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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
シスコでは、Lync/OCS から IM and Presence サービスへのユーザの移行プロセスを支援するために、次のツールを提供しています。
連絡先リスト エクスポート ツール:ユーザの移行用に Microsoft サーバから連絡先リストを一括でエクスポートすることができます。
アカウント無効化ツール:移行するユーザの Microsoft サーバ アカウントを無効にできます。
アカウント削除ツール:移行するユーザを Microsoft サーバから削除することで、それらのユーザへのプレゼンス要求が後から IM and Presence サービス にルーティングされるようにします。
これらのユーザの移行ツールは、cisco.com の IM and Presence サービス ソフトウェア ダウンロード ページ(http://software.cisco.com/download/navigator.html?mdfid=280448682&flowid=37582)から、zip ファイルとしてまとめてダウンロードできます。
zip ファイルには、3 つのツールと version.txt という名前のテキスト ファイルが含まれています。 テキスト ファイルには、ツールの現在のバージョン番号が含まれており、ツールと同じフォルダに保存する必要があります。 ツールが別のフォルダに保存されている場合は、それぞれの場所にテキスト ファイルのコピーを保存する必要があります。 テキスト ファイルが同じフォルダにないと、ツールの実行時にエラーが表示され、ツールが実行されません。
ヒント |
ユーザ移行ツールのいずれかを実行しようとすると、「Application failed to initialize properly(アプリケーションが正常な初期化に失敗しました)」というエラーが表示される場合があります。 このエラーの原因は、.NET 2.0 フレームワークのインストールされていないユーザ移行ツールを実行しようとしていることです。 シスコが提供する各ユーザ移行ツールを使用するには、.NET Framework の少なくともバージョン 2.0 が、そのツールを実行している場所からサーバにインストールされている必要があります。 NET 2.0 フレームワークは、Windows Server 2003 R2 以降で標準としてインストールされています。 |
シスコでは、Lync/OCS から IM and Presence サービス にユーザを移行する前に次のタスクを実行するのを推奨しています。
IM and Presence サービス IM アドレスはユーザの ID が移行中も維持されるように OCS/Lync SIP URI(msRTCSIP-PrimaryUserAddress)と一致するように設定できます。 それが不可能な場合は、ユーザ名を変更する必要があります。
IM アドレス値をクラスタの IM and Presence サービス ノードに設定する詳細については、『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
Lync/OCS から IM and Presence サービス にユーザを移行する前に、IM and Presence サービスに関する [Maximum Contact List Size(連絡先リストの最大サイズ)] と [Maximum Watchers(ウォッチャの最大数)] の設定を無制限に設定することをシスコでは推奨しています。 そうすることで、移行されたユーザの各連絡先リストが IM and Presence サービスに完全にインポートされます。
すべてのユーザが IM and Presence サービスに移行されたら、IM and Presence サービスに関する [Maximum Contact List Size(連絡先リストの最大サイズ)] と [Maximum Watchers(ウォッチャの最大数)] の設定を目的の値にリセットします。 システムのデフォルト値は、[連絡先リストの最大サイズ(Maximum Contact List Size)] が 200 で、[ウォッチャの最大数(Maximum Watchers)] が 200 です。
次の手順では、[連絡先リストの最大サイズ(Maximum Contact List Size)] と [ウォッチャの最大数(Maximum Watchers)] の設定に無制限の値を設定する方法について説明します。
(注) |
マルチクラスタを導入している場合は、各クラスタで、この手順を実行する必要があります。 [Presence(プレゼンス)] の設定を変更すると、変更内容がクラスタ内のすべてのノードに適用されます。そのため、任意のクラスタ内の IM and Presence サービス データベースのパブリッシャ ノードでのみ設定するようにしてください。 |
移行中のユーザ エクスペリエンスを改善するために、シスコでは、移行プロセスを開始する前に、サブスクリプション要求の自動許可を許可することをお勧めします。 そのようにしないと、IM and Presence Service の各ユーザは、IM and Presence Service に連絡先としてインポートされるごとにサブスクリプション要求を手動で許可するように強制されます。 この設定は、必要に応じて、すべての移行が完了した後に無効にする必要があります。
次の手順は、サブスクリプション要求の自動許可を有効にする方法について説明します。
(注) |
この設定は、IM and Presence Service ではデフォルトで有効になっています。 |
(注) |
マルチクラスタを導入している場合は、各クラスタで、この手順を実行する必要があります。 [プレゼンス(Presence)] の設定を変更すると、変更内容がクラスタ内のすべてのノードに適用されます。そのため、任意のクラスタ内の IM and Presence データベースのパブリッシャ ノードでのみ設定するようにしてください。 |
Microsoft Lync から IM and Presence サービスにユーザを移行する場合は、Lync に残っているユーザは移行されたユーザの加入者通知のポップアップを受信することがあります。 この通知は、次の場合にのみ発生します。
Microsoft Lync のユーザの連絡先一覧に移行された連絡先も存在する場合、通知ポップアップはありません。 Microsoft Lync ユーザによって個々の通知ポップアップが処理されると、再び表示されることはありません。
Lync ユーザに新しい加入者通知ポップアップを受信させないようにする場合は、Lync のポップアップを無効化できます。 これらの通知ポップアップを無効化するには 2 つのオプションがあります。
ポップアップをディセーブルにすると、すべての Lync ユーザのすべてのポップアップは、再度有効にするまで無効になります。
(注) |
Microsoft Lync のポップアップを無効化および有効化するには、Lync フロント エンド サービスを再起動する必要があります。 |
Microsoft Lync ユーザのすべてのポップアップを無効にする場合は、ユーザの移行またはバッチのユーザの移行を開始する前に次の手順を完了します。
Microsoft Lync ユーザの通知ポップアップのための前のクライアント動作を復元するには、ユーザを移行した後、または一括でユーザを移行した後に、次の手順を実行します。
ステップ 1 |
Lync でクライアントのポップアップ動作を復元するには、次のコマンドを入力します。 Set-CSClientpolicy -EnableNotificationForNewSubscribers $Null |
ステップ 2 | を選択します。 |
ステップ 3 | サービス Lync フロント エンド サーバを右クリックして、[Restart(リスタート)] を選択します。 |
次の手順を使用し、IM and Presence サービスに構成された IM アドレス形式が Microsoft サーバの IM アドレス形式と連携することを確認します。
IM and Presence サービスが 2 つの IM アドレス スキームをサポートします。 Directory URI IM アドレス スキームを使用する場合は、IM and Presence サービスと Microsoft サーバ間の IM アドレス形式は連携します。 ただし、UserID@Default_Domain IM アドレス スキームを使用すると、IM アドレス スキームに不整合が生ずる可能性があります。
UserID@Default_Domain IM アドレス スキーム URI は、Cisco Unified Communications Manager ユーザ ID を IM and Presence サービスのデフォルト ドメインと組み合わせて構成されます。 いずれかの Lync/OCS URI が UserID@Default_Domain IM アドレス形式に一致しない場合、移行するユーザの URI を変更する必要があります。 Microsoft サーバ ユーザの各バッチを IM and Presence サービスに移行する前に、Microsoft サーバの URI のバッチを変更できます。
(注) |
リリース 10.0(1)以前のリリースについては、ユーザの最初のバッチを Microsoft サーバから IM and Presence サービスに移行する前にすべての Microsoft サーバ URI を変更する必要があります。 |
Directory URI IM アドレス スキームを使用する場合、Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence サービス クラスタに設定されたドメインと異なるドメインの Microsoft サーバのユーザは、名前を変更する必要はありません。 個々のユーザに異なる電子メール ドメインを割り当てることができます。 Microsoft サーバが異なるドメインにある場合、Microsoft サーバでドメイン間フェデレーションの IM and Presence サービスを設定し、フェデレーション機能に電子メールを設定する必要があります。
SIP URI 形式の詳細については、移行時のユーザの ID の維持に関するトピックを参照してください。
IM and Presence サービス IM アドレス スキームの詳細については、『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
IM and Presence サービスと Microsoft サーバ間のドメイン間フェデレーションの設定の詳細については、『Interdomain Federation for IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』ガイドを参照してください。
ステップ 1 | IM アドレス スキームがディレクトリ URI にセットされ、ディレクトリ URI が Cisco Unified Communications Manager の msRTCSIP-PrimaryUserAddress にマッピングされることを確認します。 Directory URI IM アドレス スキームが設定されていて、適切にマッピングされている場合、連携が保証されます。 IM and Presence サービスを設定して Directory URI アドレス スキームを使用できない場合は、次の手順に進みます。 |
ステップ 2 | IM and Presence サービスの現在の IM アドレス スキームの形式が Microsoft サーバで使用される形式と一致することを確認します。 IM アドレス形式が連携しない場合、移行前に Microsoft サーバのユーザの名前を変更する必要があります。 Microsoft サーバ SIP URI の変更の詳細については、次の手順を参照してください。 |
Lync ユーザの SIP URI 形式を変更するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 | Lync コントロール パネルから、[Users(ユーザ)] タブを選択します。 | ||
ステップ 2 | 変更するユーザを検索し、そのユーザをダブル クリックします。 | ||
ステップ 3 | [SIP address(SIP アドレス)] フィールドを変更します。 | ||
ステップ 4 |
[Commit(コミット)] をクリックします。
