電話機の Web ページへのアクセス
Cisco Unified IP Phone の Web ページにアクセスするには、次の手順を実行します。
(注) Web ページにアクセスできない場合は、アクセスが無効になっている可能性があります。詳細については、「Web ページへのアクセスの有効化および無効化」を参照してください。
手順
ステップ 1 次の方法のいずれかを使用して、Cisco Unified IP Phone の IP アドレスを入手します。
• Cisco Unified CallManager で [デバイス]>[電話] の順に選択して、電話機を検索します。Cisco Unified CallManager に登録された電話機は、[電話の検索と一覧表示(Find and List Phones)]Web ページと[電話の設定(Phone Configuration)]Web ページの一番上に IP アドレスが表示されます。
• Cisco Unified IP Phone の 設定 ボタンを押して、 [ネットワークの設定] を選択し、[IPアドレス]オプションにスクロールします。
ステップ 2 Web ブラウザを開いて、次の URL を入力します。ここで、 IP_address には、Cisco Unified IP Phone の IP アドレスを入力します。
http:// IP_address
Cisco Unified IP Phone の Web ページには、次の項目があります。
• デバイス情報 :デバイスの設定および電話機の関連情報が表示されます。詳細については、「デバイス情報」を参照してください。
• ネットワークの設定 :ネットワーク構成情報および電話機のその他の設定に関する情報が表示されます。詳細については、「ネットワークの設定」を参照してください。
• ネットワーク統計 :ネットワーク トラフィックに関する情報を提供する次のハイパーリンクが含まれます。
– イーサネット情報 :イーサネットのトラフィックに関する情報が表示されます。詳細については、「ネットワーク統計」を参照してください。
– アクセス(ポート) :電話機の PC ポートとの間のネットワーク トラフィックに関する情報が表示されます。詳細については、「ネットワーク統計」を参照してください。
– ネットワーク(ポート) :電話機の PC ポートとの間のネットワーク トラフィックに関する情報が表示されます。詳細については、「ネットワーク統計」を参照してください。
• デバイス ログ :トラブルシューティングに利用できる情報を提供する次のハイパーリンクが含まれます。
– コンソール ログ :個別のログ ファイルへのハイパーリンクが含まれます。詳細については、「デバイス ログ」を参照してください。
– コア ダンプ :個別のダンプ ファイルへのハイパーリンクが含まれます。詳細については、「デバイス ログ」を参照してください。
– ステータス メッセージ :電話機に前回電源が投入されてから生成された最近のステータス メッセージが 10 件まで表示されます。詳細については、「デバイス ログ」を参照してください。
– デバッグの表示 :トラブルシューティングのサポートを依頼する際に、Cisco TAC に有用なデバッグ メッセージを提供します。詳細については、「デバイス ログ」を参照してください。
• ストリームの統計 :次のハイパーリンクが含まれます。
– ストリーム 1 、 ストリーム 2 、および ストリーム 3 :さまざまなストリーミング統計を表示します。詳細については、「ストリームの統計」を参照してください。
Web ページへのアクセスの有効化および無効化
セキュリティ上の目的で、電話機の Web ページにアクセスできないように選択することがあります。その場合は、この章で説明している Web ページおよび Cisco Unified CallManager のユーザ オプション Web ページへのアクセスを禁止します。
電話機の Web ページへのアクセスを無効にするには、Cisco Unified CallManager の管理ページで次の手順を実行します。
ステップ 1 [デバイス]>[電話] の順に選択します。
ステップ 2 電話機の検索条件を指定して [検索] をクリックします。または、 [検索] をクリックしてすべての電話機を表示します。
ステップ 3 デバイス名をクリックすると、該当するデバイスの[電話の設定(Phone Configuration)]ウィンドウが開きます。
ステップ 4 [プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration)]セクションまで下方へスクロールします。[Webアクセス]ドロップダウン リストから、 [無効] を選択します。
ステップ 5 [更新] をクリックします。
