Cisco CTL クライアントの概要
デバイス認証、ファイル認証、およびシグナリング認証は、Certificate Trust List(CTL; 証明書信頼リスト)ファイルの作成に依存します。このファイルは、USB ポートのある単一の Windows ワークステーションまたはサーバに Cisco Certificate Trust List(CTL)クライアントをインストールおよび設定したときに作成されます。
(注) Cisco CTL クライアント用としてサポートされる Windows のバージョンは、Windows 2000 と Windows XP です。Terminal Services は、Cisco CTL クライアントのインストールに使用しないでください。シスコは、Cisco Technical Assistance Center(TAC)がリモートでトラブルシューティングおよび設定作業を行えるように Terminal Services をインストールしています。
CTL ファイルには、次のサーバまたはセキュリティ トークンのためのエントリが含まれています。
• Site Administrator Security Token(SAST)
• 同一のサーバで実行される Cisco Unified CallManager および Cisco TFTP
• Certificate Authority Proxy Function(CAPF)
• ファイアウォールなどの TLS プロキシ サーバ
CTL ファイルには、各サーバのサーバ証明書、公開鍵、シリアル番号、シグニチャ、発行者名、件名、サーバ機能、DNS 名、および IP アドレスが含まれます。
CTL ファイルを作成したら、Cisco Unified CallManager Serviceability で Cisco CallManager および Cisco Tftp サービスを、これらのサービスを実行するすべての Cisco Unified CallManager サーバで、再起動する必要があります。次回、電話機を初期化するときには、CTL ファイルが TFTP サーバからダウンロードされます。CTL ファイルに自己署名証明書を持つ TFTP サーバ エントリが含まれている場合、電話機は .sgn 形式の署名付き設定ファイルを要求します。どの TFTP サーバにも証明書がない場合、電話機は署名なしファイルを要求します。
Cisco CTL クライアントによって CTL ファイルにサーバ証明書が追加されると、CTL クライアント GUI で証明書を表示できるようになります。
CTL ファイルで TLS プロキシ サーバを設定する場合は、セキュア Cisco Unified CallManager システムの一部として Cisco ASA ファイアウォールをセキュアにすることができます。Cisco CTL クライアントは、「CCM」証明書としてファイアウォール証明書を表示します。
Cisco Unified CallManager の管理ページは、etoken を使用して、Cisco CTL クライアントとプロバイダーとの間の TLS 接続を認証します。
Cisco CTL クライアントの設定のヒント
Cisco CTL クライアントを設定する場合は、次の点を考慮してください。
• Cisco Unified CallManager ノードのホスト名が、Cisco CTL クライアントがインストールされているリモート PC で解決可能であることを確認します。解決可能でない場合、Cisco CTL クライアントは正しく動作しません。
• クラスタ内のすべてのサーバで Cisco CTL Provider サービスをアクティブにする必要があります。
• 代替または集中 TFTP サーバなどのクラスタ外のサーバのエントリが Cisco CTL クライアントに含まれている場合は、それらのサーバで CTL Provider サービスも実行する必要があります。
• CTL クライアント GUI の[Alternate TFTP Server]タブ設定値のセクションの代替 TFTP サーバは、別のクラスタ内にある Cisco TFTP サーバを意味します。これらの設定を使用して、CTL クライアント内の代替 TFTP サーバと集中 TFTP サーバを設定します。
(注) クラスタ外の(代替および集中)TFTP サーバで Tftp サービス パラメータを設定するについては、『 Cisco Unified CallManager システム ガイド』の「Cisco TFTP」を参照してください。
• 集中 TFTP コンフィギュレーションの場合は、混合モードで稼動しているすべてのクラスタ外の TFTP サーバが、マスター TFTP サーバまたはマスター TFTP サーバの IP アドレスをクラスタ外の CTL ファイルに追加する必要があります。マスター TFTP サーバは、マスター TFTP サーバ用に設定された代替ファイル リスト内のすべての代替 TFTP サーバからコンフィギュレーション ファイルを提供します。集中 TFTP コンフィギュレーション内のすべてのクラスタが同じセキュリティ モードを使用する必要はありません。クラスタはそれぞれ独自のモードを選択できます。
• CTL ファイルを作成または更新したら、Cisco Unified CallManager Serviceability で
Cisco CallManager および Cisco Tftp サービスを、これらのサービスを実行するすべての Cisco Unified CallManager サーバで再起動する必要があります。
Cisco CTL クライアントの設定用チェックリスト
表3-1 に、初めて Cisco CTL クライアントをインストールおよび設定する場合に実行する設定作業のリストを示します。Cisco Unified CallManager をアップグレードする際の CTL ファイルの設定の詳細については、「Cisco CTL クライアントのアップグレードおよび Cisco CTL ファイルの移行」を参照してください。
表3-1 Cisco CTL クライアントの設定用チェックリスト
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ステップ 1 |
クラスタにある各 Cisco Unified CallManager に対して、Cisco Unified CallManager Serviceability で Cisco CTL Provider サービスをアクティブにします。
ヒント Cisco Unified CallManager のアップグレード前にこのサービスをアクティブにした場合は、サービスを再度アクティブにする必要はありません。アップグレード後にサービスは自動的にアクティブになります。
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「Cisco CTL Provider サービスのアクティブ化」 |
