この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章は、次の項で構成されています。
この章は、IPMI 2.0 の仕様を理解していることを前提としています。
デバッグを容易にするため、既存および将来の Cisco サーバは、現在の IPMI 仕様で扱える 255 個よりも多くのセンサーを提供できます。したがって、特定の B シリーズおよび C シリーズの Cisco サーバは、IPMI 2.0 仕様のセンサーとセンサー関連機能を拡張します。この章では、IPMI ツール ユーザが拡張を効率的に使用できるよう、これらの拡張について説明します。
センサーの数が 255 個以下であるセンサーについては、シスコは IPMI の仕様に準拠しています。センサーの数が 256 個以上であるセンサー(Extended Sensor Range(ESR))については、シスコはシスコ OEM IPMI コマンドとして同等のセンサー関連 IPMI コマンドを追加しています。Extended Sensor Range のセンサーは Cisco Extended センサー(CES)と呼ばれます。また、IPMI 仕様では、すべてのセンサーに付けられた番号が連続している必要はありません。したがって、Cisco サーバと CIMC のソフトウェア バージョンによっては、IPMI の範囲に空きがある場合でも、IPMI の範囲ではなく ESR 内にセンサーがある可能性があります。
オープン ソース プログラムの IPMITool および OpenIPMI は、シスコの ESR 機能を統合するようには変更されません。ただし、これらのツールで、raw IPMI コマンドを発行することができるため、ESR 機能を処理するラッパーを書き込むことができます。
SDR(センサー データ レコード)および SEL 形式は両方とも、既存の IPMI の標準 8 ビット サイズを超えて、32 ビット センサー ID に対応できるよう拡大されています。Cisco Extended Sensor Range - Sensor Data Record(ESR-SDR)は、より多くのセンサー、大きいレコード サイズ、長いストリング長を扱うことが可能です。ESR - センサー イベント ログが拡張され、新しい名前のセンサーの読み取り値を取得する機能がサポートされます。
新しい形式が導入されても、核となる CES と関連の SDR および SEL の操作は標準 IPMI 仕様で定義された動作と同じです。つまり、IPMI センサーで予期される動作は Cisco Extended センサーで予期される動作と同じです。
Cisco Extended SEL(ESR-SEL)リポジトリを追加する操作は、通常と若干異なります。サーバ全体のデバッグの簡素化するため、このリポジトリには ESR-SEL 形式に再フォーマットされた標準 IPMI SEL イベントと Cisco Extended センサーの SEL イベントの両方が含まれています。つまり、ESR-SEL はスーパー セットと見なすことができます。
現在の UCS サーバでは、IPMI SEL リポジトリの現在の使用状況をパーセンテージで示し、リポジトリが特定の充足率に達した場合に SEL イベントを生成するためにセンサーがあります。このセンサーは、「SEL_FULLNESS」という名前が付けられます。ESR-SEL は異なるリポジトリであるため、同等のセンサーが提供されます。従来の「SEL_FULLNESS」センサーは常に、標準 IPMI リポジトリを参照し、新しい「CISCO_SEL_FULLNESS」センサーは ESR-SEL リポジトリを参照します。センサーの名前はリポジトリを区別するキーとなります。その結果、「Clear-SEL-Event」SEL レコードと「SEL-Full-Event」SEL レコードも、SEL 使用率センサーの名前を継承します。これらのセンサーの名前を確認することによって、使用率の現在のパーセンテージ、SEL が最後にクリアされた時刻、SEL がいっぱいになった時刻、これらのイベントが参照しているリポジトリがわかります。
UCS Manager SEL のバックアップ機能を有効にすると、SEL 使用率センサーに基づいてサーバから SEL イベントがバックアップされます。この実装前は、SEL_FULLNESS センサーのみに基づいていました。ESR 機能が搭載されると、UCS Manager は両方の SEL 使用率センサーを確認し、どちらかが特定の使用レベルに達した場合にイベントをバックアップします。UCS Manager はバックアップ後に両方のリポジトリをクリアします。
シスコの Extended Sensor の機能を確認および使用するためのアルゴリズムが提供されています。このアルゴリズムは、シスコおよびシスコ以外のすべての IPMI を実装するプラットフォームに安全に適用できます。
ESR 機能をサポートしていることが確認された後に、センサーの読み取り値の取得を行うため、以降の手順を実行することを推奨します。