(注) Cisco Quality Report Tool など、電話機の Web ページにアクセスしないと正しく動作しない機能もあります。Web アクセスを無効にすると、CiscoWorks など、Web アクセスを利用するサービサビリティ アプリケーションも影響を受けます。
無効になっている Web ページへのアクセスを有効にするには、上記のアクセスを無効にする手順に従います。同じ手順を実行しますが、Web ページを有効にする場合は、ステップ 4 で [有効] を選択します。
デバイス情報
電話機の Web ページ上の[デバイス情報]エリアには、デバイスの設定および電話機の関連情報が表示されます。これらの項目については、 表8-1 を参照してください。
[デバイス情報]エリアを表示するには、「電話機の Web ページへのアクセス」の説明に従って、電話機の Web ページにアクセスしてから、 [デバイス情報] ハイパーリンクをクリックします。
表8-1 [デバイス情報]エリアの項目
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MAC アドレス |
電話機のメディア アクセス制御(MAC)アドレス。 |
ホスト名 |
DHCP サーバが電話機に割り当てたホスト名。 |
電話番号 |
電話機に割り当てられた電話番号。 |
アプリケーションロードID |
電話機上で動作するファームウェアの ID。 |
起動ロードID |
電話機上で動作する、出荷時にインストール済みのロード ID。 |
バージョン |
電話機で実行中の起動ロード ファイルのバージョン。 |
拡張モジュール1 |
最初の Cisco Unified IP Phone 拡張モジュールの電話機ロード ID(電話機に接続されている場合)。 |
拡張モジュール2 |
2 番目の Cisco Unified IP Phone 拡張モジュールの電話機ロード ID(電話機に接続されている場合)。 |
ハードウェアのリビジョン |
電話機のハードウェアのバージョン。 |
シリアル番号 |
電話機のシリアル番号。 |
モデル番号 |
電話機のモデル番号。 |
メッセージ受信 |
回線上で該当する電話機を待機しているボイス メッセージがあるかどうかを示します。 |
ネットワークの設定
電話機の Web ページ上の[ネットワークの設定]エリアには、ネットワーク構成情報および電話機のその他の設定に関する情報が表示されます。これらの項目については、 表8-2 を参照してください。
これらの項目の多くは、Cisco Unified IP Phone の[ネットワークの設定]メニューおよび[デバイス設定]メニューから確認し、設定することができます。詳細については、 第5章「機能、テンプレート、サービス、およびユーザの設定」 を参照してください。
[ネットワークの設定]エリアを表示するには、「電話機の Web ページへのアクセス」の説明に従って、電話機の Web ページにアクセスしてから、 [ネットワークの設定] ハイパーリンクをクリックします。
表8-2 [ネットワークの設定]エリアの項目
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DHCP サーバ |
電話機の IP アドレスの取得に使用される DHCP(ダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル)サーバの IP アドレスを表示します。 |
BOOTP サーバ |
電話機の設定が BootP(ブートストラップ プロトコル)サーバから取得されたかどうかを表示します。 |
MAC アドレス |
電話機のメディア アクセス制御(MAC)アドレス。 |
ホスト名 |
DHCP サーバが電話機に割り当てたホスト名。 |
ドメイン名 |
電話機が存在する DNS(ドメイン ネーム システム)の名前を表示します。 |
IPアドレス |
電話機の IP(インターネット プロトコル)アドレスを表示します。 |
サブネット マスク |
電話機で使用されるサブネット マスクを表示します。 |
TFTP サーバ 1 |
電話機で使用されるプライマリ TFTP(トリビアル ファイル転送プロトコル)サーバを表示します。 |
デフォルト ルータ 1 ~ 5 |
電話機で使用されるデフォルト ルータ(デフォルト ルータ 1)およびオプションのバックアップ ルータ(デフォルト ルータ 2 ~ デフォルト ルータ 5)を表示します。 |
DNS サーバ 1 ~ 5 |
電話機で使用されるプライマリ DNS(ドメイン ネーム システム)サーバ([DNSサーバ 1])およびオプションのバックアップ DNS サーバ([DNSサーバ 2]~[DNSサーバ 5])を表示します。 |
Operational VLAN ID |
