix Server のドキュメントを参照してください。
• [Push, Multicast (Helix Server)]:マルチキャストでは、発信帯域幅を増加させることなく、エンコーダから任意の数の Helix Server に、同一のブロードキャスト ストリームを配信できます。Helix Server は、エンコーダからのマルチキャスト用にあらかじめ設定する必要があります。詳細については、Helix Server のドキュメントを参照してください。
• [Pull (Helix Server)]:プル ブロードキャストでは、エンコーダは、エンコードの開始と同時に、ブロードキャスト パケットの生成を開始します。ただし、最初の RealPlayer® ユーザがブロードキャストを要求し、それによって Helix Server のストリーム要求が発生するまで、ブロードキャスト ストリームは配信されません。それにより、プル ブロードキャストでは、ブロードキャストの視聴者が存在しない場合に、エンコーダと Helix Server の帯域幅が節減できます。このブロードキャスト方式では、ストリームを Helix Server バージョン 9 以降に送信できます。
• [Legacy Push (8.x, 7.x, G2)]:レガシー プッシュ方式は、アカウントベースのプッシュ方式と似ています。ただし、レガシー プッシュでは、サーバのフィードバックと統計情報を提供するためのモニタリング接続を使用しません。また、アカウントベースのプッシュほど堅牢なブロードキャスト方式ではありません。このブロードキャスト方式は、RealSystem Server G2、7、または 8 など、Helix Server バージョン 9 よりも前のサーバに、ブロードキャスト ストリームを送信する場合だけ使用します。
[Transport]:プッシュ ブロードキャスト方式を使用する場合、Helix Server にブロードキャスト ストリームを配信する際に UDP と TCP のいずれのトランスポート プロトコルを使用するかを指定します。UDP は、ネットワーク オーバーヘッドが小さく、推奨されるプロトコルです。しかし、ネットワーク損失の多い環境でブロードキャストを配信する場合は、TCP を使用する方が適切な場合もあります。
[Server Address] フィールドには、ブロードキャストに使用する Helix Server の IP アドレスまたは DNS 名を、207.188.7.176 または helixserver.example.com のように入力します。
[Port/Port Range] フィールドには、Helix Server のデフォルト HTTP ポートを指定します。デフォルト値は 80 です。これは、サーバのデフォルトの HTTP ポートです。マルチキャスティングの場合は、ブロードキャスト パケットの送信先である Helix Server レシーバーのポート範囲を指定します。実際に使用するポートについては、ブロードキャストの開始時に、エンコーダと Helix Server がネゴシエートします。デフォルトの範囲は 30001 ~ 30020 です。
マルチキャスト アドレスを使用する場合、[Multicast Address] フィールドに、ブロードキャスト ストリームのマルチキャスト アドレスを入力します。マルチキャスト アドレスの範囲は、224.0.0.0 ~ 239.255.255.255 で指定する必要があります。
[Listen Address] フィールドは、Helix Producer が、サーバからの再送信要求をリッスンするマシンの IP アドレスです。
リッスン アドレスによって、Helix Mobile Producer Live が、Helix Serverからのパケット再送信要求をリッスンする IP アドレスが設定されます。リッスン アドレスには、次の値のいずれかを使用できます。
• [Automatic]:最も安全な設定であり、ほとんどのファイアウォール設定で使用可能
• [System IP 2]:マシンの 2 番目の IP が、マルチホーム
Helix Mobile Producer Live マシンに複数の IP アドレスがある場合、Helix Mobile Producer Live が Helix Server からの通信に使用する IP アドレスを入力します。NAT(network address translation)を実行するファイアウォール経由でブロードキャストを行う場合は、リッスン アドレスをファイアウォールの IP アドレスまたは値 0.0.0.0 に設定します。0.0.0.0 に設定すると、Helix Server が、任意の IP アドレスからの Helix Mobile Producer Live 接続を許可します。ただし、接続には有効なパスワードが必要です。
[Stream Name] フィールドに、ブロードキャスト ストリーム名を入力します。この名前はクリップ名と似ており、適切な拡張子(固定ビット レート ストリームの場合は .rm、可変ビット レート ストリームの場合は .rmvb)を使用する必要があります。指定したストリーム名は、ブロードキャスト URL に表示されます。
[Path (optional)] フィールドには、Helix Server でのアーカイブまたはスプリットに使用する仮想パスを指定します。「news/」のように、単純な名前の後にスラッシュを付けます。