IPMI のマルチバイト フィールドはすべて、リトル エンディアンです。要求または応答フィールドの最下位インデックスに最下位バイトが置かれます。これは IPMI で一貫しています。たとえば、earth-age という要求フィールドがあり、インデックス 5 から 8 までの 4 バイトの長さだとします。地球の年齢が約 10 億年である場合、16 進表記では 0x3B9ACA00 です。この場合、要求データのインデックス 5 が 0 になり、インデックス 6 は 0xCA、インデックス 7 は 0x9A、インデックス 8 は 0x3B です。
コマンド名: |
Get ESR Capabilities |
|
ネットワーク機能: |
NF_STO |
|
コマンド番号: |
0xF5 |
|
要求バイト |
フィールド名 |
説明 |
なし | ||
応答バイト |
フィールド名 |
説明 |
[1] |
Completion Code |
|
[2] |
ID0 |
0x43: ASCII 'C' |
[3] |
ID1 |
0x49: ASCII 'I' |
[4] |
ID2 |
0x53: ASCII 'S' |
[5] |
ID3 |
0x43: ASCII 'C' |
[6] |
ID4 |
0x4F: ASCII 'O' |
[7] |
Flags |
Bit 0:これは ESR イネーブル フラグです。このビットが設定されている場合、ESR 機能がサポートされます。Bits [7:1]:予約済み。すべてゼロ。 |
[8] |
API Version |
現在のバージョンは 1 です。このフィールドで、すべての Cisco ESR IPMI コマンドの要求および応答バイトの定義が決まります。ソフトウェアはこのフィールドを使い、システム上の Cisco ESR の API のバージョンを判断できます。たとえば、タイポなどでドキュメントが更新されると、リビジョン番号は変更されますが、API の形式は変更されません。この場合、ソフトウェアに変更の必要はありません。 |
[9] |
Document Version, Minor |
これは、このドキュメントのマイナー バージョンで、参照に使用します。 |
[10] |
Document Version, Major |
これは、このドキュメントのメジャー バージョンで、参照に使用します。メジャー バージョンとマイナー バージョンはどちらも、参照に使用するこのドキュメントのバージョンを示します。リビジョンはこのドキュメントのタイトル ページにあります。 |
[11:37] |
予約済み |
すべてゼロにします。 |
このコマンドはリポジトリ情報を取得します。IPMI の Get SDR Repository Info コマンドに似ています。
コマンド名: |
Get ESR-SDR Repository Info |
|
ネットワーク機能: |
NF_STO |
|
コマンド番号: |
0xF0 |
|
要求バイト |
フィールド名 | 説明 |
なし | ||
応答バイト |
フィールド名 |
説明 |
[1] |
Completion Code |
|
[2] |
状態 |
0x1 がまだ初期化中。 |
[3:6] |
Starting Record ID |
リポジトリの最初の ESR-SDR を示すレコード ID。 |
[7:10] |
End Record ID |
リポジトリの最後の ESR-SDR を示すレコード ID。 |
[11:14] |
SDR Size |
ESR-SDR リポジトリのサイズ(バイト単位)。 |
コマンド名: |
Get Cisco SDR Record |
|
ネットワーク機能: |
NF_STO |
|
コマンド番号: | 0xF1 |
|
要求バイト |
フィールド名 |
説明 |
[1:4] | レコード ID | データを取得する SDR のレコード ID。 |
[5:6] | Offset | レコードのオフセット。 |
[7] | Read Bytes | 読み込むバイト数。33 バイトを超えません。 |
応答バイト |
フィールド名 |
説明 |
[1] |
Completion Code |
0xCA:要求の読み込みバイト数とオフセットが SDR のレコード長を超えています。 |
[2:5] |
Next Record ID |
次の SDR のレコード ID。0xFFFFFFFF は最後のレコードに到達していることを示します。 |
[6:N] |
SDR のデータ。 |
このコマンドは ESR-SDR リポジトリから ESR-SDR レコードを取得します。IPMI の Get SDR コマンドと同じです。
コマンド名: |
Get ESR-SDR |
|
ネットワーク機能: |
NF_STO |
|
コマンド番号: |
0xF1 |
|
要求バイト |
フィールド名 |
説明 |
[1:4] |
レコード ID |
データを取得する SDR のレコード ID。 |
[5:6] |
Offset |
レコードのオフセット。 |
[7] |
Read Bytes |
読み込むバイト数。最大値は 33 です。 |
応答バイト |
フィールド名 |
説明 |
[1] |
Completion Code |
|
[2:5] |