Cisco Catalyst スイッチ上で設定され、電話機がメンバとして含まれる補助 VLAN(バーチャル LAN)を表示します。 |
Admin. VLAN ID |
電話機がメンバとして含まれる補助 VLAN を表示します。 |
CallManager 1 ~ 5 |
電話機を登録できる Cisco Unified CallManager サーバのホスト名または IP アドレス(優先度の高い順)。また、Cisco Unified CallManager の限定機能を提供できる SRST ルータが使用可能な場合には、その IP アドレスも表示されることがあります。 使用可能なサーバごとに、Cisco Unified CallManager サーバの IP アドレスと次の状態のいずれかが表示されます。 • アクティブ:電話機が現在コール処理サービスを受けている Cisco Unified CallManager サーバ。 • スタンバイ:現在のサーバがダウンした場合に、電話機が切り替える Cisco Unified CallManager サーバ。 • ブランク:この Cisco Unified CallManager サーバへの接続は現在ありません。 この項目には、SRST(Survivable Remote Site Telephony)の指定が含まれる場合もあります。この指定は、Cisco Unified CallManager の限定機能セットを提供できる SRST ルータを示しています。他のすべての Cisco Unified CallManager サーバが到達不能になった場合に、このルータがコール処理の制御を行います。SRST の Cisco Unified CallManager は、アクティブな状態であっても、常にサーバ リストの最後に表示されます。SRST ルータ アドレスは、Cisco Unified CallManager の[デバイスプール(Device Pool)]セクションを使用して設定します。 |
情報 URL |
電話機に表示されるヘルプ テキストの URL を表示します。 |
ディレクトリ URL |
電話機でディレクトリ情報の取得元となるサーバの URL を表示します。 |
メッセージ URL |
電話機でメッセージ サービスの取得元となるサーバの URL を表示します。 |
サービス URL |
電話機で Cisco Unified IP Phone サービスの取得元となるサーバの URL を表示します。 |
DHCPを使う |
電話機で DHCP が使用されているかどうかを表示します。 |
DHCPアドレスを解放する |
電話機の[ネットワークの設定]メニューの[DHCPアドレスを解放する]オプションの設定を示します。 |
代替 TFTP |
電話機で代替 TFTP サーバを使用しているかどうかを表示します。 |
アイドル URL |
URL のアイドル時間で指定した時間内に電話機の使用がなく、メニューが開かれなかった場合に現れる URL。 |
URL のアイドル時間 |
何秒間電話機が使用されず、メニューが開かれなければ、アイドル URL で指定した XML サービスが起動するかを表示します。 |
プロキシ サーバの URL |
電話機の HTTP クライアントに代わってローカルでないホスト アドレスに HTTP 要求を行い、ローカルでないホストからの応答を電話機の HTTP クライアントに提供するプロキシ サーバの URL です。 |
認証 URL |
電話機の Web サーバに対して行った要求を確認するために、電話機で使用される URL を表示します。 |
SW ポート設定 |
スイッチ ポートの速度と全二重/半二重。ここでは、以下の項目が表示されます。 • A:自動ネゴシエーション • 10H:10-BaseT/半二重 • 10F:10-BaseT/全二重 • 100H:100-BaseT/半二重 • 100F:100-BaseT/全二重 • 1000H:1000-BaseT/半二重 • 1000F:1000-BaseT/全二重 • リンクなし:スイッチ ポートへの接続がない |
PC ポート設定 |
スイッチ ポートの速度と全二重/半二重。ここでは、以下の項目が表示されます。 • A:自動ネゴシエーション • 10H:10-BaseT/半二重 • 10F:10-BaseT/全二重 • 100H:100-BaseT/半二重 • 100F:100-BaseT/全二重 • 1000H:1000-BaseT/半二重 • 1000F:1000-BaseT/全二重 • リンクなし:PC ポートへの接続がない |
TFTP サーバ 2 |
プライマリ TFTP サーバが使用できないときに電話機で使用されるバックアップ TFTP サーバ。 |
ユーザ ロケール |