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IM and Presence サービスの連絡先リスト内のコンタクト ID を変更します。
OCS ユーザの SIP URI 形式を変更するには、Active Directory サーバで次の手順を実行します。
ステップ 1 | Active Directory サーバで、 を選択します。 | ||
ステップ 2 | 変更するユーザを検索し、そのユーザをダブル クリックします。 | ||
ステップ 3 | [Properties(プロパティ)] ウィンドウで [Live Communications(ライブ コミュニケーション)] タブを選択します。 | ||
ステップ 4 | [SIP URI(SIP URI)] フィールドを変更します。 | ||
ステップ 5 |
[OK] をクリックします。
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IM and Presence サービスの連絡先リスト内のコンタクト ID を変更します。
(注) |
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一連のユーザのコンタクト ID 名を変更する前に、コンタクト ID のリストとそれに対応する各コンタクト ID の新しい形式を含むファイルをアップロードする必要があります。 ファイルは次の形式の CSV ファイルである必要があります。
Contact ID, New Contact ID
ここでは、[Presence Topology User Assignment(プレゼンス トポロジ ユーザ割り当て)] ウィンドウに表示されるため、Contact ID がユーザの IM アドレスです。
次に、1 つのエントリを持つ CSV ファイルのサンプルを示します。
Contact ID, New Contact ID john.smith@example.com, jsmith@example.com
(注) |
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ジョブを実行すると、IM and Presence サービス一括管理ツール(BAT)は古いコンタクト ID を参照したユーザの連絡先リストを更新します。
CSV ファイルをアップロードして、ユーザのリストのコンタクト ID の名前を変更するには、次の手順を実行します。
(注) |
各IM and Presence サービス クラスタで次の手順を実行する必要があります。 |
ステップ 1 |
すべての連絡先リスト内で名前を変更するコンタクト ID のリストを含んだ CSV ファイルをアップロードします。 次の手順を実行します。
|
ステップ 2 | パブリッシャ ノードで [Cisco Unified CM IM and Presence Administration(Cisco Unified CM IM and Presence Administration)] ユーザ インターフェイスにログインします。 を選択します。 |
ステップ 3 | [File Name(ファイル名)] フィールドで、ユーザがアップロードしたファイルを選択します。 |
ステップ 4 | 次のいずれかのアクションを選択します。 |
ステップ 5 | [Submit(送信)] をクリックします。 ジョブをただちに実行するように選択した場合は、[Submit(送信)] を選択するとジョブが実行されます。 |
次の作業
Cisco Unified Communications Manager の Microsoft サーバのユーザ プロビジョニング
[ジョブ スケジューラ(Job Scheduler)] ウィンドウ( )からコンタクト ID の名前の変更ジョブの結果を確認できます。 CSV ファイルのエントリ数によって、一括管理ツールはファイルの内容を数分で処理します。 ただし、連絡先リストすべてを更新するには数時間かかる場合があります。 この間に処理している [ジョブのステータス(Job Status)] が表示され、ジョブの現在の進行状態が [ジョブの結果(Job Results)] セクションに表示されます。
(注) |
[Job Scheduler(ジョブ スケジューラ)] ページの [Job Results(ジョブの結果)] 領域は CSV ファイルが処理されている場合にのみ表示されます。 [処理されたレコードの数(Number Of Records Processed)] の値と [失敗したレコードの数(Number Of Records Failed)] の値は、CSV ファイルで処理されたエントリ数は表しません。これらの値は更新された連絡先リストの数と、更新に失敗した連絡先リストの数を表します。 |
コンタクト ID の名前が変更されると、Cisco Unified Communications Manager Lync/OCS のユーザをプロビジョニングすることができます。
Microsoft Lync または Microsoft Office Communications Server(OCS)から IM and Presence サービスにユーザを移行する最初の手順としては、Microsoft サーバのユーザを Cisco Unified Communications Manager にプロビジョニングし、IM and Presence サービスと IM and Presence サービスがサポートするクライアントに対してそれらのユーザにライセンスを付与します。
(注) |
ユーザが Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence サービスでプロビジョニングされた後、同じメンテナンス時間帯に完全なユーザの移行プロセスを完了することを推奨します。 ユーザを任意の時間帯で IM and Presence サービスと Microsoft サーバの両方にプロビジョニングすると、これらのユーザへのメッセージのルーティングは中断されます。 |
Cisco Unified Communications Manager での新規ユーザの設定、および IM and Presence サービスと IM and Presence がサポートするクライアントのライセンス要件については、『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
Lync/OCS は dbimpexp.exe と呼ばれるツールを提供します。 後日、必要に応じて Microsoft サーバに関する情報を復元できるように、このツールを使用して Microsoft サーバのユーザ連絡先リストの情報をバックアップすることをお勧めします。
IM and Presence サービスでサポートされているクライアントに Microsoft サーバ ユーザを移行するには、このツールを使用して個々の Microsoft サーバ ユーザまたはすべてのユーザの連絡先リストをバックアップできます。
dbimpexp.exe ツールの使用方法:http://www.ocspedia.com/Misc/Explore_Dbimpexp.aspx?ArticleID=41
シスコは、管理者がユーザを移行するために Lync/OCS から連絡先リストを一括でエクスポートできるように、連絡先リスト エクスポート ツール(ExportContacts.exe)を提供します。 ツールは、連絡先リストとエクスポートしてカンマ区切り値(CSV)ファイルに出力するために、Microsoft サーバのアプリケーション プログラミング インターフェイス(API)を使用します。 その後、IM and Presence サービス一括管理ツール(BAT)がこのファイルを使用し、これらの同じ連絡先リストを移行時に後から IM and Presence サービスにインポートできます。
(注) |
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このツールを実行すると、エクスポートした連絡先のリストを含むファイルが、ツールと同じディレクトリに作成されます。 ファイル名は ExportedContacts<Timestamp>.csv になります。 ファイルが作成されると、ファイル名にタイムスタンプが追加されるので、連絡先リスト エクスポート ツールを実行するたびに、一意の出力ファイルが作成されます。
また、連絡先リスト エクスポート ツールは、連絡先リストのエクスポート用に指定したユーザごとの Microsoft サーバ SIP URI を含む 2 番目のファイルも作成します。 ファイル名は、UserList<Timestamp>.txt で、これもツールと同じディレクトリに作成されます。
(注) |
UserList<Timestamp>.txt ファイルを連絡先リスト エクスポート ツールおよびアカウント無効化ツールの入力データとして使用できます。 |
さらに連絡先リスト エクスポート ツールは、ツールを実行するたびに、出力ファイルと同じディレクトリ内に一意のタイムスタンプ付きのログ ファイルを作成します。 ログ ファイルのファイル名は ExportContactsLog<Timestamp>.txt になります。
連絡先リスト エクスポート ツールを実行するたびに、ログ ファイルをチェックすることをお勧めします。 その後、ログ ファイルをスキャンしてあらゆる問題を解決できます。 各ログ ファイルの一番下に、次の情報が要約されています。
連絡先リスト エクスポート ツールには、NORMAL と STATSONLY という 2 つの実行モードがあります。 NORMAL は、ツールを実行する標準的な方法です。 このモードでは、エクスポートされた連絡先を含む CSV ファイル、ログ ファイル、およびユーザの Lync/OCS SIP URI ファイルという 3 つのファイルが作成されます。 STATSONLY モードでは、連絡先リスト エクスポート ツールはログ ファイルのみを作成します。 このモードでツールを実行すると、エクスポートされた連絡先の CSV ファイルと Microsoft サーバの SIP URI ファイルを作成する前に、エラーがあればそれを発見して修正することができます。
連絡先リスト エクスポート ツール(ExportContacts.exe)を使用すると、移行するユーザのリストを含む入力ファイルを指定できます。 その後、このツールが、入力ファイルで指定されたユーザの連絡先リストを取得します。 または、コマンドライン パラメータを指定することで、ローカル Lync/OCS データベース内のすべてのユーザの連絡先リストをエクスポートできます。
(注) |
連絡先リスト エクスポート ツールですべてのユーザをエクスポートする場合、それらを IM and Presence サービスに移行するか否かに関係なく、結果として生成される UserList<Timestamp>.txt ファイルにはドメイン内のすべての Microsoft サーバで有効なユーザの連絡先リストが含まれます。 後でアカウント無効化ツールおよびアカウント削除ツールへの入力として UserList<Timestamp>.txt ファイルを使用する場合、ドメイン内のすべてのユーザ アカウントがアカウント無効化ツールおよびアカウント削除ツールの影響を受けることに注意してください。 |
入力ファイルを使用する場合、次の入力ファイル形式がサポートされます。
入力ファイル形式 1:Microsoft サーバ SIP URI
sip:ann@foo.com sip:bob@foo.com sip:joe@foo.com sip:chuck@foo.com
入力ファイル形式 2:Active Directory 内の組織別のユーザ
この入力ファイル形式では、移行するユーザが含まれる Active Directory 内の組織単位(OU)を指定できます。 入力ファイルには、次の形式である必要があります。
DN:OU=OrgUnit1,OU=OrgUnit2,DC=DomainComp1,DC=DomainComp2
ここで、OrgUnit1 は、OrgUnit2 OU 内の OU で、DomainComp1 と DomainComp2 はドメイン コンポートです。 ドメインには通常、たとえば cisco.com ドメインに対する cisco および com のように、AD 内の 2 つのドメイン コンポーネントが含まれます。
また、単一の入力ファイルに複数の識別名(DN)を指定して、別の OU のユーザの連絡先リストをエクスポートできます。 複数の DN が指定されている入力ファイルの形式は次のとおりです。