ステップ 2 |
最初のノードの Cisco Unified CallManager Serviceability で Cisco Certificate Authority Proxy サービスをアクティブにします。
ワンポイント アドバイス Cisco CTL クライアントをインストールして設定する前にこの作業を実行すれば、CAPF を使用するために CTL ファイルを更新する必要がなくなります。
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「Certificate Authority Proxy Function サービスのアクティブ化」 |
ステップ 3 |
デフォルト設定を使用しない場合は、TLS 接続用のポートを設定します。
ヒント これらの設定を Cisco Unified CallManager のアップグレード前に設定した場合、設定は自動的に移行されます。
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「TLS 接続用ポートの設定」 |
ステップ 4 |
Cisco CTL クライアント用に設定するサーバについて、少なくとも 2 つのセキュリティ トークンとパスワード、ホスト名または IP アドレス、およびポート番号を入手します。 |
「Cisco CTL クライアントの設定」 |
ステップ 5 |
Cisco CTL クライアントをインストールします。 |
• 「システム要件」 • 「インストール」 • 「Cisco CTL クライアントのインストール」 |
ステップ 6 |
Cisco CTL クライアントを設定します。 |
「Cisco CTL クライアントの設定」 Cisco CTL クライアント オンライン ヘルプ |
Cisco CTL Provider サービスのアクティブ化
Cisco CTL クライアントの設定後、このサービスによってクラスタ セキュリティ モードがノンセキュアから混合モードに変更され、サーバ証明書が CTL ファイルに転送されます。次に、サービスによって CTL ファイルがすべての Cisco Unified CallManager および Cisco TFTP サーバに転送されます。
サービスをアクティブにしてから Cisco Unified CallManager をアップグレードした場合、Cisco Unified CallManager によってサービスはアップグレード後に自動的に再度アクティブになります。
ヒント クラスタ内のすべてのサーバで Cisco CTL Provider サービスをアクティブにする必要があります。
サービスをアクティブにするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Cisco Unified CallManager Serviceability で [Tools]>[Service Activation] の順に選択します。
ステップ 2 [Server]ドロップダウン リスト ボックスで、Cisco Unified CallManager サービスまたは Cisco TFTP サービスをアクティブにしたサーバを選択します。
ステップ 3 [Cisco CTL Provider] サービス オプション ボタンをクリックします。
ステップ 4 [Save] をクリックします。
ステップ 5 クラスタ内のすべてのサーバで、この手順を実行します。
(注) Cisco CTL Provider サービスをアクティブにする前に、CTL ポートを入力できます。デフォルトのポート番号を変更する場合は、「TLS 接続用ポートの設定」を参照してください。
ステップ 6 サービスがクラスタ内のすべてのサーバで実行されていることを確認します。サービスの状態を確認するには、Cisco Unified CallManager Serviceability で [Tools]>[Control Center - Feature Services] の順に選択します。
追加情報
詳細については、「関連項目」を参照してください。
TLS 接続用ポートの設定
ポートが現在使用中の場合や、ファイアウォールを使用していてファイアウォール内のポートを使用できない場合には、異なるポート番号の設定が必要になることもあります。
Cisco CTL Provider の TLS 接続用デフォルト ポートは 2444 です。Cisco CTL Provider ポートでは Cisco CTL クライアントからの要求を監視します。このポートでは、CTL ファイルの取得、クラスタ全体のセキュリティ モード設定、CTL ファイルの TFTP サーバへの保存、クラスタ内の Cisco Unified CallManager および TFTP サーバ リストの取得などの、Cisco CTL クライアントの要求を処理します。
Ethernet Phone ポートは、SCCP 電話機からの登録要求を監視します。非セキュア モードの場合、電話機はポート 2000 を介して接続されます。混合モードの場合、Cisco Unified CallManager の TLS 接続用ポートは Cisco Unified CallManager ポート番号に 443 を加算(+)した番号になるため、Cisco Unified CallManager のデフォルトの TLS 接続は 2443 になります。ポートが現在使用中の場合や、ファイアウォールを使用していてファイアウォール内のポートを使用できない場合にのみ、この設定を更新します。
SIP Secure ポートを使用すると、Cisco Unified CallManager は SIP 電話機からの SIP メッセージを傍受できます。デフォルト値は 5061 です。このポートを変更した場合は、Cisco Unified CallManager Serviceability で Cisco CallManager サービスを再起動し、SIP 電話機をリセットする必要があります。
ヒント ポートを更新した後は、Cisco Unified CallManager の管理ページで Cisco CTL Provider サービスを再起動する必要があります。
CTL クライアントが動作している場所からデータ VLAN への CTL ポートを開く必要があります。CTL クライアントは、Cisco Unified CallManager にシグナルを戻すために、TLS を実行している電話機と同じポートを使用します。これらのポートは、電話機が認証済みステータスまたは暗号化済みステータスに設定されているすべての VLAN に対して開いている必要があります。
デフォルト設定を変更するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 変更するポートに応じて、次の作業を実行します。
