Cisco 12016/12416 インターネット ルータ AC 入力電源シェルフの交換手順
製品番号:PWR-GSR16-AC-SH(=)、PWR-GSR16-AC4-SH(=)
Customer Order Number: DOC-J-786695=
このマニュアルでは、Cisco 12016/12416インターネット ルータの標準装備の1段型AC入力電源シェルフ(PWR-GSR16-AC-SH)または、オプションの2段型AC入力電源シェルフ(PWR-GSR16-AC4-SH)のどちらかを取り外し、交換する手順について説明します。
(注) 標準装備の1段型AC入力電源シェルフからオプションの2段型AC入力電源シェルフにアップグレードするには、アップグレード キット(PWR-GSR16/AC-UPGR)が必要です。アップグレード キットには、専用マニュアル『Cisco 12016/12416 Internet Router Two-Level AC-Input Power Shelf Option Upgrade Instructions』(Text Part Number: 78-10796-xx)が含まれています。
ルータ、およびこのルータ上で実行するCisco IOSソフトウェアには、さまざまな機能が統合されています。これらの情報は、以下の資料に記載されています。
• Cisco Documentation CD-ROMパッケージ
シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、製品に付属のCD-ROMパッケージでご利用いただけます。Cisco Connection FamilyのDocumentation CD-ROMは毎月更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が得られます。最新のDocumentation CD-ROMの入手方法については、製品を購入された代理店にお問い合わせください。このCD-ROMパッケージは単独または年間契約で入手することができます。WWW上のURL、http://www.cisco.com、http://www.cisco.com/jp、
http://www-china.cisco.com、またはhttp://www-europe.cisco.comでもシスコの資料をご利用いただけます。
• Cisco IOSソフトウェアの設定情報およびサポートについては、ご使用のシスコ ハードウェア製品にインストールされているCisco IOSソフトウェアリリースに対応したCisco IOSソフトウェア コンフィギュレーション マニュアル セットの、モジュラ コンフィギュレーション ガイドおよびモジュラ コマンド リファレンスを参照してください。また、ルータ上で使用しているCisco IOSソフトウェア バージョンに対応したCisco IOSソフトウェア リリース ノートも参照してください。
• Cisco 12000シリーズ インターネット ルータのハードウェア インストレーションおよびメンテナンスについては、ご使用のCisco 12000シリーズ インターネット ルータに対応したインストレーション コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
• 適合規格および安全性については、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 12000 Series Internet Routers 』を参照してください。
• シスコ マニュアルを見る、またはマニュアルに関する情報を得る方法については、下記を参照してください。
–CCO(マニュアルの入手方法を参照)。
Cisco 12016/12416インターネット ルータでは、2種類のAC入力電源シェルフを使用できます。
• AC入力電源装置3台分のベイを備えた1段型のAC入力電源シェルフ(図1aを参照)。
• AC入力電源装置4台分のベイを備えたオプションの2段型のAC入力電源シェルフ(図1bを参照)。
どちらの電源サブシステムも、同じCisco 12016/12416インターネット ルータAC入力電源装置を使用します。
図1 標準およびオプションのAC入力電源サブシステム(前面カバーを取り外した状態)
(注) 通常の動作環境では、電源シェルフおよびその電源モジュールは、上部ブロワー モジュールおよび電源シェルフに共用のシャーシ前面カバーで部分的に覆われています。
完全冗長構成の標準電源サブシステムでは、3台の電源装置がN+1の冗長電流共用方式に関与し、3台すべての電源装置間で電流が分散されて共有されます。1台の電源装置が故障しても、ルータは一時的に残り2台の電源装置で動作を維持します。