[User Name] フィールドと [Password] フィールドには、各 Helix Server のレシーバー定義にあるユーザ名とパスワードを入力します。この値が間違っていると、ブロードキャスト接続に失敗します。
[Frame Rate]、つまりフレーム周波数は、イメージング デバイスがフレームと呼ばれる固有の連続イメージを生成する周波数の尺度です。この用語は、コンピュータ グラフィックス、ビデオ カメラ、フィルム カメラ、モーション キャプチャ システムでも同様に使用されます。フレーム レートは、通常、fps(フレーム/秒)または単に Hz で表現されます。
次の一連のフィールドでは、Real エンコーダのフィルタをアクティブ化して、ビデオとオーディオの品質を向上させます。これらのフィルタ設定は、ストリーミングするコンテンツと主観的な好みに依存します。これらの設定を試験的に使用してみて、テスト キャプチャでその結果を確認することをお勧めします。
Cisco Digital Media Encoder 1100 には、順次走査変換および逆テレシネ フィルタが組み込まれ、必要に応じて自動的に適用されます。これにより、エンコーダの実行効率が最大化されます。Real エンコーダの順次走査変換および逆テレシネ フィルタは、使用しないことをお勧めします。フィルタを複数回適用すると、好ましくない結果が発生したり、余分のシステム リソースを消費したりする可能性があるからです。
[Enable SureStream™]:SureStream では、複数の種類の視聴者向けにブロードキャスト ストリームをエンコードすることができます。ただし、選択する主要ストリームとサブストリームごとに、エンコード時のプロセッサ負荷が増加し、発信帯域幅の要件が増大します。たとえば、SureStream をイネーブルにすると、56k ダイヤルアップの視聴者と 128k デュアル ISDN の使用者を選択できます。加えて、SureStream をイネーブルにすると、エンコードに 2 倍のプロセッサ パワーが必要になることがあります。
SureStream をイネーブルにするかどうかに関係なく、ストリームに対して [Audience Selection] を少なくとも 1 つ選択する必要があります。
また、ストリーミングと同時にファイル出力することも、ファイル出力だけを行うことも可能です。ファイルの固有の名前を入力します。
(注) 現在のファイルと同じ名前を使用すると、現在のファイルが上書きされます。
設定を入力後、ページ下部の [Submit] ボタンをクリックして、変更内容を保存します。
警告 [Submit] をクリックせずに、別の Web ページに移動すると、変更内容が失われます。
Windows Media は、ストレージ形式とストリーミング形式の両方を兼ねています。Windows Media エンコーダは、ファイルに出力する機能に加えて、Windows Media Server へのストリーミングが可能です。Windows Media エンコーダの設定によって、サーバへの接続とストリーミングのためのパラメータを設定できます。
まずドロップダウン メニューから [Windows Media Capture Profile] を選択します。
(注) Windows Media のキャプチャ プロファイルの中には、ビデオ解像度と入力選択が事前に設定されているプロファイルもあります。Windows Media のキャプチャ プロファイルを選択する場合は、現在のビデオ/オーディオ設定が変更されていないことを確認します。変更されている場合は、これらの設定を元に戻し、[Submit] ボタンをクリックします。
オーディオとビデオのストリーミングには、次の 2 つの配信方式があります。
• プル :この方式を使用すると、エンコードの開始と同時に、ブロードキャスト パケットの生成が開始します。ただし、Windows Media Server がストリームを要求するまで、ブロードキャスト ストリームは配信されません。この方式では、サーバへのセキュアな接続は提供されないので、エンコーダとサーバが同じネットワーク ファイアウォール内に存在する場合に限って使用する必要があります。
• プッシュ :この方式では、エンコーダが Windows Media Server へのセキュアな接続を維持します。この接続では、エンコーダからサーバへ、アクセス認証のためのユーザ名とパスワードが渡されます。
クライアントが Cisco Digital Media Encoder 1100 からストリームをプルできるようにするには、セッションを設定し、エンコーダから直接ブロードキャストを開始する必要があります。クライアント(Windows Media サーバまたはプレーヤー)は、次の URL 形式を使用して、随時ストリームに接続できます。
• http://IP_address:port(インターネット接続の場合)
• http://encoding_computer_name:port(LAN 接続の場合)
デフォルトで、エンコーダはブロードキャスト時に、最大 50 の直接接続をサポートします。