• Cisco CTL Provider サービスの Port Number パラメータを変更するには、ステップ 2~ステップ 6を実行します。
• [イーサネット電話ポート(Ethernet Phone Port)]または[SIP電話セキュアポート(SIP Phone Secure Port)]の設定を変更するには、ステップ 7~ステップ 11を実行します。
ステップ 2 Cisco CTL Provider ポートを変更するには、Cisco Unified CallManager の管理ページで [システム]>[サービスパラメータ] の順に選択します。
ステップ 3 [サーバ(Server)]ドロップダウン リスト ボックスで、Cisco CTL Provider サービスを実行しているサーバを選択します。
ステップ 4 [サービス(Service)]ドロップダウン リスト ボックスで、 Cisco CTL Provider サービスを選択します。
ヒント サービス パラメータの詳細については、疑問符またはリンク名をクリックしてください。
ステップ 5 Port Number パラメータの値を変更するには、[パラメータ値(Parameter Value)]フィールドに新しいポート番号を入力します。
ステップ 6 [保存] をクリックします。
ステップ 7 [イーサネット電話ポート(Ethernet Phone Port)]または[SIP電話セキュアポート(SIP Phone Secure Port)]の設定を変更するには、Cisco Unified CallManager の管理ページで [システム]>[Cisco Unified CallManager] の順に選択します。
ステップ 8 『 Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド 』の説明に従い、Cisco CallManager サービスを実行しているサーバを検索します。結果が表示されたら、サーバの [名前(Name)] リンクをクリックします。
ステップ 9 [Cisco Unified CallManagerの設定(Cisco Unified CallManager Configuration)]ウィンドウが表示されたら、[イーサネット電話ポート(Ethernet Phone Port)]フィールドまたは[SIP電話セキュアポート(SIP Phone Secure Port)]フィールドに新しいポート番号を入力します。
ステップ 10 電話機をリセットし、Cisco Unified CallManager Serviceability で Cisco CallManager サービスを再起動します。
ステップ 11 [保存] をクリックします。
追加情報
詳細については、「関連項目」を参照してください。
Cisco CTL クライアントのインストール
次のイベントが発生するときには、クライアントを使用して CTL ファイルを更新する必要があります。
• クラスタのセキュリティ モードの最初の設定時
• CTL ファイルの最初の作成時
• Cisco Unified CallManager のインストール後
• Cisco Unified CallManager サーバまたは Cisco Unified CallManager データの復元後
• Cisco Unified CallManager サーバの IP アドレスまたはホスト名の変更後
• セキュリティ トークン、TFTP サーバ、ASA ファイアウォール、または Cisco Unified CallManager サーバの追加後または削除後
• サードパーティの CA 署名付き証明書をプラットフォームにアップロードした後
ヒント クライアントをインストールしようとしているサーバまたはワークステーションで、Smart Card サービスが「開始」および「自動」に設定されていない場合、インストールは失敗します。
Cisco CTL クライアントをインストールするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 『 Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド 』の説明に従い、クライアントをインストールしようとする Windows ワークステーションまたはサーバから、Cisco Unified CallManager の管理ページに移動します。
ステップ 2 Cisco Unified CallManager の管理ページで、 [アプリケーション]>[プラグイン] の順に選択します。
[プラグインの検索と一覧表示(Find and List Plugins)]ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 [かつプラグインタイプが次に等しい]ドロップダウン リスト ボックスから [Installation] を選択し、 [検索] をクリックします。
ステップ 4 [Cisco CTL Client]を見つけます。
ステップ 5 ファイルをダウンロードするには、ウィンドウの右側の、Cisco CTL クライアント プラグイン名のちょうど反対側にある [ダウンロード] をクリックします。
ステップ 6 [保存] をクリックして、ファイルを任意の場所に保存します。
ステップ 7 インストールを開始するには、 [Cisco CTL Client] (ファイルを保存した場所によってアイコンまたは実行ファイルになります)をダブルクリックします。
(注) [ダウンロードの完了]ボックスで[ファイルを開く]をクリックすることもできます。
ステップ 8 Cisco CTL クライアントのバージョンが表示されるので、 [Next] をクリックします。
ステップ 9 インストール ウィザードが表示されます。 [Next] をクリックします。
ステップ 10 使用許諾契約に同意して [Next] をクリックします。
ステップ 11 クライアントをインストールするフォルダを選択します。必要な場合は、[Browse]をクリックしてデフォルトの場所を変更することができます。場所を選択したら、 [Next] をクリックします。
ステップ 12 インストールを開始するには、 [Next] をクリックします。
ステップ 13 インストールが完了したら、 [Finish] をクリックします。
追加情報
詳細については、「関連項目」を参照してください。
Cisco CTL クライアントのアップグレードおよび Cisco CTL ファイルの移行
Cisco Unified CallManager リリース 5.0 を 5.1 にアップグレードした後で CTL ファイルを変更するには、アップグレード前にインストールしていた Cisco CTL クライアントをアンインストールしてから、最新の Cisco CTL クライアントをインストールし(「Cisco CTL クライアントのインストール」を参照)、CTL ファイルを再生成する必要があります。Cisco Unified CallManager をアップグレードする前にサーバの削除や追加を実行しなかった場合は、アップグレード後に Cisco CTL クライアントを再設定する必要はありません。Cisco Unified CallManager のアップグレードにより、CTL ファイル内のデータは自動的に移行されます。