Next Record ID |
次のレコードのレコード ID。値 0xFFFFFFFF は最後のレコードに到達していることを示します。 |
[6:N] |
Data |
取得する ESR-SDR レコードのデータ。 |
このコマンドは、CES の未加工の測定値を取得します。標準の IPMI の Get Sensor Reading コマンドと同じ機能です。
コマンド名: |
Get CES Reading |
|
ネットワーク機能: |
NF_SEN |
|
コマンド番号: |
0xF0 |
|
要求バイト |
フィールド名 |
説明 |
[1:4] |
CES number |
Cisco Extended Sensor のセンサー番号。 |
応答バイト |
フィールド名 |
説明 |
[1] |
Completion Code |
|
[2] |
Reading |
標準の IPMI の Get Sensor Reading コマンドのバイト 2 を参照してください。 |
[3] |
Sensor Status |
標準の IPMI の Get Sensor Reading コマンドのバイト 3 を参照してください。 |
[4] オプション |
Sensor Flags 1 |
標準の IPMI の Get Sensor Reading コマンドのバイト 4 を参照してください。 |
[5] オプション |
Sensor Flags 2 |
標準の IPMI の Get Sensor Reading コマンドのバイト 5 を参照してください。 |
このコマンドは SEL リポジトリに関する未加工の測定値を取得します。標準の IPMI の Get SEL Info コマンドと同じ機能です。
コマンド名: |
Get Cisco Extended SEL Repository Information |
|
ネットワーク機能: |
NF_STO |
|
コマンド番号: |
0xF2 |
|
要求バイト |
フィールド名 |
説明 |
なし |
||
応答バイト |
フィールド名 |
説明 |
[1] |
Completion Code |
|
[2:5] |
Total Entries |
リポジトリ内の Cisco Extended SEL の総数。 |
[6:9] |
Free Space |
CESEL リポジトリの空きバイト数。 |
[10:13] |
Add Timestamp |
最後に Cisco SEL を追加したときのタイムスタンプ。 |
[14:17] |
Erase Timestamp |
前回 Cisco SEL をクリアしたときのタイムスタンプ。 |
[18] |
Flags |
Bit 7:設定されている場合、SEL のオーバーフローが発生しています。 Bits[6:0]:予約済み。すべてゼロにします。 |
コマンド名: |
Get Cisco SEL Repository Info |
|
ネットワーク機能: |
NF_STO |
|
コマンド番号: |
0xF2 |
|
要求バイト |
フィールド名 |
説明 |
なし |
||
応答バイト |
フィールド名 |
説明 |
[1] |
Completion Code |
|
[2:5] |
Total Entries |
リポジトリ内の Cisco SEL の数 |
[6:9] |
Free Space |
リポジトリの空きバイト数 |
[10:13] |
Add Timestamp |
最後に Cisco SEL を追加したときのタイムスタンプ |
[14:17] |
Erase Timestamp |
前回 Cisco SEL を消去したときのタイムスタンプ |
[18] |
SEL Flags |
Bit 7:設定されている場合、SEL のオーバーフローが発生しています。 |
このコマンドは SEL リポジトリからエントリを取得します。標準の IPMI の Get SEL Entry コマンドと同じ機能です。
コマンド名: |
Get Cisco Extended SEL Record コマンド |
|
ネットワーク機能: |
NF_SEN |
|
コマンド番号: |
0xF3 |
|
要求バイト |
フィールド名 |
説明 |
[1:4] |
Cisco SEL Record ID |
取得する Cisco Extended SEL のレコード ID。 |
応答バイト |
フィールド名 |
説明 |
[1] |
Completion Code |
|
[2:5] |
Next SEL Record ID |
次の SEL のレコード ID。値 0xFFFFFFFF は最後の SEL レコードに到達していることを示します。 |
[6:9] |
SEL Record ID |
取得する SEL ID。 |
[10] |
SEL Version |
現在の SEL レコードのバージョン ID。このフィールドは SEL レコード データの残りのバイトの解釈方法を示します。詳細については、ESR-SEL レコード形式セクションを参照してください。 |
[11:29] |
SEL Record Data |
Cisco Extended SEL のデータ。 |
コマンド名: |