DN:OU=firstOU,DC=DomainComp1,DC=DomainComp2 DN:OU=secondOU,DC=DomainComp1,DC=DomainComp2 DN:OU=thirdOU,DC=DomainComp1,DC=DomainComp2
次の手順は、ユーザの移行用に Microsoft サーバから連絡先リストを一括でエクスポートする方法について説明します。
ステップ 1 |
Standard Edition サーバまたは Enterprise Edition フロントエンド サーバに、シスコのユーザ移行ツールを含む zip ファイルをコピーし、解凍します。
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ステップ 2 | コマンド プロンプトを開き、連絡先リスト エクスポート ツールのある場所にディレクトリを変更します。 | ||||||||||
ステップ 3 |
コマンド プロンプトで、次のようにツールを実行します。
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ここでは、移行するユーザの Lync/OCS アカウントを無効化し、Active Directory の更新内容が Microsoft サーバに同期していることを確認する方法について説明します。
シスコでは、移行するユーザの Lync/OCS アカウントを無効にするツールを提供しています。 このツール(DisableAccount.exe)は Active Directory(AD)に接続し、アカウントを無効にするユーザの Microsoft サーバ属性を更新します。 アカウント無効化ツールの実行は、Microsoft のサーバで移行するユーザを無効にするために必要な 2 段階プロセスの最初の手順です。
移行するユーザのアカウントを無効にした後、削除ユーティリティに進む前に Microsoft サーバの LDAP 変更が同期されるまで待ちます。 LDAP 同期は最大 30 分かかります。
(注) |
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アカウント無効化ツールは、次のように 3 つの入力を受け付けます。
Microsoft サーバが存在する AD サーバの IP または FQDN
無効にする、Microsoft のサーバ ユーザ アカウントのリストを含む入力ファイル
エラー、情報、またはデバッグのいずれかでなければならないロギング レベル(デバッグが推奨設定)
アカウント無効化ツールは、入力ファイルから無効にするユーザのリストを読み込みます。 入力ファイルの各行は、連絡先リストの所有者を表します。 連絡先リストの所有者は、所有者の Microsoft サーバ SIP URI で表されます。たとえば、sip:bobjones@cisco.com などです。 次のファイルは、サンプルの入力ファイルです。
sip:ann@cisco.com sip:bob@cisco.com sip:joe@cisco.com sip@chuck@cisco.com
上記の形式に基づいて、独自の入力ファイルを作成することができます。 ただし、シスコでは、ファイル無効化ツールの入力ファイルとして、UserList<Timestamp>.txt ファイルを使用することをお勧めします。 UserList<Timestamp>.txt ファイルには、重複したユーザ、無効なユーザ、または存在しないユーザは含まれません。
アカウント無効化ツールを実行すると、DisableAccountLog<Timestamp>.txt と呼ばれる一意のタイムスタンプが付加されたログ ファイルがツールと同じディレクトリに生成されます。 ログファイルには、発生した障害やエラーに関する詳細が含まれています。
ステップ 1 |
Standard Edition サーバまたは Enterprise Edition フロントエンド サーバに、シスコのユーザ移行ツールを含む zip ファイルをコピーし、解凍します。
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ステップ 2 | コマンド プロンプトを開き、アカウント無効化ツールのある場所にディレクトリを変更します。 | ||
ステップ 3 |
コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。 DisableAccount.exe -s/LDAPServer -f/input_file -l/logLevel 引数の説明 |
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ステップ 4 | アカウント無効化ツールを実行した後は、毎回、DisableAccountLog<Timestamp>.txt ログ ファイルをチェックし、すべてのユーザが正常に無効になったかを確認します。 |
Lync/OCS アカウントを無効にするために Active Directory の更新が行われると、次のステップでは、Microsoft サーバにそれらの更新が同期されたかを確認します。 検証は、無効化された Microsoft サーバ アカウントがプロビジョニングされた Standard Edition サーバまたは Enterprise Edition プールで実行されます。 Microsoft サーバの LDAP 変更が削除ユーティリティに進む前に、同期するまで待つ必要があります。
(注) |
Microsoft サーバ配置によっては、これらの変更が Microsoft サーバに同期されるのに 30 分かかる場合があります。 |
ステップ 1 | 配置に応じて、次のいずれかを実行します。 |
ステップ 2 | 展開に応じて、次を確認してください。 |
(注) |
ユーザを移行するために Lync/OCS データベースからユーザデータを削除するには、Microsoft サーバのデータベースへの読み取り/書き込み権限を持っている必要があります。 |
Microsoft サーバは Microsoft サーバ データベースからユーザを削除するための管理方法を提供します。 ただし、この方法でデータベースからユーザを削除すると、他のユーザの連絡先リストからそのユーザが削除されます。 ユーザが他の Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator ユーザの連絡先リストから削除されないようにするため、Microsoft サーバ データベースからユーザを削除する代替方法を提供します。
この代替ツール(DeleteAccount.exe)を使用すると、移行するユーザを削除することで、それらのユーザへの可用性要求が後から IM and Presence サービスにルーティングされるようになります。 また、このツールは、削除されたユーザが Microsoft サーバに残っているユーザの連絡先リストから削除されないようにします。 アカウント削除ツールの実行は、Microsoft サーバでユーザの移行を無効にするための次の 2 段階のプロセスの 2 番目のステップです。 2 段階のプロセスは次のとおりです。
移行するユーザのアカウントを無効にした後、削除ユーティリティに進む前に Microsoft サーバの LDAP 変更が同期されるまで待ちます。 LDAP 同期は最大 30 分かかります。
(注) |
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アカウント削除ツールは、入力ファイルから削除するユーザのリストを読み込みます。 入力ファイルの各行は、連絡先リストの所有者を表します。 連絡先リストの所有者は、所有者の Microsoft サーバ SIP URI で表されます。たとえば、sip:bobjones@cisco.com などです。 次のファイルは、サンプルの入力ファイルです。
sip:ann@cisco.com sip:bob@cisco.com sip:joe@cisco.com sip@chuck@cisco.com
上記の形式に基づいて、独自の入力ファイルを作成することができます。 ただし、シスコでは、ファイル削除ツールの入力ファイルとして、UserList<Timestamp>.txt ファイルを使用することをお勧めします。 UserList<Timestamp>.txt ファイルには、重複したユーザ、無効なユーザ、または存在しないユーザは含まれません。
Standard Edition の配置環境でのアカウント削除ツールの実行
ユーザのリストのデータを削除する際には、各 Standard Edition サーバで一度このツールを実行する必要があります。 データベースは、Standard Edition サーバ上で混在します。
Enterprise Edition の配置環境でのアカウント削除ツールの実行
ユーザのリストのデータを削除する際には、各 Enterprise Edition プールで一度このツールを実行する必要があります。 Microsoft サーバのフロント エンドが接続する Lync/OCS データベース インスタンス名はツールの実行時に指定する必要があります。
注意 |
Lync Enterprise Edition には、このツールを最初にバック エンドのデータベース サーバで、次に各フロント エンド サーバで実行する必要があります。 Lync フロント エンドが接続する Lync のデータベース インスタンスの名前は、両方のオプションで指定する必要があります。 フロント エンド サーバのデータベースの名前は rtclocal です。 バック エンド サーバのデータベースのデフォルト名は rtc ですが、システムのインストール時に変更できます。 OCS Enterprise Edition のために、ツールはバック エンド データベース サーバだけで実行する必要があります。 |
ステップ 1 | このツールを実行する前に、Microsoft サーバ データベースへの読み取り/書き込み権限があることを確認します。 | ||
ステップ 2 |
Standard Edition サーバまたは Enterprise Edition プール サーバ(フロントエンドまたはバックエンド)の 1 つに、シスコのユーザ移行ツールを含む zip ファイルをコピーし、解凍します。
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ステップ 3 | コマンド プロンプトを開き、アカウント削除ツールのある場所にディレクトリを変更します。 | ||
ステップ 4 |
コマンド プロンプトで、次のようにコマンドを入力します。 DeleteAccount.exe -s/database_instance -f/input_file -l/logLevel 引数の説明
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ステップ 5 |
Standard Edition サーバまたは Enterprise Edition プールごとに、手順 1 ~ 3 を繰り返します。 トラブルシューティングのヒントについては、アカウント削除ツール を参照してください。 |
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ステップ 6 | Lync データベースからユーザ データを削除すると、各フロント エンド サーバで手順 2~4 を繰り返して行う必要があります。 フロント エンド サーバ データベースにアクセスするには、手順 4 のコマンドはフロント エンド サーバでローカルで実行する必要があります。 さらに、データベース インスタンスのパラメータに front-end_server_hostname\rtclocal を値として使用する必要があります。 |
IM and Presence Service の一括管理ツール(BAT)を使用して、Lync/OCS ユーザ連絡先リストを IM and Presence Service にインポートできます。
IM and Presence Service に Microsoft サーバ ユーザの連絡先リストをインポートするには、次の手順を実行してください。
(注) |
デフォルトの連絡先リストのインポート速度は、サーバ ハードウェアのタイプに基づいています。 [Cisco Unified IM and Presence Administration(Cisco Unified IM and Presence Administration)] ユーザ インターフェイスにログインし、 を選択することにより、連絡先リストのインポート レートを変更できます。 ただし、デフォルトのインポート速度を上げると、IM and Presence Service の CPU とメモリの使用率が増加します。 |