4.x リリースから 5.x リリースへアップグレードし、クラスタでセキュリティを有効にする場合は、アップグレードより以前にインストールした Cisco CTL クライアントをアンインストールし、最新の Cisco CTL クライアントをインストールして、CTL ファイルを再生成する必要があります。アップグレードしたクラスタでセキュリティを有効にするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 既存の Cisco CTL クライアントをアンインストールします。
ステップ 2 「Cisco CTL クライアントのインストール」の説明に従って、新しい Cisco CTL クライアントをインストールします。
ステップ 3 「Cisco CTL クライアントの設定」の説明に従い、以前使用した USB キーの少なくとも 1 つを使って、Cisco CTL クライアントを実行します。
ステップ 4 Cisco CallManager および Cisco Tftp サービスを実行しているすべての Cisco Unified CallManager サーバおよびクラスタ内のすべての TFTP サーバの Cisco Unified CallManager Serviceability で、これらのサービスを再起動します。
追加情報
詳細については、「関連項目」を参照してください。
Cisco CTL クライアントの設定
ヒント Cisco CTL クライアントは、スケジューリングされたメンテナンス画面で設定します。これは、Cisco Unified CallManager および Cisco TFTP サービスを実行するすべての Cisco Unified CallManager サーバおよびクラスタ内のすべての TFTP サーバの Cisco Unified CallManager Serviceability で、これらのサービスを再起動する必要があるためです。
Cisco CTL クライアントは、次のタスクを実行します。
• Cisco Unified CallManager クラスタのセキュリティ モードを設定する。
ヒント Cisco Unified CallManager の管理ページの[エンタープライズパラメータ設定(Enterprise Parameters Configuration)]ウィンドウで、Cisco Unified CallManager クラスタ全体のパラメータを混合モードに設定することはできません。クラスタ全体のモードを設定するには、CTL クライアントを設定する必要があります。詳細については、「Cisco CTL クライアントの設定内容」を参照してください。
• Certificate Trust List(CTL; 証明書信頼リスト)を作成する。これは、セキュリティ トークン、Cisco Unified CallManager、ASA ファイアウォール、および CAPF サーバ用の証明書エントリが含まれたファイルです。
CTL ファイルによって、電話接続用の TLS をサポートするサーバが示されます。クライアントは自動的に Cisco Unified CallManager、Cisco CAPF、および ASA ファイアウォールを検出して、これらのサーバの証明書エントリを追加します。
設定時に挿入したセキュリティ トークンによって CTL ファイルが署名されます。
(注) CTL クライアントは、Cisco Unified CallManager スーパークラスタ サポートも提供します。これには、最大 16 のコール処理サーバ、1 つのパブリッシャ、2 つのTFTP サーバ、最大 9 つのメディア リソース サーバが含まれています。
始める前に
ヒント Cisco Unified CallManager をアップグレードする際の CTL ファイルの設定の詳細については、「Cisco CTL クライアントのアップグレードおよび Cisco CTL ファイルの移行」を参照してください。
Cisco CTL クライアントを設定する前に、Cisco CTL Provider サービスおよび Cisco Certificate Authority Proxy Function サービスを Cisco Unified CallManager Serviceability でアクティブにしたことを確認します。少なくとも 2 つのセキュリティ トークンを入手します。これらのセキュリティ トークンは、Cisco certificate authority が発行します。シスコから取得したセキュリティ トークンを使用する必要があります。トークンを一度に 1 つずつサーバまたはワークステーションの USB ポートに挿入します。サーバに USB ポートがない場合、USB PCI カードを使用することができます。
次のパスワード、ホスト名または IP アドレス、ポート番号を取得します。
• Cisco Unified CallManager の管理ユーザ名とパスワード
• セキュリティ トークンの管理者パスワード
• ASA ファイアウォールの管理ユーザ名とパスワード
これらの説明については、 表3-2 を参照してください。
ヒント Cisco CTL クライアントをインストールする前に、クラスタの各サーバへのネットワーク接続を確認します。クラスタのすべてのサーバにネットワーク接続できることを確認するには、『Cisco Unified Communications Operating System アドミニストレーション ガイド』の説明に従い、ping コマンドを発行します。
複数の Cisco CTL クライアントをインストールした場合、Cisco Unified CallManager では一度に 1 台のクライアントの CTL 設定情報しか受け入れません。ただし、設定作業は同時に 5 台までの Cisco CTL クライアントで実行できます。あるクライアントで設定作業を実行している間、その他のクライアントで入力した情報は Cisco Unified CallManager によって自動的に保存されます。
Cisco CTL クライアントの設定が完了すると、CTL クライアントは次のタスクを実行します。
• CTL ファイルをクラスタ内のすべての Cisco Unified CallManager サーバに書き込む。
• CAPF capf.cer をクラスタ内のすべての Cisco Unified CallManager 後続ノード(最初のノード以外)に書き込む。