Get Cisco SEL Entry | |
ネットワーク機能: |
NF_STO | |
コマンド番号: |
0xF3 | |
要求バイト |
フィールド名 |
説明 |
[1:4] |
SEL ID |
取得する SEL エントリの番号。 |
応答バイト |
フィールド名 |
説明 |
[1] |
Completion Code |
0xCA:SEL ID は存在しません |
[2:5] |
Next SEL ID |
次の SEL の SEL ID。0xFFFFFFFF は最後の SEL レコードに到達していることを示します。 |
[6:9] |
SEL ID |
取得する SEL ID。 |
[10] |
Version |
Cisco SEL 形式のバージョン。現在はバージョン 1 であるため、この後のバイトでバージョン 1 が定義されます。 |
[11] |
SEL Type |
IPMI の Get SEL Entry Response の同じところを参照してください。 |
[12:13] |
予約済み |
ゼロにします。 |
[14:17] |
Time stamp |
SEL のタイム スタンプ |
[18:19] |
Generator ID |
IPMI の Get SEL Entry Response の同じところを参照してください。 |
[20] |
EvMRev |
IPMI の Get SEL Entry Response の同じところを参照してください。 |
[21] |
Sensor Type |
IPMI の Get SEL Entry Response の同じところを参照してください。 |
[22:25] |
Sensor Number |
|
[26] |
Event Attribute |
IPMI の Get SEL Entry Response の同じところを参照してください。 |
[27:29] |
Event Data |
IPMI の Get SEL Entry Response の同じところを参照してください。 |
このコマンドは、リポジトリのすべての既存の SEL イベントをクリアします。IPMI の Clear SEL コマンドと同じです。
コマンド名: |
Clear Cisco Extended SEL Repository |
|
ネットワーク機能: |
NF_SEN |
|
コマンド番号: |
0xF4 |
|
要求バイト |
フィールド名 |
説明 |
なし |
||
応答バイト |
フィールド名 |
説明 |
[1] |
Completion Code |
コマンド名: |
Get Cisco Sensor Reading |
|
ネットワーク機能: |
NF_SEN |
|
コマンド番号: |
0xF0 |
|
要求バイト |
フィールド名 |
説明 |
[1:4] |
Sensor Number |
測定値を取得するセンサーの番号。 |
応答バイト |
フィールド名 |
説明 |
[1] |
Completion Code |
|
[2] |
Reading |
IPMI の Get Sensor Reading のバイト 2 を参照してください。 |
[3] |
Sensor Status |
IPMI の Get Sensor Reading のバイト 3 を参照してください。 |
[4] オプション |
Sensor Flags |
IPMI の Get Sensor Reading のバイト 4 を参照してください。 |
[5] オプション |
Sensor Flags |
IPMI の Get Sensor Reading のバイト 5 を参照してください。 |
フィールド名 |
IPMI 2.0 SDR タイプ 1 のバイト |
Cisco SDR のバイト |
説明 |
レコード ID |
[1:2] |
[1:4] |
これは、IPMI に対応する最後の SDR レコードに 1 を加えたレコード ID から始まります。 |
SDR Version | 3 | 5 | Cisco SDR の場合、0x80 になります。 |
レコード タイプ | 4 | 6 | Cisco Sensor Full Data Record の場合、0xC1 に固定されます。 |
Record Length | 5 | [7:10] | |
Sensor Owner ID | 6 | 11 | |
Sensor Owner LUN | 7 | 12 | |
Sensor Number | 8 | [13:16] | |
Entity ID | 9 | 17 | |
Entity Instance | 10 | 18 | |
Sensor Initialization | 11 | 19 | |
Sensor Capabilities | 12 | 20 | |
Sensor Type | 13 | 21 | |
Event/Reading Code | 14 | 22 | |
Assertion Event Mask/Lower Threshold Reading Mask | [15:16] | [23:24] | |
Deassertion Event Mask/Upper Threshold Reading Mask | [17:18] | [25:26] | |
