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この章では、ラックにシャーシを取り付けた後、シャーシにカードとモジュールを取り付ける手順について説明します。また、ラインカード、RSP、およびアラーム カードにケーブルを接続する方法も説明します。通常、特に明記していない限りCisco ASR 9006 ルータの手順は、Cisco ASR 9010 ルータの手順と同じです。
ここでは、シャーシに AC 電源モジュールを再取り付けする方法について説明します。電源モジュールのタイプに応じた正しい手順に従ってください。
シャーシに AC 電源モジュールを再取り付けするには、次の手順に従います(Cisco ASR 9010 ルータの場合は図 3-1、Cisco ASR 9006 ルータの場合は図 3-2を参照)。
ステップ 1 バックプレーン コネクタに電源モジュールが装着されるまで、電源モジュールを電源シェルフにスライドさせて挿入します。
ステップ 2 電源モジュールの扉がロックされるまで扉を完全に左に回転させて、電源モジュールをバックプレーン コネクタに固定します。
ステップ 3 もう一方の AC 電源モジュールについて、ステップ 1 および 2 を繰り返します。
ステップ 4 「ファン トレイの取り付け」に進み、ファン トレイを取り付けます。
図 3-1 Cisco ASR 9010 ルータへの AC または DC 電源モジュールの取り付け
図 3-2 Cisco ASR 9006 ルータへの AC または DC 電源モジュールの取り付け
シャーシに DC 電源モジュールを再取り付けするには、次の手順に従います(Cisco ASR 9010 ルータの場合は図 3-1、Cisco ASR 9006 ルータの場合は図 3-2を参照)。
ステップ 1 バックプレーン コネクタに電源モジュールが装着されるまで、電源モジュールを電源シェルフにスライドさせて挿入します。
ステップ 2 電源モジュールの扉がロックされるまで扉を完全に左に回転させて、電源モジュールをバックプレーン コネクタに固定します。
ステップ 3 もう一方の DC 電源モジュールについて、ステップ 1 および 2 を繰り返します。
ステップ 4 「ファン トレイの取り付け」に進み、ファン トレイを取り付けます。
シャーシにファン トレイを取り付けるには、次の手順を実行します(図 2-4 および図 2-5)。
(注) アクセサリ グリルを取り付ける前に、下側のファン トレイを取り付けてください。下側のファン トレイのスロットは、アクセサリ グリルの後方にあります。「シャーシ アクセサリの取り付け」を参照してください。
ステップ 1 両手でファン トレイを持ち上げ、モジュール ベイに半分ほど差し込みます。
ステップ 2 シャーシ ベイの背面にあるバックプレーン コネクタにファン トレイが装着されるまで、ゆっくりとファン トレイをシャーシに押し込みます。
ステップ 3 ファン トレイの非脱落型ネジを 10 +/-1インチ ポンドのトルクで締めて、ファン トレイをシャーシに固定します。
ステップ 4 2 つめのファン トレイについて、ステップ 1 ~ 3 を繰り返します。
(注) トルク仕様は、Cisco ASR 9010 ルータおよび Cisco ASR 9006 ルータの両方に適用されます。
ステップ 5 「シャーシへのカードの取り付け」に進み、RSP とラインカードを再取り付けします。
ここでは、さまざまなラインカードをシャーシに再取り付けする方法について説明します。
RSP カードをシャーシに再取り付けするには、次の手順を実行します(スロット番号については、図 2-6 および図 2-7 を参照してください)。
ステップ 1 スロット RSP0 から順に、カードをスロットにスライドさせて挿入します。
ステップ 2 イジェクト レバーを回転させて、バックプレーン コネクタにカードを装着します。
ステップ 3 前面パネル上部および下部にある非脱落型ネジを 10 +/-1 インチ ポンドのトルクで締めます。
(注) トルク仕様は、Cisco ASR 9010 ルータおよび Cisco ASR 9006 ルータの両方に適用されます。
ステップ 4 ステップ 1 ~ 3 を繰り返して、2 枚めの RSP カードをスロット RSP1 に取り付けます。
(注) 非脱落型ネジをしっかり締めて RSP カードを完全に装着しても、カードとシャーシの間に小さな隙間ができることがあります(図 3-3 の 3)。
図 3-3 取り付け時の RSP カードのイジェクト レバー位置
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RSP カードをバックプレーンに完全に装着しても、非脱落型ネジをしっかり締めていないときは、イジェクト レバーは少し緩んだ位置にあります。 |
