IMM Web インターフェイスの開始および使用
IMM は、サービス プロセッサの機能とビデオ コントローラを 1 つのチップに統合しています。IMM Web インターフェイスを使用してリモートから IMM にアクセスするには、最初にログインする必要があります。この章では、ログイン手順と、IMM Web インターフェイスから実行できるアクションについて説明します。
IMM Web インターフェイスへのアクセス
IMM は、スタティックおよびダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル(DHCP)両方の IP アドレッシングをサポートしています。IMM に割り当てられるデフォルトのスタティック IP アドレスは 192.168.70.125 です。IMM は、まず DHCP サーバからのアドレス取得を試行し、取得できない場合はスタティック IP アドレスを使用します。
IMM では、専用のシステム管理ネットワーク接続を使用するか、サーバと共有のネットワーク接続を使用するかを選択できます。
IMM ネットワーク接続をセットアップする場合、その方法は製品によって異なります。たとえば、Cisco Flex 7500 シリーズ ワイヤレス コントローラでは、IMM アクセスを設定する CLI コマンドが提供されており、Cisco 3355 モビリティ サービス エンジンではスクリプト(immconfig.sh)が提供されています。詳細については、製品固有の設定マニュアルを参照してください。
IMM へのログイン
重要: IMM は、ユーザ名 USERID とパスワード PASSW0RD(文字の O ではなくゼロ)で初期設定されています。このデフォルト ユーザ設定には、スーパーバイザ アクセス権があります。セキュリティを高めるために、最初の設定時にこのデフォルト パスワードを変更してください。
IMM Web インターフェイスで IMM にアクセスするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Web ブラウザを開きます。アドレスまたは URL フィールドに、接続する IMM サーバの IP アドレスまたはホスト名を入力します。
ステップ 2 [IMM Login] ウィンドウにユーザ名とパスワードを入力します。IMM を初めて使用する場合は、システム管理者からユーザ名とパスワードを入手できます。ログインの試行はすべてイベント ログに記録されます。システム管理者が行ったユーザ名の設定によっては、新しいパスワードの入力が必要となる場合があります。デフォルトのユーザ名は USERID で、デフォルトのパスワードは PASSW0RD(ゼロを使用)です。
ステップ 3 [Welcome] Web ページで、提供されるフィールドのドロップダウン リストからタイムアウト値を選択します。ご使用のブラウザがその分数の間、非アクティブだった場合、IMM はユーザを Web インターフェイスからログオフさせます。
(注) システム管理者が設定したグローバル ログイン設定によっては、タイムアウト値が固定値である場合があります。
ステップ 4 [Continue] をクリックしてセッションを開始します。
ブラウザで [System Status] ページが開きます。ここではサーバ ステータスとサーバ ヘルスの要約をすばやく確認できます。
IMM Web インターフェイスの左のナビゲーション ペインにあるリンクから実行できるアクションについては、「IMM アクションの説明」を参照してください。その後、「IMM の設定」に進みます。
IMM アクションの説明
表 2-1 に、IMM にログインしたときに使用できるアクションを示します。
表 2-1 IMM アクション
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System Status |
サーバのシステム ヘルスを表示し、オペレーティング システム障害の画面キャプチャを表示し、IMM にログインしたユーザを表示する |
[System Health] ページでは、サーバの電源およびヘルス状態、サーバの温度、電圧、およびファンのステータスをモニタできます。直近のオペレーティング システム障害の画面キャプチャ、および IMM にログインしたユーザも表示できます。 |
Virtual Light Path |
サーバ ライト パスのすべての LED の名前、色、およびステータスを表示する |
[Virtual Light Path] ページには、サーバ上の LED の現在のステータスが表示されます。 |
Event Log |
リモート サーバのイベント ログを表示する |
[Event Log] ページには、現在シャーシ イベント ログに保存されているエントリが表示されます。ログには、BMC によって報告されたイベントのテキスト説明に加えて、すべてのリモート アクセス試行および設定変更に関する情報が含まれます。ログ内のすべてのイベントには、IMM の日時設定を使用してタイム スタンプが付けられます。一部のイベントはアラートも生成します([Alerts] ページでそのように設定されている場合)。イベント ログ内のイベントをソートしたりフィルタリングしたりすることもできます。 |
Vital Product Data |
サーバの重要な製品データ(VPD)を表示する |
IMM は、サーバ情報、サーバ ファームウェア情報、およびサーバ コンポーネントの VPD を収集します。このデータは [Vital Product Data] ページで入手できます。 |
Power/Restart |
リモートからサーバの電源をオンにする、または再起動する |
IMM は、サーバに対し、電源オン、電源オフ、および再起動アクションによる完全なリモート電源制御を提供します。さらに、電源オンおよび再起動の統計情報がキャプチャされて表示され、サーバ ハードウェアの可用性を示します。 |
Remote Control |
