Cisco 12406 インターネット ルータ AC 電源システムから DC 電源システムへの変換方法
製品番号:PWR-GSR6-DC=、GSR6-DC-PDU=
Customer Order Number: DOC-J-7813111=
Cisco 12406インターネット ルータをAC電源からDC電源に変換する場合には、まずルータの電源を落とし、次にルータへのすべての外部電源回路ブレーカーがオフになっていること、そして電源への電源コード、ケーブル、結線が取り外されていることを確認します。
ここでは、Cisco 12406インターネット ルータの電源をAC-DC電源装置からDC PEMに変換する方法を説明します。変換作業を行う際には、このリストをチェックリストとして使用してください。
6. 「DC PDUの接続」
7. 「DC電源の接続」
10. 「DC電源ルータの電源投入」
11. 「DC PEMの確認」
Cisco 12406インターネット ルータのほとんどのField-Replaceable Unit(FRU)は、電源が投入され、システムが動作している状態で取り外しおよび取り付けが可能ですが、この手順では、ルータの電源を切断する必要があります。
警告 次の手順を実行する前に、ルータに電源を供給しているすべての回路をオフにしてください。
• ルータに電源を供給している回路ブレーカーの位置を確認します。
• 回路ブレーカーのオン/オフ スイッチをテープでオフの位置に固定します。
ステップ 2 PDUに接続しているAC電源ラインの回路ブレーカーをすべてオフにします。
ステップ 3 各電源コンセントから電源コードをすべて取り外します。
ステップ 4 両方の電源装置上のLEDがすべて消灯したことを確認します。
ステップ 5 両方の電源装置のファンが停止したことを確認します。
• すべてのRoute Processor(RP;ルート プロセッサ)が停止し、ライン カードのLEDがすべて消灯している。
Cisco 12406インターネット ルータへの電源はすべて切断します。AC-DC電源装置を取り外すには、ベイから取り出し、バックプレーン コネクタとの接続を解除します(図1)。手順は次のとおりです。
図1 Cisco 12406インターネット ルータAC-DC電源装置
(注) AC-DC電源装置の重量は14.0ポンド(6.35 kg)です。イジェクト レバーで電源装置を持ち上げないでください。イジェクト レバーは、電源装置の重量を支えるようには設計されていません。電源装置を持ち上げるときは必ずハンドルを使用し、反対側の手で下から支えるようにしてください。
ステップ 1 静電気防止用ストラップを自分の手首に装着し、反対側のクリップをシャーシまたは塗装されていない金属面に取り付けます。
ステップ 2 AC-DC電源装置のオン/オフ スイッチがオフになっており、電源装置上のすべてのLEDが消灯したことを確認します(図2)。
ステップ 3 電源装置のイジェクト レバーを電源装置の前面プレートに固定している2つの非脱落型ネジを緩めます。
ステップ 4 2つのイジェクト レバーを倒して電源装置の前面プレートから離し、レバーを全開にします。イジェクト レバーを倒すと電源装置がベイから滑り出し、バックプレーン コネクタから切り離されます。
ステップ 5 片手で電源装置のハンドルを握り、電源装置をベイから少し引き出します。
ステップ 6 反対側の手で電源装置を支えながら、電源装置をベイから完全に引き出します。
ステップ 7 電源装置をシャーシから取り出し、脇へ置きます。
ステップ 8 2つ目の電源装置についてもステップ 1~ステップ 7を繰り返します。
Cisco 12406インターネット ルータのブロワー モジュールは、RP(ルート プロセッサ)、Clock and Scheduler Card(CSC;クロック スケジューラ カード)、Switch Fabric Card(SFC;スイッチ ファブリック カード)ライン カード ケージおよびアラーム カード ベイに冷気を循環させます。ブロワー モジュールはOnline Insertion and Removal(OIR;ホットスワップ)対応です。このモジュールはシャーシの背面に搭載し、4つの非脱落型ネジで固定します(図3)。
図3 Cisco 12406インターネット ルータのブロワー モジュール
ステップ 1 ブロワー モジュールのハンドルを留め金から外し、ハンドルを引き上げた状態にします。
ステップ 2 ブロワー モジュールの前面プレートにある4つの非脱落型ネジを緩めます。