(注) エンコーダへの直接接続が増えると、必要なシステムリソースが増大します。プレーヤーから直接 Cisco Digital Media Encoder 1100 に接続することはお勧めできません。ストリーミング サーバをエンコーダに接続したうえで、プレーヤーをそのサーバに接続する必要があります。
[Enable Pull] チェックボックスをオンにします。次に、サーバがエンコーダからストリームをプルするために使用するポート番号を入力します。
(注) 入力するポート番号が、すでに他のエンコーダによって使用されていないことを確認してください。2 つのエンコーダが同じポート番号を使用しようとすると、片方または両方のエンコーダが開始しなくなります。
[Enable Push] を選択し、他のエンコーダに割り当てられてないポート番号を入力します。次に、サーバ名または IP アドレス、エイリアス(オプション)、ユーザ名、およびパスワードを入力します。
また、サーバへのストリームと同時に、ファイルに出力することもできます。ただし、サーバがファイルのアーカイブとストリーミングを行うように設定することで、エンコーダがそのシステム リソースをエンコードに振り向けることができます。詳細については、Windows Media Server のドキュメントを参照してください。
[Index the file] をオンにすると、視聴者は Windows Media player を使用して、Windows Media® ファイル内の任意の箇所に直接アクセスできます。Microsoft Windows Media Utilities を使用して Windows Media ファイルを使用する場合も、インデクシングが必要です。
設定を入力後、ページ下部の [Submit] ボタンをクリックして、変更内容を保存します。
警告 [Submit] をクリックせずに、別の Web ページに移動すると、変更内容が失われます。
Niagara SCX Web Interface に、[All Encoders] リストが表示されます。
エンコーダから、エンコーダ プロファイルを削除することもできます。すべてのエンコーダ プロファイルは、アクティブ状態かアイドル状態かに関係なくアクティブ メモリを使用するので、使用する予定のないエンコーダを削除することには意味があります。
(注) カスタム プロファイルは、いったん削除すると、復元できません。最初から再作成する必要があります。
(注) デフォルトのエンコーダ プロファイルを削除した場合は、[Restore Encoder Factory Defaults] の機能を使用して復元できます。[Restore Encoder Factory Defaults] を実行すると、それまでに作成したすべてのカスタム エンコーダ プロファイルが削除され、デフォルトのエンコーダ プロファイルだけがロードされます。
エンコーダ プロファイルを削除するには、 Niagara SCX Web Interface で [All Encoders] リストにアクセスする必要があります。
エンコーダを削除するには、削除するエンコーダの横にある [Del] リンクをクリックします。
上の手順の代わりに、[Edit] リンクをクリックしてエンコーダのプロファイルを表示し、削除対象のエンコーダかどうかを確認することもできます。
削除対象のエンコーダであることが確認できたら、ページ下部にある [Delete Encoder] リンクをクリックします。
[My Encoder] ページには、ソフトウェア バージョン、ネットワーク名、シリアル番号、およびハード ドライブ構成の詳細が表示されます。このページのデータのほとんどは情報を表示するだけで、変更はできません。ただし、次のフィールドは変更が可能です。
[Computer Name] フィールドには、エンコーダの現在のネットワーク名が指定されています。これは、ブラウザから Niagara SCX Web Interface にアクセスする際に入力するのと同じ名前です。このフィールドの横にある [Click to change name] リンクをクリックして、コンピュータ名を変更できます。
画面がリフレッシュされ、[Computer Name] フィールドが、編集可能なテキスト フィールドになります。エンコーダの新しい名前を入力します。
次に、ページ下部の [Submit] ボタンをクリックします。
ページがリフレッシュされ、エンコーダの再起動を求めるメッセージが表示されます。変更は、再起動するまで有効になりません。
[Reboot Now] リンクをクリックし、システムを再起動して、コンピュータ名の変更内容を適用します。
エンコーダの再起動時に、Web インターフェイスに次のメッセージが表示されます。
(注) 再起動プロセスが完了するまで、約 2 分間かかります。
(注) ブラウザを終了し、後で Niagara SCX Web Interface にログインする場合、エンコーダへのアクセス用に作成した新しいコンピュータ名が必要になります。
エンコーダの [Properties] セクションには、[User Name] と [Serial Number] の 2 つのフィールドがあります。変更できるのは、[User Name] フィールドだけです。これを変更すると、工場出荷時のユーザ パスワードが変更されます。
[User Name] フィールドで [admin] リンクをクリックします。 Niagara SCX Web Interface のログイン パスワードを変更するための新しい画面が表示されます。