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RSP カードをバックプレーンに完全に装着し、非脱落型ネジをしっかり締めると、イジェクト レバーの位置は完全に平行になります。 |
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カード ケージへのカードの再取り付けを開始する前に、カードを取り外したときに書き留めておいたリストを参照して、スロットの割り当てを確認します(スロット番号については、図 2-6 および図 2-7 を参照してください)。
シャーシのカード ケージにラインカードを再取り付けするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 最も小さい番号のラインカード スロットから順に、バックプレーン コネクタにラインカードが装着されるまで、カードをスロットにスライドさせて挿入します(図 3-4 または図 3-5)。
ステップ 2 イジェクト レバーを回転させて、バックプレーン コネクタにカードを装着します。
ステップ 3 前面パネル上部および下部にある非脱落型ネジを10 +/-1 インチ ポンドのトルクで締めます。
(注) トルク仕様は、Cisco ASR 9010 ルータおよび Cisco ASR 9006 ルータの両方に適用されます。
図 3-4 Cisco ASR 9010 ルータのシャーシへのラインカードの取り付け
図 3-5 Cisco ASR 9006 ルータのシャーシへのラインカードの取り付け
ステップ 4 各ラインカードについて、ステップ 1 ~ 3 を繰り返します。
ステップ 5 「ラインカードのネットワーク インターフェイス ケーブルの接続」に進み、ネットワーク インターフェイス ケーブルを接続します。
ここでは、ルータのケーブル管理システムにネットワーク インターフェイス ケーブルを通し、ラインカードのポートにネットワーク インターフェイス ケーブルを接続する方法について説明します。
この手順では、 例 として 40x1GE ラインカードを使用し、ネットワーク インターフェイス ケーブルをラインカード ポートに接続し、ケーブル管理システムにケーブルを通す方法を示します。システムに取り付けるラインカードによって、ケーブル接続手順がこの例と多少異なる場合があります。特定のラインカードのケーブル接続については、ラインカードのインストレーション コンフィギュレーション ノートを参照してください。
(注) シスコ ラインカードの最新資料は、WWW 上の http://www.cisco.com から入手できます。
ネットワーク インターフェイス ケーブルをケーブル管理システムに通してラインカードに接続するには、次の手順を例として使用します。
ステップ 1 インターフェイス ケーブルを水平ケーブル管理トレイ(図 3-6)からケーブル トレイの開口部に通し、ラインカードに接続します。
(注) ケーブル管理トレイには、各ラインカードのケーブルを通す専用スロットがあります。たとえば、図 3-6のケーブルは、Cisco ASR 9010 ルータのスロット 3 のラインカード 3 に接続するケーブルです。
図 3-6 ケーブル管理トレイに通すインターフェイス ケーブル
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ステップ 2 ラインカードのケーブル管理ブラケットをラインカードの前面パネルに取り付けます(図 3-7)。このブラケットはラインカードに付属しています。
ステップ 3 Cisco ASR 9010 ルータの場合は、図 3-8 に示すように、ケーブルをケーブル管理ブラケットに通し、ケーブルを溝に慎重に押し込んで、ケーブル クリップで固定します。Cisco ASR 9006 ルータのケーブル ルーティング例については、図 3-9 を参照してください。
ステップ 4 ケーブル コネクタを割り当てられたポートに差し込みます。
ステップ 5 ラインカードの他のケーブル接続について、ステップ 1 ~ 4 を繰り返します。
図 3-8 Cisco ASR 9010 ルータのラインカード ケーブル管理ブラケットを使用したインターフェイス ケーブルのルーティング例
図 3-9 Cisco ASR 9006 ルータのラインカードとシャーシのケーブル管理ブラケットを使用したインターフェイス ケーブルのルーティング例
ここでは、RSP のコンソール ポート、補助ポート、およびイーサネット ポートにケーブルを接続する方法について説明します。コンソール ポートおよび補助ポートは、非同期シリアル ポートです。これらのポートに接続するデバイスは、非同期伝送に対応している必要があります。たとえば、ほとんどのモデムは非同期デバイスです。