完全冗長構成のオプション電源サブシステムの場合、4台の電源装置がN+2の冗長電流共用方式に関与し、4台すべての電源装置間で電流が分散されて共有されます。2台の電源装置が故障しても、ルータは一時的に残り2台の電源装置で動作を維持します。
オプションのAC入力電源シェルフに4台目の電源装置を収容するためのサイズと重量が異なるだけで、取り外しおよび取り付け手順については、どちらの電源シェルフもほとんど同じです。
どちらの電源シェルフも、モジュラ型の金属製の箱で、Cisco 12016/12416インターネット ルータの上部に取り付け、電源シェルフの前面と背面の両側でシャーシに固定します。電源シェルフ下部の非脱落型ジャックネジが、電源シェルフの前面パネルから背面パネルに向かって伸びています。ジャックネジは、シャーシの電源インターフェイス パネルの差し込みに合うように溝が刻まれています。シャーシから電源シェルフを取り外す場合は、この非脱落型ジャックネジを使用して、シャーシ電源インターフェイス パネルのコネクタから、電源シェルフの背面パネルにあるコネクタを外します。電源シェルフをもう一度取り付けるときには、コネクタに電源シェルフを再び装着します。
電源シェルフ前面フランジの左右にある2本の非脱落型ネジで、ルータ左右のラックマウント フランジに電源シェルフを固定します。電源インターフェイス パネルのガイド ピンを電源シェルフ背面パネルの穴に差し込んで、電源シェルフの背面を支え、電源シェルフ背面パネルのコネクタとシャーシの電源インターフェイス パネルのコネクタがきちんと揃うようにします。
図2は標準AC入力電源シェルフの背面パネルです。AC電源コードのレセプタクルが3つ、各電源装置のベイに使用されます。AC入力電源コードのレセプタクルは、それぞれ電源モジュールのベイに1つずつ対応し、AC電源コードで専用のAC電源に接続します。電源シェルフとシャーシ バックプレーン間の電気接続は、電源シェルフの背面パネルにある2個のコネクタ(図には含まれていない)を使用して行います。
図3はオプションのAC入力電源シェルフの背面パネルです。AC電源コードのレセプタクルが4つ、各電源装置のベイに使用されます。各AC入力電源コードのレセプタクルは、それぞれ電源モジュールのベイに1つずつ対応し、AC電源コードで専用のAC電源に接続します。電源シェルフとシャーシ バックプレーン間の電気接続は、電源シェルフの背面パネルにある2個のコネクタ(図には含まれていない)を使用して行います。
モジュラ式14フィート(4.3 m)のAC入力電源コード(標準AC入力電源シェルフでは3本、オプションのAC入力電源シェルフでは4本)で、設置場所のAC電源に電源シェルフを接続します。図4に、北米および世界各地で利用できるさまざまなAC入力電源コード様式を示します。 表 1 に、各種電源コードとシスコの製品番号を示します。バネ クリップで、電源シェルフの背面パネル レセプタクルに、電源コード取り付けカプラを固定します。
交換作業を開始する前に、人身事故または機器の損傷を防ぐために、ここで説明する安全に関する注意事項を確認してください。
さらに、ルータのインストレーション、コンフィギュレーション、またはメンテナンスを始める前に、Cisco 12016 or Cisco 12416インターネット ルータをサポートしている『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco 12000 Series Internet Router 』(Text Part Number: 78-4347-xx)に記載されている安全のための警告を参照してください。
誤って行うと危険が生じる可能性のある操作については、安全上の警告が記載されています。各警告文に、警告を表す記号が記されています。次に、安全に関する警告文の例を示します。警告を表す記号と、人身事故を伴う状況が記載されています。
警告 「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。
次の注意事項に従って、安全を確保し、機器を保護してください。このリストには、起こりうる危険な状況がすべて網羅されているわけではありません。常に 注意 が必要です。
• システムの移動前に、必ずすべての電源コードおよびインターフェイス ケーブルを外します。
• 回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。
• 工具および組立部品が通行の邪魔にならないようにしてください。
