この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
シスコでは、さまざまな要件を満たすために幅広い音声ゲートウェイ モデルを提供しています。これらのゲートウェイの多く(すべてではありません)は、Unified CVP での使用が認定されています。現在サポートされているゲートウェイ モデルのリストについては、次の URL から入手可能な最新バージョンの『 Hardware and System Software Specification for Cisco Unified CVP 』(旧称『 Bill of Materials 』)を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/custcosw/ps1006/prod_technical_reference_list.html
ゲートウェイは、Unified CVP で TDM から IP への変換および VoiceXML 命令の実行に使用されます。ここでは、設計に組み込むゲートウェイの決定に役立つ情報を示します。
• 「DTMF または ASR/TTS を使用した VoiceXML ゲートウェイ」
• 「DTMF または ASR/TTS を使用した VoiceXML および PSTN ゲートウェイ」
表 7-1 に、この章に新しく追加されたトピック、またはこのマニュアルの以前のリリースから大幅に改訂されたトピックの一覧を示します。
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Cisco Integrated 3G-H324M Gateway のワークフローとコンフィギュレーションのガイドライン。 |
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このタイプの展開では、音声ゲートウェイが PSTN 音声ゲートウェイとして使用されます。音声ゲートウェイでは、TDM 音声が IP に変換され、DTMF 番号が認識されて H.245 または RFC2833 イベントに変換されます。Unified CVP では、現在 SIP-Notify または KPML DTMF イベントの受け渡しがサポートされていません。
集中型 Unified CVP 展開では、VoiceXML 機能を入力ゲートウェイから分離して、独立した PSTN 入力レイヤを提供できます。独立した PSTN レイヤと VoiceXML ファームにより、展開で大量の VoiceXML セッションと PSTN インターフェイスをサポートできます。たとえば、Cisco AS5400XM で DS3 接続を受け入れて、最大 550 個の DS0 をサポートできます。ただし、それだけ多くの入力コールを処理するゲートウェイでは、同数の VoiceXML セッションも同時にサポートすることはできません。このような場合は、VoiceXML セッションを別の VoiceXML 専用ゲートウェイ ファームにオフロードする必要があります。
(注) Cisco IOS ゲートウェイおよび CVP と互換性のある Cisco IOS バージョンでサポートされている任意の TDM インターフェイスを使用できます。
スタンドアロン VoiceXML ゲートウェイは、PSTN インターフェイスや DSP のない音声ゲートウェイです。VoiceXML ゲートウェイを使用すると、DTMF トーンまたは ASR/TTS を介して Cisco IOS VoiceXML Browser とやりとりできます。ゲートウェイには PSTN インターフェイスがないため、音声トラフィックは Real-Time Transport Protocol(RTP; リアルタイム転送プロトコル)を介してゲートウェイに送信され、DTMF トーンはアウトオブバンド H.245 または RFC2833 イベントを介して送信されます。
DTMF または ASR/TTS があり、PSTN はない VoiceXML を使用する音声ゲートウェイ展開では、展開の規模を拡大し、音声ゲートウェイ当たり数百の VoiceXML セッションをサポートできます。
集中型 Unified CVP 展開では、VoiceXML ファームを使用できます。たとえば、300 ~ 10,000 以上の VoiceXML セッションをサポートする場合、使用可能な音声ゲートウェイとして Cisco AS5350XM ゲートウェイが含まれます。スタンドアロン AS5350XM では、音声ゲートウェイ当たり多くの DTMF または ASR/TTS VoiceXML セッションをサポートできます。また、AS5350XM ゲートウェイをスタックして大きな VoiceXML IVR ファームをサポートすることを推奨します。ただし、パフォーマンスを向上させ、容量を増やし、スタックの必要性を回避するためには、3945 または 3945-E シリーズのゲートウェイを使用できます。 表 7-2 を参照してください。
分散型 Unified CVP 展開では、拠点オフィスに追加の冗長レイヤを提供することを検討してください。独立した PSTN ゲートウェイと VoiceXML ゲートウェイを展開して、追加の冗長レイヤを提供できます。また、集中型 Cisco Unified Communications Manager 展開では、Survivable Remote Site Telephony(SRST)をサポートする必要があります。Cisco 2800 シリーズと 3800 シリーズ、および新しい 2900 シリーズと 3900 シリーズ ルータは、SRST をサポートしているため、音声ゲートウェイとして最良の選択です。