Discrete Reading Mask/Settable Threshold Mask/Readable Threshold Mask | [19:20] | [27:28] | |
Sensor Units 1 | 21 | 29 | |
Sensor Units 2 | 22 | 30 | |
Sensor Units 3 | 23 | 31 | |
Linearization | 24 | 32 | |
M | 25 | 33 | |
M and Tolerance | 26 | 34 | |
B | 27 | 35 | |
B and Accuracy | 28 | 36 | |
Accuracy, Accuracy exponent and Sensor Direction | 29 | 37 | |
R and B exponents | 30 | 38 | |
Analog Characteristic Flag | 31 | 39 | |
Normal Reading | 32 | 40 | |
Normal Maximum | 33 | 41 | |
Normal Minimum | 34 | 42 | |
Sensor Max Reading | 35 | 43 | |
Senosr Min Reading | 36 | 44 | |
Upper Non-Recoverable Threshold | 37 | 45 | |
Upper Critical Threshold | 38 | 46 | |
Upper Non-Critical Threshold | 39 | 47 | |
Lower Non-Recoverable Threshold | 40 | 48 | |
Lower Critical Threshold | 41 | 49 | |
Lower Non-Critical Threshold | 42 | 50 | |
Positive Going Threshold Hystersis | 43 | 51 | |
Negative Going Threshold Hystersis | 44 | 52 | |
reserved | [45:46] | 該当なし | 削除されました。 |
OEM | 47 | 53 | |
ID String and Len Code | 48 | 54 | Bits[7:6] は IPMI の仕様に従います。Bits[5:0] は ID 文字列長です。 |
ID String | [49:64] | [55:N] | 現在、最大 48 バイトをサポートしています。N の最大値は 102 です。 |
このセクションでは、ESR-SEL レコード形式で使われる、標準の IPMI SEL のさまざまな領域の形式を定義します。タイムスタンプ フィールドは、一般に、エポックからの秒数を示します。
SEL Type 0x2 は、標準の IPMI SEL Type 0x2 と同じですがインデックスが異なります。SEL レコード バージョンと SEL タイプのフィールドからこのレコードのタイプが分かります。
バイト インデックス |
フィールド名 |
説明 |
[1:4] |
レコード ID |
この ESR-SEL レコードの ID |
[5] |
Cisco SEL Record Version |
この定義の値は 0x1 です。 |
[6] |
SEL Type |
値は 0x2 です。 |
[7:8] |
予約済み |
値はすべてゼロです。 |
[9:12] |
Timestamp |
イベントが ESR-SEL リポジトリにログ記録されたときのタイム スタンプ。 |
[13:14] |
Generator ID |
標準の IPMI SEL Type 2 のバイト 8 と 9 を参照してください。 |
[15] |
EvMRev |
標準の IPMI SEL Type 2 のバイト 10 を参照してください。 |
[16] |
Sensor Type |
標準の IPMI SEL Type 2 のバイト 11 を参照してください。 |
[17:20] |
Sensor Number |
センサー番号このセンサー番号は IPMI センサーまたは CES のいずれかです。 |
[21] |
Event Attribute |
標準の IPMI SEL Type 2 のバイト 13 を参照してください。 |
[22:24] |
Event Data 1, 2 and 3 |
標準の IPMI SEL Type 2 のバイト 14 ~ 16 を参照してください。 |
SEL Type OEM の領域 0xC0 ~ 0xDF は次のように機能します。
バイト インデックス |
フィールド名 |
説明 |
[1:4] |
レコード ID |
この ESR-SEL レコードの ID |
[5] |
Cisco SEL Record Version |
この定義の値は 0x1 です。 |
[6] |
SEL Type |
値:0xC0 ~ 0xDF |
[7:8] |
予約済み |
値はすべてゼロです。 |
[9:12] |
Timestamp |
