この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
Cisco Emergency Responder(Emergency Responder)は、緊急事態に迅速かつ効率的に対処するために役立つ緊急通信システムです。 電話網内の誰かが緊急コールをかけると、Emergency Responder から自動的に通知され、通報はその地域の緊急応答機関(PSAP)のオペレータにルーティングされます。 Emergency Responder が提供する内線番号を使用すると、Emergency Responder User Web インターフェイスを通じて、発信者の所在地を調べることができます。 発信者の所在地がわかると、緊急事態が発生した現場に向かったり、支援を送ったり、会社の緊急応答ポリシーの要件を完了したりできます。
また、Emergency Responder には受信した緊急コールの記録が保守されるため、後でその情報を利用できます。
Web で警告を表示し、緊急コールに関する詳細情報を取得するには、Emergency Responder にログインする必要があります。
次に、誰かが緊急コールをかけたときに発生する状況の概要について説明します。
(注) |
Emergency Responder では、自動的に追跡された電話についてのみ、ポート名が表示されます。 |
(注) |
Emergency Responder から提供されるのは発信者の内線番号のみです。実際の緊急コールを聞くことはできません。 |
(注) |
確認応答されていないコールは、赤のリンクで示されます。 確認応答されたコールは黒のリンクで示されます。 Emergency Responder User Web インターフェイスに対するアクセス権を持つすべてのセキュリティ担当者(オンサイト警告担当者)には、[Emergency Call Alert] ウィンドウに同じ緊急コールが表示されます。 コールを確認応答すると、Emergency Responder によってリストからコールが削除されます。 |
コール レコードが [Emergency Call Alert] ウィンドウから削除されても、そのコールに関する情報は Emergency Responder に保存されます。 確認応答した後に緊急コールに関する情報を確認するには、コール履歴を表示します (コール履歴の表示方法については、緊急コールの履歴を表示を参照してください)。また、電話の内線番号を調べて、発信者の所在地に関する詳細情報を表示することもできます (発信者の所在地に関する詳細情報の表示については、緊急コール情報を参照してください)。
この手順では、Emergency Responder にログインし、[Emergency Call Alert] ウィンドウが表示されていることを想定しています。
Emergency Responder へのログイン手順については、User Web インターフェイスのアクセスを参照してください。
Emergency Responder User Web サイトの任意のページから [Emergency Call Alert] ウィンドウを表示するには、[Web Alert] を選択します。
ステップ 1 | [Emergency Call Alert] ウィンドウで、確認応答する緊急コールの [ACKNOWLEDGE] をクリックします。 メッセージが表示され、確認応答の確定が求められます。 |
ステップ 2 | [OK] をクリックします。 この [Emergency Call Alert] ウィンドウと、システムの各オンサイト警告担当者の [Emergency Call Alert] ウィンドウが更新され、確認応答したコールが削除されます。 |
緊急コールに応答するには、[Emergency Call Alert] ウィンドウに表示されている以外の情報が必要になったり、警察や他の緊急状況担当者に対する詳細情報の提供が必要になることがあります(緊急コールの履歴を表示を参照してください)。
緊急コールに関する詳細情報を確認するには、[Emergency Call Alert] ウィンドウでそのコール レコードをクリックします。
住所や 3 桁のエリア コードなど、表示する情報は、システム管理者がシステムを設定した方法によって変わります。 この詳細情報は、PSAP オペレータに表示される詳細情報と同じです。
また、詳細情報には発信者の正確な所在地について記載されていない可能性もありますが、緊急コールの発信元地域は記載されます。 この詳細情報が緊急コールの発信者の所在地を特定するために役立たない場合、システム管理者に相談してください。
次の表では、[Emergency Call Alert] ウィンドウのコール レコードをクリックしたときに表示されるフィールドについて説明します。
フィールド名 |
説明 |
---|---|
ERL Name |
そのコールの場所についてシステム管理者が設定したゾーン名。 |
House Number |
