Cisco 8200 シリーズのルータは、シスコの新しい Router-on-Chip（RoC）モデルを使用して、ルータごとに 1 つの ASIC で、完全なルーティング機能を提供します。RoC アーキテクチャは、大規模な転送テーブル、ディープバッファ、より柔軟なパケット操作、強化されたプログラマビリティをサポートする点で、System-on-Chip（SoC）スイッチと区別されます。

Cisco 8200 シリーズのルータの現在の構成は次のとおりです。

• Cisco 8201 ルータ：現在の 10 Tbps システムよりも大幅に低い電力消費で、10.8 Tbps のネットワーク帯域幅を提供します。Cisco 8201 ルータは固定ポートの高密度 1 ラック ユニット フォームファクタ ルータです。サポートされるポートには、24x 400G QSFP-DD や 12x 100G QSFP28 などがあります。ポートとサポートされているブレークアウトオプションの詳細については、「インターフェイスとポートの説明」を参照してください。

• Cisco 8202 ルータ：現在の 10 Tbps システムよりも大幅に低い電力消費で、10.8 Tbps のネットワーク帯域幅を提供します。Cisco 8202 ルータは、固定ポートの高密度 2 ラック ユニット フォームファクタ ルータです。サポートされているポートには、12x400 GbE QSFP-DD や 60x100 GbE QSFP28 などがあります。ポートとサポートされているブレークアウトオプションの詳細については、「インターフェイスとポートの説明」を参照してください。

• Cisco 8201-32FH ルータ：12.8Tbps のネットワーク帯域幅を提供します。Cisco 8201-32FH ルータは固定ポートの高密度 1 ラック ユニット フォームファクタ ルータです。サポートされるポートには、32 x 400G QSFP-DD が含まれます。Cisco 8201-32FH ルータは、MACsec バリアントのない HBM/2.5D で提供されます。

• Cisco 8202-32FH-M：12.8Tbps のネットワーク帯域幅を提供します。Cisco 8202-32FH-M ルータは、固定ポートの高密度 2 ラック ユニット フォームファクタ ルータです。サポートされるポートには、32 x 400G QSFP-DD が含まれます。Cisco 8202-32FH-M ルータには HBM/2.5D および MACsec が備わっていて、すべてのポートで ZR/ZRP 光モジュールがサポートされています。

• Cisco 8202-32FH-MO：12.8Tbps のネットワーク帯域幅を提供します。Cisco 8202-32FH-MO ルータは、固定ポートの高密度 2 ラック ユニット フォームファクタ ルータです。サポートされるポートには、32 x 400G QSFP-DD が含まれます。Cisco 8202-32FH-MO ルータには HBM/2.5D および MACsec が備わっていて、すべてのポートで ZR/ZRP 光モジュールがサポートされています。このバリアントは、SONiC（Software for Open Networking in the Cloud）などのシスコ認定のオープンソース ネットワーク オペレーティング システムをサポートしています。このルータの機能と設置手順は、Cisco 8202-32FH-M と同様です。

• Cisco 8201-24H8FH ルータ：5.6Tbps のネットワーク帯域幅を提供します。Cisco 8201-24H8FH ルータは固定ポートの高密度 1 ラック ユニット フォームファクタ ルータです。このルータは、24 個の QSFP28 100 GbE ポートと、8 個の QSFP-DD 400 GbE ポートをサポートしています。Cisco 8201-24H8FH ルータは、MACsec バリアントのない HBM/2.5D で提供されます。

Cisco 8200 シリーズ ルータの詳細については、『Cisco 8000 Series Routers Data Sheet』を参照してください。