各コーデックの長所と短所の説明については、「音声トラフィック」を参照してください。
最も普及している音声ゲートウェイは、VoiceXML と PSTN インターフェイス ゲートウェイの組み合わせです。また、集中型 Cisco Unified Communications Manager 展開では、Survivable Remote Site Telephony(SRST)をサポートする必要があります。Cisco 2800 シリーズと 3800 シリーズ、および新しい 2900 シリーズと 3900 シリーズ ルータは、SRST をサポートしているため、音声ゲートウェイとして最良の選択です。
Cisco Integrated 3G-324M Gateway(Video Gateway)では、3G(第 3 世代)モバイル ハンドセットと Cisco AS5xxx Universal Gateway 間のマルチメディア通信(H.324M)が可能です。Cisco Integrated 3G-324M Gateway の詳細については、Cisco.com の情報を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/video/milticomm/3g324m.html
次の図は、Cisco Integrated 3G-H324M Gateway コール フロー モデルのトポロジとコール フローを示しています。
図 7-1 Cisco Integrated 3G-H324M ビデオ ゲートウェイ トポロジとコール フロー
1. PSTN ネットワークから Unified CVP へ新規コールが到達します。
2. 新規コールが Unified CVP から Unified CCE に送信されます。
3. コールが Unified CCE から Unified CVP/VRU に送信されます。
4. Unified CVP から VXML ゲートウェイにコールが送信されます。
Unified CVP でのこの機能の設定の詳細については、 http://www.cisco.com/en/US/products/sw/custcosw/ps1006/products_installation_and_configuration_guides_list.html にある『Unified CVP Configuration and Administration (CAG) Guide』を参照してください。
Cisco AS5400XM Universal Gateway では、2 ラック ユニット(2 RU)で比類のない容量が実現され、クラス最高レベルの音声、Fax、およびリモート アクセス サービスが提供されます。高密度(Voice over IP(VoIP)の 1 つの Channelized T3(CT3)上および Time-Division Multiplexing(TDM; 時分割多重方式)スイッチングの 2 つの CT3 上で最大 550 DS0)、低消費電力(G.711 CT3 当たり 48 VDC で最小 2.4 A)、高密度パケット音声 Digital Signal Processor(DSP; デジタル シグナル プロセッサ)モジュール、ユニバーサル ポート DSP、および Session Border Control(SBC)機能により、Cisco AS5400XM Universal Gateway は、多くのネットワーク展開アーキテクチャに理想的です。共存環境やメガ Points of Presence(POP)では特に理想的です。
Cisco AS5350XM Universal Gateway は、2、4、8、または 16 ポート T1/12 ポート E1 コンフィギュレーションをサポートする 1 ラック ユニット(1 RU)ゲートウェイであり、どのポートでもユニバーサル ポート データ、音声、および Fax サービスを常に提供します。Cisco AS5350XM Universal Gateway では、コンパクトなモジュラ設計で高いパフォーマンスと信頼性が実現されます。このコスト効果の高いプラットフォームは、革新的なユニバーサル サービスを必要とする Internet Service Provider(ISP; インターネット サービス プロバイダー)やエンタープライズ企業に最適です。
Cisco 2800 シリーズおよび 3800 シリーズと、新しい 2900 シリーズおよび 3900 シリーズ ルータでは、業界内の非常に幅広いパケット テレフォニー ベースの音声インターフェイスおよびシグナリング プロトコルがサポートされ、世界中の Private Branch Exchange(PBX; 構内交換機)および Public Switched Telephone Network(PSTN; 公衆電話交換網)接続ポイントの 90% 以上に接続サポートを提供しています。シグナリング サポートには、T1/E1 Primary Rate Interface(PRI; 1 次群速度インターフェイス)、T1 Channel Associated Signaling(CAS; 個別線信号方式)、E1-R2、T1/E1 QSIG プロトコル、T1 Feature Group D(FGD; 機能グループ D)、Basic Rate Interface(BRI; 基本インターフェイス)、Foreign Exchange Office(FXO)、E&M、および Foreign Exchange Station(FXS)が含まれます。Cisco 2800 シリーズおよび 3800 シリーズ ルータは、2 ~ 450 の音声チャネルをサポートするように設定できます。Cisco 2900 シリーズおよび 3900 シリーズ ルータは、2 ~ 900 の音声チャネルをサポートするように設定できます。