建物の所在番地の数値(170 West Tasman 通りの 170 など)。 |
House Number Suffix |
ある場合は、House Number の枝番号(/2 など)。 |
Street Name |
建物の住所の通りの名前。 |
Street Suffix |
通りの種類(大通りを示す AV など)。 |
Prefix Directional |
通りの名前の先頭に方向の記号が含まれる場合はその記号(北を示す N など)。 |
Post Directional |
通りの名前の末尾に方向の記号が含まれる場合はその記号(北を示す N など)。 |
Community Name |
住所のコミュニティ名(市、町、地域の名前など)。 |
State |
2 文字の州の略称。 |
Main NPA |
発信番号に関連付けられているメイン番号の 3 桁のエリア コード。 |
Customer Name |
ERL に関連付けられているサブスクライバ名。通常はユーザの会社名。 |
Class of Service |
ERL のサービス クラス。 |
Type of Service |
ERL のサービスの種類。 |
Exchange |
その電話を提供する電話オフィスの Local Exchange Carrier(LEC; 地域通信事業者)の交換識別子。 |
Main Telephone No. |
ERL に関連付けられているメインの電話番号(ERL のセキュリティ オフィスの番号)。 |
Order Number |
このレコードを確立または更新するアクティビティのサービス受付番号。 |
Extract Date |
レコードが作成される日付。 |
County ID |
ゾーンの郡の識別コード(米国では、米国国勢調査局によって郡に割り当てられている連邦情報処理標準(FIPS))。 |
Company ID |
National Emergency Number Association(NENA)が登録した、ユーザの会社の識別コード。 |
Zip Code |
住所の郵便番号。 |
Zip Code Extension |
郵便番号と 4 桁の番号。 |
Customer Code |
顧客コード。自分のコードがわからない場合、サービス プロバイダーから入手します。 |
Comments |
オプションのコメント。この ERL から緊急コールが発信された場合、PSAP に表示されることがあります。 |
Longitude |
ERL の経度。 |
Latitude |
ERL の緯度。 |
Elevation |
ERL の標高。 |
TAR Code |
Taxing Area Rate(TAR)コード。 |
Location |
電話の正確な場所を特定するために役立つ、自由形式の追加の場所情報。 たとえば、このウィンドウで複数のフィールドに定義されている住所をここに記載することもできます。 |
[Emergency Call Alert] ウィンドウに表示されなくなった後に、コールに関する場所の詳細情報を確認する必要がある場合、内線番号を調べるには電話検索を使用します。 発信者の内線番号がわからない場合、[Call History] ウィンドウで探すことができます。 コール履歴を表示する方法については、緊急コールの履歴を表示を参照してください。
(注) |
電話検索では、電話番号を完全に入力する必要があります。 検索では、電話番号の前に「+」を付加した、E.164 電話番号計画を使用できます。 |
ヒント |
|
ステップ 1 | メイン メニューから [Phone Search] を選択します。 [Locate Phone by Extension] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 2 |
[Phone Extension] フィールドに、詳細情報を確認する発信者の内線番号を入力し、[Find] をクリックします。 緊急コール情報 では、電話の内線番号を調べるときに表示されるフィールドについて説明します。 [Emergency Call Alert] ウィンドウに戻るには、メイン メニューの [Web Alert] を選択します。 発信者に関する詳細情報がウィンドウの下部に表示されます。 |
Emergency Responder には、緊急コールの過去 10,000 件の履歴レコードが維持されています。
場合によっては、法執行機関や他の緊急応答担当者に最近のコール履歴情報を提供する必要があります。また、この情報はレポートの目的にも使用されます。 たとえば、特定の時間に受信する平均的な数の緊急コールに対応するために、十分なセキュリティ担当者(オンサイトの警告担当者)がいるかどうかを会社が判断する場合などです。
緊急コールの履歴を維持することで、特定の日付、特定の発信者、またはコールを説明する特定のキーワードに基づいて、緊急コールの発信数の詳細を表示できます。 また、コール レコードの [Comments] フィールドにアクセスして、緊急状況の特性、対処内容など、緊急コールについてその他の情報を入力または表示することもできます。