• 人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。
• 床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。
• ルータ内部の作業を行う前に、室内の緊急電源遮断スイッチがどこにあるかを確認しておきます。
• ルータの取り付けや取り外しを行う前に、すべての電源コードおよび外部ケーブルを外してください。
• 回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。
• 人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。
• 床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。
–負傷しないように注意してください。ルータの電源を切断してください。
–可能であれば、医療援助を求めるために誰か別の人を呼んでもらうようにしてください。それができない場合は、負傷者の状況を見極めてから救援を要請してください。
–負傷者に人工呼吸または心臓マッサージが必要かどうかを判断し、適切な処置を施してください。
さらに、電源から切断されていても、電話回線またはネットワーク配線に接続されている装置を扱う場合には、次の注意事項に従ってください。
• 雷が発生しているときには、電話線の接続を行わないでください。
• 防水設計されていない電話ジャックは、湿気の多い場所に取り付けないでください。
• 電話回線がネットワーク インターフェイスから切り離されている場合以外、絶縁されていない電話ケーブルや端子には、触れないでください。
ルータ コンポーネントの多くは、静電気によって壊れることがあります。コンポーネントによっては、わずか30Vの電圧でも壊れますが、プラスチックや発砲スチロールの梱包資材を触っただけで、またはアセンブリがプラスチックやカーペットにかすっただけで、35000 Vもの静電気電圧が発生することがあります。適切なESD(静電気放電)防止策を講じなかった場合、コンポーネントが完全に壊れたり、断続的な障害が発生したりする可能性があります。次の注意事項に従って、静電破壊の潜在的可能性を最小限に抑えてください。
• 静電気防止用リスト/アンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。
• コンポーネントの取り外し/取り付けを行う際は、シャーシ前面の一方のESD接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない面に、静電気防止用ストラップの装置側を必ず接続します(•を参照)。コンポーネントと衣服が接触しないように注意してください。静電気防止用リスト ストラップは体内の静電気からコンポーネントを保護するだけです。衣服の静電気電圧によってコンポーネントが損傷する可能性は残ります。
• 必ずカードのコンポーネント側を上にして、静電気防止用シートの上に置くか、静電気防止カード ラックに入れるか、または静電気防止用袋に収めます。コンポーネントを返却する場合には、ただちに静電気防止用袋に保管してください。
• ライン カードまたはRoute Processor(RP;ルート プロセッサ)を取り付る場合は、イジェクト レバーを使用して、カード コネクタをバックプレーンに装着し、カードの前面プレートの両側にある非脱落型ネジを締めます。非脱落型ネジはプロセッサの脱落を防ぐだけではなく、ルータに適切なアースを提供し、バックプレーンにカード コネクタを確実に固定するために必要です。
• ライン カード、クロック/スケジューラ カード、スイッチ ファブリック カードまたはRPを取り外すときには、イジェクト レバーを使用してバックプレーンからカード コネクタを外します。金属製のカード フレームを静かに引き出し、片手をフレームの底面に添えて、スロットからまっすぐ取り出します。
• ライン カード、クロック/スケジューラ カード、スイッチ ファブリック カード、またはRPを扱う場合は、必ず金属製のカード フレームだけを持ちます。ボードまたはコネクタ ピンには触れないようにしてください。
図5 静電気防止用リスト ストラップとCisco 12016/12416インターネット ルータ シャーシの接続
AC入力電源シェルフの取り付けまたは交換を行うには、次の工具および部品が必要です。
• 交換用標準の1段型AC入力電源シェルフ(Cisco製品番号:PWR-GSR16-AC-SH=)または交換用オプションの2段型AC入力電源シェルフ(PWR-GSR16-AC4-SH=)
