Cisco Unified Communications Manager のインターフェイス
Unified CM でサポートされているインターフェイスは次の種類に分類できます。
プロビジョニング インターフェイス
Unified CM のプロビジョニング インターフェイスには次のようなものがあります。
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Administrative XML
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Cisco エクステンション モビリティ サービス
Administrative XML
Administrative XML(AXL)API は、eXtensible Markup Language(XML)Simple Object Access Protocol(SOAP)インターフェイスを使用して、Unified CM 設定データベース内のデータの挿入、取得、更新、および削除を可能にするメカニズムです。AXL API を使用すると、プログラマはバイナリ ライブラリや DLL の代わりに XML を使用して Unified CM プロビジョニング サービスにアクセスし、データを XML 形式で交換できます。すべての AXL メソッド(要求)は HTTP と SOAP を組み合わせて実行します。SOAP は XML リモート プロシージャ コール プロトコルの一種です。ユーザは XML データを Unified CM パブリッシャ サーバに送信して要求を実行します。次に、パブリッシャから AXL 応答が返されます。この応答も SOAP メッセージです。詳細については、次の URL にある『Administrative XML Tech Center』を参照してください。http://developer.cisco.com/web/axl/home
Cisco エクステンション モビリティ
Cisco エクステンション モビリティ(Extension Mobility)サービスは Unified CM の機能で、この機能によりデバイス(通常は Cisco Unified IP Phone)は回線、短縮ダイヤル、サービスなどの新しいデバイス プロファイルを一時的に使用できます。ユーザは、他の Cisco Unified IP Phone からライン アピアランス、サービス、短縮ダイヤルなどの各 Cisco Unified IP Phone 設定に一時的にアクセスできます。エクステンション モビリティ サービスは、新しい設定ファイルを電話機にダウンロードすることにより動作します。Unified CM はログイン ユーザについての情報に基づいて、この新しい設定ファイルを動的に生成します。アプリケーションで XML ベースのエクステンション モビリティ サービス API を使用すると、エクステンション モビリティ サービスの機能を利用することができます。
詳細は、Cisco Developer Network(https://developer.cisco.com/site/extension-mobility/develop-and-test/documentation/latest-version/emapi-developer-guide.gsp)の『Extension Mobility API Tech Center』を参照してください。
Unified CM の該当するリリースの『Cisco Unified Communications Manager XML Developers Guide』を参照してください。次のサイトで入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/products_programming_reference_guides_list.html
デバイス監視およびコール制御インターフェイス
Unified CM のデバイス モニタリングおよび呼制御インターフェイスは次のとおりです。
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Cisco TAPI と Media Driver
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Cisco JTAPI
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Cisco Web Dialer
Cisco TAPI と Media Driver
Unified CM では Computer Telephony TAPI インターフェイス経由で IP テレフォニー デバイスとソフトクライアントの高度な呼制御を行うことができます。シスコのテレフォニー サービス プロバイダー(TSP)と Media Driver インターフェイスにより、カスタム アプリケーションを使用してテレフォニー対応デバイスとコール イベントのモニタ、ファーストおよびサードパーティの呼制御の確立、メディア レイヤとの相互通信によるメディアの終了、音声案内の再生、コールの記録を行うことができます。
詳細は、Cisco Developer Network(http://developer.cisco.com/web/axl/home)の『TAPI and Wave Driver Tech Center』を参照してください。
Unified CM の該当するリリースの『Cisco Unified TAPI Developers Guide for Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。次のサイトで入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/products_programming_reference_guides_list.html
Cisco JTAPI
詳細については、Cisco Developer Network(http://developer.cisco.com/web/jtapi/home)およびJTAPI の概要にある JTAPI Tech Center を参照してください。
Cisco Web Dialer
Web Dialer は Unified CM サーバにインストールされています。これを使用すると、Cisco Unified IP Phone ユーザは Web およびデスクトップ アプリケーションからコールを開始できます。たとえば、Web Dialer は社内電話帳にあるハイパーリンクされた電話番号を使用します。そのため、コールしようとしている相手の電話番号を Web ページでクリックすれば電話をかけることができます。Web Dialer の 2 つの主要コンポーネントは、Web Dialer Servlet と Redirector Servlet です。
詳細は、Cisco Developer Network(https://developer.cisco.com/site/webdialer/develop-and-test/documentation/latest-version/)の『Web Dialer Tech Center』を参照してください。