ステップ 1 | メイン メニューから [Call History] を選択します。 [Call History] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 2 |
ドロップダウン リストとテキスト フィールドを使用して、そのコールの検索条件を入力します。 条件を追加するには [More] をクリックし、最後に追加した条件を削除するには [Fewer] をクリックします。
|
||
ステップ 3 |
[Find] をクリックします。 指定した検索条件を満たすコールに関する情報が表示されます。 1 つのウィンドウに収まらない情報がある場合、Emergency Responder ではコールの表示に複数ウィンドウが使用されます。 その他の情報を表示するには、リンクをクリックするか、[Page] フィールドにページ番号を入力して [Page] リンクをクリックします。 |
||
ステップ 4 |
緊急コールに関するコメントを入力または変更するには、そのコール レコードの [Comments] フィールドの [Edit] リンクをクリックします。 [Call Details] ウィンドウが表示されます。 [Call Details] ウィンドウの [Comments About The Call] フィールドにコメントが表示されます。 |
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ステップ 5 | [Close] をクリックして [Call Details] ウィンドウを閉じます。 |
次の表は、緊急コールの履歴を表示するときに表示されるフィールドを示します。
フィールド名 |
説明 |
---|---|
ERL Name |
そのコールの場所についてシステム管理者が設定したゾーン名。 |
Caller’s Extension |
緊急コールが発信される内線番号。 |
Caller’s Name |
Unified CM で設定した、発信者のアラート名。 |
Time |
緊急コールが発信される時刻。 |
Date |
緊急コールが発信される日付。 |
ELIN Used |
緊急コールが切れた場合に、PSAP オペレータが緊急コールの発信者に連絡するために使用するコールバック番号。 |
Location |
電話の場所。電話が手動で設定されるか、スイッチ ポートまたは IP サブネットに基づいて設定されるかによって変わります。 |
Call Acknowledged |
[Web Alert] ウィンドウ上のコールの確認応答ステータス。 |
Acknowledged By |
コールを確認応答したユーザの ID。 |
Time Acknowledged |
コールが確認応答される時刻。 |
Date Acknowledged |
コールが確認応答される日付。 |
Comments |
コールに関するコメントを入力できる [Edit] リンクを含むフィールド。 コメントの入力の詳細については、緊急コールの履歴を表示 を参照してください。 |
ヒント |
Emergency Responder には、緊急コールの過去 10,000 件の履歴レコードが維持されています。 以前の緊急コールについてコールの詳細情報を取得する必要がある場合、情報の提供をシステム管理者に依頼してください。 システム管理者がそのレコードを保存している可能性があります。 |
Cisco Emergency Responder には、マウスを使用せずにウィンドウ上のボタンにアクセスできる機能が用意されています。 このようなナビゲーション ショートカットは、視力に問題があるか目の見えない担当者がアプリケーションを使用する際に役立ちます。
次の表は、キーボード ショートカットを使用したインターフェイス操作のガイドとして使用します。
キー入力 |
アクション |
---|---|
Alt |
フォーカスをブラウザのメニュー バーに移動します。 |
Enter |
フォーカスがあるアイテム(メニュー オプション、ボタンなど)を選択します。 |
Alt、矢印キー |
ブラウザ メニュー間を移動します。 |
スペースバー |
チェックボックスのオンとオフなど、コントロールを切り替えます。 |
Tab |
タブ順の次のアイテムまたは次のコントロール グループにフォーカスを移動します。 |
Shift+Tab |
タブ順の前のアイテムまたはグループにフォーカスを移動します。 |
矢印キー |
グループ内のコントロール間を移動します。 |
ホーム |
複数ウィンドウにわたる情報がある場合、ウィンドウの一番上に移動します。 また、ユーザが入力したテキストの先頭に移動します。 |
完了 |
ユーザが入力したテキストの行末に移動します。 複数ウィンドウにわたる情報がある場合、ウィンドウの一番下に移動します。 |
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