• PEM 形式の CAPF 証明書ファイルをクラスタ内のすべての Cisco Unified CallManager 後続ノード(最初のノード以外)に書き込む。
• 設定されたすべての TFTP サーバにファイルを書き込みます。
• 設定されたすべての ASA ファイアウォールにファイルを書き込みます。
• CTL ファイルを作成した時点で USB ポートに存在するセキュリティ トークンの秘密鍵を使用して、CTL ファイルに署名する。
クライアントを設定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 購入したセキュリティ トークンを少なくとも 2 つ入手します。
ステップ 2 次の作業のどちらかを実行します。
• インストールしたワークステーションまたはサーバのデスクトップにある [Cisco CTL Client] アイコンをダブルクリックします。
• [スタート]>[プログラム]>[Cisco CTL Client] の順に選択します。
ステップ 3 表3-2 の説明に従って、Cisco Unified CallManager サーバの設定内容を入力し、 [Next] をクリックします。
ステップ 4 表3-2 の説明に従って、 [Set Cisco Unified CallManager Cluster to Mixed Mode] をクリックし、 [Next] をクリックします。
ステップ 5 設定する内容に応じて、次の作業を実行します。
• セキュリティ トークンを追加するには、ステップ 6 ~ステップ 12 を参照します。
• Cisco CTL クライアント設定を完了するには、ステップ 17~ステップ 21を参照します。
注意 クライアントを初めて設定する場合、少なくとも 2 つのセキュリティ トークンが必要です。アプリケーションが要求しない限り、トークンを挿入しないでください。ワークステーションまたはサーバに USB ポートが 2 つある場合は、2 つのセキュリティ トークンを同時に挿入しないでください。
ステップ 6 アプリケーションが要求したら、現在 Cisco CTL クライアントを設定しているワークステーションまたはサーバで使用可能な USB ポートにセキュリティ トークンを 1 つ挿入して、 [OK] をクリックします。
ステップ 7 挿入したセキュリティ トークンについての情報が表示されます。 [Add] をクリックします。
ステップ 8 検出された証明書エントリがペインに表示されます。
ステップ 9 他のセキュリティ トークン(複数も可能)を証明書信頼リストに追加するには、 [Add Tokens] をクリックします。
ステップ 10 サーバまたはワークステーションに挿入したトークンを取り外していない場合は、取り外します。アプリケーションが要求したら、次のトークンを挿入して [OK] をクリックします。
ステップ 11 2 番目のセキュリティ トークンについての情報が表示されます。 [Add] をクリックします。
ステップ 12 すべてのセキュリティ トークンについて、ステップ 9 ~ステップ 11 を繰り返します。
ステップ 13 証明書エントリがペインに表示されます。
ステップ 14 表3-2 の説明に従って、設定内容を入力します。
ステップ 15 [Next] をクリックします。
ステップ 16 表3-2 の説明に従って設定内容を入力し、 [Next] をクリックします。
ステップ 17 すべてのセキュリティ トークンおよびサーバを追加したら、 [Finish] をクリックします。
ステップ 18 表3-2 の説明に従ってセキュリティ トークンのユーザ パスワードを入力し、 [OK] をクリックします。
ステップ 19 クライアントによって CTL ファイルが作成されると、各サーバのウィンドウに、サーバ、ファイル ロケーション、および CTL ファイルのステータスが表示されます。 [Finish] をクリックします。
ステップ 20 クラスタ内のすべてのデバイスをリセットします。詳細については、「デバイスのリセット、サービスの再起動、またはサーバおよびクラスタのリブート」を参照してください。
ステップ 21 Cisco Unified CallManager Serviceability で、Cisco Unified CallManager および Cisco Tftp サービスを実行しているすべての Cisco Unified CallManager サーバおよびクラスタ内のすべての TFTP サーバで、これらのサービスを再起動します。
ステップ 22 CTL ファイルを作成したら、USB ポートからセキュリティ トークンを取り外します。すべてのセキュリティ トークンを安全な任意の場所に格納します。
追加情報
詳細については、「関連項目」を参照してください。
CTL ファイルの更新
次のシナリオが発生した場合、CTL ファイルを更新する必要があります。
• 新しい Cisco Unified CallManager サーバをクラスタに追加した場合
• クラスタ内の Cisco Unified CallManager サーバの名前または IP アドレスを変更した場合
• 設定された TFTP サーバまたは ASA ファイアウォールの IP アドレスまたはホスト名を変更した場合
• Cisco Unified CallManager Serviceability で Cisco Certificate Authority Function サービスを有効にした場合
• セキュリティ トークン、TFTP サーバ、ASA ファイアウォール、または Cisco Unified CallManager サーバの追加後または削除する必要がある場合
• Cisco Unified CallManager サーバまたは Cisco Unified CallManager データの復元後
• サードパーティの CA 署名付き証明書をプラットフォームにアップロードした後
ヒント ファイルの更新は、コール処理がほとんど中断されないときに実行することを強く推奨します。
CTL ファイルにある情報を更新するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 最新の CTL ファイルを設定するために挿入したセキュリティ トークンを 1 つ入手します。
ステップ 2 インストールしたワークステーションまたはサーバのデスクトップにある [Cisco CTL Client] アイコンをダブルクリックします。
ステップ 3 表3-2 の説明に従って、Cisco Unified CallManager サーバの設定内容を入力し、 [Next] をクリックします。
ヒント このウィンドウでは、Cisco Unified CallManager サーバについて更新します。
ステップ 4 CTL ファイルを更新するには、 表3-2 の説明にあるように [Update CTL File] をクリックし、 [Next] をクリックします。
