Broadcom シェルについて
スイッチの前面パネルおよびファブリック モジュール ライン カードには、Broadcom のネットワーク転送エンジン(NFE)が搭載されています。NFE の数は、前面パネル ライン カード(LC)またはファブリック モジュール(FM)のモデルによって異なります。
この製品のドキュメントセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このドキュメントセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブ ランゲージの取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
スイッチの前面パネルおよびファブリック モジュール ライン カードには、Broadcom のネットワーク転送エンジン(NFE)が搭載されています。NFE の数は、前面パネル ライン カード(LC)またはファブリック モジュール(FM)のモデルによって異なります。
T2 ASIC の情報は、制限なくアクセスして読み取ることができます。ただし、シスコは T2 の構成設定の変更を推奨していません。Broadcom シェルにアクセスする場合は注意してください。
次のセクションでは、Broadcom シェル(bcm-shell)にアクセスする方法について説明します。
bcm-shell コマンドは、Cisco NX-OS CLI から特定の T2 ASIC インスタンスに直接渡されます。T2 ASIC インスタンスは、ファブリック モジュールまたは前面パネル ライン カード上に配置できます。
コマンドの構文は、次のとおりです。
bcm-shell module module_number [instance_number:command]
場所
module_number |
シャーシのモジュール番号。 |
instance_number |
T2 インスタンス番号
|
command |
Broadcom コマンド |
(注) |
「pipe include」や「redirect output to file」などの Cisco NX-OS コマンド拡張を使用して、コマンド出力を管理できます。 |
(注) |
CLI API を使用してコマンドを入力すると、監査目的でシステム アカウンティング ログに記録されます。bcm-shell から直接入力されたコマンドは、アカウンティング ログに記録されません。 |
8 スロット ライン カード(LC)シャーシは、最大 6 つのファブリック モジュール(FM)をホストできます。これらのスロットには 21 ~ 26 の番号が付けられており、bcm-shell にアクセスする FM を指定する必要があります。
次に、スロット 24 の FM の bcm シェルにアクセスし、コンテキスト ヘルプにアクセスし、bcm シェルを終了する例を示します。
switch# show module
Mod Ports Module-Type Model Status
--- ----- ----------------------------------- ------------------ ----------
3 36 36p 40G Ethernet Module N9k-X9636PQ ok
4 36 36p 40G Ethernet Module N9k-X9636PQ ok
21 0 Fabric Module Nexus-C9508-FM ok
22 0 Fabric Module Nexus-C9508-FM ok
23 0 Fabric Module Nexus-C9508-FM ok
24 0 Fabric Module Nexus-C9508-FM ok
25 0 Fabric Module Nexus-C9508-FM ok
26 0 Fabric Module Nexus-C9508-FM ok
27 0 Supervisor Module Nexus-SUP-A active *
29 0 System Controller Nexus-SC-A active
switch# attach module 24
Attaching to module 24 ...
To exit type 'exit', to abort type '$.'
module-24# test hardware internal bcm-usd bcm-diag-shell
Available Unit Numbers: 0 1
bcm-shell.0> 1
この時点で、スロット 24、T2 ASIC インスタンス 1 のファブリック モジュールの Broadcom シェルが表示されます。入力するすべてのコマンドは、この特定の ASIC インスタンスに固有のものです。
bcm-shell.1> exit
module-24# exit
rlogin: connection closed.
ライン カード(LC)の T2 ASIC に接続する場合は、まずモジュールに接続し、root モードを開始し、shell access exec を実行して、接続する ASIC インスタンスを選択します。使用可能な ASIC の数は、接続しているライン カードのモデルによって異なります。
次に、スロット 2 の LC の ASIC インスタンス 1 の bcm シェルにアクセスし、3 つの T2 インスタンスを含む LC の bcm シェルを終了する例を示します。
switch# attach module 2
Attaching to module 2 ...
To exit type 'exit', to abort type '$.'
Last login: Wed Aug 7 14:13:15 UTC 2013 from sup27 on ttyp0
switch-2# test hardware internal bcm-usd bcm-diag-shell
Available Unit Numbers: 0 1 2
bcm-shell.0> 1
bcm-shell.1>
この時点で、スロット 2、T2 ASIC インスタンス 1 のライン カード モジュールの Broadcom シェルを使用している状態になっています。
bcm-shell.1> exit
module-2# exit
rlogin: connection closed.