ユーザ レポートの概要
CAR では、次の 3 レベルのユーザ向けにレポート機能が用意されています。
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管理者 - システム レポートを生成する次の操作を行います。
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ロード バランシング
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システムのパフォーマンス
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トラブルシューティング
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マネージャ:予算編成やセキュリティの目的でのコール モニタリングや、コールの音声品質を判断する場合に役立つユーザ、部門、および QoS に関するレポートを生成します。
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個々のユーザ:コールの課金レポートを生成します。
(注) |
職務機能に応じて、一部のレポートを表示するのにアクセス制限がある場合があります。 |
ユーザ レポートの説明
ユーザ、マネージャ、および CAR 管理者は、ユーザ レポートを生成できます。CAR には、次のユーザ レポートが含まれています。
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課金
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個人:ユーザ、マネージャ、および CAR 管理者が使用できます。個人課金では、指定する日付範囲のコール情報が示されます。ユーザは、自身の通話の課金についての要約情報または詳細情報を生成、参照、またはメールで送信することができます。アプリケーション ユーザも兼ねている CAR 管理者は、このレポートを取得できません。
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部門:マネージャおよび CAR 管理者が使用できます。部門用課金では、コール情報および Quality of Service(QoS)レーティングが示されます。マネージャの場合、部下であるすべてのユーザが行ったコール、またはマネージャが選択したユーザのみの、コールの要約レポートまたは詳細レポートを生成できます。CAR 管理者の場合、システム内の一部またはすべてのユーザが行ったコールの要約レポートまたは詳細レポートを生成できます。このレポートは、システム全体でユーザ レベルでのすべてのコールを追跡する場合に参考にできます。
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上位 N 件
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料金別:マネージャおよび CAR 管理者が使用できます。料金別上位 N 件レポートには、指定した期間中のコールのうち、発生した課金が最大の上位ユーザのリストが表示されます。接続先別に生成されるレポートには、発生した課金が最大の接続先のリストが表示されます。すべてのコールについて生成されるレポートには、発生した課金が最大のコールのリストが表示されます。マネージャの場合、指定した期間中に部下のユーザによって行われたすべてのコールのうち、料金が上位の情報がレポートに含まれます。CAR 管理者の場合、指定した期間中にシステム上のすべてのユーザによって行われたすべてのコールのうち、料金が上位の情報がレポートに含まれます。
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接続時間別:マネージャおよび CAR 管理者が使用できます。接続時間別上位 N 件レポートには、指定した期間中のコールのうち、発生したコールの接続時間が最大の上位ユーザのリストが表示されます。接続先別に生成されるレポートには、発生した接続時間が最大の接続先のリストが表示されます。すべてのコールについて生成されるレポートには、発生した接続時間が最大のコールのリストが表示されます。マネージャの場合、指定した日付範囲中に部下のユーザによって行われたすべてのコールのうち、接続時間が最も長いユーザから、上位のユーザのリストがレポートに表示されます。CAR 管理者の場合、指定した日付範囲中に行われたすべてのコールのうち、接続時間が最も長いユーザから、上位のユーザのリストがレポートに表示されます。
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コール数別:マネージャおよび CAR 管理者が使用できます。コール数別上位 N 件レポートには、発生したコール数が最大のユーザのリストが表示されます。内線番号ごとに生成されるレポートには、指定した期間中のコールのうち、発信または受信したコール数が最大の内線番号のリストが表示されます。マネージャの場合、指定した日付範囲中に部下のユーザのうち、ユーザまたは内線番号別のコール数が上位のリストがレポートに表示されます。CAR 管理者の場合、システム上の各ユーザまたは各内線番号のコール数のうち、コール数が上位のリストがレポートに表示されます。個人ユーザが生成するレポートには、発生したコール数が最大のユーザのリストが表示されます。内線番号別に生成されるレポートには、グループ(マネージャの場合)またはシステム(CAR 管理者の場合)で、発信または受信したコール数が最大の内線番号のリストが表示されます。
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Cisco Unified Communications Manager Assistant
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マネージャ コールの使用状況:CAR 管理者が使用できます。Cisco Unified Communications Manager Assistant(IPMA)の要約レポートまたは詳細レポートには、IPMA マネージャの完了コール使用状況の詳細が示されます。マネージャ レポートには、マネージャが自身のために処理するコールのみ、アシスタントがマネージャのために処理するコールのみ、またはマネージャとアシスタントの両方がマネージャのために処理するコールを含めることができます。