ステップ 3 両手でブロワー モジュールをシャーシおよびガイド ピンから引き抜きます。
ステップ 4 ハンドルを持ち、ブロワー モジュールをシャーシから持ち上げます。
ここでは、シャーシからAC PDUを取り外す手順について説明します。PDUは、シャーシの背面、ブロワー モジュールの真下にあります(図4)。
警告 PDUを取り外す前に、ルータの電源を切断し、すべてのコードを取り外す必要があります。
図4 AC電源が取り付けられたCisco 12406インターネット ルータ ― 背面図
ステップ 1 静電気防止用ストラップを、自分の手首およびシャーシまたは塗装されていない金属面に取り付けます。
ワンポイント・アドバイス PDUを収容する開口部は、PDUより1/4インチほど幅が狭くなっています。そのため、PDUをやや傾けながら、シャーシ背面から取り外す必要があります。
ステップ 2 マイナス ドライバを使用して、PDUの4つの非脱落型ネジを緩めます(図5)。
ステップ 3 PDUのコネクタがバックプレーンのレセプタクルから外れるまでPDUをバックプレーンから引き出します。
ステップ 4 PDUの右端をシャーシ開口部から引き出したあと、PDUを右へ寄せます。次に、PDUの左端をシャーシから取り外します。
すべてのAC電源コンポーネントを取り外したら、DCコンポーネントを取り付けて、ルータをAC電源からDC電源へ変換する準備ができます。
ここでは、シャーシにDC PDUを取り付ける手順について説明します。DC PDUハウジングは、シャーシの背面、ブロワー モジュールの真下にあります。DC PDUは、AC PDUと同じ空間を占有します。
警告 DC PDUを取り付ける前に、ルータの電源をオフにし、すべてのコードを取り外す必要があります。DC PDUは、ホットスワップ可能なFRUではありません。
ステップ 1 静電気防止用ストラップを、自分の手首およびシャーシまたは塗装されていない金属面に取り付けます。
(注) DC PDUを収容する開口部は、DC PDUより1/4インチほど幅が狭くなっています。そのため、PDUをやや傾けながら、シャーシ背面に取り付ける必要があります。
ステップ 2 DC PDUの左端をシャーシ開口部に挿入したあと、PDUを左へ寄せます。次に、PDUの右端をシャーシに挿入します(図6)。
ステップ 3 DC PDUのガイド ピンをバックプレーンの穴に合わせます。
ステップ 4 DC PDUをバックプレーンに押し込み、コネクタをバックプレーンのレセプタクルに装着します。図7に、DC PDUを搭載したCisco 12406インターネット ルータの背面図を示します。
図7 DC電源が取り付けられたCisco 12406インターネット ルータ ― 背面図
ステップ 5 1/4インチ マイナス ドライバを使用して、DC-PDUの非脱落型ネジを締めます。
Cisco 12406インターネット ルータを設置する場所がNetwork Equipment Building System(NEBS)環境ではない場合には、この注意事項を省略し、DC PEMのIEC 320プラグによる保護アース接続を行ってもかまいません。
接合/アース レセプタクルは、補助的な接合/アース接続に関するTelcordia NEBS要件を満たすためのものです。Cisco 12406インターネット ルータ シャーシでは、PDUへの電源接続の一部分として保護アース接続が必要です(図8)。
CO(セントラル オフィス)のアース システムまたは内部機器のアース システムを、シャーシに接続することを強く推奨します。COシステムまたは内部機器のアース システムにアース接続した場合、接合/アースに関するNEBS要件に適合します。
アースの詳細については、『Cisco 12406 Internet Router Installation and Configuration Guide』のChapter 2およびChapter 3を参照してください。
DC電源コネクタ ブロックには、3つの端子ポートが装備されています。DC電源の導線は、端子ブロックに接続します。マイナスの導線は一番上のポートに接続し、プラスの導線は真ん中のポートに接続し、アース導線は一番下のポートに接続します(図9)。
図9 Cisco 12406インターネット ルータDC電源コネクタ ブロック
ブロワー モジュールを取り付ける前に、DC電源をルータに接続する必要があります。シャーシを正しく構成すると、ブロワー モジュールがDC PDUに部分的にかぶさるためです。
