番号をダイヤルするときの問題
症状
番号をダイヤルするときに問題が発生します。
考えられる原因
ダイヤル プランは、番号および番号グループのリストです。このリストは、特定の番号列が収集されるときに、コールの送信先となるデバイス(電話機やゲートウェイなど)を Cisco CallManager に知らせます。ダイヤル プランは、ルータのスタティック ルーティング テーブルに似ています。
ダイヤル プランに関連すると思われる問題のトラブルシューティングを行う前に、ダイヤル プランの概念、基本的なコール ルーティング、およびプランニングが入念に検討され正しく設定されていることを確認してください。多くの場合、プランニングと設定に問題があります。詳細については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』のルート プランの設定に関する章を参照してください。
推奨処置
1. コールを発信している Directory Number(DN; 電話番号)を識別します。
2. その DN のコール検索スペースを識別します。
ヒント コール検索スペースにより、コールの発信にどの番号を使用できるかが決まります。
3. 該当する場合、どのデバイスでコール検索スペースがこの DN に関連付けられているかを識別します。必ず正しいデバイスを識別してください。複数回線の着信表示がサポートされているため、複数のデバイスに同じ DN が設定されている場合があります。デバイスのコール検索スペースに注意してください。
コールの発信元が Cisco IP Phone である場合は、特定の回線(DN)およびその回線が関連付けられているデバイスがコール検索スペースを持つことに注意してください。コールの発信時に、コール検索スペースが結合されます。たとえば、回線インスタンス 1000 がコール検索スペース AccessLevelX を持ち、内線番号が 1000 に設定されている Cisco IP Phone がコール検索スペース AccessLevelY を持つ場合、その回線からコールを発信すると、Cisco CallManager はコール検索スペース
AccessLevelX と AccessLevelY に含まれるパーティションを検索します。
4. コール検索スペースに関連付けられているパーティションを識別します。
ヒント パーティションにより、デバイスまたはルート リストへの許可されるコールが決まります。
5. デバイスのどのパーティションにコールが発信されるか(または発信されないか)を識別します。
6. ダイヤルされている番号を識別します。ユーザが 2 つ目の発信音を聞いたかどうか、聞いた場合はいつ聞いたかに注意します。すべての番号を入力した後にユーザには何が聞こえるか(リオーダー、速いビジー音)にも注意します。その前に、ユーザにプログレス トーンが聞こえるかどうかを確認します。発信者は、番号間タイマーが切れるのを待たなければならないことがあるため、最後の番号を入力してから少なくとも 10 秒間待つ必要があります。
7. Cisco CallManager Administration で Route Plan Report を生成し、そのレポートを使用して、問題のコールのコール検索スペース内にあるパーティションのすべてのルート パターンを調べます。
8. 必要に応じて、ルート パターンまたはルート フィルタを追加または変更します。
9. コールの送信先のルート パターンを検出できる場合は、そのパターンが指すルート リストまたはゲートウェイに注意します。
10. それがルート リストである場合、どのルート グループがそのリストに含まれているか、およびどのゲートウェイがそのルート グループに含まれているかを確認します。
11. 適切なデバイスが Cisco CallManager に登録されていることを確認します。
12. ゲートウェイが Cisco CallManager にアクセスできない場合は、show tech コマンドを使用して、その情報を取り込んで確認します。
13. @ 記号に注意します。このマクロは、多くの異なる機能を含むように展開できます。これは、多くの場合、フィルタリング オプションと組み合せて使用されます。
14. デバイスがパーティションに含まれていない場合、そのデバイスはヌル パーティションまたはデフォルト パーティションに含まれていると考えられます。すべてのユーザが、そのデバイスにコールできます。システムは、常に、ヌル パーティションを最後に検索します。
15. 9.@ パターンに一致する外線番号にダイヤルし、コールが通じるまでに 10 秒かかる場合は、フィルタリング オプションを確認します。デフォルトでは、9.@ パターンを使用する場合、7 桁の番号がダイヤルされると、Cisco IP Phone は 10 秒待ってからコールを発信します。
LOCAL-AREA-CODE DOES-NOT- EXIST および END-OF-DIALING DOES-NOT-EXIST と表示されるパターンにルート フィルタを適用する必要があります。