(注) Niagara SCX Web Interface のユーザ名は変更できません。
[Password] フィールドに現在のパスワードを入力し、[New Password] と [Confirm New Password] の両方に、新しいパスワードを入力します。
(注) Niagara SCX Web Interface のパスワードは、大文字小文字が区別されます。
次に、[Change Password] ボタンをクリックします。次の結果が表示されます。
(注) 新しいパスワードを使用して、再度 Web インターフェイスにログインする必要があります。
パスワードを忘れた、または失った場合、[Restore Factory Defaults] オプションを実行して、デフォルトのパスワードを復元できます。詳細については、「工場出荷時のデフォルトの復元」を参照してください。
次の図は、ストリーミングやその他の操作中に発生したアプリケーション アラートを、エンコーダがどのように処理するかを制御するページを示します。Cisco Digital Media Encoder 1100 には、複数の受信者に電子メールを送信したり、エンコーダの前面パネルのアラームライトを点灯したりするオプションもあります。
オプションとして、アプリケーション アラームが発生した場合に、特定の電子メール アドレスに電子メール アラートを送信することができます。[Send Email] をオンにすると、この機能がイネーブルになります。アラートの送信先の電子メール アドレスと、電子メール サーバのユーザ名、パスワード、およびサーバ名を指定する必要があります。Cisco Digital Media Encoder 1100 で電子メール アラートの送信を設定する方法については、「システム設定」を参照してください。
リストのアラート設定を編集するには、変更するアラートの行にある [Edit] リンクをクリックします。
アラート設定の変更が完了したら、[Update] リンクをクリックすると、設定内容が入力され、エンコーダの [Alerts] リストに戻ります。
エンコーダの [Alerts] ページに定義されているすべてのアラートは、発生すると [View Alerts] ページのログに記録されます。ユーザが、エンコーダの前面パネルで、<ヘルプ> ボタン(<i> ボタン)を使用してアラートをクリアすると、[View Alerts] ログ ページからアラートが削除されます。
別の方法として、Cisco Digital Media Encoder 1100 システムは、前面パネルのアラーム インジケータ ライトが赤く点灯したときに、アラートを通知することができます。この場合、アラートの内容を確認するには、<ヘルプ> ボタン(<i> ボタン)を押して、発生したアラートが順に切り替わる画面を表示する必要があります。
詳細については、「<ヘルプ> ボタン(<i> ボタン)、Niagara SCX Web Interface、およびそれらのアラート設定」を参照してください。
[Network Properties] ページには、NIC(ネットワーク インターフェイス カード)についての、エンコーダの現在のネットワーク設定に関する詳細情報が表示されます。次の例では、Cisco Digital Media Encoder 1100 システムが Windows® サーバ上で実行されているので、[Primary WINS Server] と [Secondary Wins Server] に関する [Advanced Settings] が表示されます。
Cisco Digital Media Encoder 1100 が Windows サーバ上で実行されていなければ、次のスクリーンショット、またはこれに類似のスクリーンショットが表示されます。
次のスクリーンショットが表示された場合、エンコーダ システムからサーバにイーサネット ケーブルが接続されていません。「Verify the network cable to enable network setting updates!」というメッセージと、画面下部の切断を示すアイコンに注意してください。
Cisco Digital Media Encoder 1100 には、プライマリ接続とセカンダリ接続の 2 種類のネットワーク接続があります。それぞれのカードの現在のプロパティを表示するには、[Network Card(s)] フィールドのドロップダウンメニューで、表示するカードを選択します。
詳細設定には、エンコーダのネットワーク名、MAC アドレス、およびサーバの IP アドレス設定があります。
エンコーダ ネットワーク名はリンクです。このリンクをクリックすると、[My Encoder] ページが表示されます。このページから、エンコーダのネットワーク名を変更することができます。詳細については、「[Computer Name]」を参照してください。
[Active Network Link] フィールドは、選択したネットワーク インターフェイス カードにネットワークが接続されているかを、2 つのアイコンによって示します。
|
|
