Cisco Unified CallManager Serviceability の概要
Cisco Unified CallManager の Web ベースのトラブルシューティング ツールである Cisco Unified CallManager Serviceability は、次の機能を備えています。
• トラブルシューティングに備えて、 Cisco Unified CallManager サービスのアラームとイベントを保存します。また、アラーム メッセージの定義も提供します。
• トラブルシューティングに備えて、Cisco Unified CallManager サービスのトレース情報を各種ログ ファイルに保存します。システム管理者は、トレース情報の設定、収集、および表示を行うことができます。
• Real-Time Monitoring Tool(RTMT)を使用して、Cisco Unified CallManager クラスタ内のコンポーネントの動作をリアルタイムでモニタします。
• Cisco Unified CallManager CDR Analysis and Reporting(CAR)ツールを使用して、サービス品質、トラフィック、および課金情報のレポートを生成します。
• Service Activation ウィンドウでアクティブ化、非アクティブ化、および表示できる機能サービスを提供します。
• 機能サービスとネットワーク サービスを起動および停止するインターフェイスを提供します。
• Cisco Unified CallManager Serviceability ツールに関連付けられるレポートをアーカイブします。
• Cisco Unified CallManager が、SNMP リモート管理とトラブルシューティングのための管理対象デバイスとして機能するのを可能にします。
• 1 つのサーバ(またはクラスタ内のすべてのサーバ)上のログ パーティションのディスク使用状況をモニタします。
Cisco Unified CallManager Serviceability へのアクセス
Cisco Unified CallManager Serviceability にアクセスするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Netscape 7.1(またはそれ以降)あるいは Internet Explorer 6.0(またはそれ以降)を使用して、Cisco Unified CallManager Serviceability サービスが動作している Cisco Unified CallManager 5.0 サーバをブラウズします。
ヒント サポートされているブラウザで、https://<サーバ名または IP アドレス>:8443 と入力します。ここで、「サーバ名または IP アドレス」は Cisco Unified CallManager Serviceability サービスが実行されているサーバ、8443 は HTTPS のポート番号を表します。
ブラウザで http://<サーバ名または IP アドレス>:8080 と入力すると、HTTPS を使用するようにシステムによってリダイレクトされます。HTTP は、ポート番号 8080 を使用します。
ステップ 2 [Cisco Unified CallManager の管理] リンクをクリックします。
ステップ 3 証明書に関するプロンプトが表示された場合は、「Hypertext Transfer Protocol over Secure Sockets Layer(HTTPS)の使用方法」を参照してください。
ステップ 4 システムでユーザ名とパスワードを尋ねるプロンプトが初めて表示されたときは、ユーザ名に CCMAdministrator と入力し、パスワードには、インストール中に指定したアプリケーション ユーザ パスワードを入力します。
ヒント Standard CCMUsers ロールが割り当てられたユーザはすべて、Cisco Unified CallManager Serviceability にアクセスできます。このロールをユーザに割り当てる方法の詳細については、『Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド』を参照してください。
ステップ 5 Cisco Unified CallManager の管理ページが表示されたら、ウィンドウの右上の[ナビゲーション]ドロップダウン リスト ボックスで [Cisco Unified CallManagerのサービスアビリティ ]を選択します。
Cisco Unified CallManager Serviceability が表示されます。
ヒント 設定の途中で Cisco Unified CallManager Serviceability メイン ウィンドウに戻るには、アプリケーション ウィンドウの右上のドロップダウン リストボックスから Cisco Unified
CallManager Serviceability を選択して Go ボタンをクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
Hypertext Transfer Protocol over Secure Sockets Layer(HTTPS)の使用方法
この項は、次の内容で構成されています。
• 「Internet Explorer での HTTPS の概要」
• 「Internet Explorer の信頼できるフォルダへの証明書の保存」