Cisco Web Dialer の詳細については、Unified CM の該当するリリースの『Cisco Unified Communications Manager XML Developers Guide』を参照してください。次のサイトで入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/products_programming_reference_guides_list.html
サービスアビリティ インターフェイス
Unified CM のサービスアビリティ インターフェイスには次のようなものがあります。
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Serviceability XML
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SNMP/MIB
Serviceability XML
Unified CM Serviceablility XML インターフェイス特有の問題のモニタ、診断、対処を行うためのサービスとツールの集合です。
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Unified CM ハードウェアおよびソフトウェアの健全性をモニタするための、プラットフォーム、サービス、アプリケーションの各パフォーマンス カウンタを備えている
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Unified CM に接続されている電話機、デバイス、アプリケーションの健全性をモニタするためにデバイスと CTI の接続ステータスをリアルタイムで表示する
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Unified CM サービスの遠隔操作(開始/停止/再開)を行うことができる
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トラブルシューティングと分析で使用する Unified CM トレース ファイルとログを収集してパッケージ化する
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検索基準にもとづいてアプリケーションに呼詳細レコード ファイルを提供する
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管理コンソールに Unified CM ハードウェアおよびソフトウェア特有の SNMP データを提供する
詳細は、Cisco Developer Network(http://developer.cisco.com/web/sxml/home)の『Serviceability XML Tech Center』を参照してください。
SNMP/MIB
SNMP インターフェイスを使用すると、外部アプリケーションによりさまざまな UCMgr エンティティに対するクエリーとレポート作成を実行できます。このインターフェイスの使用により、syslog 情報などの Unified Communication Manager の接続に関する情報がネットワーク内の他のデバイスに提供されます。
Unified CM でサポートされている MIB は次のとおりです。
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Cisco-CCM-MIB、CISCO-CDP-MIB、Cisco-syslog-MIB
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標準の MIB(MIB II、SYSAPPL-MIB、HOST RESOURCES-MIB など)
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ベンダーの MIB
詳細は、Cisco Developer Network(https://developer.cisco.com/site/sxml/)の『SNMP/MIB Tech Center』を参照してください。
Unified CM の該当するリリースの『Cisco Unified Communications Manager XML Developers Guide』を参照してください。次のサイトで入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/products_programming_reference_guides_list.html
ルーティング規制インターフェイス
Cisco Unified Communication Manager 8.0(1) 以降は、外部コール制御(ECC)機能をサポートしています。この機能では、補助ルート サーバが、Cisco Unified Routing Rules Interface を使用して、Cisco Unified Communications Manager の代わりにコール ルーティングを決定します。外部コール制御の設定に際して、Cisco Unified Communications Manager は、発信側および着信側の情報が入ったルート要求を補助ルート サーバに発行します。補助ルート サーバは、要求を受信し、適切なビジネス ロジックを適用した後、Cisco Unified Communications Manager に対し、コールのルーティングとコールに適用すべきその他の取り扱い方法を指示するルート応答を返します。
詳細は、Cisco Developer Network(https://developer.cisco.com/site/curri/develop-and-test/documentation/latest-version/)の『Routing Rules Interface Tech Center』を参照してください。
Cisco Connection インターフェイス
このインターフェイスには、Connection オブジェクトで呼び出すことができる API があります。Connection では、コールとアドレスへの恒久的な参照が保持されます。コール イベントから取得した Connection の参照は、Connection
のコール(getCall()
)とアドレス(getAddress()
)の取得に使用できます。
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Connection に関連付けられたパーティのローカル ユニバーサル ユニーク ID(UUID)
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コールの相手側に関連付けられたパーティのローカル ユニバーサル ユニーク ID(UUID)