概要
Expressway は最大 6 つの Expressway で構成されるクラスタに含めることができます。クラスタ内の各 Expressway がクラスタ内の他のすべての Expressway のピアです。クラスタ作成時に、1 つのピアをプライマリとして指定します。このプライマリピアの構成が他のピアに複製されます。
クラスタのすべての Expressway ピアのルーティングキャパシティは同じである必要があります。Expressway が通話を宛先にルーティングできる場合、そのクラスタのすべての Expressway ピアが、通話をその宛先にルーティングできると見なされます。ルーティングが異なる Expressway ピアで異なる場合は、個別の Expressway/Expressway クラスタを使用する必要があります。
クラスタリングの利点
クラスタ化された Expressway には、キャパシティと復元力の両方の利点があります。
-
キャパシティクラスタリングは、単一の Expressway と比べて Expressway 展開のキャパシティを最大 4 倍に増加させることができます。
-
復元力。Expressway がメンテナンスモードでも、ネットワークの問題や停電またはその他理由によりアクセス不可になった場合でも、クラスタリングは冗長性を確保します。クラスタの Expressway ピアは、帯域幅の利用とルーティング、ゾーンおよびその他構成を共有します。エンドポイントは、クラスタの任意のピアに登録できます。よって、エンドポイントは、初期ピアと切断されても、クラスタ内の別のピアに再登録できます。
キャパシティゲインについて
キャパシティの増加につながるのは、4 つのピアまでです。たとえば 6 つのピアからなるクラスタでは、5 番目と 6 番目の Expressways はクラスタに通話キャパシティを追加しません。復元力はキャパシティではなく、ピアの追加によって強化されます。
Small Expressway VM は Cisco Business Edition 6000 のお客様を対象としているため、Small VM のクラスタリングは冗長性のみを提供し、追加のスケールメリットは提供しません。
ライセンスについて
キャパシティライセンスはクラスタ単位で実行され、クラスタピアにインストールされているすべてのキャパシティライセンスは、クラスタ内の任意のピアで使用できます。これには、リッチ メディア セッション ライセンスと、ルームシステムとデスクトップシステムの登録ライセンスが含まれます。詳細については、「クラスタ内でのライセンスの使用」を参照してください。