Microsoft サーバ ユーザの連絡先リストをインポートする手順は、ユーザ移行プロセスの最後のステップの 1 つです。 Microsoft サーバ ユーザの連絡先リストをインポートする前に、以下の手順を完了する必要があります。
Cisco Unified Communications Manager 上で Microsoft サーバ ユーザをプロビジョニングします。
Microsoft サーバ ユーザがライセンスを取得し、IM and Presence Service に割り当てられていることを確認します。
すべての連絡先リストが完全にインポートされるように、IM and Presence サービス の [連絡先リストの最大サイズ(Maximum Contact List Size)] と [ウォッチャの最大数(Maximum Watchers)] の設定が無制限に設定されていることを確認します。 無制限の連絡先リストとウォッチャの設定を参照してください。
連絡先リスト エクスポート ツールを実行し、ExportedContacts<Timestamp>.csv ファイルを生成します。 ユーザを移行するための連絡先リストのエクスポートを参照してください。
Microsoft サーバ ユーザが Microsoft サーバで完全にディセーブルになっていることを確認します。 Microsoft サーバのユーザの無効化を参照してください。
ExportedContacts<Timestamp>.csv ファイルを BAT を使用して IM and Presence サービス にアップロードする必要があります。 CSV ファイルのアップロード方法の詳細は、『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager(Cisco Unified Communications Manager での IM and Presence Service の設定および管理)』を参照してください。
『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』
CSV ファイルをアップロードしたら、Cisco Unified CM IM and Presence の管理ユーザ インターフェイスで新しい一括管理ジョブを作成し、ユーザ連絡先リストを更新する必要があります。 新しい一括管理ジョブの作成方法に関する手順については、『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』
一括管理ジョブが完了すると、IM and Presence サービス BAT 管理ツールは、連絡先リストのインポート ジョブの結果をログ ファイルに書き込みます。 新しい一括管理ジョブの作成方法に関する手順については、『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
Lync/OCS ユーザを Cisco Unified Communications Manager にプロビジョニングし、IM and Presence サービスと IM and Presence サービスでサポートされているクライアントのライセンスを付与したら、ユーザ デスクトップ上にクライアント ソフトウェアをインストールできます。 IM and Presence サービスにサポートされるクライアントの展開に関する詳細は、『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager(Cisco Unified Communications Manager での IM and Presence サービスの設定および管理)』を参照してください。
Lync/OCS から IM and Presence サービス にユーザを移行する前に、IM and Presence サービスに関する [Maximum Contact List Size(連絡先リストの最大サイズ)] と [Maximum Watchers(ウォッチャの最大数)] の設定を無制限に設定することをシスコでは推奨しています。 そうすることで、移行されたユーザの各連絡先リストが IM and Presence サービスに完全にインポートされます。
すべてのユーザが IM and Presence サービスに移行されたら、IM and Presence サービスに関する [Maximum Contact List Size(連絡先リストの最大サイズ)] と [Maximum Watchers(ウォッチャの最大数)] の設定を目的の値にリセットします。 システムのデフォルト値は、[連絡先リストの最大サイズ(Maximum Contact List Size)] が 200 で、[ウォッチャの最大数(Maximum Watchers)] が 200 です。
(注) |
Microsoft サーバから IM and Presence サービスへユーザの段階的な移行を実行する場合は、すべてのユーザが移行されるまで [Maximum Contact List Size(連絡先リストの最大サイズ)] と [Maximum Watchers(ウォッチャの最大数)] をリセットしないでください。 |
次の手順では、[連絡先リストの最大サイズ(Maximum Contact List Size)] と [ウォッチャの最大数(Maximum Watchers)] の設定に値を指定する方法について説明します。
(注) |
マルチクラスタを導入している場合は、各クラスタで、この手順を実行する必要があります。 [プレゼンス(Presence)] の設定を変更すると、変更内容がクラスタ内のすべてのノードに適用されます。そのため、任意のクラスタ内の IM and Presence サービス パブリッシャ ノードでのみ設定するようにしてください。 |
ステップ 1 | [Cisco Unified IM and Presence Administration(Cisco Unified IM and Presence Administration)] ユーザ インターフェイスにログインします。 を選択します。 |
ステップ 2 | [Maximum Contact List Size (per user)(連絡先リストの最大サイズ(ユーザごと))] では、[No Limit(制限なし)] オプションをオフにし、希望する制限値を入力します。 |
ステップ 3 | [Maximum Watchers (per user)(ウォッチャの最大数(ユーザごと))] では、[No Limit(制限なし)] オプションをオフにし、希望する制限値を入力します。 |
ステップ 4 | [Save(保存)] をクリックします。 |
ステップ 5 | クラスタ内のすべての IM and Presence サービス ノード上で Cisco XCP ルータを再起動します。 Cisco XCP ルータを再起動するには、[Cisco Unified IM and Presence Serviceability(Cisco Unified IM and Presence Serviceability)] ユーザ インターフェイスにログインし、 を選択します。 |
目次
- ユーザの移行
- シスコのユーザ移行ツール
- 移行前の推奨事項
- 無制限の連絡先リストとウォッチャの設定
- サブスクリプション要求の自動許可の有効化
- 加入者の通知ポップアップ
- Microsoft Lync ポップアップの無効化
- Microsoft Lync のポップアップ動作のリストア
- 移行するユーザ用の Microsoft サーバ SIP URI 形式の確認
- Lync SIP URI の変更
- OCS SIP URI の変更
- IM and Presence サービスの連絡先リスト内のコンタクト ID の変更
- コンタクト ID のジョブの名前変更結果
- Cisco Unified Communications Manager の Microsoft サーバのユーザ プロビジョニング
- ユーザの Microsoft サーバの連絡先リスト情報のバックアップ
- ユーザを移行するための連絡先リストのエクスポート
- Log File
- 実行モード
- 入力ファイルの形式
- Microsoft サーバのユーザの無効化
- 移行するユーザの Microsoft サーバ アカウントの無効化
- Active Directory 更新の Microsoft サーバへの同期の確認
- ユーザを移行するためのデータベースからのユーザ データの削除
- IM and Presence にユーザを移行するための連絡先リストのインポート
- BAT を使用した CSV ファイルのアップロード
- 新しい一括管理ジョブの作成
- 一括管理ジョブの結果
- ユーザ デスクトップへの IM and Presence サービス対応クライアントの展開
- 連絡先リストと最大ウォッチャの最大サイズのリセット
- シスコのユーザ移行ツール
- 移行前の推奨事項
- 移行するユーザ用の Microsoft サーバ SIP URI 形式の確認
- IM and Presence サービスの連絡先リスト内のコンタクト ID の変更
- Cisco Unified Communications Manager の Microsoft サーバのユーザ プロビジョニング
- ユーザの Microsoft サーバの連絡先リスト情報のバックアップ
- ユーザを移行するための連絡先リストのエクスポート
- Microsoft サーバのユーザの無効化
- ユーザを移行するためのデータベースからのユーザ データの削除
- IM and Presence にユーザを移行するための連絡先リストのインポート
- ユーザ デスクトップへの IM and Presence サービス対応クライアントの展開
- 連絡先リストと最大ウォッチャの最大サイズのリセット
シスコのユーザ移行ツール
シスコでは、Lync/OCS から IM and Presence サービスへのユーザの移行プロセスを支援するために、次のツールを提供しています。
連絡先リスト エクスポート ツール:ユーザの移行用に Microsoft サーバから連絡先リストを一括でエクスポートすることができます。
アカウント無効化ツール:移行するユーザの Microsoft サーバ アカウントを無効にできます。
アカウント削除ツール:移行するユーザを Microsoft サーバから削除することで、それらのユーザへのプレゼンス要求が後から IM and Presence サービス にルーティングされるようにします。
これらのユーザの移行ツールは、cisco.com の IM and Presence サービス ソフトウェア ダウンロード ページ(http://software.cisco.com/download/navigator.html?mdfid=280448682&flowid=37582)から、zip ファイルとしてまとめてダウンロードできます。
zip ファイルには、3 つのツールと version.txt という名前のテキスト ファイルが含まれています。 テキスト ファイルには、ツールの現在のバージョン番号が含まれており、ツールと同じフォルダに保存する必要があります。 ツールが別のフォルダに保存されている場合は、それぞれの場所にテキスト ファイルのコピーを保存する必要があります。 テキスト ファイルが同じフォルダにないと、ツールの実行時にエラーが表示され、ツールが実行されません。
ヒント
ユーザ移行ツールのいずれかを実行しようとすると、「Application failed to initialize properly(アプリケーションが正常な初期化に失敗しました)」というエラーが表示される場合があります。 このエラーの原因は、.NET 2.0 フレームワークのインストールされていないユーザ移行ツールを実行しようとしていることです。 シスコが提供する各ユーザ移行ツールを使用するには、.NET Framework の少なくともバージョン 2.0 が、そのツールを実行している場所からサーバにインストールされている必要があります。
NET 2.0 フレームワークは、Windows Server 2003 R2 以降で標準としてインストールされています。
移行前の推奨事項
シスコでは、Lync/OCS から IM and Presence サービス にユーザを移行する前に次のタスクを実行するのを推奨しています。
IM and Presence サービス IM アドレスはユーザの ID が移行中も維持されるように OCS/Lync SIP URI(msRTCSIP-PrimaryUserAddress)と一致するように設定できます。 それが不可能な場合は、ユーザ名を変更する必要があります。