さまざまな音声ゲートウェイでサポートされる各種デジタル(T1/E1)およびアナログ インターフェイスの最新情報については、次のサイトから入手可能な最新の製品マニュアルを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps5854/tsd_products_support_series_home.html
http://www.cisco.com/en/US/products/ps5855/tsd_products_support_series_home.html
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/univgate/ps501/tsd_products_support_series_home.html
• Cisco 2900 シリーズ
http://www.cisco.com/en/US/products/ps10537/index.html
• Cisco 3900 シリーズ
http://www.cisco.com/en/US/products/ps10536/index.html
Cisco Unified Border Element(以前は Cisco Multiservice IP-to-IP Gateway と呼ばれていました)は、H.323 または SIP を使用して IP 音声ネットワーク間に接続性を提供する Session Border Controller(SBC; セッション ボーダー コントローラ)です。Unified CVP 4.1 以降の Unified CVP では、Cisco Unified Border Element がサポートされます。Cisco Unified Border Element は、フロースルー モードでのみサポートされるため、すべてのコールは Cisco Unified Border Element を介してルーティングされます。
(注) フロースルー モードとは異なり、フローアラウンド モードでは、DTMF インターワーキング、トランスコーディング、およびフロースルーでは可能な tcl やメディア機能などのその他の主要機能を使用できません。
通常、Unified Border Element は、TDM 音声接続を SIP トランクなどの電話会社からの IP 音声トランクで置換するときに必要となります。Cisco Unified Border Element は、IP 音声トランク上で企業をサービス プロバイダーに接続するための機能豊富な境界ポイントとして機能します。
Cisco Unified Border Element は次のシナリオでテストされており、これらのシナリオのいずれでも使用できます。
• サードパーティ製の SIP デバイスと Cisco Unified CVP 間の SIP-to-SIP 接続
• Cisco Unified Communications Manager と Cisco Unified CVP 間の SIP-to-SIP 接続
• 上記のいずれかのシナリオでの VoiceXML ゲートウェイと Cisco Unified Border Element の共存
CUBE セッション数については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/voicesw/ps6790/gatecont/ps5640/order_guide_c07_462222.html
トポロジやコンフィギュレーションなど、Unified CVP での Cisco Unified Border Element の使用の詳細については、次の URL から入手可能な『 Cisco Unified Border Element for Contact Center Solutions 』を参照してください。
http://cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/unified_communications/cubecc.html
(注) Cisco IOS の制限により、Cisco Unified Border Element では、オーディオからビデオ、およびビデオからオーディオへの通話中のエスカレーションまたはデスカレーションはサポートされません。
(注) Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)と CVP 間での Cisco Unified Border Element の使用はサポートされていません。
Cisco Unified Border Element なしでの SIP トランクの使用
Cisco Unified Border Element が Unified CVP と SIP デバイスの間に展開されていない場合、SIP PSTN サービス プロバイダーなどのサードパーティ製の SIP デバイスに接続する際に、統合テストを行って両方の側に互換性があることを確認する必要があります。
Cisco Unified Border Element を使用しない PSTN SIP トランキング サービスに接続する場合は、顧客とサービス プロバイダー間の接続をセキュリティ保護する方法、および NAT またはアドレス非表示、あるいはその両方を実現する方法を慎重に検討してください。そうしないと、サービス プロバイダー ネットワークが顧客ネットワークへのフルアクセス権を持つようになる可能性があります。Cisco Unified Border Element はこの両方の考慮事項に対応しており、シスコが推奨するサービス プロバイダー相互接続インターフェイスになっています。