(注) 電源シェルフを取り外して交換する場合は、システム電源を切断する必要があります。
AC入力電源シェルフを交換する前に、必ずシステムの電源を切断してください。
ステップ 1 Cisco 12016/12416インターネット ルータの動作が短時間停止することを必ずシステム管理者に通知してください。
ステップ 2 ルータのAC電源コードの接続先であるAC電源コンセントを制御している回路ブレーカがあれば、遮断してください。
ステップ 3 電源シェルフの背面パネルにあるAC入力レセプタクルから3本のAC電源コードを外します。図6を参照して、次の作業を行ってください。
b. 電源シェルフ背面パネルにあるAC電源コード レセプタクルで、AC電源コード カプラを支えている固定クリップを反対側に引きます。
c. 電源シェルフの背面パネルにあるAC電源コード レセプタクルからAC電源コード カプラを引き抜きます。
(注) AC電源コードはシャーシの中に残しておきます。オプションの交換用電源シェルフを取り付けたあとで、再び接続するためです。
AC入力電源装置を取り外すには、図7を参照し、次の作業を行ってください。
ステップ 1 上部ブロワー モジュール ベイおよび電源シェルフを覆っている前面カバーの外側の端を持ち、まっすぐ引き抜いて、上部ブロワー モジュール ベイと電源シェルフ前面にあるボール スタッド ソケットから前面カバーの4つのボール スタッドを外します。
ステップ 2 手首に静電気防止用リスト ストラップを着用し、シャーシ前面のESD接続ソケットの1つまたはシャーシの塗装されていない面に、ストラップを接続します(図5を参照)。
ステップ 3 次の手順で、電源装置の電源を切り、電源シェルフのバックプレーン コネクタから取り外します。
a. イジェクト レバーのバネ クリップを上げて、電源装置の前面プレートからイジェクト レバーを引き出します(図7aを参照)。
b. 電源装置の前面プレートから離れるように、イジェクト レバーを回転させ、電源シェルフのバックプレーン コネクタから電源装置を外します(図7bを参照)。
(注) イジェクト レバーを引くと、電源シェルフのバックプレーン コネクタから電源装置が物理的に外れるだけでなく、内部のマイクロ スイッチが切り替わり、電源装置内部の電源が切断されます。
ステップ 4 電源装置のハンドルを持ち、ベイの中ほどまで引き出します(図7cを参照)。
ステップ 5 片方の手で電源装置を支えながら、電源装置をベイから完全に引き出します(図7cを参照)。
シャーシからAC入力電源シェルフを取り外すには、次の作業を行います。
ステップ 1 2つの電源シェルフ前面フランジをシャーシのラックマウント フランジに固定している非脱落型ネジ(両側に2本ずつ)を緩めます(図8を参照)。
ステップ 2 電源シェルフの前面パネルにあるイジェクト ジャックネジを、マイナス ドライバで左側に回し、シャーシの電源インターフェイス パネルのコネクタから電源シェルフ コネクタを外します(図8を参照)。
ステップ 3 電源シェルフの前面フランジを持ち、ラックの中ほどまで電源シェルフを引き出します(図9を参照)。
ステップ 4 両手で電源シェルフのフランジを持ち、シャーシから静かに持ち上げて、ラックから引き出します(図9を参照)。
故障した電源シェルフを返品する場合は、交換用の電源シェルフが入っていた箱を使用して梱包してください。
ステップ 1 手首に静電気防止用リスト ストラップを着用し、シャーシ前面のESD接続ソケットの1つまたはシャーシの塗装されていない面に、ストラップを接続します(図5を参照)。
ステップ 2 両手で電源シェルフの前面フランジを持ち、シャーシの上に電源シェルフを持ち上げて、シャーシ天板両側にあるくぼみに電源シェルフ下部側面の縁を合わせます(図10を参照)。
ステップ 3 電源シェルフの背面パネルにあるコネクタとシャーシの電源インターフェイス パネルのコネクタの間隔が3インチ(7.6 cm)くらいになるまで、シャーシの上で電源シェルフをスライドさせます。
ステップ 4 シャーシ電源インターフェイス パネルのコネクタに電源シェルフを装着します。図11を参照して、次の作業を行ってください。
a. シャーシ電源インターフェイス パネルのガイド ピン2本が、電源シェルフ背面の2つの穴にきちんと合っているか、イジェクト ジャックネジがシャーシ電源インターフェイス パネルの差し込みに合っているかを確認します。
b. 電源シェルフ背面の2個のコネクタが、シャーシ電源インターフェイス パネルの2個のコネクタと接触するまで、電源シェルフを静かに押し込みます。