IM アドレス値をクラスタの IM and Presence サービス ノードに設定する詳細については、『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
無制限の連絡先リストとウォッチャの設定
手順Lync/OCS から IM and Presence サービス にユーザを移行する前に、IM and Presence サービスに関する [Maximum Contact List Size(連絡先リストの最大サイズ)] と [Maximum Watchers(ウォッチャの最大数)] の設定を無制限に設定することをシスコでは推奨しています。 そうすることで、移行されたユーザの各連絡先リストが IM and Presence サービスに完全にインポートされます。
すべてのユーザが IM and Presence サービスに移行されたら、IM and Presence サービスに関する [Maximum Contact List Size(連絡先リストの最大サイズ)] と [Maximum Watchers(ウォッチャの最大数)] の設定を目的の値にリセットします。 システムのデフォルト値は、[連絡先リストの最大サイズ(Maximum Contact List Size)] が 200 で、[ウォッチャの最大数(Maximum Watchers)] が 200 です。
次の手順では、[連絡先リストの最大サイズ(Maximum Contact List Size)] と [ウォッチャの最大数(Maximum Watchers)] の設定に無制限の値を設定する方法について説明します。
(注)
マルチクラスタを導入している場合は、各クラスタで、この手順を実行する必要があります。 [Presence(プレゼンス)] の設定を変更すると、変更内容がクラスタ内のすべてのノードに適用されます。そのため、任意のクラスタ内の IM and Presence サービス データベースのパブリッシャ ノードでのみ設定するようにしてください。
ステップ 1 [Cisco Unified IM and Presence Administration(Cisco Unified IM and Presence Administration)] ユーザ インターフェイスにログインします。 を選択します。 ステップ 2 [Maximum Contact List Size (per user)(連絡先リストの最大サイズ(ユーザごと))] では、[No Limit(制限なし)] チェックボックスをオンにします。 ステップ 3 [Maximum Watchers (per user)(ウォッチャの最大数(ユーザごと))] では、[No Limit(制限なし)] チェックボックスをオンにします。 ステップ 4 [Save(保存)] をクリックします。 ステップ 5 クラスタ内のすべての IM and Presence サービス ノード上で Cisco XCP ルータを再起動します。 Cisco XCP ルータを再起動するには、[Cisco Unified IM and Presence Serviceability(Cisco Unified IM and Presence Serviceability)] ユーザ インターフェイスにログインし、 を選択します。
サブスクリプション要求の自動許可の有効化
手順移行中のユーザ エクスペリエンスを改善するために、シスコでは、移行プロセスを開始する前に、サブスクリプション要求の自動許可を許可することをお勧めします。 そのようにしないと、IM and Presence Service の各ユーザは、IM and Presence Service に連絡先としてインポートされるごとにサブスクリプション要求を手動で許可するように強制されます。 この設定は、必要に応じて、すべての移行が完了した後に無効にする必要があります。
次の手順は、サブスクリプション要求の自動許可を有効にする方法について説明します。
(注)
この設定は、IM and Presence Service ではデフォルトで有効になっています。
(注)
マルチクラスタを導入している場合は、各クラスタで、この手順を実行する必要があります。 [プレゼンス(Presence)] の設定を変更すると、変更内容がクラスタ内のすべてのノードに適用されます。そのため、任意のクラスタ内の IM and Presence データベースのパブリッシャ ノードでのみ設定するようにしてください。
ステップ 1 [Cisco Unified IM and Presence Administration(Cisco Unified IM and Presence Administration)] ユーザ インターフェイスにログインします。 を選択します。 ステップ 2 [Allow users to view the availability of other users without being prompted for approval(承認を確認する画面表示なしに他のユーザのアベイラビリティを表示することをユーザに許可)] チェックボックスをオンにします。 ステップ 3 [Save(保存)] をクリックします。 ステップ 4 クラスタ内のすべての IM and Presence サービス ノード上で Cisco XCP ルータを再起動します。 Cisco XCP ルータを再起動するには、[Cisco Unified IM and Presence Servicceability(Cisco Unified IM and Presence Servicceability)] ユーザ インターフェイスにログインします。 を選択します。
加入者の通知ポップアップ
Microsoft Lync から IM and Presence サービスにユーザを移行する場合は、Lync に残っているユーザは移行されたユーザの加入者通知のポップアップを受信することがあります。 この通知は、次の場合にのみ発生します。
Microsoft Lync のユーザの連絡先一覧に移行された連絡先も存在する場合、通知ポップアップはありません。 Microsoft Lync ユーザによって個々の通知ポップアップが処理されると、再び表示されることはありません。
Lync ユーザに新しい加入者通知ポップアップを受信させないようにする場合は、Lync のポップアップを無効化できます。 これらの通知ポップアップを無効化するには 2 つのオプションがあります。
ポップアップをディセーブルにすると、すべての Lync ユーザのすべてのポップアップは、再度有効にするまで無効になります。
(注)
Microsoft Lync のポップアップを無効化および有効化するには、Lync フロント エンド サービスを再起動する必要があります。
Microsoft Lync ポップアップの無効化
移行するユーザ用の Microsoft サーバ SIP URI 形式の確認
手順次の手順を使用し、IM and Presence サービスに構成された IM アドレス形式が Microsoft サーバの IM アドレス形式と連携することを確認します。
IM and Presence サービスが 2 つの IM アドレス スキームをサポートします。 Directory URI IM アドレス スキームを使用する場合は、IM and Presence サービスと Microsoft サーバ間の IM アドレス形式は連携します。 ただし、UserID@Default_Domain IM アドレス スキームを使用すると、IM アドレス スキームに不整合が生ずる可能性があります。
UserID@Default_Domain IM アドレス スキーム URI は、Cisco Unified Communications Manager ユーザ ID を IM and Presence サービスのデフォルト ドメインと組み合わせて構成されます。 いずれかの Lync/OCS URI が UserID@Default_Domain IM アドレス形式に一致しない場合、移行するユーザの URI を変更する必要があります。 Microsoft サーバ ユーザの各バッチを IM and Presence サービスに移行する前に、Microsoft サーバの URI のバッチを変更できます。
(注)
リリース 10.0(1)以前のリリースについては、ユーザの最初のバッチを Microsoft サーバから IM and Presence サービスに移行する前にすべての Microsoft サーバ URI を変更する必要があります。
Directory URI IM アドレス スキームを使用する場合、Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence サービス クラスタに設定されたドメインと異なるドメインの Microsoft サーバのユーザは、名前を変更する必要はありません。 個々のユーザに異なる電子メール ドメインを割り当てることができます。 Microsoft サーバが異なるドメインにある場合、Microsoft サーバでドメイン間フェデレーションの IM and Presence サービスを設定し、フェデレーション機能に電子メールを設定する必要があります。
SIP URI 形式の詳細については、移行時のユーザの ID の維持に関するトピックを参照してください。
IM and Presence サービス IM アドレス スキームの詳細については、『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
IM and Presence サービスと Microsoft サーバ間のドメイン間フェデレーションの設定の詳細については、『Interdomain Federation for IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』ガイドを参照してください。
ステップ 1 IM アドレス スキームがディレクトリ URI にセットされ、ディレクトリ URI が Cisco Unified Communications Manager の msRTCSIP-PrimaryUserAddress にマッピングされることを確認します。 Directory URI IM アドレス スキームが設定されていて、適切にマッピングされている場合、連携が保証されます。 IM and Presence サービスを設定して Directory URI アドレス スキームを使用できない場合は、次の手順に進みます。 ステップ 2 IM and Presence サービスの現在の IM アドレス スキームの形式が Microsoft サーバで使用される形式と一致することを確認します。 IM アドレス形式が連携しない場合、移行前に Microsoft サーバのユーザの名前を変更する必要があります。 Microsoft サーバ SIP URI の変更の詳細については、次の手順を参照してください。
次の作業
Lync SIP URI の変更
手順
ステップ 1 Lync コントロール パネルから、[Users(ユーザ)] タブを選択します。 ステップ 2 変更するユーザを検索し、そのユーザをダブル クリックします。 ステップ 3 [SIP address(SIP アドレス)] フィールドを変更します。 ステップ 4 [Commit(コミット)] をクリックします。
ヒント 複数の SIP URI を変更するには、Set-CsUser cmdlet を使用します。 詳細については、http://technet.microsoft.com/en-us/library/gg398510.aspxを参照してください。
次の作業IM and Presence サービスの連絡先リスト内のコンタクト ID を変更します。
OCS SIP URI の変更
手順
ステップ 1 Active Directory サーバで、 を選択します。 ステップ 2 変更するユーザを検索し、そのユーザをダブル クリックします。 ステップ 3 [Properties(プロパティ)] ウィンドウで [Live Communications(ライブ コミュニケーション)] タブを選択します。 ステップ 4 [SIP URI(SIP URI)] フィールドを変更します。 ステップ 5 [OK] をクリックします。
(注) 複数の SIP URI を変更する場合は、Microsoft が提供する System.DirectoryServices を使用して、影響を受ける各ユーザの msRTCSIP-PrimaryUserAddress プロパティを更新します。 詳細については、http://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms180835(v=vs.80).aspxを参照してください。