サーバ ビデオ コンソールをリダイレクトし、ご使用のコンピュータのディスク ドライブまたはディスク イメージをサーバ上のドライブとして使用する |
この機能はサポートされていません。 |
PXE Network Boot |
次回の再起動で Preboot Execution Environment(PXE)/ダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル(DHCP)ネットワーク起動を試行するために、ホスト サーバの起動(ブート)シーケンスを変更する |
この操作はサポートされていません。 |
Firmware Update |
IMM のファームウェアを更新する |
Cisco TAC からの適切な指示なしに、システムのファームウェアを更新しないでください。シスコが認定およびリリースしたファームウェアを使用して、Cisco TAC から指示されたとおりにファームウェアを更新する必要があります。このガイドラインに従わない場合、システムが動作しなくなる可能性があります。 |
System Settings |
IMM サーバ設定を表示および変更する |
[System Settings] ページから、サーバの場所および一般情報(IMM の名前、サーバのタイムアウト設定、IMM の連絡先情報など)を設定できます。 |
IMM のクロックを設定する |
イベント ログ内のエントリにタイム スタンプを付けるために使用される IMM のクロックを設定できます。 |
USB インバンド インターフェイスを有効または無効にする |
USB インバンド(または LAN over USB)インターフェイスを有効または無効にすることができます。
(注) Cisco Flex シリーズ 7500 ワイヤレス コントローラでは、この操作はサポートされていません。
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Login Profiles |
IMM ログイン プロファイルおよびグローバル ログイン設定を設定する |
IMM へのアクセスを可能にするログイン プロファイルを最大 12 個まで定義できます。Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)サーバ認証の有効化やアカウント セキュリティ レベルのカスタマイズなど、すべてのログイン プロファイルに適用されるグローバル ログイン設定も定義できます。 |
Alerts |
リモート アラートおよびリモート アラート受信者を設定する |
さまざまなイベントに関するアラートを生成して転送するように IMM を設定できます。[Alerts] ページでは、モニタ対象にするアラートと、その通知先にする受信者を設定できます。
(注) Cisco Flex 7500 シリーズ ワイヤレス コントローラでは、この操作はサポートされていません。
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簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)イベントを設定する |
SNMP トラップが送信されるイベントのカテゴリを設定できます。 |
アラート設定を設定する |
アラートの再試行回数や再試行間の遅延時間など、すべてのリモート アラート受信者に適用するグローバル設定を確立できます。 |
Serial Port |
IMM シリアル ポート設定を設定する |
シリアル ポートはシリアル コンソール リダイレクション機能専用になります。そのため、IMM には使用できません。 |
Port Assignments |
IMM プロトコルのポート番号の変更 |
[Port Assignments] ページから、IMM プロトコル(たとえば、HTTP、HTTPS、Telnet、および SNMP)に割り当てられたポート番号を表示および変更できます。 |
Network Interfaces |
IMM のネットワーク インターフェイスを設定する |
[Network Interfaces] ページから、IMM のイーサネット接続に関するネットワーク アクセス設定を設定できます。 |
Network Protocols |
IMM のネットワーク プロトコルを設定する |
[Network Protocols] ページから、IMM で使用される簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)、ドメイン ネーム システム(DNS)、および簡易メール転送プロトコル(SMTP)の設定を設定できます。LDAP パラメータも設定できます。 |
Security |
Secure Sockets Layer(SSL)を設定する |
SSL を有効または無効にし、使用される SSL 証明書を管理できます。LDAP サーバへの接続に SSL 接続を使用できるようにするかどうかも設定できます。 |
セキュア シェル(SSH)アクセスを有効にする |
IMM への SSH アクセスを有効にできます。 |
Configuration |
IMM 設定をバックアップおよび復元する |
[Configuration File] ページから、IMM の設定のバックアップ、変更、および復元ができるほか、設定の要約を表示できます。 |
Restore Default Settings |
IMM デフォルト設定を復元する |
注意: [Restore Defaults] をクリックすると、IMM に加えたすべての変更が失われます。 IMM の設定を工場出荷時のデフォルトにリセットできます。 |
Restart IMM |
IMM を再起動する |
IMM を再起動できます。 |
Log off |
IMM をログオフする |
IMM への接続をログオフできます。 |
ほとんどのページの右上隅にある [View Configuration Summary] リンクをクリックすると、IMM の設定をすばやく表示できます。