電話機のユーザに関連付けられたユーザ ロケールを表示します。言語、フォント、日付と時刻の表示形式、英数字キーボードのテキスト情報など、ユーザをサポートする一連の詳細情報を識別します。 |
ネットワーク ロケール |
電話機のユーザに関連付けられたネットワーク ロケールを表示します。電話機で使用されるトーンや断続周期の定義など、特定の場所で電話機をサポートする一連の詳細情報を識別します。 |
ヘッドセットを使う |
ヘッドセット ボタンを電話機で有効にするかどうかを表示します。 |
ユーザ ロケール バージョン |
電話機にロードされたユーザ ロケールのバージョンを表示します。 |
ネットワーク ロケール バージョン |
電話機にロードされたネットワーク ロケールのバージョンを表示します。 |
PC ポートを無効にする |
電話機の PC ポートを有効にするか無効にするかを表示します。 |
スピーカを使う |
スピーカフォンを電話機で有効にするかどうかを表示します。 |
GARP を使う |
電話機が Gratuitous ARP から MAC アドレスを学習するかどうかを表示します。 |
ボイス VLAN を使う |
ボイス VLAN にアクセスするために PC ポートに接続されたデバイスを電話機で使用するかどうかを表示します。 |
自動回線選択を使う |
電話機で、すべての回線における着信コールにコールのフォーカスが移るようにするかどうかを表示します。 |
通話制御の DSCP |
通話制御のシグナリングに使用される DSCP IP の分類を表示します。 |
設定の DSCP |
電話機の設定を転送するために使用される DSCP IP の分類を表示します。 |
サービスの DSCP |
電話機ベースのサービスに使用される DSCP IP の分類を表示します。 |
セキュリティ モード |
電話機に設定されているセキュリティ モードを表示します。 |
Web アクセス可能 |
電話機で Web アクセスが有効になっているか(Yes)無効になっているか(No)を示します。 |
PC ポートへのスパン |
ネットワーク ポートで送受信されるパケットをアクセス ポートに転送するかどうかを表示します。 |
PC VLAN |
PC に送信されたパケットでの 802.1P/Q タグの識別、削除に使用する VLAN。 |
ネットワーク統計
電話機の Web ページ上にある次のネットワーク統計のハイパーリンクは、電話機上のネットワーク トラフィックに関する情報を示します。[ネットワーク統計]エリアを表示するには、「電話機の Web ページへのアクセス」の説明に従って電話機の Web ページにアクセスします。
• イーサネット情報:イーサネット トラフィックに関する情報が表示されます。このエリアに表示される項目については、 表8-3 で説明しています。
• アクセス:電話機の PC ポート(10/100/1000 PC)との間のネットワーク トラフィックに関する情報が表示されます。このエリアに表示される項目については、 表8-4 を参照してください。
• ネットワーク:電話機のネットワーク ポート(10/100/1000 SW)との間のネットワーク トラフィックに関する情報が表示されます。このエリアに表示される項目については、 表8-4 を参照してください。
表8-3 [イーサネット情報]エリアの項目
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Tx Frames |
電話機から送信されたパケットの総数 |
Tx broadcast |
電話機から送信されたブロードキャスト パケットの総数 |
Tx multicast |
電話機から送信されたマルチキャスト パケットの総数 |
Tx unicast |
電話機から送信されたユニキャスト パケットの総数 |
Rx Frames |
電話機が受信したパケットの総数 |
Rx broadcast |
電話機が受信したブロードキャスト パケットの総数 |
Rx multicast |
電話機が受信したマルチキャスト パケットの総数 |
Rx unicast |
電話機が受信したユニキャスト パケットの総数 |
RxPacketNoDes |
DMA 記述子が欠落していたために廃棄されたパケットの総数 |
表8-4 [アクセス]エリアおよび[ネットワーク]エリアの項目
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Rx totalPkt |
電話機が受信したパケットの総数 |
Rx crcErr |
CRC が失敗した、受信されたパケットの総数 |
Rx alignErr |
FCS が無効であり、長さが 64 ~ 1522 バイトの受信したパケットの総数 |
Rx multicast |
電話機が受信したマルチキャスト パケットの総数 |
Rx broadcast |