注意 すべての CTL ファイルを更新するには、すでに CTL ファイルに存在するセキュリティ トークンを(1 つ)USB ポートに挿入する必要があります。クライアントでは、このトークンを使用して CTL ファイルのシグニチャを検証します。CTL クライアントによってシグニチャが検証されるまで、新しいトークンは追加できません。ワークステーションまたはサーバに USB ポートが 2 つある場合は、両方のセキュリティ トークンを同時に挿入しないでください。
ステップ 5 現在 CTL ファイルを更新しているワークステーションまたはサーバで使用可能な USB ポートにまだセキュリティ トークンを挿入していない場合は、いずれかのセキュリティ トークンを挿入してから [OK] をクリックします。
ステップ 6 挿入したセキュリティ トークンについての情報が表示されます。 [Next] をクリックします。
検出された証明書エントリがペインに表示されます。
ヒント このペインでは、Cisco Unified CallManager および Cisco TFTP エントリを更新できません。Cisco Unified CallManager エントリを更新するには[Cancel]をクリックし、ステップ 2~ステップ 6をもう一度実行します。
ステップ 7 既存の Cisco CTL エントリを更新するか、あるいはセキュリティ トークンを追加または削除する際は、次の点を考慮してください。
• サーバ設定の更新または新規セキュリティ トークンの追加については、「Cisco CTL クライアントの設定」を参照してください。
• セキュリティ トークンの削除については、「CTL ファイル エントリの削除」を参照してください。
追加情報
詳細については、「関連項目」を参照してください。
CTL ファイル エントリの削除
Cisco CTL クライアントの[CTL Entries]ウィンドウに表示される一部の CTL エントリは、いつでも削除することができます。クライアントを開いて、[CTL Entries]ウィンドウを表示するプロンプトに従い、削除する項目を強調表示し、 [Delete Selected] をクリックしてエントリを削除します。
Cisco Unified CallManager、Cisco TFTP、ASA ファイアウォール、または Cisco CAPF を実行するサーバを、CTL ファイルから削除することはできません。
CTL ファイルには常に 2 つのセキュリティ トークン エントリが存在している必要があります。ファイルからセキュリティ トークンをすべて削除することはできません。
追加情報
詳細については、「関連項目」を参照してください。
クラスタ全体のセキュリティ モードの更新
クラスタ全体のセキュリティ モードを設定するには、Cisco CTL クライアントを使用する必要があります。クラスタ全体のセキュリティ モードは、Cisco Unified CallManager の管理ページの[エンタープライズパラメータ設定(Enterprise Parameters Configuration)]ウィンドウで変更することはできません。
Cisco CTL クライアントの初期設定後にクラスタ全体のセキュリティ モードを変更するには、CTL ファイルを更新する必要があります。「CTL ファイルの更新」および 表3-2 の説明に従って、[Cluster Security Mode]ウィンドウに移動し、モード設定を変更して、 [Next] をクリックしてから [Finish] をクリックします。
クラスタ全体のセキュリティ モードを混合モードから非セキュア モードに変更した場合、CTL ファイルはクラスタ内のサーバに存在したままですが、CTL ファイルに証明書は含まれません。CTL ファイルに証明書が存在しないため、電話機は署名なし設定ファイルを要求し、非セキュアとして Cisco Unified CallManager に登録されます。
Cisco CTL クライアントの設定内容
クラスタは、 表3-2 の説明にあるように 2 つのモードのどちらかに設定できます。混合モードだけが認証をサポートしています。Cisco CTL クライアントに認証を設定する場合は、[Set Cisco Unified CallManager Cluster to Mixed Mode]を選択する必要があります。
表3-2 を使用して、初めての Cisco CTL クライアント設定、CTL ファイルの更新、または混合モードから非セキュア モードへの変更を行うことができます。
• 設定のヒントについては、「Cisco CTL クライアントの設定のヒント」を参照してください。
• 関連する情報および手順については、「関連項目」を参照してください。
表3-2 CTL クライアントの設定内容
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Cisco Unified CallManager Server
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Hostname or IP Address |
最初のノードのホスト名または IP アドレスを入力します。 |
Port |
ポート番号を入力します。これは、指定した Cisco Unified CallManager サーバで実行されている Cisco CTL Provider サービスの CTL ポートです。デフォルトのポート番号は 2444 です。 |
Username and Password |
最初のノードで管理者特権を持つユーザ名とパスワードと同じものを入力します。 |
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Set Cisco Unified CallManager Cluster to Mixed Mode |
混合モードでは、認証済みまたは暗号化済みの Cisco Unified IP Phone と、認証されていない Cisco Unified IP Phone を Cisco Unified CallManager に登録することができます。このモードでは、認証済みまたは暗号化済みのデバイスでセキュア ポートが使用されることを Cisco Unified CallManager が保証します。
(注) クラスタを混合モードに設定すると、Cisco Unified CallManager によって自動登録は無効になります。
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Set Cisco Unified CallManager Cluster to Non-Secure Mode |