CVP では、Cisco Unified Border Element Enterprise Edition(CUBE)および Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)を使用したスタンドアロンおよび包括 SIP 展開で G.711 および G.729 コーデックの混在がサポートされます。SIP トランクを介してキャリアから CUBE に入力されるコールには、混在コーデックのサポートに IOS 15.1(2)T 以降の T リリースが必要です。コールのレッグではコーデックを任意に組み合わせて使用できます。たとえば、発信者は G.729 コーデックを使用してコールを行い、G.711 コーデックを使用して再生される IVR プロンプトを聞き、G.729 コーデックを使用して最初のエージェントに転送されてから、G.711 コーデックを使用して 2 番めのエージェントに転送されることができます。
Unified CVP は、SIP メッセージでメディア情報をメディア ターミネーション ポイントに渡します。メディア ターミネーション ポイントは、コール保留、コール転送、コール パーク、会議など、コールがエンドポイントにルーティングされる場合には使用できない補足サービスを拡張します。Unified CVP で混在コーデックを使用する場合は、トランスコーダを使用して、1 つのコール レッグで使用されているコーデックを次のコール レッグで使用されているコーデックに変換する必要があります。Unified CVP にはトランスコーダが含まれていません。混在コーデックを使用する Unified CVP 展開には、Unified CM、CUBE、または DSP ファームを含める必要があります。
コーデックのトランスコーディングには、IOS 15.1(2)T 以降の T リリースが必要です。
G.711 コーデックと G.729 コーデックを使用する利点の比較については、「G.729 と G.711 のコーデックのサポート」を参照してください。
Unified CVP では、TDM 入力と VoiceXML レンダリングの 2 つの目的でゲートウェイを使用します。Unified CVP でサポートされている Cisco ゲートウェイは、通常は一方または両方の目的に使用できます。ただし、展開モデルによっては、一方の機能のみ必要な場合があります。
すべてのコールが入力と VoiceXML の両方を使用します。
• モデル #3a:Unified ICM Micro-Apps を使用する包括モデル
すべてのコールが入力を使用し、一部のコールが VoiceXML を使用します。
• モデル #3b:Unified CVP VXML Server を使用する包括モデル
すべてのコールが入力を使用し、一部のコールが VoiceXML を使用します。
• モデル #4:NIC 制御ルーティングのみを使用する VRU
すべてのコールが入力と VoiceXML の両方を使用します。
入力と VoiceXML の両方が必要な場合は、同じゲートウェイで両方の機能を実行することも、一部のゲートウェイを入力用に指定し、その他のゲートウェイを VoiceXML 用に指定することもできます。次のガイドラインを使用して、機能を組み合わせるか分割するかを決定してください。
• コールを着信拠点のキューに入れる必要のある従来の拠点展開では、入力機能と VoiceXML 機能を常に組み合わせる必要があります。
• 大量の非 CVP PSTN 接続がゲートウェイを共有する場合は、その目的に専用の入力を使用し、別の VXML ゲートウェイを使用することを推奨します。
• VoiceXML のみのゲートウェイは、DSP ファームや TDM カードを必要としないためコストが低くなります。スプレッドシートを使用して、価格が最適となる方法を判断してください。
• 比較的少量のコールでは、通常は冗長性を目的として機能を組み合わせるほうが適切です。2 つを組み合わせたゲートウェイは、1 つのゲートウェイが失われても、容量は低下しますがコールの処理を継続できるため、それぞれ 1 つを使用するよりも優れています。
次に、Cisco Integrated Service Router(ISR)ゲートウェイ(Cisco 2800、3800 シリーズ ルータ)、ISR-G2(2900、または 3900 シリーズ ルータ)、Cisco AS5x00 シリーズ ゲートウェイのいずれを使用するかを決定します。AS5x00 シリーズ ゲートウェイは、Channelized T3(CT3; チャネライズド T3)インターフェイスをサポートする必要のあるサイトで使用する必要があります。ISR-G2 ゲートウェイは、T1/E1 インターフェイスをサポートする必要のあるサイトで使用する必要があります。
Cisco AS5 x 00 シリーズ ゲートウェイの詳細については、次の URL から入手可能な技術仕様を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/iad/index.html
Cisco Integrated Service Router(ISR)の詳細については、次の URL から入手可能なマニュアルを参照してください。
個々の Cisco ゲートウェイは、コールが実行するのが入力のみか、VoiceXML のみか、あるいはこの 2 つの組み合わせかによって、さまざまなコール ボリュームを処理できます。また、VoiceXML アクティビティを行うゲートウェイは、ASR または TTS アクティビティをサポートするかどうかや、実行されている VoiceXML アプリケーションのタイプに応じて、コール容量が異なります。たとえば、JavaScript を多用するアプリケーションではコール容量が少なくなります。HTTPS エクスペリエンスを実行するゲートウェイでは、HTTP に比べてコール容量が少なくなります。