電話機が受信したブロードキャスト パケットの総数 |
Rx unicast |
電話機が受信したユニキャスト パケットの総数 |
Rx shortErr |
サイズが 64 バイトより小さい、受信した FCS エラー パケットまたは Align エラー パケットの総数 |
Rx shortGood |
サイズが 64 バイトより小さい、受信した有効なパケットの総数 |
Rx longGood |
サイズが 1522 バイトより大きい、受信した有効なパケットの総数 |
Rx longErr |
サイズが 1522 バイトより大きい、受信した FCS エラー パケットまたは Align エラー パケットの総数 |
Rx size64 |
無効なパケットを含め、サイズが 0 ~ 64 バイトまでの受信したパケットの総数 |
Rx size65 to127 |
無効なパケットを含め、サイズが 65 ~ 127 バイトまでの受信したパケットの総数 |
Rx size128 to255 |
無効なパケットを含め、サイズが 128 ~ 255 バイトまでの受信したパケットの総数 |
Rx size256 to511 |
無効なパケットを含め、サイズが 256 ~ 511 バイトまでの受信したパケットの総数 |
Rx size512 to1023 |
無効なパケットを含め、サイズが 512 ~ 1023 バイトまでの受信したパケットの総数 |
Rx size1024 to1518 |
無効なパケットを含め、サイズが 1024 ~ 1518 バイトまでの受信したパケットの総数 |
Rx tokenDrop |
リソース不足(FIFO オーバーフローなど)が原因でドロップされたパケットの総数 |
Tx excessDefer |
メディアが使用中だったために送信が遅れたパケットの総数 |
Tx lateCollision |
パケット転送の開始後 512 ビット時間過ぎてから衝突が起こった回数 |
Tx totalGoodPkt |
電話機が受信した有効なパケット(マルチキャスト、ブロードキャスト、ユニキャスト)の総数 |
Tx Collisions |
パケットの送信中に生じた衝突の合計回数 |
Tx excessLength |
パケットの転送が 16 回試行されたために送信されなかったパケットの総数 |
Tx broadcast |
電話機から送信されたブロードキャスト パケットの総数 |
Tx multicast |
電話機から送信されたマルチキャスト パケットの総数 |
近接デバイス ID |
該当するポートに接続されたデバイスの ID |
近接 IP アドレス |
近接デバイスの IP アドレス |
近接ポート |
電話機が接続されている近接デバイス ポート |
デバイス ログ
電話機の Web ページ上のデバイス ログのハイパーリンクには、電話機のモニタとトラブルシューティングのサポートに利用できる情報が示されます。[デバイスログ]エリアにアクセスするには、「電話機の Web ページへのアクセス」の説明に従って電話機の Web ページにアクセスします。
• コンソール ログ:個別のログ ファイルへのハイパーリンクが含まれます。コンソール ログ ファイルには、電話機が受信したデバッグ メッセージとエラー メッセージが含まれます。
• コア ダンプ:個別のダンプ ファイルへのハイパーリンクが含まれます。コア ダンプ ファイルには、電話機の異常終了に関するデータが含まれています。
• ステータス メッセージ:電話機に前回電源が投入されてから生成された最近のステータス メッセージが 10 件まで表示されます。この情報は、電話機の[ステータス メッセージ]画面からも確認できます。表示されるステータス メッセージについては、 表7-1 を参照してください。
• デバッグの表示:トラブルシューティングのサポートを依頼する際に、Cisco TAC に有用なデバッグ メッセージを提供します。
ストリームの統計
Cisco Unified IP Phone は、3 つ以下のデバイスとの間で、同時に情報をストリーミングできます。通話中、あるいは音声またはデータを送受信するサービスの実行中の電話機のストリーム情報です。
電話機の Web ページの[ストリームの統計]エリアには、[ストリーム 1]、[ストリーム 2]、および[ストリーム 3]に関する情報を提供するハイパーリンクがあります。コールのほとんどはストリームを 1 つだけ(ストリーム 1)使用しますが、一部のコールでは 2 つまたは 3 つのストリームを使用します。たとえば、割り込みが発生したコールではストリーム 1 とストリーム 2 を使用します。[ストリームの統計]エリアを表示するには、「電話機の Web ページへのアクセス」の説明に従って、電話機の Web ページにアクセスしてから、 [ストリーム 1] 、 [ストリーム 2] 、または [ストリーム 3] のハイパーリンクをクリックします。