次の作業
IM and Presence サービスの連絡先リスト内のコンタクト ID を変更します。
IM and Presence サービスの連絡先リスト内のコンタクト ID の変更
手順
(注)
この手順は、Lync/OCS SIP URI を変更した場合にのみ必要です。 URI 形式の詳細については、移行時の維ユーザ ID の維持に関するトピックを参照してください。
IM and Presence サービスでは、変更された Microsoft サーバ ユーザをイネーブルにする前にこの手順を実行する必要があります。
このツールは、あらかじめスケジュールされたメンテナンスの時間帯に実行することを推奨します。
一連のユーザのコンタクト ID 名を変更する前に、コンタクト ID のリストとそれに対応する各コンタクト ID の新しい形式を含むファイルをアップロードする必要があります。 ファイルは次の形式の CSV ファイルである必要があります。
Contact ID, New Contact ID
ここでは、[Presence Topology User Assignment(プレゼンス トポロジ ユーザ割り当て)] ウィンドウに表示されるため、Contact ID がユーザの IM アドレスです。
次に、1 つのエントリを持つ CSV ファイルのサンプルを示します。
Contact ID, New Contact ID john.smith@example.com, jsmith@example.com
(注)
適切なコンタクト ID がある CSV ファイルをコンパイルする必要があります。
ヘッダーのコンタクト ID と新しいコンタクト ID がすべての CSV ファイルにあることを確認する必要があります。
ジョブを実行すると、IM and Presence サービス一括管理ツール(BAT)は古いコンタクト ID を参照したユーザの連絡先リストを更新します。
CSV ファイルをアップロードして、ユーザのリストのコンタクト ID の名前を変更するには、次の手順を実行します。
(注)
各IM and Presence サービス クラスタで次の手順を実行する必要があります。
ステップ 1 すべての連絡先リスト内で名前を変更するコンタクト ID のリストを含んだ CSV ファイルをアップロードします。 次の手順を実行します。
- IM and Presence サービス データベース パブリッシャ ノードで、[Cisco Unified CM IM and Presence Administration(Cisco Unified CM IM and Presence Administration)] ユーザ インターフェイスにログインします。 を選択します。
- [Add New(新規追加)] をクリックします。
- [Browse(参照)] をクリックして CSV ライセンス ファイルを配置し、選択します。
- ターゲットとして [Contact(コンタクト)] を選択します。
- トランザクション タイプとして [Rename Contacts – Custom File(コンタクト名を変更 - カスタマイズされたファイル)] を選択します。
- [Save(保存)] を選択してファイルをアップロードします。
ステップ 2 パブリッシャ ノードで [Cisco Unified CM IM and Presence Administration(Cisco Unified CM IM and Presence Administration)] ユーザ インターフェイスにログインします。 を選択します。 ステップ 3 [File Name(ファイル名)] フィールドで、ユーザがアップロードしたファイルを選択します。 ステップ 4 次のいずれかのアクションを選択します。 ステップ 5 [Submit(送信)] をクリックします。 ジョブをただちに実行するように選択した場合は、[Submit(送信)] を選択するとジョブが実行されます。
次の作業
Cisco Unified Communications Manager の Microsoft サーバのユーザ プロビジョニング
コンタクト ID のジョブの名前変更結果
[ジョブ スケジューラ(Job Scheduler)] ウィンドウ( )からコンタクト ID の名前の変更ジョブの結果を確認できます。 CSV ファイルのエントリ数によって、一括管理ツールはファイルの内容を数分で処理します。 ただし、連絡先リストすべてを更新するには数時間かかる場合があります。 この間に処理している [ジョブのステータス(Job Status)] が表示され、ジョブの現在の進行状態が [ジョブの結果(Job Results)] セクションに表示されます。
(注)
[Job Scheduler(ジョブ スケジューラ)] ページの [Job Results(ジョブの結果)] 領域は CSV ファイルが処理されている場合にのみ表示されます。 [処理されたレコードの数(Number Of Records Processed)] の値と [失敗したレコードの数(Number Of Records Failed)] の値は、CSV ファイルで処理されたエントリ数は表しません。これらの値は更新された連絡先リストの数と、更新に失敗した連絡先リストの数を表します。
コンタクト ID の名前が変更されると、Cisco Unified Communications Manager Lync/OCS のユーザをプロビジョニングすることができます。
Cisco Unified Communications Manager の Microsoft サーバのユーザ プロビジョニング
Microsoft Lync または Microsoft Office Communications Server(OCS)から IM and Presence サービスにユーザを移行する最初の手順としては、Microsoft サーバのユーザを Cisco Unified Communications Manager にプロビジョニングし、IM and Presence サービスと IM and Presence サービスがサポートするクライアントに対してそれらのユーザにライセンスを付与します。
(注)
ユーザが Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence サービスでプロビジョニングされた後、同じメンテナンス時間帯に完全なユーザの移行プロセスを完了することを推奨します。 ユーザを任意の時間帯で IM and Presence サービスと Microsoft サーバの両方にプロビジョニングすると、これらのユーザへのメッセージのルーティングは中断されます。
Cisco Unified Communications Manager での新規ユーザの設定、および IM and Presence サービスと IM and Presence がサポートするクライアントのライセンス要件については、『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
ユーザの Microsoft サーバの連絡先リスト情報のバックアップ
Lync/OCS は dbimpexp.exe と呼ばれるツールを提供します。 後日、必要に応じて Microsoft サーバに関する情報を復元できるように、このツールを使用して Microsoft サーバのユーザ連絡先リストの情報をバックアップすることをお勧めします。
IM and Presence サービスでサポートされているクライアントに Microsoft サーバ ユーザを移行するには、このツールを使用して個々の Microsoft サーバ ユーザまたはすべてのユーザの連絡先リストをバックアップできます。
ユーザを移行するための連絡先リストのエクスポート
シスコは、管理者がユーザを移行するために Lync/OCS から連絡先リストを一括でエクスポートできるように、連絡先リスト エクスポート ツール(ExportContacts.exe)を提供します。 ツールは、連絡先リストとエクスポートしてカンマ区切り値(CSV)ファイルに出力するために、Microsoft サーバのアプリケーション プログラミング インターフェイス(API)を使用します。 その後、IM and Presence サービス一括管理ツール(BAT)がこのファイルを使用し、これらの同じ連絡先リストを移行時に後から IM and Presence サービスにインポートできます。
(注)
- このツールはサポートされているすべての Microsoft サーバ プラットフォームに対して実行できます。
任意の Standard Edition サーバまたは Enterprise Edition フロントエンド サーバで実行できます。
Lync ユーザの連絡先リストをエクスポートするために、連絡先リスト エクスポート ツールは、Lync RTC データベースへの読み取りアクセスおよび LDAP への読み取りアクセスを要求します。 また dbo の実行アカウント権限が RTC データベースに付与されることを確認する必要があります。
このツールを実行しても、Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator にログインしている他の Microsoft サーバ ユーザの機能には影響しません。 ただし、シスコでは、Microsoft サーバおよび Active Directory システムへの負荷を減らすために、予定されたメンテナンス ウィンドウの中でこのツールを実行することをお勧めします。
このツールを実行すると、エクスポートした連絡先のリストを含むファイルが、ツールと同じディレクトリに作成されます。 ファイル名は ExportedContacts<Timestamp>.csv になります。 ファイルが作成されると、ファイル名にタイムスタンプが追加されるので、連絡先リスト エクスポート ツールを実行するたびに、一意の出力ファイルが作成されます。
また、連絡先リスト エクスポート ツールは、連絡先リストのエクスポート用に指定したユーザごとの Microsoft サーバ SIP URI を含む 2 番目のファイルも作成します。 ファイル名は、UserList<Timestamp>.txt で、これもツールと同じディレクトリに作成されます。
(注)
UserList<Timestamp>.txt ファイルを連絡先リスト エクスポート ツールおよびアカウント無効化ツールの入力データとして使用できます。
Log File
実行モード
連絡先リスト エクスポート ツールには、NORMAL と STATSONLY という 2 つの実行モードがあります。 NORMAL は、ツールを実行する標準的な方法です。 このモードでは、エクスポートされた連絡先を含む CSV ファイル、ログ ファイル、およびユーザの Lync/OCS SIP URI ファイルという 3 つのファイルが作成されます。 STATSONLY モードでは、連絡先リスト エクスポート ツールはログ ファイルのみを作成します。 このモードでツールを実行すると、エクスポートされた連絡先の CSV ファイルと Microsoft サーバの SIP URI ファイルを作成する前に、エラーがあればそれを発見して修正することができます。
入力ファイルの形式
手順連絡先リスト エクスポート ツール(ExportContacts.exe)を使用すると、移行するユーザのリストを含む入力ファイルを指定できます。 その後、このツールが、入力ファイルで指定されたユーザの連絡先リストを取得します。 または、コマンドライン パラメータを指定することで、ローカル Lync/OCS データベース内のすべてのユーザの連絡先リストをエクスポートできます。
(注)
連絡先リスト エクスポート ツールですべてのユーザをエクスポートする場合、それらを IM and Presence サービスに移行するか否かに関係なく、結果として生成される UserList<Timestamp>.txt ファイルにはドメイン内のすべての Microsoft サーバで有効なユーザの連絡先リストが含まれます。 後でアカウント無効化ツールおよびアカウント削除ツールへの入力として UserList<Timestamp>.txt ファイルを使用する場合、ドメイン内のすべてのユーザ アカウントがアカウント無効化ツールおよびアカウント削除ツールの影響を受けることに注意してください。
入力ファイルを使用する場合、次の入力ファイル形式がサポートされます。
入力ファイル形式 1:Microsoft サーバ SIP URI
- 入力ファイルの各行は、連絡先リストの所有者を表します。