通常、入力のみ実行するゲートウェイは、接続できる TDM ケーブル数に従ってサイジングできます。入力と VoiceXML の組み合わせ、または VoiceXML のみのゲートウェイでは、CPU 使用率全体が平均で 75% 未満に必ずなるようにすることが重要です。 表 7-3 の数値は、Unified CVP VoiceXML ドキュメントに基づいています。より複雑な VoiceXML ドキュメントを生成する他のアプリケーションでは、パフォーマンスに対する影響が大きくなります。次の要因が CPU 使用率に影響します。
音声ゲートウェイをサイジングする前に、UCCE Resource Calculator を使用して、ソリューション全体をサポートするために必要な最大トランク数(DS0)と、VoiceXML IVR ポート数を判断してください。
ほぼすべての Unified CVP 展開モデルでは、サイジングは同時 VoiceXML セッションおよび VoIP コールの最大数に基づいて行います。次の各表に、さまざまな IOS リリース バージョンに対するこの情報を示します。
• 表 7-2 (IOS バージョン 15.1.1T)
• 表 7-3 、 表 7-4 、および 表 7-5 (IOS バージョン 12.4.15 以上、ただし 15.1.1.T は含まない)
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AS5350XM1 |
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AS5400XM1 |
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AS5350XM2 |
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AS5400XM1 |
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AS5350XM3 |
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AS5400XM1 |
(注) 次の注意事項は、Cisco IOS Release 15.0.1M および IOS 15.1.1T には適用されません。
音声ゲートウェイおよび VoiceXML ゲートウェイの機能が同じルータに存在する場合(共存展開)は、Cisco 3825 シリーズおよび 3845 シリーズ Integrated Services Router(ISR; サービス統合型ルータ)のパフォーマンス数値が向上します。コールが入力音声ゲートウェイから VoiceXML ゲートウェイに接続している場合、メディアは 2 つの間を直接流れます。共存展開では、ゲートウェイは RTP パケットのパケット化およびパケット化解除に CPU サイクルを消費する必要がありません。このため、これらの CPU サイクルを節約することで、ゲートウェイはより多くの VoiceXML セッションをサポートできます。
表 7-3 、 表 7-4 、および 表 7-5 の数値は、ゲートウェイ上で実行されているアクティビティが基本的なルーティングと IP 接続を行う VXML のみであることを想定しています。Fax、セキュリティ、通常のビジネス コールなどの追加アプリケーションを実行する場合は、ここに示されている容量の数値を適宜比例配分する必要があります。「音声ゲートウェイと VoiceXML」の列に示されている数値は、示されている数の VoiceXML セッションと音声コールを同じゲートウェイで同時にサポートできることを意味します。たとえば 表 7-3 で、AS5350XM は最大 240 個の PSTN コールを終了でき、それらの 240 個の PSTN コールが 240 個の対応する VoiceXML セッションを同時にサポートできます。
数値は、Unified CVP VXML Server で実行されている Unified CVP Studio で生成されたスクリプトでのパフォーマンスを表します。他の VoiceXML アプリケーションではパフォーマンスが異なる場合があります。これらの数字は、CPU 使用率が 75% を超えず、Voice Activity Detection(VAD; 音声アクティビティ検出)がオフで、システムが Cisco IOS Release 12.4(15)T5 で VoiceXML v2.0 および MRCP v2 を実行している場合に適用されます。Cisco 1861 Integrated Services Router には、最小限のリリースとして Cisco IOS 12.4(20)T1 が必要です。
(注) これらのパフォーマンスの数値は、Cisco コール サーバまたは Cisco Unified CVP VXML Server で使用される場合に正確です。多くの場合、異なるアプリケーションではパフォーマンスが異なります。外部 VoiceXML アプリケーション(Nuance OSDM など)のパフォーマンスは、シスコ以外のアプリケーションと相互運用するときに典型的なパフォーマンスにならないことがあります。外部 VoiceXML アプリケーションを実行している場合は、CPU 使用率が平均 75% 未満であり、完全負荷状態の Cisco ゲートウェイで十分なメモリ量が使用可能であることを確認する必要があります。パフォーマンスと可用性の情報については、目的の VoiceXML アプリケーションのアプリケーション プロバイダーに問い合わせる必要があります。外部 VoiceXML アプリケーションはシスコによって提供されておらず、シスコ環境で相互運用する場合にアプリケーションのパフォーマンス、安定性、または機能についてシスコは何も主張または保証しないことに注意してください。