[ストリームの統計]エリアの項目については、 表8-5 で説明されています。
表8-5 [ストリームの統計]エリアの項目
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ドメイン |
電話機のドメイン。 |
リモート アドレス |
ストリームの宛先の IP アドレス。 |
ローカル アドレス |
電話機の IP アドレス。 |
送信者の参加 |
電話機がストリームの送信を開始した回数。 |
受信者の参加 |
電話機がストリームの受信を開始した回数。 |
Bye |
電話機がストリームの送信を停止した回数。 |
開始時間 |
Cisco Unified CallManager が電話機のパケット送信の開始を要求した時刻を示す内部のタイムスタンプ。 |
行のステータス |
電話機がストリーミング中かどうかを示します。 |
ホスト名 |
電話機のホスト名。 |
送信者のパケット |
電話機が送信したパケットの総数。 |
送信者のオクテット |
電話機が送信したオクテットの総数。 |
送信者のツール |
ストリームに利用される音声符号化の種類。 |
送信者レポート |
Web ページからこのストリーミング統計のレポートにアクセスがあった回数(電話機のリセット時にリセットされる)。 |
送信者レポート時間 |
該当するストリーミング統計のレポートが生成された時刻を示す内部のタイム スタンプ。 |
送信者開始時間 |
ストリームの開始時刻。 |
受信者が失ったパケット |
失われたパケットの総数。 |
受信ジッタ |
ストリームの最大ジッタ。 |
受信ツール |
ストリームに利用される音声符号化の種類。 |
受信者レポート |
Web ページからこのストリーミング統計のレポートにアクセスがあった回数(電話機のリセット時にリセットされる)。 |
受信者レポート時間 |
該当するストリーミング統計のレポートが生成された時刻を示す内部のタイム スタンプ。 |
受信者のパケット |
電話機が受信したパケットの総数。 |
受信者のオクテット |
電話機が受信したオクテットの総数。 |
受信者開始時間 |
Cisco Unified CallManager が電話機のパケット受信の開始を要求した時刻を示す内部のタイムスタンプ。 |
音声品質メトリック |
MOS LQK |
5(優良)~ 1(不良)の 5 段階あるリスニング品質(LQK)の平均オピニオン スコア(MOS)の目標見積もりであるスコアです。このスコアは、音声ストリームの先行の 8 秒間でのフレーム損失を原因とする、可聴の秘匿イベントに基づいています。詳細については、「コールの音声品質のモニタリング」を参照してください。
(注) MOS LQK スコアは、Cisco Unified IP Phone が使用するコーデックのタイプに基づいて変化する可能性があります。
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平均MOS LQK |
ボイス ストリーム全体で観察した MOS LQK の平均スコア。 |
最小MOS LQK |
ボイス ストリームが開始してから観察された MOS LQK の最小スコア。 |
最大MOS LQK |
ボイス ストリームが開始してから観察された MOS LQK のベースラインまたは最大スコア。 次のコーデックは、フレーム損失のない通常の条件下で、次の最大 MOS LQK スコアをマークします。 • G.711 のスコア:4.5 • G.729 A /AB のスコア:3.7 |
MOS LQKのバージョン |
MOS LQK スコアの計算に使用するシスコ独自のアルゴリズムのバージョン。 |
累積秘匿率 |
ボイス ストリームが開始してから受信した合計スピーチ フレーム数によって合計秘匿フレーム数を除算した値。 |
間隔秘匿率 |
アクティブなスピーチの先行の 3 秒間でのスピーチ フレーム数に対する秘匿フレーム数の比率。音声アクティビティ検出(VAD)を使用している場合は、アクティブなスピーチを 3 秒間累積するためにより長い間隔が必要になることがあります。 |
最大秘匿率 |
ボイス ストリームが開始してから最大の間隔秘匿率。 |
秒数を秘匿 |
音声ストリームの開始以降の、秘匿イベント(喪失フレーム)のある秒数(厳格に秘匿された秒数を含む)。 |
厳密に秒数を秘匿 |
ボイス ストリームが開始してから、5 パーセントを超える秘匿イベント(損失フレーム)を含む秒数。 |
関連項目
• 「Cisco Unified IP Phone の設定値の設定」
• 「機能、テンプレート、サービス、およびユーザの設定」
• コールの統計画面(P.7-22)
• コールの音声品質のモニタリング(P.9-22)