イベントが ESR-SEL リポジトリにログ記録されたときのタイム スタンプ。 |
[13:15] |
Manufacturer ID |
標準の IPMI 仕様の OEM SEL レコードのバイト 8 ~ 10 を参照してください。 |
[16:22] |
OEM Defined |
標準の IPMI 仕様の OEM SEL レコードのバイト 11 ~ 16 を参照してください。 |
[23:24] |
予約済み |
すべてゼロを返します。 |
IPMI 仕様に従って、SEL Type OEM の領域 0xE0 ~ 0xFF はタイムスタンプのない OEM SEL レコードです。ただし、このイベントが ESR-SEL レコード形式に変換されると、タイムスタンプが付けられます。
バイト インデックス |
フィールド名 |
説明 |
[1:4] |
レコード ID |
この ESR-SEL レコードの ID |
[5] |
Cisco SEL Record Version |
この定義の値は 0x1 です。 |
[6] |
SEL Type |
値:0xEO ~ 0xFF |
[7] |
OEM Defined Byte 1 |
IPMI 仕様の OEM no-timestamps SEL イベントのバイト 4 を参照してください。 |
[8] |
予約済み |
値は 0 です。 |
[9:12] |
Timestamp |
イベントが ESR-SEL リポジトリにログ記録されたときのタイム スタンプ。 |
[13:24] |
OEM Defined Bytes 2 through 13 |
標準の IPMI 仕様の OEM SEL レコード形式のバイト 5 ~ 16 を参照してください。 |
IPMI センサー情報は、サーバ イベント ログとエラー メッセージから入手できます。このセクションでは、IPMI センサーによって報告された問題の考えられる解決策を示します。
Sensor Name |
推奨処置 |
---|---|
P5V_STBY P3V3_STBY P1V1_SSB_STBY P1V8_STBY P1V0_STBY P1V5_STBY P0V75_STBY P12V P5V P3V3 P1V5_SSB P1V1_SSB P1V8_SAS P1V5_SAS P1V0_SAS P1V0A_SAS P3V3_SAS P12V_SAS P0V75_SAS P1V05_VTT_P1 P1V05_VTT_P2 P1V05_VTT_P3 P1V05_VTT_P4 P0V9_PVSA_P1 P0V9_PVSA_P2 P0V9_PVSA_P3 P0V9_PVSA_P4 P1V8_PLL_P1 P1V8_PLL_P2 P1V8_PLL_P3 P1V8_PLL_P4 P1V1_VCCP_P1 P1V1_VCCP_P2 P1V1_VCCP_P3 P1V1_VCCP_P4 P1V5_VCC_AB P1V5_VCC_CD P1V5_VCC_EF P1V5_VCC_GH P1V5_VCC_IJ P1V5_VCC_KL P1V5_VCC_MN P1V5_VCC_OP P0V75_DDR3VTT_AB P0V75_DDR3VTT_CD P0V75_DDR3VTT_EF P0V75_DDR3VTT_GH P0V75_DDR3VTT_IJ P0V75_DDR3VTT_KL P0V75_DDR3VTT_MN P0V75_DDR3VTT_OP |
これらいずれかのセンサーの電圧について表示されるステータスが FAIL の場合、または OK 以外の場合、サーバは Cisco に返却して交換する必要があります。CPU、DIMM、ドライブは交換するサーバに付け替えることができます。 |
P3V_BAT_SCALED |
障害が見られる場合は、マザーボードのバッテリを交換します。 |
HP_MAIN_FET_FLT HP_STBY_FET_FLT HW_POWER_FLT POWER_ON_FAIL |
これらセンサーの 1 つに障害が見られる場合はブレードの電源に障害があるため、サーバは交換する必要があります。 |
P12V_CUR_SENS POWER_USAGE |
これらのセンサーのいずれかに障害が見られる場合は、サーバの負荷を軽減します。UCS Manager で電力上限と電力割り当てオプションをチェックします。 |
VCCP_P1_CUR_SENS VCCP_P2_CUR_SENS VCCP_P3_CUR_SENS VCCP_P4_CUR_SENS PVSA_P1_CUR_SENS PVSA_P2_CUR_SENS PVSA_P3_CUR_SENS PVSA_P4_CUR_SENS VCCD_AB_CUR_SENS VCCD_CD_CUR_SENS VCCD_EF_CUR_SENS VCCD_GH_CUR_SENS VCCD_IJ_CUR_SENS VCCD_KL_CUR_SENS VCCD_MN_CUR_SENS VCCD_OP_CUR_SENS P1_CORE_VRHOT P2_CORE_VRHOT P3_CORE_VRHOT P4_CORE_VRHOT P1_MEM_VRHOT P2_MEM_VRHOT P3_MEM_VRHOT P4_MEM_VRHOT |