(注) トラフィックには無限の組み合わせがあるため、シスコはトラフィックの混在を明示的にはテストまたは認定しません。すべての数値はガイドラインとしてのみ参照する必要があり、コンフィギュレーションとトラフィック パターンに基づいて実装ごとに異なります。VXML ゲートウェイに対して行われるコールの種類が不明な場合、または予測できない場合は、最悪ケースのトラフィック(すべて ASR)に対してシステムを設計することを推奨します。
(注) Cisco 1800、2800、3800、2900、3900 シリーズ ゲートウェイのいずれかで VoiceXML を実行する場合は、追加のライセンス(FL-VXML-1 または FL-VXML-12)が必要です。
次のリンクも参照して、同時コールの負荷およびコール到着率が一覧にある容量を超えないようにしてください。
• モデルの比較:
http://www.cisco.com/en/US/products/ps10536/prod_series_comparison.html
• コンタクトセンター トラフィックに対するゲートウェイのサイジング:
http://cisco.biz/en/US/docs/voice_ip_comm/cucm/srnd/8x/gateways.html#wp1043594
これらの容量に加えて、注文する DRAM とフラッシュ メモリの量も検討してください。マシンにデフォルトで付属している容量は、通常、ほとんどの目的に十分です。ただし、アプリケーションで(複雑なセルフサービス アプリケーションなどの)大量の異なる .wav ファイルが必要な場合、またはアプリケーションに(大量の音声メッセージや音楽ファイルのように)非常に大きな .wav ファイルがある場合は、より大きなキャッシュ スペースに対応するために DRAM 量を増やすことが必要な場合があります。.wav ファイルは 8 kbps で録音されます。また、メディア サーバではなくフラッシュ メモリ自体を使用してメディア ファイルを収容することを計画している場合は、注文するフラッシュ メモリ量を増やすことが必要な場合があります。プロンプト キャッシングでの DRAM の使用については、「メディア ファイル オプション」の章を参照してください。
Cisco Unified CVP には、H.323 または SIP ゲートウェイの展開が必要です。ただし、オーバーラップ送信、NSF、および Q.SIG サポートの目的で、Cisco Unified Communications Manager を使用する MGCP 0.1 ゲートウェイの展開を使用する必要がある場合があります。次の設計上の考慮事項は、この環境での Cisco Unified CVP の展開に適用されます。
• 各 MGCP 音声ゲートウェイから SIP への段階的な移行を設計および計画します。
MGCP の動作により、MGCP を使用した PSTN インターフェイスは MGCP にのみ使用できます。したがって、通常の Cisco Unified Communications Manager コールに MGCP を使用し、Unified CVP コールに H.323 または SIP を使用する場合は、2 つの PSTN 回線が必要です。
• Unified CVP の各場所に別の H.323 または SIP 音声ゲートウェイを展開します。
• Cisco Unified Communications Manager を介してコールを Unified CVP に送信します。
Cisco Unified Communications Manager を介してコールを Unified CVP に送信する場合は、次のガイドラインが適用されます。
• Unified CVP survivability.tcl スクリプトは、このソリューションでは使用できません。リモート サイトが中央サイトから切断されている場合は、コールがドロップされます。
• Cisco Unified Communications Manager のパフォーマンスに対しては追加の影響があります。「通常の」Unified CVP 展開では、コールがエージェントに送信されるまで Cisco Unified Communications Manager リソースが使用されないためです。このモデルでは、コールがセルフサービスで終了する場合でも、Cisco Unified Communications Manager リソースが Unified CVP へのすべてのコールに使用されます。これは、エージェントに到達するコールに対する追加になります。すべてのコールが最終的にエージェントに到達する場合、Cisco Unified Communications Manager のパフォーマンスへの影響は、「通常の」Unified CVP 展開の約 2 倍になります。この要因だけでも、通常、このシナリオは小規模なコール センターに限定されます。
• エッジでコールをキューに入れるには、適切なサイトまたは VXML ゲートウェイでコールがキューに入れられるように、Unified CVP の sigdigits 機能を使用する必要があります。 sigdigits 機能の動作の詳細については、「分散型展開」および「ハイアベイラビリティのための Unified CVP の設計」の章を参照してください。