c. マイナス ドライバでイジェクト ジャックネジを右に回し、電源シェルフのコネクタをシャーシ電源インターフェイス パネルのコネクタに装着します。
イジェクト ジャックネジがそれ以上回らない状態になれば、コネクタは完全に装着されていて、電源シェルフの前面フランジがシャーシのラックマウント フランジに接するはずです。
(注) 電源シェルフとシャーシ電源インターフェイス パネル間の電気接続は、電源シェルフが電源インターフェイス パネルのコネクタと完全にかみ合った時点で、自動的に行われます。
ステップ 5 各電源シェルフ前面フランジに非脱落型ネジ(両側に2本ずつ)を差し込んで締め、シャーシのラックマウント フランジに電源シェルフを固定します。
図12に、電源シェルフにAC入力電源装置を取り付ける手順を示します。
ステップ 1 手首に静電気防止用リスト ストラップを着用し、シャーシ前面のESD接続ソケットの1つまたはシャーシの塗装されていない面に、ストラップを接続します(図5を参照)。
ステップ 2 交換用電源装置のイジェクト レバーのバネ クリップを上げ、電源装置前面プレートに対して垂直になるまでイジェクト レバーを回転させます(図12aを参照)。
ステップ 3 両手で電源装置を支えながら、電源装置の背面コネクタが電源シェルフバックプレーンのコネクタと接触するところまで、電源シェルフに押し込みます(図12bを参照)。
ステップ 4 イジェクト レバーを回転させ、電源シェルフ底部の溝に掛け、さらに電源装置の前面プレートに揃うまで、イジェクト レバーを押すことによって、電源装置を電源シェルフのバックプレーンに装着します(図12cを参照)。
(注) 電源装置が完全に装着されると、電源装置前面プレートにあるバネ クリップが掛かり、イジェクトレバーが固定されます。バネ クリップがレバーに掛からない場合は、一度電源装置を外してから、電源装置の前面プレートをしっかりと押し付けながら再度差し込んでください。
電源装置と電源シェルフ バックプレーン間の電気接続は、電源装置が電源シェルフに完全に装着された時点で、自動的に行われます。
残りの2台の電源装置でステップ 2~ステップ 4を繰り返します。
ステップ 5 上部ブロワー モジュール ベイおよび電源シェルフを覆う前面カバーを元の位置に戻します。
ステップ 6 電源シェルフのAC電源レセプタクルに対するAC電源回路ブレーカが、オンになっていることを確認します。
図13に、AC入力電源シェルフをCisco 12016/12416インターネット ルータ シャーシの上に取り付けたあとで、その背面にあるAC入力レセプタクルにAC電源コードを再び接続する手順を示します。
電源シェルフにAC電源を再接続するには、図13を参照し、次の作業を行ってください。
ステップ 1 手首に静電気防止用リスト ストラップを着用し、シャーシ前面のESD接続ソケットの1つまたはシャーシの塗装されていない面に、ストラップを接続します(図5を参照)。
ステップ 2 (電源シェルフの背面に向かって)電源シェルフの背面右端にあるACレセプタクルから始めます。固定クリップを引き戻し、そのレセプタクルに対するAC電源コード カプラをACレセプタクルに差し込みます(図13を参照)。
ステップ 3 電源コード カプラの上に固定クリップを被せ、電源コード カプラをACレセプタクルに固定します(図13を参照)。
残りのAC電源コードに対し、ステップ 2およびステップ 3を繰り返します。
• 「オプションのAC入力電源シェルフの電源を切断する手順」
• 「オプションの電源シェルフからAC入力電源装置を取り外す手順」
• 「シャーシからオプションのAC入力電源シェルフを取り外す手順」
• 「オプションの交換用AC入力電源シェルフを取り付ける手順」
• 「オプションのAC入力電源シェルフに電源を再接続する手順」
オプションのAC入力電源シェルフを交換する前に、必ず次の手順をふまえてシステムの電源を切断してください。
ステップ 1 ルータの動作が短時間停止することを必ずシステム管理者に通知してください。
ステップ 2 ルータのAC電源コードの接続先であるAC電源コンセントを制御している回路ブレーカがあれば、遮断してください。
ステップ 3 電源シェルフの背面パネルにあるAC入力レセプタクルから3本のAC電源コードを外します。図14を参照して、次の作業を行ってください。
b. 電源シェルフ背面パネルにあるAC電源コード レセプタクルで、AC電源コード カプラを支えている固定クリップを反対側に引きます。
c. 電源シェルフの背面パネルにあるAC電源コード レセプタクルからAC電源コード カプラを引き抜きます。
(注) AC電源コードはシャーシの中に残しておきます。オプションの交換用電源シェルフを取り付けたあとで、再び接続するためです。
