概要
P-LTE-450 は 450 MHz カテゴリ 4 LTE PIM であり、主にヨーロッパと世界のその他の地域に拠点を置く公的機関によって維持される電力事業、公共安全、および重要なインフラストラクチャを対象とした LTE のユースケースに対応します。このモジュールは、帯域幅が 1.4、3、5 MHz の LTE 450 MHz ネットワークのみをサポートします。このモジュールのサポートは、Cisco IOS XE リリース 17.12.1 で提供されます。
(注) |
マニュアル全体を通じて、このモジュールはシスコの製品名である P-LTE-450 と記載されています。このモジュールは Intelliport 社製であり、IPS-701 と呼ばれています。両方の名前がマニュアルに記載されます。 |
通常の LTE モジュールとは異なり、IOS-XE プラットフォームの P-LTE-450 MHz に関していくつかの相違点があります。その主な相違点は、次のとおりです。
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IP パススルーは、セルラーインターフェイスではなくギガビット イーサネット インターフェイスで実行されます。
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最小 P-LTE-450 セルラー設定は、ギガビットイーサネット 0/x/0 インターフェイスの Cisco IOS-XE コンフィギュレーション モードで lte 450 xxx コマンドを使用して行うことができます。
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トラブルシューティング コマンドは、Intelliport 社の IPS-701 Web インターフェイスのものです。
詳細については、 Intelliport 製品の Web サイトを参照してください。
詳細については、LTE 450 MHz Alliance のページを参照してください。
P-LTE-450 ハードウェア機能の概要
P-LTE-450 プラガブル インターフェイス モジュールには、次のような特徴があります。
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Cisco IOS XE リリース 17.12.1 以降を搭載した IR1101 でのみ使用できます。
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LTE 450 MHz バンド 31 および 72(サポートされる帯域幅は 1.4、3、5 MHz のみ)。モデムの詳細については、UNI450 ML620EU モデムを参照してください。
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P-LTE-450 は、IR1101 ベースまたはコンピューティング モジュール スロット(IR1101 ベースの下側)を介して接続された IRM-1100 拡張モジュールに取り付けることができます。IRM-1100 拡張モジュールは、拡張モジュール側(IR1101 ベースの上側)に取り付けることはできません。拡張モジュールとコンピューティング モジュールの位置を示す以下の図を参照してください。
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1 枚の SIM カード:3FF フォーマット。
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SMA(f)コネクタを介したセルラーモジュールの 2 つの RF ポート(メインおよびダイバーシティ)。
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SMA(f)コネクタを介した GPS 接続。GPS 機能のセルラー PIM に相当する Cisco IOS-XE のサポートはありません。
LED の説明
次の図に、P-LTE-450 プラガブル インターフェイス モジュールの LED を示します。
1 |
有効 |
緑色:モジュールの電源がオンになっています。 オフ:システムの電源がオフになっています。 |
2 |
SIM |
緑色:SIM が挿入されています。 オフ:SIM が挿入されていません。 |
3 |
ステータス |
緑色:起動が完了し、モバイルインターネットに接続されています。 オフ:起動していません。 |
4 |
GPS |
緑色:有効になっており、有効な位置情報があります。 オフ:無効になっています。 |
5 |
RSSI |
信号強度:正確な説明については、Intelliport 社のマニュアルを参照してください。 |
温度に関する考慮事項
ホストルータと P-LTE-450 モジュールは、P-LTE-450 の無線モジュールより低い温度で起動して動作できます。無線モジュールは、-30°C(-22°F)未満の温度では動作しません。
P-LTE-450 ソフトウェア機能の概要
P-LTE-450 プラガブル インターフェイス モジュールには、次のような特徴があります。
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シスコ(IOS XE ソフトウェア)と Intelliport 社(モデムファームウェア)による共同開発。
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P-LTE-450 では、Cisco IOS-XE で Network Advantage ライセンスが認識されている必要があります。「Smart Licensing Using Policy (SLP)」を参照してください。
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P-LTE-450 は、Catalyst セルラーゲートウェイと同じように動作します。
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モデムは、IPv4 トラフィックと IPv6 トラフィック両方の IP パススルーです。
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管理インターフェイスである GigabitEthernet 0/1/0(ベースシャーシ)または GigabitEthernet 0/4/0(拡張モジュール)は、Cisco IOS-XE で設定する必要があります。
(注)
LTE-450 に適用可能なコンフィギュレーション CLI は、このインターフェイスの下にあります。
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データトラフィックは、GigabitEthernet 0/1/0.n または GigabitEthernet 0/4/0.n を通過します。
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P-LTE-450 は、Intelliport 社が設計した Web ユーザーインターフェイス(WebUI)で管理されます。Intelliport WebUI へのアクセスは、Cisco WebUI を介して取得されます。管理 IP サブネットの IP ルーティングが必要です。
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GPS の詳細は、IOS XE CLI ではなく、Intelliport 社のモデムの IPS701 WebUI にのみ表示されます。
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マルチ PDN をサポートします。各 PDN は、GigabitEthernet 0/x/0.n サブインターフェイスに関連付けられます。
Intelliport 社の Web ユーザーインターフェイスは IPS701 と呼ばれます。この WebUI は、プラガブルインターフェイスのすべての設定を制御します。
LTE 450 MHz の詳細
チャネル帯域幅は、1.4 MHz、3 MHz、5 MHz で可変です。最大値は次のとおりです。
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帯域幅 => 5 MHz
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UL => 12.5 Mbps
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DL => 37.5 Mbps
詳細については、LTE 450 MHz Alliance のページを参照してください。