すべてのデバイスが非認証として Cisco Unified CallManager に登録されます。Cisco Unified CallManager ではイメージ認証だけをサポートします。 このモードを選択すると、CTL クライアントは CTL ファイルにあるすべてのエントリの証明書を削除しますが、CTL ファイルは引き続き指定したディレクトリに存在します。電話機は署名なし設定ファイルを要求し、非セキュアとして Cisco Unified CallManager に登録されます。
ヒント 電話機をデフォルトの非セキュア モードに戻すには、電話機およびすべての Cisco Unified CallManager サーバから CTL ファイルを削除する必要があります。
このモードでは自動登録を使用できます。 |
Update CTL File |
CTL ファイルの作成後にこのファイルを変更するには、このオプションを選択する必要があります。このオプションを選択すると、クラスタのセキュリティ モードは変更されません。 |
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Add Tokens |
このボタンをクリックすると、証明書信頼リストにセキュリティ トークンが追加されます。 サーバまたはワークステーションに最初に挿入したトークンを取り外していない場合は、取り外します。アプリケーションが要求したら、次のトークンを挿入して[OK]をクリックします。追加のトークンについてセキュリティ トークン情報が表示されたら、[Add]をクリックし、このタスクを繰り返します。 |
Add TFTP Server |
このボタンをクリックすると、証明書信頼リストに代替 TFTP サーバが追加されます。設定に関する情報を参照するには、[Alternate TFTP Server]タブ設定値の表示後に[Help]ボタンをクリックします。設定を入力したら、[Next]をクリックします。 |
Add Firewall |
このボタンをクリックすると、証明書信頼リストにファイアウォール(TLS プロキシ サーバ)が追加されます。設定に関する情報を参照するには、[Firewall]タブ設定の表示後に[Help]ボタンをクリックします。設定を入力したら、[Next]をクリックします。 |
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Hostname or IP Address |
TFTP サーバのホスト名または IP アドレスを入力します。 代替 TFTP サーバは、別のクラスタ内にある Cisco TFTP サーバを意味します。代替 TFTP サーバの設定に 2 つの異なるクラスタを使用している場合は、どちらのクラスタもクラスタ全体で同じセキュリティ モードを使用している必要があります。つまり、両方のクラスタで Cisco CTL クライアントをインストールして設定する必要があります。同様に、どちらのクラスタも同じバージョンの Cisco Unified CallManager を実行している必要があります。 Tftp サービス パラメータ FileLocation 内のパスが、クラスタ内のすべてのサーバに対して同じであることを確認してください。 |
Port |
このリリースの Cisco Unified CallManager では必要ありません。 |
Username and Password |
このリリースの Cisco Unified CallManager では必要ありません。 |
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Hostname or IP Address |
TLS プロキシのホスト名または IP アドレスを入力します。 |
Port |
ポート番号を入力します。これは、ファイアウォールで実行されている Cisco CTL Provider サービスの CTL ポートです。デフォルトのポート番号は 2444 です。 |
Username and Password |
最初のノードで管理者特権を持つユーザ名とパスワードと同じものを入力します。 |
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User Password |
Cisco CTL クライアントを初めて設定するときは、デフォルト パスワードの Cisco123 を大文字と小文字を区別して入力し、証明書の秘密鍵を取得して CTL ファイルが署名済みであることを確認します。 |
Cisco Unified CallManager クラスタのセキュリティ モードの確認
Cisco Unified CallManager クラスタのセキュリティ モードを確認するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Cisco Unified CallManager の管理ページで [システム]>[エンタープライズパラメータ] の順に選択します。
ステップ 2 [Cluster Security Mode] フィールドを見つけます。フィールド内の値が 1 と表示される場合、Cisco Unified CallManager クラスタは混合モードに正しく設定されています(詳細については、フィールド名をクリックしてください)。
ヒント この値は、Cisco Unified CallManager の管理ページでは変更できません。この値が表示されるのは、Cisco CTL クライアントの設定後です。
追加情報
詳細については、「関連項目」を参照してください。
Smart Card サービスの開始および自動の設定
Cisco CTL クライアント インストールにより、Smart Card サービスが無効であると検出された場合は、Cisco CTL プラグインをインストールするサーバまたはワークステーションで、Smart Card サービスを「自動」および「開始」に設定する必要があります。
ヒント サービスが「開始」および「自動」に設定されていない場合は、セキュリティ トークンを CTL ファイルに追加できません。
オペレーティング システムのアップグレード、サービス リリースの適用、Cisco Unified CallManager のアップグレードなどを行ったら、Smart Card サービスが「開始」および「自動」になっていることを確認します。
サービスを「開始」および「自動」に設定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Cisco CTL クライアントをインストールしたサーバまたはワークステーションで、 [スタート]>[プログラム]>[管理ツール]>[サービス] または[スタート]>[コントロール パネル]>[管理ツール]>[サービス]の順に選択します。
ステップ 2 [サービス]ウィンドウで、 Smart Card サービスを右クリックし、 [プロパティ] を選択します。
ステップ 3 [プロパティ]ウィンドウに[全般]タブが表示されていることを確認します。