「標準電源シェルフからAC入力電源装置を取り外す手順」に記載されている手順で、オプションの2段型AC入力電源シェルフからAC入力電源装置を取り外します。図1に示されているように、電源モジュールの場所だけが異なります。
シャーシからオプションのAC入力電源シェルフを取り外すには、次の作業を行います。
ステップ 1 2つの電源シェルフ前面フランジをシャーシのラックマウント フランジに固定している非脱落型ネジ(両側に2本ずつ)を緩めます。
ステップ 2 電源シェルフの前面パネルにあるイジェクト ジャックネジを、マイナス ドライバで左側に回し、シャーシの電源インターフェイス パネルのコネクタから電源シェルフ コネクタを外します。
ステップ 3 電源シェルフの前面フランジを持ち、ラックの中ほどまで電源シェルフを引き出します(図15を参照)。
ステップ 4 両手で電源シェルフのフランジを持ち(図15を参照)、シャーシから静かに持ち上げて、ラックから引き出します。
故障した電源シェルフを返品する場合は、交換用の電源シェルフが入っていた箱を使用して梱包します。
次の手順で、オプションのAC入力電源シェルフを取り付けます。
ステップ 1 手首に静電気防止用リスト ストラップを着用し、シャーシ前面のESD接続ソケットの1つまたはシャーシの塗装されていない面に、ストラップを接続します(図5を参照)。
ステップ 2 両手で電源シェルフの前面フランジを持ち、シャーシの上に電源シェルフを持ち上げて、シャーシ天板両側にあるくぼみに電源シェルフ下部側面の縁を合わせます(図16を参照)。
ステップ 3 電源シェルフの背面パネルにあるコネクタとシャーシの電源インターフェイス パネルのコネクタの間隔が3インチ(7.6 cm)くらいになるまで、シャーシの上で電源シェルフをスライドさせます。
ステップ 4 シャーシ電源インターフェイス パネルのコネクタに電源シェルフを装着します。図17を参照して、次の作業を行ってください。
a. シャーシ電源インターフェイス パネルのガイド ピン2本が、電源シェルフ背面の2つの穴にきちんと合っているか、イジェクト ジャックネジがシャーシ電源インターフェイス パネルの差し込みに合っているかを確認します。
b. 電源シェルフ背面の2個のコネクタが、シャーシ電源インターフェイス パネルの2個のコネクタと接触するまで、電源シェルフを静かに押し込みます。
c. マイナス ドライバでイジェクト ジャックネジを右に回し、電源シェルフのコネクタをシャーシ電源インターフェイス パネルのコネクタに装着します。
イジェクト ジャックネジがそれ以上回らない状態になれば、コネクタは完全に装着されていて、電源シェルフの前面フランジがシャーシのラックマウント フランジに接するはずです。
(注) 電源シェルフとシャーシ電源インターフェイス パネル間の電気接続は、電源シェルフが電源インターフェイス パネルのコネクタと完全にかみ合った時点で、自動的に行われます。
ステップ 5 各電源シェルフ前面フランジに非脱落型ネジ(両側に2本ずつ)を差し込んで締め、シャーシのラックマウント フランジに電源シェルフを固定します。
「電源シェルフにAC入力電源装置を戻す手順」に記載されている手順で、AC入力電源装置をオプションの電源シェルフに戻します。この手順は標準の電源シェルフの場合と同じですが、図1に示されているようにAC入力電源モジュールの場所だけが異なります。
図18に、オプションのAC入力電源シェルフをルータ シャーシの上に取り付けたあとで、その背面にあるAC入力レセプタクルにAC電源コードを再び接続する手順を示します。
オプションの電源シェルフをAC電源に再接続するには、図18を参照し、次の作業を行ってください。
ステップ 1 手首に静電気防止用リスト ストラップを着用し、シャーシ前面のESD接続ソケットの1つまたはシャーシの塗装されていない面に、ストラップを接続します(図5を参照)。
ステップ 2 (電源シェルフの背面に向かって)電源シェルフの背面右端にあるACレセプタクルから始めます。固定クリップを引き戻し、そのレセプタクルに対するAC電源コード カプラをACレセプタクルに差し込みます(図18を参照)。
ステップ 3 電源コード カプラの上に固定クリップを被せ、電源コード カプラをACレセプタクルに固定します(図18を参照)。
ステップ 4 残りのAC電源コードに対し、ステップ 2およびステップ 3を繰り返します。
ステップ 5 電源シェルフのAC電源レセプタクルに対するAC電源回路ブレーカが、オンになっていることを確認します。
標準またはオプションのAC入力電源シェルフの交換後、システムの動作を確認するには、次の作業を行ってください。