[System Configuration Settings] ページでは、エンコーダのデフォルトのシステム設定を変更できます。電子メールの設定を行っておくと、エンコーダでアラート状態が発生した場合に、Cisco Digital Media Encoder 1100 から事前定義の電子メール アドレス宛てに電子メールを送信できます。また、システムのアイドル時に、エンコーダの前面パネルに表示される情報をカスタマイズすることも可能です。
このページはまた、エンコーダで工場出荷時のディスクイメージを復元し、すべての設定を元の状態に戻すこともできます。[Restore Factory Defaults] オプションを使用すると、すべてのカスタム設定が削除され、約 10 分で処理が完了します。
[Restore Factory Defaults] をクリックして、プロセスを開始します。
次の画面に、実行しようとしているプロセスの詳細が表示されます。この画面で、プロセスをキャンセルすることもできます。
(注) [Restore Factory Defaults] を実行すると、エンコーダのプライマリ ディスク ドライブ(C:)に元のシステム イメージがリビルドされます。C: ドライブに保存されたすべてのカスタム設定およびファイルは、削除されます。このプロセスは、元に戻すことができません。ただし、エンコーダの復元プロセスが完了した後、カスタム設定を手動で再入力することはできます。
(注) オーディオ/ビデオ ファイルを保存するデフォルト ディレクトリは、D:¥AV Files¥ です。[Restore Factory Defaults] オプションを使用した場合に、元のイメージが再構築されるのは、ドライブ C: だけです。ドライブ D: のすべてのファイルとフォルダは、そのまま維持されます。個人用のファイルが削除されないよう、個人用のファイルの保存には、必ずデフォルトのディレクトリである D: ドライブを使用してください。
電子メールを送信するための SMTP 電子メール アカウントの設定について不明な場合は、ネットワーク管理者に問い合わせてください。
[Email Settings] で、エンコーダの電子メール設定を指定するには、次の情報を入力する必要があります。
• 電子メールの送信先アドレス(複数の電子メール アドレスを設定する場合は、カンマで区切る)
(注) セキュリティ保護のため、アカウントのパスワードはいったん入力して設定されると、その後は表示されません。ただし、[Submit] ボタンをクリックすると、このフィールドは空白になりますが、パスワード情報は保存されています。
(注) このダイアログ ボックスの情報を 1 つでも変更した場合、[Submit] ボタンをクリックする前に、SMTP パスワードを再入力する必要があります。再入力しなければ、前に設定したパスワードが、空白のエントリで上書きされます。
上の情報を入力し終わったら、[Submit] ボタンをクリックして、変更内容を保存します。
[Save and Send Test Email] リンクをクリックすれば、行った設定をテストすることができます。次に表示されるページには、電子メールの送信に成功したか、それとも送信エラーが発生したかが表示されます。
[Idle Screen Information] では、エンコーダの前面パネルの液晶ディスプレイに表示される情報を変更できます。
表示する情報のボックスをオンにします。この情報は、液晶ディスプレイがステータス情報とエンコーダ情報を交互に表示するにつれて、順に切り替わります。
液晶アイドル画面の上部には、デフォルトのメッセージである「System is Ready」が表示されます。このメッセージは、カスタマイズ可能です。
(注) ドライブ D 以外にあるディレクトリに個人用のファイルを保存することの危険性を理解していない限り、デフォルトのディレクトリ設定を変更せずに使用することを強くお勧めします。エンコーダ上の他のドライブにファイルを保存すると、[Restore Factory Defaults] 機能を使用した場合に、これらのファイルが削除される可能性があります。
(注) 個人用のファイルを保存できるストレージは、エンコーダ上の D ドライブだけです。
(注) ドライブ C、E、および F を使用できるのは、エンコーダ運用プログラムだけです。これらのドライブを変更すると、システムが損傷し、保証が無効になることがあります。
[Default AV Folder] には、エンコーダ プロファイルで [Save to File] オプションを選択して作成される AV ファイルに対し、格納先のディレクトリを指定します。AV ファイルを作成するためのエンコーダ プロファイルの設定については、 AVI エンコーダのプロパティ 、 Flash エンコーダのプロパティ 、 MPEG-4 エンコーダのプロパティ 、 Real エンコーダのプロパティ(Helix) 、および Windows Media エンコーダのプロパティ の [Save to File] オプションを参照してください。
エンコーダが、事前に定義した最高温度レベルに達した場合のアラートをイネーブルにすることができます。レベルを設定するには、[High Temperature Alert] ドロップダウン メニューから選択します。
[Alert Configuration] リンクをクリックすると、[Alerts] ページが表示されます。アラートの設定の詳細については、「Cisco Digital Media Encoder 1100 のアラート」を参照してください。