(注) HTTPS の詳細については、『Cisco Unified CallManager セキュリティ ガイド』を参照してください。
ブラウザ クライアントと Tomcat Web サーバ間の通信を保護する Hypertext Transfer Protocol over Secure Sockets Layer(HTTPS)は、証明書と公開鍵を使って、インターネット上で転送されるデータを暗号化します。HTTPS はサーバの ID を検証し、Cisco Unified CallManager Serviceability などのアプリケーションをサポートします。また、ユーザ ログイン パスワードが Web を介して安全に送信されるようにします。
Internet Explorer での HTTPS の概要
Cisco Unified CallManager 5.0 のインストールまたはアップグレード後に、Cisco Unified CallManager の管理ページまたはその他の Cisco Unified CallManager SSL 対応の仮想ディレクトリに管理者またはユーザが初めてアクセスすると、[セキュリティの警告]ダイアログボックスが開き、サーバを信頼するかどうか確認します。このダイアログボックスが表示されたら、以下のいずれかの操作を実行する必要があります。
• [はい]をクリックして、現在の Web セッションの証明書だけを信頼する。現在のセッションの証明書だけを信頼した場合、信頼できるフォルダに証明書がインストールされるまで、アプリケーションにアクセスするたびに[セキュリティの警告]ダイアログボックスが表示されます。
• [証明書の表示]>[証明書のインストール]をクリックして、常に証明書を信頼するように、証明書のインストール タスクを実行する。信頼できるフォルダに証明書をインストールすると、Web アプリケーションにアクセスするたびに[セキュリティの警告]ダイアログボックスが表示されることはありません。
• [いいえ]をクリックして、操作を中止する。認証は行われず、Web アプリケーションにアクセスできません。Web アプリケーションにアクセスするには、[はい]をクリックするか、または[証明書の表示]>[証明書のインストール]オプションで証明書をインストールします。
(注) システムは、ホスト名を使用して証明書を発行します。IP アドレスを使用して Web アプリケーションへのアクセスを試みると、クライアントに証明書がインストールされている場合でも、[セキュリティの警告]ダイアログボックスが表示されます。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
Internet Explorer の信頼できるフォルダへの証明書の保存
信頼できるフォルダに CA ルート証明書を保存して、Web アプリケーションにアクセスするたびに[セキュリティの警告]ダイアログボックスが表示されないようにするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Tomcat Web サーバでアプリケーションをブラウズします。
ステップ 2 [セキュリティの警告]ダイアログボックスが表示されたら、 [証明書の表示] をクリックします。
ステップ 3 [証明書]ペインで、 [証明書のインストール] をクリックします。
ステップ 4 [次へ] をクリックします。
ステップ 5 [証明書をすべて次のストアに配置する]オプション ボタンを選択して、[参照]をクリックします。
ステップ 6 [信頼されたルート証明機関]を参照します。
ステップ 7 [次へ] をクリックします。
ステップ 8 [完了] をクリックします。
ステップ 9 証明書をインストールするには、 [はい] をクリックします。
インポートが成功したというメッセージが表示されます。 OK をクリックします。
ステップ 10 ダイアログボックスの右下にある OK をクリックします。
ステップ 11 証明書を信頼し、ダイアログボックスが再び表示されないようにするには、 [はい] をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
Netscape を使用した信頼できるフォルダへの証明書の保存
Netscape で HTTPS を使用すると、証明書のクレデンシャルを表示する、1 つのセッションでのみ証明書を信頼する、証明書の有効期限まで信頼する、証明書を信頼しない、という選択肢を利用できます。
ヒント 1 つのセッションでのみ証明書を信頼する場合は、HTTPS をサポートするアプリケーションにアクセスするたびに、この手順を繰り返す必要があります。証明書を信頼しない場合は、アプリケーションにアクセスできません。
信頼できるフォルダに証明書を保存するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Netscape を使用して、Cisco Unified CallManager Serviceability などのアプリケーションを参照します。
認証局のダイアログボックスが表示されます。
ステップ 2 次のオプション ボタンのいずれかをクリックします。
• [この証明書をこのセッションのために一時的に受け入れる]
• [この証明書を受け入れない/ この Web サイトに接続しない]
• [この証明書を永続的に受け入れる]
(注) [この証明書を受け入れない/ この Web サイトに接続しない]を選択した場合、アプリケーションは表示されません。
(注) 次に進む前に証明書のクレデンシャルを表示するには、[証明書を調査]をクリックします。クレデンシャルを確認し、[閉じる]をクリックします。