これらセンサーの 1 つ以上の障害は、CPU アクティビティの急増を原因として断続的に見られる場合があります。この障害が頻繁に見られる場合は、CPU の負荷を軽減します。 |
Sensor Name |
推奨処置 |
---|---|
HDD0_PRS HDD1_PRS HDD2_PRS HDD3_PRS MEZZ1_PRS MEZZ2_PRS MLOM_PRS TPM_CARD_PRS P1_PRESENT P2_PRESENT P3_PRESENT P4_PRESENT DDR3_P1_A0_PRS DDR3_P1_A1_PRS DDR3_P1_A2_PRS DDR3_P1_B0_PRS DDR3_P1_B1_PRS DDR3_P1_B2_PRS DDR3_P1_C0_PRS DDR3_P1_C1_PRS DDR3_P1_C2_PRS DDR3_P1_D0_PRS DDR3_P1_D1_PRS DDR3_P1_D2_PRS DDR3_P2_E0_PRS DDR3_P2_E1_PRS DDR3_P2_E2_PRS DDR3_P2_F0_PRS DDR3_P2_F1_PRS DDR3_P2_F2_PRS DDR3_P2_G0_PRS DDR3_P2_G1_PRS DDR3_P2_G2_PRS DDR3_P2_H0_PRS DDR3_P2_H1_PRS DDR3_P2_H2_PRS DDR3_P3_I0_PRS DDR3_P3_I1_PRS DDR3_P3_I2_PRS DDR3_P3_J0_PRS DDR3_P3_J1_PRS DDR3_P3_J2_PRS DDR3_P3_K0_PRS DDR3_P3_K1_PRS DDR3_P3_K2_PRS DDR3_P3_L0_PRS DDR3_P3_L1_PRS DDR3_P3_L2_PRS DDR3_P4_M0_PRS DDR3_P4_M1_PRS DDR3_P4_M2_PRS DDR3_P4_N0_PRS DDR3_P4_N1_PRS DDR3_P4_N2_PRS DDR3_P4_O0_PRS DDR3_P4_O1_PRS DDR3_P4_O2_PRS DDR3_P4_P0_PRS DDR3_P4_P1_PRS DDR3_P4_P2_PRS MAIN_POWER_PRS LSI_FLASH_PRSNT BBU_PRES |
これらはすべて、対応するコンポーネントが正常に検出されたことを示します。 取り付けられているデバイスの検出に失敗する場合は、ソケットへの装着をやり直すか、または動作することが分かっている同じタイプのコンポーネントに交換します。 |
Sensor Name |
推奨処置 |
---|---|
BIOS_POST_CMPLT |
このセンサーは、サーバの電源投入後に BIOS POST が完了したことを示します。情報メッセージであり、何もする必要はありません。 |
BIOSPOST_TIMEOUT |
POST が予想以上に時間がかかり、完了できませんでした。情報メッセージであり、何もする必要はありません。 |
BIST_FAIL |
ホスト CPU の自己テストの失敗を示します。SEL でどのホスト CPU が失敗したのか確認し、Cisco TAC に連絡してください。CPU を交換します。 |
WILL_BOOT_FAULT |
サーバはおそらく検出に失敗します。UCS Manager で検出の問題を探してください。 |
Sensor Name |
推奨処置 |
---|---|
TEMP_SENS_FRONT |
これは吸気温度センサーです。これが高すぎる場合、周囲の室温が必要な範囲内にあることをただちに確認してください。 |
TEMP_SENS_REAR |
これは排気温度センサーです。これが高すぎる場合、吸気または排気を妨げるものがないか、またサーバ内のエア バッフルが正しく取り付けられているか確認してください。 |
P1_TEMP_SENS P2_TEMP_SENS P3_TEMP_SENS P4_TEMP_SENS |
これらのセンサーは CPU の過熱を示します。CPU のサーマル プレートが正しく取り付けられていない、またはヒート シンクが損傷しているか正しく取り付けられていない可能性があります。 サーマル プレートの交換やヒート シンクの確認後もまだ高すぎる場合は、さらに吸気または排気を妨げるものがないか、またサーバ内のエア バッフルが正しく取り付けられているか確認してください。この状態が長期間続く場合は、CPU を交換する必要があります。 |