PEMには、-48~-60 VDCで動作する専用45 ADC電源よりDC電源電圧が供給されます。PDU上のDC入力電源装置の端子ブロックは、6つのネジ切り端子で別のDC電源に接続されます。
DC電源コードの各線は、4 AWG(American Wire Gauge:米国電線規格)の撚り線ワイヤでなくてはなりません。
DC PDUを取り付けた後でブロワー モジュールを再び取り付ける場合は、次の手順に従います。
ステップ 1 静電気防止用ストラップを、自分の手首およびシャーシまたは塗装されていない金属面に取り付けます。
ステップ 2 両手でブロワー モジュールのハンドルをつかみ、シャーシ背面で所定の位置まで持ち上げます(図3を参照)。
ステップ 3 ブロワー モジュールのガイド ピンをシャーシに合わせ、ブロワー モジュールのコネクタがバックプレーン コネクタに噛み合うまで、モジュールをシャーシに差し込みます。
コネクタが噛み合うと、ブロワー モジュールとバックプレーン間の電気接続および制御信号接続が自動的に行われます。
ステップ 4 1/4インチ マイナス ドライバを使用して、4つの非脱落型ネジを締めます。
ステップ 5 ブロワー モジュールのハンドルを固定用の留め金にしっかりと押し付けて固定します。
DC PEMのベイは、シャーシ前面の底部にある2つのベイです(図10)。PEMを取り付ける際は、図10および 表 1 を参照してください。
DC PEMを取り付けてバックプレーンに接続する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 静電気防止用ストラップを、自分の手首およびシャーシまたは塗装されていない金属面に取り付けます。
ステップ 2 片手でPEMのハンドルをつかみ、もう一方の手でモジュールを支え、PEMを途中までベイに滑り込ませます(図11)。
図11 Cisco 12406インターネット ルータのPEMベイ内のDC PEM
ステップ 3 2つのイジェクト レバーを倒してPEM前面プレートから離し、レバーを半開にします。
ステップ 5 両方のイジェクト レバーを閉じて、PEMをベイに装着し、コネクタをバックプレーンに固定します。
PEMをPEMベイに完全に装着し、イジェクト レバーの非脱落型ネジを締めると、PEMおよびPEMコネクタからバックプレーンへの電気接続が自動的に行われます。
ステップ 6 3/16インチ マイナス ドライバを使用して、2つのイジェクト レバーの非脱落型ネジを締めます。
ステップ 7 PEMのオン/オフ スイッチがオフになっていることを確認します(図10を参照)。
ルータにはDC電源が投入されています。シャーシ後部のPDU電源ブロック端子ポートにマイナス ケーブル、プラス ケーブル、およびアース ケーブルを接続します。DC電源ルータの電源を投入するには、次の手順に従います。
ステップ 1 DC電源コードをDC電源コネクタ ブロックに装着します。
ステップ 2 DC電源端子コネクタ ネジをしっかりと締めます。
(注) 最初の起動時に、システム モニタにシステム バナー情報が表示されます。
ステップ 5 モニタで起動時のバナーをチェックして、システムが正常に起動され、すべてのインターフェイスが正常に初期化されたことを確認します。
ステータス情報を表示するため、DC PEMには次のようなLEDが搭載されています。図10、表 1、および次の手順で、PEMが正しく取り付けられ、正常に稼働していることを確認します。
ステップ 1 各PEMがベイに完全に装着されていることを確認します。
ステップ 2 イジェクト レバーの非脱落型ネジが締められていることを確認します。
ステップ 3 各DC PEMの電源オン/オフ スイッチがオンになっていることを確認します。
ステップ 4 PEM上のグリーンのOUTPUT OK LEDまたはグリーンのINPUT OK LEDがオフである場合は、次のことを確認します(図12)。
• ブロックAまたはブロックBのDC電源コネクタ ブロック ポートにDC電源コードがしっかりと装着されている。
• DC PEMイジェクト レバーの非脱落型ネジが締まっている。
図12 Cisco 12406インターネット ルータDC電源コネクタ ブロック
ステップ 5 オレンジのMISWIRE LEDが点灯し、何回か電源投入を試みてもPEMが正常に稼働しない場合は、次のようにします。
• ルータに付属の『Cisco 12406 Internet Router Installation and Configuration Guide』を参照します。
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