ステップ 3 OK をクリックします。
[セキュリティに関する警告]ダイアログボックスが表示されます。
ステップ 4 OK をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
Cisco Unified CallManager Serviceability のインターフェイスの使用
Cisco Unified CallManager Serviceability では、トラブルシューティングやサービス関連タスクの実行に加えて、次のタスクを実行できます。
• Dialed Number Analyzer にアクセスして、Cisco Unified CallManager のダイヤル プラン設定のテストと診断、テスト結果の分析、および結果を使用してダイヤル プランの調整を行うには、 Tools > Dialed Number Analyzer の順に選択して、Cisco Dialed Number Analyzer サービスをアクティブにします。Dialed Number Analyzer の使用方法の詳細については、『 Cisco Unified
CallManager Dialed Number Analyzer ガイド 』を参照してください。
• 1 つの特定ウィンドウに関するドキュメントを表示するには、Cisco Unified CallManager Serviceability で、 Help > This Page の順に選択します。
• このリリースの Cisco Unified CallManager で利用できるマニュアルのリストを表示(またはオンライン ヘルプの索引にアクセス)するには、Cisco Unified CallManager Serviceability で Help > Contents の順に選択します。
• Cisco Unified CallManager Serviceability で使用されるエラー コードを表示するには、 Help > Error Codes の順に選択します。エラー コードと説明が表示されます。
• サーバ上で実行されている Cisco Unified CallManager Serviceability のバージョンを確認するには、 Help > About の順に選択します。
• 設定のウィンドウから Cisco Unified CallManager Serviceability のホーム ページに直接移動するには、ウィンドウの右上にあるドロップダウン リストボックスから Cisco Unified CallManager Serviceability を選択して Go ボタンをクリックします。
• Cisco Unified CallManager の管理ページまたは他のアプリケーションにアクセスするには、ウィンドウの右上の [ナビゲーション] ドロップダウン リスト ボックスで適切なアプリケーションを選択します。
• Cisco Unified CallManager Serviceability でアイコンを使用するには、 表1-1 を参照してください。
表1-1 Cisco Unified CallManager Serviceability のアイコン
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新しい設定を追加します。 |
操作を取り消します。 |
指定した設定をクリアします。 |
選択した設定を削除します。 |
設定に関するオンライン ヘルプを表示します。 |
ウィンドウを更新して最新の設定を表示します。 |
選択したサービスを再起動します。 |
入力した情報を保存します。 |
設定のデフォルトを定義します。 |
選択したサービスを起動します。 |
選択したサービスを停止します。 |
アクセシビリティ機能
Cisco Unified CallManager Serviceability の管理には、ユーザがマウスを使用せずにウィンドウ上のボタンにアクセスできる機能が用意されています。これらのナビゲーション ショートカットにより、視覚障害を持つユーザにもアプリケーションが使用しやすくなります。
表1-2 は、キーボード ショートカットでインターフェイスをナビゲーションする際のガイドです。
表1-2 Cisco Unified CallManager Serviceability のナビゲーション ショートカット
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Alt |
ブラウザのメニュー バーにフォーカスを移動します。 |
Enter |
項目(メニュー オプション、ボタンなど)をフォーカスして選択します。 |
Alt、矢印キー |
ブラウザ メニュー間を移動します。 |
スペースバー |
チェックボックスのオン/オフなどのコントロールを切り替えます。 |
Tab |
タブ順の次の項目または次のコントロール グループにフォーカスを移動します。 |
Shift+Tab |
タブ順の前の項目またはグループにフォーカスを移動します。 |
矢印キー |
グループ内でコントロール間を移動します。 |
Home |
1 画面分を超える情報が存在する場合、ウィンドウの一番上に移動します。また、ユーザが入力したテキストの最初の行に移動します。 |
End |
ユーザが入力したテキストの最後の行に移動します。 1 画面分を超える情報が存在する場合、ウィンドウの一番下に移動します。 |
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