• 各電源装置がそれぞれのベイに完全に収まっていて、イジェクト レバーがバネ クリップで固定されている。
• すべてのAC入力電源コード カプラが電源シェルフ背面パネルにあるAC入力レセプタクルに差し込まれていて、バネ クリップで固定されている。
• 電源コードのAC電源側で、各コードがそれぞれ専用のAC電源コネクタにきちんと接続されている。
できる限り、電源コードごとに専用のAC電源に接続してください。各AC入力電源装置は200 ~240 VACの平常範囲で動作し、最低限20 A(北米)または13 A(海外)の供給が必要です。
ステップ 2 電源装置の前面プレートで、グリーンのPWR OK LEDが点灯していることを確認してください。このLEDは、AC電源電圧が平常動作範囲(200 ~240 VAC)内であることを示します。
PWR OK LEDが点灯していない場合は、次の事項を確認します。
• AC電源コードが、AC電源レセプタクルと電源シェルフの背面パネルにあるAC入力レセプタクルの両方に、きちんと接続されている。
ステップ 3 3個のオレンジのFAULT、TEMP、ILIM LEDが消灯していることを確認します。
FAULT LEDが点灯している場合は、既存の電源装置をスペアの電源装置に交換してください。スペアの電源装置でPWR OK LEDが点灯した場合は、故障している電源装置を交換のため返却してください。
スペアの電源装置でもFAULT LEDが点灯したままの場合は、その電源シェルフ ベイの電源シェルフ バックプレーン コネクタが壊れている可能性があります。
何回か電源を入れても、電源装置が正常に動作しない場合は、代理店にサポートを依頼してください。
この装置はテスト済みであり、FCCルールPart 15に規定された仕様のクラスAデジタル装置の制限に適合していることが確認済みです。これらの制限は、商業環境で装置を使用したときに、干渉を防止する適切な保護を規定しています。この装置は、無線周波エネルギーを生成、使用、または放射する可能性があり、この装置のマニュアルに記載された指示に従って設置および使用しなかった場合、ラジオおよびテレビの受信障害が起こることがあります。住宅地でこの装置を使用すると、干渉を引き起こす可能性があります。その場合には、ユーザ側の負担で干渉防止措置を講じる必要があります。
装置の電源を切ることによって、この装置が干渉の原因であるかどうかを判断できます。干渉がなくなれば、シスコシステムズの装置またはその周辺機器が干渉の原因になっていると考えられます。装置がラジオまたはテレビ受信に干渉する場合には、次の方法で干渉が起きないようにしてください。
• 干渉がなくなるまで、テレビまたはラジオのアンテナの向きを変えます。
• テレビまたはラジオの左右どちらかの側に装置を移動させます。
• テレビまたはラジオから離れたところに装置を移動させます。
• テレビまたはラジオとは別の回路にあるコンセントに装置を接続します(装置とテレビまたはラジオがそれぞれ別個のブレーカまたはヒューズで制御されるようにします)。
米国シスコシステムズ社では、この製品の変更または改造を認めていません。変更または改造した場合には、FCC認定が無効になり、さらに製品を操作する権限を失うことになります。
ここでは、シスコ製品のマニュアルを入手する方法について説明します。
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P3およびP4レベルの問題については、TAC Webサイトを利用して、お客様ご自身で問題を解決し、コストと時間を節約することができます。このサイトでは各種のオンライン ツール、ナレッジ ベース、およびソフトウェアを、いつでも必要なときに利用できます。TAC Webサイトには、次のURLからアクセスしてください。
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TACフリーダイヤルの国別電話番号は、次のURLを参照してください。
http://www.cisco.com/warp/public/687/Directory/DirTAC.shtml
ご連絡に先立って、お客様が契約しているシスコ サポート サービスがどのレベルの契約となっているか(たとえば、SMARTnet、SMARTnet Onsite、またはNetwork Supported Accounts[NSA;ネットワーク サポート アカウント]など)、お客様のネットワーク管理部門にご確認ください。また、お客様のサービス契約番号およびご使用の製品のシリアル番号をお手元にご用意ください。