ステップ 4 [スタートアップの種類]ドロップダウン リスト ボックスから、 [自動] を選択します。
ステップ 5 [適用] をクリックします。
ステップ 6 [サービスの状態]領域で、 [開始] をクリックします。
ステップ 7 [OK] をクリックします。
ステップ 8 サーバまたはワークステーションをリブートし、サービスが動作していることを確認します。
追加情報
詳細については、「関連項目」を参照してください。
セキュリティ トークン パスワード(etoken)の変更
この管理パスワードは、証明書の秘密鍵を取得し、CTL ファイルが署名されることを保証します。各セキュリティ トークンには、デフォルト パスワードが付属されています。セキュリティ トークン パスワードはいつでも変更できます。Cisco CTL クライアントによりパスワードの変更を求めるプロンプトが表示されたら、設定を続行する前にパスワードを変更する必要があります。
パスワード設定の関連情報を検討するには、 [Show Tips] ボタンをクリックします。何らかの理由でパスワードを設定できない場合は、表示されるヒントを検討してください。
セキュリティ トークン パスワードを変更するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Cisco CTL クライアントを Windows サーバまたはワークステーションにインストールしたことを確認します。
ステップ 2 Cisco CTL クライアントをインストールした Windows サーバまたはワークステーションの USB ポートにセキュリティ トークンが挿入されていなければ挿入します。
ステップ 3 [スタート]>[プログラム]>[etoken]>[Etoken Properties] の順に選択します。次に、 [etoken] を右クリックし、 [Change etoken password] を選択します。
ステップ 4 [Current Password]フィールドに、最初に作成したトークン パスワードを入力します。
ステップ 5 新しいパスワードを入力します。
ステップ 6 確認のため、新しいパスワードを再入力します。
ステップ 7 [OK] をクリックします。
追加情報
詳細については、「関連項目」を参照してください。
Cisco Unified IP Phone 上の CTL ファイルの削除
注意 セキュアな実験室環境でこの作業を実行することをお勧めします。特に、クラスタ内の Cisco Unified CallManager サーバから CTL ファイルを削除する予定がない場合にお勧めします。
次の状況が発生した場合は、Cisco Unified IP Phone 上の CTL ファイルを削除してください。
• CTL ファイルに署名したセキュリティ トークンをすべて紛失した。
• CTL ファイルに署名したセキュリティ トークンが漏洩した。
• IP Phone をセキュア クラスタから、ストレージ領域、非セキュア クラスタ、または異なるドメインの別のセキュア クラスタへと移動する。
• IP Phone を、未知のセキュリティ ポリシーを持つ領域からセキュア クラスタへと移動する。
• 代替 TFTP サーバ アドレスを、CTL ファイル内に存在しないサーバへと変更する。
Cisco Unified IP Phone 上の CTL ファイルを削除するには、 表3-3 の作業を実行します。
表3-3 Cisco Unified IP Phone 上の CTL ファイルの削除
Cisco Unified IP Phone
モデル
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Cisco Unified IP Phone 7960 および 7940 |
IP Phone 上の[セキュリティ設定]メニューにある、 [CTLファイル] 、 [解除] または **# 、および [削除] を押します。 |
Cisco Unified IP Phone 7970 |
次の方法のどちらかを実行します。 • [セキュリティ設定]メニューのロックを解除します(『 Cisco Unified IP Phone アドミニストレーション ガイド for Cisco Unified CallManager 』を参照)。CTL オプションの下にある [削除] ソフトキーを押します。 • [設定]メニューにある [削除] ソフトキーを押します。
(注) [設定]メニューにある[削除]ソフトキーを押すと、CTL ファイル以外の情報も削除されます。詳細については、『Cisco Unified IP Phone アドミニストレーション ガイド for Cisco Unified CallManager』を参照してください。
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追加情報
詳細については、「関連項目」を参照してください。
Cisco CTL クライアントのバージョンの特定
使用している Cisco CTL クライアントのバージョンを特定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 次の作業のどちらかを実行します。
• デスクトップ上の [Cisco CTL Client] アイコンをダブルクリックします。
• [スタート]>[プログラム]>[Cisco CTL Client] の順に選択します。
ステップ 2 Cisco CTL クライアント ウィンドウの左上隅にあるアイコンをクリックします。
ステップ 3 [About Cisco CTL Client] を選択します。クライアントのバージョンが表示されます。
追加情報
詳細については、「関連項目」を参照してください。
Cisco CTL クライアントの確認とアンインストール
Cisco CTL クライアントをアンインストールしても、CTL ファイルは削除されません。同様に、クライアントをアンインストールしても、クラスタ全体のセキュリティ モードと CTL ファイルは変更されません。必要であれば、CTL クライアントをアンインストールし、クライアントを別の Windows ワークステーションまたはサーバにインストールして、同じ CTL ファイルを引き続き使用することができます。
Cisco CTL クライアントがインストールされていることを確認するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [スタート]>[コントロール パネル]>[アプリケーションの追加と削除] の順に選択します。
ステップ 2 [アプリケーションの追加と削除] をダブルクリックします。
ステップ 3 クライアントがインストールされていることを確認するには、 [Cisco CTL Client] を見つけます。
ステップ 4 クライアントをアンインストールするには、 [削除] をクリックします。
追加情報
詳細については、「関連項目」を参照してください。