図 3-10は、データ端子およびモデムの接続例を示しています。
図 3-10 RSP のコンソール ポートおよび補助ポートの接続
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(注) シスコでは、RSP ケーブルを販売していません。ケーブル販売店で別途購入してください。
(注) Telecordia GR-1089-CORE、Issue II、Revision 01、February 1999 の建物内落雷サージ要件に適合するために、コンソール ポート、補助ポート、およびイーサネット ポートの接続にはシールド付きケーブルを使用する必要があります。シールド付きケーブルの両端はシールド付きコネクタで終端し、ケーブルのシールド材料は両方のコネクタに接合します。
RSP のシステム コンソール ポートは、ルータの初期設定を行うためのデータ端末を接続するための RJ-45 レセプタクルです。コンソール ポートには RJ-45 ストレート ケーブルが必要です。
コンソール ポートの詳細については、「RSP ポート接続に関する注意事項」を参照してください。
データ端末を RSP のコンソール ポートに接続するには、図 3-10を参照して、次の手順を実行します。
ステップ 1 端末の動作値を 9600 bps、8 データ ビット、パリティなし、1 ストップ ビット(9600 8N2)に設定します。
ステップ 3 ケーブルの端末側をデータ端末のインターフェイス ポートに接続します。
ステップ 4 ケーブルの反対側を RSP のコンソール ポートに接続します。
RSP の補助ポートは、RSP にモデムまたはその他の Data Communication Equipment(DCE; データ通信機器)デバイス(別のルータなど)を接続するための RJ-45 レセプタクルです。非同期補助ポートは、ハードウェア フロー制御およびモデム制御をサポートします。
補助ポートの詳細については、「RSP ポート接続に関する注意事項」を参照してください。
非同期シリアル デバイスを RSP の補助ポートに接続するには、図 3-10を参照して、次の手順を実行します。
ステップ 2 ケーブルのデバイス側を非同期シリアル デバイスのインターフェイス ポートに接続します。
ステップ 3 ケーブルの反対側を RSP の補助ポートに接続します。
RSP 管理ポートにケーブルを接続するには、カテゴリ 5 UTP ケーブルを直接 RSP の MGT LAN 0 および MGT LAN 1 RJ-45 レセプタクルに接続します。
イーサネット管理 LAN ポートの詳細については、「管理 LAN ポート」を参照してください。
(注) シスコでは、RJ-45 ケーブルを販売していません。ケーブル販売店で別途購入してください。EIA/TIA-568 規格に準拠するケーブルを使用してください。
RSP の RJ-45 イーサネット レセプタクルにイーサネット ケーブルを接続するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 RJ-45 レセプタクルに直接ケーブルを差し込みます。
ステップ 2 RJ-45 ケーブルのネットワーク側をスイッチ、ハブ、リピータ、またはその他の外部機器に接続します。
(注) RSP のイーサネット インターフェイスは、エンドステーション デバイスだけであり、リピータではありません。
RSP の前面パネルにあるルータのアラーム コネクタは、Alarm Out というラベルが付いた 9 ピン D サブコネクタです(図 3-11)。
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アラーム サブコネクタを使用して、外部サイト アラーム メンテナンス システムにルータを接続できます。また、ルータによって生成されるクリティカル アラーム、メジャー アラーム、またはマイナー アラームは、アラーム カードのアラーム リレーを作動させ、外部サイト アラームをアクティブにします。RSP カード上のアラーム リレー コンタクトは、Alarm Out コネクタのピンに接続されている標準のコモン、通常オープン、および通常クローズのリレー コンタクトで構成されています。
表 1-5に、コネクタ ピンとアラーム コネクタ リレー コンタクト間のピンと信号の対応関係を示します。アラーム接点ケーブルは、設置場所の環境に完全に依存するため、シスコではアラーム コネクタ ケーブルを販売していません。アラーム コネクタの配線要件およびアラーム コネクタ インターフェイスのピン割り当てについては、「アラーム接続に関する注意事項」を参照してください。