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アシスタント コールの使用状況:CAR 管理者が使用できます。Cisco IPMA の要約レポートおよび詳細レポートには、IPMA アシスタントの完了コールの使用状況が示されます。アシスタント レポートには、アシスタントが自身のために処理するコールのみ、アシスタントがマネージャのために処理するコールのみ、アシスタントが自身およびマネージャのために処理するコールを含めることができます。
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Cisco IP Phone サービス:CAR 管理者が使用できます。Cisco IP Phone サービス レポートには、選択した Cisco IP Phone サービス、選択した各サービスに加入しているユーザの数、および、選択した各サービスの使用率が表示されます。広範囲なビジネス目的および娯楽目的での使用に対して、サービスを作成できます。広告など、サービスに関連する収益がある場合、このレポートを使用して、サービスに登録しているユーザの数を特定できます。また、このレポートを使用して、選択したサービスの人気度を表示することもできます。
メール レポート
CAR では、すべてのレポートを電子メールで送信できます。CAR では、すべてのレポート ウィンドウから電子メールでレポートを送信できます。最初にレポートを参照してから送信することもできます。
始める前に
レポートを電子メールで送信するには、まず、有効なメール パラメータを設定します。メール パラメータを使用すると、CAR では、システムにある電子メール サーバを使用して電子メールを送信できます。詳細については、メール サーバ パラメータの設定を参照してください。また、生成するレポートの詳細も設定します。
次の手順では、CAR レポートを電子メールで送信する方法について説明します。
手順
ステップ 1 |
任意の [CAR レポート(CAR Reports)] ウィンドウ内で、またはレポートの参照後に、[レポートの送信(Send Report)] ボタンをクリックします。 [メールの送信先(Mail To)] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 2 |
レポートの送信先のユーザの電子メール ID を入力します。 |
ステップ 3 |
[宛先(To)] をクリックすると、ユーザを検索できます。 [ユーザ検索(User Search)] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 4 |
[名(First Name)] フィールドおよび [姓(Last Name)] フィールドに、ユーザの名または姓の文字を入力し、[検索(Search)] をクリックします。 同じページに [ユーザ検索結果(User Search Results)] ウィンドウが表示され、入力した検索基準に一致するすべてのユーザのリストが表示されます。 |
ステップ 5 |
レポートの送信先のユーザの行で、[選択(Select)] リンクをクリックします。 選択したユーザが、[メールの送信先(Mail To)] ウィンドウの [宛先(To)] フィールドに追加されます。この手順を繰り返して、このレポートのコピーを電子メールで送信するユーザのリストにユーザを追加します。 |
ステップ 6 |
すべてのユーザを追加したら、[ユーザ検索(User Search)] ウィンドウで [閉じる(Close)] をクリックします。 [ユーザの検索(Search Users)] ウィンドウに表示されているユーザが、[メールの送信先(Mail To)] ウィンドウの [宛先(To)] フィールドにコピーされます。 |
ステップ 7 |
[Cc] フィールドにユーザを追加する場合は、[Cc] をクリックし、ステップ 4 から ステップ 6 で説明されている手順と同じ手順に従います。 |
ステップ 8 |
[件名(Subject)] フィールドに、メッセージの件名を入力します(任意)。 |
ステップ 9 |
[メッセージ(Message)] 領域に、メッセージを入力します(任意)。 |
ステップ 10 |
[送信(Send)] をクリックします。 |
CSV レポートの表示
CSV レポートのデータは、見やすい状態で適切に表示されていない場合があります。データを整然と表記して正しい形式でレポートを参照するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 |
Web ブラウザで CSV レポートを開きます。 |
ステップ 2 |
レポート上の任意の場所を右クリックし、[ソースの表示(View Source)] を選択します。 レポートがテキスト ファイルとして開きます。 |
ステップ 3 |
CSV ファイル拡張子付きでテキスト ファイルを保存します。 |
ステップ 4 |
CSV ファイルを開きます。 データが正しい形式で表示されます。 |
ユーザの検索
CAR の多くのレポートには検索機能があるため、ユーザを検索できます。次の CAR ユーザ レポートは、ユーザでの検索をサポートしています。部門課金と個人課金、料金別上位 N 件、接続時間別上位 N 件、コール数別上位 N 件、Cisco Unified Communications Manager Assistant、および Cisco Unified IP Phone。[レポートの送信(Send Report)] を使用すると、生成可能なすべてのレポートを電子メールで送信できます。
始める前に
ユーザを検索するには、[ユーザ レポート(User Reports)] にあるウィンドウを使用する必要があります。
この項では、ユーザを検索する方法について説明します。
手順
ステップ 1 |
[ユーザの検索(Search Users)] リンクをクリックします。 [ユーザ検索(User Search)] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 2 |
[名(First Name)] フィールドおよび [姓(Last Name)] フィールドに、ユーザの名または姓の文字を入力し、[検索(Search)] をクリックします。 同じウィンドウに [ユーザ検索結果(User Search Results)] ウィンドウが表示され、入力した検索基準に一致するすべてのユーザのリストが表示されます。 |
ステップ 3 |
必要なユーザの行で、[選択(Select)] リンクをクリックします。 選択したユーザが、[ユーザ検索(User Search)] ウィンドウの [ユーザのリスト(List of Users)] に追加されます。この手順を繰り返して、ユーザを追加します。 |
ステップ 4 |
すべてのユーザを追加したら、[ユーザ検索(User Search)] ウィンドウで [閉じる(Close)] をクリックします。 |