トランキングは VSAN トランキングとも呼ばれ、Cisco MDS 9000 シリーズ ファミリのスイッチに特有の機能です。トランキングでは、相互接続ポートが同一物理リンクによって複数の VSAN でフレームを送受信できます。E および F
ポートはトランキングをサポートします。
ポートチャネルは、ファイバ チャネルと FICON トラフィックの両方について、複数の物理 ISL を、帯域幅が大きく、ポートの耐障害性が高い 1 つの論理リンクに集約します。この機能を使用すると、最大 16 の拡張ポート(E ポート)またはトランキング
E ポート(TE ポート)をポートチャネルにまとめることができます。ISL ポートは任意のスイッチング モジュールに配置できるため、特定のプライマリ ポートは必要ありません。ポートまたはスイッチング モジュールに障害が発生した場合、ファブリックを再設定しなくても、ポートチャネルは引き続き正常に機能します。
Cisco NX-OS ソフトウェアでは、隣接するスイッチ間でポートチャネル設定情報を交換するときにプロトコルを使用するので、ポートチャネル管理が簡易化されます。たとえば、誤設定の検出や、互換性のある ISL でのポートチャネルの自動作成などの管理機能です。自動設定モードでは、互換性のあるパラメータを使用する
ISL によって、チャネル グループが自動的に構成されます。手動操作は必要ありません。
ポートチャネルでは、送信元 FC-ID と接続先 FC-ID、さらにオプションで交換 ID のハッシュを使用して、ファイバ チャネル トラフィックのロード バランスが実行されます。ポートチャネルを使用するロード バランシングは、ファイバ チャネル
リンクと FCIP リンクの両方で実行されます。また、Cisco NX-OS ソフトウェアを設定して、コストが同じ複数の FSPF ルート間でロード バランスを実行することもできます。