(注) GR-1089-CORE、Issue II、Revision 01、February 1999 の建物内落雷サージ要件に適合するために、RSP カードの外部アラーム ポートへの接続時にシールド付きケーブルを使用する必要があります。シールド付きケーブルの両端はシールド付きコネクタで終端し、ケーブルのシールド材料は両方のコネクタに接合します。
ルータに電源を接続するには、次のいずれかの手順を実行します。
ルータに AC 電源コードを接続するには、次の手順に従います。
(注) 各 AC 電源を専用電源に接続してください(分岐回路)。各 AC 入力電源は、200 ~ 240 VAC の公称入力レベルで稼動し、20 A(北米)または 13 A(その他の国)以上の電源が必要です。AC 電源の入力レベルの詳細については、「電源接続に関する注意事項」を参照してください。
ステップ 1 AC 電源シェルフの背面にある電源スイッチがオフ(0)位置に設定されていることを確認します。
ステップ 2 接続する AC 電源に割り当てられた回路ブレーカーがオフに設定されていることを確認します。
ステップ 3 永久アース接続(セントラル オフィスのアース システム)をルータ シャーシの NEBS のアース位置に接続します。
警告 この手順を実行している間、電源を確実にオフにしておくために、電源をオンにする準備ができるまで回路ブレーカー スイッチをテープでオフ(0)位置に固定してください。
ステップ 4 AC 電源シェルフの背面にあるコンセントに AC 電源コードを差し込みます(図 3-12)。
ステップ 5 保持ブラケットを閉じて、電源シェルフのコンセントに AC 電源コードのプラグを固定します。
図 3-12 AC 電源シェルフへの一般的な AC 電源接続
ステップ 6 AC 電源コンセントに AC 電源コードの反対側を接続します。
ステップ 7 「ルータの電源投入」に進みます。
ここでは、DC 電源ルータに DC 入力電源コードを接続する手順について説明します。
DC 入力電源コードの色は、設置場所の DC 電源の色分けによって異なります。DC 電源の配線には色分け基準がないため、プラス(+)とマイナス(-)の極性を正しく使用して、電源モジュールに電源コードを接続します。
• DC 入力電源コードに、プラス(+)またはマイナス(-)のラベルが付いている場合があります。このラベルはほぼ間違いありませんが、 DC 電源コード間の電圧を測定して極性を確認する必要があります 。測定時は、プラス(+)およびマイナス(-)ケーブルが、電源モジュールのプラス(+)およびマイナス(-)のラベルと一致していることを確認してください。
• アース ケーブルには、一般にグリーン(またはグリーンとイエロー)のケーブルが使用されています。
(注) ケーブルの長さは、DC 入力電源に対するルータの位置によって異なります。シスコシステムズでは、こうしたケーブル、およびルータ シャーシにケーブルを接続するケーブル端子を販売していません。ケーブル販売店で別途購入してください。設置場所の電源および DC 入力電源コードの要件の詳細については、「電源接続に関する注意事項」を参照してください。
警告 この手順を実行している間、電源を確実にオフにしておくために、DC 回路ブレーカー スイッチをテープでオフ(0)位置に固定してください。
DC 電源シェルフに DC 電源コードを接続するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 電源シェルフのスイッチが OFF(0)位置に設定されていることを確認します。
ステップ 2 DC 電源接続端子スタッドに付いている透明プラスチック製安全カバーを取り外します。
ステップ 3 DC 電源ケーブルを次の順序で接続します(図 3-13)。
d. シェルフに設置されているもう一方の電源モジュールについて、ステップ a、b、c を繰り返します。
警告 人身事故や機器の損傷を防止するために、必ず次の順序で、アースおよび DC 電源コード端子を電源シェルフ端子に接続してください。(1)アースからアース、(2)プラス(+)からプラス(+)、(3)マイナス(-)からマイナス(-)。
ステップ 4 透明プラスチック製安全カバーを接続端子スタッドに取り付けます。
図 3-13 スロット M2 に DC 電源モジュール 1 台が設置された電源シェルフへの一般的な DC 電源接続
ステップ 5 「ルータの電源投入」に進みます。
AC 電源ルータまたは DC 電源ルータに電源を投入するには、次の手順を実行します。
ステップ 2 シェルフの各電源モジュールの電源入力 LED が点灯していることを確認します。
ステップ 3 電源シェルフのスイッチを ON(1)位置に設定します。
ステップ 4 シェルフの各電源モジュールの電源出力 LED が点灯していることを確認します。