- 連絡先リストの所有者は、所有者の Microsoft サーバ SIP URI で表されます。たとえば、sip:bobjones@foo.com などです。
- 次のファイルは、サンプルの入力ファイルです。
sip:ann@foo.com sip:bob@foo.com sip:joe@foo.com sip:chuck@foo.com入力ファイル形式 2:Active Directory 内の組織別のユーザ
この入力ファイル形式では、移行するユーザが含まれる Active Directory 内の組織単位(OU)を指定できます。 入力ファイルには、次の形式である必要があります。
DN:OU=OrgUnit1,OU=OrgUnit2,DC=DomainComp1,DC=DomainComp2ここで、OrgUnit1 は、OrgUnit2 OU 内の OU で、DomainComp1 と DomainComp2 はドメイン コンポートです。 ドメインには通常、たとえば cisco.com ドメインに対する cisco および com のように、AD 内の 2 つのドメイン コンポーネントが含まれます。
また、単一の入力ファイルに複数の識別名(DN)を指定して、別の OU のユーザの連絡先リストをエクスポートできます。 複数の DN が指定されている入力ファイルの形式は次のとおりです。
DN:OU=firstOU,DC=DomainComp1,DC=DomainComp2 DN:OU=secondOU,DC=DomainComp1,DC=DomainComp2 DN:OU=thirdOU,DC=DomainComp1,DC=DomainComp2次の手順は、ユーザの移行用に Microsoft サーバから連絡先リストを一括でエクスポートする方法について説明します。
ステップ 1 Standard Edition サーバまたは Enterprise Edition フロントエンド サーバに、シスコのユーザ移行ツールを含む zip ファイルをコピーし、解凍します。
(注) 抽出した後、Microsoft サーバ上の別の場所にシスコのユーザ移行ツールのいずれかを移動した場合は、ツールが現在のバージョンを出力できるように新しい場所に version.txt ファイルもコピーする必要があります。
ステップ 2 コマンド プロンプトを開き、連絡先リスト エクスポート ツールのある場所にディレクトリを変更します。 ステップ 3 コマンド プロンプトで、次のようにツールを実行します。
ExportContacts.exe -s/LDAPServer -f/input_file -l/logLevel -r/run_mode -i/database_instance
- LDAPServer:Microsoft サーバ ユーザが保存される AD サーバの IP または FQDN
- input_file:Microsoft サーバの SIP URI のリストを含むテキスト ファイル、または移行するユーザが含まれている AD の組織単位の識別名のリストを含むテキスト ファイル
- logLevel:ロギング レベル。次のいずれかである必要があります。
run_mode:実行モード。次のいずれかである必要があります。
database_instance:Lync データ ストアのインスタンス名。 このパラメータは、Lync ユーザの連絡先をエクスポートする場合にのみ必要です。
入力例は次のとおりです。
ExportContacts.exe -s/LDAPServer -f/ALL -l/logLevel -r/run_mode -i/database_instance
- LDAPServer:Microsoft サーバ ユーザが保存される AD サーバの IP または FQDN
- logLevel:ロギング レベル。次のいずれかである必要があります。
database_instance:Lync データ ストアのインスタンス名。 このパラメータは、Lync ユーザの連絡先をエクスポートする場合にのみ必要です。
(注) このコマンドは、指定したドメインのすべての Microsoft サーバで有効なユーザの連絡先リストを、それらを IM and Presence サービスに移行するかどうかに関係なくエクスポートします。 アカウント無効化ツールおよびアカウント削除ツールへの入力としてこのコマンドから作成される UserList<Timestamp>.txt ファイルを使用する場合、ドメイン内のすべてのユーザ アカウントがアカウント無効化ツールおよびアカウント削除ツールの影響を受けることに注意してください。
(注) 正しい連絡先リストの移行を確認するには、連絡先リストを IM and Presence サービスにインポートする前に、エクスポートされた連絡先リストの所有者を Microsoft サーバで完全に無効にする必要があります。
次の作業
関連資料
Microsoft サーバのユーザの無効化
移行するユーザの Microsoft サーバ アカウントの無効化
手順シスコでは、移行するユーザの Lync/OCS アカウントを無効にするツールを提供しています。 このツール(DisableAccount.exe)は Active Directory(AD)に接続し、アカウントを無効にするユーザの Microsoft サーバ属性を更新します。 アカウント無効化ツールの実行は、Microsoft のサーバで移行するユーザを無効にするために必要な 2 段階プロセスの最初の手順です。
移行するユーザのアカウントを無効にした後、削除ユーティリティに進む前に Microsoft サーバの LDAP 変更が同期されるまで待ちます。 LDAP 同期は最大 30 分かかります。
(注)
- このツールは、サポートされているすべての Microsoft サーバ プラットフォームで実行できます。
任意の Standard Edition サーバまたは Enterprise Edition フロントエンド サーバでこのツールを実行できます。
このツールを実行しても、Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator にログインしている他の Microsoft サーバ ユーザの機能には影響しません。 ただし、シスコでは、Microsoft サーバおよび Active Directory システムへの負荷を減らすために、予定されたメンテナンス ウィンドウの中でこのツールを実行することをお勧めします。
アカウント無効化ツールは、次のように 3 つの入力を受け付けます。
Microsoft サーバが存在する AD サーバの IP または FQDN
無効にする、Microsoft のサーバ ユーザ アカウントのリストを含む入力ファイル
エラー、情報、またはデバッグのいずれかでなければならないロギング レベル(デバッグが推奨設定)
アカウント無効化ツールは、入力ファイルから無効にするユーザのリストを読み込みます。 入力ファイルの各行は、連絡先リストの所有者を表します。 連絡先リストの所有者は、所有者の Microsoft サーバ SIP URI で表されます。たとえば、sip:bobjones@cisco.com などです。 次のファイルは、サンプルの入力ファイルです。
sip:ann@cisco.com sip:bob@cisco.com sip:joe@cisco.com sip@chuck@cisco.com上記の形式に基づいて、独自の入力ファイルを作成することができます。 ただし、シスコでは、ファイル無効化ツールの入力ファイルとして、UserList<Timestamp>.txt ファイルを使用することをお勧めします。 UserList<Timestamp>.txt ファイルには、重複したユーザ、無効なユーザ、または存在しないユーザは含まれません。
アカウント無効化ツールを実行すると、DisableAccountLog<Timestamp>.txt と呼ばれる一意のタイムスタンプが付加されたログ ファイルがツールと同じディレクトリに生成されます。 ログファイルには、発生した障害やエラーに関する詳細が含まれています。
ステップ 1 Standard Edition サーバまたは Enterprise Edition フロントエンド サーバに、シスコのユーザ移行ツールを含む zip ファイルをコピーし、解凍します。
(注) 抽出した後、Microsoft サーバ上の別の場所にシスコのユーザ移行ツールのいずれかを移動した場合は、ツールが現在のバージョンを出力できるように新しい場所に version.txt ファイルもコピーする必要があります。
ステップ 2 コマンド プロンプトを開き、アカウント無効化ツールのある場所にディレクトリを変更します。 ステップ 3 コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。 DisableAccount.exe -s/LDAPServer -f/input_file -l/logLevel
引数の説明
ステップ 4 アカウント無効化ツールを実行した後は、毎回、DisableAccountLog<Timestamp>.txt ログ ファイルをチェックし、すべてのユーザが正常に無効になったかを確認します。
次の作業
Active Directory 更新の Microsoft サーバへの同期の確認
手順Lync/OCS アカウントを無効にするために Active Directory の更新が行われると、次のステップでは、Microsoft サーバにそれらの更新が同期されたかを確認します。 検証は、無効化された Microsoft サーバ アカウントがプロビジョニングされた Standard Edition サーバまたは Enterprise Edition プールで実行されます。 Microsoft サーバの LDAP 変更が削除ユーティリティに進む前に、同期するまで待つ必要があります。
(注)
Microsoft サーバ配置によっては、これらの変更が Microsoft サーバに同期されるのに 30 分かかる場合があります。
ステップ 1 配置に応じて、次のいずれかを実行します。 ステップ 2 展開に応じて、次を確認してください。
次の作業
関連資料
ユーザを移行するためのデータベースからのユーザ データの削除
手順
(注)
ユーザを移行するために Lync/OCS データベースからユーザデータを削除するには、Microsoft サーバのデータベースへの読み取り/書き込み権限を持っている必要があります。
Microsoft サーバは Microsoft サーバ データベースからユーザを削除するための管理方法を提供します。 ただし、この方法でデータベースからユーザを削除すると、他のユーザの連絡先リストからそのユーザが削除されます。 ユーザが他の Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator ユーザの連絡先リストから削除されないようにするため、Microsoft サーバ データベースからユーザを削除する代替方法を提供します。
この代替ツール(DeleteAccount.exe)を使用すると、移行するユーザを削除することで、それらのユーザへの可用性要求が後から IM and Presence サービスにルーティングされるようになります。 また、このツールは、削除されたユーザが Microsoft サーバに残っているユーザの連絡先リストから削除されないようにします。 アカウント削除ツールの実行は、Microsoft サーバでユーザの移行を無効にするための次の 2 段階のプロセスの 2 番目のステップです。 2 段階のプロセスは次のとおりです。
移行するユーザのアカウントを無効にした後、削除ユーティリティに進む前に Microsoft サーバの LDAP 変更が同期されるまで待ちます。 LDAP 同期は最大 30 分かかります。
(注)
- このツールは、サポートされているすべての Microsoft サーバ プラットフォームで実行できます。
任意の Standard Edition サーバまたは Enterprise Edition プールでこのツールを実行できます。
このツールを実行しても、Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator にログインしている他の Microsoft サーバ ユーザの機能には影響しません。 ただし、シスコでは、Microsoft サーバおよび Active Directory システムへの負荷を減らすために、予定されたメンテナンス ウィンドウの中でこのツールを実行することをお勧めします。