DDR3_P1_A0_TMP DDR3_P1_A1_TMP DDR3_P1_A2_TMP DDR3_P1_B0_TMP DDR3_P1_B1_TMP DDR3_P1_B2_TMP DDR3_P1_C0_TMP DDR3_P1_C1_TMP DDR3_P1_C2_TMP DDR3_P1_D0_TMP DDR3_P1_D1_TMP DDR3_P1_D2_TMP DDR3_P2_E0_TMP DDR3_P2_E1_TMP DDR3_P2_E2_TMP DDR3_P2_F0_TMP DDR3_P2_F1_TMP DDR3_P2_F2_TMP DDR3_P2_G0_TMP DDR3_P2_G1_TMP DDR3_P2_G2_TMP DDR3_P2_H0_TMP DDR3_P2_H1_TMP DDR3_P2_H2_TMP DDR3_P3_I0_TMP DDR3_P3_I1_TMP DDR3_P3_I2_TMP DDR3_P3_J0_TMP DDR3_P3_J1_TMP DDR3_P3_J2_TMP DDR3_P3_K0_TMP DDR3_P3_K1_TMP DDR3_P3_K2_TMP DDR3_P3_L0_TMP DDR3_P3_L1_TMP DDR3_P3_L2_TMP DDR3_P4_M0_TMP DDR3_P4_M1_TMP DDR3_P4_M2_TMP DDR3_P4_N0_TMP DDR3_P4_N1_TMP DDR3_P4_N2_TMP DDR3_P4_O0_TMP DDR3_P4_O1_TMP DDR3_P4_O2_TMP DDR3_P4_P0_TMP DDR3_P4_P1_TMP DDR3_P4_P2_TMP |
これらのセンサーは、DIMM の過熱を示します。吸気または排気を妨げるものがないか、またサーバ内のエア バッフルが正しく取り付けられているか確認してください。 問題が解決しない場合は、DIMM が過熱されて破損し、交換が必要になることがあります。 |
P1_PROCHOT P2_PROCHOT P3_PROCHOT P4_PROCHOT |
これらのセンサーは CPU の過熱を示します。CPU のサーマル プレートが正しく取り付けられていない、またはヒート シンクが損傷しているか正しく取り付けられていない可能性があります。 サーマル プレートの交換やヒート シンクの確認後もまだ高すぎる場合は、さらに吸気または排気を妨げるものがないか、またサーバ内のエア バッフルが正しく取り付けられているか確認してください。 問題が解決しない場合は、CPU の交換が必要になることがあります。 このセンサーは、Intel プロセッサが内部クロックを遅らせ、電流量を下げて熱の発生を抑えることで温度を自己調整しようとしていることを示します。 |
P1_THERMTRIP_N P2_THERMTRIP_N P3_THERMTRIP_N P4_THERMTRIP_N |
これらのセンサーは CPU の過熱を示します。CPU のサーマル プレートが正しく取り付けられていない、またはヒート シンクが損傷しているか正しく取り付けられていない可能性があります。 サーマル プレートの交換やヒート シンクの確認後もまだ高すぎる場合は、さらに吸気または排気を妨げるものがないか、またサーバ内のエア バッフルが正しく取り付けられているか確認してください。 問題が解決しない場合は、CPU の交換が必要になることがあります。 このセンサーは Intel プロセッサが温度を自己調整し、過熱による損傷をシャットダウンによって防止しようとしていることを示します。これが見られるのは、ほとんどの場合、プロセッサが内部クロックを遅らせ、電流量を下げて熱の発生を抑えることで温度を自己調整しようとした後です。 |
Sensor Name |
推奨処置 |
---|---|
LSI_SCAP_FAULT |
このセンサーは SuperCap を交換する必要があることを示します。 |
BBU_PRES |
このセンサーは SuperCap が使われていることを示します。情報のみで、何もする必要はありません。 |
BBU_TEMP |
このセンサーは SuperCap の温度を摂氏でレポートします。情報のみで、過熱がレポートされない限り何もする必要はありません。SuperCap が過熱している場合は、サーバの電源を切ります。 |
BBU_PRED_FAIL |
このセンサーは SuperCap が停止しそうな状態であり、交換する必要があることを示します。 |
BBU_FAULT BBU_REPLACE_REQD |
SuperCap で障害が生じているため、ただちに SuperCap を交換してください。 |
BBU_DEGRADED |
SuperCap に注意が必要です。LSI のファームウェアが自動的に処理するため、何もする必要はありません。 |
BBU_CAPACITANCE |
SuperCap の充電状態を測定し、設計値の % で報告します。 |
Sensor Name |
推奨処置 |
---|---|
SEL_FULLNESS |
標準 IPMI センサー ログがいっぱいです。何もする必要はありません。情報提供のみです。 |
CISCO_SEL_FULLNESS |
Cisco Extended Sensor ログがいっぱいです。何もする必要はありません。情報提供のみです。 |
問題:IPMI の設定に障害が発生します。
考えられる原因:デフォルトでは、LAN 経由 IPMI は、CIMC バージョン 2.2(2*)以上では無効になります。たとえばシステムを 2.2(1d)にダウングレードしている場合、LAN 経由 IPMI は無効のままです。
ダウングレード後に発生する可能性がある問題を回避するため、ダウングレード前にこの項の手順(http://www.cisco.com/web/about/security/intelligence/IPMI_security.html#host)に従い、Cisco UCS Manager で、LAN 上の IPMI を有効にします。