アカウント削除ツールは、入力ファイルから削除するユーザのリストを読み込みます。 入力ファイルの各行は、連絡先リストの所有者を表します。 連絡先リストの所有者は、所有者の Microsoft サーバ SIP URI で表されます。たとえば、sip:bobjones@cisco.com などです。 次のファイルは、サンプルの入力ファイルです。
sip:ann@cisco.com sip:bob@cisco.com sip:joe@cisco.com sip@chuck@cisco.com上記の形式に基づいて、独自の入力ファイルを作成することができます。 ただし、シスコでは、ファイル削除ツールの入力ファイルとして、UserList<Timestamp>.txt ファイルを使用することをお勧めします。 UserList<Timestamp>.txt ファイルには、重複したユーザ、無効なユーザ、または存在しないユーザは含まれません。
Standard Edition の配置環境でのアカウント削除ツールの実行
ユーザのリストのデータを削除する際には、各 Standard Edition サーバで一度このツールを実行する必要があります。 データベースは、Standard Edition サーバ上で混在します。
Enterprise Edition の配置環境でのアカウント削除ツールの実行
ユーザのリストのデータを削除する際には、各 Enterprise Edition プールで一度このツールを実行する必要があります。 Microsoft サーバのフロント エンドが接続する Lync/OCS データベース インスタンス名はツールの実行時に指定する必要があります。
注意
Lync Enterprise Edition には、このツールを最初にバック エンドのデータベース サーバで、次に各フロント エンド サーバで実行する必要があります。 Lync フロント エンドが接続する Lync のデータベース インスタンスの名前は、両方のオプションで指定する必要があります。 フロント エンド サーバのデータベースの名前は rtclocal です。 バック エンド サーバのデータベースのデフォルト名は rtc ですが、システムのインストール時に変更できます。
OCS Enterprise Edition のために、ツールはバック エンド データベース サーバだけで実行する必要があります。
ステップ 1 このツールを実行する前に、Microsoft サーバ データベースへの読み取り/書き込み権限があることを確認します。 ステップ 2 Standard Edition サーバまたは Enterprise Edition プール サーバ(フロントエンドまたはバックエンド)の 1 つに、シスコのユーザ移行ツールを含む zip ファイルをコピーし、解凍します。
(注) 抽出した後、Microsoft サーバ上の別の場所にシスコのユーザ移行ツールのいずれかを移動した場合は、ツールが現在のバージョンを出力できるように新しい場所に version.txt ファイルもコピーする必要があります。
ステップ 3 コマンド プロンプトを開き、アカウント削除ツールのある場所にディレクトリを変更します。 ステップ 4 コマンド プロンプトで、次のようにコマンドを入力します。 DeleteAccount.exe -s/database_instance -f/input_file -l/logLevel
引数の説明
database_instance:Lync/OCS プールのデータベース インスタンスの名前
input_file:削除する Microsoft サーバ ユーザ アカウントのリストを含むファイルである UserList<Timestamp>.txt
logLevel:エラー、情報、またはデバッグのいずれかでなければならないロギング レベル(デバッグが推奨設定)
(注) コマンドを実行すると、アカウント削除ツールによって DeleteAccountLog<Timestamp>.txt と呼ばれる一意のタイムスタンプが付加されたログ ファイルがツールと同じディレクトリに生成されます。 ログファイルには、発生した障害やエラーに関する詳細が含まれています。
ステップ 5 Standard Edition サーバまたは Enterprise Edition プールごとに、手順 1 ~ 3 を繰り返します。 トラブルシューティングのヒントについては、アカウント削除ツール を参照してください。
ステップ 6 Lync データベースからユーザ データを削除すると、各フロント エンド サーバで手順 2~4 を繰り返して行う必要があります。 フロント エンド サーバ データベースにアクセスするには、手順 4 のコマンドはフロント エンド サーバでローカルで実行する必要があります。 さらに、データベース インスタンスのパラメータに front-end_server_hostname\rtclocal を値として使用する必要があります。
次の作業
IM and Presence にユーザを移行するための連絡先リストのインポート
IM and Presence Service の一括管理ツール(BAT)を使用して、Lync/OCS ユーザ連絡先リストを IM and Presence Service にインポートできます。
IM and Presence Service に Microsoft サーバ ユーザの連絡先リストをインポートするには、次の手順を実行してください。
(注)
デフォルトの連絡先リストのインポート速度は、サーバ ハードウェアのタイプに基づいています。 [Cisco Unified IM and Presence Administration(Cisco Unified IM and Presence Administration)] ユーザ インターフェイスにログインし、 を選択することにより、連絡先リストのインポート レートを変更できます。 ただし、デフォルトのインポート速度を上げると、IM and Presence Service の CPU とメモリの使用率が増加します。
はじめる前にMicrosoft サーバ ユーザの連絡先リストをインポートする手順は、ユーザ移行プロセスの最後のステップの 1 つです。 Microsoft サーバ ユーザの連絡先リストをインポートする前に、以下の手順を完了する必要があります。
Cisco Unified Communications Manager 上で Microsoft サーバ ユーザをプロビジョニングします。
Microsoft サーバ ユーザがライセンスを取得し、IM and Presence Service に割り当てられていることを確認します。
すべての連絡先リストが完全にインポートされるように、IM and Presence サービス の [連絡先リストの最大サイズ(Maximum Contact List Size)] と [ウォッチャの最大数(Maximum Watchers)] の設定が無制限に設定されていることを確認します。 無制限の連絡先リストとウォッチャの設定を参照してください。
連絡先リスト エクスポート ツールを実行し、ExportedContacts<Timestamp>.csv ファイルを生成します。 ユーザを移行するための連絡先リストのエクスポートを参照してください。
Microsoft サーバ ユーザが Microsoft サーバで完全にディセーブルになっていることを確認します。 Microsoft サーバのユーザの無効化を参照してください。
BAT を使用した CSV ファイルのアップロード
ExportedContacts<Timestamp>.csv ファイルを BAT を使用して IM and Presence サービス にアップロードする必要があります。 CSV ファイルのアップロード方法の詳細は、『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager(Cisco Unified Communications Manager での IM and Presence Service の設定および管理)』を参照してください。
新しい一括管理ジョブの作成
CSV ファイルをアップロードしたら、Cisco Unified CM IM and Presence の管理ユーザ インターフェイスで新しい一括管理ジョブを作成し、ユーザ連絡先リストを更新する必要があります。 新しい一括管理ジョブの作成方法に関する手順については、『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
ユーザ デスクトップへの IM and Presence サービス対応クライアントの展開
Lync/OCS ユーザを Cisco Unified Communications Manager にプロビジョニングし、IM and Presence サービスと IM and Presence サービスでサポートされているクライアントのライセンスを付与したら、ユーザ デスクトップ上にクライアント ソフトウェアをインストールできます。 IM and Presence サービスにサポートされるクライアントの展開に関する詳細は、『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager(Cisco Unified Communications Manager での IM and Presence サービスの設定および管理)』を参照してください。
連絡先リストと最大ウォッチャの最大サイズのリセット
手順Lync/OCS から IM and Presence サービス にユーザを移行する前に、IM and Presence サービスに関する [Maximum Contact List Size(連絡先リストの最大サイズ)] と [Maximum Watchers(ウォッチャの最大数)] の設定を無制限に設定することをシスコでは推奨しています。 そうすることで、移行されたユーザの各連絡先リストが IM and Presence サービスに完全にインポートされます。
すべてのユーザが IM and Presence サービスに移行されたら、IM and Presence サービスに関する [Maximum Contact List Size(連絡先リストの最大サイズ)] と [Maximum Watchers(ウォッチャの最大数)] の設定を目的の値にリセットします。 システムのデフォルト値は、[連絡先リストの最大サイズ(Maximum Contact List Size)] が 200 で、[ウォッチャの最大数(Maximum Watchers)] が 200 です。
(注)
Microsoft サーバから IM and Presence サービスへユーザの段階的な移行を実行する場合は、すべてのユーザが移行されるまで [Maximum Contact List Size(連絡先リストの最大サイズ)] と [Maximum Watchers(ウォッチャの最大数)] をリセットしないでください。
次の手順では、[連絡先リストの最大サイズ(Maximum Contact List Size)] と [ウォッチャの最大数(Maximum Watchers)] の設定に値を指定する方法について説明します。
(注)
マルチクラスタを導入している場合は、各クラスタで、この手順を実行する必要があります。 [プレゼンス(Presence)] の設定を変更すると、変更内容がクラスタ内のすべてのノードに適用されます。そのため、任意のクラスタ内の IM and Presence サービス パブリッシャ ノードでのみ設定するようにしてください。
ステップ 1 [Cisco Unified IM and Presence Administration(Cisco Unified IM and Presence Administration)] ユーザ インターフェイスにログインします。 を選択します。 ステップ 2 [Maximum Contact List Size (per user)(連絡先リストの最大サイズ(ユーザごと))] では、[No Limit(制限なし)] オプションをオフにし、希望する制限値を入力します。 ステップ 3 [Maximum Watchers (per user)(ウォッチャの最大数(ユーザごと))] では、[No Limit(制限なし)] オプションをオフにし、希望する制限値を入力します。 ステップ 4 [Save(保存)] をクリックします。 ステップ 5 クラスタ内のすべての IM and Presence サービス ノード上で Cisco XCP ルータを再起動します。 Cisco XCP ルータを再起動するには、[Cisco Unified IM and Presence Serviceability(Cisco Unified IM and Presence Serviceability)] ユーザ インターフェイスにログインし、 を選択します。